社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
コンビニオーナーの厳しすぎる経営と労働環境
いつでもどこでも便利に欲しいものが買える、日本の流通の象徴ともいえる業種と言えばコンビニエンスストアです。一般社団法人「日本フランチャイズチェーン協会」調べによる2017年8月度統計データでは、店舗の総売上高は9595億9100万円(税別)、店舗数は55359店、そして来客点数は延べ15億2781万5000人にも及ぶとのこと。コンビニエンスストアは、日本経済を支える1つの業態といえるでしょう。
筆者が聞いた、あるコンビニエンスストア店長経験者の話では、アルバイト従業員等の雇用が必要最低限で抑えられており、以下のような状況が発生したと回顧していました。
「以前から休みがちだった子が、連絡のないままバイトに来なくなりました。それに加えて必要最小限の人数で回していたので、シフトに入っている彼らを使うのは労働基準法に引っかかってしまいますし、すぐに新しい人を補充できるわけではありません。そのため結局割を食ったのは僕で、都合3日間にわたってコンビニに寝泊まりする状況になってしまいました」
労働時間をごまかすための常套手段として、タイムカード打刻後の業務によって、時間としてみれば12時間程度に“抑える”方法を取っていたと言います。ただその状況が常態化しつつあったことで心身ともに疲弊し、最終的には自身が離職するという結果になったとも語っていました。
また、ニュースサイト「リテラ」では、渡辺仁氏が記した『セブン‐イレブンの罠』を引用する形で、契約非更新の際には本部との取引勘定が清算され、結果としてオーナー側に借金が残ってしまうケースも少なくないとしています。
また「弁護士ドットコム」で取り上げられている「ドミナント戦略」にも問題点があります。ドミナント戦略とは、ある特定の地域に数多くの同系列を出店する仕組みです。読者の方も最寄り駅などに「この店が偏っているな」と感じることがあるかもしれません。ドミナント戦略を採用する企業のメリットとしては、市場占有率や流通効率のアップを見込めますが、オーナー側としては近隣にライバル店舗が続々と増えてしまう事態となります。結果的にパイを奪い合う状況は、決して理想とは言えません。
こういった声を吸い上げ、働く側も有意義なコンビニを作ることが、2017年の今、求められているのです。
店舗総売上は9595億円にも及ぶが……
しかし、ここ近年は24時間営業を取りやめる店舗も出始めるなど、経営状況が変化してきています。その中でも特に問題点となっているのは、現場で働く店長などの労働環境の厳しさです筆者が聞いた、あるコンビニエンスストア店長経験者の話では、アルバイト従業員等の雇用が必要最低限で抑えられており、以下のような状況が発生したと回顧していました。
「以前から休みがちだった子が、連絡のないままバイトに来なくなりました。それに加えて必要最小限の人数で回していたので、シフトに入っている彼らを使うのは労働基準法に引っかかってしまいますし、すぐに新しい人を補充できるわけではありません。そのため結局割を食ったのは僕で、都合3日間にわたってコンビニに寝泊まりする状況になってしまいました」
労働時間をごまかすための常套手段として、タイムカード打刻後の業務によって、時間としてみれば12時間程度に“抑える”方法を取っていたと言います。ただその状況が常態化しつつあったことで心身ともに疲弊し、最終的には自身が離職するという結果になったとも語っていました。
「上納金」「ドミナント戦略」などでさらに厳しく
こうした「奴隷制度」ともいわれるほどの労働環境以外にも、加盟店オーナーを苦しめる仕組みがあります。店舗が本部更新と契約する際に納める「上納金」もその1つです。また、ニュースサイト「リテラ」では、渡辺仁氏が記した『セブン‐イレブンの罠』を引用する形で、契約非更新の際には本部との取引勘定が清算され、結果としてオーナー側に借金が残ってしまうケースも少なくないとしています。
また「弁護士ドットコム」で取り上げられている「ドミナント戦略」にも問題点があります。ドミナント戦略とは、ある特定の地域に数多くの同系列を出店する仕組みです。読者の方も最寄り駅などに「この店が偏っているな」と感じることがあるかもしれません。ドミナント戦略を採用する企業のメリットとしては、市場占有率や流通効率のアップを見込めますが、オーナー側としては近隣にライバル店舗が続々と増えてしまう事態となります。結果的にパイを奪い合う状況は、決して理想とは言えません。
こういった声を吸い上げ、働く側も有意義なコンビニを作ることが、2017年の今、求められているのです。
<参考サイト>
・一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会
http://www.jfa-fc.or.jp/particle/320.html
・LITERA:本部に追い込みかけられ…セブン-イレブンオーナーの自殺者が続出!
http://lite-ra.com/i/2014/11/post-617-entry.html
・弁護士ドットコム:コンビニFCは「奴隷制度」…オーナー絶望の「搾取構造」に土屋トカチが迫る
https://www.bengo4.com/c_5/n_6576/
・一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会
http://www.jfa-fc.or.jp/particle/320.html
・LITERA:本部に追い込みかけられ…セブン-イレブンオーナーの自殺者が続出!
http://lite-ra.com/i/2014/11/post-617-entry.html
・弁護士ドットコム:コンビニFCは「奴隷制度」…オーナー絶望の「搾取構造」に土屋トカチが迫る
https://www.bengo4.com/c_5/n_6576/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
日本は山紫水明の国なのに水不足!? お金と同じ水の価値
水から考える「持続可能」な未来(5)「水みんフラ」が水不足を防ぐ
日本は水に恵まれた国であるというイメージがあるかもしれないが、実際にはそうではない。しかし、それでも深刻な水不足に陥らないのには秘密がある。インフラによって水が「均されている」からだ。今回は、その点を啓発するた...
収録日:2024/09/14
追加日:2025/04/03
大谷翔平選手の活躍はなぜ必然なのか?~その思考の深み
編集部ラジオ2025(5)大谷翔平選手の「成功哲学」
投手と打者の二刀流への挑戦をはじめ、驚くべき活躍を続けてきて、野球界で数々の記録を樹立してきた大谷翔平選手。今回の編集部ラジオでは、その大谷選手の「名言」を紹介しながら、その成功哲学に迫っていく桑原晃弥先生の名...
収録日:2025/03/19
追加日:2025/04/03
花粉、炭素、酸素同位体…重複分析で分かる弥生時代の環境
弥生人の実態~研究結果が明かす生活と文化(3)弥生時代の環境と気候
古代の気候を推測するために、研究者はさまざまな方法を駆使してきた。海水面の位置をもとにした「弥生の小海退」説をはじめ、花粉や炭素濃度などから行う分析法には難点もある。その難点を克服した方法によって見えてきた弥生...
収録日:2024/07/29
追加日:2025/04/02
プラトンが警告!人間の「欲望の暴走」を哲学的に考える
哲学の役割と近代日本の挑戦(1)欲望暴走のメカニズム
プラトンが深く考察した対象に「欲望」がある。欲望はしばしば、日常的に手に取れることのできる健全な欲求を超えると、理念的なものへと膨らんでいく。一旦理念となった欲望は増殖してとどまるところを知らない。そのためには...
収録日:2023/07/28
追加日:2023/09/30
分断進む世界でつなげていく力――ジェトロ「3つの役割」
グローバル環境の変化と日本の課題(5)ジェトロが取り組む企業支援
グローバル経済の中で日本企業がプレゼンスを高めていくための支援を、ジェトロ(日本貿易振興機構)は積極的に行っている。「攻めの経営」の機運が出始めた今、その好循環を促進していくための取り組みの数々を紹介する。(全6...
収録日:2025/01/17
追加日:2025/04/01