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「雰囲気の良い職場」の特徴とは?
多くのビジネスパーソンにとって、長時間を過ごすことになる職場にまず求めることは、「雰囲気が良いこと」ではないでしょうか。今回は10大特徴とともに、「雰囲気の良い職場」について、考察してみたいと思います。
多くの人が職場で働く第一の目的は給料を得ることと思われるが、給料を得る“真の目的”、さらには状況や環境も、人それぞれに違う。働くことの“真の目的”、すなわち働く一人ひとりの状況を考慮し、価値観や幸せを尊重することで、結果として社員一人ひとりを大切にしている。
2:理念の共有とポジティブな一体感がある
職場に集う誰もが最適なパフォーマンスを発揮して目的を遂行するためには、職場が働いてくれる個人を尊重することと同様に、働く個々人も職場の理念や価値観を尊重する必要がある。正しい理念の共有によって職場全体にポジティブな一体感が育まれている。
3:なれ合いではない良好なコミュニケーションや対話ができる土壌がある
普段の挨拶や感謝を伝え合うことはもちろんのこと、上司や部下、役職や雇用形態などに関わらず、職場に集う誰もが良好なコミュニケーションを取り合え、礼儀を保ちつつも遠慮なく対話をできる土壌がある。なお、対話の締めには上司のみならず社長や代表といった責任をとれる上役が引き受けて、改善なり回答なりをする覚悟と努力が求められる。
仕事をする上で不可欠かつ重要な、安全で清潔で明るく開放的な空間、快適な照明や空調、使いやすい仕事道具や備品、十分な資料や素材の準備、必要であればリモートワークの設備など、具体性をともなった環境やツールといったハード面の充実がなされている。また、管理職にその理解があり、準備を怠っていない。
5:充実した制度やシステムがあり適切な運用がなされている
教育制度(若手社員教育、スキルアップ研修など)、福利厚生(有休取得、病気休暇、産休・育休、介護支援、メンタル相談など)、人事評価制度(職務評価、能力評価、役割評価、年功評価など)といった様々な制度やシステムがあり、かつ適切な運用がなされている。
6:成果を上げているうえでの相応なフィードバックがある
プロジェクトが成功すればお互いに認め合い、利益が上がれば給料に反映されるといった、成果を上げているうえでの相応なフィードバックがあり、そのことを職場が全体で周知している。さらにはたとえ日常のルーティン業務であったとしても、関わりの中で感謝しあうことができている。
上から目線の態度をとったり無茶な要求をしたりということは論外だが、顧客・協力企業・社外社員といった人達と単なるトレードオフの関係だけでも、長期的な繁栄には不十分である。そのことを理解している職場では、一緒に職場で働く人と同様かそれ以上に、丁寧で真摯な態度や言葉遣いを心がけている。
8:多様性があり個々人が認め合っている
年齢、性別、家庭環境、病気や障害の有無、ひいては国籍などにおいても多様性があり、そのうえでお互いが認め合い高めあっている。また、業種や職種によって職場における多様性の範囲や評価軸は異なるが、生涯就労期間が長くなった現代において、個々人の持つ多様性も変化せざるを得ないことを互いに個々人が認識し活用することが求められ、お互いに認め合えている。
9:究極の選択となった場合は制度やルールではなくあくまでも人がファースト
職場には様々な理念やルール、制度や慣例などが存在している。また、それらがもたらす恩恵は、そこで働く個々人にとってもありがたいものである。しかしながら、究極の選択となった場合は、制度やルールではなくあくまでも働いている人を優先できる風土がある。
以上の1~9を大切にすることによって職場への誇りや愛着を育むことになり、さらには個々人の自発的な「いつまでもここで働きたい」という気持ちから、未来志向を持って持続可能性への取り組みを実践するようになる。その結果良い循環が生まれ、さらなる「雰囲気の良い職場」へとなっていく。
いかがでしたでしょうか。ぜひ一度、1~10で自身の職場や気になる職場、転職したい職場などをチェックしてみてください。そして自分にもできること、職場に求めること、さらには今の自分に一番価値ある特徴などを取り上げ、仕事や転職の際の参考としてみてください。
土台は相互理解に根ざしたポジティブ感情の共有と対話
1:職場にいる人の“真の目的”も大切にしている多くの人が職場で働く第一の目的は給料を得ることと思われるが、給料を得る“真の目的”、さらには状況や環境も、人それぞれに違う。働くことの“真の目的”、すなわち働く一人ひとりの状況を考慮し、価値観や幸せを尊重することで、結果として社員一人ひとりを大切にしている。
2:理念の共有とポジティブな一体感がある
職場に集う誰もが最適なパフォーマンスを発揮して目的を遂行するためには、職場が働いてくれる個人を尊重することと同様に、働く個々人も職場の理念や価値観を尊重する必要がある。正しい理念の共有によって職場全体にポジティブな一体感が育まれている。
3:なれ合いではない良好なコミュニケーションや対話ができる土壌がある
普段の挨拶や感謝を伝え合うことはもちろんのこと、上司や部下、役職や雇用形態などに関わらず、職場に集う誰もが良好なコミュニケーションを取り合え、礼儀を保ちつつも遠慮なく対話をできる土壌がある。なお、対話の締めには上司のみならず社長や代表といった責任をとれる上役が引き受けて、改善なり回答なりをする覚悟と努力が求められる。
ハードも制度もフィードバックもおろそかにしない
4:具体性やハード面もおろそかにされていない仕事をする上で不可欠かつ重要な、安全で清潔で明るく開放的な空間、快適な照明や空調、使いやすい仕事道具や備品、十分な資料や素材の準備、必要であればリモートワークの設備など、具体性をともなった環境やツールといったハード面の充実がなされている。また、管理職にその理解があり、準備を怠っていない。
5:充実した制度やシステムがあり適切な運用がなされている
教育制度(若手社員教育、スキルアップ研修など)、福利厚生(有休取得、病気休暇、産休・育休、介護支援、メンタル相談など)、人事評価制度(職務評価、能力評価、役割評価、年功評価など)といった様々な制度やシステムがあり、かつ適切な運用がなされている。
6:成果を上げているうえでの相応なフィードバックがある
プロジェクトが成功すればお互いに認め合い、利益が上がれば給料に反映されるといった、成果を上げているうえでの相応なフィードバックがあり、そのことを職場が全体で周知している。さらにはたとえ日常のルーティン業務であったとしても、関わりの中で感謝しあうことができている。
中心は人。多様性を尊重し合う
7:顧客はもちろんのこと協力企業や社外社員も大切にしている上から目線の態度をとったり無茶な要求をしたりということは論外だが、顧客・協力企業・社外社員といった人達と単なるトレードオフの関係だけでも、長期的な繁栄には不十分である。そのことを理解している職場では、一緒に職場で働く人と同様かそれ以上に、丁寧で真摯な態度や言葉遣いを心がけている。
8:多様性があり個々人が認め合っている
年齢、性別、家庭環境、病気や障害の有無、ひいては国籍などにおいても多様性があり、そのうえでお互いが認め合い高めあっている。また、業種や職種によって職場における多様性の範囲や評価軸は異なるが、生涯就労期間が長くなった現代において、個々人の持つ多様性も変化せざるを得ないことを互いに個々人が認識し活用することが求められ、お互いに認め合えている。
9:究極の選択となった場合は制度やルールではなくあくまでも人がファースト
職場には様々な理念やルール、制度や慣例などが存在している。また、それらがもたらす恩恵は、そこで働く個々人にとってもありがたいものである。しかしながら、究極の選択となった場合は、制度やルールではなくあくまでも働いている人を優先できる風土がある。
「雰囲気の良い職場」だからこそ持続可能性を大切に
10:未来志向があり持続可能性を大切にしている以上の1~9を大切にすることによって職場への誇りや愛着を育むことになり、さらには個々人の自発的な「いつまでもここで働きたい」という気持ちから、未来志向を持って持続可能性への取り組みを実践するようになる。その結果良い循環が生まれ、さらなる「雰囲気の良い職場」へとなっていく。
いかがでしたでしょうか。ぜひ一度、1~10で自身の職場や気になる職場、転職したい職場などをチェックしてみてください。そして自分にもできること、職場に求めること、さらには今の自分に一番価値ある特徴などを取り上げ、仕事や転職の際の参考としてみてください。
<参考文献・参考サイト>
・『理想の会社をつくるたった7つの方法』(坂本光司・渡辺尚著、あさ出版)
・『日本でいちばん女性がいきいきする会社』(坂本光司著、潮出版社)
・雰囲気が良い職場の見極め方とは?入社前に確認したい6つのポイント
https://www.pasonacareer.jp/column/cat2/180507/
・『理想の会社をつくるたった7つの方法』(坂本光司・渡辺尚著、あさ出版)
・『日本でいちばん女性がいきいきする会社』(坂本光司著、潮出版社)
・雰囲気が良い職場の見極め方とは?入社前に確認したい6つのポイント
https://www.pasonacareer.jp/column/cat2/180507/
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