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「老後に住みたい都道府県」ランキング
老後はどのようなところで暮らしているイメージでしょうか。大きく分けると、「田舎暮らし」派と「都会暮らし」派に分かれるのではないでしょうか。田舎で暮らせば、自然豊かなところで穏やかに過ごすことができます。一方、都会で暮らしていれば美術館や博物館、カルチャースクールなどの文化的なものにアクティブに触れることができるところが強みです。では実際に都道府県で考えるとどこが人気なのでしょうか。ここではランキングをみてみましょう。
1位 沖縄県 75票
2位 東京都 56票
3位 北海道 43票
4位 神奈川県 38票
5位 福岡県/兵庫県 32票
1位は「沖縄県」です。亜熱帯気候で比較的過ごしやすく穏やかな南国の島、沖縄は時間の流れも穏やかな感じがします。2位は「東京都」。田舎暮らしをイメージしていたひとにとっては、意外な結果ではないでしょうか。都会の利便性と田舎暮らしの穏やかさ、拮抗しています。
続いて3位は「北海道」。気候としては沖縄と正反対かもしれません。しかし、広大な大地に豊かな自然の恵みは魅力的です。また食の豊かさは他の地域に類を見ないものがあります。大自然の魅力という点では、沖縄とも共通するものがありそうです。4位は神奈川県、5位は同票を獲得した福岡県/兵庫県と、それぞれ都市部を持つ都道府県が続きます。やはり生活の利便性を考えれば、都会から離れないほうがいいという判断かもしれません。
1位 北海道 85.2点
2位 福岡県 84.6点
3位 沖縄県 84.2点
4位 熊本県 80.6点
5位 宮城県 80.2点
1位は北海道となり、なんと2年連続1位という成績です。2位の福岡県は「すぐにでも他県に移住したい」=0点と答えた人が全国で最も少なかったとのこと。
大きく見て「老後に住みたい都道府県」は、現在住んでいる人の「定住意欲度」も高いと言っていいようです。つまり、これらの都道府県は、単に外からみたブランド力だけではなく、実際に住んでいる人の生活のしやすさといった視点でも、魅力的なのかもしれません。
この不足分を補うには、生涯現役として働き続ける、投資資金でやりくりするなどいくつか考えられるとは思います。ただし、より現実的で無理のない方法は、ある程度生活費を抑えることではないでしょうか。こう考えると、家賃などの物価の高い都会で老後を過ごすには、やや厳しい側面がある気もします。「老後の生活も都会で」との希望も多いようですが、経済の面から考えるとそう簡単ではないとは言えるかもしれません。
トップは「沖縄県」
株式会社AlbaLinkは「老後に住みたい都道府県ランキング」を発表しています。調査は2023年3月に行われたもので、対象は全国の男女500名(10代から60代以上の男女)。インターネット調査(複数回答)です。この結果トップ5は以下の通りとなりました。1位 沖縄県 75票
2位 東京都 56票
3位 北海道 43票
4位 神奈川県 38票
5位 福岡県/兵庫県 32票
1位は「沖縄県」です。亜熱帯気候で比較的過ごしやすく穏やかな南国の島、沖縄は時間の流れも穏やかな感じがします。2位は「東京都」。田舎暮らしをイメージしていたひとにとっては、意外な結果ではないでしょうか。都会の利便性と田舎暮らしの穏やかさ、拮抗しています。
続いて3位は「北海道」。気候としては沖縄と正反対かもしれません。しかし、広大な大地に豊かな自然の恵みは魅力的です。また食の豊かさは他の地域に類を見ないものがあります。大自然の魅力という点では、沖縄とも共通するものがありそうです。4位は神奈川県、5位は同票を獲得した福岡県/兵庫県と、それぞれ都市部を持つ都道府県が続きます。やはり生活の利便性を考えれば、都会から離れないほうがいいという判断かもしれません。
住み続けたいランキングでの1位は「北海道」
少し違った角度から見てみましょう。ブランド総合研究所が行った「都道府県『定住意欲度』ランキング」を参考にします。調査対象は1万6300人(一部を除き各都道府県から約350人)。調査時期は2021年5月です。住民に対して、「今後も住み続けたいと思うか」と聞いたものです。回答は「ぜひ住み続けたい」=100点、「できれば住み続けたい」=75点、「どちらでもない」=50点、「機会があれば他県に移住したい」=25点、「すぐにでも他県に移住したい」=0点の5段階から1つを選択。この結果をもとに平均の数値を出したものでランキングを出しています。トップ5は以下の通りです。1位 北海道 85.2点
2位 福岡県 84.6点
3位 沖縄県 84.2点
4位 熊本県 80.6点
5位 宮城県 80.2点
1位は北海道となり、なんと2年連続1位という成績です。2位の福岡県は「すぐにでも他県に移住したい」=0点と答えた人が全国で最も少なかったとのこと。
大きく見て「老後に住みたい都道府県」は、現在住んでいる人の「定住意欲度」も高いと言っていいようです。つまり、これらの都道府県は、単に外からみたブランド力だけではなく、実際に住んでいる人の生活のしやすさといった視点でも、魅力的なのかもしれません。
老後資金から考えると「田舎暮らし」かもしれない
少しまえに老後2000万円という話が話題になりました。実際のところ老後は毎月いくら確保するべきなのでしょうか。全国銀行協会のサイトに試算をみつけました。これによると、世帯主が60歳以上の夫婦世帯が毎月必要な額は、税・社会保険料など非消費支出まで含めて26万4,707円(総務省統計局の2018年「家計調査報告」)。これに対して収入は、公的年金などの社会保障給付にその他収入を加えて22万2,834円。つまり、おおよそ毎月5万円の赤字です。単純計算すれば1年で60万円、10年で600万円。90歳まで生きるとすれば、30年で1800万円ということになります。この不足分を補うには、生涯現役として働き続ける、投資資金でやりくりするなどいくつか考えられるとは思います。ただし、より現実的で無理のない方法は、ある程度生活費を抑えることではないでしょうか。こう考えると、家賃などの物価の高い都会で老後を過ごすには、やや厳しい側面がある気もします。「老後の生活も都会で」との希望も多いようですが、経済の面から考えるとそう簡単ではないとは言えるかもしれません。
<参考サイト>
・【老後に住みたい移住先ランキング】男女500人アンケート調査
https://wakearipro.com/old-age-immigration//
・住み続けたいまち1位は北海道。都道府県定住意欲度ランキング|ブランド総合研究所
https://news.tiiki.jp/articles/4712
・Q. 老後資金は一体いくらあれば安心……?|一般社団法人全国銀行協会
https://www.zenginkyo.or.jp/article/life/retirement/4385/
・【老後に住みたい移住先ランキング】男女500人アンケート調査
https://wakearipro.com/old-age-immigration//
・住み続けたいまち1位は北海道。都道府県定住意欲度ランキング|ブランド総合研究所
https://news.tiiki.jp/articles/4712
・Q. 老後資金は一体いくらあれば安心……?|一般社団法人全国銀行協会
https://www.zenginkyo.or.jp/article/life/retirement/4385/
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