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DATE/ 2016.01.13

スメルハラスメントに注意!加齢臭を防ぐ3つのビタミン

 「スメルハラスメント」なんて言葉もある昨今。自分では気づきにくいだけに、早めにケアをしておきたいのがニオイ問題だ。朝、起きたときに自分の枕のニオイが気になったり、娘さんがいる方なら、最近なんとなく寄りつかなくなったり……。それはもしかして、加齢臭の可能性も。そんなときに頼りになるのが「ACE」だ。

活性酸素がニオイの原因の一つ

 そもそも加齢臭とは、肌の皮脂腺というところから出る脂が、活性酸素によって酸化分解され出てくるニオイのこと。

 活性酸素は老化の原因とも考えられている物質。もともと人間の身体には活性酸素を消すための仕組みが備わっているが、年を経るに従って仕事や家庭のストレスが重なると、消すための作業が追いつかなくなり、酸化が進んでしまう。

 ちなみにストレス以外で活性酸素が発生する原因は、紫外線、タバコ、お酒の飲み過ぎ、山盛りご飯やパンなど糖質の多い食事など。これらに多く当てはまる人は、生活習慣病になりやすい傾向にあるという。つまり、ニオう人ほど生活習慣病と深いつながりがあり、活性酸素自体が動脈硬化などの原因とも考えられている。となると、たかが加齢臭と放ってはおけないのではないか。注意が必要だ。

ビタミンA、C、Eをたっぷりとってニオイを防ごう

 加齢臭を防ぐには、先に伝えた活性酸素の発生原因を排除していくことが第一に考えられる。お昼にラーメンや丼ものばかり食べたり、年がら年中タバコを吸ったり、という生活は今すぐ改めたいところだ。

 さらに、ぜひ取り入れて欲しいのが、ニオイと戦う「ACE」。これはビタミンA、ビタミンC、ビタミンEのことで、「ビタミンACE(エース)」と呼ばれている。活性酸素を消し去る働きがあるので、脂の酸化もブロックしてくれる。

 ビタミンAはレバーやうなぎ、緑黄色野菜、ビタミンCは赤ピーマンやブロッコリーなどの野菜や果物、ビタミンEはアーモンドなどのナッツ類やかぼちゃ、魚卵に多く含まれている。この他、緑茶などに多いカテキン、豆乳に含まれるイソフラボンなどのポリフェノールも、酸化を防いでくれる。

 朝はフレッシュジュースを飲むようにする、飲み屋に行ったらレバーの焼き鳥を頼む、会社では甘い缶コーヒーをやめて緑茶を心掛ける、ランチの付け合わせは豆腐にする……できることは身の回りにいくらでもある。

 単なるニオイの問題と片づけるのではなく、老化や病気の予防もセットで行うつもりで、ぜひ毎日に取り入れてみてほしい。 

<参考文献・参考サイト>
・『成功する人は食べるものが違う!』(姫野友美著/㏍ベストセラーズ)
・アンファーからだエイジング
http://www.karada-aging.jp/sign/beauty/others04
・お父さんのための加齢臭講座
http://www.kareishuu.net/prevent/food.html

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