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DATE/ 2016.05.08

コスパ抜群の「ジェネリック家電」安さの秘密とは?

 ジェネリック医薬品という名前を聞いたことがある人は多いかと思います。新薬の特許が切れ、別会社から安価で発売された同成分の薬のことです。では、ジェネリック家電はご存じですか?大手メーカーと同じカテゴリーに入る製品ながら、理由があって値段が抑えられた家電なのです。

価格を抑えられる理由は

 なぜ値段が安いのでしょうか? 医薬品のように特許切れとなった製品を同じ部品で再現しているというわけではありませんが、いくつか理由があります。たとえば、大手メーカーの最新製品は多機能であるのに対し、ジェネリック家電は機能をしぼっています。あるいは、世代交代により安くなった部品を使ったり、生産を下請け会社に委託するなど、工夫をこらしコストを抑えているケースもあります。

 もともと大手メーカーのOEM製造(発注元のブランドで販売される製品を製造すること)や、共同開発を行ってきたジェネリック家電メーカーもあり、家電製造のノウハウをすでに持ち合わせていることも、コスト抑制の一因となっています。

 たとえば、扇風機の場合、大手メーカーはデザイン性にすぐれていたり、効率良く送風する機能を兼ね備えたハイスペックな製品を取りそろえていますが、ジェネリック家電の場合、機能は風量調節とタイマー程度。昔ながらの扇風機ともいえるでしょう。

 最先端の機能にひかれて新製品を買う人がいる一方で、「扇風機は風さえ出してくれればそれでいいよ」という人もいます。後者のようなタイプにはジェネリック家電はピッタリなのです。機能が全く違うため、あくまで参考の数字にはなりますが、最先端の製品と比べると、値段は10分の1以下です。

コストパフォーマンス抜群

 では、具体的にどんなメーカーがあるのか、見ていきましょう。

 キッチン家電を得意とするのが、「ツインバード(TWINBIRD)」です。電子レンジやオーブンをはじめとして、シンプルで使いやすい家電が多いことが特徴です。扇風機やサーキュレーターなどで人気を集めるのは、「YAMAZEN」。先述したような「昔ながらの扇風機」が2000~3000円程度で手に入ります。テレビなら、「オリオン電機」です。20~32インチの小型・中型液晶テレビに強みを持ち、品質は大手メーカーと遜色ないと評判です。

 ほかにも、掃除機や空気清浄機が売れ筋の「CCP」や「ツカモトエイム」、暖房、空調機器を中心に扱う「トヨトミ」、家具や事務用品だけではなく掃除機や白物家電も手掛ける「アイリスオーヤマ」など、特色のあるメーカーがジェネリック家電を製造しています。

 ジェネリック家電がどんな人にもおすすめとは言いません。値段だけにひかれて買ってしまうと、「安物買いの銭失い」になる可能性もあります。ただ、機能が限られていることを許容できる人にとっては、コストパフォーマンス抜群。魅力的な選択肢になるのは、間違いないはずです。

<参考文献>
・『安くてもスゴイ!ジェネリック家電の世界』(近兼拓史著、集英社)
(10MTV編集部)

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