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DATE/ 2017.02.06

30代の転職事情…転職の限界は32歳か35歳か?

 毎日仕事を進めるなかで、「自分の能力をもっと高く評価してくれる職場があるのではないか」という思いと、「30代ではもう遅い? 年収が下がるぐらいなら、今の職場で我慢したほうがいいのでは」という思いが葛藤している方も多いのではないでしょうか。今回は30代の転職について、その傾向と対策を調べてみました。

転職の限界は28歳? 32歳? それとも35歳?

 転職のタイムリミットについては、「28歳限界説」「32歳限界説」など、さまざまな通説があります。

 「28歳限界説」は、新しい職場について2年がかりで仕事を覚えれば、30歳以降、新卒入社組と肩を並べて活躍できるというもの。若ければ若いほど有利な気もしますが、3年以内に辞めたのでは「仕事が嫌なのか、職場が嫌なのか、わからない」と評価され、単なる「我慢が足りない、社会になじめない若者」とみられる場合も多いのだそうです。

 「32歳限界説」は、上司が年上であるギリギリの年齢であることが根拠になっています。どちらかというと古い考えであるため、気にする企業は減っているものの、職種や業界、人材を求めている職場の考え方に左右されます。

 最近では、28歳や32歳よりも「35歳限界説」を唱える人が多くなりました。定年を60歳、役職定年を55歳と考えた場合、35歳以上では残りの年数が20年未満になってしまい、キャリアアップには不足だといいます。とはいえ、まったく未知の分野に飛び込むならそれもいえるかもしれませんが、すでに身につけた専門性やスキルを武器にして転職する人の場合、この限界説を気にする必要はないといえるのでは。

30代の転職は20代、40代と比べてココを気にする

 では、30代のビジネス・パーソンに対して、企業や社会が求めているものを考えてみましょう。会社員人生のなかで最も仕事が楽しめる年代と感じる人も多いのは、30代がプレイヤーとしてもマネジャーとしても力量を発揮出来る年齢層だからです。

 20代に比べると将来への見通しがきき、40代に比べると見直しができるのが30代の強みです。ビジネス社会での自分の適性、得意や不得意もかなり把握できているはずですから、今後のキャリアパスについて入念に考えるだけの力量が備わってきています。

 一方でライフプランもおろそかにはできません。家庭を持つことを視野に入れ、あるいはすでに家庭を持っている人の場合、家計を支えられる収入が必須条件となってきます。子供の教育や住居、親の問題などと考えあわせ、地元へのUターンや全国展開する企業を探すなどの視点も必要でしょう。

転職市場はどうなっている? 売り手有利か、それとも?

 続いて、30代転職の現実を見ていきましょう。まず、厚生労働省発表の「一般職業紹介状況」(平成28年11月分)によると、平均有効求人倍率は、30~34歳で1.46、35~39歳で1.40と、求職者優位の市場になっています。今なら求職する側が会社を選べるという状況なのです。

 実際に転職した30代の動機と転職後の賃金動向については、やはり厚生労働省がまとめた「転職者実態調査」(平成27年)で確かめてみましょう。

 転職の動機についてですが、30代の前半と後半に分けると、1位から3位までそれぞれ以下のようになっています。

【転職の動機】
<30~34歳>
1位:賃金が低かったから
2位:労働条件(賃金以外)が良くなかったから
3位:満足のいく仕事内容ではなかったから
<35~39歳>
1位:会社の将来に不安を感じたから
2位:労働条件(賃金以外)が良くなかったから
3位:満足のいく仕事内容ではなかったから
※以上、「平成27年転職者実態調査の概況:性・年齢階級・現在の勤め先の就業形態、自己都合による離職の理由別転職者割合」より

 また、「能力・実績が正当に評価されないから」とする答えはともに5位。30代の評価ストレスが感じられる結果です。

 賃金はどうなったのでしょうか。こちらもそれぞれ以下のようになっています。

【転職後の賃金動向】
<30~34歳>
1位:変わらない
2位:10%~30%増
3位:10%~30%減
<35~39歳>
1位:変わらない
2位:10%~30%増
3位:10%未満増
※以上、「平成27年転職者実態調査の概況:性・年齢階級・事業所規模・現在の勤め先の就業形態、転職による労働条件(賃金)の変化別転職者割合」より

 30代前半では44.4%、後半では43.3%が年収アップを実現し、変化なしを加えると、いずれも「据え置き以上」が約65%の転職者の待遇となっています。
 

同じ30代でも、前半と後半ではココが違う

 現状を見ると、30代前半と後半の転職状況が違うことがお分かりいただけたでしょう。30代前半の転職で年収がダウンしてしまう人もいるのは、思い切って未経験の業種に飛び込んだ人の多さが影響しています。実際に30代前半は、よほど専門的な職業でない限り、異業種・異職種への転職のラストチャンスといえるかもしれません。

 30代後半で年収アップしているのは、部課長クラスや事業責任者の採用など、企業の事業戦略と結びついたケースが多いということでしょう。こうした求人は、非公開で行われていることが多いでしょうから、その点にも注意が必要です。

 これまでの実績と専門的知識、人間的な魅力が問われる30代の転職は、就活のとき以上に入念な自己分析、スキルや実績の棚卸がファーストステップになるといえそうですね。

<参考サイト>
・厚生労働省ホームページより
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000146330.html
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-h27-gaikyo.pdf
(10MTV編集部)

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