黒川伊保子先生に学ぶ「子育てのトリセツ」
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
家族の対話は問題解決型ではなく、「心の対話」をすべし
黒川伊保子先生に学ぶ「子育てのトリセツ」(5)心の対話と問題解決の対話
黒川伊保子(株式会社感性リサーチ 代表取締役社長/人工知能研究者/随筆家)
男性脳と女性脳の違いを踏まえたうえで、家族でうまくコミュニケーションを取るにはどうすればいいか。黒川伊保子氏によると、家族での対話はおしなべて「心の対話」をすべきだという。多くの男性が苦手とする「心の対話」をするコツとは。(全7話中第5話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:7分39秒
収録日:2021年6月28日
追加日:2021年9月20日
≪全文≫

●この世の対話は2種類しかない


―― そのような男女の違いを踏まえての話になりますが、男親、女親がいて、お子さんも男の子、女の子がいる。そこで、お互いの意思疎通をうまくするためには対話の方法も違うということが分かっていなければいけない、と先生は本でお書きになっています。「心の対話」「問題解決の対話」と設定して説明されているわけですが、それについてお話しいただいてもよろしいですか。

黒川 この世の対話には2種類しかありません。文脈の紡ぎ方が2種類しかないのです。それは「感情から始まるプロセスの会話」と「事実確認から始まるゴール指向の会話」です。

 すでにお分かりだと思いますが、女性脳はどうしても共感型の対話を、そして男性脳はどうしても問題解決型の対話を選ぶことが多いのです。先ほど(第2話)話をさせていただいた、「子どもが気に障りましたか、すみません」という謝り方のように、気に障った気持ちに対して謝ることと、事実に謝ることは、全く違います。「うるさくして、すみません」は事実に謝っています。事実に謝ってしまうと、ゴールを目指さなければいけないので、自分の行動を正さざるを得ません。でも、「気に障って、ごめんなさい」は気持ちに謝ったので、「いやいや、それほどではありません」という具合になっていくのですね。

 このように会話には、事実で始まる会話と、感情で始まる会話がある。事実で始まる会話は、問題解決は急げるけれども、実は心はつながらない会話なのです。私は、家族は押しなべて「心の対話」をするべきで、「問題解決の対話」は「心の対話」のあとにすればいいと思っています。

 では、「心の対話」はどのように行うか。男性の方はよく、家に帰ってきて、妻と少し話そうかなと思ったとき、「今日、何してた?」と聞くのですが、これはダメです。いきなり「5W1H」で話しかけているからです。

 思春期のお嬢さんがスマホに夢中になっているときに、「それは何?」と言ったとします。お父さんとしては、娘としゃべりたいから聞くのです。5歳の娘に「それは何?」と聞いたら、「これはウエディングドレス。ナナちゃん、お父さんのお嫁さんになるね」などと言ってかわいかったのですが、15歳の娘に「それは何?」と言ったら、「はぁ?」と言われ、フイッと立って部屋に行ってしまったりすることがあるわけです。

 実は、思春期以...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(1)AIに置き換わる仕事と人間がやる仕事
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か…人間がやるべきこととは?
橋爪大三郎
「アメリカの教会」でわかる米国の本質(1)アメリカはそもそも分断社会
「キリスト教は知らない」ではアメリカ市民はつとまらない
橋爪大三郎
デカルトの存在論に学ぶ(1) 「我思う、ゆえに我在り」
「我思う、ゆえに我在り」はデカルトの専売特許ではない
津崎良典
日本人が知らない自由主義の歴史~前編(1)そもそも「自由主義」とは何か
消極的自由と積極的自由?…なぜ自由主義がわかりづらいか
柿埜真吾
プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(1)真実の創作
プラトンの『ソクラテスの弁明』は謎多き作品
納富信留

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(35)鶴見太郎先生の公開収録を振り返る
【10min紹介】鶴見太郎先生の公開収録を振り返る・・・お寄せいただいた声
テンミニッツ・アカデミー編集部
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(4)認知症と共生社会の実現に向けた対策
その物忘れ、認知症かも…加齢による物忘れとの違いと一番大事なこと
小川純人
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
現代人に必要な「教養」とは?(1)そもそも教養とは何か
教養とは…本質を捉える知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気
小宮山宏
核DNAからさぐる日本のルーツ(1)人類の起源と広がり
核DNAデータで日本人のルーツを探る…アフリカから日本まで来た行程と時期は?
斎藤成也
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(1)なぜ「中国史はつまらない」のか?
驚きの中国史~「中国史はつまらない」という通説の裏の波乱の真実
宮脇淳子
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ