武士道の神髄
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
自らの「運命」は、総じて「嫌いなもの」の中にある
武士道の神髄(4)どんな仕事でも全力でやる
執行草舟(実業家/著述家/歌人)
武士道的に生きるなら、目の前にある仕事には命懸けで体当たりするしかない。何事にも命懸けでぶつかる人間は、魅力的だ。人間の生き方を美学として磨き上げるのが「武士道」なのである。また「自分が好きなもの」は、「自分の運命」ではないことが多く、「好きなもの」をやるほど運命から外れる。才能がある分野は、その道の大変さがわかるから嫌いになる。だから嫌いだと思っていることの中に、自分の才能や運命が潜んでいる場合が多いのである。だからこそ、どんな仕事でも全力で当たらねばならない。(全10話中第4話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:11分46秒
収録日:2019年11月26日
追加日:2020年2月7日
カテゴリー:
≪全文≫

●親の後を継ぎたがるのはダメな子供


―― もう一つ、うかがいたいのが「仕事」です。現代人にとっての運命ということを考えると、一つ仕事があります。

執行 今はみんな仕事をしていますからね。

―― 武士道的に生きるとき、仕事についてはどう捉えればいいでしょう。

執行 これはもう簡単で、どんな仕事でも本人に与えられている今日、目の前にある仕事に命懸けで体当たりすることです。それ以外、一切ありません。「与えられた仕事」に体当たりする。「仕事の価値がどうだ」などと言ってる人たちは全員、昔で言えば「女子供」です。屁理屈ばかり言っているということです。

―― 「この仕事は僕に向いていない」とか「こんな仕事やりたくない」とか。

執行 典型です。

―― 多いですね、そういう話も。

執行 今は多いです。だから、そういう人たちは全部、いつも自分の利益ばかり考えている。

 与えられたものに死ぬ覚悟でぶつかるのが『葉隠』の精神ですから。どんな仕事もそうで、僕は最初に造船所に勤めていましたが、ここでも命懸けでした。朝から晩まで命懸けで働き、いろいろな運命から造船所を辞めて、その後もいろいろなことがあって仕方なく今の研究をしたら、独立することになった。これは運命です。(運命が)出てきたからやっているだけで、与えられた仕事は全部、ぶつからなければダメです。どんな仕事でもそうです。命懸けでぶつかっている人間が、やはり魅力があるのです。

―― 魅力というところですね。

執行 そう。武士道とは「魅力」ですから。武士道は「美学」です。だから「魅力や美学はなくていい。俺は動物でいい」というなら武士道はもう要らないのです。人間の生き方というものを美学として磨き上げる。何が格好いいか(を大切にする)。それが西洋では騎士道であり、日本では武士道です。

 『葉隠』も、どうやれば格好いいかという話で、だから僕は小1で読んでも感応したのです。あれが哲学論なら感応しません。どんなに小さな子供でも何が格好いいかは多分、本能的に持っているのです。僕は小1で「こんなに格好いいものはない」と思い、「これで行こう」と決意しました。その決意が69歳でも全然ブレていないのは、それが本物だったということです、女の子は思わないかもしれませんが、男はやはり思うのです。

―― 「どんな仕事でも全力でやる」というのは、まさ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)

人気の講義ランキングTOP10
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(1)会ってみたプーチン…その実像
ロシア人の見る「ロシアの歴史」を知るとロシアがよくわかる・・・実際に会ってみたプーチンの印象とは?
上月豊久
「良き対話」とは?――哲学から考える(2)良き対話のための「問い方」の技法
良き対話のための「問い方」の技法とは?…ソクラテス流に「YES、NO」で答えさせ、お互いの考えを確認して進む
納富信留
優れた経営者の条件(1)スキルとセンスの違い
経営者のセンスは担当者のスキルとは全く違う
楠木建
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
編集部ラジオ2026(38)アメリカ中間選挙と民主主義
【10min解説】第2期のトランプ大統領と中間選挙を考える
テンミニッツ・アカデミー編集部
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
歴史から考える「ロシアの戦略」(1)ロシアの基本戦略と行動
なぜウクライナに侵攻?弱小国を狙ってきたロシアの歴史
山添博史
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(1)老年病科と高齢者の疾患・病態の特徴
頻尿、低栄養、転倒、誤嚥、フレイル…増える老年症候群と高齢者の疾患・病態の特徴
小川純人
ロシアのハイブリッド戦争と旧ソ連諸国(1)ロシアの勢力圏構想とNATO拡大
「ハイブリッド戦争」の実像…ロシアが考えていることとは何か?
廣瀬陽子