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自らの内奥に秘めた「矜持」や「情熱」が表出するとき

勇気について(1)2人の出会いと縁

対談 | 執行草舟村井満
概要・テキスト
Jリーグの5代目チェアマン・村井満氏は、リクルート出身で、初のサッカー界と無縁のチェアマンである。引退した選手のセカンドキャリア支援をしていた関係でJリーグと縁ができ、チェアマンに就任したのだった。実は、執行草舟との縁は深く、リクルートの新人時代に、創業したばかりの執行草舟の会社を訪れたことから始まっている。初めて会ったときから執行草舟は、おとなしく見える村井氏に、秘めた情熱を感じた。実際に、村井氏は学生時代に文革直後の中国を徒歩旅行するなど、秘めたものを持っていた。まだ若かりし2人の出会いの頃の思い出を振り返る。(全10話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:14:01
収録日:2021/09/02
追加日:2021/10/29
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≪全文≫

●リクルートからJリーグチェアマンへ


―― 皆様、こんにちは。本日は執行草舟先生と、Jリーグの5代目チェアマンでいらっしゃいます村井満先生にご対談をいただきたいと思います。両先生、どうぞよろしくお願いいたします。

執行 よろしく、どうも。

村井 よろしくお願いします。

―― 村井チェアマンは、もともとはリクルートでいらっしゃいますね。

村井 はい、そうです。

―― サッカー界とは違うところからのチェアマンは初めてですか。

村井 はい。私は5代目ですが、5代目にして初めて門外漢がチェアマンになりました。いわゆる選手でもないし、クラブの監督やコーチでもない。クラブの社長だったり、サッカー協会とかJリーグで働いたこともない。まったくの門外漢です。

 極めつけは、直近3年ぐらい香港にいた関係で、Jリーグの試合も見ていない。「誰だ、おまえは?」というところから始まりました。そういう意味では、本当に「よそ者チェアマン」の第1号です。

―― どういう経緯でチェアマンになられたのですか。

村井 私は江副(浩正)さんという創業者が始めたリクルートで、人材系の仕事をやっていました。最後は事業会社の社長をやっていたのですが、転職相談やキャリアチェンジなどのサポートをしていた関係で、選手が引退するときのセカンドキャリアの支援もしようとなった。

―― それも大きな問題ですからね。

村井 ある意味、外からサッカー界に少し、当時で言うCSR(企業の社会的責任)の観点から関わりました。そういう縁があり、たまたま1人、社外理事が必要となり、「出入りしている業者の村井にやらせよう」となった。月に1回の理事会に出る、社外理事になったのが始まりです。


●30代と20代だった2人の出会い


―― そしてチェアマンにということですが、そもそも執行先生と出会われたのは、かなり前だと……。

執行 もう35年以上前ですね。

村井 私はまだ新入社員で、当時は神田営業所で求人広告取りをやっていました。毎日毎日、一軒一軒、「ビル倒し」と言われる飛び込み営業をしていた。先輩たちが目抜き通りを担当して、私はジャンクショップというか、真空管を並べて売っているようなところを飛び込みしていました。

―― 秋葉原とか、その界隈の。

村井 そうです。もう本当に身も心もズタズタの頃に(笑)、日本橋の本町に……。

執行 そうです...
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