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AIIB

AIIB
AIIB(Asian Instructure Investment Bank)アジアインフラ投資銀行は、中華人民共和国が2015年12月25日に発足したアジア向け国際開発金融機関。アジア太平洋地域のインフラ整備や各国間の連携強化で経済発展を支援することを目的に設立され、中国がその主導権を握っている。加盟国は創設時の57ヶ国から徐々に拡大、2017年3月にはアジア開発銀行(ADB)を上回る70ケ国・地域に達した。イギリス、ドイツ、フランス等ヨーロッパ主要国に加え、中東や南米、アフリカの新興国、及びロシア等が参加しているが、2017年時点でアメリカ及び日本は参加を見送っている。「10MTVオピニオン」では、学習院大学国際社会科学部教授伊藤元重氏をはじめとする経済、金融のエキスパートがその設立当初からAIIBに注目。設立の背景として、中国が一帯一路政策を推進する中、国際経済社会で影響力を強めたいという思惑や、新興国のインフラを取り込み経済発展の延命を狙う意図を挙げている。しかし、AIIBが世界銀行や国際通貨基金(IMF)のようなガバナンス機能をもって、国際社会の信頼に応え得るかは未だ不透明。事実、日本政府はAIIBでの資金調達やプロジェクト形成は難航するだろうという見方を崩していない。

米中対立は「トゥキディデスの罠」に陥ってしまうのか

米中ハイテク覇権戦争(8)トゥキディデスの罠と米中対立
トゥキディデスの罠という故事を引用し、今日の米中の間の経済覇権争いが実際に戦争に至る可能性が大きいと、島田晴雄氏は警鐘を鳴らす。アメリカとしては中国を世界の仲間に入れようと一肌脱いだにもかかわらず...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/02/29
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

対中関係の鍵は政治・経済のリンケージを意識した複眼思考

国際政治を見る視点~外交の現実と理想(6)対外イメージと対中認識
一枚の写真が世界を動かすように、国家や指導者のイメージや事件に対する認識の問題も、国際政治にとっては極めて重要である。例えば、中国に対する日本の国民感情はこの40年で悪化しているが、中国の対日感情は...
収録日:2019/07/25
追加日:2020/02/28
小原雅博
東京大学名誉教授

世界の歴史に見る覇権争いとその結末

トランプ発貿易戦争(6)覇権闘争はどこに向かうのか
覇権国家が他国に追い上げられると往々にして戦争が起きる、と島田晴雄氏は言う。現に、アメリカと追い上げる中国の間には、武力ではないものの熾烈な経済戦争が起きており、その背景には中国の歴史をかけた「夢...
収録日:2018/10/11
追加日:2018/11/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

日本は中国を嫌っている場合ではない

2018年激動の世界と日本(11)中国との付き合い方
中国では70年間選挙が行われておらず、開明的な学者は抑圧される。一方、アジアインフラ投資銀行の発展に象徴されるように、「一帯一路」政策は成功を収めている。日本も中国を嫌っている場合ではなく、戦略的な...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/22
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

中国のインフラ輸出は、政治的な時限爆弾になりかねない

「TPP」か「一帯一路」か(2)いま必要なのは様子見
政策研究大学院大学(GRIPS)学長・白石隆氏によれば、昨年大きく脚光を浴びたアジアインフラ投資銀行を評価するには、もう少し時間が必要だという。インドネシアの高速鉄道計画の顛末が示すように、中国流...
収録日:2016/03/09
追加日:2016/05/19
白石隆
国際政治学者

中国が欲しいのは不沈空母と新たなシルクロードだ!

激動する世界情勢と日本(4)習近平政権の世界戦略
中国の習近平政権は、アメリカに代わって世界の覇権を握ろうとしている。その「中国の夢」実現のため、南シナ海での軍事展開や21世紀のシルクロード計画、AIIB設立など、覇権獲得の目論見は確実に進行しつ...
収録日:2016/01/26
追加日:2016/05/02
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

中国が主導権を握るAIIB、懸念はガバナンス

AIIBの現状と今後の展望
連日報道されるAIIBの動向は、日中のもろもろの緊張も巻き込んで緊迫している。そもそもAIIBとは何なのか。ブレトン・ウッズ体制から変動相場制への移行、そして世界各地で相次いだ通貨危機。1945年...
収録日:2015/05/27
追加日:2015/06/15
伊藤元重
東京大学名誉教授