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シリア問題

シリア問題
中東諸国で起こった民主化運動「アラブの春」に端を発し、アサド政権に反抗する運動が始まったシリア。この「内戦」により発生した400万人の難民は欧州にまで流れ込み、欧州各国でも社会の混乱が生じた。また、国際社会のシリアをめぐる「不一致」も大きな問題となっている。アメリカや欧州はアサド政権の独裁こそが「アラブの春」以降の混乱をきたした原因だとして責任を追及しているが、イスラム国(IS)が出現して以来、アサド政権とISを同時に打倒するシナリオは描けていない。一方、ロシアは国際的な脅威であるISと戦うには、アサド体制を受け入れることも辞さないという考えだ。歴史学者で東京大学名誉教授の山内昌之氏は、この複雑に入り組んだシリア問題を周辺のアラブ諸国やアメリカ、ロシアなどの大国など、シリアを取り巻く国際社会の思惑、事情を含めて解説する。

一貫性と戦略性を欠くトランプの中東戦略

深刻な中東情勢(3)トランプ大統領の戦略と反発
トランプ大統領による中東政策では、何が重要で何が重要でないかが目くらましされているようだが、これは英語の"wag the dog"、日本語でいうところの「本末転倒」だと山内昌之氏は指摘する。確固たる政治戦略と軍...
収録日:2018/11/29
追加日:2019/02/05
山内昌之
東京大学名誉教授

オバマ政権の外交遺産を否定するトランプ大統領

トランプの中東戦略とその影響(2)傲慢と孤独の先を憂慮
オバマの外交遺産をことごとく否定し、他者の痛みを慮らず、政治と経済を混同して軍事産業に加担する。歴史学者・山内昌之氏が、象徴的な頭文字「ISRAEL」に即してトランプ氏の中東戦略と国際社会への影響を解説...
収録日:2018/09/27
追加日:2018/10/31
山内昌之
東京大学名誉教授

トランプ大統領の中東政策のメタファー「ISRAEL」

トランプの中東戦略とその影響(1)解読の鍵は「ISRAEL」
イラン核合意破棄、米大使館のエルサレム移転、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への支援停止。危うさを増すトランプ大統領の中東政策は、どこへ向かうのか? 歴史学者・山内昌之氏が、象徴的な頭文字「...
収録日:2018/09/27
追加日:2018/10/30
山内昌之
東京大学名誉教授

6ヶ国競合状態にある中東の鍵を握るのはイラン

トランプ政権の中東政策(5)中東で拮抗する6ヶ国
歴史学者の山内昌之氏が現在の中東におけるキー国家の関係について解説する。複雑な構図を持つアラブ世界において、その運命を決したり判断したりできる国はアラブ諸国にはない。今、中東情勢の鍵を握るのは、ト...
収録日:2018/06/21
追加日:2018/07/26
山内昌之
東京大学名誉教授

クルド分離・独立の動きは新たな中東紛争始まりの予兆

北東アジアと中東の危機(2)世界に拡大する複合危機
歴史学者・山内昌之氏が、北東アジアの核の脅威と並行して中東から世界に拡大する複合危機について解説する。中東の核問題はイスラエルとイランによる禁欲的な管理の下、北朝鮮のような「核恫喝」は見せていない...
収録日:2017/10/05
追加日:2017/11/09
山内昌之
東京大学名誉教授

総選挙の論点の一つともなった北朝鮮の脅威への対応

北東アジアと中東の危機(1)三つの政体と核保有
2017年秋現在、日本の安全保障を揺るがしているのは、北朝鮮のミサイル問題だけではない。北東アジア情勢全体が日本の安全保障に重大な危機をもたらし、中東の危機がヨーロッパやロシアへの脅威となっていること...
収録日:2017/10/05
追加日:2017/10/18
山内昌之
東京大学名誉教授

IS復活を阻むために必要なのは「失敗の要因」の分析

2017年湾岸とシリア(2)シリアの現状とISの今後
歴史学者・山内昌之氏がシリアの現状とISの今後について解説する。トランプ大統領の米露協調による緊張緩和地域拡大はシリア戦争収束に向けての一大方針といえるが、各国、各勢力がポスト・シリア戦争を見据える...
収録日:2017/08/30
追加日:2017/09/25
山内昌之
東京大学名誉教授

サウジアラビアがカタールと国交断絶した背景とは?

2017年湾岸とシリア(1)カタールとサウジの断交
2017年6月5日、サウジアラビアはカタールとの国交の断絶を発表、23日にはUAE(アラブ首長国連邦)、バーレーン、エジプトを加えた湾岸4カ国からカタールに対する13の要求項目が提出された。その内容と断交の背景...
収録日:2017/08/30
追加日:2017/09/24
山内昌之
東京大学名誉教授

イラクが直面するモスル解放後の三つの政治課題

ポスト・モスルの中東情勢(2)イラクは再生できるのか
ポスト・モスルの中東を考えるには、その深く重い歴史と直面する必要がある。宗教・宗派・民族によって引き裂かれた人々は、さらにその内部でも対立を繰り返しているからだ。イラクは再び平和を取り戻すことがで...
収録日:2017/07/21
追加日:2017/08/19
山内昌之
東京大学名誉教授

モスル陥落で終焉が近づくイスラム国の今後

ポスト・モスルの中東情勢(1)ISはこのまま消えるのか
2017年7月10日、イラクのアバディ首相は、モスルがIS(イスラム国)の支配から解放されたことを宣言した。未曾有のテロ組織ISは明らかに弱体化しつつあり、中東情勢に新たな局面が開かれたことは間違いない。ISの...
収録日:2017/07/21
追加日:2017/08/16
山内昌之
東京大学名誉教授

ロシア・トルコ・イランの同盟関係は長続きしない

中東の新たな地政学的変動(5)新三国同盟の壊れやすさ
歴史学者・山内昌之氏がシリアを中心とした中東の新たな地政学的変動について解説するシリーズ最終話。現在、ロシアとトルコの接近、およびイランを含めた新三国同盟ともいえる協力関係の下、シリア情勢はかりそ...
収録日:2017/03/01
追加日:2017/04/07
山内昌之
東京大学名誉教授

ロシア・トルコ・イランの三国同盟が持つ意味

中東の新たな地政学的変動(4)新しい三国同盟
歴史学者・山内昌之氏がシリアを中心とした中東の新たな地政学的変動について解説する。今や中東、特にシリアにおけるロシアの影響力は計り知れないものがある。ロシアは圧倒的な外交力を武器に、アサド政権を支...
収録日:2017/03/01
追加日:2017/04/06
山内昌之
東京大学名誉教授

ユーフラテスの盾作戦のトルコの隠れた目的

中東の新たな地政学的変動(3)ユーフラテスの盾作戦
シリア和平会議の開催によって、中東問題の解決に寄与するのは、ロシア、トルコ、イランの三国という情勢が固まってきた。地上戦においては、NATOでアメリカに次ぐ規模を持つトルコ陸軍の介入するユーフラテスの...
収録日:2017/02/22
追加日:2017/04/05
山内昌之
東京大学名誉教授

中東問題でロシアが放つ最後のワイルドカードとは

中東和平とロシア・トルコ・イラン(2)ワイルドカード
アサド政権の存立をめぐって対立するトルコとイランは今後どうなるのか。そして、中東問題においてまだ誰も使っていない「ワイルドカード」とは。歴史学者・山内昌之氏が、ロシア・トルコ・イランの協力関係と中...
収録日:2017/02/09
追加日:2017/03/12
山内昌之
東京大学名誉教授

ロシアが中東問題で主導権を握るようになった経緯

中東和平とロシア・トルコ・イラン(1)米国抜きの調停へ
中東和平に向けて、ロシア・トルコ・イランの三国が協力関係を取っている。いったいいつから、中東問題においてロシアが主導権を握るようになったのか。その思惑と今後の展望は何なのか。歴史学者・山内昌之氏に...
収録日:2017/02/09
追加日:2017/03/11
山内昌之
東京大学名誉教授

悲惨極まるアレッポ、アサドこそ激化するシリア問題の火種

シリア・アレッポ情勢と三つの「限りなく嘘に近い神話」
シリア北部の中心都市アレッポの情勢は悲惨を極めている。忘れてならないのは、この地区を包囲したのは他ならぬシリアの政府軍、空爆を加えたのはアサド大統領を支援するロシアだということだ。「国家主権防衛の...
収録日:2016/11/02
追加日:2016/11/22
山内昌之
東京大学名誉教授

クーデター失敗後、トルコは対外方針を逆転させたのか

中東協力現地会議(3)トルコの民主主義と外交
シリア問題が緊迫度を増す中、注目されるのはイランの過剰関与だけではない。7月のクーデター失敗以来、対外方針を逆転させたかのようなトルコにも注目が集まっている。IS撲滅に向けて、トルコは宿敵アサド政権と...
収録日:2016/09/28
追加日:2016/11/08
山内昌之
東京大学名誉教授

シリア戦争の停戦合意が失敗!一番の解決策はアサド退陣?

中東協力現地会議(1)シリア戦争の行方と分割の危険性
歴史学者・山内昌之氏が、2016年9月25日にドバイで行われた中東協力現地会議での基調講演について解説する。山内氏はまず、大きく変化した中東の地政学的観点から、中東の現在と今後を読み解く8つの要素を挙げる...
収録日:2016/09/28
追加日:2016/10/18
山内昌之
東京大学名誉教授

「ジュネーブ3」シリア紛争解決協議は順調ではない

中東の火種・シリア(2)アサド復権への曲折
シリアの騒乱状態は、今年も収まる気配を見せない。メディアは「内戦から戦争へ」と警戒しているが、外国勢力による公然たる軍事干渉が「シリアの春」を挫折させ、テロとの戦いを盾にとることで、内戦をとっくに...
収録日:2016/02/10
追加日:2016/03/17
山内昌之
東京大学名誉教授

ISとのポストモダン型戦争で最前面に立つロシアのリスク

ポストモダン型戦争と第二次冷戦(3)プーチンの意図
「ロシアが、いまやシリア情勢の最大プレーヤーで間違いない」と、歴史学者の山内昌之氏は喝破する。では、ロシアはいま、シリアやトルコにどのような影響を及ぼしているのか。山内氏がプーチン大統領の意図と中...
収録日:2015/12/14
追加日:2016/01/18
山内昌之
東京大学名誉教授

ロシアの軍事干渉はイランからアサド政権を守るため

混沌のシリア情勢を読む(2)ロシアの大国戦略
シリア問題へのロシアの干渉の本格化は、一体何を意味するのだろうか。シリア軍隊救出、アサド政権救出がうたわれているが、何から、そして何のためにかは明らかではないと、歴史家・山内昌之氏は言う。前回に引...
収録日:2015/10/05
追加日:2015/10/26
山内昌之
東京大学名誉教授

ロシアのシリア空爆にみるプーチンの大国戦略

混沌のシリア情勢を読む(1)ロシアのシリア空爆
2015年9月30日、ロシアによるシリア領土への空爆が始まった。しかし、そもそもシリアの内戦で解決すべき政治問題とは何かについて、国際社会は合意を見ていないと、歴史家・山内昌之氏は言う。シリアを挟...
収録日:2015/10/05
追加日:2015/10/22
山内昌之
東京大学名誉教授

ウクライナ情勢をめぐるロシアと米欧の関係の緊迫化

ウクライナ問題を読む~米ロの動きを注視する中国と日本の外交姿勢への提言~
ウクライナ問題によりロシアと米欧が緊迫化する中、その影響は東アジアにも及ぶ可能性がある。ロシアとアメリカの動きを注視する中国。国際秩序を大きく揺るがすこの問題を歴史的見地から考察し、日本がどう向き...
収録日:2014/03/27
追加日:2014/05/02
山内昌之
東京大学名誉教授