日本企業の病巣を斬る
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
オーバープランニングやオーバーアナリシスをどう変えたか
日本企業の病巣を斬る(4)全社改革の断行
多角経営で失敗するのは、「足るを知る心」や「わきまえ」がないからである。物質には限界があるが、心は無限に成長できる。その点をふまえずに、ライバルメーカーの真似ばかりして成長しようとしても、うまくいくはずがない。「心」や「理念」の重要性を、しっかりと理解する必要がある。では、田村氏がキリンビールの副社長に就任したときに、オーバープランニング、オーバーアナリシスの問題をどのように変えていったのか。具体的な方法を語る。(全12話中第4話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:11分27秒
収録日:2023年10月18日
追加日:2023年12月22日
カテゴリー:
≪全文≫

●「多角経営」をどのように考えるか


―― 最近、特に高度経済成長以降、企業によってはジャンルをいろいろ増やしていくケースがあります。例えばホンダは、バイクから入り、四輪車に行った。今は飛行機もやりだし、一定の成功を収めています。

 理想の部分で言えば本田宗一郎さんの夢に向かって、つまり、モビリティでいかに人間の自由を発揮するかというところに向かっていると思います。ただし利益の大部分は、今もバイクが稼ぎ出しています。それを飛行機事業に使い、ほかの航空機メーカーではできない工夫をするといった形で、どんどん展開していく、という考え方があります。そういうあり方は、企業としてはだんだんと詰まってくると、どんどん難しくなってくるのは間違いないと思いますが、そういう考え方はどう思われますか。

執行 それも頭打ちがありますね。だから、多角経営に乗り出した会社は全部ダメになるでしょう。

―― それも多いですね。

執行 三井越後屋が300年成功したのは、絶対にずれなかったからです。両替と呉服。これ以外やらなかった。どんなに儲かっても、ほかの商売はやらない。それも全部「わきまえ」という道徳で、それが昔は「足るを知る」というものに入っていたのです。

 これは日本だけでなくドイツもフランスも、昔続いた商売は全部同じ、「足るを知る」です。文学にもたくさん書かれています。

 なぜ「足るを知る」か。もう一回言うと、物質には限界があるからです。われわれがどんなに頑張っても、人間には平均身長があって、ここから大きくはなれない。子どもの頃、「たくさん食べて早く大きくなれよ」と親に言われますが、それは二十歳までの話です。二十歳を過ぎたら、いくら食べても大きくならない。それがわからなければダメということです。

 でも人間には成長する部分もあり、それが心です。心は死ぬまで無限に成長します。その無限成長の概念をアメリカは独立宣言のときに導入した。(もっというと)“神”がいての話だった無限成長の概念を経済にも導入したのです。これは導入した頃は素晴らしい経済理論で、これにより英米は大成功した。(ただし)その大成功も、限界はあるということです。

田村 先ほど(のキリンビール)の話も、量の制限はあるけれども魂は無限成長するという実例です。だから振り返るとこの4大疾病は、結果のような気がします。会社の会...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)

人気の講義ランキングTOP10
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(1)会ってみたプーチン…その実像
ロシア人の見る「ロシアの歴史」を知るとロシアがよくわかる・・・実際に会ってみたプーチンの印象とは?
上月豊久
「良き対話」とは?――哲学から考える(2)良き対話のための「問い方」の技法
良き対話のための「問い方」の技法とは?…ソクラテス流に「YES、NO」で答えさせ、お互いの考えを確認して進む
納富信留
優れた経営者の条件(1)スキルとセンスの違い
経営者のセンスは担当者のスキルとは全く違う
楠木建
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
編集部ラジオ2026(38)アメリカ中間選挙と民主主義
【10min解説】第2期のトランプ大統領と中間選挙を考える
テンミニッツ・アカデミー編集部
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
歴史から考える「ロシアの戦略」(1)ロシアの基本戦略と行動
なぜウクライナに侵攻?弱小国を狙ってきたロシアの歴史
山添博史
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(1)老年病科と高齢者の疾患・病態の特徴
頻尿、低栄養、転倒、誤嚥、フレイル…増える老年症候群と高齢者の疾患・病態の特徴
小川純人
ロシアのハイブリッド戦争と旧ソ連諸国(1)ロシアの勢力圏構想とNATO拡大
「ハイブリッド戦争」の実像…ロシアが考えていることとは何か?
廣瀬陽子