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「ウナムーノ」の検索結果

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苦悩しつつキリストと対話したウナムーノを「追体験」する

『ベラスケスのキリスト』を読み解く(9)自分の命と永遠の命

『ベラスケスのキリスト』を座右の書として読み込んでいくと、ウナムーノがキリストと同一化していく行程を追体験できる。すると「生の革命」が起こり、「自分の命」が「永遠の命」につながっていくようになる。「義の心」を引...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/11/04
執行草舟
実業家

ウナムーノが霊的体験を記した『ベラスケスのキリスト』

憂国の芸術(7)ウナムーノの『ベラスケスのキリスト』

芸術作品にほれ込んで、素晴らしい体験をした一人にスペインの哲学者ミゲール・デ・ウナムーノがいる。彼はベラスケスの描いた「十字架上のキリスト」の絵が好きで、プラド美術館でいつもキリスト像と対面しているうちに、キリ...
収録日:2021/12/02
追加日:2022/02/25

不幸の底から「新しい生」が湧き出てくるのだ

『ベラスケスのキリスト』を読み解く(7)不滅の生とは何か

執行草舟とウナムーノの出会いは、20歳のときに『生の悲劇的感情』を読んだことに始まる。執行草舟は『葉隠』のヨーロッパ版のように感じ、本書によりヨーロッパの騎士道と日本の武士道との相関関係もわかった。ウナムーノと武...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/10/21
執行草舟
実業家

「宗教の時代」が終わってしまったからこそ重要な長篇詩

『ベラスケスのキリスト』を読み解く(1)霊性文明の時代に

執行草舟は、スペインの哲学者ウナムーノが著した『ベラスケスのキリスト』の本邦初訳を監訳した。本シリーズでは、この『ベラスケスのキリスト』について、その要点を解説していく。本書は20世紀初頭の哲学者であるウナムーノ...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/09/09
執行草舟
実業家

近世の精髄、中世の精髄、近代の精髄とは何か?

『ベラスケスのキリスト』を読み解く(5)ダンテ『神曲』とミルトン『失楽園』

『ベラスケスのキリスト』には「騒音と沈黙」「永遠と欲望」「霊と肉」などの対決が書かれている。その対決からウナムーノは、ヨーロッパの本質を紡ぎだした。本書を読めば錬金術やキリスト教、さらには現代科学までわかる。あ...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/10/07
執行草舟
実業家

人類の未来を見るうえで一番いけないのは希望である

『ベラスケスのキリスト』を読み解く(8)永遠の命を描いた磔刑図

ウナムーノが対話の対象としてベラスケスのキリストを選んだのは、「永遠の命」を描いた唯一のものだったからである。ベラスケスのキリスト磔刑図は、どれだけ見ていても飽きない。これは「永遠」とつながることを意味する。ウ...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/10/28
執行草舟
実業家

霊性文明とは「一生をかけた、宗教の本質との対決」である

『ベラスケスのキリスト』を読み解く(4)慈善は宗教の本質ではない

昔の宗教家は、信仰のために自らの命を投げ出すことができた。だが、現代人にそれは、とうてい無理である。だから新しい人間の魂を生み出すには、昔の宗教家の魂と対話して、命の価値を考えつづけ、葛藤しつづけるしかない。こ...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/09/30
執行草舟
実業家

「剣を磨す火花」そして「沈黙」…生命の本質を表わす言葉

『ベラスケスのキリスト』を読み解く(11)キーワードを読み解く〈中〉

「剣を磨(ま)す火花」という言葉は、われわれの生命を表わす根源的な言葉である。また生命の本質は「沈黙」で、これは宇宙の本質が沈黙だからである。現実のわれわれは火花なしで生きているし、言葉もしゃべる。だがわれわれ...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/11/18
執行草舟
実業家

愛のために一生苦悩するか、魂の苦悩を捨てて幸福になるか

憂国の芸術(9)人間は家畜に向かっている

カトリック信者だったミゲール・デ・ウナムーノは、「人間とは、愛のために一生苦悩して生きるか、それとも魂の苦悩を全部捨てて幸福になるか、どちらかしかない」と書いた。しかし、今を生きる人間の多くが、苦悩を捨てて、「...
収録日:2021/12/02
追加日:2022/03/11

人間は、生存に満足したら、それで終わりである

人間的魅力とは何か(5)渇望する魂に叫べ

ダグラス・マレーというイギリスのジャーナリストが書いた『西洋の自死』という本には、「人間から渇望感がなくなったから、経済や世界がダメになった」ということが書いてある。本当に素晴らしいものになろうと思ってもなれず...
収録日:2019/04/05
追加日:2019/06/21

苦悩に耐えきれないと「一撃で殴る」ほうが簡単に見える

人生のロゴス(11)無限の憧れと永遠の苦悩

かつて本が売れたのは、反対意見を持つ人たちが、議論して論破するために読んでいたことも理由にある。命懸けで築き上げられた思想は、たとえ嫌いな思想であっても、どこかに共振する部分があるのである。だが昨今では、そのよ...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/08/04
執行草舟
実業家

我々の生命を害するものが、我々の生命を強くする

反生命論(6)生命は、敗北によって輝きを増す

「私を殺すものが、私を強化しているのだ」と、フランスの哲学者ミッシェル・セールは著書『人類再生』で説いている。これは人間生命の本質で、敗れることによって生命は輝きを増すということである。この方程式の在り方を、文...
収録日:2024/05/16
追加日:2024/08/30
執行草舟
実業家

なぜ「無垢だった人たち」と一生涯対決するしかないのか

『ベラスケスのキリスト』を読み解く(6)偉大な宗教家のエキス

昔の仏教者の生き方は武士道そのままであった。日本への渡海に失敗して失明しても挫けず、ついに日本にやってきた鑑真も、その一人である。大事なのは「脱ヒューマニズム」だが、今の西洋文明はキリスト教のいいとこ取りにしか...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/10/14
執行草舟
実業家

「洗礼」「聖なる丘」…我々に向かって剣が振り下ろされる

逆遠近法の美術論(9)八反田友則氏の絵を鑑賞する-4

「洗礼」と名付けられた絵は逆遠近法的に見たイコンの十字架で、我々に向かって振り下ろされる剣にも見えてくる。この絵からは騎士道も感じられるが、「洗礼」という名で示したかったのは義を携えて生きることが人間の生きる道...
収録日:2022/08/30
追加日:2023/05/05
執行草舟
実業家

航海をすることが必要なのだ。生きることは必要ではない

反生命論(2)人類の「初心」とは?

人間とは、魂の生き物であり、魂のために肉体を犠牲にする歴史を積み重ねてきた。スペインの哲学者ミゲール・デ・ウナムーノの『ドン・キホーテとサンチョの生涯』には人間を定義した言葉がある。「人間以上のものたらんと欲す...
収録日:2024/05/16
追加日:2024/08/02
執行草舟
実業家

「絶対的な秩序」と「誇り」が必要

人間的魅力とは何か(7)大家族主義の美点とは

昔の日本では、長男は地元の師範学校に進んで地元の学校の先生などになり、たとえ次男以下が東京大学を出て偉い官僚になろうとも、長男には頭が上がらなかった。また、生活水準は親程度でいいが、「人間的に伸びたい」という欲...
収録日:2019/04/05
追加日:2019/07/05

親や子よりも「信念」を重んじる命懸けの生き方

読書と人生(8)合理性こそが愚かしい

あまりにキリスト教に血道を上げたためにイギリスとドイツに追い抜かれた国・スペインで、いまや教会の鐘が鳴らなくなった。騒音問題で訴えられたのだという。まさに社会がきれいごとに押し潰されているのである。これを打開す...
収録日:2019/05/14
追加日:2019/10/04

自分が死んで次の生命を生む自己犠牲的な「星」のシステム

毒を食らえ(2)なぜ宇宙の本質が「愛」なのか

 キリスト教にも仏教にも「すべてを捨てよ」と説く厳しさがあった。なぜなら、本当の愛とは、どんな危険にあっても、自らを顧みず、危険を冒して自分のなかの犠牲的精神を発揮することにあるからである。すべての星も、自らの...
収録日:2020/10/13
追加日:2020/12/25

「雑菌のない世界」や「嫌なことのない組織」はつくれない

毒を食らえ(7)「消毒社会」は免疫力を失う

 昔の日本の子供たちは、たとえ破傷風のリスクがあろうと、恐れずに泥んこ遊びをしていた。また、現在、コロナ対策のために、どこもかしこも消毒をしているが、これが続いたら「免疫力」が落ちて、大変なことになりはしないか...
収録日:2020/10/13
追加日:2021/01/29

「などてすめろぎは人間となりたまいし」という叫びの真実

「壁」ありてこそ(5)天皇の人間宣言と三島由紀夫

三島由紀夫は、戦後、マッカーサーの命令で出された昭和天皇の「人間宣言」を嘆いた。そして自らの作品『英霊の聲』で「などてすめろぎは人間(ひと)となりたまいし」という叫びを奔出させた。しかし、「なぜ、人間なんかにな...
収録日:2021/01/14
追加日:2021/03/19

愛情をかけられなければ成長できない動物は、人間だけ

脱人間論(2)「水平社会」の間違い

「働かざる者食うべからず」は人類の鉄則なのに、今はヒューマニズムによって、それが通じなくなっている。「肉体が大事」というなら、動物と変わらない。人間が動物と違うのは、愛のために肉体を犠牲にできるところ。親孝行も...
収録日:2021/03/18
追加日:2021/04/30

「忍ぶ恋」のありなしで信念を貫徹できるかどうかが決まる

私の「葉隠十戒」(3)気違ひになりて死に狂ひするまで

第五戒「恋の至極(しごく)は、忍ぶ恋と見立て申し候」の恋は、「憧れ」を意味する。憧れは、絶対に手の届かないものでなければならない。手に届かないものだからこそ、自分の生命に崇高なものをもたらすのである。第六戒「一...
収録日:2021/04/08
追加日:2021/10/15
執行草舟
実業家

自分に与えられた試練は、絶対に乗り越えられる試練である

勇気について(7)自転車にナナハンのエンジンを積むな

村井満氏は、昔から「迷ったら緊張するほうを選ぶ」と決めているという。自分が絶対に無理と思っていることは、いわれても緊張しない。簡単すぎることも緊張しない。むしろ、自分が「できるかできないかギリギリだ」と思ってい...
収録日:2021/09/02
追加日:2021/12/10
対談 | 執行草舟村井満

沈黙と瞑想が本当の価値として定着した世界が「霊性文明」

『ベラスケスのキリスト』を読み解く(2)騒音と沈黙

フランスの作家で政治家でもあったアンドレ・マルローは「霊性文明の時代に入れなければ人類は滅びる」と50年以上前に予言したという。文明に毒されている現代人は、真の意味でキリスト教を信仰することはできないからである。...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/09/16
執行草舟
実業家

『ベラスケスのキリスト』に感応した絵画とイコンの文明

逆遠近法の美術論(1)八反田友則の絵とビザンティン文明

芸術家・八反田友則氏は『ベラスケスのキリスト』(ミゲール・デ・ウナムーノ著)を読んで感応し、それをもとに描いた13点の絵を執行草舟コレクション・戸嶋靖昌記念館に寄贈した。その寄贈された絵を見て執行草舟は、自身が集...
収録日:2022/08/30
追加日:2023/03/10
執行草舟
実業家

遠近法は「見る」文明、逆遠近法は「見られる」文明

逆遠近法の美術論(2)遠近法と逆遠近法

遠近法は西欧文明がルネッサンスの時代に発明したもので、我々が見たとおりに表現する。この「遠近法の思想」から、民主主義も生れ、科学文明も生まれた。一方、イコンに象徴的に示される「逆遠近法」は、原始性を持ち、複眼的...
収録日:2022/08/30
追加日:2023/03/17
執行草舟
実業家

人間に関心を持って詳しく知っていた、かつての偉人たち

人生のロゴス(10)無関心と人間の劣化

最も非情なのは無関心な人間である。関心を持ったら、家族構成から先祖まで含めて知るように努めるということが、かつてはあった。だが、今はすっかりなくなってしまって、浅い知識で他人をけなしたり、人の言葉尻をとらえるよ...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/07/28
執行草舟
実業家