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「健康寿命」を伸ばす方法とは?
日本では47年連続で100歳以上の高齢者が増え続けています。2017年は、厚生労働省の発表によると、6万7824人となり、10年前の約2倍、20年前の約8倍に増えました。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、100歳以上の高齢者の人口は2050年には53万2000人に達します。人生100年の時代は、もうすぐそばまでやってきています。
今年2017年9月、実際にも政府は「人生100年時代構想会議」を開催し、具体策の検討に入る姿勢を示しました。
この数値からわかることは、平均的にみて、日本人は寿命をまっとうするまで、およそ10年間は日常生活になんらかの健康上の支障があるということです。
寿命はどんどん伸びていくようですが、もし寿命が100年以上になったとしても、健康でいられなければ、生きるのは苦しいばかりです。どうすれば「健康寿命」を伸ばすことができるのでしょうか。
30万部超えのベストセラーとなっているもう一つの著書『100歳までボケない101の方法』では、「ジャンクフードとジャンクメディアから離れよう。それが、100歳までボケない脳と心をつくる近道」という明快なメッセージを発信しています。
ジャンクフードとは「ファーストフードや、コンビニなどで手に入るお手頃な食品」、ジャンクメディアとは「インターネット、ケータイ、テレビなどにあふれる精度の低い情報」を指し、これらによってつくられる便利な生活は体を怠けさせ、結果的にボケにつながるというわけです。
1.体重が、BMI22前後になるようにする
BMIとは体重を身長の2乗で割った値です。BMIが25を超えると高血圧をはじめ、さまざまな病気にかかりやすくなります。
2.高血圧に気をつける
高血圧は生活環境と大きく関わっており、血圧は誰でもチェックしやすい健康指標です。40代になったら、自分の体と向き合う時間として、週に1度は血圧を測ることを勧めています。
3.総コレステロール値を知っておく
総コレステロール値は、長生きとの関連でみると、低すぎても高すぎても余命が短いそうです。また、血圧同様にさまざまな病気を発見するための指標になります。
4.動物性タンパク質をしっかり食べる
タンパク質が足りないと免疫力が低下し、老化が早まります。また、医学的に栄養が不足しているかどうかは、タンパク質の一種であるアルブミンの血中量を調べます。この血中アルブミン値が高い人ほど長生きしやすいといわれています。
5.お酒は「ほどほど」におさえる
6.タバコは吸わない
この2つは、健康の常識として、よく指摘されていることです。あらためて気をつけるようにしましょう。
7.短期の記憶力鍛える
記憶には、長期間保持できる「長期記憶」と、その逆の「短期記憶」があります。「短期記憶」は意識して鍛えていないとどんどん衰えていきます。生活習慣としては、血圧と栄養状態を適正に保ち、過度のストレスを遠ざけることが、記憶力の保持につながります。
8.足腰を鍛える
これもよく言われていることですが、全身の血液の70パーセントが下半身に集まっているため、足腰が弱ると血行も滞り、脳に行き届かず、将来のボケを招くのだそうです。
9.外での「趣味」を見つける
外へ出て交友関係を広げることで、定年後の閉じこもり生活を避けることができます。また、生きがいのある人はいつまでも若々しく、それがない人は老け込むのが早く、老後の自立の度合いもひくいそうです。
10.自分の健康に自信をもつ
白澤さんはこれが「100歳までボケないための最強の武器」としています。「病は気から」と言いますが、「自分の健康に、自信をもっている人」ほど、元気で長生きしやすいのだそうです。
健康でありたいといくら願っていても、行動に移さなければ、願いが叶うことはありません。白澤さんは「「習慣」こそ「人生」を変える」と断言しています。前向きに超長寿時代を迎えるためにも、生活習慣をあらためて見直し、怠けずに悪い習慣を断ち、良い習慣を実行していきましょう。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、100歳以上の高齢者の人口は2050年には53万2000人に達します。人生100年の時代は、もうすぐそばまでやってきています。
今年2017年9月、実際にも政府は「人生100年時代構想会議」を開催し、具体策の検討に入る姿勢を示しました。
日本人の「健康寿命」は「平均寿命」より10年短い
2016年、WHOが発表した統計によると、日本人の「平均寿命」(平均余命)は83.7 歳、「健康寿命(日常生活に制限のない期間)は74.9歳、どちらも世界一でした。この数値からわかることは、平均的にみて、日本人は寿命をまっとうするまで、およそ10年間は日常生活になんらかの健康上の支障があるということです。
寿命はどんどん伸びていくようですが、もし寿命が100年以上になったとしても、健康でいられなければ、生きるのは苦しいばかりです。どうすれば「健康寿命」を伸ばすことができるのでしょうか。
ジャンクフードとジャンクメディアから離れよう
加齢医学の専門家の白澤卓二さん(順天堂大学大学院医学研究科)は、著書『40代から始める100歳までボケない習慣』において、「100歳まで生きたとしても、介護なしで自立して生きられる脳と心と体を手に入れる」方法を伝えています。まさに、「健康寿命」の伸ばし方を探るのにぴったりの1冊と言えます。30万部超えのベストセラーとなっているもう一つの著書『100歳までボケない101の方法』では、「ジャンクフードとジャンクメディアから離れよう。それが、100歳までボケない脳と心をつくる近道」という明快なメッセージを発信しています。
ジャンクフードとは「ファーストフードや、コンビニなどで手に入るお手頃な食品」、ジャンクメディアとは「インターネット、ケータイ、テレビなどにあふれる精度の低い情報」を指し、これらによってつくられる便利な生活は体を怠けさせ、結果的にボケにつながるというわけです。
100歳までボケないための「健康10カ条」
『40代から始める100歳までボケない習慣』は、とくに人生のターニングポイントといえる40代に向けて書かれていますが、書いてあることはおおよそどの年代にも当てはまります。本書では、誰もが理解しやすく、実行しやすいように「健康10カ条」が提起されています。以下のとおりです1.体重が、BMI22前後になるようにする
BMIとは体重を身長の2乗で割った値です。BMIが25を超えると高血圧をはじめ、さまざまな病気にかかりやすくなります。
2.高血圧に気をつける
高血圧は生活環境と大きく関わっており、血圧は誰でもチェックしやすい健康指標です。40代になったら、自分の体と向き合う時間として、週に1度は血圧を測ることを勧めています。
3.総コレステロール値を知っておく
総コレステロール値は、長生きとの関連でみると、低すぎても高すぎても余命が短いそうです。また、血圧同様にさまざまな病気を発見するための指標になります。
4.動物性タンパク質をしっかり食べる
タンパク質が足りないと免疫力が低下し、老化が早まります。また、医学的に栄養が不足しているかどうかは、タンパク質の一種であるアルブミンの血中量を調べます。この血中アルブミン値が高い人ほど長生きしやすいといわれています。
5.お酒は「ほどほど」におさえる
6.タバコは吸わない
この2つは、健康の常識として、よく指摘されていることです。あらためて気をつけるようにしましょう。
7.短期の記憶力鍛える
記憶には、長期間保持できる「長期記憶」と、その逆の「短期記憶」があります。「短期記憶」は意識して鍛えていないとどんどん衰えていきます。生活習慣としては、血圧と栄養状態を適正に保ち、過度のストレスを遠ざけることが、記憶力の保持につながります。
8.足腰を鍛える
これもよく言われていることですが、全身の血液の70パーセントが下半身に集まっているため、足腰が弱ると血行も滞り、脳に行き届かず、将来のボケを招くのだそうです。
9.外での「趣味」を見つける
外へ出て交友関係を広げることで、定年後の閉じこもり生活を避けることができます。また、生きがいのある人はいつまでも若々しく、それがない人は老け込むのが早く、老後の自立の度合いもひくいそうです。
10.自分の健康に自信をもつ
白澤さんはこれが「100歳までボケないための最強の武器」としています。「病は気から」と言いますが、「自分の健康に、自信をもっている人」ほど、元気で長生きしやすいのだそうです。
健康でありたいといくら願っていても、行動に移さなければ、願いが叶うことはありません。白澤さんは「「習慣」こそ「人生」を変える」と断言しています。前向きに超長寿時代を迎えるためにも、生活習慣をあらためて見直し、怠けずに悪い習慣を断ち、良い習慣を実行していきましょう。
<参考文献>
・『40代から始める100歳までボケない習慣』(白澤卓二著、朝日新聞出版)
・『100歳までボケない101の方法』(白澤卓二著、文藝春秋)
・『40代から始める100歳までボケない習慣』(白澤卓二著、朝日新聞出版)
・『100歳までボケない101の方法』(白澤卓二著、文藝春秋)
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