明治維新から学ぶもの~改革への道
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
「日本の盛衰:40年周期説」に見る明治維新からの波
明治維新から学ぶもの~改革への道(21)40年周期説と近現代史の重要性
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)

講義一覧を見る▼
明治維新を出発点にすると、日本は約40年ごとに繁栄と衰退を繰り返し、2025年は次の「谷」に当たる。敗戦からの復興は前の時代を否定するパワーにより成功したが、バブル以降の失われた20年では既得権死守による再生産不能が引き起こされた。今後、世界に尊敬される日本になるためには、どうすれば良いのだろう。(2018年11月13日開催島田塾講演「明治維新とは:新たな史観のこころみ」<後編>より、全22話中第21話)
時間:9分03秒
収録日:2018年11月13日
追加日:2019年5月4日
≪全文≫

●「40年周期説」に見る明治維新からの波


 この後の松方財政改革の話などもしたいのですが、残り時間も迫ってきたので、ここで結論部分へ入っていきます。

 「日本の盛衰:40年周期説」というものがあります。

 振り返ってみると、1865年は内乱と対外紛争で日本が大混乱した年でした。4カ国連合艦隊が長州を攻撃した戦争があり、第二次長州征伐で幕府がみそをつけて大混乱したのが1865年前後です。

 それから40年たった1905年には日露戦争に勝ち、日本は世界の列強に仲間入りをしました。さらに40年後の1945年には太平洋戦争で負け、日中戦争で負け、本土は原爆を被弾して焦土になりました。その40年後、1985年に日本バブル絶頂期があります。

 さらに40年たつと、2025年です。一体どうなるのでしょうか。復活するのでしょうか。その問題を皆さんと考えてみたいと思います。


●1945年からの復活は「前時代の否定」がエンジンになった


 まず、1945年から85年の40年間では、なぜ上昇し、復活できたのか。戦後の焼け野原からの復興が可能になったのは、戦後の改革において、前の時代を全て否定したことが大きかったのです。

 土地所有(地主制)を自由化し、財閥を粉々にして中小企業の国にしました。教育を6・3・3・4制に改革して、エリートの教育をなくしました。労働運動を活発にして、現場で資本家が不正をしないようにしました。これらはいずれも前の時代に対する否定です。

 これにより、労働者階級が非常にエキサイトしました。勉強したら、その先へ行ける。働けば、もっと先へ行ける。だから、日本は復興しました。その時に安全保障関係でアメリカが安全保障を提供してくれて、市場を開放してくれました。貿易は莫大に拡大した。それに乗って日本がどんどん進歩しました。

 そして、人口が若かった。技術導入が激しく行われましたが、いくらでも吸収し、次から次へとキャッチアップをしました。今の日本の大企業の若い頃は、これにより革新的リーダーが台頭しました。特に企業においては、松下幸之助などの経営革新がすさまじい勢いでした。

 政党についていうと、自民党は、その名の下に実は派閥の寄り合いであり、内部で絶えず切磋琢磨が起こりました。宏池会をはじめとするさまざまな派閥は、それぞれが一つの政党といえる特色を持っています。それらが切磋琢磨していたため、緊張感が...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「歴史と社会」でまず見るべき講義シリーズ
家康の人間成長~戦略性をいかに培ったか(1)今川「人質」時代と今川義元の思惑
徳川家康の秘密…「辛抱」イメージとは異なる自由奔放な人質時代
小和田哲男
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
宮脇淳子
核DNAからさぐる日本のルーツ(1)人類の起源と広がり
核DNAデータで日本人のルーツを探る…アフリカから日本まで来た行程と時期は?
斎藤成也
豊臣政権に学ぶ「リーダーと補佐役」の関係(1)話し上手な天下人
織田信長と豊臣秀吉の関係…信長が評価した二つの才覚とは
小和田哲男
徳川将軍と江戸幕府~井伊直弼編(1)桜田門外の変と井伊直弼の人物像
「桜田門外の変」の謎…井伊直弼の警護に問題はなかったのか
山内昌之
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
織田家中一の武略者…『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の知られざる実像
黒田基樹

人気の講義ランキングTOP10
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
『万葉集』と律令社会~官僚の心得と歌宴(3)国司と郡司のつきあい
郡司の妻たちと宴会!?……国司・大原真人今城へのはなむけの歌に記された「媚態表現」の真相と人心掌握術
上野誠
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(6)認知症予防と健康寿命の延伸に向けて
フレイル・サイクルは回り出したら抜けられない!?負のスパイラルへの対処法
小川純人
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(1)会ってみたプーチン…その実像
ロシア人の見る「ロシアの歴史」を知るとロシアがよくわかる・・・実際に会ってみたプーチンの印象とは?
上月豊久
戦国武将の経済学(3)豊臣秀吉の経済政策
豊臣秀吉の驚愕の国内貿易…莫大な財力を生んだ経済政策
小和田哲男
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
現代人に必要な「教養」とは?(1)そもそも教養とは何か
教養とは…本質を捉える知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気
小宮山宏
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男