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「日本仏教」の教えに学ぶ

「日本仏教」の教えに学ぶ
仏教は、6世紀のなかごろに日本に伝来し、その後、多様な方向に発展していきました。その教えが、いまを生きるわれわれに数多くの貴重な指針を与えてくれます。
日本仏教の名僧たちの言葉をひもとくことの意味とは? そして日本仏教の「3つの特徴」とは?

【入門】日本仏教の名僧・名著~総論(全3話)

【入門】日本仏教の名僧・名著~総論(全3話)

再生時間: 28:00
収録日:2020/08/20
追加日:2020/09/24
賴住光子
賴住光子
駒澤大学仏教学部 教授

「文は人なり」――原文を読んで名僧の思想の息吹に触れる

【入門】日本仏教の名僧・名著~総論(1)名僧の原著に触れる意味

書店には数多くの仏教の入門書が並んでいるが、名僧や開祖たちが残した著作は敷居が高く、なかなか手に取れない。名僧の息吹をじかに感じつつ、その教えに触れるのが本シリーズだ。総論の第1回では日本に仏教思想が伝来した当初からの...
再生時間:09:55
追加日:2020/09/24

法然・親鸞・道元・日蓮の研究が下火になっている理由

【入門】日本仏教の名僧・名著~総論(2)新しい思想の息吹を追う

平安末期から鎌倉時代、公家から武家の世の中が始まると、それ以前とは異なる思想が必要になった。浄土思想が普及し、禅宗が伝来して始まった新しい仏教の流れは、現代にも大きな影響を与えている。総論の第2回では、さまざまなあり方...
再生時間:07:21
追加日:2020/10/01

日本仏教の「3つの特徴」…世界の仏教との大きな違いとは

【入門】日本仏教の名僧・名著~総論(3)日本仏教と世界仏教

仏教は言うまでもなく世界宗教の一つだが、日本仏教は世界のそれとは様相が違うといわれる。仏教学者・中村元氏の研究で明らかになった主な特徴は三つ数えられる。「出世間を重視しない」「戒律を重視しない」「仏教論理学に頼らない...
再生時間:10:44
追加日:2020/10/08
聖徳太子が「和を以て貴つとしと為」で説いたのは「議論の大切さ」でした。

【入門】日本仏教の名僧・名著~聖徳太子編(全2話)

【入門】日本仏教の名僧・名著~聖徳太子編(全2話)

再生時間: 22:06
収録日:2020/08/20
追加日:2020/11/26
賴住光子
賴住光子
駒澤大学仏教学部 教授

聖徳太子が仏教を積極的に国づくりに生かした理由

【入門】日本仏教の名僧・名著~聖徳太子編(1)仏教受容の意味

日本への仏教伝来は538年といわれるが、その興隆に尽くしたのは聖徳太子である。現在、その実在が議論され、厩戸王か聖徳太子か教科書表記が問題になったのも、皇位にもつかなかった彼があまりにも偉大な業績を残しているからに他なら...
再生時間:10:07
追加日:2020/11/26

聖徳太子の十七条憲法「和を以て貴つとしと為」の真の意味

【入門】日本仏教の名僧・名著~聖徳太子編(2)十七条憲法と「和」

聖徳太子といえば十七条憲法。第一条の「和を以て貴つとしと為」は、その後の日本人の精神性を方向付けたといっても過言ではない。その「和」という概念はどこからやってきたのか。われわれが現在考える「忖度」や「空気を読む」こと...
再生時間:11:59
追加日:2020/12/03
「一隅を照らす」「一切衆生悉有仏性」……。すべてを救う教えとはいかなるものでしょうか。

【入門】日本仏教の名僧・名著~最澄編(全4話)

【入門】日本仏教の名僧・名著~最澄編(全4話)

再生時間: 41:15
収録日:2020/08/20
追加日:2020/12/24
賴住光子
賴住光子
駒澤大学仏教学部 教授

天台宗の開祖・最澄が残した最大の成果は「大乗戒」の確立

【入門】日本仏教の名僧・名著~最澄編(1)比叡山延暦寺の開祖として

比叡山延暦寺を開いた天台宗の開祖として著名な最澄は、エリート僧として出発する。その地位を捨て、比叡山中で12年間修行した彼は、弟子たちにも孤絶した状態での勉強を求める。そのような最澄の残した最大の成果は「二百五十戒」の...
再生時間:08:31
追加日:2020/12/24

最澄が比叡山での修行の際に『願文』に込めた願いとは

【入門】日本仏教の名僧・名著~最澄編(2)『願文』で立てた志

『願文』は、比叡山12年の修行に入る際に最澄が立てた「志」である。「一切皆苦」の仏教的世界観に立ち、苦しみのもとを考えかたの誤りに求め、一切衆生の悟りと救いを求めていく名文だ。若き最澄がこの文章に込めた願いは、厳しい修...
再生時間:11:35
追加日:2020/12/31

最澄が『山家学生式』で示した「一隅を照らす」の深い意味

【入門】日本仏教の名僧・名著~最澄編(3)『山家学生式』で示した修行の仕方

最澄が弟子たちに向けて書いた『山家学生式』では、厳しい修行の仕方が規定される。その奥には、仏教を極める僧こそが国宝であるとする考え方とともに、修行を重ねて他にも利益(りやく)を与えることが鎮護国家につながるという見方...
再生時間:11:58
追加日:2021/01/08

すべては救われる――最澄の「法華一乗」思想が与えた影響

【入門】日本仏教の名僧・名著~最澄編(4)一乗思想から広がる成仏

法華経には「一乗」と「三乗」の区別がある。大乗の教えだけが人を救い、小乗では救われないというのが「三乗」、すべては救われるというのが「一乗」である。最澄の考え方は「法華一乗」といい、三乗、つまりそれぞれ違っていても、...
再生時間:09:11
追加日:2021/01/15
空海が説いた密教の悟りとは? あらゆる教えを集大成した『十住心論』の段階論とは?

【入門】日本仏教の名僧・名著~空海編(全3話)

【入門】日本仏教の名僧・名著~空海編(全3話)

再生時間: 37:05
収録日:2020/08/20
追加日:2021/03/04
賴住光子
賴住光子
駒澤大学仏教学部 教授

空海と最澄の関係に大きな影響を与えた「密教」の位置づけ

【入門】日本仏教の名僧・名著~空海編(1)空海と最澄

弘法大師としても知られる空海は、どんな人物だったのだろう。伝教大師とも呼ばれる最澄と対比すると、分かりやすい。二人は同時期に遣唐使として中国へ渡るが、当時の最澄は天皇の帰依篤い貴賓待遇、空海は無名の自費留学生にすぎな...
再生時間:10:48
追加日:2021/03/04

『即身成仏義』で空海が説いた悟りの方法「三密」修行

【入門】日本仏教の名僧・名著~空海編(2)『即身成仏義』と自他一如

空海の残した名著の一冊目は『即身成仏義』である。本来、仏教では悟りを得るために「未来永劫」というほどの長時間を要すると説いたが、空海は「現在の自分の身体」で速やかに悟る方法を書き残した。それが、身口意による「三密」修...
再生時間:09:31
追加日:2021/03/11

空海の『十住心論』が説いた「真言密教こそが最高の教え」

【入門】日本仏教の名僧・名著~空海編(3)『十住心論』と真言密教

『十住心論』は空海の主著といっていい名著だが、そこでは世界の思想を集大成して10の段階に分け、その頂点に真言密教が位置する。まったくの無知から仏教以外の宗教を経て、小乗・大乗へ。密教と対立する9つは顕教だが、その中に密教...
再生時間:16:46
追加日:2021/03/18
末法思想と浄土信仰とは何か。なぜ『往生要集』で恐ろしい「地獄」を描写したのでしょうか。

【入門】日本仏教の名僧・名著~源信編(全2話)

【入門】日本仏教の名僧・名著~源信編(全2話)

再生時間: 22:40
収録日:2021/08/20
追加日:2021/03/25
賴住光子
賴住光子
駒澤大学仏教学部 教授

末法直前に法華一乗思想と浄土信仰を両立した源信の教え

【入門】日本仏教の名僧・名著~源信編(1)末法思想と浄土信仰

恵心僧都としても著名な源信は、平安中期の天台宗の僧でありながら、浄土信仰の展開に大きな影響を与えた。主著『往生要集』は当時、日本だけでなく中国の宋でも高く評価されたという。ここでは、源信の思想展開の背景として欠かせな...
再生時間:06:43
追加日:2021/03/25

『往生要集』の「地獄」描写で見せる源信の編集能力の高さ

【入門】日本仏教の名僧・名著~源信編(2)『往生要集』と観想念仏

源信の『往生要集』は凄まじい地獄の描写で有名だが、その目的は「極楽往生」にあった。現世での解脱が無理になった末世において、極楽で修行を重ねようとするのだが、極楽に往生するには、念仏の行が必要だとするものだ。念仏の中で...
再生時間:15:57
追加日:2021/04/01
「念仏を唱えればいい」…法然の専修念仏の革命性の背景にあるものとは。

【入門】日本仏教の名僧・名著~法然編(全3話)

【入門】日本仏教の名僧・名著~法然編(全3話)

再生時間: 33:35
収録日:2020/09/30
追加日:2021/07/03
賴住光子
賴住光子
駒澤大学仏教学部 教授

「観想念仏」から「口称念仏」へ…法然の専修念仏の革命性

【入門】日本仏教の名僧・名著~法然編(1)鎌倉仏教と専修念仏

平安末期から鎌倉時代にかけて、貴族が独占していた仏教の教えが民衆向けに布教されるようになっていった。「鎌倉仏教」と呼ばれるこの思潮は、ヨーロッパの宗教改革にも匹敵する重要なマイルストーンと見なされている。その一人目・...
再生時間:10:52
追加日:2021/07/03

選択本願念仏集は生死輪廻の世界観に立ち向かうための教え

【入門】日本仏教の名僧・名著~法然編(2)『選択本願念仏集』

「大原問答(談義)」において「浄土門・易行の専修念仏こそが凡夫を救う唯一の道である」と説き、世を騒然とさせた法然が書物として撰述した代表的な著作が『選択本願念仏集』である。「称名」がなぜ往生に結びつくのか。大乗仏教と...
再生時間:12:01
追加日:2021/07/08

一枚起請文…法然が最晩年に弟子に説いた教えの内容とは

【入門】日本仏教の名僧・名著~法然編(3)『一枚起請文』

讃岐配流から赦免され、京へ戻った法然が死の二日前、弟子源智の願いに応じて記した遺言書が『一枚起請文』とされる。自身の死後、分裂していくであろう弟子たちに向けて、学問や議論よりも「専修念仏」を実践することの重要性を強調...
再生時間:10:42
追加日:2021/07/15
専修念仏を批判した「あるべきようは」の思想と、自分が見た夢を書き記した『夢記』。

【入門】日本仏教の名僧・名著~明恵編(全2話)

【入門】日本仏教の名僧・名著~明恵編(全2話)

再生時間: 24:01
収録日:2020/09/30
追加日:2021/10/22
賴住光子
賴住光子
駒澤大学仏教学部 教授

法然の専修念仏を批判…明恵の「あるべきようは」とは?

【入門】日本仏教の名僧・名著~明恵編(1)批判精神と『夢記』

明恵は華厳宗の高僧で、法然を厳しく批判した『摧邪輪』で名高い。一方で、生涯書き続けた『夢記』は、世界にも珍しい著作として注目される。『夢記』からの例とともに『明恵上人遺訓』を参照しつつ、現代人にもヒントになる夢に対す...
再生時間:13:20
追加日:2021/10/22

無耳法師となった明恵の過激、秘めた切なる想いとは

【入門】日本仏教の名僧・名著~明恵編(2)無耳法師の「賛」と和歌

明恵は両親を早く亡くして仏門に入ったことから、釈尊を父と崇め、「仏眼仏母」の仏画を母と慕い続けた。また、自らの美貌が修行の妨げになることを気遣い、右耳を削ぎ落として「無耳法師」と名乗ったという過激な経歴の持ち主でもあ...
再生時間:10:41
追加日:2021/10/29
阿弥陀仏は無限の光だ…大乗仏教の「空-縁起」の思想と「絶対他力」の真髄。

【入門】日本仏教の名僧・名著~親鸞編(全4話)

【入門】日本仏教の名僧・名著~親鸞編(全4話)

再生時間: 40:58
収録日:2020/09/30
追加日:2022/02/25
賴住光子
賴住光子
駒澤大学仏教学部 教授

親鸞が「非僧非俗」と名乗った真意と妻・恵信尼の影響

【入門】日本仏教の名僧・名著~親鸞編(1)親鸞と法然の違い

親鸞といえば、法然の専修念仏思想を継いで布教を続けた聖人ともいわれる人物だが、法然と親鸞の教えではどこがどう違うのだろうか。また、「非僧非俗」と名乗り、出家の身でありながら妻帯した親鸞の真意はどこにあったのだろうか。...
再生時間:13:48
追加日:2022/02/25

阿弥陀仏は無限の光だ…親鸞の『唯信鈔文意』の教えとは?

【入門】日本仏教の名僧・名著~親鸞編(2)『唯信鈔文意』と方便法身

親鸞の著書として重要なのが『唯信鈔文意』である。『唯信鈔』は同門の先輩・聖覚による著だが、法然の教えをよく伝える書として親鸞は大切にした。その解釈書として著した本書の中でも阿弥陀仏についての捉え方を、「法蔵神話」をも...
再生時間:10:32
追加日:2022/03/04

「空-縁起」とは…そして『歎異抄』が伝える親鸞の魅力

【入門】日本仏教の名僧・名著~親鸞編(3)「空-縁起」と『歎異抄』

「空」と「縁起」は大乗仏教の中心的な概念である。あらゆる存在が単独に成り立つのではなく、関係性の中で生じているとする、現代思想とも通じる考え方だ。そのうえで「阿弥陀仏は光である」「世界全体が光である」とは何を意味する...
再生時間:10:22
追加日:2022/03/11

親鸞の『自然法爾章』とは?…救いの力と絶対他力の真髄

【入門】日本仏教の名僧・名著~親鸞編(4)『自然法爾章』と絶対他力

『自然法爾章』は親鸞最晩年の書といわれ、上人が至った究極的な境地と尊ばれている。「自然法爾」とは、世界全体に満ち溢れている「救いの力」というものがあり、それによって“おのずから”救われるということで、「他力」の真髄を表...
再生時間:06:16
追加日:2022/03/18
禅とはいかなる教えでしょうか。『正法眼蔵』が説く本当の自己とは。四摂法の「自他一如」とは。

【入門】日本仏教の名僧・名著~道元編(全4話)

【入門】日本仏教の名僧・名著~道元編(全4話)

再生時間: 50:02
収録日:2020/09/30
追加日:2022/06/25
賴住光子
賴住光子
駒澤大学仏教学部 教授

禅の原点とは――中国から禅をもたらした道元の生涯に迫る

【入門】日本仏教の名僧・名著~道元編(1)道元の生涯と禅の歴史

禅を中国からもたらした僧に道元と栄西がいる。密教も熱心に修行した栄西とは異なり、道元は禅に徹したところに大きな特徴がある。禅宗は、末法思想が中心をなす浄土教とは対照的に、この世で修行して悟りを開くことを目指している。...
再生時間:15:45
追加日:2022/06/25

『正法眼蔵』が説く本当の自己…身心脱落して自我を超える

【入門】日本仏教の名僧・名著~道元編(2)現成公案と「自己」の問題

現成公案は『正法眼蔵』の冒頭をなしている。ここで最初に取り上げられるのは「自己」の問題である。「自己」とは確固たる存在ではなく、その他全ての関係性、そのつながりの中で変わり続ける存在と捉えなおすことが、道元思想の出発...
再生時間:13:38
追加日:2022/07/02

『正法眼蔵』の入り口『弁道話』が述べる「修証一等」とは

【入門】日本仏教の名僧・名著~道元編(3)『弁道話』と修証一等

道元の書に『弁道話』がある。難解といわれる主著『正法眼蔵』の内容を分かりやすくまとめている、いわば導入的位置づけの著作だが、そこで道元の非常に重要な考え方である「修証一等」について語られている。「修証一等」とはどうい...
再生時間:09:53
追加日:2022/07/09

「布施」の本当の意味とは?禅が説く自他一如の世界

【入門】日本仏教の名僧・名著~道元編(4)「菩提薩埵 四摂法」と自他一如

『正法眼蔵』の「菩提薩埵 四摂法」を読み解く最終話。理解の手がかりは「自他一如」である。自他のあいだに隔たりがなければ、モノに所有という概念はなく、必要なときに必要な人がそれを使えばいいことになる。それゆえ仏教上の「布...
再生時間:10:46
追加日:2022/07/16
「我日本の柱とならむ、我日本の大船とならむ」。行動を重んじた日蓮がめざした原点回帰とは? 

【入門】日本仏教の名僧・名著~日蓮編(全3話)

【入門】日本仏教の名僧・名著~日蓮編(全3話)

再生時間: 33:19
収録日:2020/09/30
追加日:2022/12/04
賴住光子
賴住光子
駒澤大学仏教学部 教授

天台宗を純化し法華経を重んじた日蓮…日蓮宗と他宗の違い

【入門】日本仏教の名僧・名著~日蓮編(1)「天台沙門」と題目の功徳

鎌倉仏教の中でも独特の位置を占めるのが日蓮である。日本に対する思い入れを強く持ち、「行動」を重んじた僧で、天台宗の「堕落」に反発し、原点回帰として「純粋な天台宗」の立て直しを目指す。(全3話中第1話) ※インタビュアー:...
再生時間:15:46
追加日:2022/12/04

日蓮の「一念三千」――「空-縁起」にも通じる思想の意味

【入門】日本仏教の名僧・名著~日蓮編(2)『観心本尊抄』と一念三千

佐渡流罪中に執筆された日蓮の『観心本尊抄』。本著は、中国天台宗・湛然の言葉「一念三千」に基づき、法華経を受持することで仏の功徳一切を譲り受けることができるとしている。そこには、道元の「自他一如」「空ー縁起」にも通じる...
再生時間:08:50
追加日:2022/12/11

日蓮が『開目抄』に記した「我日本の柱とならむ」の誓い

【入門】日本仏教の名僧・名著~日蓮編(3)『開目抄』と法華経への強い思い

『開目抄』もまた佐渡で執筆された日蓮の重要な著作である。そこでは、どのような法難に遭っても法華経を捨てないという強い決意が述べられている。さらに、「我日本の柱とならむ、我日本の眼目とならむ、我日本の大船とならむ」とい...
再生時間:08:43
追加日:2022/12/18
聖徳太子が理想とした「共生の和」と、様々な法隆寺の謎とミステリーに迫ります。

法隆寺は聖徳太子と共にあり(全8話)

法隆寺は聖徳太子と共にあり(全8話)

再生時間: 1:32:43
収録日:2016/03/09
追加日:2016/10/01
大野玄妙
大野玄妙
法隆寺第129世住職、聖徳宗第6代管長

聖徳太子が提唱した「和」と中国の「和」の大きな違いとは

法隆寺は聖徳太子と共にあり(1)無条件の「和」の精神

日本人ならば誰もが、法隆寺を建てたのは聖徳太子だと知っている。しかし、法隆寺と聖徳太子の関係は、私たちが想像している以上に深く、また謎のままの部分も多い。聖徳太子が残した法隆寺は、現代に生きる私たちに何をもたらしたの...
再生時間:08:27
追加日:2016/10/01

聖徳太子は「皇太子」だったことを忘れてはならない

法隆寺は聖徳太子と共にあり(2)神と仏の二人三脚体制

聖徳太子は仏教を日本に取り入れ、そして広めた。そう教えられてきた聖徳太子像に対し、法隆寺管長・大野玄妙氏は注意を促す。聖徳太子について考える上でまず重要なのは、彼が皇太子であることだ。すなわち彼本来の仕事は、日本古来...
再生時間:13:20
追加日:2016/10/08

「和を以て貴し」とした聖徳太子の理想的社会像とは何か

法隆寺は聖徳太子と共にあり(3)「みんな一緒に」の精神

どちらか一方ではなく、仏も神も両方大事にする。一神教の信者からすれば信じ難いこの感覚こそ、多様性と調和を重んじる日本独特の宗教性を示していた。法隆寺管長・大野玄妙氏は、多様性も含めて「和」を強調した聖徳太子の発想は、...
再生時間:11:17
追加日:2016/10/15

仏国土は水平的世界だが「浄土に登る」―日本的仏教観

法隆寺は聖徳太子と共にあり(4)仏国土はどこにあるか

私たち日本人は、外からの諸物をそのまま受け入れるのではなく、自分たちの基準に従って取捨選択し、自分たちに都合よく組み上げてしまうことを得意とする。そしてそれは、典型的な経典解釈すら、日本風にアレンジしてしまうことにも...
再生時間:11:47
追加日:2016/10/22

焼失した法隆寺を再建したのは誰か? 歴史の謎に迫る!

法隆寺は聖徳太子と共にあり(5)法隆寺最大のミステリー

法隆寺には未だに多くの謎が残されている。その中で最大のミステリーは、「誰が消失した法隆寺を再建したのか」というものだ。法隆寺管長・大野玄妙氏によれば、聖徳太子の行ったある行為が、法隆寺再建のカギとなった。そしてそれは...
再生時間:15:45
追加日:2016/10/29

法隆寺のお釈迦様は聖徳太子がモデル!生存中に造形が開始

法隆寺は聖徳太子と共にあり(6)「和」を広げる法隆寺

法隆寺にある仏像は、実は聖徳太子をモデルにしている。しかもそれは、彼がまだ生きている間につくられ始めた。法隆寺管長・大野玄妙氏は、こうした仏像作成法が中国に由来するものであると述べる。仏教には、教えが表面的に伝わった...
再生時間:09:51
追加日:2016/11/05

フェノロサと岡倉天心の「初の夢殿開帳」は実はねつ造?

法隆寺は聖徳太子と共にあり(7)日本古代史の謎に迫る

なぜ聖徳太子は皇太子のままであり、天皇になれなかったのか。誰もが抱くであろうこの問題に、法隆寺管長・大野玄妙氏がいくつかの可能性を示す。一つ目は、日本のみならず中国や朝鮮でも見られた、「女性」政権の潮流だ。二つ目は、...
再生時間:08:42
追加日:2016/11/12

「日没する処の天子」と書かれても煬帝が激怒しない理由

法隆寺は聖徳太子と共にあり(8)古代史の眺め方

「日没する処の天子」と書かれても、中国の皇帝は怒らなかった。その謎を解くには、この文言の前に書かれた部分を読解し、そして当時の国際情勢と突き合わせなければならない。法隆寺管長・大野玄妙氏が、学校では教えてくれない歴史...
再生時間:13:34
追加日:2016/11/19
聖武天皇の大仏造立の願いは「生きとし生けるもの全てが幸せに暮らせる社会」の実現でした。

東大寺建立に込められた思い(全7話)

東大寺建立に込められた思い(全7話)

再生時間: 1:27:17
収録日:2016/03/08
追加日:2016/11/26
北河原公敬
北河原公敬
東大寺長老

東大寺には大仏開眼以来1200年以上続く修二会の行法がある

東大寺建立に込められた思い(1)千二百年有余の伝統

東大寺長老である北河原公敬氏が、大仏造立の歴史的背景、そして発願した聖武天皇の「思い」を語る。東大寺では創建以来、修二会の行法が途切れることなく続けられてきた。今年(2016年)で1265回目を数える。修二会で祈るのは、生き...
再生時間:11:07
追加日:2016/11/26

東大寺の昔の宗派は八宗兼学ー最高の仏教大学としての歴史

東大寺建立に込められた思い(2)この世を蓮華蔵世界に

東大寺長老・北河原公敬氏によれば、東大寺はもともと、様々な宗派について学ぶ場所だった。そんな東大寺の建立を、聖武天皇が思い至った理由は、ある講義だった。その講義に感銘を受けた聖武天皇は、そこで展開された蓮華蔵世界を、...
再生時間:08:51
追加日:2016/12/03

東大寺大仏建立の理由ー聖武天皇のいう「菩薩の精神」とは

東大寺建立に込められた思い(3)あまねく発展を願う

大仏造立の際に聖武天皇が出した詔では、何が語られているのか。東大寺長老・北河原公敬氏が解説する。聖武天皇は、自らを菩薩になぞらえ、この世の全てを慈しもうとした。菩薩とは、自分以外のものにも手を差し伸べ、一緒に救われよ...
再生時間:18:19
追加日:2016/12/10

菩薩の心が現代社会から薄れた一因は戦後の民主主義にある

東大寺建立に込められた思い(4)建立を支えた知識

現代の日常生活で、他人に手を差し伸べることが減ったのは、困っている人と自分とが無関係だからだ。しかし東大寺の建立を呼び掛けた聖武天皇が目指すのは、他者を思いやる菩薩の精神を行き渡らせることだった。そのために聖武天皇が...
再生時間:15:54
追加日:2016/12/17

東大寺は「勧進帳」でも話題!復興に力を尽くした源頼朝

東大寺建立に込められた思い(5)「一枝の草」を持て

聖武天皇が東大寺の建立で呼び掛けたのは、心からの誠意を持ってそこに参加せよということだった。そうであれば、たとえ微々たる力しか提供できなくても構わない。ここに、東大寺建立の大きな意義があったと、東大寺長老・北河原公敬...
再生時間:10:26
追加日:2016/12/24

東大寺建立に協力した人数は、当時の日本人の約半数!

東大寺建立に込められた思い(6)大国家プロジェクト

東大寺の建立には、なんと当時の日本人の約半数が関わっていた。これほどの一大プロジェクトはそうあるものではない。東大寺長老・北河原公敬氏の解説が物語るように、東大寺はまさに国力を結集して完成したものだった。多くの人が自...
再生時間:08:25
追加日:2016/12/31

「無財の七施=七つの施し」で身につく菩薩の精神とは?

東大寺建立に込められた思い(7)「無財の七施」

聖武天皇が目指した菩薩は、現代でも可能なものだ。東大寺長老・北河原公敬氏はそう語る。そのために必要なのは、見返りなど期待せず、他者に手を差し伸べることだ。それは毎日の、ほんの少しの心掛けでよい。東大寺建立の思いを語っ...
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追加日:2017/01/07