長州ファイブ、イギリスへ…長州藩士と薩摩藩士の密航留学
明治維新とは~幕末を見る新たな史観(12)薩長の攘夷戦争
幕府が命じた専守防衛原則にもかかわらず、長州は攘夷攻撃を展開し、薩摩は生麦事件に端を発する薩英戦争に突入した。しかし、島田晴雄氏が注目するのは、一方で両雄藩が密航留学を行い、西欧文明をしっかりと受け止めていたと...
収録日:2018/07/18
追加日:2018/12/07
幕府の経済政策と薩摩藩の財政改革…調所広郷の凄さとは
明治維新とは~幕末を見る新たな史観(8)幕府と薩摩藩の実情
公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏によれば、明治維新を理解するための手がかりは、幕府と雄藩の統治構造と財政に関する変化に隠されているという。今回は、雄藩の一つである薩摩藩の財政について解説する。(全17話...
収録日:2018/07/18
追加日:2018/10/29
長州藩と薩摩藩、越前藩の間にあった決定的な違いとは?
幕末長州~松下村塾と革命の志士たち(04)幕府とラジカルな長州藩
なぜ長州藩は強大な力を蓄えることができたのか。その背景を考える上で大事な視点がある。それは、幕府との関係性である。本編では、薩摩藩、越前藩との決定的な違いから長州藩が幕末に雄藩となった背景を読み解く。(シリーズ...
収録日:2014/12/15
追加日:2015/01/25
池田屋で凶刃に倒れた松門四天王・吉田稔麿の師譲りの逸話
幕末長州~松下村塾と革命の志士たち(11)薩長の対立
幕末から明治にかけ、日本の政治を大きく変革した原動力は、薩長連合にあった。しかし、実は、幕末の政治局面で、長州と薩摩が対立関係にあったことは、あまり知られていないと山内昌之氏は語る。文久3(1863)年、両藩の...
収録日:2015/01/14
追加日:2015/03/15
一橋派、尊攘激派、そして薩長連合…単純ではなかった経緯
幕末・維新史を学ぶ~英傑たちの決断(3)薩長連合の成立
薩長連合については、坂本龍馬が薩摩藩の西郷隆盛と長州藩の木戸孝允を握手させたという話が有名だが、そんな単純なことではないと、落合弘樹氏は言う。ではどのように薩長連合は成立していくのか。その歴史的背景とともに解説...
収録日:2018/08/20
追加日:2018/11/01
明治維新を成し遂げた日本が当時直面していた困難とは何か
国際地域研究へのいざない(5)苦境の日本と帝国主義の波
地域研究の3つ目の例として、世界的にも近代史の奇跡といわれる日本の明治維新を取り上げる。米墨戦争の名将ペリーが日本に来航した時、徳川幕府は経済的に行き詰まった状況にあった。のちに維新の立役者となる長州藩と薩摩藩も...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/12/12
西郷隆盛や大久保利通と相いれない木戸孝允のリアリズム
幕末長州~松下村塾と革命の志士たち(14)薩長同盟
薩長同盟を締結させた長州藩は、その後、大政奉還を経て、王政復古の大号令とともに明治政府の成立に尽力し、明治維新を成し遂げていく。幕末の変革期において、まさにその中心にいた長州藩だが、歴史的に見たとき、どのような...
収録日:2015/01/14
追加日:2015/04/05
明治維新を可能にした薩摩と長州の経済力
明治維新とは~幕末を見る新たな史観(9)長州藩の財政
公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏によれば、明治維新を可能にしたのは、薩摩藩と長州藩が財政難から回復し、潤沢な経済力を身に付けたからであるという。では長州藩はどのように回復したのか。その戦略とはいかなる...
収録日:2018/07/18
追加日:2018/10/30
大政奉還を行った徳川慶喜の意図と新政府の成立
幕末・維新史を学ぶ~英傑たちの決断(4)大政奉還と新政府の成立
大政奉還を行った徳川慶喜の意図はどこにあったのか。そして、鳥羽伏見の戦いで徳川慶喜の狙いは頓挫するが、なぜそうなったのか。新政府成立への流れを追いながら解説する。(全6話中第4話)
収録日:2018/08/20
追加日:2018/11/01
鳥羽・伏見の戦いが明治維新の大勢を決めた
明治維新とは~幕末を見る新たな史観(17)幕府の終焉
王政復古の大号令を受けて、新政府は倒幕の勢いを強めるが、旧幕府軍の反撃が開始される。鳥羽・伏見の戦いは、明治維新の大勢を決めるものであった。島田晴雄氏は、こうした歴史の事実を確認することが、日本の未来を考える契...
収録日:2018/07/18
追加日:2018/12/20
ボリシェヴィキを彷彿とさせる長州藩の妥協なき理想追求
幕末長州~松下村塾と革命の志士たち(10)攘夷のリアリズムと実行
水戸藩や薩摩藩との違いを通して浮かび上がる長州藩の横顔は、ロシア革命を動かしたボリシェヴィキを彷彿させる、と歴史学者・山内昌之氏は言う。その理由はどこにあるのか。また、幕末の京都で、過激浪士たちはおろか市民にも...
収録日:2014/12/24
追加日:2015/03/08
言語学者・伊波普猷のエピソードにみる当時の沖縄社会
沖縄問題を考える(4)沖縄の歴史:琉球王国と明、明治時代
歴史から考える沖縄問題。数百年、中国・明と良好な関係にあった琉球王国が薩摩藩の支配を経て明治日本で県に組み込まれていくまでの沖縄の歩みを、当時の沖縄の人たちの意識とともに追跡する。(全6話中4話目)
収録日:2012/12/25
追加日:2014/02/24
幕末に列強の圧力に対抗した優秀な人材がたくさんいた
国際地域研究へのいざない(6)日本の人材育成能力
ペリー来航は日本国内に大きな衝撃を与えたが、こうした状況に適切に対処できる人材を幕府は持っていた。長州藩や薩摩藩でも、新たな状況に対応できる人材が次々と生まれ、日本の植民地化を目論む英仏の諸勢力を逆に利用して、...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/12/19
西郷隆盛や大久保利通など諸藩も優秀な人材育成を始動
幕末長州~松下村塾と革命の志士たち(01)世界史の中の幕末
日本の近代は、「黒船来航」を契機に動き出した。しかし、それは突発的な事件ではなく、起こるべくして起こった歴史の必然だったのだ。幕末の日本と世界の歴史的状況を結んで語る歴史学者・山内昌之氏の幕末長州に関するシリー...
収録日:2014/12/15
追加日:2015/01/04
孝明天皇を盾にした過激な攘夷論がもたらした京都の変化
幕末長州~松下村塾と革命の志士たち(09)長州藩の反幕意識
吉田松陰亡き後、長州に残された弟子たちがその衣鉢を継ぐには、幾つもの障害があった。桜田門外の変の後、いったん「公武合体」論によって融和しようとした幕府と朝廷は、「攘夷」の一点で互いに譲れなかったからだ。政局は二...
収録日:2014/12/24
追加日:2015/03/01
幕末から明治維新への流れを振り返る
明治維新から学ぶもの~改革への道(2)明治維新政府の発足
慶応3(1867)年の大政奉還から明治4(1871)年の廃藩置県までは、幕末から維新へのターニングポイントである。大政奉還により無血開城を成し遂げた徳川慶喜がなぜ鳥羽・伏見の戦いに向かうのか。時代の大転換と新体制の樹立に...
収録日:2018/11/13
追加日:2019/04/19
奥羽越列藩同盟はなぜ新政府と戦ったか…東北戦争の経緯
明治維新から学ぶもの~改革への道(5)東北戦争
慶応4(1868)年の江戸城無血開城後、各地で激しい内戦が繰り広げられた。特筆すべきは東北戦争である。京都守護職として幕末の京都で治安を担当していた会津藩主松平容保を朝敵と断じる薩長新政府と、断罪に納得できない東北諸...
収録日:2018/11/13
追加日:2019/04/24
吉田松陰の叔父・玉木文之進…松下村塾の創始者の実像とは
幕末長州~松下村塾と革命の志士たち(5)叔父・玉木文之進の教育
「松下村塾」は、吉田松陰の名で知られるが、実は松陰の叔父・玉木文之進が立ち上げた私塾であった。文之進はなぜ松下村塾を立ち上げたのか。そして、悲劇といわれるその最期にはどのようないきさつがあったのか。歴史学者・山...
収録日:2014/12/15
追加日:2015/02/01
豪放磊落で破天荒な高杉晋作の交渉力とリーダーシップ
幕末長州~松下村塾と革命の志士たち(13)高杉晋作という人物
攘夷の報復として、英仏蘭米4カ国による連合艦隊の攻撃を受け、惨敗する長州藩。この時、休戦交渉に当たったのが高杉晋作である。高杉は持ち前の外交センスで、交渉相手の英国を翻弄、難局を乗り切る。果たして高杉とはどのよ...
収録日:2015/01/14
追加日:2015/03/29
いま求められる波動を出してエネルギーを生み出す者
行徳哲男が語る稀代の変乱煽起者・吉田松陰
日本BE研究所所長・行徳哲男氏は、いま日本に必要なのは「変乱煽起者」だと言う。変乱煽起者とは波動を出してエネルギーを生み出す人であり、その代表的人物の一人が吉田松陰である。行徳氏が吉田松陰の姿を通して、日本を救...
収録日:2014/12/26
追加日:2015/07/23
徳富蘇峰は吉田松陰を「革命家→改革者」と再定義
吉田松陰の思想(上)松陰像の変遷(1)革命家から改革者へ
近代日本の精神的指導者として今なお語り継がれる吉田松陰は、時代と向き合い、時代と共に生きた「現在進行形の思想家」である。そして、吉田松陰を読むことは、私たちの時代を読むことでもある。東京大学東洋文化研究所教授・...
収録日:2015/02/26
追加日:2015/07/13
上原勇作がいなければ昭和10年代の危機はなかった?
本当のことがわかる昭和史《3》社稷を念ふ心なし――五・一五事件への道(13)陸軍大将・上原勇作という人物
陸軍参謀本部を創設した長州出身の山県有朋元帥の後継者は桂太郎大将で、その跡を継いだのは田中義一大将だった。彼らは長州閥だが、これに猛烈に反対したのが、のちに元帥になった上原勇作大将である。そして、彼の形成した閥...
収録日:2014/12/22
追加日:2015/08/27
バルチック艦隊激破以来、競争率が大幅にアップした職場
本当のことがわかる昭和史《3》社稷を念ふ心なし――五・一五事件への道(10)派閥意識が少なかった「薩の海軍」
明治時代に海軍大将になった人は、皇族は別として14人中13人が薩摩出身、海軍中将も72人のうち29人が薩摩の出身者で、当時の海軍は「薩の海軍」といわれるほど薩摩閥の全盛時代だった。しかし、薩摩の人たちには、派閥...
収録日:2014/12/22
追加日:2015/08/27
残酷がさらなる残酷を生む内戦のメカニズム
混沌のシリア情勢を読む(4)内戦の文法
シリアの内戦は、外国干渉が大きく介在し、今や泥沼化の様相を呈している。歴史学者・山内昌之氏は、そこには「内戦の文法」があると言う。その文法ゆえに多くの内戦は複雑化し、外と結び付けば戦争へという不幸なプロセスを経...
収録日:2015/10/05
追加日:2015/11/02
日本は近代化の過程で情報分野だけ学べなかった
インテリジェンス・ヒストリー入門(2)明治日本の文明開化
日本はインテリジェンス分野に向いていない、情報無関心国家なのか。歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏が、なぜ日本の近代化の過程にインテリジェンスが欠落してしまったのか、その理由を解説し、日本人の国際社会観の転...
収録日:2017/11/14
追加日:2018/05/08
中世に終止符を打った徳川家康の政策
家康が築いたTOKYO(1)日本の近代化とリーダーシップ
歴史学者・山内昌之氏が、現代の今も影響を与えている徳川家康の都市構想、政治力学的発想による政策や外交戦略について解説するシリーズレクチャー。江戸は家康の入府から1世紀ほどで世界屈指の行政都市、消費都市に成長した。...
収録日:2018/04/03
追加日:2018/05/15
幕末の大混乱を招いた幕府の戦略ミス
明治維新とは~幕末を見る新たな史観(5)開国と通商条約
欧米列強のアジア進出の中で、ペリー来航は実現した。しかし、公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏によれば、その後の通商条約締結に当たって、幕府は幕末の混乱につながる重大な戦略ミスを犯していたと考えられる。そ...
収録日:2018/07/18
追加日:2018/10/26
明治初期の国家建設と維新三傑の動き
幕末・維新史を学ぶ~英傑たちの決断(6)明治国家と維新三傑
大久保利通と木戸孝允らが岩倉使節団として派遣される中、西郷隆盛ら留守政府は数々の改革を行う。その後に西郷が西南戦争を起こすと、戦争を経て中央集権化が達成されることとなる。シリーズレクチャー最終話では、西郷・大久...
収録日:2018/08/20
追加日:2018/11/01
長州の軍事力に幕府が完敗した第二次長州討伐
明治維新とは~幕末を見る新たな史観(15)第二次長州征伐
長州を長らく許しがたく感じていた幕府が、ついに第二次長州征伐を行う。長州は三角貿易で得た武器によって軍事力が強化され、幕府に勝利する。今回は、第二次長州征伐について解説する。(全17話中第15話)
収録日:2018/07/18
追加日:2018/12/17
新体制樹立のためのクーデター、王政復古の大号令
明治維新とは~幕末を見る新たな史観(16)大政奉還と王政復古
坂本龍馬と後藤象二郎の間で議論された政治綱領がきっかけとなり、大政奉還への動きが進められていく。しかし、大政奉還後、新政府の構想を練っていたのは将軍の職を辞した慶喜だった。こうした中、どのようにして王政復古の大...
収録日:2018/07/18
追加日:2018/12/18
江戸開城…外圧が勝海舟と西郷隆盛の会談に影響を与えた?
明治維新から学ぶもの~改革への道(4)江戸開城から東京首都宣言へ
江戸開城交渉は、勝海舟・西郷隆盛間で行われた。事実上の無血開城として政府が多大に譲歩した背景には、英国公使パークスの圧力があったという。上野近辺に集結した彰義隊は大村益次郎により討伐される。元号が明治に変わった9...
収録日:2018/11/13
追加日:2019/04/22
明治維新による士族階級の大リストラ「秩禄処分」
明治維新から学ぶもの~改革への道(12)財政基盤の確立と士族解消
新政府の財政基盤は劣悪で、当初の税収は御用金と太政官札による借入で賄われた。全国の収入を中央に集中させる方策として明治4(1871)年に廃藩置県、続いて地租改正が行われ、財政構造の安定が図られる。そして秩禄処分により...
収録日:2018/11/13
追加日:2019/04/27
福沢諭吉の凄さ…どんな人物で何をしたのか?
明治維新から学ぶもの~改革への道(18)福沢諭吉と慶應義塾
福沢諭吉の著書『西洋事情』『学問のすゝめ』『文明論の概略』は今なお続くロングセラーとして、老若男女の向学心を後押ししている。では福沢諭吉とは一体どんな人物だったのか。明治維新においてどのような役割を果たしたのか...
収録日:2018/11/13
追加日:2019/05/04
日本の再生のために重要なのは人と教育
日本のイノベーションのために(5)人材育成とリーダー
イノベーションを考える上で、政府の補助金がどのような形式であるべきかを考えることも重要である。現在の仕組みではうまく機能していないため、見込みある事業に効率良く出資していく判断力が求められている。しかし問題は、...
収録日:2019/07/19
追加日:2019/09/26
「過去の宿命」を愛さないと「次の運命」も愛せない
武士道の神髄(5)「縁」こそが運命である
その仕事が与えられたのは「縁」があるから。「縁」を大事に考えるなら、どんな仕事も大切になる。かつての武士たちも主君は選べなかった。すべては縁で、縁が運命なのだ。日本人に生まれたのも縁で、それを否定すればくだらな...
収録日:2019/11/26
追加日:2020/02/14
共和政の意味を江戸幕府とローマ元老院の違いから理解する
独裁の世界史~未来への提言編(3)共和政とは何か
独裁、共和政、民主政と並べたとき、日本人にとって理解しづらいのは共和政である。共和政は寡頭政や貴族政に近く、独裁に対して、ある種集団で政治を運営する形が欧米人の考えに基づく共和政だと本村氏は言う。そこで、われわ...
収録日:2020/08/07
追加日:2020/11/13
「論語と算盤を一致させよ」第一国立銀行に懸けた思い
「近代日本をつくった男、渋沢栄一」の素顔(3)政府の役人を辞し民間銀行創設へ
明治2(1869)年に静岡に商法会所をつくり、大隈重信に請われ、政府の役人となった渋沢栄一。しかし、大蔵省では西郷隆盛や大久保利通と対立。野に下って、パリで抱いた志である第一国立銀行をつくることになる。そこで渋沢が行...
収録日:2019/04/24
追加日:2021/02/10
アヘン戦争はじめ内憂外患…第12代将軍・徳川家慶の時代
徳川将軍と江戸幕府~家慶と烈公斉昭(1)12代将軍・徳川家慶とはいかなる人物か
「平凡な将軍だ」と揶揄される徳川第12代将軍・家慶(いえよし)だが、実際にどのような人物だったのか。徳川家慶が将軍職に就いた頃、国内では飢饉の問題などがあり、日本近郊には外国船が出没し、また中国・清朝ではアヘン戦...
収録日:2021/03/08
追加日:2023/10/03
徳川幕府を動かした「大奥」の強大な政治力とスキャンダル
江戸時代を支えた大奥(2)政治を動かした大奥の女性たち
プライベートな空間を取り仕切る場としてつくられた大奥だが、その役割は政治にも及んでいた。とくに人事面においては、その人脈を武器に表の政治を支えた大奥の女性たちがいた。大奥で存在感を発揮した歴々の女性の活躍を追う...
収録日:2023/08/21
追加日:2023/10/22