キューバ危機でケネディとフルシチョフが見せた指導者の理性
国家の利益~国益の理論と歴史(9)キューバ危機と世界益・人類益
1962年のキューバ危機は、人類が第三次世界大戦に最も近づいた13日間と呼ばれる。それは核戦争を意味するだけに、事態に直面したケネディとフルシチョフの両首脳は、両国が可能な限りの譲歩と歩み寄りを模索した。自国の利益と...
収録日:2019/03/28
追加日:2019/07/21
アメリカとキューバの防災から考える日本の防災の課題
海外の防災に学ぶ~アメリカとキューバの事例から~
日本の防災に課せられた最大の課題は、国民一人一人が災害に向かい合う主体性をどう取り戻していくのかということだ。これに対して、海外の防災はどうなっているのか。今回はアメリカ、キューバの防災を取り上げながら、日本の...
収録日:2019/03/30
追加日:2019/06/22
キューバとアメリカの国交回復は見直されるのか?
キューバから見る現代史(3)キューバ危機から国交回復
公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、アメリカとキューバの国交回復の経緯について解説する。キューバ危機以降、アメリカはキューバと国交を断絶し、経済制裁を加えてきた。近年、経済交流回復の声が高まり、オバマ...
収録日:2017/04/26
追加日:2017/06/26
フィデル・カストロとチェ・ゲバラ…キューバ革命とその後
キューバから見る現代史(2)カストロとゲバラの革命
公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、キューバ革命と革命後のゲバラについて解説する。アメリカ企業によって搾取されていた農民を救うため、カストロとゲバラは革命を決意する。ゲリラ戦やサンタクララでの戦闘を経...
収録日:2017/04/26
追加日:2017/06/25
キューバを訪れて見えてきたキューバの今と歴史
キューバから見る現代史(1)スペイン植民地とアメリカ
公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、旅を通して見えてきたキューバの今と歴史を解説する。キューバの街並みには、スペインの植民地時代の建物が残り、古いアメ車が走っている。キューバの歴史は、植民地独立運動に...
収録日:2017/04/26
追加日:2017/06/24
国際政治の理屈の前では日中や米中という関係構造はない
極東のバランス・オブ・パワーは中国VS日米同盟~高まる中国軍事力の脅威~
極東のバランス・オブ・パワーに異変が起きている。この20年で中国の軍事力は米をも凌駕。日本のシーレーンは圧倒的危機にさらされている。防衛の秘策はあるのか。中国はいつ失墜するのか。岡崎久彦氏が極東と日本の戦略論を...
収録日:2014/05/07
追加日:2014/05/22
なぜソ連は崩壊したか?…新冷戦とアメリカへの恐怖心
歴史から考える「ロシアの戦略」(5)冷戦の時代とソ連解体
キューバ危機以降、アメリカを警戒しながらも核兵器の開発などにより一定の地位を築いたソ連。冷戦構造の中で社会主義国を牽引していたソ連だが、1980年代以降、その足場は崩れ出す。社会的背景や疑心暗鬼が生んだ悪手をひも解...
収録日:2024/01/18
追加日:2024/03/18
平均深度4キロの海底に挑む3種のツール
自律型海中ロボット~深海に切り込む(4)海中アドベンチャー
海は、地球最後のフロンティアとも呼ばれている。地球表面の70%は海が占めているにもかかわらず、陸上の生活では海の様子を垣間見ることはできない。科学は、その不思議にどのように迫ってきたのか。自律型海中ロボットの権...
収録日:2016/01/12
追加日:2016/06/13
ウクライナ侵略で激化した情報戦争と核恫喝の問題
ウクライナ侵略で一変した国際政治(4)情報戦争と核恫喝
ウクライナ侵略は情報戦争の熾烈さを浮き彫りにしている。人々の意思も認知も左右する情報とどう対峙していくかは、今われわれが直面している課題である。プーチン大統領による核恫喝の問題はより深刻に世界の歴史を揺るがしつ...
収録日:2022/05/10
追加日:2022/06/17
伊勢志摩サミットがかすむ17分間のオバマ広島演説の意味
オバマ広島訪問
オバマ大統領の広島訪問、17分間に及ぶ広島スピーチは、報道としての伊勢志摩サミットがかすむほどの目覚ましさであった。この広島訪問と名演説はどのような文脈に立って行われたものなのか。政治学者で慶応義塾大学大学院教...
収録日:2016/06/01
追加日:2016/06/09
えひめ丸衝突事故における海底捜索でも活躍したROV
遠隔操縦機~重作業ROV(3)どこまで潜れるか
九州工業大学社会ロボット具現化センター長・浦環氏によれば、重作業ROVが必要になる深さの目安は、300メートルだ。そこから3,000メートル程度ならば、重作業ROVが本領を発揮する。ただし、深さによって作業できる内容は変わっ...
収録日:2016/06/15
追加日:2016/12/12
アメリカ・ファーストの保護主義では労働者は救えない
トランプ政権研究(2)保護主義の矛盾と反オバマ路線
公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、トランプ大統領の主張について解説する。トランプ氏はアメリカ・ファーストを掲げ、保護主義を主張しているが、それでは労働者を救うことはできない。また、オバマ前大統領の政...
収録日:2017/05/23
追加日:2017/06/04
アマゾンとグーグル創業者が疾走した世界最大・最強への道
続・シリコンバレー物語~創業者群像と課題(3)ベゾスとペイジ&ブリン
創業者群像の第3話では、アマゾンのジェフ・ベゾス氏、グーグルのラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏を紹介していく。「アマゾン・エフェクト」を及ぼして既存の小売業を消滅させるアマゾンの商法の原動力はどこにあるのか。...
収録日:2021/07/20
追加日:2022/05/24
テロに対する過剰反応こそがテロリストの成功例となる
テロ対策の理論と実際(1)テロとは何か
2020年東京オリンピックに向けて、本格的なテロ対策が求められている。しかしテロとはどのようなもので、その真の脅威はどこにあるのか。防衛省防衛研究所防衛政策研究室主任研究官の片山善雄氏は、テロに対する過剰反応こそテ...
収録日:2017/12/08
追加日:2018/02/21
かつての米ソ関係と現在の米中関係の違い
平成時代の国際情勢を振り返る~冷戦終結から何を学ぶか~
平成元年は冷戦終結の年だが、その後、ソ連の代わりに台頭してきた中国は、かつての米ソのような敵対しながら分かり合える関係には至っていない。平成から新たな元号に変わる2019年にあたり、平成時代の国際情勢を振り返り、未...
収録日:2018/12/26
追加日:2019/02/06
ド・ゴールの故事に倣い、日本の姿勢を明確にすべき
歴史から見た中国と世界の関係(10)日本が取るべき選択とは
日本が今、参考にすべきはフランスのド・ゴール大統領の発言ではないだろうか。当時、アメリカと国益をめぐって衝突していたフランスだが、キューバ危機が起こると真っ先に「徹頭徹尾アメリカを支持する」と立場を鮮明にした。...
収録日:2020/08/21
追加日:2020/10/26
中国を新たな標的としたアメリカ帝国主義時代の始まり
米国史から日本が学ぶべきもの(3)産業革命と帝国主義の始まり
南北戦争後のアメリカは、移民労働力を基盤に世界有数の工業国へと変貌する。この飛躍的な発展を可能にしたのは、アメリカ大陸の東部と西部を結ぶ大陸横断鉄道の開通であった。19世紀以降のアメリカは帝国主義段階へと入り、そ...
収録日:2021/05/21
追加日:2021/07/03
令和の所得倍増は実現するか?日本の復活戦略を考える
「激動と激変の時代」の日本復活戦略(2)岸田政権の政策と戦略の重要性
池田勇人によってつくられた宏池会を引き継ぐ岸田文雄総理は、「令和の所得倍増」や「デジタル田園都市構想」など、まさに先人を意識した政策を次々と打ち出している。しかし、それらを実現していく上では、世界のさまざまな事...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/04/19
クリントン政権時の外交漂流と同様の現象がいま起きている
インド太平洋の基本的構造(2)米国の対外政策が漂流する理由
アメリカの外交政策が漂流している。それは、冷戦終結後、アメリカ一強時代に突入したことに起因すると、政策研究大学院大学(GRIPS)学長・白石隆氏は分析する。果たしてそこで何があったのか。クリントン以降の歴代大統...
収録日:2015/01/21
追加日:2015/06/04
TPA法案の通過がTPP交渉円滑化の上で極めて重要
TPP交渉~TPA法案が妥結のポイント
TPPは現在、バラク・オバマ大統領の任期中に合意に達するかどうかが大きな注目点となっている。アメリカは来年に大統領選挙を控えているため、今年中に交渉が進まないと、オバマ政権下でのTPP合意は難しいといわれている...
収録日:2015/04/17
追加日:2015/04/23
イランのウラン濃縮に関する最終合意の中立的評価
イラン核協議最終合意の意味(2)中立的評価
イランのウラン濃縮に関わる最終合意について、歴史学者・山内昌之氏は、中立的評価があり得るのではないかと語る。アメリカとイランの関係再構築は、アメリカのグローバル戦略だけでなく、地政学上の大きな修正をもたらす可能...
収録日:2015/08/05
追加日:2015/09/03
スンナ派とシーア派の宗教戦争に発展する危険性は?
中東最新事情を読む(2)イランの国際社会復帰
サウジアラビアとイランの対立は、スンナ派とシーア派の対立を代表するものといわれてきた。一朝一夕に始まったものではない宗派間の対立は長く冷戦状態を続けてきたが、ここへ来て、なぜ断交という一触即発の危機に及んだのか...
収録日:2016/01/27
追加日:2016/02/22
ISが目指すジハードで、日本はすでに標的となっていた
激動する世界情勢と日本(7)IS台頭の世界的要因
世界各地で頻発するテロの中心にいるのが、ISだ。しかし、実体のないISに、アメリカをはじめ国際社会は対応に苦慮している。千葉商科大学学長・島田晴雄氏は、日本もこのISが目指すグローバル・ジハードの標的であり、日...
収録日:2016/01/26
追加日:2016/05/12
トランプ大統領とは一体どんな人物なのか?
2018年激動の世界と日本(2)トランプとオバマケア
ドナルド・トランプ大統領就任から1年がたった今、トランプ政権はどこへ向かっていくのか。公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏が、この間のトランプ政権の混乱ぶりを詳細に解説する。トランプ大統領はオバマケアを始め...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/21
政治メディアの在り方をも変えるトランプ大統領の行動
2019年激変する世界と日本の針路(2)攪乱するトランプ政権
トランプ大統領の行動はさまざまな波紋を呼んでいる。自由貿易には反対し、アメリカ・ファーストを推し進めている。また、オバマ政権が残した枠組みからはことごとく離脱し、Twitterを利用して政治メディアの在り方も変えてしま...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/15
国家の行動を決める「国益とパワー」以外の要因…道義とは
国家の利益~国益の理論と歴史(16)国益とパワーと価値(道義)の関係
15回におよんで主に「国益」とパワーを考えてきた連続講義だが、最終回では「価値(道義)」に目を向ける。「パワーか正義か」がよく問われるが、国家の行動は、国益とパワーだけで決定されるわけではない。道義が国益に優越し...
収録日:2019/04/04
追加日:2019/08/11
世界史的にも“奇跡”といわれている日本の戦後復興
戦後復興~“奇跡”の真実(1)世界史の奇跡
世界史的にも“奇跡”といわれている日本の戦後復興だが、真実はどうだったのか。また、そこにはこれからの日本を考える手がかりはあるのか。ということで、本シリーズレクチャーでは、日本の戦後の歴史を丁寧にたどりながら、そ...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/08/13
米中対立は「トゥキディデスの罠」に陥ってしまうのか
米中ハイテク覇権戦争(8)トゥキディデスの罠と米中対立
トゥキディデスの罠という故事を引用し、今日の米中の間の経済覇権争いが実際に戦争に至る可能性が大きいと、島田晴雄氏は警鐘を鳴らす。アメリカとしては中国を世界の仲間に入れようと一肌脱いだにもかかわらず、覇権の獲得を...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/02/29
呂500とその周辺のストーリーを形にした潜水艦曼荼羅
若狭湾海中調査と潜水艦曼荼羅(4)曼荼羅と若狭湾の調査
個々の潜水艦を取り巻くストーリーは、相互に関連している。浦環氏が、呂500を中心とした潜水艦曼荼羅を用いて、連関する潜水艦とその周辺の人々のストーリーについて解説する。若狭湾での調査も、昨年彼らのチームが行った伊58...
収録日:2019/03/14
追加日:2020/03/05
世界が大変化する激動の2020年、日本はどう対応すべきか
2020世界の政治経済と日本(1)世界の混迷の中心はトランプ
2020年現在、トランプ大統領率いるアメリカが孤立主義を取り、中国との間に経済紛争を起こしている一方、EUではイギリスが離脱するBREXITが実現するなど、世界情勢は混迷の一途をたどっている。こうした状況の中で日本はどのよ...
収録日:2020/01/23
追加日:2020/04/06
ハートランドとリムランド…地政学で考える米中対立
米中関係の行方と日本の今後を読む(9)米中戦争の可能性はあるのか
地政学の原点にさかのぼると、「ハートランド」と「リムランド」という概念が浮上する。超大国アメリカひいては中国にとって日本が地政学上大切なのは、日本がハートランドの周辺にあるリムランドであるからだ。では対立するア...
収録日:2020/09/08
追加日:2020/10/31
カストロとゲバラは「生命の本当の真実」を知っていた
毒を食らえ(5)信じるものに殉じる覚悟
「そうすれば、結果的に成功するのですね」。このような「成功」や「評価」という結果から逆算する考え方は、間違っている。キリスト教も、本来は「聖書のために死ぬ」というのが基本であった。もちろん、結果として成功するこ...
収録日:2020/10/13
追加日:2021/01/15
ユティニアヌスの腐敗がかすむほど深刻なプーチンの腐敗
歴史的に考えるウクライナ問題とロシア(4)大義なき戦争と独裁者の核恫喝
ロシアでは兵士の年齢上限の撤廃によって兵力の不足を補おうとしている。しかし、実際には戦死したにもかかわらず、軍曹や曹長などがいつまでも生きているという事態が生じている可能性がある。そうなると、軍隊では階級と昇進...
収録日:2022/05/24
追加日:2022/07/28
元外交官だからわかる、世界を知るうえで大事な「謙虚さ」
戦争と平和の国際政治(4)情報の選択と教育の重要性
混沌とした国際情勢をどのように読み解き、考えていけばいいのだろうか。鍵となるのは情報の選択である。インターネットなどであらゆる情報が飛び交う中、適切な情報を選び取るために何が大事なのかを説く。講義後半では講演後...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/26
日本窮乏化作戦――シーレーン分断を狙う中国の意図
台湾有事を考える(7)中国による武力侵攻シナリオ〈後編〉
サイバー攻撃から始まる中国の武力侵攻シミュレーションだが、今回はその本丸である台湾への具体的な人民解放軍の武力攻撃はどのようなものになるのか、考えられる予測シナリオに基づいて解説する。また、中国の攻撃に台湾はど...
収録日:2022/12/19
追加日:2023/02/20
全面戦争はできない!?戦後のソ連の思惑と米ソ軍備拡張競争
歴史から考える「ロシアの戦略」(4)ソ連の極東戦略と戦後の米ソ対立
ソ連の基本戦略は強国との対決を避けることである。強国の中でソ連にとって最大の敵はアメリカである。では第2次世界大戦から戦後にかけてソ連はどのような動きをしていたのか。その流れを追いながら、自国維持のためにアメリカ...
収録日:2024/01/18
追加日:2024/03/11
再び戦争の時代へ――私たちは何を考え、どう動くべきか
紛争が絶えない世界~私たちは何ができるか(1)「戦争の世紀」から再び戦争の時代へ
「20世紀は戦争の世紀」といわれているが、近年もロシアによるウクライナ侵攻やイスラエル・パレスチナ紛争が起こるなど、世界的に戦争や紛争が絶えない現実がある。再び戦争の時代へ突入したこの状況を私たちはどのように考え...
収録日:2024/04/27
追加日:2024/08/07
松下幸之助の独自性…PEファンドと比べて際立つ猛獣型手法
今求められるリーダー像とは(2)M&Aと経営統合…松下幸之助
時代の転換期にある今求められるのは猛獣型リーダーで、その典型的な人物が世界に認められた経営者、松下幸之助である。不幸・不運の連続だったその人生の中、なぜ「経営の神様」と呼ばれるようになったのか。彼の人生、その足...
収録日:2024/09/26
追加日:2024/11/13