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「ルソー」の検索結果

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契機はリスボン大地震…ルソーが中間団体を考えなかった訳

独立と在野を支える中間団体(2)中間団体なきルソーの「社会契約論」

中間団体について深く考える上でルソーの『社会契約論』は基本的な議論の1つといえる。『社会契約論』では、個人が契約して国家を形成し、そこで形成された一般意志に皆が従い、犠牲を払うというものだが、そこには中間団体とい...
収録日:2024/06/08
追加日:2024/10/25
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

ルソー型かトクヴィル型か、迫られるデモクラシーの選択

デジタル全体主義を哲学的に考える(5)一般意志とデモクラシーの問題

20世紀型の全体主義においては、一つの声に国民の意志を代表させることで、多様な声、さまざまな問題がかき消されてしまった。そうした動きは、現代でも中国共産党などに見られる。はたして一般意志は存在するのか。われわれは...
収録日:2021/05/27
追加日:2021/12/03
中島隆博
東京大学東洋文化研究所長・教授

ルソーの「一般意志」「特殊意志」「全体意志」の違いとは

『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ【質疑篇】(3)「一般意志」と全体主義

ルソーは『社会契約論』において三つの異なる意志を定義した。その中でも、特殊意志の総和としての全体意志と、市民全体の共通善を志向する一般意志の間の差異は、重要ながら分かりづらい。一般意志の議論は、ともすれば無謬性...
収録日:2020/08/17
追加日:2020/11/19
川出良枝
東京大学大学院法学政治学研究科教授

エピソードが語るモンテスキューとルソーの両極端な人物像

『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ【質疑篇】(1)モンテスキューとルソーの人物像

モンテスキューとルソーは、思想だけではなく人物像も好対照をなしている。中庸の人ともいえるモンテスキューに対して、ルソーは極端から極端といった振れ幅のある人で、人とよく争うが、女性には人気があったという。また、二...
収録日:2020/08/17
追加日:2020/11/07
川出良枝
東京大学大学院法学政治学研究科教授

ルソーの「一般意志」とは…『社会契約論』で説いたこと

政治思想史の古典『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ(6)「一般意志」と直接民主政

「一般意志」とは何かを考えるために、ルソーは個々人の利益を追求するための意志である「特殊意志」と、その単なる総和である「全体意志」を持ち出す。この一般意志と全体意志の間には埋めがたい差異がある。一般意志を追求す...
収録日:2020/08/17
追加日:2020/10/24
川出良枝
東京大学大学院法学政治学研究科教授

ルソーが宣言した、新しく国家をつくる際の二重の課題とは

政治思想史の古典『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ(5)社会契約論の議論

ルソーの『社会契約論』の議論は、自然的自由を放棄することで、国家を設立することから始まる。しかし、すべての国家の構成員は自らに備わっている立法権を通じて、国家の一般意志、すなわち法律をつくり出す。すべての構成員...
収録日:2020/08/17
追加日:2020/10/17
川出良枝
東京大学大学院法学政治学研究科教授

モンテスキューとルソー…二人の思想家の共通の敵とは?

政治思想史の古典『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ(1)二人の思想家

18世紀フランスの最も重要な思想家は、モンテスキューとルソーである。この二人は、前者が自由主義思想を確立し、後者が民主主義思想を発展させた点や、経済に対する考え方などに関して相違点を持つが、専制に対する手厳しい批...
収録日:2020/08/17
追加日:2020/09/19
川出良枝
東京大学大学院法学政治学研究科教授

あのルソーも「すべての悪は弱さから来る」と主張した

伝染病と死生観(3)すべての悪は弱さから来る

国民にこれだけ自粛を強いれば、コロナが収束しても日本人の生活は元に戻らない。テレワークの普及で働き方も変わるが、これについても政治家や官僚が何を考えているか見えて来ない。あらゆることでこれまでの流れをぶち壊した...
収録日:2020/04/24
追加日:2020/05/29

ホッブス『リヴァイアサン』とスピノザ、ロック、ルソー

国家の利益~国益の理論と歴史(4)「リヴァイアサン」を考える

「リヴァイアサン」は、旧約聖書に登場する海の怪獣である。ホッブズは、その身体を無数の人民からなると考え、国家の象徴とした。「正当化された暴力の独占」を国家に見たのは後世のマックス・ウェーバーである。ホッブズの問...
収録日:2019/03/28
追加日:2019/06/30
小原雅博
東京大学名誉教授

ルソー:社会契約論、私有財産の否定、一般意志の重視

西洋哲学史の10人~哲学入門(6)ルソー 「自然に還れ」

フランス革命の動乱が始まる直前の18世紀に、ルソーは『社会契約論』を著した。それまでの社会においてベースとなっていた王権神授説に代わる、自由とその制限をめぐる新しい考え方とはいかなるものなのか。専修大学文学部教授...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/06/01
貫成人
専修大学文学部教授

古代崇拝が『社会契約論』に持ち込んだ一つのジレンマとは

政治思想史の古典『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ(7)自由の意味

古代ローマの共和政に範を見出したルソーだったが、近代における人間観が古代ローマのそれとは大きく異なるという問題に直面する。一般意志を考える上で、より穏当な結論に着地することもできたが、ルソーは突き詰めてその意味...
収録日:2020/08/17
追加日:2020/10/31
川出良枝
東京大学大学院法学政治学研究科教授

IT技術の発展による直接民主主義の可能性を考える

『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ【質疑篇】(4)直接民主主義の可能性

最後の論点として、IT技術の発展に伴う直接民主主義の可能性について議論する。モンテスキューは権力の抑制に力点を置くために、たとえ技術的に直接民主主義が可能となったとしても、その決定に対して警戒感を持ち続けるのでは...
収録日:2020/08/17
追加日:2020/11/26
川出良枝
東京大学大学院法学政治学研究科教授

改作との比較から見えた『ロビンソン・クルーソー』の本質

『ロビンソン・クルーソー』とは何か(4)ロビンソンの近代性

『ロビンソン・クルーソー』が筋で読ませる小説ではないとすれば、果たしてロビンソン像は一貫していただろうか。ここでは「難破船から文明の利器を持ち帰る」シーンを題材に、矛盾に満ちた主人公の姿と、それを矯正しようとし...
収録日:2020/07/22
追加日:2020/09/22
武田将明
東京大学大学院総合文化研究科 教授

デカルトはなぜ「学ぶ人は一人にしては駄目」と言ったのか

「教養とは何か」を考えてみよう(14)【深掘り編】身につけるか、身から引き離すか

キーボードを意識しなくなるほどパソコンに習熟すれば、パソコンから自由になれる。また一方で、身につけた知識の鎧を脱いでこそ、本当の自分を磨き上げていくことができる。教養を身につけていくプロセスで一見矛盾するように...
収録日:2020/10/26
追加日:2021/07/27

成功者による「プランド・ハップンスタンス・セオリー」とは

「幸福とは何か」を考えてみよう(8)「偶然」に身を任せてみますか

幸福かどうかは自分で決めるとしても、人は幸福に「なる」のか、あるいは幸福で「ある」のかという疑問は残る。フランス啓蒙思想のルソーは、現在という瞬間における私の存在感こそ幸福の鍵だと論じた。話題はさらに「幸福」と...
収録日:2020/03/19
追加日:2020/09/18

社会契約論はナンセンス?…ホッブズの発想から考える

『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ【質疑篇】(2)社会契約論の現実

社会契約論の言葉自体は広く日本人の間に膾炙しているが、その発想はかなり人工的なものであり、なかなか受け入れがたい。実は社会契約論の淵源は、内戦期に国家の存在が動揺していた中でホッブズが国家の基盤を問い直したこと...
収録日:2020/08/17
追加日:2020/11/14
川出良枝
東京大学大学院法学政治学研究科教授

全人種をホモ・サピエンスと分類したリンネは画期的だが…

人類学と「人種差別」(1)キリスト教世界観と人類学

人類学が「人種」というものをどう定義し、扱ってきたかという経緯を解説するシリーズレクチャー。人類学の背景にはキリスト教世界観があるため、生物は神の下、「自然の梯子」の序列の中に置かれ、さまざまな人種についても多...
収録日:2019/03/04
追加日:2019/06/25
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

音楽家を「職人」から「芸術家」に劇的に変えた楽聖

ピアノでたどる西洋音楽史(5)「芸術家」ベートーヴェンの凄さ

楽聖ベートーヴェンの存在は、フランス革命を抜きには語れない。また、音楽を娯楽から芸術の地位に高め、音楽家を職人から芸術家へ、歌中心だった楽曲を器楽中心に発展させるなど、音楽史上に数々の革命的変化をもたらしたのも...
収録日:2019/09/04
追加日:2019/11/22
野本由紀夫
玉川大学芸術学部芸術教育学科 教授

愛を認識する「魂」を向上させるために人間は生まれ、死ぬ

伝染病と死生観(5)魂は永遠で、肉体は借り物に過ぎない

武士道も仏教も禅も、すべては「無常」の哲学を表したものである。般若心経も「人間は死ぬ存在で、もともと何もない」という死生観を語っている。信者が次々に磔(はりつけ)になった原始キリスト教も、「死を思え=メメント・...
収録日:2020/04/24
追加日:2020/06/12

フランス革命を考える上で鍵となるのはルイ14世と啓蒙思想

独裁の世界史~フランス革命編(1)絶対王政からブルジョアジーへ

18世紀末の世界を揺るがせたフランス革命を取り上げる今回の「独裁の世界史」シリーズ講義。封建的な身分や領主を一掃し、市民(ブルジョア)が力を握る革命は、流血の惨事も続々と招く。この歴史は、「独裁政」という観点から...
収録日:2020/01/10
追加日:2020/09/11
本村凌二
東京大学名誉教授

旧満州で孔子廟を見学! 注目すべき民間儒教の動きとは?

現代中国の儒教復興(2)儒教をどう捉えるのか

中国では、大学を中心とした各立場の儒教論のみならず、民間レベルにおいても儒教復興の動きが活性化しているという。中国のそれぞれの儒教的立場の特徴を知ったうえで、日本に目を転じた時に見えてくるものとは? 中島隆博氏...
収録日:2014/09/09
追加日:2014/11/16
中島隆博
東京大学東洋文化研究所長・教授

近代は三つの領域が埋め込まれた状態からの解放が始まり

近代中国哲学と西洋哲学(4)明代の人民主権思想

近代の成立要件となる「民主主義(人民主権)」は、中国哲学において、どのように展開してきたのか。17~18世紀・明代末期の二人の思想家、繆昌期と黄宗羲を取り上げ、近代中国の公共空間論を考える。東京大学東洋文化研究...
収録日:2014/12/19
追加日:2015/07/06
中島隆博
東京大学東洋文化研究所長・教授

ナショナリズムというやり方で出来上がったキリスト教文明

宗教で読み解く「世界の文明」(4)キリスト教

キリスト教は、聖書およびGodとJesusの関係によって説明される。聖書は法律ではないため、人々が世俗の法に従うことを許した。その結果、主権国家やナショナリズムの成立を促し、ヨーロッパ・キリスト教文明が確立した。(2019...
収録日:2019/11/12
追加日:2020/05/17
橋爪大三郎
社会学者

ロシア革命を共和政的に行うことは可能だったのか

独裁の世界史~ソ連編(2)レーニンのリーダーシップ

革命は社会正義実現のために行われるが、その達成には幾多の困難が伴う。ロシア革命の場合は、「世界同時革命か、一国社会主義か」が岐路となったが、そうした中、レーニンはリーダーとしてあり方をどう考えていたのか。また、...
収録日:2020/01/30
追加日:2021/02/19
本村凌二
東京大学名誉教授

デカルトの思考実験とポルトマンの「生物学的早産」

「教養とは何か」を考えてみよう(10)人間だけがなぜ話をするのか

大型の動物のなかでなぜ人間だけが話をするのだろうか。二人の哲学講師は「生物学的早産」による就巣性に目を向ける。人間が独り立ちするまでの長期間、子育てをしない社会はない。そこにはコミュニケーションが生まれ、規範が...
収録日:2020/10/26
追加日:2021/06/29

「アマチュア」の語源から学びについて考える

「教養とは何か」を考えてみよう(13)【深掘り編】学びの在り方

自分が苦心して学び、気づいたことに対して、先人がとっくに答えを出していたと分かったとき、わたしたちはどう考えればいいのか。それは骨折り損の行為なのだろうか。対話講義の後に行われた質疑応答編その1。(全15話中第13話...
収録日:2020/10/26
追加日:2021/07/20

幸せの鍵「なにげなさ」とは何のことか

生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る(4)人生の勝敗を考える

「勝負に勝ち負けはつきもので、がんばったかどうかが大切だ」と言ったところで、敗者は納得しないだろう。勝ったら勝ったで、次からは負ける恐怖が襲いかかってくるわけで、永遠に勝者であり続けることも不可能だ。では、どう...
収録日:2021/06/30
追加日:2021/10/01
為末大
Deportare Partners代表

ギュゲスの指輪…悪事がバレないとき人は正義でいられるか

プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(5)「正義とは何か」の問い

「正義とは何か」をめぐる第1巻の問答は序曲であった。第2巻以降、プラトンの兄たちによってソクラテスの正義論はさらに追究を深めていく。その中では「善きもの」の3分類、社会契約論の否定、「ギュゲスの指輪」という思考実験...
収録日:2022/07/08
追加日:2022/12/15
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

「アメリカ・ファースト」と通底するアメリカの帝国観

アメリカの理念と本質(6)帝国としてのアメリカ

アメリカ合衆国建国の父は、アメリカ合衆国独立宣言またはアメリカ合衆国憲法に署名した政治的指導者、また愛国者たちを指導してアメリカ独立戦争に関わった人々を指す。彼らの頭にあったアメリカの国家像、その原型は古代ロー...
収録日:2024/06/14
追加日:2024/09/24
中西輝政
京都大学名誉教授

明治期、一番人口が多かった県は?近代化で破壊されたもの

独立と在野を支える中間団体(3)近代化の影響と新しい中間団体の形成

日本における中間団体の形成は、いつ見られるのだろうか。それは明治以降、農村から都市部への人口移動が新しい中間団体の形成と発展に影響したという。なぜ日本においてそのような現象が起こったのか、どのような集団が形成さ...
収録日:2024/06/08
追加日:2024/11/01
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

なぜモーツァルトはフリーメーソンに入ったか…その真実は

独立と在野を支える中間団体(4)社団国家とフリーメーソン

日本の中世では、地方勢力が強く中央集権が不十分だったため、中間集団は見られなかった。一方、中世ヨーロッパでは中間集団はなくてはならないものとなる。「社団国家」と呼ばれるものだ。もう一つ、国家の保護を受けにくい国...
収録日:2024/06/08
追加日:2024/11/08
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

なぜ校歌や社歌を歌うのか?音楽の重要性と中間集団の役割

独立と在野を支える中間団体(5)仲間意識の形成と中間集団の役割

仲間意識を高めるには、同じように歌う、同じように踊るなど、同じ儀式をする必要がある。これが集団行動をする社会的な生き物としての人間の本質に触れるところで、そのことによって助け合いや協力度を高めることができる。そ...
収録日:2024/06/08
追加日:2024/11/15
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授