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「作曲家」の検索結果

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映画『ゴジラ』の作曲家・伊福部昭、知られざる経歴を追う

伊福部昭で語る日本・西洋・近代(1)チェレプニン賞に輝いた無名の作曲家

いまや世界的に広く知られる映画『ゴジラ』のメインテーマを創った作曲家・伊福部昭。彼は、最初から作曲家として順風満帆な人生を歩んでいたわけではなかった。今回はまず、彼を取り巻く環境と、彼の名が知れ渡ることになった...
収録日:2023/09/28
追加日:2023/11/11
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

ショパン…ピアノのことを知り尽くした作曲家の波乱の人生

ショパンの音楽とポーランド(1)ショパンの生涯

ピアニスト江崎昌子氏が、ピアノ演奏を交えつつ「ショパンの音楽とポーランド」を紹介する連続シリーズ。第1話では、すべてのピアニストにとって「特別な作曲家」と言われる39年のショパンの生涯を駆け足で紹介する。1810年に生...
収録日:2022/10/13
追加日:2023/03/16
江崎昌子
洗足学園音楽大学・大学院教授

「オリンピック・マーチ」――最大の古関作品に込めた思い

古関裕而・日本人を応援し続けた大作曲家(8)後世へのメッセージ

一番の大作である1964(昭和39)年東京五輪の「オリンピック・マーチ」を生んだ古関裕而は、その後も1989(平成元)年8月に亡くなるまで、数多くの楽曲を作り続けた。そんな古関が母校を訪れた時に贈ったのは、「皆さんは若い、...
収録日:2020/08/18
追加日:2020/11/17
刑部芳則
日本大学商学部准教授

古関裕而のライバルは古関裕而――校歌も社歌も古関メロディで

古関裕而・日本人を応援し続けた大作曲家(7)戦後の歌と鎮魂

終戦によって、国民を励まし、人々とともにあった戦時歌謡の時代は終わった。レクイエムとも言える「長崎の鐘」を作曲した古関裕而が生み出す音楽も、戦後復興とともに次第に明るい曲調のものが増えていく。子どもたちを夢中に...
収録日:2020/08/18
追加日:2020/11/10
刑部芳則
日本大学商学部准教授

古関裕而の戦時歌謡は戦時中、大衆の心の支えであった

古関裕而・日本人を応援し続けた大作曲家(6)戦時歌謡は大衆の応援歌

「露営の歌」「暁に祈る」「若鷲の歌」の3曲は、古関自らが選んだ戦時歌謡の代表作だ。「露営の歌」が満州旅行時のイメージから生まれたように、他の2作も、体験や経験を元にしているのだが、いずれも楽器を使わずに作曲された...
収録日:2020/08/18
追加日:2020/11/03
刑部芳則
日本大学商学部准教授

B面だった「露営の歌」大ヒットの秘密…旋律と歌詞の意味

古関裕而・日本人を応援し続けた大作曲家(5)「露営の歌」の大ヒット

1937(昭和12)年、日中戦争開始の年、ついに空前の大ヒット作が生まれる。発売数カ月で56万枚を記録した「露営の歌」だ。実はB面だったこの曲は、当時の大衆の圧倒的な支持を得て、戦時歌謡の一大ブームを巻き起こす。軍部の方...
収録日:2020/08/18
追加日:2020/10/27
刑部芳則
日本大学商学部准教授

「流行歌界のプリンス」松平晃は戦前の古関作品に重要な歌手

古関裕而・日本人を応援し続けた大作曲家(4)古関メロディの誕生

苦悩の末、26万枚のヒット作「船頭可愛や」を生み出したとはいえ、すぐに古関裕而のもとに流行歌作曲の依頼が殺到したわけではなかった。松平晃や高橋掬太郎とコンビを組み、ヒット作を狙いながらも、当時「新民謡」と呼ばれた...
収録日:2020/08/18
追加日:2020/10/20
刑部芳則
日本大学商学部准教授

「努力する天才」が最初に世に知られたのは早稲田の応援歌

古関裕而・日本人を応援し続けた大作曲家(3)大衆性の意味を知る

コロムビアの作曲家になった古関裕而を待ち受けていたのは、自分の求める音楽性と、ヒット作に求められる大衆性との矛盾だった。葛藤すること8カ月、苦悩しながらレコード化に漕ぎ着けるも、鳴かず飛ばずの日々。そんな時に出会...
収録日:2020/08/18
追加日:2020/10/13
刑部芳則
日本大学商学部准教授

幻の舞踏組曲「竹取物語」から生まれた大切な縁と作曲家の道

古関裕而・日本人を応援し続けた大作曲家(2)作曲家の道を開く

当時すでにクラシック音楽界で不動の地位を築いていた山田耕筰からの励ましを受けながら作曲を続けていた古関裕而は、たまたま目にした海外の懸賞に応募。2等入賞の報せを受け、地元紙だけでなく、全国紙でその名を知られること...
収録日:2020/08/18
追加日:2020/10/06
刑部芳則
日本大学商学部准教授

六甲おろし、栄冠は君に輝く、長崎の鐘…古関裕而の魅力

古関裕而・日本人を応援し続けた大作曲家(1)恩師との出会い

2020年の朝ドラ『エール』で脚光を浴びた作曲家・古関裕而。「紺碧の空」「船頭可愛や」「六甲おろし(阪神タイガースの歌)」「露営の歌」「若鷲の歌」「栄冠は君に輝く」「オリンピック・マーチ」「巨人軍の歌」「長崎の鐘」...
収録日:2020/08/18
追加日:2020/10/06
刑部芳則
日本大学商学部准教授

「音楽の父」と呼ばれたバッハが影響を与えた名作曲家たち

バッハで学ぶクラシックの本質(9)「音楽の父」の晩年

バッハの晩年は、ヨーロッパの歴史を受け継いできたという自覚を持ち、非常にスケールの大きな曲を作っていった時代であった。最後の曲、「ミサ曲ロ短調」もおそらくカトリックの影響下で書かれており、キリスト教との強い関係...
収録日:2019/09/19
追加日:2019/12/12
樋口隆一
明治学院大学名誉教授

モーツァルトの生きた時代は「就職氷河期」

クラシックで学ぶ世界史(4)不安の時代の作曲家

18世紀後半、市民階級がさらに力を蓄えるにつれ、旧体制(王侯貴族や教会)は弱体化し、お抱えの音楽家を雇用するゆとりを失い始める。ヨーロッパ中に名前を知られた「神童モーツァルト」でさえ雇用する者がいないほど、それは...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/11/02
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

日本のバイタリティと近代管弦楽の融合…伊福部昭の独創性

伊福部昭で語る日本・西洋・近代(2)東洋が見直され始めた時代

チェレプニン賞で1位を獲得した伊福部昭。彼が作曲した「日本狂詩曲」は、日本の祭りのバイタリティと西洋近代のオーケストラの融合であった。民族音楽ではなく、世界のどこでも交響楽団と譜面があれば、日本の祭りが猛烈な音響...
収録日:2023/09/28
追加日:2023/11/18
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

東京藝術大学のAIを活用した「新しい伝統の創造」

「舞・飛天遊」―東京藝術大学COIのチャレンジ

東京藝術大学は、文部科学省と科学技術振興機構が開始した「革新的イノベーション創出プログラム(COI)」の拠点として、芸術と科学技術の異分野融合など、さまざまな試みに着手している。今回は、AIを活用して新たな「感動」を...
収録日:2017/11/16
追加日:2017/12/29
松下功
元東京藝術大学副学長

アイヌの即興的な歌や踊りのなかに見つけた「音楽の命」

伊福部昭で語る日本・西洋・近代(3)アイヌコタンでの経験

日本の戦時中に多く演奏されたのが伊福部昭の「交響譚詩」である。日本の民謡をそのまま曲にしているというわけではなく、オリジナリティが高く、それこそ日本的ともいえる曲であるが、なぜそのような独創的な曲を作ることがで...
収録日:2023/09/28
追加日:2023/11/25
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

音楽はなぜ時代を映し出すのか?…音楽と人の歴史の関係

クラシックで学ぶ世界史(1)時代を映す音楽とキリスト教

「歌は世につれ」というように、音楽は常に時代性を色濃く表していく。「音楽ほど、当時の社会状況や人々の欲望、時代のニーズの影響をダイレクトに受ける文化ジャンルも少ない」と片山杜秀氏は著書の中で書いているが、それは...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/10/26
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

ベートーヴェンの音楽を生んだフランス革命と動乱の影響

クラシックで学ぶ世界史(5)ベートーヴェンの時代-上

フランス革命を合図にしたかのようにウィーンの音楽界にデビューするのがベートーヴェンである。市民革命と革命戦争、ナポレオン戦争という長い動乱のさなかに「市民の時代」が確立、これまでにない刺激とテンションを音楽に求...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/11/09
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

19世紀のドイツで起こった“バッハのルネサンス”

バッハで学ぶクラシックの本質(5)バッハのルネサンス

自分という小さな存在のためではなく、普遍的な宇宙を表現するために作曲をするというバッハの精神は、彼の死後100年たった19世紀に、幾人もの偉大な作曲家たちに受け継がれていった。こうしたクラシック音楽は、何かとわずらわ...
収録日:2019/09/19
追加日:2019/11/14
樋口隆一
明治学院大学名誉教授

2つの主題を対比する交響曲を超克し、1つの旋律で多様に

伊福部昭で語る日本・西洋・近代(5)西洋音楽の型の超克

近代西洋では複数の要素を複雑に構成することがレベルの高い音楽だとされたが、「西洋の没落」が見え始めるとともにその傾向は見直され、1つのものを重視する方法に回帰していく。「複数の要素を構成する」とはどういうものか。...
収録日:2023/09/28
追加日:2023/12/09
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

ヘンデルがロンドンで成功を収めた要因とは?

クラシックで学ぶ世界史(3)ヘンデルと近代市民社会

商業革命から産業革命の流れを受けて、当時もっとも隆盛だったロンドンで成功を収めたのがヘンデルである。ブルジョワという新興階級が出現し、彼らは音楽をステータスとして求めたが、それに合唱という手段で応えたのがヘンデ...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/10/26
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

ピアノの歴史は江戸時代に始まった

ピアノでたどる西洋音楽史(1)ヴィヴァルディとバッハ

西洋音楽史を、ピアノ演奏を交えながら解説いただく画期的な試み。しかし実際にピアノが楽器として確立したのは案外新しい。第1回では、なじみ深いヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲「四季」について、ピアノの音で再現しなが...
収録日:2019/09/04
追加日:2019/11/01
野本由紀夫
玉川大学芸術学部芸術教育学科 教授

交響曲より「オペラ」を重視したモーツァルト

ピアノでたどる西洋音楽史(3)モーツァルトとオペラ

交響曲の父ハイドンが尊敬してやまなかったのは、親子ほど年下の天才モーツァルトだった。宮廷への「就活」に失敗したモーツァルトは金を生む卵としてオペラやピアノ協奏曲の楽譜を大切にし、交響曲は軽視したという。一体どう...
収録日:2019/09/04
追加日:2019/11/08
野本由紀夫
玉川大学芸術学部芸術教育学科 教授

ワーグナーの楽劇はなぜ長いか…マイアベーアへの反発と理想

クラシックで学ぶ世界史(8)パリのオペラとワーグナー

19世紀の音楽は、パリのオペラ座で始まる。当時のパリはロンドンと並び世界の富が集中する世界の都だった。オペラ座のグランド・オペラ見物は、ちょうど江戸の歌舞伎見物と同様に、市民のステータス・シンボルとして発展してい...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/11/30
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

パクリ上等で、ベートーヴェンの絶対音楽の継承者に

ピアノでたどる西洋音楽史(8)絶対音楽とブラームス

音楽に一大革命を起こしたベートーヴェンの後、ロマン派の作曲家たちは、どのように作曲と向き合っていったのだろうか。今回は、「ドイツ三大B」とも呼ばれ、ベートーヴェンの「絶対音楽」を忠実に継承しようとしたブラームスの...
収録日:2019/09/04
追加日:2019/12/13
野本由紀夫
玉川大学芸術学部芸術教育学科 教授

ドビュッシーやチャイコフスキーがつくった「国のイメージ」

クラシックで学ぶ世界史(11)ドビュッシーと「フランス的」

ワーグナーに大きく影響を受けつつ、ドイツから覇権を奪うために新たな表現を目指したのがフランスのドビュッシーである。彼が提示したとりとめのない浮遊感は、印象派の曖昧な表現と合わせて近代の「フランス的なるもの」の概...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/12/21
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

20世紀のクラシック音楽の特徴と「2つの方向」とは?

クラシックで学ぶ世界史(12)革命と戦争の20世紀音楽

20世紀の大衆の時代を迎え、音楽は国民を総動員するため、一層の分かりやすさを求められるようになる。また一方では、進歩の時代を体現するように、「新しさ」が最大のテーマにもなる。第二次大戦後の冷戦時代、東西の音楽はど...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/12/28
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

三十年戦争…宗教戦争の地獄図とドイツ宗教社会への影響

渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(4)三十年戦争の悲惨

ウェストファリア体制は「近代ヨーロッパの始まり」といわれる。しかし、それに先立つ「三十年戦争」は災厄と呼べるレベルの宗教戦争であった。それがあまりに悲惨な戦争だったために、その後、ドイツでは、根強い宗教対立感情...
収録日:2021/08/06
追加日:2021/11/13
渡部玄一
チェロ奏者

ノクターン…ショパンは演奏会では即興的にアレンジしていた

ショパンの音楽とポーランド(5)ショパンとノクターン

「子守歌」に続いて、有名なノクターン(ノクターン第2番 作品9-2)も聴いていく。ショパンのノクターンには、とても歌謡的な側面がある。普通の楽譜でもそうだが、実はショパンは自分自身がコンサートなどで演奏する際には、...
収録日:2022/10/13
追加日:2023/04/13
江崎昌子
洗足学園音楽大学・大学院教授

ヘーゲル:弁証法は現代でも実際に使える思考のテクニック

西洋哲学史の10人~哲学入門(8)ヘーゲル 弁証法

伝統的な西洋哲学を完成したとされるヘーゲルは、弁証法という哲学的手法を用いた。この手法は対立する立場を維持しつつ、上位の解を見つけていくというものであり、実際に使える思考のテクニックである。専修大学文学部教授の...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/06/15
貫成人
専修大学文学部教授

岡倉天心の思想は現代でどういう意味を持つか?

岡倉天心『茶の本』と日本文化(6)岡倉天心の現代性

『茶の本』を通過したわれわれは、岡倉天心の思想を現代にどう生かすかを考えねばならない。東京女子大学名誉教授の大久保喬樹氏は、天心が最後に残したオペラ「白狐」をもとに、天心の最晩年の思想とその現代における意味を紹...
収録日:2018/05/22
追加日:2018/07/01
大久保喬樹
東京女子大学名誉教授

ルネサンス音楽とバロック音楽の違い…バッハの特徴とは?

クラシックで学ぶ世界史(2)宗教改革と音楽様式の変化

単純だったグレゴリオ聖歌がポリフォニーに変化したのは、社会の複雑化を反映したものだった。神の教えは教会が占有するものではなく、人が信仰の中に見いだすものだという動きを受け、音楽も民衆的になっていく。宗教改革が起...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/10/26
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

交響曲の父でありオーケストラの父でもあったハイドン

ピアノでたどる西洋音楽史(2)ハイドンとオーケストラ

ヴィヴァルディやバッハのバロック時代を経て、18世紀の半ばから音楽は「古典派」の時代を迎える。交響曲の父ハイドンにより、オーケストラの基本的な編成や楽曲の形式が定められていく。初期オーケストラのかたちはどんなもの...
収録日:2019/09/04
追加日:2019/11/01
野本由紀夫
玉川大学芸術学部芸術教育学科 教授

きれいなメロディをパッと思いついてしまう天才

ピアノでたどる西洋音楽史(4)モーツァルトの天才性とは?

5歳で作曲デビュー、天才児の名をほしいままにしたモーツァルトは、音楽によって人を楽しませることを最大使命とした。オペラや交響曲に惜しみなく注ぎ込まれたメロディライン。「こんな発想はなかなかできない」というようなこ...
収録日:2019/09/04
追加日:2019/11/15
野本由紀夫
玉川大学芸術学部芸術教育学科 教授

戦争と革命の殺到、うるささ、高揚を描いたベートーヴェン

クラシックで学ぶ世界史(6)ベートーヴェンの時代-下

「分かりやすい、うるさい、新しい」、ベートーヴェンの前と後で、音楽は違うものになったといわれる。その理由は、彼が受け取り手である市民の状況と流行に細心な目配りをし、「今、時代が求めるもの」を真摯に追求していった...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/11/16
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

クラシック音楽の源流はキリスト教の聖歌である

バッハで学ぶクラシックの本質(6)聖歌からの音楽の発展

キリスト教の聖歌は、非常に長い歴史を持っている。はじめは小さな修道院で単純な歌を歌っていたが、徐々に都市が成立するとともに、生活が複雑かつ巨大なものとなると、それに伴いポリフォニーや対位法といった複雑な作曲技法...
収録日:2019/09/19
追加日:2019/11/21
樋口隆一
明治学院大学名誉教授

音楽家を「職人」から「芸術家」に劇的に変えた楽聖

ピアノでたどる西洋音楽史(5)「芸術家」ベートーヴェンの凄さ

楽聖ベートーヴェンの存在は、フランス革命を抜きには語れない。また、音楽を娯楽から芸術の地位に高め、音楽家を職人から芸術家へ、歌中心だった楽曲を器楽中心に発展させるなど、音楽史上に数々の革命的変化をもたらしたのも...
収録日:2019/09/04
追加日:2019/11/22
野本由紀夫
玉川大学芸術学部芸術教育学科 教授

ベルリオーズ『幻想交響曲』…革命時代の音響と過激な妄想

クラシックで学ぶ世界史(7)ベルリオーズから近代へ

市民革命期の音楽家としてフランスのベルリオーズの名は外せない。最も有名な『幻想交響曲』は作者の妄想が結実したものともいわれ、ギロチンが落ちて首が飛ぶようなシーンとその後の大混乱が、「革命の時代の音響」として近現...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/11/23
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

ヨーロッパ中が感染したワーグナーの凄さ

クラシックで学ぶ世界史(9)帝国をつくったオペラ

ベートーヴェンを音楽の理想としたワーグナーは、彼のオペラに不満があった。より良い物語による演劇と舞踊と音楽を一体にした「総合芸術」こそ、ワーグナーの目標となる。さらにユダヤを仮想敵に据えて、空前絶後のナショナリ...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/12/07
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

マーラーの交響曲はなぜそれほどまでに愛されているのか

クラシックで学ぶ世界史(10)マーラーと国民楽派

マーラーの人気は今やベートーヴェンに匹敵するほどだが、同時代の評価は今ほど高くなかった。彼の音楽が、当時残照を迎えていたハプスブルク帝国のさまざまな響きを映してやまず、ややもすれば混沌となることを恐れない複雑さ...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/12/14
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

交響詩:「音楽+詩」で伝わる劇的なメッセージ

ピアノでたどる西洋音楽史(10)リストと交響詩

ピアノの魔術師として有名なリストも、ベートーヴェンを継ぐロマン派の一員だった。彼は「交響詩」という形式を発明し、メッセージのこもった音楽が国境を越えてより広く伝わることを願った。その成果はスメタナの「モルダウ」...
収録日:2019/09/04
追加日:2019/12/27
野本由紀夫
玉川大学芸術学部芸術教育学科 教授

ドビュッシーとマーラー:音楽の多様化と爛熟

ピアノでたどる西洋音楽史(11)19世紀後半から20世紀へ

ベートーヴェンの影響も絶大だったが、ワーグナーの影響力もそれに引けを取らない濃厚さがあった。最終回はドビュッシーやマーラーなど、19世紀後半から20世紀にかけて新しい流れをつくっていった音楽家の業績を追う。(全11話...
収録日:2019/09/04
追加日:2020/01/03
野本由紀夫
玉川大学芸術学部芸術教育学科 教授

多様化の時代とクラシック…YOSHIKIのピアノ協奏曲

クラシックで学ぶ世界史(13)これからのクラシック音楽

シリーズ最終回講義では、数百年間の音楽と歴史の関係を大胆に要約しつつ、今後クラシックはどうなっていくかについての予測をお聞きする。「歴史を担うもの」としての使命はもう終えたという言葉の真意から、2020年の近未来予...
収録日:2019/08/26
追加日:2020/01/04
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

芸術の深みや豊かさを決めるのは「人間の器」か「血」か

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(8)芸術の「特性」とは何か

20世紀の大ピアニスト、アルトゥール・ルービンシュタイン。彼の自伝は、『チャップリン自伝』並におもしろい。彼は若いころ遊びまくり、数多くの武勇伝を残してきた。だが、第二次世界大戦を機に、音楽の深みが増していく。そ...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/11/27

孫子の「五声の変、五色の変、五味の変」に込められた意味

『孫子』を読む:勢篇(2)勢いの基本「奇正の変」

五声の変、五色の変、五味の変という言葉がある。いずれも「根本は5つでも、その組み合わせは無限にある」という意味だ。原理原則は何千年も前から変わることはないが、物事は常に変化する。それに対応できる能力があれば、どの...
収録日:2020/02/25
追加日:2021/01/06
田口佳史
東洋思想研究家

神や天皇など崇高な存在がなければ偉大な社会はできない

「壁」ありてこそ(3)崇高なるものの重要性

19世紀までのヨーロッパ人には神への信仰があった。日本は神の代わりに天皇への尊崇心があった。「日本人の心のふるさと」は田園風景や里山などではなく「天皇」だったのだ。それを失ったから日本人はダメになった。崇高な存在...
収録日:2021/01/14
追加日:2021/03/05

「いいね」の数を誇る風潮こそ、物質文明的な虚無思想

「葉隠武士道」を生きる(8)すべて「数」で判断する愚

昔は、真っ正面から真剣に文学論を闘わせるような気風もあったが、最近では、「争いがいけない」「嫌われたくない」ということばかり優先するようになり、友達の数やSNSの「いいね」の数を誇るようになってしまった。しかし、そ...
収録日:2021/04/08
追加日:2021/08/27
執行草舟
実業家

三十年戦争から半世紀でバッハの典雅な音楽が生まれた意味

渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(5)バッハと「受難の典礼」

ルター派の音楽家として最大の名前はバッハである。ルター派は、人間の五官の歓びに厳しい目を向けたが、なぜか耳=音楽だけは重視した。その伝統に則り、バッハは「自分の音楽が優れれば優れるほど、神様の栄光を表すものだ」...
収録日:2021/08/06
追加日:2021/11/20
渡部玄一
チェロ奏者

キリスト教が分からなければ、西洋の真実は分からない

渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(6)グローバリズムの弊害と宗教心の尊さ

渡部昇一氏のドイツ留学体験を通して学ぶべきものは多い。特にキリスト教と西洋の歴史を追体験することにより、西洋社会に対する理解は厚みを増していく。まさに「西洋の本当のことは、キリスト教が分からなければ分からない」...
収録日:2021/08/06
追加日:2021/11/27
渡部玄一
チェロ奏者

マリアとサンド…ショパンの恋がどんな曲を生み出したのか

ショパンの音楽とポーランド(7)ショパンの恋

ピアノ演奏と講義でショパンを追いかける連続シリーズ第7話では、「ショパンの恋」に焦点を当てる。婚約までしたマリアへの想いは「別れのワルツ」に込められたが、ショパンの結核もあって、周囲の反対により結ばれることがなか...
収録日:2022/10/13
追加日:2023/04/27
江崎昌子
洗足学園音楽大学・大学院教授

西洋音楽の「異常な変拍子」と伊福部昭の「乗れる変拍子」

伊福部昭で語る日本・西洋・近代(4)変拍子で音楽が生きる

伊福部昭の音楽の特徴として、変拍子を巧みに使っていることがある。変拍子をつかった作曲家は海外にも多くいるが、伊福部昭の曲とそれは何が違うのだろうか。そうした変拍子に対する考え方が、日本的なもの、アジア的なものを...
収録日:2023/09/28
追加日:2023/12/02
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授