「なあなあ」と自粛警察…大和魂と漢才の対から見えるもの
もののあはれと日本の道徳・倫理(4)「なあなあ」の日本ともののあわれ
日本は「なあなあ」でいい――本居宣長は、人それぞれにある切実な「あはれ」に共感し、不道徳な思いをある程度許容することが日本的な道徳であると説いたが、今回取り上げる考え方がこの「なあなあ」である。表立ったルールでは...
収録日:2023/08/04
追加日:2024/02/08
「会社の善なるもの」と「個人の善なるもの」が共鳴する
自信について(4)大和魂のあり方を問う『源氏物語』
企業理念の実現に向けて行動すれば、会社はよいほうに向かいだす。行動するために必要なのは「勇気」だが、じつは勇気を持つのが一番難しい。勇気を理解するには、民主主義や平等思想などを1回捨てて、「魂」の問題を考える必要...
収録日:2022/01/25
追加日:2022/04/15
東郷平八郎にはあったが、山本五十六に欠けていたもの
本当のことがわかる昭和史《1》誰が東アジアに戦乱を呼び込んだのか(12)ガダルカナルに大和は出撃しなかった
1941年12月、当時世界最大の戦艦である「大和」が就役したが、その居住性は「大和ホテル」と揶揄されるほどすこぶる良好で、連合艦隊司令長官・山本五十六大将は、この大和に乗船してから変節してしまったのではないかと...
収録日:2014/11/17
追加日:2015/08/13
生を殺すものは死せず、生を生かす者は生きず
反生命論(3)殺生者不死、生生者不生
世界の大宗教は「人間の救い」を唱えているが、その内容を研究していくとすべて「魂のために命を捨てなさい」という教えである。だから、「反生命論」は人間の歴史を意味する。武士道や騎士道も、自分の名誉や「義」を貫けない...
収録日:2024/05/16
追加日:2024/08/09
言霊の幸わう国とは?なぜ神様?「好去好来の歌」が描く日本
山上憶良「好去好来の歌」を読む(2)言霊の加護ある国の神様と遣唐使
山上憶良の「好去好来の歌」にはどのようなことが詠われているのか。言霊に加護された大和の国から荒海を旅する遣唐使の危険に対して、海上の道も陸上の道も大和の神々がきっと守ってくれると、その一首には詠まれている。ここ...
収録日:2024/04/02
追加日:2024/05/26
誇りを奪い取れば、人間性はあっという間に壊れる
対談・反生命論(2)なぜ「才」より「魂」が重要か
平安時代の貴族は、普段は雅な生活に惑溺しているようでいても、いざ海賊など海外勢力の侵攻などがあった場合には、討伐に行く姿勢を崩さなかったために尊敬された。もし、「才」つまり勉強の力がどれほど優れていたとしても、...
収録日:2024/05/24
追加日:2024/10/25
佐藤鉄太郎の7割神話が崩れ、大鑑巨砲主義を考えた日本海軍
戦前日本の「未完のファシズム」と現代(7)海軍の役割
戦前の海軍は、ペリー来航以来、仮想敵国であったアメリカの出方を見ながら、さまざまな戦略を掲げていた。そこで出てきたのが佐藤鉄太郎の7割神話である。しかし、やがて敵の「7割あれば勝てる」というビジョンが揺らいでくる...
収録日:2020/02/26
追加日:2020/07/28
『万葉集』はいかなる歌集か…日本のルーツと中国の影響
万葉集の秘密~日本文化と中国文化(1)万葉集の歌と中国の影響
4516首、全20巻からなる『万葉集』は日本最古の歌集として知られているが、具体的にどのような性質をもつ書物なのだろうか。詠まれた歌の内容を見ても日本文化のルーツがそこにあるのは確かだが、丁寧に見ていくと中国文明の影...
収録日:2022/09/13
追加日:2023/03/14
なぜ広島と長崎に原爆が落とされたのか…その真の理由
敗戦から日本再生へ~大戦と復興の現代史(7)原爆投下の真の目的
公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏による島田塾特別講演シリーズ第7話。日本軍は、当初の勢いを失い、敗戦の色を次第に色濃くしていた。硫黄島、沖縄戦、そして東京大空襲、原爆投下の史実とその背景を知る。実は、日...
収録日:2016/07/08
追加日:2017/07/26
山上憶良が示したグローバル社会に生きるためのヒント
山上憶良「好去好来の歌」を読む(4)改良・改善と「墨縄」の思想
日本人の創造力の源は改良・改善にある。改良・改善とは、海外から得たものを「身の丈に合ったものにしていく」ことである。そこで山上憶良である。彼は遣唐使に対して「墨縄」という言葉を用いて「一直線に帰ってこい。無事で...
収録日:2024/04/02
追加日:2024/06/09
藤原氏は『古事記』をサポートする家だったのではないか
世界神話の中の古事記・日本書紀(7)国家の正統性はどこにあるのか
『古事記』と『日本書紀』の違いの1つは、国譲りの記述にあると鎌田氏は言う。『古事記』では国譲りで壮大な物語が描かれ、『日本書紀』では非常にあっさりとした記述に留まる。その理由はいったい何だろうか。一国の歴史を考え...
収録日:2020/10/05
追加日:2021/05/19
お金は使い放題…札束を投げて遊ぶほどだった幼少時代
作用と反作用について…人間と戦争(5)お金と読書
背骨がきちんと通るためには教育や生育環境も重要である。執行草舟の父は大変な教養人で、三井物産の英語の仕事を一手に引き受けるほどの語学力があり、その縁もあって、戦後、GHQの物資を運ぶ会社の社長を務め、20代で大金...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/07/29
論理に勝るのは空気?知っておくべき日本の特殊性
TOTOの北九州発グローバル戦略(2)実は海外でも稼ぐTOTOの「けじめ」
日本社会をコントロールしているのは、法律でも人でもない。では何か? 日本企業が海外へ進出するときに知っておくべき「日本の特殊性」とは? 実は海外でも稼いでいるTOTO株式会社の北九州発グローバル戦略。その根底に...
収録日:2014/09/18
追加日:2015/01/20
藤原不比等の時代の重要性は見直すべき
逆境の克服とリーダーの胆力(1)藤原不比等の時代
公益財団法人松下政経塾副理事長・イマジニア株式会社代表取締役会長兼CEOの神藏孝之氏が、逆境を克服する胆力を持ったリーダー像について語る、講演シリーズ第1回。現在の日本が置かれた状況を考える際、藤原不比等の時代こそ...
収録日:2018/01/19
追加日:2018/05/29
長州攘夷派が排除された8月18日の政変
明治維新とは~幕末を見る新たな史観(13)攘夷派の弾圧
攘夷派が勢いづいていた長州だったが、孝明天皇の意向が示され、一転して窮地に立たされることになる。しかし事態は、西郷隆盛の行動により変転する。今回は、8月18日の政変から第一次長州征伐への経緯について解説する。(全17...
収録日:2018/07/18
追加日:2018/12/13
縄文人と弥生人の混血は古墳時代から始まった
核DNAからさぐる日本のルーツ(7)縄文人と弥生人の混血
ヤポネシア人には、縄文人の血を残すアイヌ人とオキナワ人、弥生人の血を引くヤマト人の二重の構造があると、これまで論じられてきた。彼らは、どこで出会ったのだろうか。今回は、古墳時代の東北を取り上げる。(全11話中第7話)
収録日:2018/09/26
追加日:2019/04/07
世阿弥に自分の夢を全部託した父・観阿弥の戦略眼
日本文化を学び直す(7)観阿弥と世阿弥
縄文の持つエネルギー、その霊力が日本文化として噴出するときがあると田口佳史氏は言う。そこで今回取り上げるのは、日本文化の集大成者である世阿弥だ。世阿弥がその力を将軍のそばに上がって発揮したのは、実は父・観阿弥の...
収録日:2020/02/05
追加日:2020/10/28
「不便益」とは何か――便利の弊害、不便の安心
不便益システムデザインの魅力と可能性(1)「便利・不便」「益・害」の関係
「不便益」とは「不便だからこそ良いことがある」ということで、そうしたこと・モノなどを指す言葉である。テクノロジーの進化によって、私たちの生活は日々便利になっている。多くの手間や時間が省かれ、人びとの生活水準が向...
収録日:2020/12/08
追加日:2021/04/23
朝起きてから夜寝るまで「ゴロ寝をしない」ことの意味
対談・反生命論(3)当たり前とは何か
自分の父や祖父母は、夜に就寝するときと病気のとき以外は、なんとなくゴロ寝することなどなかった。そのような当たり前の所作動作を出来ることが、当たり前の教育としてあった。なんでもかんでも、庶民の意見まで全部を聞いて...
収録日:2024/05/24
追加日:2024/11/01
日本の未活用資源の可能性―健康と女性
未活用資源の潜在的可能性(1)健康づくりと健康産業、女性の能力活用
日本の未活用資源の潜在的可能性の一つは健康づくりと健康産業にあり、超高齢化社会における社会保障制度の抜本的解決のためにも、この可能性追求は必須である。では、どのような観点からこれを追求し、産業需要を喚起すべきな...
収録日:2014/01/14
追加日:2014/03/27
和漢洋の知を複合的に捉えるための読書
読書とは何か(5)和漢洋の知を複合化し現代に活かす
江戸伝来の知の伝統を再び見直し始めたようにみえる現代日本。和漢洋の教養を身につけ、複合的な知のあり方を示してくれる先人を例にとり、読書とは何か、何を私たちにもたらしてくれるのかを読書の喜びとともに山内昌之氏が語...
収録日:2014/05/22
追加日:2014/08/07
アゼルバイジャンの歴史を知れば、ロシアの悪行に気付く
アゼルバイジャン訪問に学ぶ(1)大国との位置関係とその歴史的経緯
北にロシア、西にトルコ、南にイランと、歴史的大国に囲まれた人口900万人の小国、アゼルバイジャン。3年前から始まった島田村塾で、この国を訪れることとなった島田晴雄氏。果たしてその訳は。また、この国の歴史から見え...
収録日:2014/10/02
追加日:2015/07/06
地方創生と社会保障―アベノミクス新戦略のポイント
アベノミクス新成長戦略のポイント(4)地方創生と社会保障改革~日本の命運を握る
島田晴雄氏がアベノミクス新戦略のポイントとして挙げる次なる主な項目は地方創生と社会保障だ。いずれも日本の将来の明暗を分ける最重要課題だが、その道は険しい。われわれは次世代のために、日本の未来のために今、アベノミ...
収録日:2015/01/27
追加日:2015/02/25
成長戦略は日本の硬直した社会体質の改革
「成長戦略」とは日本社会の体質改革である
世界的関心の的であるアベノミクスだが、この成長戦略は日本の硬直した社会体質の改革に他ならない。世界史上例のないほどのデフレ時代をへて、われわれが失ったのは果たして「20年」と言えるのか? 新たな視点で日本の将来...
収録日:2015/01/27
追加日:2015/03/03
エネルギー・IT・農業、日本の成長のための課題総まとめ
これからの日本へ~異次元的成長戦略の提案
高齢化、人口減少の他にも、日本はエネルギー、IT、農業その他、多くの分野で大きな課題を抱えている。今、日本はどのような課題を抱えているのか、再度分析、整理し、そのために日本は何を成すべきなのかを問いかける。今後...
収録日:2015/01/27
追加日:2015/03/05
徳川秀忠によるライバルの排除が家光の地位を安泰にした
将軍家光のリーダーシップ(3)ライバルの排除
3代将軍家光によって、徳川幕府は盤石の存在となり、その後250年続く統治システムを整備する。しかし、その前に家光は彼の前に立ちはだかるライバルを排除する必要があった。ここでは家光のライバルたちの運命と、その後の...
収録日:2015/06/30
追加日:2015/07/30
デンマークは30年かけて日本型の発電から分散型発電へ
加速する自然エネルギーの拡大(2)地産地所有と地域創生
エネルギー分野でのグローバルな構造変化を先導しているのは、デンマークをはじめとする北欧諸国だという。デンマークが行ってきた取り組みを「地産地所有」と呼んで、自然エネルギーの普及とともに重要なことだと語る特定非営...
収録日:2015/12/25
追加日:2016/03/28
限界を見せ始めた中国の高度成長路線の先にある展望とは?
激動する世界情勢と日本(3)中国高度成長時代の終焉
現在の中国に求められているのは、高度成長路線からの大幅な転換と構造改革だと、千葉商科大学学長・島田晴雄氏は強調する。リーマン・ショックの経済対策は焦げ付き、重化学工業は供給過剰だ。この状況からうまくソフト・ラン...
収録日:2016/01/26
追加日:2016/04/28
アメリカ経済の変動が、戦後日本経済を生かしも殺しもした
激動する世界情勢と日本(5)戦後アメリカ経済史と日本
日本は、どこよりもアメリカ経済に翻弄されてきた。千葉商科大学学長・島田晴雄氏によれば、ブレトンウッズ体制やプラザ合意、リーマン・ショックといったアメリカ経済の動きが、日本経済を興隆もさせ、衰退もさせてきた。さら...
収録日:2016/01/26
追加日:2016/05/05
市価2億円!網走沖合でイバラガニモドキの大群に遭遇!
「ツナサンド」の日本近海調査(2)北海道沖の水産資源
深海を連続撮影しながら航行できる自律型海中ロボット「ツナサンド」。学術調査に貢献しているのはもちろん、産業・ビジネスに直結する画期的な成果を上げている。北海道区水産研究所と共同で行った水産資源調査で、彼らが見つ...
収録日:2016/05/17
追加日:2016/11/02
えひめ丸衝突事故における海底捜索でも活躍したROV
遠隔操縦機~重作業ROV(3)どこまで潜れるか
九州工業大学社会ロボット具現化センター長・浦環氏によれば、重作業ROVが必要になる深さの目安は、300メートルだ。そこから3,000メートル程度ならば、重作業ROVが本領を発揮する。ただし、深さによって作業できる内容は変わっ...
収録日:2016/06/15
追加日:2016/12/12
ロンドン五輪の遺産となったオープンデータ
IoTとは何か~モノのインターネットの本質(8)データ公開に乗り出した日本企業の試み
2012年のロンドン五輪では、さまざまなデータが公開され、それを活用したソフトウエア開発が進んだ。YRPユビキタス・ネットワーキング研究所所長で東洋大学情報連携学部学部長の坂村健氏によれば、日本でも、自社のデータをオー...
収録日:2016/12/02
追加日:2017/04/16
ドゥーリトル空襲は日米の心理を揺さぶった
敗戦から日本再生へ~大戦と復興の現代史(4)ドゥーリトルに始まる米軍の反撃
太平洋戦争の緒戦は日本軍の目覚ましい進撃が続いたが、やがて米軍の装備も整い、戦局は転換期を迎える。ここではドゥーリトル東京爆撃からミッドウェー海戦にいたる米軍の反撃、日米形勢逆転の様子を、公立大学法人首都大学東...
収録日:2016/07/08
追加日:2017/07/19
太平洋戦争末期、制空権を失った日本の作戦と敗北
敗戦から日本再生へ~大戦と復興の現代史(6)アメリカの大攻勢と敗戦続く日本
日米戦争の後半は、日本にとって悲報の連続である。ガダルカナルの攻防、インパール作戦、マリアナ沖海戦、レイテ作戦はどのように戦われたのか。公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏が主宰する島田塾の特別講演から伺...
収録日:2016/07/08
追加日:2017/07/24
戦後日本の政党政治に影響を及ぼしたニューディーラーたち
敗戦から日本再生へ~大戦と復興の現代史(11)占領後の日本の戦後復興(中)
占領後の日本の戦後復興のなかで、次に取り上げるのは占領軍と政党政治の関係、朝鮮戦争の影響、日米安保条約の締結、戦後改革と民主化の底流、人口ボーナスなどだ。これらを通して、占領政策の評価と日本に蓄積していた技術・...
収録日:2016/07/08
追加日:2017/08/07
池田勇人の所得倍増計画はなぜ成功した?鍵は下村治の理論
敗戦から日本再生へ~大戦と復興の現代史(11)占領後の日本の戦後復興(下)
日本の戦後復興が一段落すると、「東洋の奇跡」と呼ばれた高度成長の時代がやってくる。今回は、日本の成長に直接結びついた二つのポイントをやや詳しく追いかけ、廃墟からの大発展の原因を分析する。公立大学法人首都大学東京...
収録日:2016/07/08
追加日:2017/08/09
日本は「劣化国家」として徐々に沈んでいくのか?
少子高齢化と財政の役割(12)日本財政の今後の展望
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科教授・田中秀明氏の連続講義「少子高齢化と財政の役割」。最終回の今回は、「日本財政の今後の展望」である。その指標として、田中氏が用いるのは、プライマリーバランス(PB)と呼ばれ...
収録日:2017/08/28
追加日:2017/10/04
異民族の記述としては異例な『魏志倭人伝』と邪馬台国
『三国志』から見た卑弥呼(1)『魏志倭人伝』の邪馬台国
陳寿の著した『三国志』をもとに邪馬台国、卑弥呼について考えていくシリーズ講義。『三国志』は、中国二十四史の中で倭国・邪馬台国についてどの異民族よりも字数を割いて記述している特異な歴史書だと、早稲田大学文学学術院...
収録日:2018/03/15
追加日:2018/08/17
一橋派、尊攘激派、そして薩長連合…単純ではなかった経緯
幕末・維新史を学ぶ~英傑たちの決断(3)薩長連合の成立
薩長連合については、坂本龍馬が薩摩藩の西郷隆盛と長州藩の木戸孝允を握手させたという話が有名だが、そんな単純なことではないと、落合弘樹氏は言う。ではどのように薩長連合は成立していくのか。その歴史的背景とともに解説...
収録日:2018/08/20
追加日:2018/11/01
実在する「物」は見る人に強い印象を与える
五島列島沖合の海没処分潜水艦群調査(2)物自体の迫力
第2次世界大戦の潜水艦や艦船の記念物は、国内にはない。これは大きな問題であると浦環氏は述べる。物それ自体が与える迫力は大事であり、だからこそ、潜水艦を探す。「潜水艦がそこに沈んでいるからだ」と、浦氏はこのプロジェ...
収録日:2018/03/23
追加日:2019/02/02
音波だけでなく視覚的に細かく調査して潜水艦を特定
五島列島沖合の海没処分潜水艦群調査(3)ROVによる特定
海底にある潜水艦を発見するにはどのような調査方法が用いられるのだろうか。浦環氏は、マルチビームソナー、サイドスキャンソナー、ROVの3つの調査方法を組み合わせて特定に至った。五島の沖合でROV調査を行う際の問題とは、何...
収録日:2018/03/23
追加日:2019/02/09
千島列島や上海からも、日本列島に渡来した可能性がある
核DNAからさぐる日本のルーツ(3)ヤポネシアの範囲
日本列島の範囲は一体どこまでなのだろうか。現在の国境は、あくまで戦後につくられたにすぎない。そこで、斎藤成也氏はヤポネシアという概念を提唱する。北は千島列島や樺太から、南は与那国島までの南西諸島をさす範囲であり...
収録日:2018/09/26
追加日:2019/03/29
現代でも日本への「渡来」は続いている
核DNAからさぐる日本のルーツ(11)三段階渡来説
現代の日本では、東北と出雲が似ているといった多様なゲノムの傾向が見られる。シリーズ最終話では、ゲノムを用いた新たな研究発見を踏まえ、従来の二重構造モデルでは説明できない、新たな三段階渡来モデルを提唱する。(全11...
収録日:2018/09/26
追加日:2019/04/17
アポロ計画をきっかけに思いついたディーラー作戦
経営者としての激動の人生(2)事業開始と経営の土台固め
対照的で刺激的な事業パートナーとの出会いは、起業・創業のカギを握る重大事である。そして、経営組織をどう考えるかにおいては、成功事例をたずね、思い切った変革を恐れない姿勢が功を奏する。(2018年10月2日開催日本ビジネ...
収録日:2018/10/02
追加日:2019/07/26
なぜ「かんばん方式」をトヨタが推進できたかを学ぶ
経営者としての激動の人生(3)株式上場と「改善」
ミサワホームは、会社設立後3年で東証一部に上場したのを機にNPS研究会に参加。大野耐一流の「無駄を排除することによる経営効率の向上」により、生産工程や在庫の徹底的な改善が進められていく。(2018年10月2日開催日本ビジネ...
収録日:2018/10/02
追加日:2019/07/31
「儲からないものは捨てる」では今の時代は成り立たない
茹でガエル日本への処方箋(4)「社会性」を数値化する
「企業活動」と「社会性」をどう両立させるか。かなうことならば、ぜひ「社会性」も数値化して判断したい。儲からなくても、やらなければならぬことはやらなければならない。だが一方で、儲からない仕組みを放置してもいけない...
収録日:2019/05/14
追加日:2019/08/26
戦争や災害の記憶を海中調査で後世に伝える
若狭湾海中調査と潜水艦曼荼羅(1)歴史と調査の意義
2018年6月に浦環氏のチームは、若狭湾でユーボートと呼ばれた潜水艦を含む3艦を発見した。ユーボートは戦争中にどのような役割を果たしたのか。そのユーボートの残骸を発見することにどのような意味があるのか。調査の詳細な解...
収録日:2019/03/14
追加日:2020/02/10
本居宣長が説く「神信仰」…神道の本当の姿に迫る
日本の特性とは何か~「日本的」の本質(5)鋭い感性と深い精神性
日本の特性として、森林・山岳・海洋・島国国家という地理的特性を理解するべきだと田口佳史氏は言う。今回はこの中から森林・山岳性を取り上げる。日本の森林・山岳性から見えてくるのは日本ならではの神道である。世界でも稀...
収録日:2020/01/08
追加日:2020/05/27
近年の研究で変わってきた織田信長の実像
天下人・織田信長の実像に迫る(1)戦国時代の日本のすがた
織田信長というと、一般的には近世という時代を切り拓いた革命児として知られているのではないのでないか。ところが、近年の研究でその見直しを図られているという。織田信長とはいったいどんな人物なのか。織田信長の実像を探...
収録日:2020/03/17
追加日:2020/07/06
“アメリカ”という概念の覚醒は欧州での7年戦争に起因する
“アメリカとは何か”~米国論再考Vol.2(1)アメリカの源流と地理
アメリカという国を理解するためには、その広大な土地をどのように開拓してきたのかを正しく知る必要がある、と東秀敏氏は強調する。アメリカの基礎は、英国系移民によって形成された。地理的な特徴を理解した上で、西部へと開...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/11/22
大洋丸探索成功の様子をリアルタイムでネット配信
戦時徴用船の悲劇と大洋丸捜索(3)大洋丸探索計画
大洋丸は、戦時中に物資輸送船として徴用され、最終的に長崎沖で沈没することとなる。浦環氏のチームは、この大洋丸の探索のため、最新鋭の機器を準備し、リアルタイム配信の環境を整えるなど、非常に大掛かりな計画を遂行して...
収録日:2020/02/28
追加日:2021/04/10
沈没艦船は墓場なのか…水葬された遺体調査はどうなる?
戦時徴用船の悲劇と大洋丸捜索(7)海中は墓場か
浦環氏の今回のプロジェクトは、さまざまな民間ボランティアの協力を受けて進められた。その中に国からの援助は入っていないが、当時の遺体をめぐって国家には調査を進める責任があると浦氏は議論する。昔は保存容器がなく、船...
収録日:2020/02/28
追加日:2021/06/19
『古事記』『日本書紀』のスサノオの位置づけと重要性
世界神話の中の古事記・日本書紀(4)スサノオの重要性
『古事記』『日本書紀』を細かくみていくと、どのような違いがあるのだろうか。『古事記』は国生み、国づくり、国譲り、国治めという流れで、いわゆる国家ができあがる物語だ。そうした物語の大きな流れは、『日本書紀』もおお...
収録日:2020/10/05
追加日:2021/04/24
スサノオなしに日本の祭も歌もなかった
世界神話の中の古事記・日本書紀(5)『古事記』の中のスサノオ像
スサノオはスクラップ・アンド・ビルド、つまり世界を展開させていく破壊的な役割を果たすと同時に、世界をつくり上げていく役割も果たす、一番のキーとなる神様だと鎌田東二氏は言う。また、「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八...
収録日:2020/10/05
追加日:2021/05/01
リベラルアーツを武器として、いかに知識を知恵に変えるか
米国史から日本が学ぶべきもの(5)人間力と知恵
大国アメリカを本当に理解するためには、アメリカの持つ多様な側面に目を向けなければいけない。そこでポイントになるのは人脈の構築であり、そのために重要なのは人間力と知恵である。アクセサリーとしての学問ではいけない。...
収録日:2021/05/21
追加日:2021/07/03
『万葉集』に収載されている聖徳太子の歌とは
「万葉集」の聖徳太子――語りかける人(2)伝説上の人物・上宮聖徳皇子の歌
『万葉集』には聖徳太子の歌も収載されている。編纂された8世紀の半ば頃には伝説上の人物となっていた彼は、そこでは「上宮聖徳皇子」という言い方をされている。その歌が巻の三にある「家ならば 妹が手まかむ 草枕 旅に臥や...
収録日:2021/06/04
追加日:2021/07/23
世界でも稀な日本の王権システムが1300年続いている理由
神話の「世界観」~日本と世界(8)現代にも生きている日本神話
日本神話は現代の私たちの生活の中に無意識に息づいている。それは「集合的無意識」ともいうべきもので、『古事記』や『日本書紀』の中にいろいろなレベルで物語として注ぎ込まれている。シリーズ最終話では、その代表例でもあ...
収録日:2020/12/07
追加日:2021/11/07
親鸞が「非僧非俗」と名乗った真意と妻・恵信尼の影響
【入門】日本仏教の名僧・名著~親鸞編(1)親鸞と法然の違い
親鸞といえば、法然の専修念仏思想を継いで布教を続けた聖人ともいわれる人物だが、法然と親鸞の教えではどこがどう違うのだろうか。また、「非僧非俗」と名乗り、出家の身でありながら妻帯した親鸞の真意はどこにあったのだろ...
収録日:2020/09/30
追加日:2022/02/25
世界の英雄神話に共通する「異常出生物語」の不思議
古事記・日本書紀と世界神話の類似(3)英雄神話の特性
世界神話のパターンの1つに英雄神話がある。その英雄神話に共通するのが、現在の常識では考えられない、不思議な「異常出生物語」である。英雄の出生秘話について、世界神話から類似のポイントを読み解いていく。(全10話中3話...
収録日:2021/09/29
追加日:2022/04/03
神話には問題解決のヒントとなる物語類型がたくさんある
古事記・日本書紀と世界神話の類似(10)神話の普遍的要素と役割
悲劇的な物語である浦島伝説。これを語ることによって、人々にどのようなことを伝えようとしたのか。また、そもそも神話の普遍的要素とは何か。現代に生きる私たちにも神話は意味を持ち、学ぶべきことが多くある。最終話では神...
収録日:2021/09/29
追加日:2022/05/22
『潮騒』と『太陽の季節』…美への憧憬vs煽情的な太陽族
石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(4)三島と石原の芸術性は対極的
三島由紀夫と石原慎太郎はほぼ同時代に活躍した作家であるといえる。しかし、二人の作品を見ると、似たモティーフを用いつつも、その扱い方が全く異なることが見て取れる。交流があり影響し合った二人が、それぞれ何に重きを置...
収録日:2022/03/18
追加日:2022/06/29
「石原と小田実って全然同じ人間だよ」…保守とは何か?
石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(6)保守主義かファシズムか
一般的には石原慎太郎は保守だと思われている。だがさまざまな著作や発言を見ると、決してそうとはいえないのではないか。今回は三島由紀夫の天皇観と対比しながら、石原慎太郎の天皇観や、なぜ石原慎太郎が保守と見えるのか、...
収録日:2022/03/18
追加日:2022/07/13
重要なのは、どういう魂の人が学問をしたか
作用と反作用について…人間と戦争(10)情緒と魂
問題意識がなくなった日本人は、文学も読まなくなった。読んだとしても感応する情緒がなくなっている。30年前に『若きウェルテルの悩み』を恋愛に興味のある若い女性に勧めたが、ウェルテルが自殺する理由がまったくわからなか...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/09/02
心理的安全性を阻む「集団主義」と「権威勾配」
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(4)日本の特性と心理的安全性の誤解
心理的安全性がいかに大切な概念でも、日本の文化の中で本当に根づくのかという問題がある。日本では「集団主義」と「権威勾配」に支配されるあまり、その自覚すら失っているからだ。また、心理的安全性という言葉が流行してい...
収録日:2022/04/26
追加日:2022/08/13
「源実朝は文弱」は誤解…『金槐和歌集』に込めた想いとは
源氏将軍断絶と承久の乱(6)源実朝の政と和歌
源実朝を歌人として知る人も多いだろう。和田合戦直後に彼が編んだ『金塊和歌集』は後世の評価も高い。だが、それだけに実朝を「文弱」と指摘する傾向も続いてきた。しかし、和歌は幕府のトップとして朝廷のトップと渡りあう彼...
収録日:2022/07/13
追加日:2022/10/16
「まれびと」とは何か?折口信夫が考えた日本文化の根源
折口信夫が語った日本文化の核心(1)「まれびと」と日本の「おもてなし」
折口信夫の学問は、大きな見取り図のようなものがあり、それが円を描いているのが特徴である。その学問は、あらゆる文化の根源を「生活」に置いている。例えば「もてなす」という文化は、お祭りが「常世」から来る「まれびと」...
収録日:2022/09/13
追加日:2022/12/26
霊性文明の危うさと、無限成長の危うさに共通するもの
逆遠近法の美術論(5)インパール作戦と無限成長はイコール
江戸時代とビザンティン帝国は、近いところまで到達したと言われる霊性文明――。特に、幕末の日本人の生活を見ていると、本当に霊性文明を感じる。日本人はみな武士道に憧れ、武士のような指導階層がいたからである。しかし、明...
収録日:2022/08/30
追加日:2023/04/07
日本的+中国的…両面あわせ持つ歌集が『万葉集』
万葉集の秘密~日本文化と中国文化(2)『万葉集』という歌集のあり方
日本の古代文化である『万葉集』にはいろいろな漢語、漢詩が登場する。大伴旅人の「酒をほめる歌」や山上憶良の長文などがそうだが、これは『万葉集』の中に中国文化が色濃くあるということを示している。しかし、それだけでは...
収録日:2022/09/13
追加日:2023/03/21
日本のバイタリティと近代管弦楽の融合…伊福部昭の独創性
伊福部昭で語る日本・西洋・近代(2)東洋が見直され始めた時代
チェレプニン賞で1位を獲得した伊福部昭。彼が作曲した「日本狂詩曲」は、日本の祭りのバイタリティと西洋近代のオーケストラの融合であった。民族音楽ではなく、世界のどこでも交響楽団と譜面があれば、日本の祭りが猛烈な音響...
収録日:2023/09/28
追加日:2023/11/18
アイヌの即興的な歌や踊りのなかに見つけた「音楽の命」
伊福部昭で語る日本・西洋・近代(3)アイヌコタンでの経験
日本の戦時中に多く演奏されたのが伊福部昭の「交響譚詩」である。日本の民謡をそのまま曲にしているというわけではなく、オリジナリティが高く、それこそ日本的ともいえる曲であるが、なぜそのような独創的な曲を作ることがで...
収録日:2023/09/28
追加日:2023/11/25
生と死の往来…助けられながら達成する最弱にして最強の神
大国主神に学ぶ日本人の生き方(3)一番弱いが、一番強い
大国主神はいったいどのような神様だったのか。出雲系の神々の1人である大国主神は、神話の中でどのような位置づけだったのか。「一番弱いけれども、一番強い」と鎌田氏は評する。また、生と死を行き来して、死からも力を得る神...
収録日:2023/08/08
追加日:2023/12/24
大国主神が詠んだ歌…『古事記』の歌の意味と縁結びの力
大国主神に学ぶ日本人の生き方(8)求婚の歌と縁結びの力
大国主神の歌は『古事記』上巻の中で最も多く掲載されている。はたして、どのような歌をうたっているのか。今回はその歌の数々をみていく。大国主神が詠んでいる求婚の歌を見ていくと、いかに相手の気持ちを汲み取る力のある、...
収録日:2023/08/08
追加日:2024/01/28
トゥキディデスの罠の教訓…大事なのは戦争回避の4ケース
地政学入門 歴史と理論編(7)戦争を起こさないための地政学
国際社会において戦争を起こさないためには、これまでの歴史を踏まえて地政学的に世界情勢を分析することである。第1次・第2次世界大戦から冷戦期における分析からはじめ、古代ギリシャから現代まで引き継がれる「トゥキディデ...
収録日:2024/03/27
追加日:2024/06/11
宮本武蔵「我事に於て後悔せず」の真意と福田恆存の宿命観
福田恆存とオルテガ、ロレンス~現代と幸福(7)日本人の「自然観」
歴史や自然につながっていない人格は崩壊する。そう論じた福田恆存の人間論は、小林秀雄の自然観と軌を一にする。禅宗の修行や宮本武蔵の思想を参照しながら日本人が依拠すべき自然観を論じる小林の議論を追い、福田との共通点...
収録日:2024/05/10
追加日:2024/07/28
うわべと人気だけの人が政治家になれる選挙制度の弊害
対談・反生命論(4)エリートと神話
一番大事なのは、国のために命を捨てられるエリート層である。ただし、こういう人は1代では出てこない。エリート層の家が必要で、それには最低3代から5代はかかるという。因果応報と同じだが、現代人はこういう歴史的事実に耳を...
収録日:2024/05/24
追加日:2024/11/08
「自分さえよければいい」では社会問題は解決しない
対談・反生命論(5)「自分が大切」は下品な考え方
「自分が大事」「自分さえよければいい」というのは、下品な人間の考え方である。グリム童話などではずる賢いおじいさん、おばあさんが登場するが、そんな人たちばかりを目にする状況が、日本は70年以上続いている。ロシアなど...
収録日:2024/05/24
追加日:2024/11/15