イランの外交的メッセージが示す意味と世界への影響
ペゼシュキアン大統領とイラン・イスラエル(4)核保有への野心と外交的メッセージ
沈黙から一歩踏み出したイランにおいて、新大統領が最優先課題とするのはイスラエル関係における「沈黙の続行」だろうと思しい。また、核保有への野心を捨てないイランだが、沈黙の影に隠れているのは最高指導者ハメネイ師で、...
収録日:2024/08/07
追加日:2024/10/11
「沈黙の作戦」からの逸脱!?イランの大規模攻撃の意図
ペゼシュキアン大統領とイラン・イスラエル(3)沈黙からの一歩
イランによるイスラエル本土への攻撃は、従来“だんまり”が続いてきた両国関係から新局面への一歩と見られている。いずれも高度に政治的な両国において、「沈黙の作戦」は華々しい行為以上に効果を表してきたが、今や国際世論は...
収録日:2024/08/07
追加日:2024/10/04
「戦略的な人間」ハメネイ師とネタニヤフ首相の思考と行動
ペゼシュキアン大統領とイラン・イスラエル(2)「傲慢と臆病」が生む戦略
核合意破棄以降のイランの国民生活は苦しく、欧米による制裁を解除するためには、多くの犠牲を払う必要がある。イランの最高指導者が、この苦境脱出のためにどうするかを知るには、その思考法を知らねばならない。一つには古代...
収録日:2024/08/07
追加日:2024/09/27
ぺゼシュキアン新大統領誕生とイラン最高指導者の持つ意味
ペゼシュキアン大統領とイラン・イスラエル(1)新大統領誕生の背景とその意味
2024年8月、イランにぺゼシュキアン新大統領が誕生した。改革派であり、前評判の高くなかった氏の当選は、最高指導者ハメネイ師の意向によるものとの見方が一つ。また、新大統領の政策は核合意の再開に向けたもので、EU等の西側...
収録日:2024/08/07
追加日:2024/09/20
陰の主役はイラン!?イスラエル・ハマス紛争の宗教的背景
グローバル・サウスは世界をどう変えるか(4)サウジアラビアとイランの存在感
中東のグローバル・サウスといえば、サウジアラビアとイランである。両国ともに世界的な産油国であり、世界の政治・経済に大きな存在感を示している。ただし、石油を武器にアメリカとの関係を深めてきたのがサウジアラビアであ...
収録日:2024/02/14
追加日:2024/04/24
イラン、トルコ、サウジアラビア、エジプト…周辺国の思惑
イスラエル対ハマス…その背景、影響、未来(3)調停できる国はどこか
これまで、国際世論がパレスチナの優位性として認めていたのは、彼らの道徳性であり忍耐力であった。だが、今回のハマスの攻撃によって、これまで同情的であった欧州諸国やインドまでもが、イスラエルの自衛権を認める側に立つ...
収録日:2023/10/17
追加日:2023/10/25
なぜロシアはウクライナに侵攻したか、中国の深謀遠慮とは?
ロシアのウクライナ侵攻と中国、イラン(1)侵攻の背景
2022年2月24日、ロシア軍はウクライナへの軍事侵攻を開始した。欧米諸国が警告を発していたにもかかわらず、なぜロシアは侵攻に踏み切ったのか。ロシア、さらに中国やイランなどの思惑に迫る講座シリーズ。第1話では、ロシアの...
収録日:2022/02/15
追加日:2022/03/13
アメリカを「舐められた獅子」に貶めるロシア、中国、イラン
ロシアのウクライナ侵攻と中国、イラン(2)米国の誤認
ウクライナ危機は、今、バイデン大統領のウクライナに対する戦略の貧しさだけではなく、実はそれを通して対イラン戦略の欠陥を露呈させる鏡にもなっていると山内昌之氏は語る。アメリカのバイデン政権は、明らかにロシアの思惑...
収録日:2022/02/15
追加日:2022/03/13
イランを米国へのジャブの当て馬に…中国の中東戦略とは?
ロシアのウクライナ侵攻と中国、イラン(3)中国の中東戦略
中国は、アジア最大の軍事超大国であり、アメリカ軍は「中国は2027年までに台湾に侵攻する能力を名実ともに持つ」と警鐘を鳴らしている。その中国が、アメリカにジャブを打つために使おうとしているのがイランである。いざ台湾...
収録日:2022/02/15
追加日:2022/03/13
プーチンは「ウクライナなくしてロシアなし」と考えている
ロシアのウクライナ侵攻と中国、イラン(4)プーチンの論理
山内昌之氏は、プーチンの行動の原点は、1991年のソ連の解体によって、ロシア帝国、あるいはソ連の栄光や威信がピリオドを打ったことに対する「トラウマ」にあるという。大国ロシアの歴史的役割を回復することが自分の仕事だと...
収録日:2022/02/15
追加日:2022/03/13
クリミア半島の占領は、北方領土の占領と同じである
ロシアのウクライナ侵攻と中国、イラン(5)奪われた領土
山内昌之氏は、「クリミア半島などの占領は、歴史の質としていえば、領有の合法性あるいは領有の現実性というものを無視して占領をされた、日本の固有の領土である千島(クリル)の占領と同じである」と喝破する。ロシアにも、...
収録日:2022/02/15
追加日:2022/03/13
コロナ禍のイランに「イスラム革命の輸出」をする余裕はない
イスラム世界におけるコロナ問題(4)イランの取るべき道
コロナ禍にあるイラン政府がなすべき優先順位の第一は、経済対策とコロナ対策の両立である。シリアやイエメン、あるいはレバノンにおいて革命防衛隊が展開しているようなイランによる「イスラム革命の輸出」に大きなエネルギー...
収録日:2020/08/04
追加日:2020/10/03
コロナを逆手に取ってアメリカを悪者にするイランの強かさ
イスラム世界におけるコロナ問題(3)アメリカ批判のイラン外交と政府の責任
イランのハーメニー最高指導者は、感染拡大はアメリカによる医療テロが原因だと発言している。確かに、アメリカの数々の制裁がイランの外貨獲得を困難にし、医療崩壊を招いたことは否めない。しかし、感染拡大の根本的な原因は...
収録日:2020/08/04
追加日:2020/09/26
イランに中東最大のコロナ感染拡大をもたらした理由とは
イスラム世界におけるコロナ問題(2)後手に回ったイランのコロナ対策
イランは2020年4月にコロナウイルスの感染拡大が収束したとして、経済および宗教活動の再開に踏み切った。宗教界にも配慮してのことだが、その結果感染再爆発を招いてしまった。イラン政府の公式見解は「感染拡大はアメリカの経...
収録日:2020/08/04
追加日:2020/09/19
アメリカ国内では北朝鮮よりイランのほうが関心が高い
北朝鮮の脅威と日本の国益(8)米・中・韓の駆け引き
北朝鮮の韓国への駆け引きは、米韓関係を引き裂き得る踏み絵のようなものである。現状では国連制裁に抵触するために経済的援助はできないが、今後のアメリカ、中国、韓国の出方次第では一気に情勢が変化し、融和方向にも緊張方...
収録日:2019/08/21
追加日:2019/11/10
日本の国益にとって重要な北朝鮮とイランには違う問題がある
北朝鮮の脅威と日本の国益(6)北朝鮮とイラン
現在はイランにおいても核開発問題が出ている。さらにはイランにはテロ勢力も存在し、核兵器にとどまらない安全保障問題を抱えている。今後の国際社会の平和に大きな影響を及ぼさないためにも、北朝鮮との非核化交渉は絶対に成...
収録日:2019/08/21
追加日:2019/10/25
安倍総理のイラン訪問は、何ゆえにこのタイミングだったか
安倍総理のイラン訪問を読む(3)各国の「事情と思惑」
外交は、もちろん関係各方面の「事情」と「思惑」の積み重ねによって動いていく。では、2019年のイラン危機には、どのような思惑が絡んでいたのか。アメリカとイランはもちろん、イスラエル、サウジアラビア、ロシア、中国、ト...
収録日:2019/06/10
追加日:2019/07/15
イランへの圧力はネタニヤフ首相への援護射撃だった
安倍総理のイラン訪問を読む(2)イランの代理人の動向
トランプ大統領は、ゴラン高原の占領地のイスラエル領有承認や、イラン革命防衛隊の「テロ組織指定」、イラン産原油禁輸の徹底など、歴代の米大統領が思いもよらない選択をしたが、これはイスラエルのネタニヤフ首相への「援護...
収録日:2019/06/10
追加日:2019/07/11
「第4次湾岸戦争」は起こるのか?
安倍総理のイラン訪問を読む(1)三つの湾岸戦争と現在
トランプ大統領が2018年5月に、米英独仏中露とイランで2015年に締結したJCPOA(イランの核問題に関する最終合意<包括的共同作業計画>)を離脱すると表明して以降、イラン情勢の危機が高まったが、その背景は何か。1980年のイ...
収録日:2019/06/10
追加日:2019/07/06
6ヶ国競合状態にある中東の鍵を握るのはイラン
トランプ政権の中東政策(5)中東で拮抗する6ヶ国
歴史学者の山内昌之氏が現在の中東におけるキー国家の関係について解説する。複雑な構図を持つアラブ世界において、その運命を決したり判断したりできる国はアラブ諸国にはない。今、中東情勢の鍵を握るのは、トルコとイラン、...
収録日:2018/06/21
追加日:2018/07/26
トランプ大統領の中東政策とその多大なる影響
トランプ政権の中東政策(1)イラン核合意脱退の影響
歴史学者の山内昌之氏がトランプ大統領の中東政策とその多大なる影響について解説する。山内氏は『中東複合危機から第三次世界大戦へ』(2016年)の上梓後一貫して、中東の新たな冷戦から世界が再び大戦に巻き込まれかねないこ...
収録日:2018/06/14
追加日:2018/07/08
ロシア・トルコ・イランの同盟関係は長続きしない
中東の新たな地政学的変動(5)新三国同盟の壊れやすさ
歴史学者・山内昌之氏がシリアを中心とした中東の新たな地政学的変動について解説するシリーズ最終話。現在、ロシアとトルコの接近、およびイランを含めた新三国同盟ともいえる協力関係の下、シリア情勢はかりそめの収まりを見...
収録日:2017/03/01
追加日:2017/04/07
ロシア・トルコ・イランの三国同盟が持つ意味
中東の新たな地政学的変動(4)新しい三国同盟
歴史学者・山内昌之氏がシリアを中心とした中東の新たな地政学的変動について解説する。今や中東、特にシリアにおけるロシアの影響力は計り知れないものがある。ロシアは圧倒的な外交力を武器に、アサド政権を支持するイラン、...
収録日:2017/03/01
追加日:2017/04/06
中東におけるロシア・トルコ・イランの不思議な協力関係
中東の新たな地政学的変動(1)ISの退潮とシリアの混乱
歴史学者・山内昌之氏がシリアを中心とした中東の新たな地政学的変動および、それに関連したロシア、トルコ、イランの不思議な協力関係について解説する。IS(イスラム国)はトルコ、アサド政府軍、クルド防衛部隊などの攻撃を...
収録日:2017/02/22
追加日:2017/04/03
中東問題でロシアが放つ最後のワイルドカードとは
中東和平とロシア・トルコ・イラン(2)ワイルドカード
アサド政権の存立をめぐって対立するトルコとイランは今後どうなるのか。そして、中東問題においてまだ誰も使っていない「ワイルドカード」とは。歴史学者・山内昌之氏が、ロシア・トルコ・イランの協力関係と中東和平の今後の...
収録日:2017/02/09
追加日:2017/03/12
ロシアが中東問題で主導権を握るようになった経緯
中東和平とロシア・トルコ・イラン(1)米国抜きの調停へ
中東和平に向けて、ロシア・トルコ・イランの三国が協力関係を取っている。いったいいつから、中東問題においてロシアが主導権を握るようになったのか。その思惑と今後の展望は何なのか。歴史学者・山内昌之氏に解説いただく。...
収録日:2017/02/09
追加日:2017/03/11
イランから大使召還!サウジアラビアの関心を誘うヨルダン
アメリカとサウジ同盟関係の終焉(6)サウジとヨルダン
サウジアラビアは、女性の自動車運転を法律で禁止している国である。そんなサウジアラビアでようやく女性を国家の財産と認めたのは、「ビジョン2030」の功績といえよう。サウジアラビアの今後の変化の見通しについて、ヨル...
収録日:2016/08/02
追加日:2016/09/15
テロ拡大を放置すれば世界大戦を招きかねない―デフガーン
モスクワ国際安全保障会議(4)イラン・シリアの主張
G7と中ロでは、シリア内戦への見方は正反対だ。伊勢志摩サミットといわばネガポジの議論が展開された「第5回モスクワ国際安全保障会議」で、当のイラクとシリアの代表は何を語ったのか。「誰が悪いか」の議論を超えて今、世...
収録日:2016/05/09
追加日:2016/07/07
「美しい友情の始まり」はイラン民主主義に結実するのか?
イランのダブル選挙(4)国民が発信したシグナル
明治大学特任教授・山内昌之氏が2月に行われたイランの選挙について、投票率の数字だけでは読み取れない、イラン国民の政治体制に対する隠されたメッセージについて解説する。これはイラン民主主義の将来を見据えた歴史的分析...
収録日:2016/03/02
追加日:2016/04/11
イランの保守派・改革派の入れ替わりは激しい
イランのダブル選挙(3)管理された民主主義
明治大学特任教授であり中東情勢に詳しい山内昌之氏が、イランで行われた選挙の経過を分析し、イランの民主主義のあり方について考察する。今回、山内氏は独自の視点で、米大統領選とイラン選挙の意外な類似点を語ってくれた。...
収録日:2016/03/02
追加日:2016/04/07
イラン・ローハニ大統領の再選は有力か?
イランのダブル選挙(2)対外融和路線に呼応する民主化
2月末に行われたイランの国会選挙の最終結果は、同国独特の制度のために決選投票を経て4月に持ち越される。しかし、ローハニ大統領の路線が国民から支持を得、次回の再選に大きな一歩を踏み出したことは間違いない。1月にイ...
収録日:2016/03/02
追加日:2016/04/04
「保守強硬派VS穏健改革派」よりも重要な問題がある
イランのダブル選挙(1)二項対立の奥で戦われたもの
揺れる中東情勢の中で、存在感を高めているのは、経済制裁が解除されたシーア派の大国イランだ。活発化するビジネスを中心に国際社会への復帰が急ピッチに進むイランで、このほど二つの国政選挙が行われた。それらが持つ意味と...
収録日:2016/03/02
追加日:2016/03/31
イランのしたたかな外交力こそ中東危機の最重要ファクター
中東最新事情を読む(6)伝統と革命が併存するイラン
歴史学者・山内昌之氏が、中東最大の危険因子イラン国内の相反する二大潮流を分析、解説する。これは、イランの歴史と伝統を敬う歴史家の目と、分裂症イランの現実を冷静に分析する社会科学者の目の双方を持つ山内氏にしか語れ...
収録日:2016/02/02
追加日:2016/03/07
サウジアラビアとイランの対立…背景にあるコンプレックス
中東最新事情を読む(5)イラン国内の二つの流れ
歴史学者・山内昌之氏によるイランとサウジアラビアをめぐるシリーズレクチャー。今回は、対サウジアラビアにみるイラン国内の大きな二つの流れについて、山内氏が解説を加える。イランはサウジアラビアの一連の行為をきっかけ...
収録日:2016/02/02
追加日:2016/03/03
真っ正直なサウジより一枚上手の老獪なイラン
中東最新事情を読む(3)イランとサウジ、どちらが上手?
歴史学者・山内昌之氏が引き続き、イランとサウジアラビアの対立について解説する。イランが原油増産を公言すればサウジアラビアも増産に出る。イランが経済制裁解除を手にすればサウジアラビアは核開発の意志を表明する。拮抗...
収録日:2016/01/27
追加日:2016/02/25
スンナ派とシーア派の宗教戦争に発展する危険性は?
中東最新事情を読む(2)イランの国際社会復帰
サウジアラビアとイランの対立は、スンナ派とシーア派の対立を代表するものといわれてきた。一朝一夕に始まったものではない宗派間の対立は長く冷戦状態を続けてきたが、ここへ来て、なぜ断交という一触即発の危機に及んだのか...
収録日:2016/01/27
追加日:2016/02/22
サウジアラビアとイランの国交断絶は戦争につながるのか
中東最新事情を読む(1)サウジ・イラン断交
中東の二大国家間に軋みが起こっている。2016年の年明け早々、サウジアラビア政府によるシーア派指導者ニムル氏の死刑執行を皮切りに、イランの首都テヘランでデモ隊がサウジアラビア大使館を襲撃、放火。これによりサウジ...
収録日:2016/01/27
追加日:2016/02/18
ロシアの軍事干渉はイランからアサド政権を守るため
混沌のシリア情勢を読む(2)ロシアの大国戦略
シリア問題へのロシアの干渉の本格化は、一体何を意味するのだろうか。シリア軍隊救出、アサド政権救出がうたわれているが、何から、そして何のためにかは明らかではないと、歴史家・山内昌之氏は言う。前回に引き続き、中東干...
収録日:2015/10/05
追加日:2015/10/26
隣国イランはシリア難民を一人も受け入れていない
シリア難民問題(3)解決に向けて~期待されるイラン
歴史学者・山内昌之氏によれば、シリアをはじめとする難民問題は、今や国際社会全体で対応すべきレベルに達している。そこで、この難民問題解決に向け期待すべき国として山内氏はイランを挙げている。イランはシリアの隣国であ...
収録日:2015/09/16
追加日:2015/09/24
イランのウラン濃縮に関する最終合意の中立的評価
イラン核協議最終合意の意味(2)中立的評価
イランのウラン濃縮に関わる最終合意について、歴史学者・山内昌之氏は、中立的評価があり得るのではないかと語る。アメリカとイランの関係再構築は、アメリカのグローバル戦略だけでなく、地政学上の大きな修正をもたらす可能...
収録日:2015/08/05
追加日:2015/09/03
イランのウラン濃縮に関する最終合意の肯定的・否定的評価
イラン核協議最終合意の意味(1)肯定的評価と否定的評価
2015年7月15日、P5プラス1(国連安保理常任理事国5カ国とドイツ)はウィーンで、イランとの間にウラン濃縮の中止に関する最終合意を結んだ。包括的共同行動計画(JCPOA)と呼ばれるもので、イランの核開発計画...
収録日:2015/08/05
追加日:2015/09/03
ユーロ圏の中でドイツの存在感が増大
新しい東方問題~EUの課題(2)イランの強みと「ドイツ帝国」の野望
歴史学者・山内昌之氏は、昨今のギリシャ危機やイランのウラン濃縮停止合意問題などにおいて、注目すべきはイギリスでもフランスでもアメリカでもない、ドイツの存在感だと語る。「ドイツ帝国」と称されるその強さの秘密は? ...
収録日:2015/07/29
追加日:2015/08/27
クルド対応に見るトルコとイランの対立構造
トルコとイランの関係(2)緊張関係と今後のシナリオ
シリアにおける内戦の激化とイラクからのアメリカ軍の撤退によって、トルコとイランの間に横たわる伝統的な競合関係が復活したと歴史学者・山内昌之氏は語る。しかし、両国はスンナ派対シーア派の宗派対立にコミットするだけで...
収録日:2015/06/09
追加日:2015/07/13
トルコ与党弱体化の背景にはイランとの関係がある?
トルコとイランの関係(1)イラン革命から21世紀へ
トルコとイラン。いずれも西洋と東洋の間に位置して、古代より長い歴史を育んできた国だ。両国間の関係が言及されることは少ないが、互いの内政や国際情勢に及ぼす影響は大きいと、歴史学者・山内昌之氏は考察する。今回は主に...
収録日:2015/06/09
追加日:2015/07/13
狡猾国家イエメンを育てたサウジアラビア、イランとの関係
狡猾国家イエメンの現状(2)サウジとイランの代理戦争
今日のイエメン危機をつくっている政治パターンには、二つの面が機能していると歴史学者・山内昌之氏は言う。そこには、複雑に絡み合うサウジアラビアとイランの対立構造がある。両国との関係を中心に、狡猾国家イエメンが置か...
収録日:2015/06/09
追加日:2015/07/06
イスラエルは中東ゲームのワイルドカードを握っている
イランは中東の新しい地政学をリードできるのか?
歴史学者・山内昌之氏がイランとともにその動向を注視しているのがイスラエルだ。しかし、いずれにしても、政府の統治レベルも低く市民の主体性も欠如している中東で、安定と秩序を構築するのは容易ではない。山内氏が、その中...
収録日:2015/04/07
追加日:2015/04/22
ハウシーやイラン革命防衛隊はレッドラインを越えた
サウジアラビアがイエメンを空爆した背景
イランは、ローザンヌ合意で巧みな外交力を発揮し、中東の地政学を大きく変動させつつある。しかし、中東には歴史的な「怨恨ゲーム」が根付いているため、問題は複雑だ。中東・イスラーム地域研究、国際関係史を専門とする歴史...
収録日:2015/04/07
追加日:2015/04/17
ローザンヌ合意は中東の典型的なゼロサムゲームの図式
中東の覇権を握ろうと目論むイランの野望
2015年4月2日、イランのウラン濃縮に関する「ローザンヌ合意」がP5プラス1との間に交わされた。このことは、急速に進行する中東地政学の書き換えとどのような関係があるのだろうか。歴史学者・山内昌之氏に聞いてみた。
収録日:2015/04/07
追加日:2015/04/14
ロシアとの稠密な経済関係で制裁をかいくぐるイラン
ロシアの中東政策(後編)鍵を握るトルコとイラン
激動する中東情勢の裏で、各国のしたたかで強靭な外交戦略が展開されている。ロシアの南流計画がブルガリアからトルコにスイッチされ、トルコがエネルギーのハブになろうとしている。一方で、西側諸国から制裁を受けるイランは...
収録日:2015/03/24
追加日:2015/04/12
イスラエルが危惧するイラン・米国の融和
中東のパラダイムシフト―米国・イラン・イスラエル
いま中東各国間において、従来の関係性や同盟のあり方が変化していると、歴史学者・山内昌之氏は指摘する。そこには、目先の利害関係や脅威だけではなく、歴史的、宗教的意味を持った対立があり、それぞれの関係性に影響を与え...
収録日:2015/03/11
追加日:2015/03/23
「ヒートアイランド現象」に対して打つ手はないのか?
身近なところから技術でエコ
日本の都会の夏を住みづらくさせている「ヒートアイランド」。誰もが「仕方がない」とあきらめているこの現象に、打つ手はないのか。われわれの身近なところから、この問題の解決策を小宮山宏氏がポイントを絞って解説する。
収録日:2008/05/21
追加日:2014/04/30
2013年3月に交渉開始なら、進めているのはハメネイ?
米国とイランの秘密交渉が与える影響力
米国とイランの秘密交渉の結果次第で、中東情勢は大きく変わる。この動きに反発を示すのはどの国か?石油価格に与える影響は?本交渉が日本に与える影響も考えていく。
収録日:2014/01/16
追加日:2014/02/24
日豪は事実上同盟関係に! 安倍首相の訪問は大成功
今後1年の世界動向と日本外交を予測する
「2014年10月に、アメリカで“オクトーバーサプライズ”があるかもしれない」と岡崎久彦氏は語る。それが実際に起これば、世界情勢を揺るがしかねない事件となるだろう。岡崎氏は一体何を知り、どのように分析したのか。今...
収録日:2014/08/01
追加日:2014/09/27
中東への理解欠如が複合危機を進化させる
トランプ政権の中東政策(4)プーチン大統領の中東戦略
歴史学者の山内昌之氏が、大国としての影響力を復活させ中東情勢のコントロールをもくろむプーチン大統領の中東政策を中心に解説する。冷戦終結後、国際的な影響力を失ったロシアはプーチン大統領の剛腕を持って、中東における...
収録日:2018/06/21
追加日:2018/07/23
トランプ大統領が中東に引き起こした混乱と危険
2020世界の政治経済と日本(4)トランプ大統領と揺らぐ中東
中東問題は世界の安全保障を考える上で、非常に重要な地域である。トランプ大統領は中東の国々に対して極端な対応を取っているため、中東の政治情勢は動揺しているという。イラン、イスラエル、シリア、サウジアラビアなど、こ...
収録日:2020/01/23
追加日:2020/04/24
トランプ大統領の中東政策のメタファー「ISRAEL」
トランプの中東戦略とその影響(1)解読の鍵は「ISRAEL」
イラン核合意破棄、米大使館のエルサレム移転、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への支援停止。危うさを増すトランプ大統領の中東政策は、どこへ向かうのか? 歴史学者・山内昌之氏が、象徴的な頭文字「ISRAEL」に即し...
収録日:2018/09/27
追加日:2018/10/30
次期アメリカ大統領はブッシュとオバマの中間線が望ましい
次期アメリカ大統領に望む中東政策「5つの提言」
アメリカ大統領選挙の行方は「神のみぞ知る」不可知領域に入っている。今回は、ヒラリー氏、トランプ氏の二人の候補者のどちらが大統領になった場合にも共通の最優先課題である「中東政策」について、歴史学者・山内昌之氏がシ...
収録日:2016/09/14
追加日:2016/10/06
シーア派VSスンナ派~セクタリアン・クレンジングの恐怖
中東最新事情を読む(7)危機の元凶・宗派対立
歴史学者・山内昌之氏による中東最新事情解説のシリーズ最終話は、中東に蔓延する宗派対立の脅威についてだ。宗派対立は、一度表出すると国家間の利益問題を越えて、国民レベルでの怨恨、憎悪を拡大させる厄介な側面を持ってい...
収録日:2016/02/02
追加日:2016/03/10
オバマ政権の外交遺産を否定するトランプ大統領
トランプの中東戦略とその影響(2)傲慢と孤独の先を憂慮
オバマの外交遺産をことごとく否定し、他者の痛みを慮らず、政治と経済を混同して軍事産業に加担する。歴史学者・山内昌之氏が、象徴的な頭文字「ISRAEL」に即してトランプ氏の中東戦略と国際社会への影響を解説。トランプ氏が...
収録日:2018/09/27
追加日:2018/10/31
トランプ大統領が認識する中東とは何か?
トランプ政権の中東政策(2)親イスラエルが招く混乱
イラン核合意からの離脱を表明した米・トランプ大統領は、1週間後の2018年5月14日に在イスラエル大使館をエルサレムに移転開設した。これによりパレスチナ各地で抗議デモが発生、イスラエル治安部隊の発砲により死者は70人以上...
収録日:2018/06/14
追加日:2018/07/09
ISの脅威なき後の中東に浮かび上がる対立構造とは?
IS最終局面と中東情勢2019(2)IS解体後の勢力図
ISの脅威なき後の中東はどうなるのか。答えは明らかだ。アメリカは再びイランとの対立姿勢を強め、イスラエルと手を結ぶ。ではイスラエルのネタニヤフ首相はロシアとの関係をどうするつもりなのか。風雲急を告げる中東情勢につ...
収録日:2019/02/20
追加日:2019/05/06
サウジアラビア元将軍のイスラエル訪問は関係変化の予兆か
アメリカとサウジ同盟関係の終焉(7)敵の敵は敵かつ味方
中東では「敵の敵は味方」と言われてきたが、現在の中東情勢はさらに複雑さを増し、「敵の敵」は「敵」にもなれば、「敵であり、かつ味方である」ことも珍しくない。激変する中東の最新情勢について、歴史学者・山内昌之氏に、...
収録日:2016/08/02
追加日:2016/09/19
パレスチナ問題を意図的に忘却するトランプの戦略
深刻な中東情勢(2)米国のJCPOA離脱と大使館エルサレム移転
米国のJCPOA(協同包括的行動計画)離脱へのイランの反発が、シリアに駐屯する革命防衛隊クドゥス軍団のイスラエル攻撃を促し、シリア問題の解決をさらに複雑化させた。中東では、対立関係が頻繁に入れ替わりながら、「対立」だ...
収録日:2018/11/29
追加日:2019/02/04
大使召還事件はGCCに新たな枠組みをもたらす
中東・湾岸情勢(2)新しい戦略的互恵と提携の時代へ
中東・湾岸の諸国間関係が大きく揺れている。長らく伏流していたズレが「アラブの春」を契機に表出しはじめ、米国の方針転換により噴出した。サウジアラビアを中心とした湾岸協力会議(GCC)は、アメリカ、ロシアを含む世界...
収録日:2014/04/23
追加日:2014/05/22
ウイルスの抑え込みと経済の正常化はトレードオフの関係
新型コロナウイルスによる世界変動(1)2つのアジェンダ
コロナウイルスの世界的な拡大によって、世界はどのように変わっていくのか。各国の状況を見ると、政治体制ごとで異なる施策と成果がもたらされている。しかし、どの国も共通して、ある種のジレンマを抱えている。(全7話中第1...
収録日:2020/04/03
追加日:2020/04/15
日本周辺が最も危険!?米国を中心とした中国包囲網の実態
「激動と激変の世界」の読み方2022(1)バイデン政権と揺らぐ外交関係
2020年アメリカ大統領選で、共和党のドナルド・トランプ氏との激戦を制し、第46代大統領となった民主党のジョー・バイデン氏。就任後には、「アメリカ救済計画」と呼ばれる大規模な経済社会政策を行い話題となっている一方で、...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/03/15
キャビアで分かるロシアのカスピ海パワーとユーラシア戦略
プーチンのユーラシア戦略(1)地政学で読む3つのワード
歴史学者・山内昌之氏が、プーチン大統領の政治戦略を「ユーラシア地政学」という観点で読み解く。そのために山内氏は一見バラバラのように見える3つのワードを結び付けて解釈を試みた。それは「カスピ海」「イラン」「軍事演習...
収録日:2016/09/14
追加日:2016/09/29
同盟とはともに守らねばいけないものを命を懸けて守ること
「同盟の真髄」と日米関係の行方(3)同盟の本質と日本の役割
“You are not alone. We are with you.”――2024年4月に訪米した岸田首相は、米国連邦議会上下両院合同会議での演説でアメリカとの連帯の意思について、そう表現した。大見得を切ったようにも見えるこの表現には、緊張が高まる国...
収録日:2024/04/23
追加日:2024/06/26
「シリアの春」を挫折させたのは外国の軍事干渉
中東の火種・シリア(1)なぜシリアの春は挫折したのか
歴史学者・山内昌之氏は2016年1月、アラブ首長国連邦、トルクメニスタン、イランを訪問。そこで見聞した中東の現実を紹介しながら、複雑な上にも複雑にしているスンナ派とシーア派の宗派対立について解説。そして、「アラ...
収録日:2016/02/10
追加日:2016/03/14
「ジュネーブ3」シリア紛争解決協議は順調ではない
中東の火種・シリア(2)アサド復権への曲折
シリアの騒乱状態は、今年も収まる気配を見せない。メディアは「内戦から戦争へ」と警戒しているが、外国勢力による公然たる軍事干渉が「シリアの春」を挫折させ、テロとの戦いを盾にとることで、内戦をとっくに「シリア戦争」...
収録日:2016/02/10
追加日:2016/03/17
国家と国民のあり方を根本から問う「イスラム国」
三つの戦争と「イスラム国」―中東情勢における悲劇の本質
混迷を極める中東の戦い。その台風の目は「イスラム国(IS)」なる新興の過激派組織だ。過日、この組織により邦人男性が拘束された。今、中東を揺るがすISの動向と主張、国際情勢への影響を歴史家の山内昌之氏が平易に解説...
収録日:2014/08/20
追加日:2014/09/18
イスラム、中国、インドの歴史を知らずにいるのは大問題
「島田村塾」リベラルアーツ特講(3)学校では教えない「イスラム」
「長い間、イスラム文明を学ぶ機会がなかった」と振り返る島田晴雄氏。イランについて調べるため、本を何十冊か読んでいるうちに、大きな発見をしたという。果たしてその発見とは? かつて世界を支配した偉大なイスラム文明に...
収録日:2014/12/05
追加日:2015/01/22
中東での感染拡大の背景にある3人の独裁者とは
中東におけるコロナ問題(2)独裁者と陰謀論
多宗教、多民族ゆえに国家としてのまとまりに欠ける中東諸国は、国としての形式を維持するために独裁者を冠しているケースが少なくない。山内昌之氏はこの独裁者を「世俗的独裁者」「神権的独裁者」「超俗的独裁者」に分類し、...
収録日:2020/09/01
追加日:2020/11/10
「中東」とは何か?~3つの手がかりから深める理解
中東を理解するために
2011年の「アラブの春」以後、いまだに厳しい内戦やテロが続く中東情勢だが、そもそも「中東とは何か」「イスラムとは何か」など複雑で分からないという声も多い。中東秩序の変化と歴史的背景、そして西洋大国やロシアとの関係...
収録日:2014/02/05
追加日:2014/02/24
アゼルバイジャンの歴史を知れば、ロシアの悪行に気付く
アゼルバイジャン訪問に学ぶ(1)大国との位置関係とその歴史的経緯
北にロシア、西にトルコ、南にイランと、歴史的大国に囲まれた人口900万人の小国、アゼルバイジャン。3年前から始まった島田村塾で、この国を訪れることとなった島田晴雄氏。果たしてその訳は。また、この国の歴史から見え...
収録日:2014/10/02
追加日:2015/07/06
友にして敵なのか、敵にして友なのか―中東の複雑性
中東のパラダイムシフト―「敵の敵は友」か?
中東情勢に詳しい歴史学者・山内昌之氏は、「敵の敵は友」といった単純な構図では到底中東の複雑性は語れないと言う。このような混迷の中、中東ではパワーシフト、イデオロギーシフトが起きている。ソ連解体の構図、ハンチント...
収録日:2015/03/11
追加日:2015/03/21
ギリシャ債務問題で思い出すヘロドトスの言葉
新しい東方問題~EUの課題(1)ギリシャのうそと借金の代償
ペルシア戦争をはじめ、古代史においてイランとともに史劇の主役を演じたギリシャ。古代ギリシャの歴史家ヘロドトスによると、古代イラン人は「最も恥ずべき行為の第一はうそをつくことで、第二は借金をすることだ」と考えてい...
収録日:2015/07/29
追加日:2015/08/24
ISは渋々、クルドは喜んで―攻撃に対するトルコの胸中
トルコ民主主義の行方(1)複雑な中東三つどもえの戦い
かつて、隣国と問題を起こさないという「問題ゼロ外交」を掲げ、中東の民主主義モデル国家と見なされていたトルコ。そのトルコの対外関係が破綻の窮地に陥っている。トルコで起きている複雑な三つどもえの争い、IS黙認からI...
収録日:2015/08/05
追加日:2015/09/17
NATO国境での軍事演習から見えてくるロシア外交の特性
プーチンのユーラシア戦略(2)軍事演習とロシア外交
歴史学者・山内昌之氏によるロシア・プーチン大統領のユーラシア戦略に関する地政学レクチャー第2弾。今回は、ロシアが主導権を握るCSTO(集団安全保障条約機構)の軍事演習について取り上げるが、前回挙げた「カスピ海」...
収録日:2016/09/14
追加日:2016/10/03
ユーフラテスの盾作戦のトルコの隠れた目的
中東の新たな地政学的変動(3)ユーフラテスの盾作戦
シリア和平会議の開催によって、中東問題の解決に寄与するのは、ロシア、トルコ、イランの三国という情勢が固まってきた。地上戦においては、NATOでアメリカに次ぐ規模を持つトルコ陸軍の介入するユーフラテスの盾作戦がIS駆逐...
収録日:2017/02/22
追加日:2017/04/05
クルド分離・独立の動きは新たな中東紛争始まりの予兆
北東アジアと中東の危機(2)世界に拡大する複合危機
歴史学者・山内昌之氏が、北東アジアの核の脅威と並行して中東から世界に拡大する複合危機について解説する。中東の核問題はイスラエルとイランによる禁欲的な管理の下、北朝鮮のような「核恫喝」は見せていない。しかし、核保...
収録日:2017/10/05
追加日:2017/11/09
中東でコロナ対策がうまく機能していない理由
中東におけるコロナ問題(1)経済的影響と中東諸国の現状
イランは中東における新型コロナウイルスの一大感染源と見なされており、実際その影響は経済的な大打撃を伴って、中東全域および周辺諸国に波及している。中東では各国のコロナ対策がうまく機能していない。その理由として挙げ...
収録日:2020/09/01
追加日:2020/11/03
コロナを克服し新しい日常を実現するための「3つの教訓」
中東におけるコロナ問題(3)変化する日常とサアディーの教訓
コロナ禍によりイスラムの生活習慣から、挨拶としての抱擁、茶店での談笑や情報交換など中東独特の風景が姿を消しつつある。山内昌之氏はイスラム世界がコロナ禍以降の新しい日常を獲得するために必要なポイントを、詩人サアデ...
収録日:2020/09/01
追加日:2020/11/18
オスロ合意・アブラハム合意を潰す…ハマスやヒズボラの狙い
イスラエル対ハマス…その背景、影響、未来(2)競争的共存の否定
今回のハマスによる攻撃の責任を、ただ一方的にイスラエルに押し付けるのは、すこぶる簡単明瞭に過ぎる。ハマスの今回の攻撃の真意を探るには、ハマスがオスロ合意やアブラハム合意について、どのような思いを抱いていたかを知...
収録日:2023/10/17
追加日:2023/10/24
中東諸国の国益が交錯し、より有利な影響力を諸外国は模索
「イスラム国」と中東の変動(2)「冷戦」復活という見立て
中東情勢に詳しい歴史学者・山内昌之氏によれば、中東の大変動は、かつての同盟・協力関係も劇的に変化させた。今までの同盟関係の崩壊に代わり生じているのが対ISのつながりだ。しかし、これも単一に語ることができないのが...
収録日:2015/02/25
追加日:2015/03/07
強い影響力を持つロシアの中東政策
ロシアの中東政策(前編)欧米が持たない「てこ」
プーチン政権の国際的影響力低下を指摘する見方もある中、中東史を専門とする歴史学者・山内昌之氏(東京大学名誉教授)は、ロシアの中東に対する影響力はますます強くなっていると見ている。中東という駒を巧みに使い、アメリ...
収録日:2015/03/24
追加日:2015/04/11
レンティア国家としてのサウジアラビアの危機
中東最新事情を読む(4)レンティア国家サウジの変容
歴史学者で中東情勢に詳しい山内昌之氏が、サウジアラビアが抱える多くの問題点について解説する。石油の収入で潤ってきたサウジアラビアだが、現状は財政赤字をどう立て直すかが急務となっている。「世界一裕福な国」は、なぜ...
収録日:2016/01/27
追加日:2016/02/29
悪の枢軸支援?アメリカの路線転換と捉えたサウジアラビア
アメリカとサウジ同盟関係の終焉(2)なぜ変化は起きたか
サウジアラビアとアメリカの関係は、21世紀最大の二国間関係だと歴史学者・山内昌之氏は言う。日本にとっても関係が深いことはいうまでもない。前回に続き、サウジ建国以来結ばれてきた戦略的な同盟関係が、いかにして壊れて...
収録日:2016/07/26
追加日:2016/08/25
サウジアラビアがカタールと国交断絶した背景とは?
2017年湾岸とシリア(1)カタールとサウジの断交
2017年6月5日、サウジアラビアはカタールとの国交の断絶を発表、23日にはUAE(アラブ首長国連邦)、バーレーン、エジプトを加えた湾岸4カ国からカタールに対する13の要求項目が提出された。その内容と断交の背景について、中東...
収録日:2017/08/30
追加日:2017/09/24
トランプ大統領と国際社会の問題
2018年激動の世界と日本(3)トランプの外交
大統領に就任するや、即座にTPPから離脱したトランプ大統領。オバマ時代の国際協調路線から大きくかじを切りつつあるアメリカを前に、国際社会はどのように変化していくのか。公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏が、ト...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/21
オバマの「逆張り」をするトランプ政権の真意
トランプ政権の中東政策(3)中東の未来地図の不在
2018年初夏、中東情勢は「複合危機」の様相をますますあらわにしている。トランプ大統領によるJCPOA(共同包括的行動計画)離脱宣言があったのが5月8日。その後、14日には在イスラエル米国大使館をテルアビブからエルサレムへ移...
収録日:2018/06/21
追加日:2018/07/22
公約に掲げた経済政策を実現させるトランプ大統領の危うさ
2020世界の政治経済と日本(2)トランプ政権の経済政策
トランプ大統領は市民の注意を引くような公約を掲げて当選したが、驚くことにその多くを実行に移している。経済政策では大規模な減税やインフラ建設を打ち出したが、収支バランスが保たれる兆しはない。また極端な保護主義によ...
収録日:2020/01/23
追加日:2020/04/12
同盟は、同盟の相手方と同じことをやることではない
「同盟の真髄」と日米関係の行方(4)agree to disagree
同盟は、同盟の相手方と同じことをやることではない。「agree to disagree(合意しないことに合意する)」をきちんと示し合う関係こそ、同盟国の理想である。中華人民共和国の樹立が宣言された1949年以降、当時「血の同盟」とい...
収録日:2024/04/23
追加日:2024/07/03
現実離れしたお経を唱えながら成り行きを見守るしかない
混迷するイラクと対応策が分からないアメリカ
今、イラクでは反乱軍が蜂起して勢力を伸ばしている。また、クルド人自治区が独立を画策している。そこにはどのような背景があるのか。なぜアメリカはなかなか介入しようとしないのか。イラク情勢に精通する岡崎久彦氏が複雑に...
収録日:2014/06/25
追加日:2014/07/24
イスラエルの安全保障の基本は徹底した「先制攻撃」
イスラエルの安全保障観に学ぶ(1)「先制攻撃」の背景にある「ホロコースト」のトラウマ
イスラエルの安全保障の基本は「先制攻撃」の一言に尽きる。われわれ日本人からすれば過激にも思えるその方針だが、実はそこにはユダヤ民族が歴史的に経験してきたいくつかのトラウマがある。島田晴雄氏がユダヤ民族の悲劇の歴...
収録日:2014/07/08
追加日:2014/10/30
ISとのポストモダン型戦争で最前面に立つロシアのリスク
ポストモダン型戦争と第二次冷戦(3)プーチンの意図
「ロシアが、いまやシリア情勢の最大プレーヤーで間違いない」と、歴史学者の山内昌之氏は喝破する。では、ロシアはいま、シリアやトルコにどのような影響を及ぼしているのか。山内氏がプーチン大統領の意図と中東情勢を細やか...
収録日:2015/12/14
追加日:2016/01/18
ロシア主催の「裏G7サミット」の話題はシリア情勢だが…
モスクワ国際安全保障会議(1)伊勢志摩サミットの裏側で
「第5回モスクワ国際安全保障会議に出席してきました」と語るのは、歴史学者・山内昌之氏だ。その会議は「G7と背中合わせ」だという。一体どのような会議で、何が語られたのか。山内氏が存分に明かす。(全4話中第1話)
収録日:2016/05/09
追加日:2016/06/16
悲惨極まるアレッポ、アサドこそ激化するシリア問題の火種
シリア・アレッポ情勢と三つの「限りなく嘘に近い神話」
シリア北部の中心都市アレッポの情勢は悲惨を極めている。忘れてならないのは、この地区を包囲したのは他ならぬシリアの政府軍、空爆を加えたのはアサド大統領を支援するロシアだということだ。「国家主権防衛のため」をうたう...
収録日:2016/11/02
追加日:2016/11/22
一貫性と戦略性を欠くトランプの中東戦略
深刻な中東情勢(3)トランプ大統領の戦略と反発
トランプ大統領による中東政策では、何が重要で何が重要でないかが目くらましされているようだが、これは英語の"wag the dog"、日本語でいうところの「本末転倒」だと山内昌之氏は指摘する。確固たる政治戦略と軍事作戦をもつロ...
収録日:2018/11/29
追加日:2019/02/05
GCC(湾岸協力会議)にとって前例のない政治的亀裂
中東・湾岸情勢(1)GCC3カ国のカタール大使召還事件を読み解く
イスラム主義組織の反政府運動。米オバマ政権の中東戦略の見直し。ペルシャ湾岸の石油大国サウジアラビアを揺るがす真の脅威とは。カタール大使召還事件というあまり注目されていない重要事件から中東情勢を読み解き、今後を見...
収録日:2014/04/23
追加日:2014/05/22