グリーンランドに米国の軍事拠点…北極圏の地政学的意味
地政学入門 ヨーロッパ編(10)グリーンランドと北極海
北極圏に位置する世界最大の島グリーンランド。ここはデンマークの領土なのだが、アメリカの軍事拠点でもあり、アメリカ、カナダとヨーロッパ、ロシアの間という地政学的にも重要な位置にある。また、気候変動によってその軍事...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/07/07
相互依存で平和は保てるか…EUの深化・拡大の難題とは
地政学入門 ヨーロッパ編(9)EUの深化・拡大とトルコの問題
国際政治の理論として国同士の経済交流、相互依存が安全保障、つまり平和を維持できると伝統的に考えられてきたが、今般の国際政治ではそれは必ずしも当てはまらないようだ。そこでEUの問題である。国の垣根を越えて世界国家に...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/06/30
ロシア資源依存からの脱却…ヨーロッパの代替戦略の実情
地政学入門 ヨーロッパ編(8)未解決の紛争とロシア資源依存
ソ連が解体されるとともに起こった民族紛争の中には、いまだに解決されていないものがいくつもある。それはソ連が抑え込んできた多民族性に端を発する地域的な背景があった。資源のロシア依存というヨーロッパ諸国の課題ととも...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/06/23
荻原重秀と大岡越前のリフレ政策…最適な通貨量と経済発展
田沼意次の革新力~産業・流通・貨幣経済(4)田沼意次の評価と具体的政策
田沼意次は、全方位に向けた気配り、心配りを重んじ、また、金融や財政の大切さを強調していた。そんな田沼意次が、さまざまなブレインの声を集めつつ、進めていこうとした政策とは何だろうか。そのことを見ていきつつ、田沼時...
収録日:2025/01/28
追加日:2025/06/20
ロシアの飛び地…バルト3国にとって地政学上のポイント
地政学入門 ヨーロッパ編(7)バルト3国とロシアの飛び地領土
ソ連の崩壊とともに独立したバルト3国。ロシア資源に依存しないリトアニアをはじめとして、ラトビア、エストニアという小国として独自の振る舞いをするこの3国から日本が学ぶべきことは何か。また、ロシアのウクライナ侵攻にお...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/06/16
民族自決原則とは?多民族国家が抱える難題と矛盾
地政学入門 ヨーロッパ編(6)「ロシア世界」と民族自決原則
「ルスキー・ミール」という言葉で代表される「ロシア世界」――それは、実際の国境にとどまらず、自国語を話す周辺領域の市民をも包括した概念。プーチンはそれを使ってウクライナ侵攻を正当化するが、国家外の自民族の保護を優...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/06/09
民主主義は、民主主義者には決して分からない
民主主義を考えるための十二の根本原理(13)今の民主主義は真の民主主義とは違う
民主主義を考えるための根本原理の最後は、執行氏による「民主主義は、民主主義者には決して分からない」である。今、民主主義といわれているものは西洋で形づくられてきた民主主義とも、日本で生まれた大家族主義に立脚した民...
収録日:2025/01/16
追加日:2025/06/06
ロシアのキエフ攻略失敗の背景にあった地理的要因
地政学入門 ヨーロッパ編(5)ロシアのウクライナ侵略と難民問題
ロシアによるウクライナ侵略において、大方の予想を覆して失敗したキエフ侵攻。そこには湿地帯を要するウクライナの地理的要因があった。また、プーチンの主張とは食い違うウクライナの民族的アイデンティティとはなにか。アイ...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/06/02
市民社会における悪人は「子どもじみた精神の持ち主」?
民主主義を考えるための十二の根本原理(12)子どもじみた人は…
英国の哲学者トーマス・ホッブズは、市民社会における悪人とは「大人に成長したのに子どものままの者、あるいは子どもじみた精神を持った人」と言った。一方、それとまったく反対の考え方を持つのが日本で、子どもを「一人前の...
収録日:2025/01/16
追加日:2025/05/30
ロシア暴挙の要因!? ソ連崩壊後のNATO拡大と「口約束」問題
地政学入門 ヨーロッパ編(4)ドイツ再統一とNATOの東方拡大
極右政党が台頭するドイツの背景には、「再統一」後の経済格差が残響している。また、ソ連崩壊後のNATO拡大の背景にあった政治的「約束」の問題は、現在のロシアとウクライナの関係にも尾を引いている。それぞれについて、経済...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/05/26
厳格な道徳、そして権利よりも義務を重んずる思想
民主主義を考えるための十二の根本原理(11)アメリカ清教徒の思想
民主主義社会の全ての根源は、アメリカの清教徒社会にある。当時のアメリカをひと言でいえば、「厳格な道徳と、権利よりも義務を重んずる思想」が社会を覆っていた。それをわかりやすく書いたのが、ナサニエル・ホーソンの小説...
収録日:2025/01/16
追加日:2025/05/23
ソ連と西欧を隔てた「鉄のカーテン」と冷戦後の地政学
地政学入門 ヨーロッパ編(3)「鉄のカーテン」と冷戦後の変動
ウクライナへの侵攻を行ったロシアの振る舞いは、ヨーロッパの歴史を地政学的な観点から見ることなしに理解することはできない。ソ連の崩壊前後を中心に、現在のロシア、プーチン政権のあり方につながる歴史を振り返る。(全8話...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/05/19
トランプ関税はアダム・スミス以前の重商主義より原始的
第2次トランプ政権の危険性と本質(2)トランプ関税のおかしな発想
「トランプ関税」といわれる関税政策を積極的に行う第二次トランプ政権だが、この政策によるショックから株価が乱高下している。この政策は二国間の貿易収支を問題視し、それを「損得」で判断してのものだが、そもそもその考え...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/05/17
全員がコンプレックスを持っている社会こそ民主主義の理想
民主主義を考えるための十二の根本原理(10)一人も完全な人がいない
イギリスの社会学者マイケル・ヤングが、19世紀の英国社会を統計学的に調査して書いた『メリトクラシー』という本がある。この本に書かれた言葉が「一人も完全な人がいない」である。貴族は特権階級であることに後ろめたさを持...
収録日:2025/01/16
追加日:2025/05/16
地図で読む「ヨーロッパにおけるパワーの東漸と西進」
地政学入門 ヨーロッパ編(2)地理的条件と東西の攻防
第一次、第二次世界大戦におけるヨーロッパの攻防を地政学の観点から見ると、いったいどのような背景が読み取れるだろうか。アルプスと平野、海といった地理的条件から、ヨーロッパの「西と東」の攻防の歴史を読み解く。そうす...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/05/12
「これだけは自分の信念だ」といえるものを命懸けでつくる
民主主義を考えるための十二の根本原理(9)命を懸けた一つの哲学を持つ
英国の思想家トーマス・アーノルドは、英国ジェントルマンを作るため、たくさんのパブリックスクールを作った。パブリックスクールを経てオックスフォードやケンブリッジ大学を卒業した人たちに求めたのは、「命を懸けた一つの...
収録日:2025/01/16
追加日:2025/05/09
ヨーロッパとは?地図で読み解く地政学と国際政治の関係
地政学入門 ヨーロッパ編(1)地図で読むヨーロッパ
国際政治の戦略を考える上で今やかかせない地政学の視座。今回のシリーズではヨーロッパに焦点を当て、地政学の観点から情勢分析をする。第1話目では、まず地政学の要点をおさらいし、常に揺れ動いてきた「ヨーロッパ」という領...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/05/05
出発のときの民主主義は「自由か、しからずんば死か」
民主主義を考えるための十二の根本原理(8)自由か、しからずんば死か
本当の民主主義とは「自由か、しからずんば死か」である。これはアメリカのパトリック・ヘンリーの言葉で、その根本にある言葉は前回伝えた「独立自尊、すべて自己責任」である。このような社会を求めてアメリカは独立し、そこ...
収録日:2025/01/16
追加日:2025/05/02
「野球人気の回復に貢献したい」――大谷翔平の強い使命感
大谷翔平の育て方・育ち方(9)大きな使命感を持って
イチロー選手がWBCでプレーした姿を見て育った大谷翔平選手。自分の個人成績よりチームの成績を優先して頑張るその姿は、「野球人気の回復に貢献したい」、そして「未来の子どもたちのために」という使命感を強く感じているから...
収録日:2024/11/28
追加日:2025/04/28
「貧乏なのも病気で死ぬのも自分が悪い」が民主主義の基盤
民主主義を考えるための十二の根本原理(7)独立自尊、すべてが自己責任
「独立自尊、すべてが自己責任」――民主主義の根本はアメリカ独立宣言にある。この精神は1930年代までのアメリカには残っていた。当時のアメリカ人たちは、季節労働者だった哲学者エリック・ホッファーが言うように、人生で失敗...
収録日:2025/01/16
追加日:2025/04/25
なぜ毎日練習したくなるのか?大谷翔平の目標に向かう力
大谷翔平の育て方・育ち方(8)目標に向かう力
「まずやってみる」――この精神を大切にしている大谷翔平選手は、つねに自分の可能性を更新している。それは、縦横無尽にアンテナをめぐらせ、どんなことも野球に結びつけ、いいと思ったらやってみる、その「伸び幅」を自身の才...
収録日:2024/11/28
追加日:2025/04/21
「絶対」がわからないと本当の命の平等性は樹立できない
民主主義を考えるための十二の根本原理(6)心に絶対者を持つ
ルター、カルヴァン、ノックスら宗教改革者が言った言葉が「心に絶対者を持つ」で、これが民主主義を生み出す根本になっている。この絶対者とは、西洋では「神への信仰」であり、日本では「先祖崇拝」である。西洋ではこの500年...
収録日:2025/01/16
追加日:2025/04/18
「てっぺん」を目指したい――不可能を可能にする秘密とは
大谷翔平の育て方・育ち方(7)不可能を可能にする力
“不可能を可能にする”――その転換の連続だった大谷翔平選手。ではその原動力はどこにあるのだろうか。誰もやっていないことにこそ意欲を燃やし、可能か不可能かと考える前に自分の「やりたい」という気持ちを前面に挑戦を続ける...
収録日:2024/11/28
追加日:2025/04/14
「人間のため」と言って手前味噌になったらいけない
民主主義を考えるための十二の根本原理(5)民主主義は一つの方便
古代ギリシアで最初に民主主義を作ったソロンは、手記で「民主主義は、人を支配するための一つの方便、一つの政治形態に過ぎない」と述べている。これは大事なことで、政治家の話すことは全て政治手法である。その意味で「人間...
収録日:2025/01/16
追加日:2025/04/11
二刀流批判とどう向き合った?大谷流「逆境の乗り越え方」
大谷翔平の育て方・育ち方(6)大谷流「逆境の乗り越え方」
大谷翔平選手に逆境などないと思いがちだが、故障も多く、投げられない時期も経験している。投げられないシーズンは、「打つ・走る」に徹することで、さらに打撃の威力が増す。全て「チームのため」と考える大谷らしい、前向き...
収録日:2024/11/28
追加日:2025/04/07
「神仏習合」と「大家族主義=日本教」の世界史的なすごさ
民主主義を考えるための十二の根本原理(4)神仏習合のすごさ
古代の日本は、全く価値観の違う大豪族たちが暮らしていた時代であった。聖徳太子の憲法十七条の第一条「和を以て貴しとなす」の「和」とは、大豪族たちが同じ席に着き、同じ政治の舞台に上がれる状態をすでに日本で作っていた...
収録日:2025/01/16
追加日:2025/04/04
きっかけはイチロー、右肩上がりの成長曲線で二刀流完成へ
大谷翔平の育て方・育ち方(5)栗山監督の言葉と二刀流への挑戦
高校を卒業した大谷翔平選手には、選手としての可能性を評価してくれた人、そのための方策を本気で考えてくれた人がいた。それは、ロサンゼルス・ドジャースの日本担当スカウト小島圭市氏と、元日本ハムファイターズ監督で前WBC...
収録日:2024/11/28
追加日:2025/03/31
神武天皇が建国の詔で「正しさを養う」と述べたことの凄さ
民主主義を考えるための十二の根本原理(3)神武天皇の日本建国の詔「養正」
民主主義の根本原理の第2は「養正」である。これは、神武天皇が建国の詔で宣言した「正しさを養う」ということで、日本では国の中心である天皇が「みんなで考えながら正しさを養っていこう」と言ったのである。こんなことが言え...
収録日:2025/01/16
追加日:2025/03/28
目標達成シートに注目!大谷翔平選手成功の鍵は考える習慣
大谷翔平の育て方・育ち方(4)高校時代の師の教えと目標達成シート
「球場の一番高いマウンドに立つ人間は、みんなが一番嫌がる仕事をしなさい」――これは花巻東高校時代に佐々木洋監督からいわれた言葉だが、野球のことだけでなく、こうした人間性に関わる教えの数々がその後の大谷翔平選手を作...
収録日:2024/11/28
追加日:2025/03/24
偉大なる文明は、その基礎を偉大なる宗教に負っている
民主主義を考えるための十二の根本原理(2)民主主義の基礎は偉大な宗教
「偉大なる文明は、その基礎を偉大なる宗教に負っている」――民主主義を考えるための根本原理、一番目は英国の歴史家クリストファー・ドーソンの言葉である。西洋の場合、この原理の前提となっているのはキリスト教である。ただ...
収録日:2025/01/16
追加日:2025/03/21
野球の師・大谷選手の父から学んだ「3つの教え」とは
大谷翔平の育て方・育ち方(3)リトルリーグ時代の経験と父の教え
大谷翔平の育ち方を知るため、どんな師に出会い、何を学んだのかを見ていくことが大事である。年上の子どもたちの中で野球に励んだリトルリーグ時代、自分よりうまい子がたくさんいることを知り、素質だけでは勝てない世界で努...
収録日:2024/11/28
追加日:2025/03/17
民主主義は、民主主義の中から考えていてもわからない
民主主義を考えるための十二の根本原理(1)民主主義は「神」ではない
民主主義は人民統治のシステムの重要な一つだが、決して「神」ではない。民主主義社会を本当の意味で理解するためには、民主主義の中から考えていてはいけない。つまり、民主主義という政治手法、政治思想がどういうところから...
収録日:2025/01/16
追加日:2025/03/14
なぜ二刀流は日米で成功したか?才能と出会いが生んだ幸運
大谷翔平の育て方・育ち方(2)プロ野球選手としての歩み
「大谷翔平にはダルビッシュ有と松井秀喜がいる。だから二刀流をやめろとは言えない」――これは高校時代から大谷選手の類まれなる才能を認めていた栗山英樹氏の言葉だが、北海道日本ハムに入団した大谷選手は、栗山監督(当時)...
収録日:2024/11/28
追加日:2025/03/10
大谷翔平選手に天の配剤…花巻東高校での貴重な経験を糧に
大谷翔平の育て方・育ち方(1)花巻東高校までの歩み
大谷翔平選手は今や野球界だけでなく世界中のスポーツ界の象徴的存在だが、本人は「自分も最初からこの体と技術があったわけではない」と努力と練習の成果を強調している。いったいどんな出会いやプロセスが彼を育ててきたのか...
収録日:2024/11/28
追加日:2025/03/03
地震予知に挑む!確かな前兆現象を捉える画期的手法とは
巨大地震予知の現在地と私たちにできること(2)4つの前兆条件と3つの基本原則
「地震予知は本当にできるのか?」――誰もが感じるこの疑問に対して、はっきりと「できる」と答える梅野氏。2011年の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)を契機に多くの人たちが諦めかけた地震予知に果敢に挑み、画期的手法に...
収録日:2025/01/07
追加日:2025/01/16
吉原店から耕書堂へ…蔦重の成功と大版元・鱗形屋の没落
「江戸のメディア王」蔦屋重三郎の生涯(2)蔦重の運と人間力
吉原遊郭の手引書で出版を始めた蔦重。もともと吉原に店を構えているという地の利を生かし、大手版元である鱗形屋がつくる吉原のガイド本を小売し、そのかたわらで自作の手引書も扱った。その後、鱗形屋の衰退に伴い一挙に台頭...
収録日:2024/11/06
追加日:2025/01/16
現代でも通じる蔦屋重三郎の斬新な出版アイディア
「江戸のメディア王」蔦屋重三郎の生涯(1)吉原で始まった蔦重の出版活動
江戸時代、江戸の版元として大成功を収めたのが蔦屋重三郎という人物である。蔦重は独創的な出版物を多岐にわたり打ち出し、江戸の出版界を牽引したが、そのクリエイティビティの源泉には、吉原遊郭に出自をもつ蔦重の独特な生...
収録日:2024/11/06
追加日:2025/01/09
アシモフの「ロボット三原則」では無理!? ロボット研究の今
「動くガンダム」に学ぶロボット工学と未来(5)脱人間中心主義のロボット研究
アシモフの「ロボット三原則」の考え方がある。それは完全に人間中心的な考え方だが、その考え方で進めている限り、大したことはできないと橋本氏は言う。ではどうすればいいか。 AIが急速に発展する状況の中、“固定観念にとら...
収録日:2024/02/18
追加日:2024/12/25
江戸文化を育んだ吉原遊郭…版元・蔦屋重三郎の功績とは
『江戸名所図会』で歩く東京~吉原(2)「公界」としての吉原
江戸時代の吉原を語る上で欠かせない人物が、吉原で生まれ育ち、出版界で名を馳せた蔦屋重三郎だ。蔦屋の活躍によって様々な身分の人々の交流の拠点となり、観光地としても人気だった公界(くがい)としての吉原の一面を掘り下...
収録日:2024/06/05
追加日:2024/11/25
次の時代は絶対にアメリカだ…私費で渡米した原敬の真骨頂
今求められるリーダー像とは(3)原敬と松下幸之助…成功の要点
猛獣型リーダーの典型として、ジェネラリスト原敬を忘れてはならない。ジャーナリスト、官僚、実業家、政治家として、いずれも目覚ましい実績を上げた彼の人生は「賊軍」出身というレッテルから始まった。世界を見る目を養い、...
収録日:2024/09/26
追加日:2024/11/20
遊女の実像…「苦界?公界?」江戸時代の吉原遊郭の真実
『江戸名所図会』で歩く東京~吉原(1)「苦界」とは異なる江戸時代の吉原
『江戸名所図会』を手がかりに江戸時代の人々の暮らしぶりをひもとく本シリーズ。今回は、遊郭として名高い吉原を取り上げる。遊女の過酷さがクローズアップされがちな吉原だが、江戸時代の吉原には違う一面もあったようだ。政...
収録日:2024/06/05
追加日:2024/11/18
ロスアトムは制裁外…世界に影響を与えるロシア原子力産業
ロシアのハイブリッド戦争と旧ソ連諸国(5)持てる国の強みとグローバルサウス
「持てるもの」の強み――ヨーロッパの国々からの制裁をかわし、継戦能力を維持しているロシアには、エネルギーと食糧という豊富な資源がある。それらを武器に制裁への報復も仕掛けているロシアだが、中でも注目すべきは世界に影...
収録日:2024/07/25
追加日:2024/10/16
人道と国益…国民の税金で行う国際支援をどう考えるべきか
紛争が絶えない世界~私たちは何ができるか(6)新たなミッションとしての国際協力
危険が伴う紛争地域への現地支援についてどのように考えるべきか。また、自国の経済が苦しい中で、国民の税金で行う他国への支援について、人道と国益という視点からどう考えるべきなのか。国際協力活動をとりまく疑問に対して...
収録日:2024/04/27
追加日:2024/09/11
原型は全て雌型…雄化が大変な哺乳類の性決定プロセス
ヒトの性差とジェンダー論(4)哺乳類の性決定と脳の性分化
哺乳類は全ての個体がまず雌になることがデフォルトとしてつくられている。そこから雄になる(雄化)ためには、性決定遺伝子XYのうちY染色体さえあればいいというわけではないという。受精卵の初期からさまざまな遺伝子やホルモ...
収録日:2024/05/18
追加日:2024/09/09
永遠の課題は透明性…国際NGOに求められるガバナンス意識
紛争が絶えない世界~私たちは何ができるか(5)海外協力隊と国際交流
「人間の安全保障」のためにできる活動は、個人単位でも幅広くある。その1つが海外協力隊である。課題はあるが、誰でもその人の経歴や能力を生かせば国際貢献できるということだ。その可能性について、国際NGOに必要な透明性や...
収録日:2024/04/27
追加日:2024/09/04
人助け指数世界ワースト2位…日本に足りない「人の貢献」
紛争が絶えない世界~私たちは何ができるか(4)「人の貢献」とNGO活動
日本の人助け指数は世界ワースト2位だというデータがある。それだけ日本にはまだ人道支援、チャリティという概念が浸透していないということではないか。前回解説した「人間の安全保障」は、一人ひとりの自立を支援することで長...
収録日:2024/04/27
追加日:2024/08/28
日本人は分業がヘタクソ!? ワン・セット主義の是非を問う
『タテ社会の人間関係』と文明論(3)日本型の競争原理とワン・セット主義
「日本人は分業するのがヘタクソである」――『タテ社会の人間関係』が書かれた戦後の高度経済成長期、日本型の競争原理はうまくいっていたのだが、半世紀以上たち、グローバル化した現代社会でそれが行き詰っている要因について...
収録日:2024/05/27
追加日:2024/08/22
人間の安全保障、JICAにみる持続力と自立のための支援活動
紛争が絶えない世界~私たちは何ができるか(3)人間の安全保障、その理念と実践
紛争を食い止めるためには、国同士の国際的な協調が必要なのはいうまでもない。では、そうした国家レベルでの安全保障とは別に、私たち個人が平和のためにできることはあるのだろうか。その方法として小原雅博氏が提案するのが...
収録日:2024/04/27
追加日:2024/08/21
三つの建国――その歴史的背景から迫るアメリカの原点
アメリカの理念と本質(1)西洋文明の行き着いた先と三つの建国
「日本の近代を語るとき、アメリカという存在を抜きにしては全く本質が見えてこない」と中西氏は言う。しかし、日本にとって死活的に重要な存在である国にもかかわらず、アメリカがどんな国か、アメリカの原点は何なのかという...
収録日:2024/06/14
追加日:2024/08/20
『東京物語』原節子が象徴的!? 場による日本の人間関係
『タテ社会の人間関係』と文明論(2)場から日本社会を動かすダイナミクス
日本とインドの社会構造は対極の位置にあるというのが『タテ社会の人間関係』での中根氏による分析である。日本の「タテ社会」は場を重視し、例えば移民や転出者が帰国するとよそ者扱いされるのに対し、インドや中国、イギリス...
収録日:2024/05/27
追加日:2024/08/15
「暴力はいけません」では済まない…国際社会が抱える難題
紛争が絶えない世界~私たちは何ができるか(2)国際社会の問題点と人間の本性
なぜ国際社会は世界から戦争や紛争を止めることができないのだろうか。その原因について、「国家とは何か」といった根本的な問いから考える。しかし、そこには「暴力の独占」を正当化する国家を超越する「至上の権力」がない国...
収録日:2024/04/27
追加日:2024/08/14
ハルシネーション…ときどき嘘をつく隣人との付き合い方
生成AI・大規模言語モデルのしくみ(6)大規模言語モデルの4つの能力
言語モデルが大規模化することで、開発者も予想していなかったような能力を発揮している生成AI。今回は、生成AIが「学習のしかた」を学習することで身につけたさまざまな能力を紹介する。また、誤情報を出力してしまう「ハルシ...
収録日:2024/04/16
追加日:2024/08/13
再び戦争の時代へ――私たちは何を考え、どう動くべきか
紛争が絶えない世界~私たちは何ができるか(1)「戦争の世紀」から再び戦争の時代へ
「20世紀は戦争の世紀」といわれているが、近年もロシアによるウクライナ侵攻やイスラエル・パレスチナ紛争が起こるなど、世界的に戦争や紛争が絶えない現実がある。再び戦争の時代へ突入したこの状況を私たちはどのように考え...
収録日:2024/04/27
追加日:2024/08/07
大規模言語モデルを成功させた要因「Transformer」とは
生成AI・大規模言語モデルのしくみ(5)言語モデルの大規模化とTransformer
大規模言語モデルを成功させた要因の1つに“Transformer”と呼ばれる言語モデルの登場がある。Transformerは、必要な情報を取り出す「注意機構」と、長期的な記憶から情報を探索する「MLPブロック」によって構成されるのだが、こ...
収録日:2024/04/16
追加日:2024/08/06
生成AIの推論術、鍵となる「宝くじ仮説」と注意機構とは
生成AI・大規模言語モデルのしくみ(4)「自己教師あり学習」のしくみ
「自己教師あり学習」によって、出力の精度を高める生成AI。その学習の過程では、いったいどのようなプロセスが行われているのだろうか。そのことについて、わかりやすく解説していく。さらに、実はAIは、「宝くじ仮説」で大量...
収録日:2024/04/16
追加日:2024/07/30
正解がタダ!?大規模言語モデルの「自己教師あり学習」とは
生成AI・大規模言語モデルのしくみ(3)言語モデルと「自己教師あり学習」
生成AIによる出力の精度を飛躍的に向上させた大規模言語モデル。はたしてこれまでの言語モデルとはどのような違いがあるのか。1940年代に出た言語モデルの原型を手始めにその仕組みを解説しながら、大規模言語モデルの画期性を...
収録日:2024/04/16
追加日:2024/07/23
常識を初めて知った!?生成AIの大規模言語モデルとは
生成AI・大規模言語モデルのしくみ(2)機械学習と大規模言語モデル
機械学習とは何なのか。AIはどのように「理解をしている」のか。近年の著しい進歩により、ますます身近な存在になっている生成AIだが、それがどのようなメカニズムでさまざまなデータを出力しているのかを知る機会は少ない。そ...
収録日:2024/04/16
追加日:2024/07/16
10年で劇的な進歩を遂げた生成AIと日本の開発事情
生成AI・大規模言語モデルのしくみ(1)生成AIとは何か
ChatGPTをはじめとした生成AIは、いまや日進月歩で進化を続けており、私たちの生活や仕事にも活用されるようになってきている。生成AIはアメリカ発のテクノロジーであるイメージが強いが、日本国内でもその開発を行う企業がある...
収録日:2024/04/16
追加日:2024/07/09
原因はトップの油断と隠蔽…売上至上主義から適正経営へ
松下幸之助の危機克服~熱海会談の真実(4)共存共栄と「3+7の物語」
熱海会談は、松下幸之助の経営者人生において画竜点睛というべき一幕だった。佐久間氏はその後も松下電器(現パナソニック)の発展に寄与し、「3+7の物語」を用いてWOWOWの再建に貢献する。最大の危機を乗り切った熱海会談の成...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/07/01
トゥキディデスの罠の教訓…大事なのは戦争回避の4ケース
地政学入門 歴史と理論編(7)戦争を起こさないための地政学
国際社会において戦争を起こさないためには、これまでの歴史を踏まえて地政学的に世界情勢を分析することである。第1次・第2次世界大戦から冷戦期における分析からはじめ、古代ギリシャから現代まで引き継がれる「トゥキディデ...
収録日:2024/03/27
追加日:2024/06/11
マイクロソフトがOpenAI に巨額投資、賭けたナデラの先見性
サム・アルトマンの成功哲学とOpenAI秘話(8)OpenAIとマイクロソフト
資金面で苦境に立たされていたOpenAIに多額の投資をし、技術も提供してバックアップしたのがマイクロソフトだった。それは結果的にマイクロソフト自身の地位も復活させることになったが、そこには、マイクロソフトを率いるサテ...
収録日:2024/03/13
追加日:2024/06/07
日独がユーラシアを席巻!? リムランドをめぐる米国との攻防
地政学入門 歴史と理論編(6)「リムランド」のせめぎ合い
世界の主導権を握るための重要エリアとして地政学的に提唱されたのは「ハートランド」だが、第2次世界大戦期においてスパイクマンがより重要なエリアとして論じたのは「リムランド」だった。第1次世界大戦後から第2次世界大戦期...
収録日:2024/03/27
追加日:2024/06/04
なぜ“Open”なのか?非営利団体「OpenAI」設立の真相
サム・アルトマンの成功哲学とOpenAI秘話(7)OpenAI設立の経緯
ChatGPTの開発、普及によって、AI産業を牽引する企業となった「OpenAI」。その設立には、イーロン・マスク、ピーター・ティール、リード・ホフマンといった「ペイパルマフィア」と呼ばれる人たちが関わっていた。しかし、その後...
収録日:2024/03/13
追加日:2024/05/31
シーパワー、生存権、ハートランド、リムランドとは?
地政学入門 歴史と理論編(5)地政学理論の先駆者たち
地政学の理論は、歴史的な事象の読み解きを可能にするだけでなく、同時代的な軍事的動向にも影響を与えていた。今回はその先駆的な提唱者として、アルフレッド・マハン、フリードリッヒ・ラッツェル、ハルフォード・マッキンダ...
収録日:2024/03/27
追加日:2024/05/28
「金持ちになりたい」は失敗する!?鍵は仲間と実行力と情熱
サム・アルトマンの成功哲学とOpenAI秘話(6)スタートアップ成功の秘訣:後編
世界を変える革新的なプロダクトは、一人の天才的な経営者が生み出しているように思われがちだが、実際にはそうした経営者を支える仲間がいるケースがほとんどだという。前回は、「スタートアップ成功の秘訣」の前編として、ア...
収録日:2024/03/13
追加日:2024/05/24
ペロポネソス戦争でのアテナイの失敗…地政学から見た教訓
地政学入門 歴史と理論編(4)シーパワーとランドパワーの教訓
古代ギリシアでアテナイという「シーパワー」と、スパルタという「ランドパワー」が長い戦争をした「ペロポネソス戦争」がある。当時のアテナイの将軍・トゥキディデスによると、アテナイのパワーの増大とスパルタへの恐れがこ...
収録日:2024/03/27
追加日:2024/05/21
「バカげたアイデア」が成功する!? カギは不満と情熱と改善
サム・アルトマンの成功哲学とOpenAI秘話(5)スタートアップ成功の秘訣:前編
Yコンビネーターで経験を重ね、紆余曲折を経てOpenAIの事業を成功させたサム・アルトマン。彼のように、革新的で、多くのユーザーに愛されるサービスを生み出すためには、どのようなマインドセットが必要なのだろうか。「素晴ら...
収録日:2024/03/13
追加日:2024/05/17
なぜアメリカはロシア、中国より圧倒的に地理的優位なのか
地政学入門 歴史と理論編(3)地政学でみたアメリカ・ロシア・中国
国や地域がどこに位置するかという普遍的な要素から、国際政治の歴史や情勢を分析する地政学。今回はアメリカ、ロシア、中国という3つの大国を例にとり、地図を俯瞰しながらどのような分析が可能になるかを具体的に見ていく。ラ...
収録日:2024/03/27
追加日:2024/05/14
最高の商品を作る!Airbnbの成功とジョブズの言葉に学ぶ
サム・アルトマンの成功哲学とOpenAI秘話(4)Yコンビネーターが提供するもの
起業家を志すアメリカの若者の重要な拠点となったYコンビネーター。では具体的に、Yコンビネーターはどのような場として機能し、若い起業家を支えてきたのだろうか。最も有名なの出身者の一つとして「エアビーアンドビー(Airbn...
収録日:2024/03/13
追加日:2024/05/10
地球儀を俯瞰する!?国際政治を読むために重要な地図の見方
地政学入門 歴史と理論編(2)なぜ地理が重要なのか
国際政治を地理的要素に着目して分析するのが地政学だが、なぜ地理が国家間の政治を考える上で重要な要素になるのか。その理由は地理が持つ「不変性」にあると小原氏は言う。また、地理を考えるときに欠かせないのが地図で、見...
収録日:2024/03/27
追加日:2024/05/07
お金より大事なもの…Yコンビネーターとの幸運な出会い
サム・アルトマンの成功哲学とOpenAI秘話(3)Yコンビネーターとは何か
AI時代の寵児となったサム・アルトマン。その起業家人生を語る上で、Yコンビネーターとの出会いは欠かせない。前例の少ない先駆的な分野に打って出る起業家にとって、ノウハウやアドバイスを得られる場は貴重だが、サム・アルト...
収録日:2024/03/13
追加日:2024/05/03
地政学をわかりやすく解説…地政学の「3つの柱」とは?
地政学入門 歴史と理論編(1)地政学とは何か
国際政治を地理の観点からひも解く「地政学」という学問。近年、耳にすることも多くなった分野だが、どのような手法や意義を持った学問であるかを学ぶ機会は少ない。その基礎から学ぶことのできる今回のシリーズ。まず第1話では...
収録日:2024/03/27
追加日:2024/04/30
繁華街・新宿のルーツ、江戸時代の遊女が働く飯盛旅籠とは
『江戸名所図会』で歩く東京~内藤新宿(2)「夜の街」新宿の原点
歌舞伎町を筆頭に、東京でも有数の繁華街を持つ新宿だが、その礎は江戸時代の内藤新宿にあった。遊女が働く飯盛旅籠(めしもりはたご)によって、安価に遊興できる庶民の「夜の街」として栄えた内藤新宿の様子を、『江戸名所図...
収録日:2024/02/19
追加日:2024/04/28
イーロン・マスクと対立…ChatGPT大ブームまでの紆余曲折
サム・アルトマンの成功哲学とOpenAI秘話(2)ChatGPT開発秘話
仕事をはじめさまざまな生活シーンで多様な役割をこなすチャットボットとなった「ChatGPT」。OpenAIが公開したこのサービスが世界中を驚かせるまでには、その創業に携わったサム・アルトマンとイーロン・マスクの対立など紆余曲...
収録日:2024/03/13
追加日:2024/04/26
OpenAI創業者サム・アルトマンとはいかなる人物なのか
サム・アルトマンの成功哲学とOpenAI秘話(1)ChatGPT生みの親の半生
ChatGPTを生みだしたOpenAI創業者のサム・アルトマン。AIの進化・発展によって急速に変化している世界の情報環境だが、今その中心にいる人物といっていいだろう。今回のシリーズでは、サム・アルトマンの才能や彼をとりまくアメ...
収録日:2024/03/13
追加日:2024/04/19
平安文学の危機と藤原定家による「漢字仮名交じり」の試み
文明語としての日本語の登場(6)鎌倉ルネサンス
公家から武家の世へと政権や人心が移る頃、乱れる日本語を通して公家文化の再復興につとめたのが、藤原定家である。釘貫氏が「鎌倉ルネサンス」と呼ぶ彼の活動は「定家仮名遣い」を産み、さらに写本のかたちで定着させていった...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/04/12
東湖も松陰も忠告…現代政治でも他人事でない「郷原の徒」
徳川将軍と江戸幕府~阿部正弘編(3)「中庸」と似て非なる「郷原」
江戸時代、多くの政治家や思想家が理想とした存在として「中庸(中行)を保つことができる人」を挙げている。中庸は人としてなかなか到達できない境地だが、それと一見似て非なるものが「郷原」である。他人の気に入るよう自分...
収録日:2021/03/29
追加日:2024/03/23
想定外だったクリミア戦争…ロシアの「弱さ」の原因と結果
歴史から考える「ロシアの戦略」(2)19世紀のロシア
クリミア戦争、中央アジアの南下、さらに極東へ領土拡大のため向かったロシア。19世紀の動きに着目すると、イギリスやフランスとの衝突をできるだけ避けながら東アジアに攻め入ろうとしたロシアの思惑が見えてくる。それを知る...
収録日:2024/01/18
追加日:2024/02/26
“なぜ”を繰り返せ!『発想力の全技法』に学ぶ原因探究法
「発想力」の技法を学ぶ(1)発見と探究(前編)
発想において最も大切なことは「座って悩むな、動いて考えよ!」である。職場や家庭で、乗り越えなければならない課題は日々やってくるが、それを解決するためのアイデアを発想するためには、誰にでも意識できるコツがある。そ...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/02/14
藤原道長によって最盛期を迎えた摂関政治…なぜ衰退した?
平安時代の歴史~「貴族道」と現代(6)摂関家の成立と摂関政治の衰退
藤原道隆、道兼、道長の「三道時代」になってくると、それぞれがライバル関係の中で競争の原理が働き、最終的にチャンピオンシップを握ったのは藤原道長だった。この段階で最盛期を迎える摂関政治だが、その後衰退していくこと...
収録日:2023/10/20
追加日:2024/02/09
予算、人員…制約を乗り越えるところから自由は出てくる
日本企業の病巣を斬る(2)「商売の原点」に戻る
「なぜ売れないか」をデータから分析しても正解は出てこない――かつてキリンビール高知支店はこの問題に直面していた。必要なのは、人の心の流れを市場全体の流れとして捉えることで、「お客さんのため」に行動することだった。...
収録日:2023/10/18
追加日:2023/12/08
『古今和歌集』仮名序とは…日本文化の原点にして精華
『古今和歌集』仮名序を読む(1)日本文化の原点となった「仮名序」
「やまとうたは、ひとのこころをたねとして」と始まる『古今和歌集』の「仮名序」は、歴史を超えて人の心に響く名文として名高い。著者は撰者の一人である紀貫之。ここでは、日本最初の勅撰和歌集である『古今和歌集』の編纂宣...
収録日:2023/07/05
追加日:2023/11/15
原人プルシャ神話…千の頭・目・足を持つ身体と世界の誕生
インド神話の基本を知る(3)人間と世界の始まり
インド神話では人間や世界の始まり、あるいは文化の始まりについて、どのように描かれているのだろうか。複数の伝説がある中で比較的よく知られているのは、千の頭、千の目、千の足を持つという原人プルシャという存在がいて、...
収録日:2022/06/07
追加日:2023/10/01
なぜ吉本隆明は60年安保の時に進歩的知識人を批判したのか
小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(5)吉本隆明の思想――大衆の原像と対幻想
大衆の原像と対幻想――これは「戦後最大の思想家」といわれる吉本隆明の象徴的ともいえる言葉だが、いったいどのような思想にもとづくものなのか。今回は、吉本隆明の思想を初期から中期、そして後期とたどりながら、この2つの言...
収録日:2023/04/07
追加日:2023/09/12
ロールズ『正義論』…無知のベール?マキシミン原理?
日本人が知らない自由主義の歴史~後編(6)ロールズ『正義論』
ニューリベラリズムとリバタニアニズムの基本として押さえておくべき文献について解説する今回。まずニューリベラリズムの古典とされているのが、ロールズの『正義論』である。中でも注目なのは「無知のベール」と呼ばれる理論...
収録日:2022/07/25
追加日:2023/08/18
激変する現実を理解し普遍化するために優れた解説者が必須
国際変動の中の経済政策(3)普遍原理としての学問と現実の激変
学問に国境は関係ない。学問は時代や地域を越えた普遍性を持っている。しかし、経済学などその知見をもってしても、国際秩序が不安定となるなど国際社会の荒波の影響を受けると、学問自体が変化しなければいけない。そうした中...
収録日:2023/03/31
追加日:2023/08/05
ノアの箱舟、ビール…人間の行動の原型とメソポタミア神話
メソポタミア神話の基本を知る(3)大洪水神話のルーツ
世界の神話には大洪水について語られているものが少なくない。現在、もっとも有名なのは『旧約聖書』に出てくる「ノアの箱舟」だろう。だが、世界中の大洪水神話のルーツは、実はメソポタミア神話にあるという。メソポタミア神...
収録日:2022/04/12
追加日:2023/06/28
メソポタミア神話は、ギリシア神話はじめ世界の神話の原点
メソポタミア神話の基本を知る(1)メソポタミア神話の神々と人間との関係
このシリーズでは、「世界の神話の源」ともいわれるメソポタミア神話の基本を理解していく。これまでの鎌田東二先生のシリーズでも、「宇宙・世界・人間の起源、そして文化の起源、さらには死後の世界」などについての考え方か...
収録日:2022/04/12
追加日:2023/06/14
G7&G20首脳の原爆慰霊碑への献花の深い背景と意義
「G7広島サミット」をどう読むか(2)慰霊碑献花と原爆資料館視察
2023年5月19日から21日まで開催されたG7広島サミットで、G7の首脳たちも、また、インドなどグローバルサウスの国々の首脳たちも、原爆慰霊碑に献花をし、また、原爆資料館(広島平和記念資料館)の視察を行なった。だが、そのな...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/06/06
太陽電池も蓄電池も汎用品…原材料費の比率で戦略はわかる
日本の「新しい成長」実現のために(1)原材料費率から考える日本の戦略
資源の乏しい日本は、原料を輸入して加工・製品化する加工貿易によって経済成長を遂げてきた。これを「原材料費率」という尺度で考えることで、日本の取るべき戦略が展望できるのではないか、と小宮山氏は語る。知識・技術集約...
収録日:2023/01/31
追加日:2023/05/15
「2年目のジンクス」は本当?原因の推定に関わるバイアス
〈続〉認知バイアス~その仕組みと可能性(5)思考のバイアス〈後編〉
止まった時計を見て「電池切れかな」と考えるように、私たちは日常的に現象の原因を推定する「アブダクション(仮説推論)」を行っている。そんな何気ない普段の思考の中にも認知バイアスが潜んでいる。今回は、ある病気による...
収録日:2023/01/23
追加日:2023/05/05
花魁は日本独特――洗練された吉原の遊女文化
江戸とローマ~娼婦と遊女(2)遊女の「道」と吉原の文化
江戸の遊郭・吉原において、花魁はトップスターである。遊女たちの住む吉原は厳然たる秩序がある一方、女性や子どもが訪れるエンタメ・スポットでもあったという。ここで育まれた遊女文化は日本独特ともいえる遊女の「道」を究...
収録日:2021/08/20
追加日:2023/04/24
マズルカとは何か?ポーランド民族舞踊とショパンの秘密
ショパンの音楽とポーランド(2)マズルカの原点を探る
ピアノ演奏と講義でショパンを追う連続シリーズ第2話では、ショパンが愛した「マズルカ」という曲に迫る。そもそもマズルカは、ポーランドの民族舞踊である。もともとマズルカには三つの踊りがある。「マズル」「クヤヴィヤック...
収録日:2022/10/13
追加日:2023/03/23
未完の長編『銀河鉄道の夜』の魅力と宮沢賢治の思想に迫る
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』を読む(1)あらすじと賢治の原稿
宮沢賢治が遺した未完の長編『銀河鉄道の夜』は、多くの人のこころを揺さぶりつづけてきた。その魅力のありどころ、少年少女期の読書では分からなかった背景や宮沢賢治の思想について、『宮沢賢治「銀河鉄道の夜」精読』(岩波...
収録日:2022/07/28
追加日:2023/03/06
元外交官だからわかる、世界を知るうえで大事な「謙虚さ」
戦争と平和の国際政治(4)情報の選択と教育の重要性
混沌とした国際情勢をどのように読み解き、考えていけばいいのだろうか。鍵となるのは情報の選択である。インターネットなどであらゆる情報が飛び交う中、適切な情報を選び取るために何が大事なのかを説く。講義後半では講演後...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/26
国際政治を理解するために知っておくべき「3つの危機」
戦争と平和の国際政治(3)3つの危機と「国家と社会の関係」
ロシアのウクライナ侵略や台湾危機などの国際的緊張だけでなく、感染症や気候変動といった人類規模の問題に直面している現代。かつてないほど「安全」というものの価値が高まる中、いかにして個人の「自由」を守っていくべきだ...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/26
貨幣数量説と大恐慌…大恐慌の本当の原因はFRBのミスだった
本当によくわかる経済学史(8)1929年世界大恐慌の真実
よく知られているように、1929年から大恐慌が始まってしまう。はたして、大恐慌はどうして起こったのだろうか。その原因を知るためには、まず、貨幣数量説を知っておいたほうが良い。そして貨幣数量説を理解するためには、「長...
収録日:2022/06/08
追加日:2023/01/25
台湾問題を左右する中国の不安定化、矛盾噴出、国家の危機
戦争と平和の国際政治(2)台湾危機と中国の合理性
ロシアのウクライナ侵攻は、日本にとってより身近な台湾危機とも無関係ではない。これからますますの緊張が予想される中台関係を、われわれはどのように注視すればいいのか。2024年に総統選挙を控える台湾の政局と、その台湾を...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/19
三河一向一揆と三方ヶ原の戦い、徳川家康最大の試練の真相
家康の人間成長~戦略性をいかに培ったか(3)三河一向一揆と三方ヶ原の戦いの教訓
今川氏が滅び、「人質」から解放されて独立した若き徳川家康は、2つの大きな試練に直面する。1つは西三河で起こった三河一向一揆、もう1つは武田信玄を相手にした三方ヶ原の戦いである。戦国大名として天下盗りを進めていく上で...
収録日:2022/10/03
追加日:2023/01/15
国際政治の要諦は戦略とインテリジェンス
戦争と平和の国際政治(1)「合理性の罠」とインテリジェンス
ウクライナ戦争や新型コロナウイルス感染症などにより、世界情勢は混迷を極めている。われわれはこの状況で、国際政治をどのように見ていけばいいのだろうか。そこには国内政治を理解するのとは異なる難しさがあるというが、ま...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/12