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「軍人」の検索結果

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カエサルにも匹敵するディオクレティアヌスの優れた資質

軍人皇帝時代のローマ史~ローマ史講座Ⅹ(6)ディオクレティアヌスの評価

ローマ皇帝といえば誰もがカエサルを思い浮かべる。しかし、その業績や時代背景、政敵への処し方を考えると、もっと優れた人物がいたのではないか。最終回では、ディオクレティアヌスの優れた資質について、また、彼に対する評...
収録日:2018/08/29
追加日:2019/02/07
本村凌二
東京大学名誉教授

軍人皇帝時代に終止符を打ったディオクレティアヌス

軍人皇帝時代のローマ史~ローマ史講座Ⅹ(5)ディオクレティアヌスの改革

乱脈極まる軍人皇帝時代の終止符は、284年に打たれる。徹底的なローマ帝国の再建に向け、新皇帝ディオクレティアヌスによる改革は「聖域なき」ものであったようだ。第5回では、ローマ3世紀の危機脱出に向かうディオクレティアヌ...
収録日:2018/08/29
追加日:2019/01/31
本村凌二
東京大学名誉教授

今も謎に包まれているアウレリアヌス帝暗殺の原因

軍人皇帝時代のローマ史~ローマ史講座Ⅹ(4)ガリア帝国とアウレリアヌス

260年代、ローマ帝国西部に大きな異変が起こっていた。「ガリア帝国」独立の動きである。これが静まると、アウレリアヌスという優れた皇帝が登場することになる。今回は、ローマ3世紀の危機を象徴する軍人皇帝たちについて語る...
収録日:2018/08/29
追加日:2019/01/24
本村凌二
東京大学名誉教授

ガッルス、ウァレリアヌス、クラウディウス2世の悲惨な最期

軍人皇帝時代のローマ史~ローマ史講座Ⅹ(3)捕虜や疫病-悲運の皇帝たち

紀元251年から270年の20年間は、軍人皇帝にとって受難の時期だった。自分を盛り立てる兵士たちの信頼を失って暗殺の憂き目に遭う者もいれば、ローマ史上初めて敵軍の捕虜となってしまった皇帝もいる。今回は、ガッルスからクラ...
収録日:2018/08/29
追加日:2019/01/17
本村凌二
東京大学名誉教授

帝国立て直しに尽力したデキウスが悪帝である理由

軍人皇帝時代のローマ史~ローマ史講座Ⅹ(2)ローマ建国千年紀の軍人皇帝

動乱の238年、5人の皇帝の即位と死を経験したローマ帝国は、未曾有の混乱期に差し掛かっていく。ちょうどローマ建国1000年を迎える248年には、どんな皇帝がいたのだろうか。(全6話中第2話)
収録日:2018/08/29
追加日:2019/01/10
本村凌二
東京大学名誉教授

50年で約70人の皇帝が乱立した軍人皇帝時代

軍人皇帝時代のローマ史~ローマ史講座Ⅹ(1)軍人皇帝の出現と乱立

軍人皇帝時代は「3世紀の危機」とも呼ばれている。ローマ皇帝の地位が軍人出身者によって占められ、頻繁に交替した激動の時代である。235年のアレクサンデル・セウェルス暗殺から285年のディオクレティアヌス帝まで、約半世紀の...
収録日:2018/08/29
追加日:2019/01/03
本村凌二
東京大学名誉教授

陸軍人事抗争~虚虚実実の駆け引き

本当のことがわかる昭和史《4》二・二六事件と国民大衆雑誌『キング』(1)田中・宇垣派と上原派の対立の行方

五・一五事件のあと、二・二六事件に流れ込んでいくまでの陸軍の複雑な派閥事情を、宇垣一成陸相が誕生した時点に巻き戻して見ていく。上智大学名誉教授・渡部昇一氏によるシリーズ「本当のことがわかる昭和史」第四章・第1回。
収録日:2015/01/19
追加日:2015/08/31
渡部昇一
上智大学名誉教授

昭和初期に「威張る軍人」が初めて出てきた背景

本当のことがわかる昭和史《3》社稷を念ふ心なし――五・一五事件への道(2)「軍人さんに占領されているみたい」の真相

昭和10年代初頭の日本国民は皆、兵隊さんが大好きだった。ところが、国家社会主義が急速に台頭し、昭和13年に国家総動員法の成立して経済統制が本格化すると、初めて威張る軍隊が出てきた。上智大学名誉教授・渡部昇一氏に...
収録日:2014/12/22
追加日:2015/08/24
渡部昇一
上智大学名誉教授

第一次大戦のドイツの敗北は「軍人の敗北」

本当のことがわかる昭和史《2》軍縮ブームとエネルギー革命の時代「明治の精神」の死(9)「軍人には娘を嫁がすな」

1918年、25カ国が参戦した第一次世界大戦が終わり、世界は一転して平和を希求するようになった。そして日本においても軍人を軽視する風潮が急速に高まっていった。上智大学名誉教授・渡部昇一氏によるシリーズ「本当のこ...
収録日:2014/12/15
追加日:2015/08/17
渡部昇一
上智大学名誉教授

学歴よりガッツが重要だ…三川軍一とガダルカナル島の敗戦

本当のことがわかる昭和史《1》誰が東アジアに戦乱を呼び込んだのか(9)エリート軍人たちと「ガッツ」

人間の「知情意」の働きを英語で表わすと、知の部分をつかさどるのは「マインド」、優しさや情は「ハート」、そして胆力や根性が「ガッツ」である。実はこのガッツが、先の大戦における敗戦の日本側の問題点だった。上智大学名...
収録日:2014/11/17
追加日:2015/08/10
渡部昇一
上智大学名誉教授

日本の軍人の多くは「武士道」のような美風を失っていた

戦前派一日本人の憂鬱~太平洋戦争と敗戦後を顧みて…(2)

太平洋戦争敗戦から来年は早くも70年。「あの敗戦に学ぶべき教訓とは?」…。“徴兵検査”を受けた最後の世代である野田一夫氏が、自身の経験と知見に基づき、明治、昭和、平成、三つの時代を回顧しつつ、“戦後民主主義の劣化”に...
収録日:2014/07/18
追加日:2014/08/22
野田一夫
元一般財団法人 日本総合研究所名誉会長

トラヤヌスのダキア併合…今に残るローマとルーマニアの縁

五賢帝時代~ローマ史講座Ⅷ(3)トラヤヌスの功績~ダキアの併合~

ネルウァに後継者として指名されたトラヤヌスは軍功を挙げた皇帝であったが、代表的なのがダキアの併合である。東京大学名誉教授の本村凌二氏が、ローマの属州となったダキアが今日のルーマニアのアイデンティティにいかなる影...
収録日:2018/02/08
追加日:2018/05/14
本村凌二
東京大学名誉教授

皇道派の多くは精神主義ではなく、開明的な情報将校だった

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(4)皇道派の人物列伝

皇道派は精神主義のようにいわれるがそれは誤解であり、実は開明的で知的な人々が多く、欧米列挙の情報や文化に親しんだ。例えば、知的な軍人だった小畑敏四郎、戦後に吉田茂のブレーンも務めた辰巳栄一やユダヤ人を保護した樋...
収録日:2018/12/25
追加日:2022/09/02
中西輝政
京都大学名誉教授

昭和陸軍の派閥抗争には三つの要因があった

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(2)派閥化の要因

大正時代は大正デモクラシーといわれるように、非常に爛熟した消費文化がはやった時代だとイメージする人は多いが、実際は違っていた。脆弱であったし、非常に日本がもがきだした時代であった。外在的要因によって昭和の陸軍の...
収録日:2018/12/25
追加日:2022/08/19
中西輝政
京都大学名誉教授

オスマン帝国とは何か?その繁栄の理由

オスマン帝国とは何か~その繁栄と共生の秘密~

「オスマン帝国とは、何か?」との質問に対し、山内昌之氏からは「いい質問です」の答えが返ってきた。それほど、この定義は一筋縄ではいかないらしい。紛争の絶えない中東で、共生を果たしたオスマン帝国。その最大の秘密につ...
収録日:2014/07/17
追加日:2014/10/23
山内昌之
東京大学名誉教授

ローマ皇帝の列伝中で「桁違いの悪帝」エラガバルスの背徳

五賢帝時代が去って~ローマ史講座Ⅸ(4)負の凝縮

東京大学名誉教授の本村凌二氏が五賢帝時代終焉後から軍人皇帝時代になるまでの皇帝たちを語る古代ローマ史シリーズ。第4話は、ローマ史の負を凝縮したともいわれる、歴史学者たちの眉を一様にひそめさせたエラガバルスの奇行か...
収録日:2018/07/02
追加日:2018/09/19
本村凌二
東京大学名誉教授

なぜ戦争が始まるのか――ポリスをめぐる壮大な思考実験

プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(6)言論でのポリス建設

一人ひとりの正義を知るには、より大きな国の正義を見るのがいい。類比の方法に基づいて第2巻の後半から「言論によるポリス建設」がなされる。そこで一種の壮大な思考実験が行われる。「なぜ私たちは共同体で生きるのか」に始ま...
収録日:2022/07/08
追加日:2022/12/22
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

トルコ将軍、カラベキルの東方政策の功績とは

『中東国際関係史研究』を読み解く(2)カラベキルの東方政策

「第一次世界大戦で敗戦国であったトルコが、その後の戦争処理において領土を増やして戻ってくるなどということは、まことに考えられないことだ」と、当時のイギリス外務大臣・カーゾン氏が述べている。国際関係史の常識を覆し...
収録日:2014/06/18
追加日:2014/07/10
山内昌之
東京大学名誉教授

ローザンヌ条約がトルコにもたらした大きな成果

『中東国際関係史研究』を読み解く(3)知られざるカラベキルの生涯と功績

卓越した外交、軍事の才を持つっていたがために、ケマル・パシャからライバル視され、政治的失脚に追い込まれたキャーズィム・カラベキル。しかし、彼はその不遇の時代も豊かな文化人的資質をもってトルコの発展に寄与した。山...
収録日:2014/06/18
追加日:2014/07/17
山内昌之
東京大学名誉教授

ソ連を軽視し中国の資源確保を狙った統制派の戦略的な失敗

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(5)戦略論の違い

皇道派と統制派の決定的な違いは戦略論で、対外戦略や軍の将来ビジョンにその違いが見て取れたという。満洲事変以後、両派が分かれていくその戦略には、いったいどのような違いがあったのか。(全7話中第5話)
収録日:2018/12/25
追加日:2022/09/09
中西輝政
京都大学名誉教授

『きけわだつみのこえ』を読むと今でも涙が止まらない

戦前派一日本人の憂鬱~太平洋戦争と敗戦後を顧みて…(1)

太平洋戦争敗戦から来年は早くも70年。「あの敗戦に学ぶべき教訓とは?」…。“徴兵検査”を受けた最後の世代である野田一夫氏が、自身の経験と知見に基づき、明治、昭和、平成、三つの時代を回顧しつつ、“戦後民主主義の劣化”に...
収録日:2014/07/18
追加日:2014/08/15
野田一夫
元一般財団法人 日本総合研究所名誉会長

日中戦争はやがて世界の問題に拡大、そして敗戦・・・

20世紀前半の日中関係~この歴史から何を学ぶか(3)

本年2015年は戦後70年の節目の年。しかし、中国や韓国ではいまだに反日教育が行われ、日本においても特に現代史の教育の欠如は否めない。歴史認識という価値観以前に、事実理解のギャップに問題があると感じた島田晴雄氏...
収録日:2015/07/07
追加日:2015/08/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トルコ国防軍クーデター失敗がもたらした国民の分裂

トルコの一番長い夜とクーデター(1)武装蜂起失敗の背景

今年7月のトルコ国防軍によるクーデターは失敗に終わったが、多くの市民を犠牲にした今回の武装蜂起は過去3回の軍事クーデターとは大きく異なり、結果としてトルコ国民の分裂という事態をもたらした、と歴史学者・山内昌之氏は...
収録日:2016/07/20
追加日:2016/08/11
山内昌之
東京大学名誉教授

ディオクレティアヌスはローマの「3世紀の危機」を救った

ローマ史に学ぶ戦略思考~ローマ史講座Ⅳ(6)ディオクレティアヌスの潔さ

ローマは、暴君や軍人皇帝の出現で度々混乱に見舞われたが、そのたびに復活してきた。早稲田大学国際教養学部特任教授・本村凌二氏は、そのような英雄としてウェウパシアヌスやディオクレティアヌスを挙げる。特にディオクレテ...
収録日:2016/09/30
追加日:2017/06/10
本村凌二
東京大学名誉教授

アウグストゥスの称号を得たオクタウィアヌスは政治的天才

ユリウス・クラウディウス朝~ローマ史講座Ⅵ(1)初代の悩み

早稲田大学国際教養学部特任教授の本村凌二氏が、ローマ帝国初期ユリウス・クラウディウス家の5人の皇帝を中心に古代ローマ史を解説。カエサル暗殺後、アントニウスとの対立を制したオクタウィアヌスは、アウグストゥスの称号を...
収録日:2017/08/07
追加日:2017/09/10
本村凌二
東京大学名誉教授

ブレグジットはグローバリゼーション再編の中の動きなのか

教養としての世界史とローマ史~ローマ史講座・講演編(11)質疑応答編

教養としての「世界史」と「ローマ史」をテーマにした講座を終え、本村凌二氏が質問に答える。特に注目すべき質問は、ブレグジットとグローバリゼーションとの関係である。本村氏はこれに対して、ローマ帝国の成立と分裂に触れ...
収録日:2018/11/28
追加日:2019/08/10
本村凌二
東京大学名誉教授

理性・気概・欲望…ポリスとの類比でわかる「魂の三部分説」

プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(9)魂の三部分説

国家論を議論しているようにみえる『ポリテイア』だが、本当のテーマは「魂(プシューケー)」ではないか。ポリスにおける正義・不正を見ることで、類比的に、人の魂を考察できるからだ。ポリスの階層(守護者・軍人・生産者)...
収録日:2022/09/27
追加日:2023/02/10
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

次の目標は中東におけるアメリカ最大の同盟国

「イスラム国」米イラク空爆~六つの背景とシリア情勢への対応~(前編)

イスラム国に対する米軍のイラク空爆開始からはや1カ月、事態は長期化の様相も呈し、出口が見えない。米欧、特にアメリカが軍事攻撃に打って出た六つの背景と、シリア情勢への対応について、山内昌之氏が鋭く分析する。(前編)
収録日:2014/09/18
追加日:2014/09/24
山内昌之
東京大学名誉教授

ムハンマドは神の啓示を受けた預言者で共同体の最高指導者

ムハンマドを知る(1)その役割と人物像

最近、イスラムが国際政治をにぎわすことが多くなってきたが、それに関連して「ムハンマド」という名を聞くことも多い。ムハンマドは、キリスト教のイエスや仏教の釈迦などと並び称される宗教リーダーだが、その役割には大きな...
収録日:2015/05/28
追加日:2015/06/22
山内昌之
東京大学名誉教授

カエサルの寛容―「敵を許す」ローマ人の精神性

古代ローマ人に学ぶ~ローマ史講座Ⅱ(5)カエサルの寛容を現代に生かす

ローマの「自由と寛容」のうち、「カエサルの寛容」と呼ばれる精神はローマ人の精神性をよく表す。内乱の一世紀に生まれ、内外の戦闘・政争に勝ち続けたカエサルは、どのようなリーダーだったのか。古代ローマ史を専門とする東...
収録日:2016/10/20
追加日:2017/02/10
本村凌二
東京大学名誉教授

トランプ政権の極端な身内主義と政治任命の遅れ

トランプ政権研究(3)政権スタッフと政治任命の遅れ

公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、トランプ政権の編成について解説する。トランプ氏はホワイトハウスのスタッフを極端な身内主義で構成している。内閣人事は、大臣級は早々に決まったが、下位の課長クラスまでの...
収録日:2017/05/23
追加日:2017/06/09
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

神経質な皇帝が行った恐怖による「資金調達」

フラウィウス朝時代~ローマ史講座Ⅶ(4)ドミティアヌスの恐怖<上>

フラウィウス家の3人目の皇帝は、30歳で即位したドミティアヌスである。行政に熱心で、属州経営にも心を砕く皇帝として出発した彼の名は、やがて元老院貴族にとっては「恐怖」を意味するようになる。その間に何があったのか。東...
収録日:2017/11/17
追加日:2018/04/03
本村凌二
東京大学名誉教授

ハドリアヌスの疑惑の残る皇帝就任

五賢帝時代~ローマ史講座Ⅷ(4)ハドリアヌスの縮小政策

五賢帝時代も佳境を迎え、トラヤヌス時代にローマ帝国は最大版図を獲得する。だがそれもつかぬ間、次の皇帝ハドリアヌスは縮小に転じる。この展開はなぜ起きたのか、ハドリアヌス皇帝就任時の経緯も含め、東京大学名誉教授の本...
収録日:2018/02/08
追加日:2018/05/20
本村凌二
東京大学名誉教授

日英同盟の廃棄、総力戦…世界秩序の激変に翻弄された日本

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(1)総力戦時代の到来

日本陸軍は戦前の歴史をどう動かしたのか。シリーズでは陸軍の皇道派と統制派がどのような考えのもとに動いたかを論じる。第1話の今回はまず、第一次大戦が世界史的にいかなる意味を持ったかについて解説する。(全7話中第1話)
収録日:2018/12/25
追加日:2022/08/12
中西輝政
京都大学名誉教授

永田鉄山の「政界・経済界」工作…高度国防国家と統制経済

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(3)軍縮をめぐる対立

陸海軍における派閥を生み出した要因の一つに軍縮がある。海軍においては艦隊派が軍縮に反対し、条約派と対立した。陸軍の統制派は条約派と共通性もあるが、永田鉄山の例に見られるように、経済界や政界に工作を行ないつつ、統...
収録日:2018/12/25
追加日:2022/08/26
中西輝政
京都大学名誉教授

「昭和の悲劇」の教訓とは…従来の昭和史理解の大きな誤り

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(6)二つの教訓

皇道派は中国との戦争の回避を主張したが、統制派こそが侵略を推進し、日本を破滅に導いた。だが総力戦体制は日本のみの考え方ではなかった。グローバリズムの中でも自国の国防については考えをひそかに持っていた。これが日本...
収録日:2018/12/25
追加日:2022/09/16
中西輝政
京都大学名誉教授

叩かれ弱く問題の撤退戦がうまくいかなかった大手メディア

日本のジャーナリズムを建て直すために~朝日新聞の慰安婦問題を斬る~

朝日新聞が2014年8月5日と6日に掲載した慰安婦問題の特集をきっかけに、今さまざまな議論が起こっている。曽根泰教氏が問題の要因や背景を解説しつつ、日本のジャーナリズムを建て直すための重要なポイントを語る。
収録日:2014/09/11
追加日:2014/09/28
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

小渕・金の共同宣言は日韓の良好な関係のピーク

日韓条約50年(1)軍政下の締結と民主化後の好関係

本年2015年6月22日は、日韓条約締結から50年の節目の日に当たる。日韓関係を誰よりも見守り続けてきた若宮啓文氏が、この50年の歩みを三つの時期に分けて解説する。(前編)
収録日:2015/01/29
追加日:2015/06/18
若宮啓文
元朝日新聞主筆

国際社会で活躍する「アングロ・チャイニーズ」とは

「アングロ・チャイニーズ」の台頭

今後の国際政治を語る上でのキーワードは、「アングロ・チャイニーズ」だ。母語と英語を巧みに使い分け、欧米のビジネスマインドを共有した、いわば「アングロ・サクソン化」した東南アジアに居る中国人のことであり、金融や政...
収録日:2015/05/19
追加日:2015/07/16
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 第3代理事長

日本経済の危機を救えるだけの男を失った二・二六の代償

本当のことがわかる昭和史《4》二・二六事件と国民大衆雑誌『キング』(9)恐怖心、パイプ断絶、日本人軽侮

二・二六事件は日本の近代史に三つの影響を与えた。下級軍人の叛乱という恐怖を上流階級に植え付けたということ、高橋是清を殺害によって海外とのパイプを失ったこと、シナ人に日本陸軍を軽視させる引き金となったことだ。上智...
収録日:2015/01/19
追加日:2015/09/03
渡部昇一
上智大学名誉教授

香川俊介氏への歴史家として述べる哀悼の意

追悼・前財務次官 香川俊介氏

2015年8月、前財務次官・香川俊介氏がこの世を去った。生前親交があり、その優れた能力と温かい人柄に魅了されていた歴史学者・山内昌之氏は、香川氏の死にあたり明治の二人の軍人にある共通点を見出すという。これは、国...
収録日:2015/08/19
追加日:2015/09/21
山内昌之
東京大学名誉教授

エベレスト、マリアナ海溝、月――到達した人類は何人?

自律型海中ロボット~深海に切り込む(3)海中はなぜ危険なのか

海中でロボットを動かすときに必要なのは、待ち受ける困難を予想する力である。しかし、人類はあまりにも海中の状況に不案内だ。試みに「エベレスト、マリアナ海溝、月」という三つのフロンティアに到達した人類の人数を確かめ...
収録日:2016/01/12
追加日:2016/06/06
浦環
東京大学名誉教授

「最悪の文民政府でも最高の軍事政権よりはるかにましだ」

トルコの一番長い夜とクーデター(2)最悪の文民政府

政治学には「最悪の文民政府でも最高の軍事政権よりはるかにましだ」という金言がある。武装蜂起が挫折した後のエルドアン政権は、この金言を盾にこれまで以上の強権性を示していく可能性があると、歴史学者・山内昌之氏は言う...
収録日:2016/07/20
追加日:2016/08/14
山内昌之
東京大学名誉教授

カエサル君臨の経緯…クラッスス、ポンペイウスとの関係

ローマ帝国への道~ローマ史講座Ⅲ(3)三頭政治崩壊からカエサル独裁へ

堅固なシステムにもふとしたことでヒビが入る。際どいバランスを保ちつつ、三者がそれぞれの立場で競いあっていた「第1回三頭政治」はなおさらである。今回は、そのバランスが崩れ、カエサルが単独でローマに君臨する経緯につい...
収録日:2016/12/16
追加日:2017/03/29
本村凌二
東京大学名誉教授

なぜ日本人は信仰心が薄いのにモラルが高いのか

ローマ史に学ぶ戦略思考~ローマ史講座Ⅳ(8)質疑応答

欧米人からすると意外なのは、日本人のモラルの高さだ。早稲田大学国際教養学部特任教授・本村凌二氏によれば、その一つの解答が、新渡戸稲造の『武士道』である。誠実で実直な日本人は、陰謀や罠よりも正攻法で闘うことを選ん...
収録日:2016/09/30
追加日:2017/06/12
本村凌二
東京大学名誉教授

敗戦した日本の武装解除はなぜ無血だったか…その背景とは

敗戦から日本再生へ~大戦と復興の現代史(1)厚木飛行場に降り立った占領者

公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏による島田塾特別講演を収録したシリーズレクチャー。教科書では語りきれない歴史に埋め込まれた敗戦と占領の事実を取り上げて、なぜ日本は奇跡の再生を成し得たのか、日本は今後ど...
収録日:2016/07/08
追加日:2017/07/12
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

カリグラ、ネロ、ドミティアヌス…悪帝と「記憶の断罪」

フラウィウス朝時代~ローマ史講座Ⅶ(4)ドミティアヌスの恐怖<下>

ドミティアヌスの治世は81年から96年にかけての15年間。その間に競技場建設をはじめ多数のインフラ整備が行われた。首都ローマばかりでなく属州への目配りも大切にした皇帝は、兵士たちも優遇する。そんな彼がなぜ「記憶の断罪...
収録日:2017/11/17
追加日:2018/04/10
本村凌二
東京大学名誉教授

軍事組織を利用したテロ対策の注意点

テロ対策の理論と実際(3)軍事組織の活動

軍事組織がテロ対策として、治安維持活動を行う場合、どんな点に注意しなければならないのか。警察との間で意思の不疎通が起きることはないのか。防衛省防衛研究所防衛政策研究室主任研究官の片山善雄氏が、軍事組織を利用した...
収録日:2017/12/08
追加日:2018/03/09
片山善雄
元防衛省防衛研究所 防衛政策研究室 主任研究官

ローマの皇帝に必要だと言われた2つの資質は?

五賢帝時代~ローマ史講座Ⅷ(2)暴君の経験を経てネルウァ登場

五賢帝時代はどのように始まったのか。東京大学名誉教授の本村凌二氏が、カリグラ、ネロ、ドミティアヌスという五賢帝時代前の暴君の経験を経てネルウァが登場するまでを、グラビタスとレビタスという2つの皇帝の資質から語る。...
収録日:2018/02/08
追加日:2018/05/13
本村凌二
東京大学名誉教授

トランプ政権発足から14ヶ月を振り返る

トランプ劇場第三幕へ(1)混乱の船出

発足当初から続いているトランプ政権の急速な人事交代や不安定な統治は、どうして起こっているのか。元海上自衛隊佐世保地方総監で一般社団法人日本戦略研究フォーラム政策提言委員である吉田正紀氏が、政権の政治構造を分析し...
収録日:2018/04/20
追加日:2018/06/07
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

カラカラ帝のアントニヌス勅法はローマ帝国の普遍化の象徴

五賢帝時代が去って~ローマ史講座Ⅸ(3)カラカラ

東京大学名誉教授の本村凌二氏が五賢帝時代終焉後から軍人皇帝時代になるまでの皇帝たちを語る古代ローマ史シリーズ。第3話は「アントニヌス勅法」と「カラカラ浴場」で名を残すカラカラを取り上げる。(全4話中第3話)
収録日:2018/07/02
追加日:2018/09/12
本村凌二
東京大学名誉教授

ディオクレティアヌスが圧倒的リーダーシップで進めた改革

四分治制時代のローマ史~ローマ史講座XI(2)ディオクレティアヌスの改革

ディオクレティアヌスは四分治制の中で圧倒的なリーダーシップを発揮した。軍事力の増強や官僚制を整備することによって広大な領土の細部までその統治が及ぶようにした。それは財政支出を増やす改革であった、と本村凌二氏は説...
収録日:2019/02/26
追加日:2019/09/14
本村凌二
東京大学名誉教授

世界が大変化する激動の2020年、日本はどう対応すべきか

2020世界の政治経済と日本(1)世界の混迷の中心はトランプ

2020年現在、トランプ大統領率いるアメリカが孤立主義を取り、中国との間に経済紛争を起こしている一方、EUではイギリスが離脱するBREXITが実現するなど、世界情勢は混迷の一途をたどっている。こうした状況の中で日本はどのよ...
収録日:2020/01/23
追加日:2020/04/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

知られざる皇道派の思想…その“密教”と“顕教”とは

戦前日本の『未完のファシズム』と現代(6)皇道派と統制派の対立

戦前日本の運命を考える上で、皇道派と統制派の対立は重要である。特に強国の経済力を目の当たりにした皇道派のビジョンが失敗に終わったことは、その後の日本の運命を決めることになる。(2020年2月26日開催・日本ビジネス協会...
収録日:2020/02/26
追加日:2020/07/21
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

佐藤鉄太郎の7割神話が崩れ、大鑑巨砲主義を考えた日本海軍

戦前日本の「未完のファシズム」と現代(7)海軍の役割

戦前の海軍は、ペリー来航以来、仮想敵国であったアメリカの出方を見ながら、さまざまな戦略を掲げていた。そこで出てきたのが佐藤鉄太郎の7割神話である。しかし、やがて敵の「7割あれば勝てる」というビジョンが揺らいでくる...
収録日:2020/02/26
追加日:2020/07/28
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

なぜナポレオンはフランス革命の理念を広めようとしたのか

独裁の世界史~フランス革命編(6)皇帝ナポレオンによる独裁

全ヨーロッパを駆け抜けたナポレオンの評価は、英雄から人非人まで大きく分かれる。フランス革命の時流に乗って皇帝に上り詰めた彼が杖としたのは革命理念だったが、実際にはヨーロッパ全土にナショナリズムが鼓舞され、自身の...
収録日:2020/01/10
追加日:2020/10/16
本村凌二
東京大学名誉教授

「小澤開作的なるもの」と「官僚的なるもの」の違いとは?

小澤開作と満洲事変・日中戦争(10)日本の国を滅ぼすのは…

小澤開作は戦争中から「東大をぶっこわせ」と言いつづけ、戦後の東大紛争のときには、徹底して学生側の味方だったという。「日本の国を滅ぼすのは官僚と軍人だ」と考えていたからこそ、官僚を数多く輩出してきた東大に批判的な...
収録日:2019/10/09
追加日:2020/11/16
小澤俊夫
小澤昔ばなし研究所所長

ソーシャルネットワークで決して補えない外交の基本

米国の対中政策~戦略の現状と課題(8)深掘り編:外交の基本を問う

外交の基本は「face to face」で、ソーシャルネットワークとは違うタイプの交流となるため、時間もお金もかかる。だが、ソフトマネー予算削減の方向へ進んでいる現代では、信頼関係を築いた「友人」と呼べるほどの交流は持ちに...
収録日:2020/10/07
追加日:2021/01/12
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

日本的なるものと西洋的なるものの葛藤が立派な魂を生んだ

「壁」ありてこそ(1)作家との対話が当たり前だった時代

執行草舟が、三島由紀夫との対話などを紹介しつつ、日本における天皇の意味、芸術の意味、西洋と日本の狭間で揺れ動く葛藤の意味などについて語るシリーズ。第1話では、三島由紀夫と16歳から19歳までに7回会って文学論議をし...
収録日:2021/01/14
追加日:2021/02/19

1942年に米潜水艦の魚雷で沈没した大洋丸の数奇な運命

戦時徴用船の悲劇と大洋丸捜索(2)大洋丸の数奇な運命

1942年5月、多くの民間人を乗せた大型客船大洋丸は、長崎沖でアメリカの潜水艦によって撃沈された。この大洋丸は、太平洋戦争開戦直後に沈没するまで、日本のさまざまな歴史に関わり続けた。大洋丸の足跡から見える興味深い日本...
収録日:2020/02/28
追加日:2021/04/03
浦環
東京大学名誉教授

沈没船と亡くなった人々の調査に国は乗り出すべきだ

戦時徴用船の悲劇と大洋丸捜索(8)海中の遺骨の扱い

今回の大洋丸の発見から浮かび上がってくる問題もある。大洋丸とほぼ同じ地点で沈没させられた、りま丸の乗組員の遺体の多くは、九州の島に流れ着き現地の人々によって埋められていた。しかし、最近になってこの島をアメリカ軍...
収録日:2020/02/28
追加日:2021/06/26
浦環
東京大学名誉教授

名将たちほど敵を怖れ、窓際族は自信に満ちている

自信について(12)自信を持ったら「ただのバカ」

日本人は「自信を持たないこと」が素晴らしい活動のできる根源だった。それは、皇室や家制度があって、尊いものが常に自分の上にあったからこそのものだった。また、理想を掲げていれば負けても「誇り」を持てるが、「自信」は...
収録日:2022/01/25
追加日:2022/06/10
対談 | 執行草舟田村潤

日本の小学校で「音楽、体育」を学ぶのもプラトンの影響?

プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(7)2つの教育論〈上〉初等教育

国家の守護者や軍人を育てるために必要なのが教育であることから、言論によるポリス建設は途中から教育論となってくる。そこで彼らに必要だとして語られている教育論は、初等教育と高等教育の2段階で、初等教育は学芸と体育の二...
収録日:2022/07/08
追加日:2022/12/29
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

現実を律する者が一番偉い――徳川家康が重んじた儒教思想

徳川家康の果断と深謀~その指導者論・組織論(4)家康と儒教

それまで日本は仏教を重んじてきたが、徳川家康は儒教に重きを置いた。それは儒教が徹底したリアリズムであり、現実世界を治めるものがもっとも偉いのだとしたからである。そしてそれに加えて家康が取り入れたのが「東照大権現...
収録日:2022/09/14
追加日:2022/12/20
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

ウクライナ戦争は何年続く…世界史が物語る戦争の不可思議

世界史から見たウクライナ戦争と台湾危機(1)長期戦の歴史と「ピュロスの勝利」

2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻。両者の攻防は1年が経過してもなお続いているが、いったいこの戦争はどのような終結を迎えるのか。さらなる長期化の可能性を考えたとき、過去に長期化した戦争の歴史を振り返ること...
収録日:2023/02/28
追加日:2023/03/29
山内昌之
東京大学名誉教授

遠藤謹助―造幣局をつくった「造幣の父」

技術と民生から見た明治維新(1)遠藤謹助

明治維新と言えば、ともすると政治家や外交官、軍人に焦点が当たりがちだが、技術や科学の面でも多大に貢献した人々がいる。本編シリーズ第1話では、かの「長州ファイブ」の一人であり、「造幣の父」と言われる遠藤謹助にスポッ...
収録日:2014/02/05
追加日:2014/02/24
山内昌之
東京大学名誉教授

父方の祖父は母方とは対照的なリベラルの政治家

安倍首相と祖父・岸信介氏のDNA(1)対照的な安倍首相の二人の祖父

戦後の安保改定に尽力した第56代・57代内閣総理大臣の岸信介氏は安倍首相の母方の祖父である。本編シリーズ第1話では、あまり知られていない安倍首相の父方の祖父の存在についてもフォーカスし、岸氏の戦前から戦後にかけての波...
収録日:2013/11/08
追加日:2014/02/24
若宮啓文
元朝日新聞主筆

岸信介の動きを見れば安倍首相の外交が分かる

安倍首相と祖父・岸信介氏のDNA(2)岸氏の影を追う安倍首相

安倍首相はさまざまな面において岸信介氏の影を追っていると言われる。本編シリーズ第2話では、外交、憲法改正、治安立法、そして歴史認識における安倍総理と岸氏の共通性を指摘し、岸氏から安倍首相に受け継がれるDNAが如何な...
収録日:2013/11/08
追加日:2014/02/24
若宮啓文
元朝日新聞主筆

反共同盟への思いと韓国への謝罪で臨んだ李承晩との交渉

安倍首相と祖父・岸信介氏のDNA(3)岸氏に学ぶべきこと

岸信介氏が進めた日韓国交交渉。そこには植民地支配の屈辱を体験した韓国の琴線に触れた岸氏の言葉があった。これから良好な日韓関係を構築していくためにはどうすべきか、岸氏の秘話はいま大いに参考になるだろう。
収録日:2014/02/22
追加日:2014/03/06
若宮啓文
元朝日新聞主筆

ドイツはホロコーストをナチスの罪として裁くことができた

なぜ「ドイツの謝罪」のようにいかなかったのか(2)日本とドイツの状況の根本的な相違

日本はなぜドイツのように戦争責任を明確にできなかったのか。なぜ過去にけじめを付けにくかったのか。当時の日本とドイツの根本的な状況の相違を指摘しつつ、その要因について解説する。(後編)
収録日:2013/10/31
追加日:2014/04/24
若宮啓文
元朝日新聞主筆

ソウル五輪や韓国民主化、日本の体制も変わり共同宣言へ

日韓関係の悩ましさ(2)90年代の和解に行きつくまで

1965年に締結した日韓基本条約は、その後、日韓両国にさまざまな波紋を投げかけた。条約締結の背景となった国際情勢、その後に噴出した諸問題など、日韓条約に関連する複雑かつ多面的状況を解説する。(シリーズ3話中第2話)
収録日:2013/11/08
追加日:2014/04/24
若宮啓文
元朝日新聞主筆

小国・日本に破れた屈辱が日中関係を複雑にした

中国近代化の真実~科挙と日清戦争(2)日清戦争の爪痕

日清戦争が中国に与えた衝撃と屈辱は想像を絶すると島田晴雄氏は指摘する。中国の文化に憧れ抜いた「属国」の裏切りを意味するからだ。その爪痕は中国の近代化に影を落としたのか、それとも動力源となったのか。(後編)
収録日:2014/03/04
追加日:2014/05/08
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

昔は人材を「みんなでちゃんと」育てようとする社会だった

教育論~歴史の中のエリートたち(3)個人の力量と社会の土壌

 齋藤健氏の教育論の最終回は、原敬と山縣有朋に始まり、幕末の志士を経て徳川家康とアウグストゥスへ。歴史を知り、自分の頭で考えれば、対話はここまで広がる! 尽きることのないプロセスの中にこそ、明日の教育へのヒント...
収録日:2014/02/18
追加日:2014/06/05
齋藤健
衆議院議員 経済産業大臣

街頭に立ち続けて25年以上、国民の関心を肌で感じる

政治家としての信念と財産

野田佳彦氏には、29歳で初めて県会議員になったときから大事に続けてきたことがあった。そこに込められた政治家としての想いとは。さらに総理経験を経て感じたことなど、野田氏に聞いてみた。
収録日:2014/02/27
追加日:2014/06/05
野田佳彦
衆議院議員

カルドーゾ、ルーラ政権と続いたブラジルの繁栄

ブラジルの繁栄と転落(2)民政移管後の大復活と債権国への道

繁栄と転落の歴史をたどりながら、ブラジルの復元力に迫るシリーズ後編。驚異的な高度成長を遂げた軍政時代の後、転落と復活のなか、今日に至った経緯を追いながら、ブラジルが将来、世界の牽引役を担う可能性に追う。
収録日:2014/04/10
追加日:2014/06/12
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「方法」と「人物」から中東国際関係史を理解する

『中東国際関係史研究』を読み解く(1)本書の目指した二つの目的

山内昌之氏の近著『中東国際関係史研究』が話題になっている。2段組み800ページを超える重厚な学術書であるにもかかわらず、半年で4刷を重ねる異例の早さだ。40年来の研究の結実成果をいかに読むべきか。著者自身が、3...
収録日:2014/06/18
追加日:2014/07/03
山内昌之
東京大学名誉教授

「歩こうアメリカ、語ろうニッポン」プロジェクトとは?

『歩こうアメリカ、語ろうニッポン』レポート(1)プロジェクトの経緯と背景

『歩こうアメリカ、語ろうニッポン』は、首相官邸でこの春急きょ企画、始動したプロジェクトである。果たして、このプロジェクトにはどんな意図があって、どのように進められたのか。その経緯と背景について島田晴雄氏が語る「...
収録日:2014/06/24
追加日:2014/08/14
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

西田幾多郎の思想を求め京大哲学科に集まった弟子たち

過去から未来へ、京都学派の役割(1)京都学派とは

京都には「哲学の道」がある。銀閣寺から若王子橋へ疎水に沿う小道で、西田幾多郎や田辺元らが散策したのが名の由来だ。西田門下に集まった京都学派の中枢をなした髙坂正顕氏の三男であり、戦後の国際政治学者・髙坂正堯氏を兄...
収録日:2014/07/18
追加日:2014/09/01
髙坂節三
公益財団法人 日本漢字能力検定協会 顧問

第2次世界大戦での天皇の位置について知ることができる

昭和天皇実録~公開の歴史的意義

一般公開された『昭和天皇実録』とはいかなる書物なのか?10世紀以降に一時途絶えることもありながら、天皇の最初の祖とされる神武天皇から脈々と受け継がれてきたこの国史は、昭和天皇の生涯だけでなく、激動の時代「昭和史...
収録日:2014/09/03
追加日:2014/09/13
山内昌之
東京大学名誉教授

江藤淳が調査した戦後日本の言論統制

「積極的平和主義」とは何か(3)戦後教育でゆがめられた日本人の危機意識

尖閣列島、もしくは日本周辺を世界が「今、最も危険な地域」と注目しているにもかかわらず、当の日本人の危機感はあまりにも薄い。なぜ、日本人の自国に対する安全保障意識はかくも低いのか? その根っこにある戦後体制に焦点...
収録日:2014/07/08
追加日:2014/10/07
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「歴史とは何か」を考える枠組みと問題への関心

『歴史とは何か』を語る(3)隠された秘密のメッセージを読み解く

ヘロドトス、司馬遷、吉田松陰、福沢諭吉。古今東西を縦横に往来する『歴史とは何か』の枠組みを、著者である山内昌之氏自らが語る。過去の歴史家が史料に隠した秘密のメッセージとは。シリーズ第3回。
収録日:2014/10/08
追加日:2014/12/12
山内昌之
東京大学名誉教授

エンブラエルやペトロブラスにみるブラジル企業の多様性

ブラジル訪問に学ぶ(3)ブラジルの復元力の源は「多様性」と「明るさ」

日本から見れば地球の反対側に位置するブラジル。しかし、ブラジルと日本の間には地理的なものだけではなく、いくつもの「正反対」が存在する。その中にこそ、日本の問題を打開するヒントがある! 島田晴雄氏が実際に見聞きし...
収録日:2014/10/02
追加日:2015/01/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

スティーブ・ジョブズにも影響―『3900羽の野鴨たち』

野鴨の哲学~安楽から離れ自分自身を生きる(2)アメリカと日本で羽ばたいた野鴨たち

キェルケゴールから始まった「野鴨の哲学」はその後、あるアメリカ人によってビジネスの世界に持ち込まれ、多くの実業家に影響を与えた。アメリカで、そして日本でも羽ばたいた野生の鴨の物語とは? (全3話中第2話目)
収録日:2014/02/26
追加日:2015/01/07
行徳哲男
日本BE研究所 所長

日本史上、数少ない行政改革を成し遂げたリーダーシップ

日本のリーダーはどうあるべきか

当時、行政管理庁長官であった中曽根康弘氏らとともに国鉄改革に尽力した一人、JR東海の葛西敬之名誉会長が、中曽根氏、明治維新、大東亜戦争のリーダーシップを引き合いに出しながら、現代日本のリーダー像を論じる。
収録日:2014/04/15
追加日:2015/01/27
葛西敬之
元東海旅客鉄道(JR東海)代表取締役名誉会長

ウクライナ問題は戦後世界の国際法違反

アゼルバイジャン訪問に学ぶ(4)グルジア・チェチェン・ウクライナからアゼルバイジャンを顧みる

2014年現在、ウクライナ問題をめぐり、欧米はロシアに対し「19世紀的暴力」と批判し、経済制裁の反撃を加えている。では21世紀初頭の「民主化ドミノ現象」は旧ソ諸国に何をもたらしたのか。そこから日本は何を学ぶべき...
収録日:2014/10/02
追加日:2015/07/16
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

今の日本が最も参考にすべき国とは?

日本の成長のキーワードは「全否定」

島田晴雄氏はアベノミクスを評価しつつ、過去データから算出された数字やパーセンテージにとらわれていては、到底、真の「成長」は望めないだろうと指摘する。今、日本が最も学ぶべき国はどこか? どのような方法を学ぶべきか...
収録日:2015/01/27
追加日:2015/03/04
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

文革や天安門など隠したい部分には決して光を当てない中国

戦後70年談話~政治と歴史認識(5)歴史認識とインテグリティー

歴史認識とは単に過去に関わるものではなく、その時々の時代、国の情勢が複雑に反映するものだ。それゆえ、歴史認識を論ずるのは非常に難しいことだが、だからこそ、われわれはインテグリティーをもって歴史を語るべきなのだ。...
収録日:2015/05/18
追加日:2015/06/18
山内昌之
東京大学名誉教授

狡猾国家イエメンを育てたサウジアラビア、イランとの関係

狡猾国家イエメンの現状(2)サウジとイランの代理戦争

今日のイエメン危機をつくっている政治パターンには、二つの面が機能していると歴史学者・山内昌之氏は言う。そこには、複雑に絡み合うサウジアラビアとイランの対立構造がある。両国との関係を中心に、狡猾国家イエメンが置か...
収録日:2015/06/09
追加日:2015/07/06
山内昌之
東京大学名誉教授

もしロシア革命がなかったら大東亜戦争はなかったはず

本当のことがわかる昭和史《1》誰が東アジアに戦乱を呼び込んだのか(15)コミンテルンが東アジアに戦乱を呼び込んだ

もしロシア革命がなかったら、大東亜戦争はなかったはずであり、共産主義政権のソ連が成立していなければ満洲は乱れなかった。そもそも満洲が平和であったなら、シナ事変も起こるはずがない。では、東アジアに戦乱を呼び込んだ...
収録日:2014/11/17
追加日:2015/08/13
渡部昇一
上智大学名誉教授

日本の戦車はソ連の25倍以上頑丈だった!

本当のことがわかる昭和史《1》誰が東アジアに戦乱を呼び込んだのか(7)司馬遼太郎がノモンハンを書かなかった理由

日本を代表する歴史小説家である故・司馬遼太郎氏は、ノモンハン事件を執筆のテーマに定め、膨大な史料を収集し、取材を進めていた。ところが、突如「ノモンハン事件は書かない」と言い出した。一体それはなぜなのか。上智大学...
収録日:2014/11/17
追加日:2015/08/10
渡部昇一
上智大学名誉教授

平成に入り明らかとなったノモンハン事件の衝撃的真相

本当のことがわかる昭和史《1》誰が東アジアに戦乱を呼び込んだのか(6)「ノモンハン事件は日本の大敗北」は誤り

1939年に発生した日ソ国境紛争の一つであるノモンハン事件は、日本軍の一方的な負け戦だったといわれることがある。しかし、平成に入り、ソ連側の本当に被害状況が明らかとなる。上智大学名誉教授・渡部昇一氏によるシリー...
収録日:2014/11/17
追加日:2015/08/10
渡部昇一
上智大学名誉教授

東京裁判で不採用だった一級資料本『紫禁城の黄昏』とは?

本当のことがわかる昭和史《1》誰が東アジアに戦乱を呼び込んだのか(5)田中隆吉vs『紫禁城の黄昏』

東京裁判では、関東軍参謀などを務めた田中隆吉を証人として重用し、多くのエピソードを語らせたが、誰が見ても第一級史料である『紫禁城の黄昏』の証拠書類としての採用は却下された。それはなぜなのか。上智大学名誉教授・渡...
収録日:2014/11/17
追加日:2015/08/10
渡部昇一
上智大学名誉教授

リットン調査団の真実!もし調査が数年ずれていたら…

本当のことがわかる昭和史《1》誰が東アジアに戦乱を呼び込んだのか(4)イギリスはわかっていた

満洲事変後の1932年に派遣されたリットン調査団の報告書も、日本を厳しく非難していない。また、清朝最後の皇帝・愛新覚羅溥儀の家庭教師だった英国人、レジナルド・ジョンストンの著書『紫禁城の黄昏』には、溥儀が満洲国...
収録日:2014/11/17
追加日:2015/08/10
渡部昇一
上智大学名誉教授

張作霖爆殺事件はなぜ起きたのか?その真相に迫る

本当のことがわかる昭和史《1》誰が東アジアに戦乱を呼び込んだのか(2)あの当時、相手側が何をしたのか

東京裁判は、日本の侵略戦争の始まりは満洲事変だと断定した。今回は、その遠因となった1928年の張作霖爆殺事件にスポットを当てる。果たして、この事件は世間でいわれるように日本陸軍の陰謀だったのか? 上智大学名誉教...
収録日:2014/11/17
追加日:2015/08/10
渡部昇一
上智大学名誉教授

日露戦争までとまるで違う? 日本軍を驚かせた戦争の近代化

本当のことがわかる昭和史《2》軍縮ブームとエネルギー革命の時代「明治の精神」の死(17)四個師団廃止と軍の近代化を進めた日本

第一次世界大戦で一気に近代化された戦争のことを日本人は知らなかった。ヨーロッパの戦場では、戦車のみならず毒ガスや火炎放射器、飛行機が登場し、それまでとは戦争そのものが一変していたのだ。上智大学名誉教授・渡部昇一...
収録日:2014/12/15
追加日:2015/08/20
渡部昇一
上智大学名誉教授

山県有朋がつくった軍部大臣現役武官制がやがて大問題に

本当のことがわかる昭和史《2》軍縮ブームとエネルギー革命の時代「明治の精神」の死(4)ドイツでさえ軍部大臣現役武官制ではなかった

当時、文民ではなく武官が軍を統制していたのは日本や中国、スペインくらいで、ドイツでさえ軍部大臣現役武官制ではなかった。そして、その発端は、山県有朋の軽い気持ちからだった。上智大学名誉教授・渡部昇一氏によるシリー...
収録日:2014/12/15
追加日:2015/08/17
渡部昇一
上智大学名誉教授

当時の海外でも人気を博した小説は「大正」という時代の産物

本当のことがわかる昭和史《2》軍縮ブームとエネルギー革命の時代「明治の精神」の死(3)「みんなみんなやさしかつたよ」

大正時代に台湾や中国でも人気を博した厨川白村の小説や、大正から昭和にかけて歌われた『からたちの花』などの童謡――これらは陸海軍大臣が現役軍人に限定されず、軍部が口を出さなかった時代の産物であることは間違いない。上...
収録日:2014/12/15
追加日:2015/08/17
渡部昇一
上智大学名誉教授

大正デモクラシーにも影響を与えたといわれるドイツの書物

本当のことがわかる昭和史《2》軍縮ブームとエネルギー革命の時代「明治の精神」の死(2)シビリアン・コントロールを知っていた木越安綱

大正初期の1913年、内閣をも潰してしまう軍部大臣現役武官制の規定が削除された。シビリアン・コントロールを理解していた陸軍大臣・木越安綱中将の「ガッツ」によるものだ。上智大学名誉教授・渡部昇一氏によるシリーズ「...
収録日:2014/12/15
追加日:2015/08/17
渡部昇一
上智大学名誉教授

光緒帝の皇后とその前で跪いた太った老人が泣いていた

20世紀前半の日中関係~この歴史から何を学ぶか(2)

本年2015年は戦後70年の節目の年。しかし、中国や韓国ではいまだに反日教育が行われ、日本においても特に現代史の教育の欠如は否めない。歴史認識という価値観以前に、事実理解のギャップに問題があると感じた島田晴雄氏...
収録日:2015/07/07
追加日:2015/08/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

五・一五事件…青年将校を死刑にしなかったのは最大の失敗

本当のことがわかる昭和史《3》社稷を念ふ心なし――五・一五事件への道(18)そして減刑嘆願書が山積みにされた 

1932年の五・一五事件で、首相を殺した犯人さえ死刑にしなかったことは、日本政府の最大の失敗であった。そして、犯人たちに多くの同情が集まり、軽い処分しか下されなかったことが、さらに二・二六事件、そしてその後の危...
収録日:2014/12/22
追加日:2015/08/27
渡部昇一
上智大学名誉教授