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「真実」の検索結果

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なぜモーツァルトはフリーメーソンに入ったか…その真実は

独立と在野を支える中間団体(4)社団国家とフリーメーソン

日本の中世では、地方勢力が強く中央集権が不十分だったため、中間集団は見られなかった。一方、中世ヨーロッパでは中間集団はなくてはならないものとなる。「社団国家」と呼ばれるものだ。もう一つ、国家の保護を受けにくい国...
収録日:2024/06/08
追加日:2024/11/08
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

ポスト・プーチンは誰なのか?鍵を握る2つの人事に注目

ロシア「内政・経済・外交」の真実(3)プーチン政権の長期化と日本の対応

2024年5月、第5期となる任期をスタートさせたプーチン。最長で2036年まで続くことになったプーチン政権は、国内の経済や軍事を強化し、排外主義のさらなる加速をにらんでいるようだ。その状況を分析した上で、今後日本はロシア...
収録日:2024/07/08
追加日:2024/10/12
上月豊久
元駐ロシア日本国特命全権大使

ロシアにとっては予想外…苦しい戦況となった3つの要因

ロシア「内政・経済・外交」の真実(2)ウクライナ侵略3つの戦略的マイナス

内政や経済だけでなく、外交においても排外主義的傾向を強めるロシア。それはプーチンが大統領就任当初から目指してきたことだった。ウクライナへの侵略もそうした内向きな政治に生かされようとしているが、そこには誤算もあっ...
収録日:2024/07/08
追加日:2024/10/05
上月豊久
元駐ロシア日本国特命全権大使

ウクライナ侵攻も支持率対策か…プーチン政治の実態に迫る

ロシア「内政・経済・外交」の真実(1)国民の支持を意識するプーチン政治

ロシアの政治・経済は今どのような状況なのだろうか。2022年2月に始まったウクライナへの侵攻だが、いまなおその戦闘は続いている。今後も予断を許さない状況だが、このことがロシア国内に与えた影響も気になるところだ。そこで...
収録日:2024/07/08
追加日:2024/09/28
上月豊久
元駐ロシア日本国特命全権大使

原因はトップの油断と隠蔽…売上至上主義から適正経営へ

松下幸之助の危機克服~熱海会談の真実(4)共存共栄と「3+7の物語」

熱海会談は、松下幸之助の経営者人生において画竜点睛というべき一幕だった。佐久間氏はその後も松下電器(現パナソニック)の発展に寄与し、「3+7の物語」を用いてWOWOWの再建に貢献する。最大の危機を乗り切った熱海会談の成...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/07/01
佐久間曻二
元松下電器産業副社長

押し込み販売と手形の山…破局の危機を乗り越える熱海会談

松下幸之助の危機克服~熱海会談の真実(3)松下幸之助の涙の約束

「やっぱり松下が悪かった」――松下幸之助による涙の謝罪で終わった熱海会談。この会談は、1961年に松下電器の社長から退き、会長としてPHPに専心していた松下幸之助が勇躍、第一線に戻り、代理店販売会社である全国の卸屋との絆...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/06/24
佐久間曻二
元松下電器産業副社長

「三種の神器」ブームの後に来た最大の危機…その予兆とは

松下幸之助の危機克服~熱海会談の真実(2)最大の危機と予兆

佐久間氏は自身の苦境を乗り越えるにあたり、松下幸之助の「最大の危機」を参考にしたという。それは1964年7月、松下関係者と販売会社・代理店のトップ200名を集めて行われた「熱海会談」である。(2023年12月1日開催日本ビジネ...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/06/17
佐久間曻二
元松下電器産業副社長

松下幸之助は聞き上手ではなく言わせ上手…素直な心で即断

松下幸之助の危機克服~熱海会談の真実(1)最初の出会いでの衝撃

「私は松下幸之助に惚れました。この人についていこうと思いました」――こう語るのは、28歳から25年間、幸之助の薫陶を受けた佐久間氏。かつて松下電器産業副社長を務めた氏が幸之助から学んだこととは何だろう。最初の出会いで...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/06/10
佐久間曻二
元松下電器産業副社長

創造的経営の核心…「個人の信念」を真実として正当化する

日本企業の病巣を斬る(7)信念と創造的経営

理想や使命へ向かうと「自分がこうやりたい」というものが出てくる。それぞれに正解を見つけていくしかないから、おのずと自分の持ち味が発揮されるようになる。ところが、現在の日本の企業社会では会議ばかりを重んじるあまり...
収録日:2023/10/18
追加日:2024/01/12
対談 | 執行草舟田村潤

インフレ激化の真実…デフレ脱却を困難にした日本の労働市場

経済と社会の本質を見抜く(1)世界的インフレと労働市場の影響

現在の経済、そして社会の本質を、どのように見抜いていけばいいのだろうか。最初に考えるのは、インフレについてである。可能性は低いが、インフレが激化する「ハイパー・インフレーション」が起こると、いったい社会はどうな...
収録日:2023/08/09
追加日:2023/10/29

陰謀論の典型的なパターンとは?惑わされぬための考え方

クライン『ショック・ドクトリン』の真実(4)経済的自由なしに民主主義はあり得ない

クラインの主張の矛盾は「新自由主義」への批判において極まる。クラインによると、民主化と経済自由化は矛盾するということだが、それは根拠のない話で、実際はまったく違うのだ。今回はクラインの議論の矛盾を、データをもと...
収録日:2023/07/20
追加日:2023/09/08
柿埜真吾
経済学者

天安門事件や南米の独裁者への評価分析も間違いばかり?

クライン『ショック・ドクトリン』の真実(3)天安門事件と独裁者とクラインの矛盾

ミルトン・フリードマンの「ショック療法」の議論を曲解し、的外れな批判を展開するナオミ・クライン。その議論は、中国の歴史的事件である天安門事件へと波及する。民主化を支持していたフリードマンを保守派として批判したク...
収録日:2023/07/20
追加日:2023/09/08
柿埜真吾
経済学者

フリードマンの主張と電気ショックは本当に似ているのか?

クライン『ショック・ドクトリン』の真実(2)曲解された「ショック療法」

「ショック療法」という概念こそミルトン・フリードマンの核心であるとし、それを拷問や電気ショック療法と重ね合わせて批判を展開したナオミ・クラインの『ショック・ドクトリン』。しかしフリードマンは、本当にクラインのい...
収録日:2023/07/20
追加日:2023/09/01
柿埜真吾
経済学者

100分de名著!?『ショック・ドクトリン』驚愕の印象操作

クライン『ショック・ドクトリン』の真実(1)ショック・ドクトリンとは何か

カナダのジャーナリスト、ナオミ・クラインが2007年に著した『ショック・ドクトリン』は、その邦訳書も増刷を重ねるなど、世界で多くの読者を獲得している。本書の論旨は、経済学の権威であるミルトン・フリードマンを痛烈に批...
収録日:2023/07/20
追加日:2023/09/01
柿埜真吾
経済学者

嘘をつかなければ人を愛することができない場合もある

人生のロゴス(14)虚偽の真実とは何か

今の日本人は「虚偽は悪い」と思っているが、「嘘も方便」とあるように、いい虚偽もある。嘘をつかなければ、できないこともあるし、人を愛することもできない場合もある。そういうことが、現代人はわからなくなっている。その...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/08/25
執行草舟
実業家

「福田ドクトリン」と全方位平和外交…福田赳夫の真実とは

福田赳夫と日本の戦後政治(8)福田政権「3つの功績」

1976年に発足した福田政権は、経済、外交の両面で主に3つの大きな成果を残した。経済大国となった責任と平和的な国際協調を重んじる政治理念あってのことだが、その一つが「福田ドクトリン」と呼ばれるものである。「平和に徹し...
収録日:2022/09/29
追加日:2023/06/30
井上正也
慶應義塾大学法学部教授

オーストリア学派…ミーゼス、ハイエク、シュンペーター

本当によくわかる経済学史(11)オーストリア学派の真実

世界大恐慌の後、マルクス主義経済学の計画経済を批判したのが、オーストリア学派といわれるグループであった。彼らは、「そもそも計画経済が可能なのか」という本質部分や、その大きな弊害を鋭く突いた。また、企業家の役割や...
収録日:2022/06/08
追加日:2023/02/15
柿埜真吾
経済学者

ケインズ革命への誤解…真に独創的なのは、どの部分か?

本当によくわかる経済学史(10)「ケインズ政策」の誤解と真実

不況の際は政府の財政出動によって景気回復を図る。これがケインズの政策であり、1929年の大恐慌を救ったのはケインズ革命によるものだと一般にはいわれるが、実はこれは必ずしも正しい理解ではないと柿埜真吾氏は言う。ケイン...
収録日:2022/06/08
追加日:2023/02/08
柿埜真吾
経済学者

大恐慌とケインズ…様々な恐慌克服の処方箋の真実を探る

本当によくわかる経済学史(9)ケインズ、計画経済、オーストリア学派

1929年の世界大恐慌ではFRBの金融政策の失敗が明らかにされなかったため、「古典派経済学には限界があるのではないか」と皆が考えるようになってしまった。そこで代わって台頭したのが、ケインズ経済学やマルクス主義、オースト...
収録日:2022/06/08
追加日:2023/02/01
柿埜真吾
経済学者

有力者を親戚関係にする親衛隊の仕組みと、末子相続の真実

モンゴル帝国の世界史(5)最大版図への道程

モンゴル帝国はなぜ戦争に強いのか。それは遊牧民ならではの特徴を生かした軍の仕組みがあったこと、そして帝国の隅々にまで人的ネットワークが築かれたことにあった。さらにチンギス・ハーンは、子どもや孫たちが争わないよう...
収録日:2022/10/05
追加日:2023/01/28
宮脇淳子
公益財団法人東洋文庫研究員

貨幣数量説と大恐慌…大恐慌の本当の原因はFRBのミスだった

本当によくわかる経済学史(8)1929年世界大恐慌の真実

よく知られているように、1929年から大恐慌が始まってしまう。はたして、大恐慌はどうして起こったのだろうか。その原因を知るためには、まず、貨幣数量説を知っておいたほうが良い。そして貨幣数量説を理解するためには、「長...
収録日:2022/06/08
追加日:2023/01/25
柿埜真吾
経済学者

アダム・スミス「見えざる手」の真実とリカード「比較優位」

本当によくわかる経済学史(3)見えざる手と比較優位の真意

古典派経済学の中で、最も重要な人物がアダム・スミスである。『国富論』を著した彼には「見えざる手」という有名な言葉があるが、実は必ずしも自由放任を説いたわけではないという。ではスミスの本当の主張はどういったものだ...
収録日:2022/06/08
追加日:2022/11/30
柿埜真吾
経済学者

重商主義と重農主義…古典派経済学の前段階の主張とは?

本当によくわかる経済学史(2)重商主義と重農主義の真実

「重商主義」と「重農主義」という考え方が16世紀から18世紀にかけてヨーロッパで登場した。重商主義は、それ以前にはなかった「経済に法則がある」という発想から出てきたものだが、やがてその問題点に気づいたケネーが「経済...
収録日:2022/06/08
追加日:2022/11/23
柿埜真吾
経済学者

社会の真実がよくわかる!柿埜先生の経済学史講座

2022年11月23日(水)

たとえば、各政党の経済政策を聞いても、どれも「一理」はありそうに見えてしまう。様々な経済学説や経済的な議論が盛んに行なわれるけれども、どれが正しいかわからない……。 そのような経験をされている方も多いと思います。 ...
収録日:2022/11/07
追加日:2022/11/23
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア

独ソ不可侵条約はヒトラーに戦争をけしかけるためだった

第二次世界大戦とソ連の真実(4)独ソ不可侵条約とスターリンの誤算

宥和政策を取るイギリスなどの帝国主義諸国に対する不信感を強めていたソ連は、ドイツを利用して両陣営の戦いを煽っていく。その決定的なきっかけとなったのは、1939年にナチス=ドイツとの間で結ばれた独ソ不可侵条約だった。...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/04/15
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

大粛清、そして対日工作…スターリンの思惑と戦争への道

第二次世界大戦とソ連の真実(3)大粛清と戦争準備、そして対日戦略

ソ連では1937~1938年を中心に行われた大粛清で約70万人が殺害された。その大きな理由は、迫りくる戦争に向けた国内体制の整備だったともいわれている。それと同時に、赤軍の増強や日本への空襲の予行演習など、国内外で戦争に...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/04/08
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

スターリンが警戒したスパイの存在とその戦略的活用

第二次世界大戦とソ連の真実(2)スターリンの思想的特徴

レーニンの遺志を引き継いだスターリンは、ソ連の成立に向けて戦略的に歩みを進めていく。「平和の旗」を掲げつつ、戦争に向けた準備のために、容赦ない方法で国内の統一を強めていく。その方法とはスターリンが警戒したスパイ...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/04/01
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

レーニン演説…革命のため帝国主義の3つの対立を利用せよ

第二次世界大戦とソ連の真実(1)レーニンの思想的特徴

第二次世界大戦をソ連から見る意味は大きい。なぜなら、第二次世界大戦の始まりにソ連はかなり関与しているからだ。ロシア革命後、世界戦争に向けて自覚的に準備を進めていたソ連。指導者となったレーニンは、演説の中で示した...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/03/25
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

「内乱の10年」制し成立した武家政権と封建制の歴史的意味

「武士の誕生」の真実(8)武家政権の成立と封建制の意味

「内乱の10年」といわれる対平氏と藤原氏との10年にわたる戦いを制し、源頼朝による武家政権が成立する。その過程で「奥州合戦」に勝利し、その結果として与えられた「征夷大将軍」という名称が武家の正統なる官職として認知さ...
収録日:2021/10/22
追加日:2022/02/02
関幸彦
歴史学者

奥州十二年合戦、契機は辺境軍事貴族の「ルール無視」

「武士の誕生」の真実(7)奥州藤原氏と奥州十二年合戦

「将門追討3人衆」の一人、藤原秀郷はその後、平泉を中心に11世紀ごろから勢力を拡大していく。その末裔にあたるのが藤原清衡の父親で、息子の清衡は「奥州藤原氏」の始祖となる。ちょうど同じ頃、俘囚の末裔で辺境勢力である安...
収録日:2021/10/22
追加日:2022/01/26
関幸彦
歴史学者

承平天慶の乱がなぜ軍事貴族を輩出する契機となったのか

「武士の誕生」の真実(6)承平天慶の乱と軍事貴族

これまでの歴史の理解では、中央政府の不安定化に伴って、武士が登場してきたというストーリーが一般的だった。しかし、近年ではそうした理解が見直されつつある。むしろ中央政府と兵にはある種の協力関係があったのである。兵...
収録日:2021/10/22
追加日:2022/01/19
関幸彦
歴史学者

「芋粥」に登場する藤原利仁からわかる地方下向の理由

「武士の誕生」の真実(5)俘囚の役割と武士団のルーツ

律令体制の解体に伴い、北と南の軍事課題に直面していた当時の政権は、その鎮圧をどうするかに苦心していた。そこで考え出された方策が「夷を以て夷を制す」。つまり、北で反乱を起こす蝦夷勢力を、南で問題となっていた新羅海...
収録日:2021/10/22
追加日:2022/01/12
関幸彦
歴史学者

律令国家から王朝国家へ、採用された「請負」システムとは

「武士の誕生」の真実(4)2つの軍事的緊張と軍事の請負

「兵(つわもの)」の登場を考える際にポイントとなるのが、当時の日本の対外問題である。アジアに位置する日本は、北と南の辺境地域における軍事的課題を抱えていた。そうした対外的な緊張に対応するため、始まったのが軍事の...
収録日:2021/10/22
追加日:2022/01/05
関幸彦
歴史学者

「平将門の乱」でなぜ負けたか…私営田領主と在地領主

「武士の誕生」の真実(3)2つの領主制と「平将門の乱」

兵(つわもの)と武士を分ける最大の違いは地域との関わり方にある。「私営田領主」と呼ばれる兵は、領地を広く浅く支配する一方で、「在地領主」と呼ばれる武士は、その地域に土着し、狭く深い関係を築く。この2つの領主制の違...
収録日:2021/10/22
追加日:2021/12/29
関幸彦
歴史学者

武士の前身「兵(つわもの)」と「武士」の大きな違いとは

「武士の誕生」の真実(2)兵と武士の違い

武士の誕生を考える際に重要になるのが、その前身として位置づけられる「兵(つわもの)」の存在である。では、兵と武士の違いはどこにあるのか。それぞれの文化的な位置づけや、領主的側面における違いなど、両者の異なるあり...
収録日:2021/10/22
追加日:2021/12/22
関幸彦
歴史学者

「王朝国家」と「武士」が誕生した理由は大唐帝国の解体

「武士の誕生」の真実(1)10世紀の東アジア情勢と「王朝国家」

日本における中世の主役といえば、武士である。鎌倉時代、室町時代、江戸時代は、武士が政権を掌握した、まさに「武士の時代」だった。では武士はいったいどこから誕生したのか。これまでの教科書的理解では、農民の中で力をつ...
収録日:2021/10/22
追加日:2021/12/15
関幸彦
歴史学者

剣闘士の死亡率は低かった?…真剣勝負と興行の真実

江戸とローマ~花見と剣闘士(4)剣闘士の実際

映画『ベン・ハー』では戦車競走シーンが活写されたが、『グラディエーター』で描かれた剣闘士の闘いぶりは脚色が過ぎるという。剣闘士の試合に関して、命に関わる闘いではあるが実際に1日の興行で亡くなる剣闘士は1人だったと...
収録日:2021/05/24
追加日:2021/12/06
本村凌二
東京大学名誉教授

キリスト教が分からなければ、西洋の真実は分からない

渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(6)グローバリズムの弊害と宗教心の尊さ

渡部昇一氏のドイツ留学体験を通して学ぶべきものは多い。特にキリスト教と西洋の歴史を追体験することにより、西洋社会に対する理解は厚みを増していく。まさに「西洋の本当のことは、キリスト教が分からなければ分からない」...
収録日:2021/08/06
追加日:2021/11/27
渡部玄一
チェロ奏者

長男を2歳で失ったときに救ってくれた言葉

勇気について(2)真実を受け入れる勇気

実は村井氏は、大きな悲劇に直面している。長男を2歳で失ったのである。深い悲しみに打ちひしがれ、現実が受け入れられず、絶望のなか執行草舟のもとを訪れると、執行草舟が発した言葉は「それは、ある意味よかったのかもしれな...
収録日:2021/09/02
追加日:2021/11/05
対談 | 執行草舟村井満

「嘘つきは泥棒の始まり」という言葉が突きつける真実とは

「葉隠武士道」を生きる(12)自分の卑しさと対面せよ

「卑しさ」は、本人が「卑しさ」に直面しようと思わなければ自覚できない。戦後の日本人は「卑しい」ことを「正しい」と言ってしまった。「日本は平和憲法だからすごい」というのもそうである。領土を全部取られても平和国家を...
収録日:2021/04/08
追加日:2021/09/24
執行草舟
実業家

『古事記』をめぐる謎…仏教の記述ゼロ?偽書説の真実は?

世界神話の中の古事記・日本書紀(8)『古事記』の信憑性

『古事記』を読むと、冒頭の壮大なストーリー性に比べ、崇峻天皇や推古天皇などの記述が少ないなど当時の現代史に関しては非常に手薄になっている。ある意味で、非常に不思議なアンバランスさである。また、『古事記』は偽書説...
収録日:2020/10/05
追加日:2021/05/26
鎌田東二
京都大学名誉教授

「などてすめろぎは人間となりたまいし」という叫びの真実

「壁」ありてこそ(5)天皇の人間宣言と三島由紀夫

三島由紀夫は、戦後、マッカーサーの命令で出された昭和天皇の「人間宣言」を嘆いた。そして自らの作品『英霊の聲』で「などてすめろぎは人間(ひと)となりたまいし」という叫びを奔出させた。しかし、「なぜ、人間なんかにな...
収録日:2021/01/14
追加日:2021/03/19

蒋介石のエピソードが伝える「人間・渋沢栄一」の魅力

曾孫が語る渋沢栄一の真実(7)「人間として」生きている人

孫文だけでなく、当時イメージの良くなかった袁世凱とも交流を深めた渋沢栄一。そこには、「人間としてつながることを大事にした」栄一の思いが込められていた。彼は91歳で亡くなるのだが、もし混沌とした現代の世界にいたら、...
収録日:2020/10/14
追加日:2021/03/15
渋沢雅英
渋沢栄一曾孫

アメリカの排日運動に「国民外交」で挑んだ渋沢栄一の努力

曾孫が語る渋沢栄一の真実(6)日本とアメリカにかける橋

渋沢栄一の事績として日米親善事業は欠かせない。栄一はあくまで民間の立場を守りつつ、「世界の中の日本」の位置を正確に弁える人だった。アメリカ人実業家とは特に深く親交を結び、青淵文庫に招くことも多かったが、時代の波...
収録日:2020/10/14
追加日:2021/03/08
渋沢雅英
渋沢栄一曾孫

渋沢栄一と岩崎弥太郎の関係の真実は?…両極端の経営方針

曾孫が語る渋沢栄一の真実(5)渋沢栄一と岩崎弥太郎

渋沢栄一と三菱の創始者・岩崎弥太郎は、5歳違いの同時代人である。明治初年、土佐藩出身の弥太郎は新政府の政商として財を成す。その経営方針は徹底したワンマンで、栄一の「合本主義」とは両極端だった。後年、海運業を独占す...
収録日:2020/10/14
追加日:2021/03/01
渋沢雅英
渋沢栄一曾孫

「論語と算盤」の新しい視点を提供した渋沢栄一

曾孫が語る渋沢栄一の真実(4)「論語と算盤」が開いた近代日本

「論語と算盤」は渋沢栄一のキャッチフレーズになっている。実際に近代日本に資本主義が芽吹いていく時期、栄一は金銭を卑しんだ武家の旧道徳を退け、筋道のたった金儲けの力を説き、実践していった。事業の生む富が国を富ませ...
収録日:2020/10/14
追加日:2021/02/22
渋沢雅英
渋沢栄一曾孫

「奇跡の10年」を経て新たなナショナル・リーダーとして出発

曾孫が語る渋沢栄一の真実(3)新しいリーダーの誕生

明治政府の役人として働くことは当時もてはやされたが、渋沢栄一は3年半で野に下る。自ら起草した国立銀行条例に基づいて、第一国立銀行の経営を実践したのである。銀行経営は自分の利を求めたからではなく、鉄道をつくり工場を...
収録日:2020/10/14
追加日:2021/02/15
渋沢雅英
渋沢栄一曾孫

「資本主義の始まり」は明治維新で没落した徳川家にあった

曾孫が語る渋沢栄一の真実(2)激動の幕末から明治へ

渋沢栄一は、武蔵国榛沢郡血洗島村(現・埼玉県深谷市)の裕福な農家に生まれたが、そこで培った家業をマネジメントする知恵を一橋家の家臣として応用する。時代の大きな波は一橋慶喜を最後の将軍に指名する。一方、栄一はパリ...
収録日:2020/10/14
追加日:2021/02/08
渋沢雅英
渋沢栄一曾孫

曾孫が明かす渋沢栄一の真実…日本資本主義の父の功績とは

曾孫が語る渋沢栄一の真実(1)ゆかりの地で聞く「奇跡の10年間」

2021年NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公は、2024年から流通が始まる新一万円札の顔としても注目されている渋沢栄一。栄一は生涯に数百もの企業を設立・育成する一方、社会公共事業に数多く関わっている。本シリーズ講義では...
収録日:2020/10/14
追加日:2021/02/01
渋沢雅英
渋沢栄一曾孫

カストロとゲバラは「生命の本当の真実」を知っていた

毒を食らえ(5)信じるものに殉じる覚悟

「そうすれば、結果的に成功するのですね」。このような「成功」や「評価」という結果から逆算する考え方は、間違っている。キリスト教も、本来は「聖書のために死ぬ」というのが基本であった。もちろん、結果として成功するこ...
収録日:2020/10/13
追加日:2021/01/15

マルクスが『資本論』で説く「搾取」と「剰余価値」の真実

マルクス入門と資本主義の未来(3)労働価値説と「搾取」の概念

労働価値説では、生産に用いた労働に基づいて価値が生まれると規定した。リカードはこの説に対して一貫した態度を取らなかったが、マルクスは一貫して労働価値説に傾倒し、剰余価値を資本家が掠め取る「搾取」という概念を定式...
収録日:2020/09/09
追加日:2021/01/07
橋爪大三郎
社会学者

世の中で一番知られていない「ビジョンの真実」とは何か

ビジョン講座「直観と論理をつなぐ思考法」(2)ビジョンにまつわる課題

「ビジョンを持っている人には実は、いくつかの特徴がある」と佐宗氏はいう。それはいったい何か。そして、目に見えない自分のビジョンを形にしていくための方法について、世の中にある思考を4つに分類し「ビジョン思考」と比較...
収録日:2020/11/04
追加日:2020/11/30
佐宗邦威
戦略デザインファームBIOTOPE 代表

南蛮貿易の真実…奴隷貿易とバテレン追放、朝鮮出兵の理由

戦国武将の経済学(2)織田信長と九州大名の南蛮貿易

織田信長と豊臣秀吉の時代は、南蛮貿易が奨励された。日本は何を輸出し、何を輸入していたのだろうか。なぜ秀吉は「バテレン追放令」を出さざるを得なかったのか。第2回では信長と九州大名の南蛮貿易、さらに秀吉の朝鮮出兵の謎...
収録日:2019/11/22
追加日:2020/03/01
小和田哲男
静岡大学名誉教授

恐るべき「落ち武者狩り」…明智光秀と宇喜多秀家の明暗

戦国合戦の真実(7)落ち武者狩りと武士の命運

合戦での敵は相手だけではない。正規戦が終わる頃、戦場周辺では農民たちによる落ち武者狩りが始まるという。落ち武者狩りの一撃で命を落とす者もいれば、逆に落ち武者狩りに助けられ、生き長らえる者もいたりと、合戦後にも悲...
収録日:2019/11/06
追加日:2020/01/19

明智光秀という存在が与えた歴史的な意味とは

明智光秀の真実(5)「本能寺の変」後の光秀とその真価

「本能寺の変」の後、明智光秀は山崎の戦いに臨むが、孤立し敗れ、小栗栖の地で落武者狩りに遭う。この後、徳川家の儒教道徳支配が続くため、本能寺の変は極悪非道といわれるが、 戦国時代という観点からみていくと、どう捉え...
収録日:2019/11/22
追加日:2020/01/14
小和田哲男
静岡大学名誉教授

明智光秀はなぜ「本能寺の変」を起こしたか…謀反の諸説

明智光秀の真実(4)「本能寺の変」の謎

「本能寺の変」の謎には、いくつもの仮説がある。古くから囁かれるのが「怨恨説」と「天下取りの野望説」であり、一時は「黒幕説」が盛んだったが、直近では「四国問題説」が浮上している。複合的な要因の核として、「織田信長...
収録日:2019/11/22
追加日:2020/01/14
小和田哲男
静岡大学名誉教授

真田幸村と木村重成の最期の逸話にみる「武辺の道」

戦国合戦の真実(6)武士が自らの「首」に込めた思い

勝てば生き長らえるだけでなく、恩賞によって一国一城の主になれる可能性もあるのが合戦。しかし同時に、相手に討ち取られ、首実検の場に自らの首をさらすことになるかもしれないのも合戦である。そこで出陣前に香を焚くという...
収録日:2019/11/06
追加日:2020/01/12

戦国時代、鉄砲の国産に成功した意外なきっかけ

戦国合戦の真実(5)変わり兜と鎧・鉄砲の伝来

武士が身につけるものに「兜」があるが、戦国時代には、トンボ、熊などを模したさまざまな「変わり兜」が制作された。これらは日本の武士のダンディズムの表れと考えられるが、一方で、戦国武将たちは、舶来物も重宝した。それ...
収録日:2019/11/06
追加日:2020/01/12

政治家としての明智光秀、知られざるその実像

明智光秀の真実(3)織田軍団での光秀の存在とその役割

織田家家臣として、羽柴秀吉に並ぶスピード出世を遂げた明智光秀だが、彼のどんな点を織田信長は買っていたのだろうか。また、同時代人には、光秀と秀吉の関係はどう映ったのか。さらに領主としての光秀の政策を通し、政治家と...
収録日:2019/11/22
追加日:2020/01/07
小和田哲男
静岡大学名誉教授

山城から平城へと変わった戦国時代の戦い方の実際とは?

戦国合戦の真実(4)鉄砲が変えた戦の形

日本人はもともと賤ヶ岳の戦いのような山岳戦を好んでいたが、その後、鉄砲の普及など、さまざまな時代の要請を受け、平原合戦が主流となっていく。鏑矢を合図にはじまる合戦では、足軽の配置、馬の使い方など、それぞれの武将...
収録日:2019/11/06
追加日:2020/01/05

戦国時代の「戦場での食事」の驚くべき工夫とは?

戦国合戦の真実(3)縁起担ぎと戦場での食事

日本には「縁起物」という言葉があるが、命をかける戦国の合戦においても重要視されていたという。栗、あわび、大豆、くるみ、松葉に込められた願いとは? また、合戦では食事や便通ですら戦況を左右するため、さまざまな工夫...
収録日:2019/11/06
追加日:2020/01/05

織田信長に高く評価された明智光秀の功績と凄さ

明智光秀の真実(2)織田信長との出会いと活躍

足利義昭の周旋役として、明智光秀は織田信長に接近する。当初は「両属」として義昭・信長の双方に仕えていた光秀だが、やがて室町幕府再興の望みは捨て、信長の家臣として実力を発揮することになる。そうして、金ヶ崎の退き口...
収録日:2019/11/22
追加日:2019/12/31
小和田哲男
静岡大学名誉教授

明智光秀はいつどこで生まれたのか~出生の謎に迫る

明智光秀の真実(1)謎につつまれた前半生

本能寺の変のイメージもあり、「主殺しの悪人」「謀反人」といった言われ方もする明智光秀。とりわけ前半生など、謎が多い人物でもある。しかし小和田哲男氏は、「非常に真面目で、学識や教養もあり、部下思いのいい武将だった...
収録日:2019/11/22
追加日:2019/12/31
小和田哲男
静岡大学名誉教授

戦国時代のリアルな戦支度…兵の動員、馬の扱い、禁欲

戦国合戦の真実(2)戦支度と馬の扱い方

戦には何人動員すればいいのか? 鎧はどうするのか? 馬は何頭連れていくのか? 後世まで語り継がれる合戦にも必ずあった「準備期間」に、武将たちは何を考え、どう行動していたのだろうか。合戦前夜までの手順を「動員」「...
収録日:2019/11/06
追加日:2019/12/29

戦国時代の兵の動員とは?…無視できない農民の事情

戦国合戦の真実(1)兵の動員はこうして行なわれた

戦国時代といえば、名だたる武将たちの勇敢な戦い振りに目が行きがちだが、実際の合戦は田植え、稲刈りの時期は避ける、無闇に殺傷しないなど、田を耕す農民たちに配慮した方法が採用されていたという。1回目の今回は、上杉謙...
収録日:2019/11/06
追加日:2019/12/29

ベンチャーの本質として、3つの重要な要素がある

戦後復興~“奇跡”の真実(16)奇跡の本質とこれから

日米安保の幻想化などの環境要因に加えて、成功体験による組織や思考の硬直化という主体要因によって、現在の日本経済は大きく低迷している。しかし、島田晴雄氏によれば、確かに環境要因は良いとはいえないものの、戦後の占領...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/09/24
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

日本の戦後復興を支えた最後の起業家・本田宗一郎の奇跡

戦後復興~“奇跡”の真実(15)本田宗一郎とホンダ

日本の戦後復興を支えた最後の起業家として、ホンダ創業者の本田宗一郎氏を取り上げる。本田氏も戦前にさまざまな機械の修理や販売を請け負う中で、技術者としての能力を身につけていった。戦後の苦境の中で、戦前の経験から培...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/09/24
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

アメリカで無名だったSonyがなぜ世界を席巻したのか

戦後復興~“奇跡”の真実(14)井深大、盛田昭夫とソニー

ソニー(Sony)を作り上げた井深大と盛田昭夫の半生を、3つ目の事例研究として取り上げる。自身の機械への興味から製造業へと向かい、戦時下という特殊状況下で国家への貢献を求められたという点では、2人の半生は松下幸之助や...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/09/24
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

世界最強のグローバル企業へと成長したトヨタ、苦難の歴史

戦後復興~“奇跡”の真実(13)豊田喜一郎とトヨタ自動車2

松下電器産業と同じく、トヨタ自動車も戦争に翻弄された。戦時中には軍の要請で不本意なものをつくらされ、さらには空襲の被害も受けた。戦後は財閥解体の直接の対象とはならなかったものの、資金繰りに行き詰まり労組との激し...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/09/17
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

なぜ自動織機会社だったトヨタが自動車企業へ転身したのか

戦後復興~“奇跡”の真実(12)豊田喜一郎とトヨタ自動車1

世界的にも名高い日本の自動車産業のトップランナーは、言わずと知れたトヨタ自動車である。自動織機の会社として栄えながら、時流を敏感に読み取った豊田喜一郎の機転によって、1930年代から自動車製造企業へと舵を切った。さ...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/09/17
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

戦後の財閥解体の中、松下幸之助はいかに苦難を克服したか

戦後復興~“奇跡”の真実(11)松下の戦後の苦悩と再生

戦前には数々の革新的発明によって発展した松下電器産業であったが、戦時中に武器納入に加担した責任を問われ、戦後の財閥解体の中で経営に大きなダメージを与えた。自身の財産の多くを失った松下幸之助であったが、不屈の精神...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/09/10
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

戦後復興を可能とした最大の要因は起業家たちの意欲と努力

戦後復興~“奇跡”の真実(10)松下幸之助の哲学

終戦直後の惨状を考えると、日本の戦後復興は“奇跡”と呼んでも過言ではないほど目覚ましいものだった。島田晴雄氏は、そうした復興を可能とした最大の要因は、新しい起業家たちの意欲と努力、その主体的な行動にあると論じる。...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/09/10
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

そもそも朝鮮戦争とはどのような戦争だったのか

戦後復興~“奇跡”の真実(9)朝鮮戦争と講和後の日本政治

米ソ対立の代理戦争ともいえる朝鮮戦争は、多くの国を巻き込み冷戦構造を固定化した。その中でアメリカの国際政治認識における日本の立ち位置も変化し、サンフランシスコ講和条約によって、第二次大戦の交戦国との間に講和が結...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/09/03
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

冷戦の深化によってアメリカが認識した日本の役割

戦後復興~“奇跡”の真実(8)国際情勢の変化と日米関係

日本政府がGHQの指導の下で戦後処理に追われている中、国際情勢は混迷を極めていた。米英対ソ連という冷戦の基本構造が成立する中で、アメリカは日本を自らの陣営に引き込むべく、対日政策の方針を徐々に転換していった。今回は...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/09/03
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

吉田茂、片山哲、芦田均―混迷を極めた占領下の政治状況

戦後復興~“奇跡”の真実(7)占領下の政治と財政

占領下の政治と財政は混迷を極めた。GHQからの財政均衡圧力と、その結果もたらされたインフレによって刺激された労働運動の板挟みにあって、政権を長期に維持することは非常に難しかった。特にドッジ・ラインやシャウプ勧告は、...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/09/03
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

GHQがめざしたのはエリートを育成できない教育制度

戦後復興~“奇跡”の真実(6)占領政策の展開2

多くの領域にまたがった戦後処理は、日本を戦争へと導いた旧弊打破を目論んだものであった。日本国憲法制定過程のみではなく、財閥解体、農地改革、教育改革など多くの側面において、日米の専門家たちの間で多くのやり取りが交...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/08/27
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

戦後、GHQが強引なまでに徹底した占領政策とその狙い

戦後復興~“奇跡”の真実(5)占領政策の展開1

戦後の占領政策は、戦前の翼賛体制の完全な解体を目論んだ徹底的なものであった。まず、武装解除と軍事裁判によって、日本の戦争遂行能力を完全に失わせることに注力した。しかし、その内容の合理性には疑問符が付いていた。ま...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/08/27
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

戦後、占領下の日本人が過ごした劣悪な生活環境の真実

戦後復興~“奇跡”の真実(4)占領下の劣悪な生活環境

第二次大戦が終結したのちの生活環境は、非常に劣悪なものであった。敗戦に伴う食糧不足に始まり、伝染病の蔓延に加えてアルコール依存症や犯罪などで急速に社会不安が広がった。その解決に使われるべき予算は、占領軍の生活を...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/08/27
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

知識は主観的であり、真実にしていくプロセスである

知識創造戦略論~暗黙知から形式知へ(4)そもそも知識とは何か

知識は人、物、金と違って、関係性の中でつくられる。人と人とが関係する中でつくられるものだということである。そして知識は、信じられ、真であり、正当化されるものと定義される。特に知識にとって重要なのは、信じることで...
収録日:2018/11/24
追加日:2019/08/22
遠山亮子
中央大学 大学院 戦略経営研究科 教授

GHQによる占領下の中、行われた間接統治の実態

戦後復興~“奇跡”の真実(3)間接統治の実態

1945年9月、GHQが設立され、日本はその占領下に置かれることとなった。この時、日本史で唯一ともいえる異民族による支配を経験するわけだが、そこで取られたのは間接統治という形だった。東久邇宮内閣の総辞職を受けて幣原喜重...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/08/20
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

なぜミッドウェー海戦以降、日本軍は連戦連敗となったのか

戦後復興~“奇跡”の真実(2)対米開戦から敗戦まで

第二次大戦において、緒戦に勝利した日本軍だったが、ミッドウェー海戦での惨敗を機に、敗走が続くことになる。連合軍による本土爆撃、沖縄戦、アメリカ軍による広島・長崎への原爆投下を経て、ポツダム宣言受諾へ。陸軍大将だ...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/08/13
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

世界史的にも“奇跡”といわれている日本の戦後復興

戦後復興~“奇跡”の真実(1)世界史の奇跡

世界史的にも“奇跡”といわれている日本の戦後復興だが、真実はどうだったのか。また、そこにはこれからの日本を考える手がかりはあるのか。ということで、本シリーズレクチャーでは、日本の戦後の歴史を丁寧にたどりながら、そ...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/08/13
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ソクラテスのいう「真実のすべて」とは何か?

プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(3)真実のすべて

ソクラテスの裁判は、「真実のすべて」を明らかにするという構造を持つ。ソクラテスはいろいろな人のところに出かけては彼らの無知を明らかにし、それによって人々の憎悪をためてきた。この裁判では、自分が憎まれていることを...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/05/05
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

プラトンの『ソクラテスの弁明』は謎多き作品

プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(1)真実の創作

哲学の古典として最も重要な作品ともいわれる、プラトンの『ソクラテスの弁明』。この傑作に何が書かれているのか、6回にかけて解釈していくことで、哲学者とは何かを考える。まず今回は、『弁明』の執筆背景となったソクラテス...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/04/28
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

経産省や資源エネルギー庁が言わない「不都合な真実」

プラチナ社会へのビジネス創造(3)資源の飽和と省エネルギー

日本では金属資源がすでに飽和しており、今後は世界でも同様だという。したがって、そのことを見越したビジネスモデルをつくる必要がある。現代では、省エネ技術の進歩によってエネルギー消費量を減らしつつ経済成長を目指すこ...
収録日:2018/12/12
追加日:2019/04/25
小宮山宏
東京大学第28代総長

ゲノムDNA解析で見えてきた「縄文人の遺伝」驚愕の真実

核DNAからさぐる日本のルーツ(6)二重構造モデルの修正

ミトコンドリアやY染色体の特徴は、さかのぼっても一人の祖先のものがそのまま遺伝することにある。これでは情報量が少なすぎてルーツは分からない。そこでヒトゲノムを用いた分析を行ったが、驚くべき結果が出たという。それは...
収録日:2018/09/26
追加日:2019/04/05
斎藤成也
国立遺伝学研究所 名誉教授

エース・パイロットが語った戦場でのもう一つの真実

本当のことがわかる昭和史《1》誰が東アジアに戦乱を呼び込んだのか(11)上層部は身内をかばい、責任は現場に

上層部が身内をかばい、責任を現場に押し付ける――いつの時代にもあるこのような構図が太平洋戦争中の海軍においても見て取れた。上智大学名誉教授・渡部昇一氏によるシリーズ「本当のことがわかる昭和史」第一章・第11話。
収録日:2014/11/17
追加日:2015/08/13
渡部昇一
上智大学名誉教授

リットン調査団の真実!もし調査が数年ずれていたら…

本当のことがわかる昭和史《1》誰が東アジアに戦乱を呼び込んだのか(4)イギリスはわかっていた

満洲事変後の1932年に派遣されたリットン調査団の報告書も、日本を厳しく非難していない。また、清朝最後の皇帝・愛新覚羅溥儀の家庭教師だった英国人、レジナルド・ジョンストンの著書『紫禁城の黄昏』には、溥儀が満洲国...
収録日:2014/11/17
追加日:2015/08/10
渡部昇一
上智大学名誉教授

小国・日本に破れた屈辱が日中関係を複雑にした

中国近代化の真実~科挙と日清戦争(2)日清戦争の爪痕

日清戦争が中国に与えた衝撃と屈辱は想像を絶すると島田晴雄氏は指摘する。中国の文化に憧れ抜いた「属国」の裏切りを意味するからだ。その爪痕は中国の近代化に影を落としたのか、それとも動力源となったのか。(後編)
収録日:2014/03/04
追加日:2014/05/08
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「エリート官僚・科挙」と「低い識字率の庶民」という矛盾

中国近代化の真実~科挙と日清戦争(1)ピンインと科挙

四声と発音は、中国語の第一関門。それを表す記号に島田晴雄氏は注目した。漢字の読みをアルファベットで記す「ピンイン」はわずか100年の歴史。その裏には近代西洋文明と遭遇した中国の深い悩みが隠されていた。(前編)
収録日:2014/03/04
追加日:2014/05/01
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

なぜプラトンの『国家』に「エルの物語」が必要だったのか

ギリシア神話の基本を知る(4) ギリシア人が考える「運命」

人間は「運命」が定まっているとギリシア人は考えていた。ギリシア神話の中には、人間が運命を定められる様子を描いた物語があり、それはプラトンの『国家』の最後にソクラテスが語る「エルの物語」というエピソードとして語ら...
収録日:2022/03/29
追加日:2022/09/08
鎌田東二
京都大学名誉教授

『オイディプス王』にみる「悲劇的アイロニー」の面白さ

ギリシア悲劇への誘い(5)悲劇的アイロニーと反実仮想

「トラジック・アイロニー(悲劇的アイロニー)」の構造は、とりわけ『オイディプス王』において完璧に表れている。そのアイロニーの構造は劇中人物が知らないことを観客がすでに知っているということだが、盲目の預言者テイレ...
収録日:2021/03/30
追加日:2022/02/22
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

リクルート事件後の「絶望的状況」をいかに乗り越えたか

勇気について(3)「主観」と「始動力」

ビジネスの世界では「客観」ばかりを重視する。だが、村井氏はつねに「主観」と「客観」の両輪で考えてきた。すべてのものは二律背反で、真実は必ず主観と客観、いいものと悪いものが合わさってできているのだ。村井氏がもう一...
収録日:2021/09/02
追加日:2021/11/12
対談 | 執行草舟村井満

太陽の比喩、線分の比喩、洞窟の比喩…「善のイデア」とは

プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(12)善のイデア、洞窟の比喩

哲学者=統治者が学ぶべき最大のものは「善のイデア」である。そこに向かうためにプラトンが駆使するのは「太陽の比喩」「線分の比喩」「洞窟の比喩」の3つだ。中でも有名な「洞窟の比喩」は、私たち人間の本性と、そこから脱出...
収録日:2022/09/27
追加日:2023/03/03
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

「歴史とは何か」を考える枠組みと問題への関心

『歴史とは何か』を語る(3)隠された秘密のメッセージを読み解く

ヘロドトス、司馬遷、吉田松陰、福沢諭吉。古今東西を縦横に往来する『歴史とは何か』の枠組みを、著者である山内昌之氏自らが語る。過去の歴史家が史料に隠した秘密のメッセージとは。シリーズ第3回。
収録日:2014/10/08
追加日:2014/12/12
山内昌之
東京大学名誉教授

人間の知性を超えた知性はあり得るのか?

知能と進化(5)人間の知性と限界

総合研究大学院大学長・長谷川眞理子氏と東京大学大学院工学系研究科特任准教授・松尾豊氏が次に議題に挙げたのは、人間の知性の限界についてである。両者の専門的見地からすると、その限界の外にはどのような知性があり得るの...
収録日:2018/04/09
追加日:2018/07/21

『ハムレット』への誤解…理性と情熱の間で揺れる主人公

深掘りシェイクスピア~謎の生涯と名作秘話(2)『ハムレット』が描く「理性と情熱」

シェイクスピアの代表作といえば『ハムレット』である。ハムレットのことを「憂鬱な悩める貴公子」とイメージしている方が多いかもしれないが、そこには大きな誤解があると言う河合氏。冷たい理性と熱い情熱の対比こそこの作品...
収録日:2023/04/12
追加日:2023/07/20
河合祥一郎
東京大学大学院総合文化研究科教授

日本画で大切な「写意」「写生」の深い意味とは?

日本画を知る~その技法と見方(1)写実・写意・写生

日本画家で京都市立芸術大学美術学部日本画研究室教授・川嶋渉氏が、日本画の世界で大切にすること、方法について解説する。日本画では「写意」を非常に重視するが、その写意を出力するためには「写生」が欠かせない。川嶋氏は...
収録日:2017/11/13
追加日:2018/01/29
川嶋渉
京都市立芸術大学 副学長 美術学部美術科(日本画専攻)教授

「好かれたい」「成功したい」と思うから、できないのだ

「葉隠武士道」を生きる(6)「今の自分」で戦い抜け

みんなから好かれることを目的とせず、自分の魂をどう燃焼させるかを大事にする。そのように自分を貫く生き方をすれば、多くの人から嫌われることもあろう。だが、昔の人は人に好かれる行為は、卑しいと考えていたのだ。また、...
収録日:2021/04/08
追加日:2021/08/13
執行草舟
実業家

西郷隆盛と山岡鉄舟の友情と燃える想いが込められた書

憂国の芸術(8)西郷隆盛と山岡鉄舟の「友達の書」

「憂国の芸術」には西郷隆盛と山岡鉄舟の書もある。今回紹介する西郷隆盛の書は、執行草舟が「友達の書」と名づけたもの。政府の特使として西南戦争を止めに来た山岡鉄舟に送ったものである。死を決して薄墨で書かれ、これを見...
収録日:2021/12/02
追加日:2022/03/04