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「哲学」の検索結果

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哲学の仕事は「モヤモヤ」を立ち上がらせること

「幸福とは何か」を考えてみよう(7)今日の話にモヤモヤしましたか

「人は哲学を学ぶことはできない」というカントの言葉は、「せいぜい哲学することを学べるだけだ」と続く。では、哲学講師の二人は「哲学する」ことについて、どのような役割を自身に課しているのだろうか。そして、本シリーズ...
収録日:2020/03/19
追加日:2020/09/11

「豚の哲学」でミルが説いた「量より質が幸福にとって大事」

「幸福とは何か」を考えてみよう(6)渇いているのは喉、それとも心ですか

「最大多数の最大幸福」で知られるベンサムとミルの「豚の哲学」へと話は移行する。幸せは量なのか、質なのか。飽食時代のわたしたちは渇いた心を潤すために、喉の渇きや生理的な食欲を利用してしまってはいないだろうか。(全9...
収録日:2020/03/19
追加日:2020/09/04

哲学者ヒュームはなぜ「共感」を重視したのか

「幸福とは何か」を考えてみよう(3)共感しますか、共有しますか

幸福はその人の感じ方次第なら、「おめでたく」なることで、それは簡単に手に入る。だが一方で、幸福には「共感」が欠かせないとヒュームは言う。共感について考えていくとき、揺さぶられるのは個々人の感情だが、感情に果たし...
収録日:2020/03/19
追加日:2020/08/14

「幸福」について語り合う「哲学カフェ」を再現

「幸福とは何か」を考えてみよう(1)なぜ幸せになりたいのですか

筑波大学では、身近なテーマについて哲学者を交えて話し合う「ソクラテス・サンバ・カフェ」(通称「哲学カフェ」)が毎月開かれている。中学生以上の一般市民ならだれでも参加でき、高校や中学校への「出前」も行われてきた。...
収録日:2020/03/19
追加日:2020/07/31

人間科学は宗教や哲学ではなく生物学的に人の心を見る学問

98歳の医師が明かす「生物学的教育論」(1)人間科学と危機感

昨今、教育に関する議論はますますヒートアップしてきており、学力だけではない人間力を高めることの重要性が各所で指摘されている。その中でも、井口潔氏の掲げる「生物学的教育論」というコンセプトは、非常にユニークなもの...
収録日:2020/01/11
追加日:2020/06/25
井口潔
九州大学名誉教授

ずる賢いフーシェの心にキリスト教の「まこと」があった

伝染病と死生観(4)政治家は自国の伝統的哲学に立脚せよ

政治家は、新型コロナ対策と称して、全国民に1人10万円お金をばら撒いた。だがこれは、悪い仲間を募るときに皆にお金を渡すのと同じ。要は、国民全員を共犯者にしたいのである。「お前たちももらっただろう」といって、最終的に...
収録日:2020/04/24
追加日:2020/06/05

シンギュラリティ後の世界を見据え、古典の役割を問う

哲学から考える日本の課題(11)質疑応答編4:古典の役割

少子高齢化や人口減少、シンギュラリティへの到達など、日本社会が迎える新たな状況に際し、どう行動していったら良いか。あるいはそのために古典はどんな役割を果たすのか。そこでポイントとなるのは「想像力」で、それを培う...
収録日:2019/10/26
追加日:2020/04/20

「世界哲学」は日本や世界の課題を解決する処方箋となるか

哲学から考える日本の課題(10)質疑応答編3:世界哲学

新しい時代に求められる哲学は、蓄積されてきた既存の知見を再構成し、新たな枠組みを創出することで生まれる「世界哲学」である。そこでは既存の哲学から離れていった「人間」の問題を再考し、新しい社会状況に適した概念を提...
収録日:2019/10/26
追加日:2020/04/13

無責任の構造を生んでいるのはイマジネーションを欠いた社会

哲学から考える日本の課題(9)質疑応答編2:無責任の構造

日本では最近、不祥事が起きても、以前に比べて責任を取らず開き直ったり、居座ったりするケースが多く見受けられる。こうした問題は今に始まったことではなく、「無責任の体系」「悪の陳腐さ」として歴史的に論じられてきた。...
収録日:2019/10/26
追加日:2020/04/05

日本人の価値観は何によって形成されているのか

哲学から考える日本の課題(8)質疑応答編1:宗教と道徳

日本は宗教性が薄いと思われがちだが、実際には戦前から日本における重要な要素として、宗教は位置付けられてきた。それを含め、「日本人の価値観が何によって形成されているのか」というのは大きな問いである。(2019年10月26...
収録日:2019/10/26
追加日:2020/03/30

ポピュリズム化する社会で「正しさ」をどう考えるべきか

哲学から考える日本の課題(7)ポピュリズムと言葉の問題

今日のポピュリズム的潮流に対して、古代哲学の「正しさ」の観念はいかに示唆を与えてくれるのか。ポイントとなるのは、「正しさ」が原理原則によって判断される法廷的なイメージではなく、文脈依存的な「正しい人」に向かうプ...
収録日:2019/10/26
追加日:2020/03/23

カントと『論語』の対立を超えたところで正しさを議論する

哲学から考える日本の課題(6)正しさの基準

特定の物事が「正しい」ものだったかどうかを判断するためには、その行為への評価にとどまらず、より広いコンテクスト(文脈)から考えなければならない。つまり、文脈によって「正しさ」の内容は変わるものである。(2019年10...
収録日:2019/10/26
追加日:2020/03/16

プラトンの「アカデメイア」から受け継がれる大学の意味

哲学から考える日本の課題(5)対話の場所

「正しさ」というものを養っていくための教育機関として、古代ギリシャにはプラトンがつくった「アカデメイア」があった。そこは、さまざまな問題について言葉を自由に使いながら議論を交わす対話(ダイアローグ)の場として機...
収録日:2019/10/26
追加日:2020/03/09

プラトンが『ポリティア』で書いた2段階の教育論とは

哲学から考える日本の課題(4)2段階の教育

古代哲学においては、いかにして「正しさ」に到達できると考えられてきたのか。重要なのは、言われたことを真似るだけでなく、その先に哲学的な対話を始めるということだ。そうした2段階のステップを踏んで、本当に「正しい」と...
収録日:2019/10/26
追加日:2020/03/02

古代中国における「正しさ」とは何か

哲学から考える日本の課題(3)古代中国の「正しさ」

古代中国においても、「正しさ」は個別的な行為に対してではなく、何らかの努力をしていけば到達する、望ましい人間のあり方としてイメージされていた。こうした考え方は、近代以後の孤立した主体や人格において等閑視されがち...
収録日:2019/10/26
追加日:2020/02/24

古代と現代では「正しさ」の考え方に根本的な違いがある

哲学から考える日本の課題(2)古代ギリシャの「正しさ」

現代において「正しい」という形容詞は、個々の行為に対して付けられるものだが、古代ギリシャでは、人に付けられるものだった。そのため、成熟した市民は「正しい人」についてのモデルを想定しつつ、それに少しでも近づくよう...
収録日:2019/10/26
追加日:2020/02/24

「正しい言葉とは何か」とは、古来議論されているテーマ

哲学から考える日本の課題(1)言葉の正しさとは

現代社会の問題を哲学的に考える際、その切り口の1つとなるのが言葉の問題である。昨今では特定の言葉の使い方に対して批判がなされ、表現に対する制限も見受けられる。そこには言葉に関する「正しさ」が関わっているが、その背...
収録日:2019/10/26
追加日:2020/02/17

戦後復興を可能とした最大の要因は起業家たちの意欲と努力

戦後復興~“奇跡”の真実(10)松下幸之助の哲学

終戦直後の惨状を考えると、日本の戦後復興は“奇跡”と呼んでも過言ではないほど目覚ましいものだった。島田晴雄氏は、そうした復興を可能とした最大の要因は、新しい起業家たちの意欲と努力、その主体的な行動にあると論じる。...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/09/10
島田晴雄
東京都公立大学法人理事長

「ただ1つの哲学を持ち、その哲学に命を懸ける人間」を育てよ

読書と人生(3)「笑顔のファシズム」を越えてゆけ!

日本では、たとえば「戦争肯定」の話をすると、それだけで吊し上げられてしまう。だが、これは「ファシズム」であり、スターリンの所業と、その本質において変わらないのではないか。実はイギリスのジェントルマン教育の目的は...
収録日:2019/05/14
追加日:2019/08/30

「世界哲学」の可能性を日本から追求していく

西洋文明の起源から見るグローバル化(6)「世界哲学」

西洋文明の起源をたどりつつ世界のグローバル化を考えてきたが、現代の位置付けを探るには、ここにいたる全プロセスを俯瞰する必要がある。また、ギリシア・ローマの古典を現代にどう生かすかについても検討が必要だ。日本から...
収録日:2019/05/29
追加日:2019/08/01
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

哲学において提示された「アルケー」という概念とは

西洋文明の起源から見るグローバル化(5)哲学の起源

哲学というと、古代ギリシアで始まったのが常識になっている。しかし、世界中のどこでも哲学的な命題を考えることはあったはずだ。ではギリシアの特殊性はどのようなところにあり、どう受け継がれてきたのだろうか。始原を意味...
収録日:2019/05/29
追加日:2019/08/01
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

「無知の知」はソクラテスの哲学ではない

プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(4)不知の自覚

アポロンの命令によって人々と対話したソクラテスは、不知を自覚するという哲学を持っていた。これは「無知の知」という俗説とは似て全く非なるものである。対話相手の無知を暴く傲慢な人物ではなく、自分が知らないという謙虚...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/05/08
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

人類をつくった哲学や宗教が崩壊してしまった現代

崇高と松下幸之助(1)崩壊した哲学、宗教、国家

世界で一番頭が良いと言われているマルクス・ガブリエルの考え方は、間違っているのか。また、我々の宗教への理解は間違っているのか。人間と哲学、宗教、国家との歴史的な関わりを紐解きながら「崩壊した哲学、宗教、国家」の...
収録日:2019/02/06
追加日:2019/04/05

うまくいかないことは最も納得がいく視点から眺めて諦める

デカルトの哲学的処世術(3)長い修練と熟考の必要性

人には、納得がいかない出来事というものがある。一年たっても二年たっても飲み込めないことはあるだろう。ではどうすればよいのか。デカルトは処世術の習得について、長い修練と熟考の必要性を説く。(全3話中第3話)
収録日:2018/09/27
追加日:2019/03/21
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

デカルトが説いた「当座の道徳」とは何か?

デカルトの哲学的処世術(2)穏健に生きるための格律

デカルトが説く「当座の道徳」は、穏健に生きるためのヒントが詰まっている。津崎良典氏によれば、デカルトは三つないし四つの格律に従えば穏健な生活が送れるという。その格律とは。(全3話中第2話)
収録日:2018/09/27
追加日:2019/03/17
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

政治や教育の改革よりも、自分の思想を改革する

デカルトの哲学的処世術(1)『方法序説』の巧みな比喩

『方法序説』第二部冒頭で、デカルトは「自分の思想を改革する」と述べている。それは時として自分や社会の偏見を疑うことにもなり、そうすると人間関係に波風が立つ。このジレンマをどのように解決すればよいのか。津崎良典氏...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/03/14
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

『方法序説』を上回るデカルトの破格な著作

デカルトの著作に学ぶ(2)『省察』『哲学原理』『情念論』

デカルトは生前、『方法序説』以外にも『省察』『哲学原理』『情念論』の三冊を公刊している。いずれもデカルトを理解するうえでは重要な著作ばかりだが、それぞれ誰に向けて、そしてどのように書かれているのか。(全2話中第2話)
収録日:2018/09/27
追加日:2019/02/21
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授

哲学とは、私たちの魂とプラトンの魂との対話

プラトンの哲学を読む(6)問われているものへ

対話とは、言葉によって2つの魂が出会うことである。一方が問いを発し、もう一方が応答する。プラトンの発した問いは時を超え、現代へと続いている。そして、対話こそ哲学だという。では、プラトン対話篇を読む私たちはいかに哲...
収録日:2018/07/11
追加日:2018/10/06
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

ソクラテスは相手を論駁し、不知を自覚させる

プラトンの哲学を読む(5)対話篇を読む私たち

ソクラテスの議論には特徴的な方法がある。正義とは何か、というように、主題を直接ズバッと聞くことだ。そして、ソクラテスは相手を論駁し、不知を自覚させる。東京大学大学院人文社会系研究科教授の納富信留氏は、この議論の...
収録日:2018/07/11
追加日:2018/10/05
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

対話篇のソクラテスはプラトンの想像による産物

プラトンの哲学を読む(4)ソクラテス対話篇

プラトンの描くソクラテスは何者なのか。東京大学大学院人文社会系研究科教授の納富信留氏は、当時ソクラテスを描く対話篇が多く書かれたことを挙げ、複数のソクラテス像が存在したと述べる。その中で、プラトンは際立ったソク...
収録日:2018/07/11
追加日:2018/10/04
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

プラトン対話篇の鍵はソクラテスの理解にある

プラトンの哲学を読む(3)2つの誤解

ソクラテスは何も書かなかった哲学者である。今日、私たちはプラトンのソクラテス像を通じて彼を理解することも多い。そこで流布してきたのは、本人の発言を忠実に再現しているという説と、プラトンの代弁者という説だ。東京大...
収録日:2018/07/11
追加日:2018/10/03
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

プラトン対話篇にみる5つの特徴

プラトンの哲学を読む(2)対話篇の特徴

メインキャラクターがソクラテス、舞台はアテナイの日常、使われる言葉も難解ではなく、さながら歴史小説のようで、しかも著者プラトン自身は登場しない。こうしたプラトン対話篇の特徴について、東京大学大学院人文社会系研究...
収録日:2018/07/11
追加日:2018/10/02
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

ヨーロッパ哲学の伝統はプラトン哲学の脚注だ

プラトンの哲学を読む(1)対話篇という形式の哲学

古代ギリシャのアテナイに生まれたプラトン。彼の哲学が分からなければ、現代の西洋、東洋、さらには日本の哲学や自然科学は根本的には理解できない。そういえるほど、プラトンは重要な哲学者である。そのプラトンの哲学につい...
収録日:2018/07/11
追加日:2018/10/01
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

日本企業は、哲学がないまま生き残ってしまった

真山仁の経営論(1)日本企業が成長力を失った理由

日本は、企業としての新陳代謝が30年ほど止まっているという。それはいったいどういうことなのか。また、なぜそうなってしまったのか。小説家・真山仁氏が、日本企業の問題点について語る。(全3話中第1話)
収録日:2018/04/10
追加日:2018/08/13
真山仁
小説家

茶の哲学のベースにある老荘思想

岡倉天心『茶の本』と日本文化(3)茶の歴史と老荘思想

東京女子大学名誉教授の大久保喬樹氏が明治の美術運動家・岡倉天心と著書『茶の本』について解説。第3話では『茶の本』の第2章と第3章を取り上げる。茶の文化は禅僧により中国から日本に渡り、室町期に大きく発展した。天心は茶...
収録日:2018/05/22
追加日:2018/07/01
大久保喬樹
東京女子大学名誉教授

ニーチェの「超人」とはどういうことか?

西洋哲学史の10人(10)ニーチェ 超人

ニーチェは牧師の家庭に生まれつつ、キリスト教の価値を全否定した。そこから見いだされた「強いニヒリズム」は、何が「善い」のかを価値付けするのが困難な中で、いかに現実と向き合うかを教えてくれる。こうした「超人」の思...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/06/29
貫成人
専修大学文学部教授

社会主義・共産主義の元祖マルクスの考えの中核

西洋哲学史の10人(9)マルクス 下部構造が上部構造を規定

マルクスは「下部構造が上部構造を規定する」という表現により、これまでの西洋哲学を根本から転倒させた。全世界の社会主義や共産主義にも影響を与えた彼の考えの中核はどのようなものなのか。専修大学文学部の貫成人氏が論じ...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/06/22
貫成人
専修大学文学部教授

ヘーゲルの弁証法は実際に使える思考テクニック

西洋哲学史の10人(8)ヘーゲル 弁証法

伝統的な西洋哲学を完成したとされるヘーゲルは、弁証法という哲学的手法を用いた。この手法は対立する立場を維持しつつ、上位の解を見つけていくというものであり、実際に使える思考のテクニックである。専修大学文学部教授の...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/06/15
貫成人
専修大学文学部教授

プラトンが理想とした哲人皇帝マルクス・アウレリウス

五賢帝時代(8)マルクス・アウレリウスとストア哲学

マルクス・アウレリウスは『自省録』という書を著したストア哲学者でもあり、プラトンが理想とした、哲人皇帝でもあった。今日なお重要とされるストア哲学の「不動心」とはどのようなものか。そして彼はどのような人物だったの...
収録日:2018/02/08
追加日:2018/06/11
本村凌二
東京大学名誉教授

「批判哲学」と呼ばれているカントの哲学書三冊とは

西洋哲学史の10人(7)カント 近代の基礎

西洋哲学史史上、最重要哲学者の1人とされるカントは、その批判哲学においてあらゆる人間の能力の可能性と限界について論じた。専修大学文学部教授の貫成人氏によれば、これらは人の認識やなすべきこと、美しさをめぐって、私た...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/06/08
貫成人
専修大学文学部教授

王権神授説に代わるルソー『社会契約論』の考え方

西洋哲学史の10人(6)ルソー 「自然に還れ」

フランス革命の動乱が始まる直前の18世紀に、ルソーは『社会契約論』を著した。それまでの社会においてベースとなっていた王権神授説に代わる、自由とその制限をめぐる新しい考え方とはいかなるものなのか。専修大学文学部教授...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/06/01
貫成人
専修大学文学部教授

デカルト「我思うゆえに我あり」が意味すること

西洋哲学史の10人(5)デカルト「我思うゆえに我あり」

近世の哲学者デカルトは、教会の権威が動揺していった同時代の状況の中で、疑いの余地がない確実なものとは何かを問題にし、その結果「我思うゆえに我あり」というフレーズに帰着する。専修大学文学部教授の貫成人氏は、この発...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/05/25
貫成人
専修大学文学部教授

宗教的な哲学を確立したアウグスティヌス

西洋哲学史の10人(4)アウグスティヌス キリスト教の基礎

無味乾燥になりがちな宗教や哲学を、中世の哲学者であるアウグスティヌスは人間味のある文体と赤裸々な心情から論じた。現代キリスト教における教義を確立する中で彼が見いだしたのは、「人間はいかに救われるか」に関するそれ...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/05/18
貫成人
専修大学文学部教授

アリストテレスは身の回りの現実に目を向けた

西洋哲学史の10人(3)アリストテレス 現実の諸要因

あらゆるものに共通する「イデア説」を考えたプラトンの弟子アリストテレスは、師であるプラトンに反目し、独自の議論を企てる。彼の学問は現実世界に根ざしたものだったが、それはいかなるものか。専修大学文学部教授の貫成人...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/05/11
貫成人
専修大学文学部教授

プラトンが唱えたイデアは単なる定義ではない

西洋哲学史の10人(2)プラトン イデア説

あらゆる人や物事の本質的理想とは何か。ソクラテスの弟子であったプラトンはそれについて考え抜き、「イデア説」を唱える。その意味と、そうしたプラトンの考えから分かることについて、専修大学文学部教授の貫成人氏が解説す...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/05/04
貫成人
専修大学文学部教授

「学び」とは、入り口がどこにでもあるもの

学びとは何か~哲学の入口と自分の発見~

学びとは結局、何を意味するのか。専修大学文学部教授の貫成人氏はソクラテスから始まった哲学のエッセンスから、学びが常に身の周りにあること、それが新しい自分の発見につながることを論じる。
収録日:2018/02/09
追加日:2018/05/01
貫成人
専修大学文学部教授

哲学とは「もどかしさからくる知への憧れ」

西洋哲学史の10人(1)ソクラテス 最初の哲学者

昔の人々によって書かれた難解な書物というイメージが先行する、哲学の本当の真髄とは何か。専修大学文学部教授の貫成人氏が西洋の代表的な哲学者10人を取り上げて哲学史について論じるシリーズレクチャー。第1話目は「最初の哲...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/04/27
貫成人
専修大学文学部教授

人と動物のアンバランスな関係を哲学的に考える

東大ハチ公物語―人と犬の関係(3)退廃モデルと補償モデル

東京大学大学院人文社会系研究科教授・一ノ瀬正樹氏が人と動物の関係を哲学的に考察する。一ノ瀬氏は、その関係を語る第1のモデル「退廃モデル」の傾聴すべき点、問題点を挙げつつ、原理的検討と現実的対応の間にはずれがあるこ...
収録日:2017/04/04
追加日:2017/06/15
一ノ瀬正樹
東京大学名誉教授

原因と結果の迷宮―因果関係と哲学

原因と結果の迷宮(1)因果関係とは何なのか

「机を叩けば音が出る」。私たちはこれを当たり前だと思う。しかし本当にそう言えるのか。そう思わされているだけではないか。この哲学的な難問に取り組んでいるのが、東京大学大学院人文社会系研究科教授・一ノ瀬正樹氏だ。氏...
収録日:2016/12/15
追加日:2017/01/31
一ノ瀬正樹
東京大学名誉教授

「水道哲学」は貧乏克服、「産業報国」は商人の誇り

松下幸之助の経営理念(2)創業から戦後への歩み

パナソニック株式会社の「信条・綱領・七精神」をはじめ、松下幸之助は数多くの理念を文章化している。もちろん企業としての経営理念が中心だが、個人・社会人として見ても人生哲学に通じるものがある。今回は、「経営の神様」...
収録日:2016/02/18
追加日:2016/06/06
佐野尚見
松下政経塾 塾長

十万両の借財を十万両の蓄財に―財政のプロ・山田方谷

『理財論』~山田方谷の人間哲学~

十万両の借財を十万両の蓄財に変えた備中高梁藩の山田方谷は、政治家、財政のプロというだけでなく、漢詩や書にも長けた多才な人物であった。そんな山田方谷が書いた書物に『理財論』がある。単なる財政論にとどまらない彼の人...
収録日:2015/01/13
追加日:2015/08/17
田口佳史
東洋思想研究者

美しさや気高さは過ちを犯した人でなければ出てこない

リーダーのための感性哲学「煩悩を生きる」

われわれは「なぜ?」を問い過ぎる、と日本BE研究所所長・行徳哲男氏は言う。「なぜは要らない。ただ目の前の煩悩を食らうべし」と喝破する行徳氏の真意は「感性=紛れもない私」を取り戻すことにある。氏の目を通した弥勒菩...
収録日:2014/12/26
追加日:2015/07/30
行徳哲男
日本BE研究所 所長

近代は三つの領域が埋め込まれた状態からの解放が始まり

近代中国哲学と西洋哲学(4)明代の人民主権思想

近代の成立要件となる「民主主義(人民主権)」は、中国哲学において、どのように展開してきたのか。17~18世紀・明代末期の二人の思想家、繆昌期と黄宗羲を取り上げ、近代中国の公共空間論を考える。東京大学東洋文化研究...
収録日:2014/12/19
追加日:2015/07/06
中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

「共感」によって道徳を基礎付けようとした「道徳感情論」

近代中国哲学と西洋哲学(3)18世紀西欧の道徳思想

アダム・スミス、デビッド・ヒューム、イマヌエル・カント。18世紀ヨーロッパの思想家三人を取り上げ、18世紀、近代グローバル化時代に洋の西と東で共有されていた問いを俯瞰する。東京大学東洋文化研究所教授・中島隆博氏...
収録日:2014/12/19
追加日:2015/07/02
中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

「シンパシー」に規範の根拠を求めた清朝考証学の泰斗

近代中国哲学と西洋哲学(2)清朝考証学・戴震の思想

性善説の「性善」には、味と同じような仕組みがある。清朝考証学の泰斗と呼ばれた戴震はそう主張した。それは一体どのようなことなのか。東京大学東洋文化研究所教授・中島隆博氏が洋の東西を渡り歩くシリーズ「近代中国哲学と...
収録日:2014/12/19
追加日:2015/06/29
中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

規範をどう考えるかによって王陽明の弟子たちが分裂

近代中国哲学と西洋哲学(1)陽明学左派の思想

王陽明以降の中国思想は、「規範」という難問に直面した。彼らはそれをどのように考えたのか。中国哲学者でありながら西洋哲学にも詳しい東京大学東洋文化研究所教授・中島隆博氏が、洋の東西を渡り歩くシリーズ「近代中国哲学...
収録日:2014/12/19
追加日:2015/06/15
中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

胡適が中国に導入した新哲学「プラグマティズム」とは?

東アジアにおける近代の啓蒙(1)胡適と福沢諭吉の「浅い啓蒙」

胡適と福沢諭吉は、ヨーロッパ的な啓蒙に対して、中国と日本でそれぞれ「浅い啓蒙」を行ったという。浅い啓蒙とは一体何か。中国と日本に何がもたらされたのか。中島隆博氏が東アジアにおける近代の啓蒙を語る。(全4話中第1...
収録日:2014/10/07
追加日:2015/01/28
中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

安住安楽こそ悪の根源‥平和と向き合うため若者と旅した処

野鴨の哲学(3)日本に今「野生の鴨」が必要な理由

「野鴨の哲学」第三弾は、いよいよ実践編。現代日本に「野生の鴨」が必要な理由を行徳哲男氏が解説していく。世界から見た日本はどんな国か、今私たちが取り戻さなければならないものと、そのための方法を、行徳氏が豊富な実体...
収録日:2014/02/26
追加日:2015/01/08
行徳哲男
日本BE研究所 所長

スティーブ・ジョブズにも影響―『3900羽の野鴨たち』

野鴨の哲学(2)アメリカと日本で羽ばたいた野鴨たち

キェルケゴールから始まった「野鴨の哲学」はその後、あるアメリカ人によってビジネスの世界に持ち込まれ、多くの実業家に影響を与えた。アメリカで、そして日本でも羽ばたいた野生の鴨の物語とは? (全3話中第2話目)
収録日:2014/02/26
追加日:2015/01/07
行徳哲男
日本BE研究所 所長

周囲に嫌われ、野垂れ死んだキェルケゴールの哲学

野鴨の哲学(1)自らの主体で生き抜いたキェルケゴール

雪のコペンハーゲンで、42歳という若さで野垂れ死んだ実存哲学の創始者・キェルケゴール。その哲学の根底には、彼が少年時代に実際に体験した自然からの教えが宿っていた。感性論哲学で各界著名人に多大なる影響力をもつ行徳...
収録日:2014/02/26
追加日:2015/01/06
行徳哲男
日本BE研究所 所長

西田幾多郎の思想を求め京大哲学科に集まった弟子たち

過去から未来へ、京都学派の役割―父・髙坂正顕と兄・髙坂正堯の眼を通して(1)京都学派とは

京都には「哲学の道」がある。銀閣寺から若王子橋へ疎水に沿う小道で、西田幾多郎や田辺元らが散策したのが名の由来だ。西田門下に集まった京都学派の中枢をなした髙坂正顕氏の三男であり、戦後の国際政治学者・髙坂正堯氏を兄...
収録日:2014/07/18
追加日:2014/09/01
髙坂節三
公益財団法人 日本漢字能力検定協会 代表理事 会長兼理事長

犬は人間より道徳的には圧倒的に優れている

東大ハチ公物語―人と犬の関係(5)「返礼モデル」の提案

環境破壊をせず、戦争をせず、過去に固執せず、自らの現状を潔く受容し、最後は静かに死んでいく犬たち。犬と人間を比較すると、「犬の高潔さが、道徳的には圧倒的に優れている」と東京大学大学院人文社会系研究科教授・一ノ瀬...
収録日:2017/04/04
追加日:2017/06/17
一ノ瀬正樹
東京大学名誉教授

西周が気付いた「西洋の考え方を学ぶ方法」とは

西洋文明の起源から見るグローバル化(2)近代日本と西洋

アジアの文化伝統に浸っていた日本は、ペリーの黒船により西洋と対面する。19世紀半ば、産業革命により先進的な技術を築いた西欧列強と日本の差は大きく、近代化=西洋化を推進することは、日本にとって植民地化されないための...
収録日:2019/05/29
追加日:2019/08/01
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

文学なき「やる気」は、振り込め詐欺のごとき愚劣なものになる

真のやる気とは何か(10)旧制高校出身者がいた時代の良さ

キリンビールの現場にいた田村潤氏は、ちょうど日本がバブルに沸き立つ前後から、社内会議の質が急激に低下するのを実感したという。それ以前と以後の違いは、「旧制高校出身者の有無」だった。執行草舟氏はその事実を、文学と...
収録日:2020/04/10
追加日:2020/09/04
対談 | 執行草舟田村潤

プラトンのイデア論は、ソクラテスの問いかけへの答え

プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(5)魂の配慮

ソクラテスは、メレトスとの対話を通じて、裁判でも自らの哲学を遂行する。そして、お金でもなく、名誉でもなく、肉体でもなく、魂に配慮せよ、という。「魂を配慮する」とは何かについて、ソクラテス自身は答えを示さなかった...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/05/19
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

西田幾多郎と父・髙坂正顕の師弟エピソード

過去から未来へ、京都学派の役割―父・髙坂正顕と兄・髙坂正堯の眼を通して(2)髙坂正顕の思想と西田幾多郎の「永遠の今」

カント研究の第一人者であり京都学派の中心的人物でもある髙坂正顕氏は、高校時代に西田幾太郎に出会い、ついには父の反対を押しきって京都帝大哲学科に進学する。正顕氏の三男・髙坂節三氏が語る、京都学派の系譜を知るうえで...
収録日:2014/07/18
追加日:2014/09/08
髙坂節三
公益財団法人 日本漢字能力検定協会 代表理事 会長兼理事長

佐久間象山が考えた「道徳と科学技術の相互補完関係」

佐久間象山に学ぶ(2)道徳と科学技術の相互補完関係

佐久間象山が指摘した重要な点は、科学技術は常に道徳と相互補完的な関係になっていなければならないということだ。3.11の原発問題は、科学技術が先行してしまい、それを支える哲学がなかった。明治維新と同様の転換期を迎えて...
収録日:2020/01/24
追加日:2020/03/11

横井小楠に学ぶ、日本の特性を生かした世界との向き合い方

日本の特性とは何か(7)異文化とどう向き合うか

日本は「安堵感」や「鋭い感性と深い精神性」という素晴らしい特性を持っているが、日本は世界とどうつきあっていくべきか。その方法、考え方を、西欧列強と対峙した激動の幕末・維新期の思想家・横井小楠に学ぶ。シリーズレク...
収録日:2020/01/08
追加日:2020/06/10
田口佳史
東洋思想研究者

因果関係は不確実で、不可思議で、不可欠なもの

原因と結果の迷宮(8)不確実で不可思議で、不可欠なもの

人間にとって、不確実で不可思議で、不可欠なもの。東京大学大学院人文社会系研究科教授・一ノ瀬正樹氏は、因果関係のあり方をこう表現する。一見自明にも見える因果関係には、実にさまざまな謎と迷宮が潜んでいる。「当たり前...
収録日:2016/12/15
追加日:2017/04/01
一ノ瀬正樹
東京大学名誉教授

「石門心学」に「儒・仏・道・禅・神道」を使い切るヒントがある

人生に活かす東洋思想(8)東洋古典と石門心学

8回の連続講義を経て、東洋古典は難解で遠い存在から、現実に使えて役立ちそうなものに変わってきただろうか。そのような先達に石田梅岩の「石門心学」がある。哲学・思想を使い切って、「生きているだけで100点」の人生を送り...
収録日:2019/06/14
追加日:2019/09/06

記号として生きるのが「本当のあなた?」とハイデガーは問う

「幸福とは何か」を考えてみよう(9)ガチでわたしらしく、やりませんか

古今の哲学者を通して幸福や幸運について対話してきた「哲学カフェ」だが、最終回ではハイデガーの思想が語られる。他者からの「記号的存在」を超えた「本来的存在」として生きるには、自らの存在の本質について問い、一瞬ごと...
収録日:2020/03/19
追加日:2020/09/25

川は急流、水は澄み切る―日本のリーダーの条件「清明心」

東洋思想を考える(2)日本の地理的特性と知的遺産

日本には地理的特性が二つあると語る老荘思想研究者・田口佳史氏。その特性は非常に特異なもので、そこから、世界のどこにもない、日本特有の精神性、文化が生まれている。そして、今も学べる知的遺産もある。そんな独特な日本...
収録日:2014/10/29
追加日:2015/07/09
田口佳史
東洋思想研究者

高齢世代は若者にチャンス・富・地位を譲るべき

真山仁の経営論(2)「働き方改革」のポイント

「働き方改革」と言われて久しいが、現実的には当事者不在の「働かせ方改革」にすぎないと、小説家・真山仁氏は指摘する。いったいどういうことなのか。また、「働き方改革」のポイントはどこにあるのか。真山氏の考えを伺おう...
収録日:2018/04/10
追加日:2018/08/16
真山仁
小説家

『ソクラテスの弁明』は謎の多い作品

プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(1)真実の創作

哲学の古典として最も重要な作品ともいわれる、プラトンの『ソクラテスの弁明』。この傑作に何が書かれているのか、6回にかけて解釈していくことで、哲学者とは何かを考える。まず今回は、『弁明』の執筆背景となったソクラテス...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/04/28
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

天に向かう読書に没入、そして「ただ突き進め」!

読書と人生(4)読書だけが運命を知っている

いい人生を送った人とは、自分の運命だけに体当たりした人である。だが、自分の人生は誰にもわからない。だからこそ、読書をし、過去の偉い人もそうしてきたと知ることで、「自分もやるぞ!」という勇気を得るのである。そのた...
収録日:2019/05/14
追加日:2019/09/06

ローマ史に例を見ない偉大な皇帝の潔い引退

四分治制時代のローマ史(4)皇帝の引退

四分治制をはじめ、さまざまな改革を行ったディオクレティアヌスは、ストア哲学を信奉していたために、潔く皇帝の座から退いた。引退後にも何度か彼のリーダーシップが求められることがあったが二度と皇帝の座に戻ることはなか...
収録日:2019/02/26
追加日:2019/09/25
本村凌二
東京大学名誉教授

日本人がずっと持ち続けてきた「明浄正直」の心とは

日本の特性とは何か(6)明浄正直と溜まり文化

日本は地理的特性として森林・山岳が多く、水に恵まれているため、「明浄正直」の心を持ち続けてきた。もう1つ、地理的特性として注目すべきは、ユーラシア大陸の東端に位置するという点だ。これによって、東アジアで生まれた思...
収録日:2020/01/08
追加日:2020/06/03
田口佳史
東洋思想研究者

佐高信も飛び上がった石橋湛山の「死もまた社会奉仕」

失われている「保守の知恵」~友好の井戸を掘った人たち(3)石橋湛山

失われている「保守の知恵」を探る本編シリーズ第3話は、ジャーナリスト出身の民権派・石橋湛山。辛口評論家と呼ばれる話者も舌を巻くほどの痛烈な言論を展開し、経済的視点を入れた「小日本主義」を唱え、暮らしの哲学を重視す...
収録日:2014/01/22
追加日:2014/02/24
佐高信
評論家

不作為(◯◯しなかったこと)の原因は無限に拡散する

原因と結果の迷宮(6)不在因果の問題

例えば、隣の家の花が枯れたとする。それは、隣の家に毎日親切に水をやっていた女性があるとき、旅に出て水をやらなかったせいなのか。一見何でもないようなこの問題には、原因と結果をめぐるとても重大な議論が潜んでいると、...
収録日:2016/12/15
追加日:2017/03/18
一ノ瀬正樹
東京大学名誉教授

人間は、生存に満足したら、それで終わりである

人間的魅力とは何か(5)渇望する魂に叫べ

ダグラス・マレーというイギリスのジャーナリストが書いた『西洋の自死』という本には、「人間から渇望感がなくなったから、経済や世界がダメになった」ということが書いてある。本当に素晴らしいものになろうと思ってもなれず...
収録日:2019/04/05
追加日:2019/06/21

なぜ西洋文明の起源はギリシアにあったとされているのか

西洋文明の起源から見るグローバル化(3)学問の起源

西洋文明とグローバル化を考える上で、ギリシアが起源とされる「学問」の果たした役割は大きい。ルネサンス以来、何度も繰り返しギリシア・ローマの古典を再生する運動が、西洋では繰り返された。人文系と自然科学を問わず、そ...
収録日:2019/05/29
追加日:2019/08/01
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

800年間の涙が沈み込んだ絵

魂の芸術(1)戸嶋靖昌との運命的出会い

執行草舟は、画家・戸嶋靖昌の「街・三つの塔-グラナダ遠望-」という絵を見て、この画家にぞっこん惚れ込み、肖像画の制作を依頼した。なぜ惹かれたか。それはその一枚の絵に、800年間の悲しみが沈み込んでいると感じ、空気中...
収録日:2019/09/11
追加日:2019/11/08

民主主義の最盛期をつくりだした謙虚さと知性

民主主義の根源とは(3)命懸けの2万人がいたからこそ

良心を失ったら、民主主義は情熱のない無分別なものになってしまう。19世紀のイギリスで民主主義がうまく機能したのは、自分の思想に命を懸けられる2万人のジェントルマンがいたからだ。そして、同様に日本には自分の思想に命...
収録日:2019/12/25
追加日:2020/04/10

ランケと京都学派は似ている? 西欧の「神」に替わるもの

過去から未来へ、京都学派の役割―父・髙坂正顕と兄・髙坂正堯の眼を通して(5)過去から未来へ

一神教に始まった西欧の思想は、科学万能の敗退を経た戦後、不条理の実存主義、脱構築のポスト・モダン、そしてリスク論へと迷走を続けているかに見える。「過去から未来へ」思索をつなげていくために日本が世界に問う「絶対無...
収録日:2014/07/18
追加日:2014/10/05
髙坂節三
公益財団法人 日本漢字能力検定協会 代表理事 会長兼理事長

フィクションの力が社会的想像力を変え、技術革新を促す

人の資本主義(1)フィクションから見た未来社会

資本主義は単なる経済活動に見えるが、実際には哲学や宗教の問題がかなり反映されている。それではテクノロジーがますます進展していく時代において、新しい資本主義をどのように考えていけば良いのだろうか。東京大学東洋文化...
収録日:2018/05/15
追加日:2019/02/13
中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

21世紀のリベラルアーツを定義する

21世紀のリベラル・アーツ

未知の問題に立ち向かい、深みのある意思決定をするためには、「生きるための知的力」が必要だ。知力、すなわち、考える力が生きる力に直結する今、これからの人生を支える「21世紀のリベラル・アーツ」は、どうすれば身に付け...
収録日:2019/01/11
追加日:2019/03/12
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

松下幸之助が求めたものは「崇高さ」

崇高と松下幸之助(3)崇高さと人間とは何か

松下幸之助が求めたものは「崇高さ」であり、「崇高さ」の一番分かりやすい例は原始キリスト教だと執行先生は指摘する。原始キリスト教は、「自分の命よりも大切なものがある」という考え方が根本にある。では、自分の命以外に...
収録日:2019/02/06
追加日:2019/04/11

今後身に付けるべき知性として「新しい語り方」を考える

世界の語り方、日本の語り方(1)なぜ「語り方」なのか

時代の転換に伴い、日本哲学の復権が叫ばれている。AIの時代に直面する日本人が今後身に付けるべき知性としての「語り方」とは何だろうか。シリーズ第一話の今回は、中島隆博氏の近著『世界の語り方』と『日本を解き放つ』を紹...
収録日:2019/02/14
追加日:2019/07/25
中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

古典を学び、教養ある人間を目指すことがヨーロッパの理想

西洋文明の起源から見るグローバル化(1)グローバル化

世界のグローバル化は、文化的にはヨーロッパが拡大して、人類全体に拡大する流れといえる。では、当のヨーロッパとは何を指すのか。それは地理的名称というより文化的な概念であり、「ギリシア・ローマの古典+キリスト教」=...
収録日:2019/05/29
追加日:2019/08/01
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

どうすれば「行間」が読めるようになるか

読書と人生(1)「命懸けの読書」とは何か

執行草舟は小学生のころ、1行もわからないのに、岩波文庫のカントによる『純粋理性批判』を読み通したという。当時は、結局カントはわからなかったものの、他の本が易しく思えてしかたがないということを経験した。しかも、時が...
収録日:2019/05/14
追加日:2019/08/16

「外国人の取締役」か「若き日本人のファーストペンギン」か

茹でガエル日本への処方箋(2)人間の本性は「競争」

イスラエルの指導者・シモン・ペレス元大統領は、93歳になっても「自分は未来から学ぶのだ」という姿勢を崩さなかった。一方、日本人は存在感がふにゃふにゃである。GHQのつくった社会主義的な社会で、すっかり堕落してしまった...
収録日:2019/05/14
追加日:2019/08/19
小林喜光
株式会社三菱ケミカルホールディングス 取締役会長

テンミニッツTVの3つの目的とリベラルアーツの全体像

われわれの求めるリベラルアーツの全体像

テンミニッツTVはさまざまな情報を提供しているが、大きな目的は3点に集約されるという。1点目は、対象の全体像を提供できるかということ。2点目は、その全体像の中で変化するダイナミズム、その方向性を読み取ることができるか...
収録日:2019/08/28
追加日:2019/10/11
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

吉田茂に「国会議員になったら」と誘われた兄の議論力

過去から未来へ、京都学派の役割―父・髙坂正顕と兄・髙坂正堯の眼を通して(4)父・髙坂正顕と兄・坂正堯の眼

哲学者として京都学派を代表する父・髙坂正顕の息子でありながら、父とは異なる道を歩んだ国際政治学者・髙坂正堯。親子の心の交流とそれぞれの道を究めた過程を、髙坂節三氏が客観的視点をもって丹念に語る。(全5話中第4話目)
収録日:2014/07/18
追加日:2014/09/30
髙坂節三
公益財団法人 日本漢字能力検定協会 代表理事 会長兼理事長

日本資本主義の父・渋沢栄一が『論語と算盤』で説いた道徳

グローバル化時代の資本主義の精神(4)日本の近代資本主義~渋沢栄一から福澤諭吉まで

日本の近代資本主義の精神にも日本版プロテスタンティズムと言える系譜がある。「道徳」「勤勉」をキーワードに、あるいは、陽明学を受容、時に否定しつつ時代を築いた日本の近代資本主義。渋沢栄一、井上哲次郎、内村鑑三、福...
収録日:2014/11/07
追加日:2015/05/28
中島隆博
東京大学東洋文化研究所 教授

長寿化が進む今、社会全体が教え合う21世紀型の教育を!

新しい教育ビジョン~産業革命の兵士育成とのはざまで~

今、教育は大きな変化の時代を迎えている。近代以降に確立されてきた「小・中・高・大システム」は、いわば産業革命の兵士を育てるようなシステムだが、そうした従来型の教育にいくつものほころびが出ていることは論をまたない...
収録日:2015/06/08
追加日:2015/07/09
小宮山宏
東京大学第28代総長

ヒュームは「因果関係は思い込み」と考えた

原因と結果の迷宮(3)因果関係は私たちの癖である

東京大学大学院人文社会系研究科教授・一ノ瀬正樹氏は、「究極の原因は決定され得ない」ことの根底にあるのは、因果関係そのものを人間が観察できないことだと言う。私たちは、「机をたたいた」ことと「音がした」ことしか知覚...
収録日:2016/12/15
追加日:2017/02/25
一ノ瀬正樹
東京大学名誉教授

新約聖書の三つの愛「エロス・フィリア・アガペー」

キリスト教とは何か(6)聖書とはどんな書物なのか

エロス、フィリア、アガペー。これはどれも、キリスト教で「愛」を示す言葉だ。上智大学神学部教授・竹内修一氏によれば、この意味の違う愛をめぐっては、イエスと弟子の間ですらもすれ違いがあった。しかし師イエスは、弟子を...
収録日:2016/12/26
追加日:2017/04/04
竹内修一
上智大学神学部教授

オンラインSPA(製造小売業)が業界を変える

AIとデジタル時代の経営論(1)オンラインSPAの衝撃

一橋大学大学院国際企業戦略研究科研究科長・教授の一條和生氏によれば、世界の経営者は「デジタルディスラプション」に相当な危機感を抱いている。例えば、オンラインSPAの登場によって、従来のアパレル産業は深刻な変化にさら...
収録日:2017/07/24
追加日:2017/10/22
一條和生
一橋大学大学院経営管理研究科 国際企業戦略専攻長 教授

日本政治の問題を対話の重要性から考える

日本政治の疑問(1)対話と質問の重要性

日本政治の本質的な問題を考えるためには対話や質疑という視点が非常に重要であると、政治学者で慶應義塾大学名誉教授の曽根泰教氏は言う。そこで「ソクラテスメソッド」を取り上げ、マイケル・サンデル氏の大人気講義やAIなど4...
収録日:2018/06/13
追加日:2018/09/07
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

デカルトが述べた、恐怖を取り除く方法

デカルトの感情論に学ぶ(2)感情をコントロールするには

恐怖は消そうと思っても、消えるものではない。デカルトの感情論の特徴は、恐怖を別の感情でコントロールするというものである。そのためには何が重要となるのか。デカルトの『情念論』から読み解く。(全2話中第2話)
収録日:2018/09/27
追加日:2019/04/04
津崎良典
筑波大学人文社会系准教授