起源は南北戦争…アメリカ再建への道とリンカーンの演説
アメリカの理念と本質(9)南北戦争の意義とリンカーンの理念
アメリカには共和主義と自由主義が並立している。共和党と民主党の二大政党は、それを象徴する存在である。しかし南北戦争の前は、国家主義がフロンティア精神を誘発し、権力者が弱者をないがしろにしていた。南北戦争はアメリ...
収録日:2024/06/14
追加日:2024/10/15
「非ナチ化」というプーチンの演説とプロパガンダの意味
ウクライナ侵略で一変した国際政治(2)地政学とロシアの行動原理
ウクライナ侵攻開始時のプーチン大統領演説は、冷戦以降の歴史的経緯、ロシア周辺の地政学、さらにはロシア人の行動原理を知らなければ理解できない。今回はプーチンが口にした「NATOの脅威」について、あるいは「ウクライナを...
収録日:2022/05/10
追加日:2022/06/03
レーニン演説…革命のため帝国主義の3つの対立を利用せよ
第二次世界大戦とソ連の真実(1)レーニンの思想的特徴
第二次世界大戦をソ連から見る意味は大きい。なぜなら、第二次世界大戦の始まりにソ連はかなり関与しているからだ。ロシア革命後、世界戦争に向けて自覚的に準備を進めていたソ連。指導者となったレーニンは、演説の中で示した...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/03/25
ヒトラーの激高演説の性格とは…劣等感とユダヤ人虐殺
独裁の世界史~ファシズム編(5)ヒトラーの独裁を許した背景
「独裁者」のステレオタイプといえばアドルフ・ヒトラーではないだろうか。激高しながら行う彼の独特な演説の原動力は劣等感であるとしばしば指摘される。彼が経済復興に尽力した頃、ドイツは国家全体が劣等感にさいなまれる状...
収録日:2020/01/30
追加日:2021/04/09
第二次米国革命へトランプ政権はどうやって舵取りするのか
2020年度独立記念日演説と第2次米国革命(7)第二次米国革命への舵取り
トランプ政権はいったいどのように本格的な第二次米国革命へ舵取りを進めるのか。11月再選が鍵となるが、「独立記念日演説」は、トランプ支持者にとって「就任以来最高の演説」と評価されている。ただ、現在のアメリカで実際に...
収録日:2020/07/29
追加日:2020/10/22
「第二次米国革命」の延長線にある3つのフロンティア開拓
2020年度独立記念日演説と第2次米国革命(6)独立記念日演説の核心その4
演説の終盤ではいよいよトランプ氏のめざすアメリカ像として「第二次米国革命」の姿が明らかになる。それは「独立」のために戦い抜き、勝利を得た後はフロンティアを拡大するアメリカである。21世紀のフロンティアはどこへ向か...
収録日:2020/07/29
追加日:2020/10/15
トランプ大統領がその継承へと突き進む「米国革命」の本質
2020年度独立記念日演説と第2次米国革命(5)独立記念日演説の核心その3
トランプ大統領はアンチテーゼとして、自らが継承しようとする「米国革命」の正当性を強調する。「神」「アメリカ」「愛国者」といった単語を駆使して、独立戦争以来の姿勢を引き継ぐ構えを示すのだ。それは米国第一主義に他な...
収録日:2020/07/29
追加日:2020/10/15
左翼の全体主義化を示す「キャンセル文化」とは?
2020年度独立記念日演説と第2次米国革命(4)独立記念日演説の核心その2
独立記念日演説は、ヘーゲル弁証法のテーゼに向かう。トランプ氏が敵と名指しするのは民主党で、彼らは「左翼文化革命」を意図する存在と糾弾される。最近話題に上る「ブラック・ライヴズ・マター」の運動や「キャンセル・カル...
収録日:2020/07/29
追加日:2020/10/08
「あなたの大統領」として語りかけて述べた「選民思想」
2020年度独立記念日演説と第2次米国革命(3)独立記念日演説の核心その1
ここからは4回に分けて、独立記念日演説の核心に迫っていく。1回目の今回は、まず演説の論理構造を支える「ヘーゲル弁証法」を理解した後、テキストの吟味に入る。トランプ支持層に訴える「米国例外主義」「謝罪外交からディー...
収録日:2020/07/29
追加日:2020/10/08
「人民の敵」と形容される主要メディアの報道が分断を加速化
2020年度独立記念日演説と第2次米国革命(2)主要メディアの偏向報道
トランプ大統領と米国主流メディアの対立ぶりは有名だ。氏は記者会見よりもツイッター発信を重視し、気に入らないメディアを「人民の敵」呼ばわりしてやまない。彼の「ラシュモア演説」に対して、主流メディアが待っていました...
収録日:2020/07/29
追加日:2020/10/01
再選を狙うトランプ大統領がラシュモア山を演説の場に選んだ背景
2020年度独立記念日演説と第2次米国革命(1)ラシュモア山を選んだ意義
2020年7月4日に行われたトランプ大統領の「独立記念日演説」が注目を集めている。トランプ大統領のメッセージはどういうもので、その意義とは何か。また、日本に対する含蓄はあるのだろうか。何だろうか。そして、トランプ氏が...
収録日:2020/07/29
追加日:2020/10/01
新冷戦の始まりではないかといわれる対中強硬派の演説とは
米中ハイテク覇権戦争(4)対中強硬派の存在
トランプ大統領は再選を第一の目標としているために、中国にとって交渉の余地がある相手であることを前回の講義で解説したが、アメリカには強力な対中強硬派の地盤がある。習近平体制が、経済覇権を目指す動きを鮮明にすると、...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/02/01
保護主義一色の就任演説と議会を通さない大統領令の乱発
トランプ政権研究(4)就任演説と大統領令の乱発
公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、トランプ政権の発足後の状況について解説する。トランプ氏は就任直後から大統領令を多発してきた。入国禁止措置やメキシコとの国境の壁の建築を命じたが、いずれも修正を余儀な...
収録日:2017/05/23
追加日:2017/06/21
トランプ大統領の就任演説は「狭い・古い・内向き」
トランプ大統領の就任演説を読み解く
2017年1月20日に行われたトランプ大統領の就任演説を、政治学者で慶應義塾大学大学院教授・曽根泰教氏が読み解く。曽根氏は今回の就任演説を「狭い・古い・内向き」と評する。どのような点がそうであったのか。それは、トランプ...
収録日:2017/01/24
追加日:2017/02/05
伊勢志摩サミットがかすむ17分間のオバマ広島演説の意味
オバマ広島訪問
オバマ大統領の広島訪問、17分間に及ぶ広島スピーチは、報道としての伊勢志摩サミットがかすむほどの目覚ましさであった。この広島訪問と名演説はどのような文脈に立って行われたものなのか。政治学者で慶応義塾大学大学院教...
収録日:2016/06/01
追加日:2016/06/09
あのケネディの名演説のルーツは高校時代にあった!
ケネディ演説の起源
あの名演説には元ネタがあった!? 歴史に残るケネディ大統領の就任演説のルーツは、高校時代のある体験にあったのだという。政治学者で慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授・曽根泰教氏が、米英教育事情を絡めて語る。
収録日:2015/12/03
追加日:2015/12/28
チャーチルの演説に経営の心構えを学ぶ
松下幸之助を語る(5)自主独立の気概を持て
かつて松下幸之助からPHP研究所の経営を任された江口克彦氏は、実質的に経営を支えていた松下電器からの「独立」を宣言する。その試みを後押ししたのは、「自主独立の気概を持て」という松下幸之助氏の哲学だった。各人の独...
収録日:2015/09/29
追加日:2015/12/14
アメリカの排日移民法…なぜ渋沢栄一は悔し涙を流したか
本当のことがわかる昭和史《6》人種差別を打破せんと日本人は奮い立った(3)渋沢栄一の「悔し涙」演説
大正13年、アメリカで排日移民法ができたとき、親米的だった学者や思想家、実業家の間にも反米感情が現われた。財界の大御所・渋沢栄一は、帝国ホテルで排日移民法成立に憤る演説をしているが、悔し涙を流しつつ語ったといわ...
収録日:2015/02/02
追加日:2015/09/14
松岡洋右の国際連盟演説の大問題…勉強と意思疎通が不足
本当のことがわかる昭和史《5》満洲事変と石原莞爾の蹉跌(6)どう考えても大義名分が立つ行為だった
どう考えても満洲国の建国は、偏見を交えずにいえば、十分に大義名分が立つ行為だった。そもそも、清朝の皇帝が自分の郷里に帰り、国をつくってどこが悪いのかということなのだ。ところが松岡洋右首席全権が国際連盟総会で行な...
収録日:2015/02/02
追加日:2015/09/07
ワイツゼッカー演説の真意―ドイツ人の責任を認めたのか
日本の戦後70年とワイツゼッカーの演説
2015年8月14日、安倍晋三首相の戦後70年談話が発表された。印象的だったのは「未来の子孫に謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」の一節ではなかっただろうか。その一節をより深く知るには、歴史学者・山内昌之氏...
収録日:2015/07/29
追加日:2015/08/24
バンドン会議の2原則を引用した安倍首相の演説
戦後70年談話~政治と歴史認識(8)バンドン会議と歴史認識のあり方
2015年4月、安倍総理はアメリカ議会で演説を行ったが、同じ4月にジャカルタで開かれたアジア・アフリカ会議(バンドン会議)でも演説している。その演説で総理は、「先の大戦の深い反省」という文言を入れたという。この...
収録日:2015/05/18
追加日:2015/07/02
「反省」はあるが「侵略」も「植民地支配」もない
どうなる?戦後70年「安倍談話」(3)豪州演説にみる方向性
戦後70年安倍談話に当たっては、村山談話を「全体として継承」するも、「侵略」や「植民地支配」という言葉を同様に用いるわけではないと明言した安倍晋三首相。果たしてどのような内容になるのか。その参考となるのが、20...
収録日:2015/01/29
追加日:2015/03/12
街頭に立ち続けて25年以上、国民の関心を肌で感じる
政治家としての信念と財産
野田佳彦氏には、29歳で初めて県会議員になったときから大事に続けてきたことがあった。そこに込められた政治家としての想いとは。さらに総理経験を経て感じたことなど、野田氏に聞いてみた。
収録日:2014/02/27
追加日:2014/06/05
国防省主導での連続性・一貫性がトランプ政権の防衛戦略の特徴
米国の対中政策~戦略の現状と課題(3)トランプ政権の安全保障政策の要点
オバマ政権からトランプ政権への移行期、米国防省が公表した世界地図において、ロシアは「リライジングパワー」、中国は「ライジングパワー」と名指しされ、それぞれ中、長期的に解決すべき課題とされている。国防省とトランプ...
収録日:2020/10/07
追加日:2020/10/20
イギリス情報部がルーズベルト大統領を再選させた
インテリジェンス・ヒストリー入門(6)1940年の米大統領選
歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏が、1940年アメリカ大統領選にいかにしてイギリス情報部が介入し、ルーズベルトに勝利をもたらしたのかを解説する。ドイツの脅威を前に、ヨーロッパの民主主義国が危機にさらされる中、...
収録日:2017/11/14
追加日:2018/06/13
岩倉使節団が派遣された目的と得たものとは
明治維新から学ぶもの~改革への道(13)岩倉使節団の見聞
岩倉使節団は、明治4年11月から明治6年まで、アメリカおよびヨーロッパ諸国に派遣された。正使は岩倉具視、政府首脳や留学生を含む一行は110名。彼らがアメリカ、そしてヨーロッパを歴訪し、現地で行ったこととは。(2018年11月...
収録日:2018/11/13
追加日:2019/04/27
米中間の勢力均衡の鍵を握る大事なポイントはシーレーン
米中関係の行方と日本の今後を読む(7)新冷戦の影とシーレーン
「新冷戦」がささやかれるほど対立の続く米中間で、戦いを避け勢力均衡を保つ鍵はシーレーンにある。中国は太平洋をアメリカと二分割する腹案を持つといわれるが、仮に実現したとすると日本にとっては死活問題だ。今や抑えるも...
収録日:2020/09/08
追加日:2020/10/24
アメリカの排日運動に「国民外交」で挑んだ渋沢栄一の努力
曾孫が語る渋沢栄一の真実(6)日本とアメリカにかける橋
渋沢栄一の事績として日米親善事業は欠かせない。栄一はあくまで民間の立場を守りつつ、「世界の中の日本」の位置を正確に弁える人だった。アメリカ人実業家とは特に深く親交を結び、青淵文庫に招くことも多かったが、時代の波...
収録日:2020/10/14
追加日:2021/03/08
石破新総裁誕生から考える政治家の運と『マカーマート』
『マカーマート』から読む政治家の運(1)中世アラブの知恵と現代の日本政治
人間とりわけ政治家にとって運がいいとはどういうことか。それを考える上で読むべき古典がある。それが中世アラブ文学の古典で教養人必読の書ともいえる、アル・ハリーリー作の『マカーマート』である。巧みなウィットと弁舌が...
収録日:2024/10/02
追加日:2024/10/19
21世紀の毛沢東と周恩来を目指しているのか?
習近平の野望~中国の権力闘争
薄熙来、徐才厚、周永康と相次ぐ超大物の摘発、失脚。この「粛正」を断行しているのが習近平国家主席だ。「腐敗追放」のスローガンの背後で習近平が真に狙うものは何なのか。岡崎久彦氏が彼を「毛沢東かスターリンか」と評する...
収録日:2014/08/01
追加日:2014/09/04
「リムジン・リベラル」とクリントンが揶揄された理由とは
トランプのアメリカと日本の課題(1)トランプ・ショック
史上まれに見る番狂わせとなった、2016年のアメリカ大統領選挙。その結果を踏まえ、今後日本はどうしていくべきなのか。慶應義塾大学名誉教授・島田晴雄氏が緊急解説する。まずは選挙の分析だ。なぜ、高い政治能力を持つヒラリ...
収録日:2016/11/16
追加日:2016/11/23
オクタウィアヌス、アントニウスと女王クレオパトラ
ローマ帝国皇帝物語~ローマ史講座Ⅴ(1)オクタウィアヌスとアントニウス
早稲田大学国際教養学部特任教授・本村凌二氏による古代ローマ史連続講義。500年の長きにわたって共和政を維持してきた古代ローマは、カエサルを境にいよいよ「1人の支配者」の時代へと動き出す。2回の三頭体制を経て、ローマの...
収録日:2017/06/16
追加日:2017/07/20
経済面や歴史対応で日本がドイツに学ぶべき点とは?
現代ドイツの知恵と経験に学ぶ(6)経済と歴史対応
日本が抱える三つの難問に、ドイツが与えてくれる知恵を探すと、経済面ではシュレーダー元首相が、歴史対応についてはメルケル首相が手本になりそうだ。公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏の案内で、ドイツから学ぶべ...
収録日:2017/09/12
追加日:2017/11/13
ゲットー英雄記念碑の前で跪き、黙祷を捧げたブラント
なぜ「ドイツの謝罪」のようにいかなかったのか(1)世界に印象づけられたドイツの二つの謝罪
日本はなぜドイツのように戦争責任を明確にできなかったのか。世界に印象づけられたドイツの二つの謝罪 “ブラントの祈り”と“ヴァイツゼッカーの演説”を取り上げながら、日本の村山談話との違いを解説していく。(前編)
収録日:2013/10/31
追加日:2014/04/17
安倍政権下で国家安全保障戦略に56年ぶりに変化が!
わが国の安全保障の構造(1)その源流から下流まで
前・海上自衛隊佐世保地方総監である吉田正紀氏は、日本の安全保障の構造を川の流れに例え、今、その川の流れは長らく変化し得なかった源流から全体に向けて、大きく変容しつつあると言う。39年間、自衛隊という下流の現場から...
収録日:2014/08/01
追加日:2014/12/01
戦前、井上哲次郎は吉田松陰を「陽明学者」と位置付ける
吉田松陰の思想(上)松陰像の変遷(3)陽明学者・教育家・史論家
吉田松陰とは何なのか。かつて松陰は、維新に向けて人を育てた教育者であると捉えられてきた。しかし、東京大学東洋文化研究所教授・中島隆博氏は、松陰はそういったカテゴリーに収まりきらない思想家ではないかと言う。戦後に...
収録日:2015/02/26
追加日:2015/07/20
日中戦争はやがて世界の問題に拡大、そして敗戦・・・
20世紀前半の日中関係~この歴史から何を学ぶか(3)
本年2015年は戦後70年の節目の年。しかし、中国や韓国ではいまだに反日教育が行われ、日本においても特に現代史の教育の欠如は否めない。歴史認識という価値観以前に、事実理解のギャップに問題があると感じた島田晴雄氏...
収録日:2015/07/07
追加日:2015/08/06
重光葵がいなければ、戦後は英語が公用語になっていた?
本当のことがわかる昭和史《7》歴史を愛する日本人の崇高な使命(12)国連で喝采されたA級戦犯
東京裁判でA級戦犯として起訴され、禁錮七年の有罪判決を受けた重光葵は復帰後、第一次鳩山内閣の外務大臣兼副総理を務めている。重光は、昭和31年の国連総会で、日本が国際連合への加盟を全会一致で認められた際、演説を行...
収録日:2015/02/02
追加日:2015/09/24
現代にも影響する快適な生活…古代ローマの水道はなお現役
古代ローマ人に学ぶ~ローマ史講座Ⅱ(1)実利精神が生んだソフトとハード
東京大学名誉教授・本村凌二氏が、古代ローマ帝国の強さの秘密と古代ローマ人の特性について徹底分析、われわれ現代人の生活のヒントを探る。第1話では、古代ローマ人の優れた実利精神にフォーカスする。古代ローマが生み、育...
収録日:2016/10/20
追加日:2017/01/14
メディア戦略を重視したヒラリーがトランプに負けた理由
トランプ政権研究(1)アメリカ大統領選・民主党の敗北
公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏は今年(2017年)4月、アメリカを訪問したが、そこで専門家たちから聞いた情報を踏まえて、トランプ政権の特質について解説する。第1回はアメリカ大統領選挙の結果についてだ。トラ...
収録日:2017/05/23
追加日:2017/06/03
国家の行動を決める「国益とパワー」以外の要因…道義とは
国家の利益~国益の理論と歴史(16)国益とパワーと価値(道義)の関係
15回におよんで主に「国益」とパワーを考えてきた連続講義だが、最終回では「価値(道義)」に目を向ける。「パワーか正義か」がよく問われるが、国家の行動は、国益とパワーだけで決定されるわけではない。道義が国益に優越し...
収録日:2019/04/04
追加日:2019/08/11
なぜ「200年住宅」をつくろうと考えたのか
経営者としての激動の人生(5)200年住宅
ミサワホーム退任後も、創業者の挑戦は続いている。平成20(2008)年に成立した「長期優良住宅の普及促進」は、「200年住宅」の提言がヒントになった。日本の家は、この先どう変わっていくのか。(2018年10月2日開催日本ビジネ...
収録日:2018/10/02
追加日:2019/08/13
世界最強のグローバル企業へと成長したトヨタ、苦難の歴史
戦後復興~“奇跡”の真実(13)豊田喜一郎とトヨタ自動車2
松下電器産業と同じく、トヨタ自動車も戦争に翻弄された。戦時中には軍の要請で不本意なものをつくらされ、さらには空襲の被害も受けた。戦後は財閥解体の直接の対象とはならなかったものの、資金繰りに行き詰まり労組との激し...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/09/17
ずる賢いフーシェの心にキリスト教の「まこと」があった
伝染病と死生観(4)政治家は自国の伝統的哲学に立脚せよ
政治家は、新型コロナ対策と称して、全国民に1人10万円お金をばら撒いた。だがこれは、悪い仲間を募るときに皆にお金を渡すのと同じ。要は、国民全員を共犯者にしたいのである。「お前たちももらっただろう」といって、最終的に...
収録日:2020/04/24
追加日:2020/06/05
COVID-19が原因のトランプ大統領が遂行する「3つの戦争」
米国の対中政策~戦略の現状と課題(6)4つのアプローチと3つの戦争
コロナパンデミック以降、アメリカの対中路線は4つに分けることができる。「宥和」から「集団的抵抗」「包括的圧力」「体制変更」まで、現状把握の差によりアプローチの方法も変わってくるからだ。米中間の対立は加速され、競争...
収録日:2020/10/07
追加日:2020/10/27
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
国際社会における中国の動きに注目が集まっている。新冷戦ともいわれる米中摩擦が激化する中、2021年7月に中国共産党は創立100周年を迎えた。毛沢東以来、初めて「思想」という言葉を党規約に盛り込んだ習近平。彼が唱える「中...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/09/07
最も大事な核心的利益は「共産党の存続」…米中対立の焦点
習近平―その政治の「核心」とは何か?(6)米中問題と中国共産党の今後
一党支配体制の中国において、「党の安全」は最重要事項である。そのため、「一帯一路」を貫く、中国の対外政策にも非難の声が集まっている。米中覇権争いが激化する中、中国共産党は2021年7月に創立100周年を迎えた。権力の集...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/11/16
毛沢東そっくり!?習近平の終身独裁制、その現実とリスク
「激動と激変の世界」の読み方2022(3)米中対立の激化と習近平の独裁政治
TPPから脱退したアメリカに対し、今度は中国がTPPへの加入申請をするなど、米中対立は激しさを増している。中国によるウイグルや香港などでの人権侵害を厳しく批判するバイデン政権は、中国に次々と制裁を加えているものの、中...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/03/29
2025年は最低の年になるのか、40年サイクル説と日本の課題
これからの日本をどうすべきか(1) 凋落する日本と岸田政権の課題
「失われた30年」が過ぎ、日本はいまだ低迷期を脱しきれていない。そこで今回のシリーズ講義では、これからの日本について、現状をしっかりと認識しながら今後の課題と見通しについて、小宮山宏氏、島田晴雄氏とともに考えてい...
収録日:2022/05/16
追加日:2022/08/10
「ラティスライクな同盟」は中国の封じ込めを意味しない
「同盟の真髄」と日米関係の行方(5)中国封じ込めか戦略的互恵関係か
「米中新冷戦」という言葉も生まれ、中国を囲い込む上で、ある意味では「中心的存在だ」という見方もある日本。しかし、日米を中心とする「ラティスライク」な協調のあり方は、決してそのような「囲い込み」を目ざしたものでは...
収録日:2024/04/23
追加日:2024/07/10
技術大国、勤勉、金持ち…ジョークにみる日本人の昔と今
世界のジョーク集で考える笑いの手法と精神(3)日本人ジョークと時代背景
日本人のイメージはかつては技術大国・ハイテク国家というところから、高品質で高い技術力をジョークにしたものが多かった。加えて、世界一勤勉といわれた日本人をネタにしたジョークもその特色だった。しかし、そのイメージは...
収録日:2024/03/14
追加日:2024/06/28
集団的自衛権・TPP・消費増税・憲法改正―変わる日本!
集団的自衛権から憲法改正へ~今後の安倍政権のロードマップ~
集団的自衛権行使容認に向けた議論が本格化している。2014年4月末より欧州6カ国を歴訪した安倍晋三首相は、その成功に勢いを得て加速。集団的自衛権、TPP、憲法改正、消費増税──岡崎久彦氏が描く安倍政権のロードマッ...
収録日:2014/05/07
追加日:2014/05/22
アジア在住の中国人は4千万人もいるのに日本人は40万人
日本企業のグローバル化を考える
最近、日本企業のグローバル化がホットなイシューになっている。重要なポイントは、日本人、日本文化がどうグローバル化していくのかであると語る大上二三雄氏。日本の社会文化がどのように形成されてきたのか、そのプロセスを...
収録日:2014/06/11
追加日:2014/07/24
読書は社会人としての間口を広げることにもつながる
読書とは何か(6)座右の書から得る人生の喜び
今、われわれが当たり前のように使っている数々の言葉には、明治以降、日本の知識人が大変な苦労をして欧米語から翻訳したものが少なくない。私たちが、多大なる知の財産を書物を通して継承していることを再認識し、座右の書を...
収録日:2014/05/22
追加日:2014/08/14
バーボンの本場で定着しつつある日本スタイル
『歩こうアメリカ、語ろうニッポン』レポート(3)ケンタッキー篇-2 本音で語り、本来の外交を知る
白熱のパネルディスカッションや心温まるパーティー、そしてここでも実感した日本企業の地元貢献の力。目立たずとも、深く静かに根を下ろしている日本の姿を語る、島田晴雄氏のケンタッキー訪問レポート後半。(全5話中第3話目)
収録日:2014/06/24
追加日:2014/08/28
幻の謝罪…同郷首相の行為を「過ち」とした声明が問題視
秘話を通して考える日韓関係(1)安重根の評価と岸信介の親書
日韓関係を知るために、忘れてはならない秘話がある。一つは、「暗殺者」と「英雄」という正反対の評価を持つ安重根に関するもの。もう一つは岸信介氏が首相であった時にとった韓国に対するある行動に関するものだ。若宮啓文氏...
収録日:2014/09/11
追加日:2014/12/02
中国の海洋進出の目的を元海上自衛隊 海将が徹底解説
安全保障最前線(3)中国の活発な海洋進出への対応(後編)
前半では中国の海洋進出問題の現状を見たが、後半では解決への道を探っていく。中国の海洋進出の狙いを知り、日本の国際的な立場を分析していけば、進むべき道はおのずと浮かび上がってくるだろう。前海上自衛隊佐世保地方総監...
収録日:2014/08/01
追加日:2015/02/17
いま求められる波動を出してエネルギーを生み出す者
行徳哲男が語る稀代の変乱煽起者・吉田松陰
日本BE研究所所長・行徳哲男氏は、いま日本に必要なのは「変乱煽起者」だと言う。変乱煽起者とは波動を出してエネルギーを生み出す人であり、その代表的人物の一人が吉田松陰である。行徳氏が吉田松陰の姿を通して、日本を救...
収録日:2014/12/26
追加日:2015/07/23
大東亜会議の理念を各国指導者たちはどう評価したのか?
本当のことがわかる昭和史《6》人種差別を打破せんと日本人は奮い立った(12)大東亜会議を再評価せよ
戦後、アジア諸国はみな独立をしたが、あのとき日本が戦っていなければ、独立はとても難しかっただろう。その意味で、重光葵外相が開催に尽力した大東亜会議を改めて評価すべきである。上智大学名誉教授・渡部昇一氏によるシリ...
収録日:2015/02/02
追加日:2015/09/17
マグナ・カルタに書かれた「法の支配」…近代立憲主義の起源
マグナ・カルタから考える「法の支配」と議院内閣制
制定800年を迎えたマグナ・カルタの根本精神は、「法の支配」にある。全ての政治的実権を握っていた国王が、司法や立法、そして行政の権限を奪われることで、現在の議院内閣制は生まれた。慶應義塾大学大学院教授・曽根泰教...
収録日:2015/09/15
追加日:2015/10/12
ゼロスタートのイノベーションは苦労の連続。でも・・・
松下幸之助の人づくり≪1≫真のリーダーとは(7)信念に比例して、賛成者は必ず増える―先駆開拓
病弱で、学歴がなく、零細企業からスタートというハンディキャップを克服し、天下の松下電器を一から築き上げた「経営の神様」こと松下幸之助。しかし、未踏の地に分け入り、道を切り開く者には、常に生みの苦しみが付きまとう...
収録日:2015/06/17
追加日:2015/11/30
中国が欲しいのは不沈空母と新たなシルクロードだ!
激動する世界情勢と日本(4)習近平政権の世界戦略
中国の習近平政権は、アメリカに代わって世界の覇権を握ろうとしている。その「中国の夢」実現のため、南シナ海での軍事展開や21世紀のシルクロード計画、AIIB設立など、覇権獲得の目論見は確実に進行しつつある。千葉商...
収録日:2016/01/26
追加日:2016/05/02
マルコ・ポーロ時代は不可視だった「海のジパング」発見へ!
海のジパング計画~海底鉱物を探れ(1)黄金の国は海底にある
「海のジパング計画」が始まっている。アベノミクス第三の矢を実現する10のイノベーションのうちでも目玉にあたるプログラムとして、各方面の注目も熱い。自律型海中ロボットの権威である九州工業大学ロボット具現化センター...
収録日:2016/01/12
追加日:2016/07/27
トランプの経済政策は、アメリカ国民にとって自滅行為だ
トランプのアメリカと日本の課題(2)トランプの政策解剖
トランプ次期大統領は、いかなる人物なのか。これまでの情報から見えてくるのは、国粋主義者で孤立主義者だということだ。慶應義塾大学名誉教授・島田晴雄氏によれば、トランプ氏が打ち出す政策案には、まったく経済合理性がな...
収録日:2016/11/16
追加日:2016/11/30
トランプ大統領の政策に未来はあるのか?
2017年世界と日本(1)トランプ・ショックとアメリカの変貌
誰も予期しなかったトランプ大統領の就任で、世界はショックに揺れている。しかし、激震し変貌していくのはもちろんアメリカ自身だ。暴言、恫喝、入国制限のかたわら保護貿易、減税、インフラ投資を公言するトランプ政策に未来...
収録日:2017/01/24
追加日:2017/05/01
ローマの第1回三頭政治で発揮されたカエサルの政治的手腕
ローマ史に学ぶ戦略思考~ローマ史講座Ⅳ(5)カエサルが残した警句
ローマの第1回三頭政治の中で、かのカエサルは頭角を現す。カエサルは優しさと器量の大きさの点で偉大な人物だった。早稲田大学国際教養学部特任教授・本村凌二氏は、そのカエサルが残したある警句に注目する。「人は自分が信じ...
収録日:2016/09/30
追加日:2017/06/07
1942年に始まった戦後対策と「対日占領政策」
敗戦から日本再生へ~大戦と復興の現代史(5)「対日占領政策」の検討開始
太平洋戦争勃発から間もない頃から、アメリカは「対日占領政策」を検討していた。第一次世界大戦からわずか20年で世界大戦を引き起こした原因が、ドイツに対して過酷だった講和のせいではないかという反省からである。1942年か...
収録日:2016/07/08
追加日:2017/07/22
マクロン大統領はヨーロッパの希望の光
2018年激動の世界と日本(9)ドイツとフランス
ドイツではメルケル政権の支持が揺らぐ一方、フランスではエマニュエル・マクロン大統領がヨーロッパの再統合を掲げている。アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスで既存の政治にNOが突きつけられる中、マクロン大統領はヨーロ...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/22
世界のイノベーションの中心は中国へ移りつつある
2018年激動の世界と日本(10)中国・習近平首席の思惑
習近平国家主席は、2017年10月の共産党大会で、国家主席の任期をなくすことを求めた。中国の経済成長率は鈍化しつつあるが、他方で世界のイノベーションの中心は中国へと移りつつある。習主席の狙いはどこにあるのか、公立大学...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/22
リー・クアンユーは松下幸之助の考えに最も近かった
逆境の克服とリーダーの胆力(5)リー・クアンユー
松下幸之助の政治ビジョンは、突き詰めれば「無税国家」「新国土創生論」「政治の生産性の向上」の3つである。公益財団法人松下政経塾副理事長・イマジニア株式会社代表取締役会長兼CEOの神藏孝之氏によれば、これらをリー・ク...
収録日:2018/01/19
追加日:2018/06/26
BREXIT最大の難関、アイルランド国境問題とは?
BREXITの経緯と課題(4)通商協議とアイルランド国境問題
EU離脱が2019年3月の期限に間に合いそうにないことから、1年9カ月の移行期間の延長が暫定合意された。イギリスも本格的な協議に入ったが、EUとの主張は平行線をたどる。さらに、メイ政権は閣外与党の民主統一党との間で対立が生...
収録日:2018/12/04
追加日:2019/03/09
BREXITのEU首脳会議での膠着
BREXITの経緯と課題(6)EU首脳会議における膠着
2018年10月に行われたEU首脳会議について解説する。北アイルランドの国境問題をめぐって、解決案をイギリスが見つけられなければ、北アイルランドのみ関税同盟に残す案が浮上するも、メイ首相や強硬離脱派はこれに反発している...
収録日:2018/12/04
追加日:2019/03/16
政治メディアの在り方をも変えるトランプ大統領の行動
2019年激変する世界と日本の針路(2)攪乱するトランプ政権
トランプ大統領の行動はさまざまな波紋を呼んでいる。自由貿易には反対し、アメリカ・ファーストを推し進めている。また、オバマ政権が残した枠組みからはことごとく離脱し、Twitterを利用して政治メディアの在り方も変えてしま...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/15
「核心利益」と「奮発有為」から解き明かす中国の外交姿勢
「中華民族の偉大な復興」と中国外交(2)外交姿勢・後編
前回に引き続き、中国外交の特徴とその変化を、四字熟語から解き明かす。今回は、「核心利益」と「奮発有為」という2つから、大国となった中国の外交姿勢を明らかにする。(全4話中第2話)
収録日:2019/04/04
追加日:2019/05/28
冷戦期、イデオロギー闘争は核開発競争を伴って加熱
国家の利益~国益の理論と歴史(8)冷戦期の「戦争と平和」
第二次世界大戦が終盤に入る1945年2月にヤルタ会談は開かれた。以後、アメリカ中心の資本主義国陣営と、ソ連中心の共産主義国陣営の間で東西冷戦が本格化する。その後の歴史から見て、ヤルタ会談はどう位置付けられるのだろうか...
収録日:2019/03/28
追加日:2019/07/14
「劇的な事件」なしにアメリカは立ち上がるか?
米中関係を見抜く(3)アメリカは一枚岩ではない
日本の識者の中には、今後はアメリカと中国の長期的な覇権争いが展開されるとみなす者もいる。しかしアメリカ国内の複雑さや歴史的経緯を考えると、そのような一筋縄な理解では十分ではない。戦後の冷戦のきっかけも、ジョージ...
収録日:2019/06/28
追加日:2019/08/28
ユダヤ人の1900年ものディアスポラ…シオニズムの理由
イスラエルの現況と日本(4)古代以来の歴史的背景
イスラエルの歴史は、古代から苦難に満ちている。飢饉のためシオンの丘を離れ、エジプトに移住した民は奴隷労働の下、メサイア信仰と選民思想を練る。出エジプト後の第一神殿も束の間、バビロン捕囚が続く。再建された第二神殿...
収録日:2019/06/11
追加日:2019/09/06
BREXITに向かって突っ走っているイギリスの悲劇性
国際秩序の変容~危機の予兆(4)イギリスの悲劇性とリーダーシップ
トランプ現象などを見ると、リーダーシップの質を維持する仕組みが世界中で壊れてきているように感じられる。注目すべきはイギリスで、しっかりと統治されていた国がなぜBREXITに向かって突っ走っているのか。その悲劇性につい...
収録日:2019/09/03
追加日:2019/12/09
周辺国全てと領土問題を抱える日本が身を守っていくために
アンチ・グローバリズムの行方を読む(4)米中関係と日本
米中関係を考える上で、経済摩擦は主要トピックとなっている。アメリカは明確に反中的態度を表明したが、その背後にはアメリカから中国への先端技術流出がある。こうした対立に際し、日本はどのようなスタンスを取っていくべき...
収録日:2019/11/07
追加日:2019/12/21
あのルソーも「すべての悪は弱さから来る」と主張した
伝染病と死生観(3)すべての悪は弱さから来る
国民にこれだけ自粛を強いれば、コロナが収束しても日本人の生活は元に戻らない。テレワークの普及で働き方も変わるが、これについても政治家や官僚が何を考えているか見えて来ない。あらゆることでこれまでの流れをぶち壊した...
収録日:2020/04/24
追加日:2020/05/29
メルケル首相とマクロン大統領による「歴史的決断」とは
コロナ禍で揺れる世界経済の行方(5)EUとヨーロッパ情勢
新型コロナウイルスはEUとヨーロッパ諸国にも甚大な影響を与えた。中でもイタリアの医療崩壊、イギリスの首相や皇太子の感染などのニュースは、日本人の心胆をも寒くしたものだ。しかし、世界の多くの国が「自国ファースト」に...
収録日:2020/06/15
追加日:2020/07/08
ハーディングとトランプがつくり出したのは別のアメリカ
ハーディングとトランプ~100年前の米大統領選を読む(5)新たなスタイルの政治家
ハーディングの特異性はいくつかの特徴によって語られる。後ろ盾を持たないことをよく理解していたため、エリート内でも対立を避け、共和党の重鎮からの信頼を勝ち取った。また、ビジネスの経験や縁故主義によって強く結束した...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/09/17
叙事詩イリアス…トロイア戦争最後の50日間を描いた傑作
「ホメロス叙事詩」を読むために(4)『イリアス』の世界ーその1
戦争叙事詩『イリアス』の魅力は、ドラマチックな攻防を描く点だけではない。エンターテインメントでもあれば学びでもあり、人類の知恵が凝縮された作品である。その構成の妙は、10年間の長い戦争のなか、英雄アキレウスが「怒...
収録日:2020/07/03
追加日:2020/09/27
米中間で技術的優劣をめぐる戦いが先鋭化している
米国の対中政策~戦略の現状と課題(4)先端技術をめぐる米中競争
エスカレートする米中の対立はその舞台を「最先端技術」、すなわちイノベーション競争に置いている。アメリカはいまだ自国を「主力(Leading Player)」と考え、中国を「挑戦者(Challenging Player)」もしくは「追随する競合...
収録日:2020/10/07
追加日:2020/10/27
アメリカ史上80年ごとの制度サイクルを生んだ3つの戦争とは
米国史サイクル~歴史の逆襲と2020年代(1)3つの制度サイクルと戦争
アメリカは歴史上、約80年ごとに制度サイクルが交代する。第一のサイクルは1787年から1865年までのフロンティア時代制度、第二のサイクルは1865年から1945年までの工業化時代制度、そして第三のサイクルは1945年から今日まで続...
収録日:2020/07/29
追加日:2021/01/20
幕末維新の英傑たちは、皆、生命を捧げた人たちだった
「壁」ありてこそ(7)命を投げ捨てる覚悟はあるか
偉大な民主主義国家だった時代のアメリカは、「国のために何ができるかを考えろ」と言ったケネディが当選できた。今の日本に、それを言える政治家がいるのか。王岐山が、日本の若手政治家たちに三島由紀夫や太宰治のことを聞い...
収録日:2021/01/14
追加日:2021/04/02
北条氏は中規模程度の武士団だった…頼朝と北条氏の関係
鎌倉殿と北条氏(1)北条氏はなぜ権力闘争を勝ち抜いたのか
公家の世から武士の世へと大きく転換した時代、その舵取り役を果たしたのは、いうまでもなく東国武士たちだった。とりわけ源頼朝の妻となった北条政子とその実家である北条氏が、大きな役割を果たすことになっていく。ここでは...
収録日:2021/11/08
追加日:2022/01/09
第3期習政権の野望とそのカギを握る台湾の地理的条件
台湾有事を考える(1)中国の核心的利益と太平洋覇権構想
台湾有事は実際に起こる可能性はあるのか。日本のみならず世界の関心は高まりつつある。特にロシアのウクライナ侵攻が起こったことで、台湾有事は急速に現実味を帯びてきたといえる。さらに、年々緊張の度合いを高める中国の尖...
収録日:2022/12/19
追加日:2023/01/23
「狂気」といえるほどの信念を失ったとき国は衰亡していく
人生のロゴス(7)「狂」といえるほどの信念
〈これは狂気かもしれない。しかし筋が通っている〉。この言葉が意味するのは、人間の歴史や人間生命の道理に適っていれば、「狂」の部分があってもいいということである。過去を振り返れば、「狂」が歴史をつくってきた例は、...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/07/07
かつての大物たちはざっくばらんで、かわいくて、やんちゃ
人生のロゴス(8)忍ぶ恋とウィット
忍ぶ恋の本質には、まだ成長していない子どもの純愛のようなところがある。幼稚でも、やんちゃでもいい、変に大人びない純愛。あるいは、正しいことに命を懸け、恋すなわち無限の憧れに生きる。そういう純愛の世界に生きること...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/07/14
同盟とはともに守らねばいけないものを命を懸けて守ること
「同盟の真髄」と日米関係の行方(3)同盟の本質と日本の役割
“You are not alone. We are with you.”――2024年4月に訪米した岸田首相は、米国連邦議会上下両院合同会議での演説でアメリカとの連帯の意思について、そう表現した。大見得を切ったようにも見えるこの表現には、緊張が高まる国...
収録日:2024/04/23
追加日:2024/06/26
東南アジアを初めて訪問した祖父にならい真っ先に訪印
安倍総理の保守主義と指導力
安倍総理が推進する保守主義における二つの議題や、特に人事において発揮される安倍総理の強力な指導力について解説し、今後の見通しについて論じる。
収録日:2013/12/05
追加日:2014/02/24
元祖ダーティーなハト派・田中角栄は庶民の声を政治に反映
失われている「保守の知恵」~友好の井戸を掘った人たち(4)田中角栄
失われている「保守の知恵」を探る本編シリーズ第4話は、話者・佐高信が「嫌いになれないで困る親戚のおじさん」と評する田中角栄。中国との国交回復に乗り出す田中と外務大臣・大平正芳のコンビが生まれた逸話から二人の共通理...
収録日:2014/01/22
追加日:2014/02/24
中選挙区制は陸上や水泳、小選挙区制は格闘技
Q.中選挙区制と小選挙区制での違いはなにか 小選挙区は文化が違うものを日本に植えつけたのではないか
中選挙区制と小選挙区制、両方の選挙を経験したものとして、二つの選挙制度について語る。
収録日:2013/11/06
追加日:2014/02/24
50年前に通訳として参加した東京オリンピック
私の東京オリンピック体験“誇りと感動”(1)
2020年東京オリンピックの開催が決まったが、島田晴雄氏は遡ること50年前、学生でありながらトップ通訳として東京オリンピックを支えた体験を持つ。新たな感動の祭典への期待をこめつつ、当時の貴重な体験と豊富なエピソ...
収録日:2013/10/10
追加日:2014/03/06
20世紀と21世紀の違いはインターネットの存在
インターネットのもつ大きな力:われわれは、Good Questionをつくり、Good Answerを引き出したい
筆記の時代から印刷の時代を経てインターネットの時代に入った21世紀。本編ではインターネットの三つの特徴を挙げながら、本メディア「テンミニッツTV」において、インターネットを活用し、われわれがこれから行おうとしている...
収録日:2013/09/13
追加日:2014/03/06
日本経済への期待感の醸成は評価。でも・・・
いまアメリカが日本に問う(3)安倍政権1年目の評価と今後の課題
株価上昇など、日本の復活を印象づけたことで、安倍政権1年目を評価するカーティス氏。しかし今年に入り、外国からの反応は一転、アベノミクスへの期待感が失望感に変わりつつある。果たしてその理由とは。そして今後の課題は。
収録日:2014/03/06
追加日:2014/03/27
毎朝街頭に立ち続ける―政治家への道は徒手空拳のスタート
Q.野田政治の原点となった県議時代について聞かせてください
県議初当選や農作物輸入自由化の反対決議案にただ一人反対した際のエピソードを交え、その後の野田政治の原点となった千葉県議時代について振り返る。
収録日:2013/11/06
追加日:2014/03/27
源頼朝の死因?北条時頼の廻国?…『吾妻鏡』の謎と魅力
吾妻鏡とリーダーの要諦(4)事実と虚構のはざまから
「いざ鎌倉」で知られる謡曲『鉢木』の佐野源左衛門と、水戸黄門の諸国漫遊はルーツを同じくした? 理想化された「武家の世界」伝承が、事実と虚構のはざまを一人歩きするにいたるプロセスを、山内昌之氏が追いかける。シリー...
収録日:2014/02/26
追加日:2014/04/24
ドイツはホロコーストをナチスの罪として裁くことができた
なぜ「ドイツの謝罪」のようにいかなかったのか(2)日本とドイツの状況の根本的な相違
日本はなぜドイツのように戦争責任を明確にできなかったのか。なぜ過去にけじめを付けにくかったのか。当時の日本とドイツの根本的な状況の相違を指摘しつつ、その要因について解説する。(後編)
収録日:2013/10/31
追加日:2014/04/24