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「徳川」の検索結果

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玉川上水の歴史…約8カ月で完成?玉川兄弟の功績とは

『江戸名所図会』で歩く東京~上水と十二社(1)「水の都」江戸の上水道

都市を繁栄させるためには水道の整備が不可欠だが、江戸は世界でも有数の水道網が張り巡らされた都市だった。『江戸名所図会』に描かれた玉川上水を中心に、「水の都」としての一面を持った江戸の上水道について深掘りしていく...
収録日:2024/02/19
追加日:2024/05/05
堀口茉純
歴史作家

運も実力のうち!?小早川の寝返りを生んだ黒田長政の好運

運と歴史~人は運で決まるか(2)運に恵まれるにはどうすればいいか

普通の人間の「運」については、どう考えればいいのだろうか。例えば、日本において消費文化が花開いた江戸時代、11代将軍・徳川家斉の治世には、庶民が「運がめぐってこない」ことを皮肉った狂詩があった。運には「めぐりあわ...
収録日:2024/03/06
追加日:2024/04/25
山内昌之
東京大学名誉教授

新宿の歴史…かつては馬糞臭い宿場町だった「内藤新宿」

『江戸名所図会』で歩く東京~内藤新宿(1)内藤新宿の誕生と役割

江戸時代後期に書かれた地誌『江戸名所図会』(えどめいしょずえ)をひもとくと、江戸時代の街の様子や人々の暮らしぶりが見えてくる。今回は、五街道の宿場町として重要な役割を果たした「内藤新宿」を取り上げ、新宿のかつて...
収録日:2024/02/19
追加日:2024/04/21
堀口茉純
歴史作家

町人の時代へ、石田梅岩に影響を与えた江戸経済の隆盛期

石田梅岩の心学に学ぶ(1)石田梅岩の生涯と時代背景

石田梅岩の心学は、日本で初めて商人が学べる学問をつくり上げたといわれる。その思想哲学を理解するためには、梅岩の思想の淵源をたどってみるほうが分かりやすい。まずは、江戸時代の最初の隆盛期である元禄期と重なる彼の生...
収録日:2022/06/28
追加日:2024/04/08
田口佳史
東洋思想研究家

斉昭、松陰の発想が是!? 阿部正弘の評価との違いに物申す

徳川将軍と江戸幕府~阿部正弘編(5)徳川斉昭の発想と阿部正弘の現実感覚

徳川(水戸)斉昭の発想は、まるで「昭和20年8月段階の大本営陸軍部、陸軍の参謀たちの作戦」のようだと山内氏は語る。一方、阿部正弘は決断までに時間はかかるけれど優れた現実感覚を持つ。相容れない両者についてどう考えたら...
収録日:2021/03/29
追加日:2024/04/06

阿部正弘は理想的政治家なのか…その能力と評価の真相

徳川将軍と江戸幕府~阿部正弘編(4)政治家としての評価

「阿部正弘こそまさに理想的政治家」と評価する人もいるが、では阿部正弘は「中庸」の人といえるのか。開国の決意を胸に秘めながら、現実にはその大きなブレーキとなる徳川(水戸)斉昭を幕閣に招き入れた阿部正弘。その八方美...
収録日:2021/03/29
追加日:2024/03/30

東湖も松陰も忠告…現代政治でも他人事でない「郷原の徒」

徳川将軍と江戸幕府~阿部正弘編(3)「中庸」と似て非なる「郷原」

江戸時代、多くの政治家や思想家が理想とした存在として「中庸(中行)を保つことができる人」を挙げている。中庸は人としてなかなか到達できない境地だが、それと一見似て非なるものが「郷原」である。他人の気に入るよう自分...
収録日:2021/03/29
追加日:2024/03/23

阿部正弘は中庸の人なのか?指導者に重要な「狂と狷」

徳川将軍と江戸幕府~阿部正弘編(2)狂者と狷者

阿部正弘の使命は政治を安定化させることだったが、彼の行動は大奥や開明派を呼ばれた人たちとうまくふるまう、いわば「八方美人」的なもの。では阿部正弘の政治家としての本当の力量はどうなのか。問題が山積した中、亡くなっ...
収録日:2021/03/29
追加日:2024/03/16

26歳で老中首座…阿部正弘が幕末の動乱期に担った使命とは

徳川将軍と江戸幕府~阿部正弘編(1)若き老中首座・阿部正弘の使命

阿部正弘は幕末の若き老中首座として、徳川家斉・徳川家慶・徳川家定の時代を支えた。黒船で泰平を揺るがしたペリーが再来し、日米和親条約が結ばれ、鎖国政策は終わりを告げる。近代日本への舵取りを果たしたと評価される阿部...
収録日:2021/03/29
追加日:2024/03/09

アウグストゥスがお手本、老人にとっていかに権威が大事か

キケロ『老年について』を読む(8)「権威」という褒美

古代ローマには「権威をもって支配せよ」という言葉がある。つまり権力も必要だが、最後に重んじられるのは権威であるということだ。アウグストゥスがローマ皇帝の地位を得た理由もそこにある。権威を保つには自制心が必要で、...
収録日:2023/06/12
追加日:2024/02/24
本村凌二
東京大学名誉教授

紛争・震災・疫病・インフレ…幕末と重なる現代日本の姿

歴史的転換点における影の主役「インフレ」(1)現代と幕末の共通点

紛争やパンデミックなど、さまざまな事象に直面する世界の中で、日本経済も揺れ動いている。不確実な社会情勢の影響を受ける金融市場を見極めるためには、歴史を顧みることが有効である。過去を振り返ると、「紛争」「震災」「...
収録日:2023/12/26
追加日:2024/02/15
養田功一郎
三井住友DSアセットマネジメント株式会社 執行役員

大国主神と大物主神…「いい神様」と「祟り」はなぜ裏表か

大国主神に学ぶ日本人の生き方(9)「大物主神」との関係

「祟る神としての大物主神」という話が、鎌田東二氏の『悲嘆とケアの神話論』に出てくる。大国主と大物主との関係を通して、大国主の性質と『古事記』に込められたメッセージとしての「祟り」について考えてみたい。この両面性...
収録日:2023/08/08
追加日:2024/02/04
鎌田東二
京都大学名誉教授

大奥からもっとも嫌われた男・徳川斉昭の致命的な欠陥

徳川将軍と江戸幕府~家慶と烈公斉昭(4)斉昭と水戸藩、その個性と宿命的矛盾

なぜ水戸藩主・徳川斉昭は大奥からもっとも拒否されたのか。一般的には優れた政治家として知られる斉昭には見逃せない致命的な欠陥があり、最終的に幕府政治から外されることになる。それは彼の側近である藤田東湖が心配してい...
収録日:2021/03/08
追加日:2023/10/24

徳川幕府を動かした「大奥」の強大な政治力とスキャンダル

江戸時代を支えた大奥(2)政治を動かした大奥の女性たち

プライベートな空間を取り仕切る場としてつくられた大奥だが、その役割は政治にも及んでいた。とくに人事面においては、その人脈を武器に表の政治を支えた大奥の女性たちがいた。大奥で存在感を発揮した歴々の女性の活躍を追う...
収録日:2023/08/21
追加日:2023/10/22
堀口茉純
歴史作家

なぜ将軍家慶は忌み嫌っていた斉昭の子をかわいがったのか

徳川将軍と江戸幕府~家慶と烈公斉昭(3)家慶と斉昭の歪な関係性

優秀な政治家だと思われた水戸の徳川斉昭を、徳川家慶は幕府から外す決断をする。厳しい倹約政策を行いすぎた斉昭に圧力がかかったわけだが、斉昭が引退を迫られたのはそれだけが理由ではなかった。家慶と斉昭の間にどのような...
収録日:2021/03/08
追加日:2023/10/17

大奥のはじまり―天下泰平の実現に奔走した春日局の想いとは

江戸時代を支えた大奥(1)生活空間としての大奥の確立

テレビドラマなどでも題材になることが多い大奥だが、その実態は、作品世界で描かれるような世界とは少し違っているようだ。社交や儀式の場となる「表」に対して、プライベートな空間として区切られた「奥」という空間。その最...
収録日:2023/08/21
追加日:2023/10/15
堀口茉純
歴史作家

烈公の光と影…徳川斉昭のビジョンと政治家としての資質

徳川将軍と江戸幕府~家慶と烈公斉昭(2)家慶が比較された徳川斉昭の実像

12代将軍・徳川家慶にとって常に意識せざるを得ない存在、それは水戸藩主の徳川斉昭だった。斉昭は非常にスケールの大きな政治家で、ビジョンや理想を描き、実際に北海道開拓に乗り出すなどを行った。だが、斉昭はこのような良...
収録日:2021/03/08
追加日:2023/10/10

アヘン戦争の脅威…鎖国の限界が見えた徳川家慶の時代

徳川将軍と江戸幕府~家慶と烈公斉昭(1)12代将軍・徳川家慶とはいかなる人物か

「平凡な将軍だ」と揶揄される徳川第12代将軍・家慶(いえよし)だが、実際にどのような人物だったのか。徳川家慶が将軍職に就いた頃、国内では飢饉の問題などがあり、日本近郊には外国船が出没し、また中国・清朝ではアヘン戦...
収録日:2021/03/08
追加日:2023/10/03

「駿河町と本町」の今昔…健康オタク徳川家康の町づくり

『江戸名所図会』で歩く東京~駿河町・本町(2)薬種店が連なる本町

開発の根本になるという意味が込められた本町には、民間の薬種店が連なった。まちづくりの中心に医療を据え、また民間の保護にまわった徳川家康の狙いはなんだったのか。講義後半ではロケに出向き、現在の本町通りと照らし合わ...
収録日:2023/06/07
追加日:2023/09/23
堀口茉純
歴史作家

江戸の絶景スポット、駿河町に隠された徳川家康の思惑

『江戸名所図会』で歩く東京~駿河町・本町(1)富士山と商業の町、駿河町

『江戸名所図会』を手がかりに江戸時代の街並みや生活をひもとく本シリーズ。今回は、いわゆる城下町である、江戸の町人地、駿河町にスポットを当てる。徳川家康や庶民にとって神聖な存在である富士山と江戸を取り結ぶ重要な場...
収録日:2023/06/07
追加日:2023/09/16
堀口茉純
歴史作家

築地市場の前身、日本橋魚河岸にみる江戸っ子の魚事情

『江戸名所図会』で歩く東京~日本橋(2)「江戸三千両」の日本橋魚河岸

『江戸名所図会』をつぶさに見ていくと、江戸時代当時の江戸の様子がよくわかる。第1話に引き続き日本橋を取り上げる今回は、魚市場にフォーカスする。日に1億円を売り上げるとも言われた日本橋魚河岸の活況ぶりから、当時の魚...
収録日:2023/06/07
追加日:2023/09/09
堀口茉純
歴史作家

徳川家康と江戸の町づくりー江戸時代の「日本橋」の姿とは

『江戸名所図会』で歩く東京~日本橋 (1)日本橋に見る徳川家康の手腕

江戸時代のまちづくりや人々の暮らしを振り返るとき、その助けになるのが江戸時代後期に書かれた地誌『江戸名所図会』(えどめいしょずえ)だ。当時の江戸の様子を収めた貴重な資料である『江戸名所図会』から江戸時代をひもと...
収録日:2023/06/07
追加日:2023/09/02
堀口茉純
歴史作家

江戸時代「最悪」の老中・水野忠成が担った「汚れ役」とは

徳川将軍と江戸幕府~徳川家斉(4)水野忠成の「汚れ役」と大塩平八郎の乱

50年という安定政権を築いた徳川家斉だが、実はその裏では文化として贈答(賄賂)が横行していた。家斉に仕えた老中・水野忠成も、賄賂による政治を行ったことで有名である。だが忠成は、実は家斉政権の財政を担い、さらに「天...
収録日:2020/12/14
追加日:2023/08/16
山内昌之
東京大学名誉教授

改革派の松平春嶽も評価した“理想的な将軍”徳川家斉

徳川将軍と江戸幕府~徳川家斉(3)江戸の文化が爛熟した“理想的な時代”

徳川家斉の時代は安定した時代だった。家斉の治世は、風紀の乱れにつながるなどさまざまなマイナス面をはらみながらも、結果的に長期的に政権を持続させることができたからだ。そして安定したこの時期に、江戸の文化は爛熟期を...
収録日:2020/12/14
追加日:2023/08/09
山内昌之
東京大学名誉教授

激変する現実を理解し普遍化するために優れた解説者が必須

国際変動の中の経済政策(3)普遍原理としての学問と現実の激変

学問に国境は関係ない。学問は時代や地域を越えた普遍性を持っている。しかし、経済学などその知見をもってしても、国際秩序が不安定となるなど国際社会の荒波の影響を受けると、学問自体が変化しなければいけない。そうした中...
収録日:2023/03/31
追加日:2023/08/05
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

殿席でのインフレ…“子だくさん”徳川家斉が招いた混乱

徳川将軍と江戸幕府~徳川家斉(2)家斉への反感と家格の変動

11代将軍・徳川家斉の行った「自分の血を各家に入れていく」という方針は、各所にひずみをもたらすことになる。“子だくさん”ゆえに、もしかしたら次期将軍になるかもしれないという資格を持つ人間が増えてしまい、殿席において...
収録日:2020/12/14
追加日:2023/08/02
山内昌之
東京大学名誉教授

11代将軍・徳川家斉が50年もの長期政権を築けた理由

徳川将軍と江戸幕府~徳川家斉(1)家斉が長期政権を維持できた理由

江戸幕府11代将軍・徳川家斉は約50年にわたる安定した長期政権を築いた。その要因として、山内昌之氏は4つの点を挙げる。中でも注目したいのは、「自分の血(子ども)を全国に行きわたらせた」点である。このようなことを行った...
収録日:2020/12/14
追加日:2023/07/26
山内昌之
東京大学名誉教授

江戸時代、参勤交代が果たした役割とその基礎としての五街道

江戸とローマ~アッピア街道と東海道(3)近代に通じる道

日本の街道はまっすぐな道が続くローマの街道とは異なり、防御を優先とした設計思想のもと発達してきたが、特に近代化に向かう時代、重要な役割を担った。「参勤交代」を研究した書籍には、「江戸における各藩の交流が、武士階...
収録日:2021/08/20
追加日:2023/07/19
本村凌二
東京大学名誉教授

徳川家康ではなく織田信長…司馬文学が描く「別の可能性」

司馬遼太郎のビジョン~日本の姿とは?(5)移動と破壊と自由の実現

『ペルシャの幻術師』に始まった司馬文学は、『草原の記』で終わる。大陸ロマンを奉じた司馬遼太郎にとって、馬賊への憧れから転じた「移動と破壊と自由の実現」という夢を日本の歴史小説で仮託させたのが「英雄が自由な創意で...
収録日:2023/03/16
追加日:2023/06/18
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

司馬遷を意識…“司馬遼太郎”の由来と海音寺潮五郎との縁

司馬遼太郎のビジョン~日本の姿とは?(3)司馬遼太郎ワールドと司馬遷

『国盗り物語』『関ケ原』『城塞』『竜馬がゆく』『燃えよ剣』など、司馬遼太郎は透徹した歴史家の目で読者にも俯瞰する視野を与える作品を次々と描き出していく。いわゆる英雄を一人ひとり描かれた物語を面白く読むうち、大き...
収録日:2023/03/16
追加日:2023/06/04
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

『竜馬がゆく』『坂の上の雲』明治百年を画期した名著秘話

司馬遼太郎のビジョン~日本の姿とは? (2)明治百年と司馬文学の歴史的意義

国民作家として書く作品のことごとくがブームを巻き起こしてきた司馬遼太郎。「明治百年」である1968(昭和43)年、『龍馬がゆく』が大河ドラマとして放映開始となったが、同年から『坂の上の雲』という小説も連載が開始されて...
収録日:2023/03/16
追加日:2023/05/28
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

アウシュヴィッツの悲劇をAIは理解できるか…母語の有無

ChatGPT~AIと人間の未来(2)AIは意味を理解しているのか

第2話では、「AIが意味を理解しているのかどうか」を、深掘りしていく。そもそも「意味」とは何だろうか。AI研究者からは、「AIはそれなりに意味分析も行なっている」という声も挙がる。しかし西垣氏は、人間とAIとでは、言語の...
収録日:2023/03/15
追加日:2023/05/25
西垣通
東京大学名誉教授

生誕100年、司馬遼太郎、遠藤周作、池波正太郎の世界に迫る

司馬遼太郎のビジョン~日本の姿とは?(1)1923年生まれの3人の作家

司馬遼太郎生誕100年の今年(2023年)、小学生の頃から愛読者だった片山杜秀氏が司馬文学の魅力と限界、今日への影響を語り尽くす。まず同年生まれの作家として挙げられるのが遠藤周作と池波正太郎。戦前に教育を受け、20代前半...
収録日:2023/03/16
追加日:2023/05/21
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

トップの徳が見られている…本心を表明し良臣と心を1つに

徳川家康と貞観政要(9)君臣の関係と「十思」の教え

太宗が全幅の信頼を寄せていた臣下に生じた疑惑から始まる今回の講義。指導者にとって非常に参考にしたいテーマである。会社組織において幹部社員の育成と管理はトップにとって重要課題である。そこで最初に念頭に置くべきこと...
収録日:2020/01/11
追加日:2023/05/07
田口佳史
東洋思想研究家

喜ばせて撤回するのは最悪…トップは口を出さず最後まで聞く

徳川家康と貞観政要(8)『詩経』の教えと日本の国家運営の形態

いつの時代も税についての関心は高い。平和で安定した世の中を運営するには必要であっても、重税を強要すれば社会の暗黒化を招くこともある。『貞観政要』では税の公平性とトップのあり方について学ぶことができる。これを読ん...
収録日:2020/01/11
追加日:2023/04/30
田口佳史
東洋思想研究家

政治も教育も「五倫」や「仁義」に限る…古典を読む大切さ

徳川家康と貞観政要(7)政教仁義の道と古典

徳川家康は多くのことを古典から学んだ読書家だが、その古典の一つ、『貞観政要』に「君臣父子、政教仁義の道、並びに書内に在り」とある。「君臣父子」とはいわゆる五倫、すなわち人間関係で基本となる5つのことで、「政教仁義...
収録日:2020/01/11
追加日:2023/04/23
田口佳史
東洋思想研究家

味噌で免疫力を高める!無限の可能性を秘める発酵食品

和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(3)発酵食品と免疫

驚くべき実験がある。餌に含まれる物質Xの有無によって、放射能被曝したネズミの細胞蘇生率が大きく違うというのだ。免疫力を高める物質Xの正体は、味噌。日本人なら誰もがなじんでいる食材だ。味噌に免疫力を高める効果をもた...
収録日:2023/01/24
追加日:2023/04/22
小泉武夫
農学博士

儒家の思想「天人相関」…天に代わり愉快な社会をつくる

徳川家康と貞観政要(6)人情と天人相関

儒教に「天人相関」という思想がある。自然現象と人間の行為には密接な関係があるという思想だが、今回は天災による大飢饉が起きたときに太宗が取った政策について、臣下との問答から「長」という立場にある人間が心得なければ...
収録日:2020/02/08
追加日:2023/04/16
田口佳史
東洋思想研究家

民を守り、公平に運用せよ…家康が力を入れた法整備とは

徳川家康と貞観政要(5)法整備の重要性

教育以外にも治政において重要なものは他にもある。徳川家康も太宗も非常に力を入れたのが法整備、つまり法律である。民のための法律をつくり、それを正しく運用してこそ平安の社会が築ける。今回の講義では、太宗と家康の法政...
収録日:2020/01/11
追加日:2023/04/09
田口佳史
東洋思想研究家

教育のトップを変えず幼年教育も徹底…学び重視の見事さ

徳川家康と貞観政要(4)学問第一と江戸の幼年教育

武断政治から文治政治に転換して「学問を第一」とした唐の太宗に倣い、徳川家康は学問所の創設に尽力し、その後、幕末まで教育のトップを変えることはなかった。そのおかげもあり、江戸の幼年教育はとても充実していた。3歳から...
収録日:2020/01/11
追加日:2023/04/02
田口佳史
東洋思想研究家

ウクライナ戦争は何年続く…世界史が物語る戦争の不可思議

世界史から見たウクライナ戦争と台湾危機(1)長期戦の歴史と「ピュロスの勝利」

2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻。両者の攻防は1年が経過してもなお続いているが、いったいこの戦争はどのような終結を迎えるのか。さらなる長期化の可能性を考えたとき、過去に長期化した戦争の歴史を振り返ること...
収録日:2023/02/28
追加日:2023/03/29
山内昌之
東京大学名誉教授

弘文館と昌平黌…儒学を基盤にして幹部の知性を底上げする

徳川家康と貞観政要(3)文治政治の象徴「弘文館と昌平黌」

太宗の唐王朝でも、徳川家康の江戸時代でも、武断政治から文治政治に転換するのはたやすいことではなかった。そこで、そのための基礎として、太宗は正殿の隣に文治政治を象徴する「弘文館」を建設した。家康はそれに倣い、やが...
収録日:2020/01/11
追加日:2023/03/26
田口佳史
東洋思想研究家

盤石の四天王、質問力、仁と義…長期政権の要諦とは

徳川家康と貞観政要(2)安定した長期政権を築くために

武王によって紂の乱を平定した周は700年以上続いた。徳川家康によって戦国の世を終わらせたと徳川の世は260年以上続く長期政権となった。いったい長期政権はどこを注意しなければいけないのか。何によって短命になるのか。この...
収録日:2020/01/11
追加日:2023/03/19
田口佳史
東洋思想研究家

『貞観政要』とはいかなる書か?家康は何を学んだのか?

徳川家康と貞観政要(1)徳川家康が太宗から学んだ治世の要諦

『貞観政要』は唐の2代目皇帝、太宗の言行録である。日本でも古くから多くの人々に読まれており、特に徳川家康はこの『貞観政要』に学んだものを、江戸時代の治政に数多く活かしたことでも知られている。さらに現代においては、...
収録日:2020/01/11
追加日:2023/03/12
田口佳史
東洋思想研究家

唐船は「懐の中の毒蛇」…徳川幕府が熟慮した隣国リスク

日本の外交防衛政策…家康の教訓(2)隣国リスクとプーチンの教訓

「異国に日本の土地を一寸なりとも渡しては日本の恥である」――江戸時代初期、こう考えていたのは長崎奉行の甲斐庄喜右衛門だが、第三代将軍の徳川家光は異国への押さえを「一国の誉れ」と述べ、特に明など隣国を重要視した。こ...
収録日:2022/12/26
追加日:2023/02/21
山内昌之
東京大学名誉教授

異国が乱れるときは…徳川家康に学ぶ「国家安全保障戦略」

日本の外交防衛政策…家康の教訓(1)徳川家康が考えた「日本の安全保障」

2022年12月、日本の安全保障戦略に関する「防衛3文書」が発表された。そこでは外交を軸にした安全保障戦略が掲げられているが、そこで思い出されるのが徳川家康である。家康こそ、外交としての安全保障戦略を考え抜いた人物だか...
収録日:2022/12/26
追加日:2023/02/14
山内昌之
東京大学名誉教授

厭離穢土欣求浄土――徳川家康の旗印に刻まれた宿題

家康の人間成長~戦略性をいかに培ったか(5)ブレーン集団と死生観

徳川家康が戦国最後の覇者となったのは、またどんなことからも吸収し、誰からでも学ぶ姿勢が大きかったからかもしれない。家康の周囲には常にブレーン集団が存在し、知恵を寄せ合った。家康の死生観は「名を惜しむ」という当時...
収録日:2022/10/03
追加日:2023/01/29
小和田哲男
静岡大学名誉教授

「権ある者は禄少なく」とは?徳川幕府260年の安泰の秘訣

家康の人間成長~戦略性をいかに培ったか(4)領地経営と幕藩体制の仕組み

徳川家康はライバルともいえる戦国武将たちから多くのことを学んでいる。武田や北条からは河川対策や鉱山経営、街道整備や伝馬制度など、先進的な領国統治の方法を学んだ。さらに関ヶ原の戦いで得た多くの領土を分配する際に、...
収録日:2022/10/03
追加日:2023/01/22
小和田哲男
静岡大学名誉教授

三河一向一揆と三方ヶ原の戦い、徳川家康最大の試練の真相

家康の人間成長~戦略性をいかに培ったか(3)三河一向一揆と三方ヶ原の戦いの教訓

今川氏が滅び、「人質」から解放されて独立した若き徳川家康は、2つの大きな試練に直面する。1つは西三河で起こった三河一向一揆、もう1つは武田信玄を相手にした三方ヶ原の戦いである。戦国大名として天下盗りを進めていく上で...
収録日:2022/10/03
追加日:2023/01/15
小和田哲男
静岡大学名誉教授

年齢を「なし」にすれば、みんなが平等になり面白くなる

勢いと余白(5)肉体にも年齢にも囚われない

コシノジュンコ氏はブロードウェイミュージカル『Pacific Overtures』の100着以上ある衣装のすべてを3日でデザインした。これは、江戸時代から、明治、さらに現代にまでわたる衣装のデザインだった。映画『火の鳥』の衣装デザ...
収録日:2022/10/06
追加日:2023/01/13

軍師・太原雪斎…幼き徳川家康に受けさせた教育とは

家康の人間成長~戦略性をいかに培ったか(2)軍師・太原雪斎の教育

今川義元のもとで軍師を務めた禅僧・太原雪斎が徳川家康の幼少期に与えた影響は大きい。当時の僧侶は「無縁の原理」に守られ、敵国への出入りが自由にできたことから、外交やインテリジェンスの役目を果たした。漢文に通じ、兵...
収録日:2022/10/03
追加日:2023/01/08
小和田哲男
静岡大学名誉教授

今川「人質」時代、徳川家康の実像を物語る3つのエピソード

家康の人間成長~戦略性をいかに培ったか(1)今川「人質」時代と今川義元の思惑

徳川家康の実像が近年、大きく変わってきている。これまでのリーダーシップが前面で出た「徳川中心史観」から、むしろ家康は家臣団によって支えられてきたというのだ。また、少年時代「人質」だった家康だが、いわゆる「辛抱、...
収録日:2022/10/03
追加日:2023/01/03
小和田哲男
静岡大学名誉教授

関ケ原はトップ官僚・石田三成と中央集権体制をつぶす戦い

徳川家康の果断と深謀~指導者論と組織論(5)持続可能な天下泰平の制度設計

徳川家は家康を「東照大権現」としたり、元号を「元和」とするなど、徳川に権威を持たせる仕組みをつくっていった。さらに持続的な「天下泰平」を実現するために、豊臣秀吉と同じ轍を踏まないよう、豊臣が中央集権的なシステム...
収録日:2022/09/14
追加日:2022/12/27
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

片山杜秀先生解説!徳川家康はなぜ平和を築けたか

2022年12月21日(水)

2023年の大河ドラマ、「どうする家康」の放送開始も目前となりました。徳川家康といえば「最も有名」といっても過言ではない偉人ですが、その実像はイメージと少し違うかもしれません。なにしろ、その後、260年にも及ぶ「徳川の...
収録日:2022/12/13
追加日:2022/12/21
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア

現実を律する者が一番偉い――徳川家康が重んじた儒教思想

徳川家康の果断と深謀~その指導者論・組織論(4)家康と儒教

それまで日本は仏教を重んじてきたが、徳川家康は儒教に重きを置いた。それは儒教が徹底したリアリズムであり、現実世界を治めるものがもっとも偉いのだとしたからである。そしてそれに加えて家康が取り入れたのが「東照大権現...
収録日:2022/09/14
追加日:2022/12/20
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

松平、得川、徳川…その違いにみる家康の権威のつくり方

徳川家康の果断と深謀~指導者論・組織論(3)徳川と松平、御三家と御三卿

徳川家康がデザインしたシステムの中で、とても巧みだったことに「名前」がある。松平家から一部の限られた者だけが徳川姓になることができた。しかも、その背景として仏教でも儒教でも重要な「徳」の字を選んだところにも、家...
収録日:2022/09/14
追加日:2022/12/13
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

なぜ家康は東照大権現になったか…その意味と天海の狙い

徳川家康の果断と深謀~指導者論と組織論(2)徳川将軍家が最上位に立つデザイン

「一元化をはかり、明確に上に立つ」――徳川幕府が260年の天下泰平を築けた1つの要因は、力の一元化を図り、トップは自分だということを明確に見せたことにある。鎌倉幕府も室町幕府も、そこが曖昧だったことに加え、朝廷という...
収録日:2022/09/14
追加日:2022/12/06
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

徳川家康の「天下泰平」デザインとは?先人達の失敗に学ぶ

徳川家康の果断と深謀~指導者論と組織論(1)率先し陣頭指揮する

江戸時代の「天下泰平」はいかに実現したのか。徳川幕府は約260年続いたが、武家政治としては源氏も北条氏も足利氏も実現できなかった長さを誇る。それを可能にしたのは、関ケ原の戦いに勝利したからではなく、徳川家康による国...
収録日:2022/09/14
追加日:2022/11/29
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

逆参勤交代が可能にする個人・地域・企業の「三方よし」

逆参勤交代が日本を変える(1)逆参勤交代のモデルとメリット

参勤交代によって人材循環による国の活性化が起こった江戸時代。時代は下り、令和の日本では、「逆参勤交代」なるプロジェクトがその実装に向けて動き始めている。逆参勤交代は個人・地域・企業の「三方よし」ということだが、...
収録日:2022/08/29
追加日:2022/11/28
松田智生
三菱総合研究所 主席研究員

戦争では司令官が「絶対勝つ」と思っている側が、必ず勝つ

作用と反作用について…人間と戦争(9)戦えない日本人

戦争では「必ず勝つ」と司令官が思っている側が、最後は勝つ。「絶対に勝つ」と思えない日本は、永遠に戦争で勝てない。若い頃は、憲法改正派だったが、その意味で今は改正しないほうがいいと思っている。憲法第9条で「日本は...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/08/26
執行草舟
実業家

樽廻船とアンフォラの山、酒文化を謳歌した江戸とローマ

江戸とローマ~日本酒とワイン(1)醸造技術の進歩と輸送手段の変遷

都市人口が増加した平和な時代、飲酒の需要は当然大きいが、その要因の一つにノウハウの洗練がある。日本では醸造技術が進み、濁り酒が清酒に変わり、日常的な嗜好品として愛飲されるようになる。一方、ローマではワインのよし...
収録日:2021/07/16
追加日:2022/08/21
本村凌二
東京大学名誉教授

日中戦争、大政翼賛会…近衛に学ぶポピュリズムの自縄自縛

石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(8)大衆の人気に頼る政治家の失敗

近衛文麿は大政翼賛会を作りトップダウンによる強力政治を目指したが、政治の世界に仲間が多くいたわけではなく、実は大衆の情念によって生まれた政治家でしかなかった。そのため、自分の言葉に縛られ、自滅へと追いやられるこ...
収録日:2022/03/18
追加日:2022/07/27
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

ローマ大火の謎…タキトゥスの写本に残された修正の痕跡

江戸とローマ~図書館と貸本屋(4)江戸の貸本屋・ローマの図書館

江戸期には貸本屋が庶民の読書の中枢を担ったが、和紙より取扱いが困難な羊皮紙製の写本で残したのはローマの図書館だった。その後、時代は下るがヨーロッパの写本には修正やいたずら書きが散見され、しかも史料として現存する...
収録日:2021/06/16
追加日:2022/07/17
本村凌二
東京大学名誉教授

江戸時代の粋が生んだ「川柳」を詠んで俳諧の歴史を楽しむ

江戸とローマ~諷刺詩と川柳・狂歌(2)江戸っ子と川柳

川柳や落語では「江戸っ子の粋」が強調されるが、ローマにはそれに匹敵する「ローマっ子」がいたのだろうか。どちらの都市も外部から多様な人が流入したが、「それ以外の人間」により純粋な都会人の定義が行われたのは江戸だけ...
収録日:2021/06/16
追加日:2022/03/21
本村凌二
東京大学名誉教授

第10代・家治から第11代・家斉へ…松平定信と老中たち

徳川将軍と江戸幕府の軌跡~家重、家治、家斉編(5)家斉の時代と老中の存在

徳川の治世は、優秀な老中によって支えられていた。第10代将軍・徳川家治が死去し、天明7年(1787年)に第11代・家斉が就任すると、松平定信が老中に就任して、寛政の改革が始まるが、松平定信は寛政5年(1793年)に失脚。その...
収録日:2020/12/14
追加日:2022/02/12

平賀源内の登用や重商政策で時流を捉えた田沼意次の不運

徳川将軍と江戸幕府~家重、家治、家斉編(4)田沼意次の重商政策と不運

10代将軍・徳川家治に仕えた田沼意次は、重商政策と開国政策を進めるなど時代の変化を捉えた斬新で革新的な頭脳の持ち主だった。にもかかわらず、彼の評価はあまり良いとはいえない。それは優秀なビジョンをもちながらも、タイ...
収録日:2020/12/14
追加日:2022/02/05

なぜ徳川家治は名門大名ではない田沼意次を重用したのか

徳川将軍と江戸幕府~家重、家治、家斉編(3)家重・家治と田沼意次の関係

10代将軍・徳川家治の時代に活躍したのが田沼意次であり、さまざまな改革が行われた。なぜ家治は、三河由来の名門大名ではない田沼意次を抜擢したのか。あるいは、なぜ田沼意次が家治の信頼を得られたのか。その背景に迫る。(...
収録日:2020/12/14
追加日:2022/01/29

徳川家重に将軍職を継承させた徳川吉宗の「2つの巧み」

徳川将軍と江戸幕府~家重、家治、家斉編(2)将軍家のシステムと徳川吉宗の巧み

ハンディキャップを持つ兄・徳川家重と、有能であった弟・田安宗武。当然、周囲からは宗武を次期将軍にと推す声があった。父・徳川吉宗はそれをどのように考え、「次の将軍は家重に」という流れを作っていったのか。そのバック...
収録日:2020/12/14
追加日:2022/01/22

徳川吉宗が障害を持った家重を9代将軍に指名した理由

徳川将軍と江戸幕府~家重、家治、家斉編(1)徳川吉宗の後継問題

8代将軍・徳川吉宗は長男の家重を後継に指名した。しかし家重は、生まれながらに言語障害を持っており、さらに弟の宗武のほうが優秀だといわれていた。にもかかわらず、なぜ吉宗は家重を後継としたのだろうか。(全5話中1話) ...
収録日:2020/12/14
追加日:2022/01/15

8代将軍となった徳川吉宗の勝因は大奥にあった

徳川将軍と御三家――紀州藩と尾張藩(2)藩主の器量と大奥の力

なぜ徳川吉宗が8代将軍となったのか。それは御三家の紀州徳川家と尾張徳川家の違い、ひいては藩主である吉宗と継友の器の違いにあった。さらには将軍決定に大きな影響力を及ぼす「大奥」「付家老」への対応方法にも迫る。(全2...
収録日:2020/01/14
追加日:2021/12/11

なぜ徳川御三家筆頭の尾張徳川家から将軍が出なかったのか

徳川将軍と御三家――紀州藩と尾張藩(1)尾張徳川家が選ばれなかった理由

徳川秀忠から続く系譜が7代家継で切れたのち、御三家の中から紀州徳川家の吉宗が8代将軍に迎えられた。なぜ御三家筆頭だった尾張徳川家ではなく、紀州徳川家から選ばれたのか。尾張が避けられた要因に迫る。(全2話中1話) ※イ...
収録日:2020/01/14
追加日:2021/12/04

江戸時代と古代ローマを比較する理由…長い平和が生むもの

江戸とローマ~花見と剣闘士(1)平和な100万人都市

江戸と古代ローマ。時代も歴史も大きく異なる意外な組み合わせだが、「パックス・ロマーナ」といわれる長期間にわたる平和と繁栄の時代を日本に求めるなら、江戸時代が最適である。奇しくも両都市の人口は、ともに100万人規模だ...
収録日:2021/05/24
追加日:2021/11/15
本村凌二
東京大学名誉教授

世界の神話の中で異彩を放つ日本神話の世界観

神話の「世界観」~日本と世界(1)踊りと物語

日本の神話と世界の神話とでは、大きく異なる部分も多い。各国、各文化圏の神話は、それぞれにとても興味深い特徴を持っている。この講座では、その違いから日本の本質に迫っていく。第1話で語られるのは、神話はなぜ奇想天外な...
収録日:2020/12/07
追加日:2021/09/19
鎌田東二
京都大学名誉教授

日本人は「卑しい」ということをよくよく認識せよ

「葉隠武士道」を生きる(11)信義のために命を捧げる覚悟

友達を選ぶときは、そこに人生を捧げるぐらいの覚悟が必要である。その結果、人生がうまくいかなくても、それは失敗とは言わない。友情に命を捧げたのなら、それは見事な生き方と言っていい。人生の幸不幸、成功不成功に関係な...
収録日:2021/04/08
追加日:2021/09/17
執行草舟
実業家

孔子が最も嫌う「巧言令色」から渋沢栄一が学んだこと

渋沢栄一の生涯と教養としての『論語』(8)『論語』を読む<2>

渋沢栄一が孔子に学んだことは多い。例えば、音楽を聴く喜びは素晴らしいが、それにうつつを抜かさないようにとする「關雎は楽みて而も淫せず」。あるいは思ってもいないことを言葉にする口先だけの人間が社会秩序の最大の敵だ...
収録日:2020/03/03
追加日:2021/09/05
田口佳史
東洋思想研究家

岩倉具視の明治維新は第2の徳川幕府を作り出さないこと

近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(3)天皇を中心とした近代国家へ

明治政府、特に岩倉具視が目指したのは、天皇中心の近代的な中央集権国家だった。そして、二度と天皇以外に実権を握られないように、権力が集中しないシステムをつくり上げたのだが、それが結果的に国を動かす際には矛盾をかか...
収録日:2021/05/31
追加日:2021/08/18
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

渋沢栄一が師・尾高藍香から学んだ『論語』の教養

渋沢栄一の生涯と教養としての『論語』(4)『論語』との仲立ち

江戸の武士にとって『論語』は教養の核だったが、渋沢栄一のような農家出身の若者が親しくそれに接し、生涯の座右の書とするまでに愛したのはどういうわけだろう。彼と『論語』を仲立ちしたものとして、自由な時間と身分、優れ...
収録日:2020/03/03
追加日:2021/08/08
田口佳史
東洋思想研究家

武士とは何か、『葉隠』『忠臣蔵』に込められた「覚悟」

徳川将軍と江戸幕府の軌跡~吉宗編(5)天下泰平と「武士の忠義」

8代将軍・徳川吉宗の時代、「法の支配」が行き届いていた天下泰平の世の中であった一方で、赤穂浪士の仇討ちに代表される「武士の忠義」も存在していた。武士とはいったい何か。どのように「法の支配」と折り合いをつけていたの...
収録日:2020/01/07
追加日:2021/08/07

渋沢栄一はなぜ「近代化の牽引者」になろうとしたのか

渋沢栄一の生涯と教養としての『論語』(3)身分制度への懐疑と海外での体験

農家に生まれた渋沢栄一はやがて一橋家に仕える身となり、明治政府を経て商工の中心へ。彼の人生は「士農工商」全てを体験したものだった。そんな彼が「近代化の牽引者」になろうとした理由の一つに、身分制度への深い懐疑があ...
収録日:2020/03/03
追加日:2021/08/01
田口佳史
東洋思想研究家

御触書寛保集成と公事方御定書に見る徳川吉宗の功績

徳川将軍と江戸幕府の軌跡~吉宗編(4)「法の支配」が行き届いていた時代

「庶民感覚」を身につけていた8代将軍・徳川吉宗。浅草の近辺、隅田川の繁栄や花の風情など、現在につながる庶民の楽しみをつくったのも吉宗といえるだろう。加えて、御触書寛保集成と公事方御定書が編纂されるなど、「法の支配...
収録日:2020/01/07
追加日:2021/07/31

東京の桜の名所は徳川吉宗がつくったものだった

徳川将軍と江戸幕府の軌跡~吉宗編(3)吉宗神話が生まれた背景

8代将軍・徳川吉宗は、「下から目線」、つまり庶民からとても評判のいい人間であった。その理由は、まさに吉宗が庶民感覚のわかる人間だったからである。吉宗が江戸各地に庶民たちのために行った施策と、その思いに迫る。(全5...
収録日:2020/01/07
追加日:2021/07/24

新1万円札の顔・渋沢栄一の知られざる生い立ちに迫る

渋沢栄一の生涯と教養としての『論語』(1)農業経営者としての渋沢家

渋沢栄一はアヘン戦争の年にあたる1840年に生まれているが、それは彼がまさに新しい時代の申し子だったことを象徴していると田口氏は言う。そして、注目すべきことはもう一つ。農民として生まれてきた、その生い立ちだ。あまり...
収録日:2020/03/03
追加日:2021/07/18
田口佳史
東洋思想研究家

8代将軍・徳川吉宗はなぜ大奥で非常に評判が良かったのか

徳川将軍と江戸幕府の軌跡~吉宗編(2)統治経験と大奥

8代将軍・徳川吉宗には若い頃、立派な領主としての統治経験があった。一方、非常に好奇心旺盛で、生活感覚も持ち合わせていた。そんな吉宗は大奥でも非常に評判が良かったという。影響を与えたのは母親である浄円院だろうと山内...
収録日:2020/01/07
追加日:2021/07/17

徳川吉宗は庶民感覚を持ち合わせた特異な将軍だった

徳川将軍と江戸幕府の軌跡~吉宗編(1)庶民感覚と自己管理

なぜ江戸時代は約270年もの間続いたのか。それは「江戸時代が庶民たちにとって幸せなものだったからだ」と山内昌之氏は言う。そして8代将軍・徳川吉宗の時代に焦点を当てると、吉宗が将軍としてとても特異な人物であったことが...
収録日:2020/01/07
追加日:2021/07/10

中国を新たな標的としたアメリカ帝国主義時代の始まり

米国史から日本が学ぶべきもの(3)産業革命と帝国主義の始まり

南北戦争後のアメリカは、移民労働力を基盤に世界有数の工業国へと変貌する。この飛躍的な発展を可能にしたのは、アメリカ大陸の東部と西部を結ぶ大陸横断鉄道の開通であった。19世紀以降のアメリカは帝国主義段階へと入り、そ...
収録日:2021/05/21
追加日:2021/07/03
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事

豊臣秀吉と徳川家康の差から学ぶ補佐役育成の重要性

豊臣政権に学ぶ「リーダーと補佐役」の関係(4)豊臣秀吉と徳川家康の差

豊臣秀長の死で、組織に不可欠な補佐役を失った豊臣政権は暗転する。組織を牽引するリーダーの出来もさることながら、補佐役として機能する人物を育てなかったことが禍根である。同様の問題は今川義元など他の戦国武将にも共通...
収録日:2020/11/10
追加日:2021/04/25
小和田哲男
静岡大学名誉教授

世界神話と日本神話の違いの特徴は「人間の格づけ」にある

世界神話の中の古事記・日本書紀(1)人間の位置づけ

日本神話の特徴とはいったい何だろうか。世界神話と比べた際にもっとも大きな違いは、「人間の格づけ」である。では世界神話の中での人間の位置づけ、さらには日本神話の中での人間の位置づけは、どのようなものだろうか。(全9...
収録日:2020/10/05
追加日:2021/03/31
鎌田東二
京都大学名誉教授

渋沢栄一と岩崎弥太郎の関係の真実は?…両極端の経営方針

曾孫が語る渋沢栄一の真実(5)渋沢栄一と岩崎弥太郎

渋沢栄一と三菱の創始者・岩崎弥太郎は、5歳違いの同時代人である。明治初年、土佐藩出身の弥太郎は新政府の政商として財を成す。その経営方針は徹底したワンマンで、栄一の「合本主義」とは両極端だった。後年、海運業を独占す...
収録日:2020/10/14
追加日:2021/03/01
渋沢雅英
渋沢栄一曾孫

渋沢栄一が生涯変えなかった肩書は「養育院院長」

「近代日本をつくった男、渋沢栄一」の素顔(4)養老院院長と護民官意識

「日本資本主義の父」と称される渋沢栄一だが、実は福祉の世界でも日本の近代を切り拓いた功績者でもあった。高齢者福祉の嚆矢となった「養育院院長」として生涯を尽くした彼の胸にあったのは、とにかく困った人を何とかしたい...
収録日:2019/04/24
追加日:2021/02/17

「論語と算盤を一致させよ」第一国立銀行に懸けた思い

「近代日本をつくった男、渋沢栄一」の素顔(3)政府の役人を辞し民間銀行創設へ

明治2(1869)年に静岡に商法会所をつくり、大隈重信に請われ、政府の役人となった渋沢栄一。しかし、大蔵省では西郷隆盛や大久保利通と対立。野に下って、パリで抱いた志である第一国立銀行をつくることになる。そこで渋沢が行...
収録日:2019/04/24
追加日:2021/02/10

「資本主義の始まり」は明治維新で没落した徳川家にあった

曾孫が語る渋沢栄一の真実(2)激動の幕末から明治へ

渋沢栄一は、武蔵国榛沢郡血洗島村(現・埼玉県深谷市)の裕福な農家に生まれたが、そこで培った家業をマネジメントする知恵を一橋家の家臣として応用する。時代の大きな波は一橋慶喜を最後の将軍に指名する。一方、栄一はパリ...
収録日:2020/10/14
追加日:2021/02/08
渋沢雅英
渋沢栄一曾孫

門閥譜代と側用人――将軍によって変化する幕府の権力構造

徳川将軍と江戸幕府の軌跡~家康編(5)将軍の教養と政治への影響力

政治家にとっての教養の意義は、それを統治に生かすことにある。徳川家康・綱吉・吉宗という高い教養を有する三人の将軍はそれぞれ教養を、政治においてどのように生かしたのか、あるいはそれがどう政治に影響を与えたのか。ま...
収録日:2019/12/26
追加日:2021/02/06

「民のための銀行をつくる」渋沢栄一が考えた日本の道

「近代日本をつくった男、渋沢栄一」の素顔(2)徳川幕府の消滅と「和魂洋芸」

徳川幕府最後の将軍・徳川慶喜に仕え、使節団をひきいて渡仏した渋沢栄一。フランス滞在中におこったある出来事が、彼に「民のための銀行をつくる」という志を抱かせる。そこには「和魂洋芸」という日本が進むべき道への思いが...
収録日:2019/04/24
追加日:2021/02/03

渋沢栄一の曾孫が明かす「日本資本主義の父」の真実

曾孫が語る渋沢栄一の真実(1)ゆかりの地で聞く「奇跡の10年間」

2021年NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公は、2024年から流通が始まる新一万円札の顔としても注目されている渋沢栄一。栄一は生涯に数百もの企業を設立・育成する一方、社会公共事業に数多く関わっている。本シリーズ講義では...
収録日:2020/10/14
追加日:2021/02/01
渋沢雅英
渋沢栄一曾孫

外国人も商人も積極的に登用した徳川家康の人材活用術

徳川将軍と江戸幕府の軌跡~家康編(4)人材登用のうまさ

太原雪斎や安国寺恵瓊といった禅僧が当時、最大の知識人として外交政策を仕切っていた戦国時代。徳川家康は、そういった政治的ブレーンとして天海や崇伝などの僧侶、儒学者の林羅山を登用する一方、ウィリアム・アダムスやヤン...
収録日:2019/12/26
追加日:2021/01/30

渋沢栄一が近代日本に与えた二つの大きな影響

「近代日本をつくった男、渋沢栄一」の素顔(1)若き日の渋沢栄一

「日本資本主義の父」として知られ、第一国立銀行(現みずほ銀行)や東京証券取引所の設立者として知られるが、渋沢栄一とはどういう人物なのか。また彼は近代日本にどのような影響を与えたのか。『小説 渋沢栄一』著者で小説家...
収録日:2019/04/24
追加日:2021/01/27

今も残る「駿河本」は徳川家康が文化の維持に貢献した証

徳川将軍と江戸幕府の軌跡~家康編(3)写本と文化の維持

徳川家康は非常に実務的な政治家だという印象が強いが、実は文化という面でもその維持に貢献した人物であった。それは家康が重要な書物を写本させたところにも表れている。それが今でも「蓬左文庫」「南葵(なんき)文庫」など...
収録日:2019/12/26
追加日:2021/01/23

徳川家康が高い教養を修得できた人質時代の幸運な出会い

徳川将軍と江戸幕府の軌跡~家康編(2)海外への認識と基礎教養

江戸幕府には外国との窓口として、対馬口、長崎口、琉球口のほかに松前口があった。松前口は弘前などを中心とする陸奥国にあり、そこから広がる北方地域を松前藩として幕藩体制に組み込んでいった。このことは、徳川家康が海外...
収録日:2019/12/26
追加日:2021/01/16

徳川家康の2つの功績…平和の実現と1つの国としての日本

徳川将軍と江戸幕府の軌跡~家康編(1)なぜ徳川家康は日本統一に成功したのか

徳川家康は日本という国を一つにまとめ、平和国家をつくりあげるという、現在の日本にもつながるような大きな役割を果たした。家康はなぜこのような偉業を達成できたのか。また、家康にあり、織田信長や豊臣秀吉になかったもの...
収録日:2019/12/26
追加日:2021/01/09

幕末・維新の歴史から学ぶ「人材の蓄積の重要性」

国際地域研究へのいざない(7)明治維新の評価と人材の蓄積

近代日本の人々はまさに一級の人材であり、その後の日本の発展に大きく貢献した。明治維新は日本の構造を大きく変えなかったとする歴史観に対して、島田晴雄氏は日本の幕末から維新にかけて生まれてきた人材たちは、現在の日本...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/12/26
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授