イーロン・マスクと対立…ChatGPT大ブームまでの紆余曲折
サム・アルトマンの成功哲学とOpenAI秘話(2)ChatGPT開発秘話
仕事をはじめさまざまな生活シーンで多様な役割をこなすチャットボットとなった「ChatGPT」。OpenAIが公開したこのサービスが世界中を驚かせるまでには、その創業に携わったサム・アルトマンとイーロン・マスクの対立など紆余曲...
収録日:2024/03/13
追加日:2024/04/26
全面戦争はできない!?戦後のソ連の思惑と米ソ軍備拡張競争
歴史から考える「ロシアの戦略」(4)ソ連の極東戦略と戦後の米ソ対立
ソ連の基本戦略は強国との対決を避けることである。強国の中でソ連にとって最大の敵はアメリカである。では第2次世界大戦から戦後にかけてソ連はどのような動きをしていたのか。その流れを追いながら、自国維持のためにアメリカ...
収録日:2024/01/18
追加日:2024/03/11
55年体制も裏でつながる一元論…即興には共通の土俵が必要
伊福部昭で語る日本・西洋・近代(8)分断と対立を超える知恵
戦後、日本には歌舞伎的二元論、あるいは演劇的二元論といって、例えば表では55年体制とか、進歩派と保守派の対立とか、労使の対立などがあるけれども、裏でつながっている、根底では同じ日本のイメージのようなものが共有され...
収録日:2023/09/28
追加日:2023/12/30
半導体世界でさらに熾烈になっている米中対立とその背景
半導体から見る明日の世界(3)米中対立と欧州企業の支配
中国の台頭によって急激に拡大した半導体市場。急追する中国の脅威が増す中、アメリカで浮き彫りになったのはサプライチェーンの空洞化である。これは危機だということでバイデン政権が動き出す一方、注視すべきは設計と微細加...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/09/11
志賀直哉、太宰治、小林秀雄…対立する『ハムレット』批評
深掘りシェイクスピア~謎の生涯と名作秘話(6)現代への影響と文化的財産
シェイクスピア作品は現在もさまざまな形式で翻訳され、また再演され続けて、その解釈や批評も更新されている。中でも『ハムレット』に関しては、ドイツ・ロマン主義を代表する文豪ゲーテをはじめ、A・W・フォン・シュレーゲル...
収録日:2023/04/12
追加日:2023/08/17
東條英機と喧嘩…サイパン島陥落迫る日本と岸信介の覚悟
岸信介と日本の戦前・戦後(4)経済新体制と岸・東條の対立
満洲国での大規模な産業開発を指揮する経験を経て、大物とも渡り合う政治力を身につけた岸信介。しかしその後、商工次官や商工大臣を歴任するも、岸はその中でさまざまな挫折を経験することになる。満洲国から帰国した後の岸の...
収録日:2022/09/02
追加日:2023/03/11
なぜ後鳥羽上皇は北条義時と鎌倉幕府に不満を募らせたか
源氏将軍断絶と承久の乱(10)後鳥羽上皇との対立の火種
親王将軍に代わり2歳の三寅が将軍予定者として迎え入れられる。これに異を唱えたのが摂津源氏の源頼茂だが、謀反は計画段階で漏れ、追い詰められた頼茂は大内裏に火を放つ。いたく傷つけられた後鳥羽上皇の心は、幕府への憎しみ...
収録日:2022/07/13
追加日:2022/11/13
永田鉄山の「政界・経済界」工作…高度国防国家と統制経済
戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(3)軍縮をめぐる対立
陸海軍における派閥を生み出した要因の一つに軍縮がある。海軍においては艦隊派が軍縮に反対し、条約派と対立した。陸軍の統制派は条約派と共通性もあるが、永田鉄山の例に見られるように、経済界や政界に工作を行ないつつ、統...
収録日:2018/12/25
追加日:2022/08/26
今、日本に最も必要なのは戦争をさせないための準備と知恵
「激動と激変の時代」の日本復活戦略(3)米中対立下の国際戦略
米中は事実上の戦争状態にあり、台湾有事になれば日本が巻き込まれる可能性は大いにある。そうなると当然、日本全土が危機的状況に陥るだろう。そうした緊張状況の中、日本は今後どのように動くべきなのか。ここで必要となるの...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/04/26
毛沢東そっくり!?習近平の終身独裁制、その現実とリスク
「激動と激変の世界」の読み方2022(3)米中対立の激化と習近平の独裁政治
TPPから脱退したアメリカに対し、今度は中国がTPPへの加入申請をするなど、米中対立は激しさを増している。中国によるウイグルや香港などでの人権侵害を厳しく批判するバイデン政権は、中国に次々と制裁を加えているものの、中...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/03/29
レーニン演説…革命のため帝国主義の3つの対立を利用せよ
第二次世界大戦とソ連の真実(1)レーニンの思想的特徴
第二次世界大戦をソ連から見る意味は大きい。なぜなら、第二次世界大戦の始まりにソ連はかなり関与しているからだ。ロシア革命後、世界戦争に向けて自覚的に準備を進めていたソ連。指導者となったレーニンは、演説の中で示した...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/03/25
米中問題で一番重要なのは「economic statecraft」
米中戦略的競争時代のアジアと日本(5)米中対立と揺れる東アジア
同盟連携を基盤に対中国への姿勢を強めるアメリカに対抗し、大国主義のもと反発する国に容赦なく経済制裁を連発する中国。超大国同士の激しい争いの中で、東アジア、特に韓国と台湾は異なる立場を有している。日本はこの状況に...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/03/09
海洋アジアと大陸アジアの対立へ、地政学的舞台が移動
米中戦略的競争時代のアジアと日本(1)多極化する世界と富の分布の変化
冷戦以後の急速なグローバル化により、国際社会のパワーバランスも変化しつつある。中国の台頭や、アジアの中規模国の急速な成長により、先進国と新興国の割合も変化しており、地政学的舞台はすでに欧州からアジアへと移行して...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/02/09
中国が暴走しないように日本がやるべきこと
中国共産党と人権問題(6)米中対立で問われる日本の姿勢
中国の人権問題について考えるには、中華思想を背景とした統治システムを理解する必要がある。日本は中国の文化から多大な影響を受けつつ、西洋から人権の尊さを学んできた。米中の対立が激化する中、日本はどうあるべきか。(...
収録日:2021/10/15
追加日:2022/01/28
最も大事な核心的利益は「共産党の存続」…米中対立の焦点
習近平―その政治の「核心」とは何か?(6)米中問題と中国共産党の今後
一党支配体制の中国において、「党の安全」は最重要事項である。そのため、「一帯一路」を貫く、中国の対外政策にも非難の声が集まっている。米中覇権争いが激化する中、中国共産党は2021年7月に創立100周年を迎えた。権力の集...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/11/16
南北戦争は奴隷解放のためではなく利害の対立
米国史から日本が学ぶべきもの(2)アメリカの起源と南北戦争
イギリスの北米植民地であったプリマスとジェームズタウン。その後、一気に13州にまで領地を拡大し、アメリカ独立運動へと発展する。しかし、領土拡大につれて、基幹産業や連邦制のあり方の違いから南北の対立が激化し、ついに...
収録日:2021/05/21
追加日:2021/07/03
バイデン政権で対立が激化した米中関係はどう変わるのか
2021年激変する世界と日本の針路(4)米中対立の展開と展望
ここ数年で深刻化している米中対立について、これまでの経緯を踏まえ考えていく。トランプ政権時、アメリカは重商主義を掲げ、対中追加関税の波状攻撃を進めていくが、この米中貿易摩擦の影響は世界経済全体へと広がっていくこ...
収録日:2021/02/02
追加日:2021/02/27
ハートランドとリムランド…地政学で考える米中対立
米中関係の行方と日本の今後を読む(9)米中戦争の可能性はあるのか
地政学の原点にさかのぼると、「ハートランド」と「リムランド」という概念が浮上する。超大国アメリカひいては中国にとって日本が地政学上大切なのは、日本がハートランドの周辺にあるリムランドであるからだ。では対立するア...
収録日:2020/09/08
追加日:2020/10/31
日清戦争後の三国干渉以来、日本に難しい選択を迫る米中対立
歴史から見た中国と世界の関係(9)米中対立の行方~3つのシナリオ~
今後の米中対立は3つのシナリオが考えられる。1つ目はアメリカの勝利。2つ目は中国が世界大国になる。3つ目は米中とも疲弊して、多極世界が生まれる。日本にとってどれが望ましいかを考え、優先順位や戦略目標を決めることが重...
収録日:2020/08/21
追加日:2020/10/26
劇的な米中対立の深まりには大統領選挙より大きな要因がある
歴史から見た中国と世界の関係(1)コロナ後の米中関係はどうなっているか
2020年は米中関係にとって非常に決定的な曲がり角の年である。11月のアメリカ大統領選挙に注目が集まるが、新型コロナウイルスの発生源とされる中国への不信感に加え、香港国家安全維持法の制定も看過できない問題である。コロ...
収録日:2020/08/21
追加日:2020/09/28
新型コロナの影響で米中関係は史上最悪といわれている
コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(11)米中対立の先鋭化とそのリスク
新型コロナウイルスの感染拡大は、米中対立を先鋭化させた。中国では強権的な対応によってすぐに感染拡大を抑え、世界各国にその成果を喧伝したが、アメリカはそうした中国の対応に対する非難を強める。また、コロナ対策として...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/09/05
新型コロナの感染拡大前に起こっていたDX革命と米中対立
コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(10)技術革新と米中対立
20世紀後半のアメリカで始まったデジタルトランスフォーメーション(DX)は、現代社会の急速な転換に一役買っている。中国でも鄧小平以降の改革開放政策が実を結び、習近平体勢は世界の大国としての振る舞いを強化しつつある。...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/09/02
知られざる皇道派の思想…その“密教”と“顕教”とは
戦前日本の『未完のファシズム』と現代(6)皇道派と統制派の対立
戦前日本の運命を考える上で、皇道派と統制派の対立は重要である。特に強国の経済力を目の当たりにした皇道派のビジョンが失敗に終わったことは、その後の日本の運命を決めることになる。(2020年2月26日開催・日本ビジネス協会...
収録日:2020/02/26
追加日:2020/07/21
ヒンドゥー教とイスラム教の対立が激しいインドの宗教的多様性
躍進するインドIT産業の可能性と課題(4)インドの多様性
インドは、日本とは比較にならないほど多様な国である。多様性という面では宗教もその一つだが、中でもヒンドゥー教とイスラム教の対立は、1947年インド独立の際に大変な悲劇を引き起こし、その後、ガンジーの暗殺など、深刻な...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/06/26
トランプ大統領が再選されると世界にどんな影響が及ぶのか
2020世界の政治経済と日本(5)次期米国大統領選と米中対立
仮にトランプ政権が2期目に突入した場合、財政的な行き詰まりを迎えて、国際政治・経済に大きな混乱を招くと島田晴雄氏は指摘する。しかし、対抗する民主党側も現状を打開できる公算は限りなく小さい。そのようななかで非常に大...
収録日:2020/01/23
追加日:2020/04/27
日本が新しいグローバルスタンダードをつくるために
激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(11)日本の選択肢:後編
日本にとって現実的な選択肢は、リベラリストとリアリストの間を進むということである。そこにおいて、日本は新しいグローバルスタンダードをつくることが求められている。そのための競争にどう立ち向かうべきか。今、競争は国...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/04/10
日本の方向性を考える上で参照すべき2つの考え方
激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(10)日本の選択肢:前編
米中関係の分断に際して日本が取り得る方針として、融合を模索するリベラリストの考え方と、力の均衡を目指すリアリストの考え方である。両者はそれぞれどういった考え方なのか。(2020年2月15日開催・テンミニッツTV講演会「激...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/04/10
日本が進むべき道は、アメリカか中国かの二択ではない
激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(9)アメリカと中国の間の日本
アメリカがこれまでのような国際秩序の維持から撤退していくという動きを見せる一方、中国は経済発展こそ遂げたが、いろいろと問題を抱えていることも事実。そんななか、アメリカと中国の間で、日本はいかなる態度を取るべきな...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/04/03
中国は一党支配を持続することができるのか
激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(8)中国共産党の正統性と限界
中国共産党は、経済成長とナショナリズムによって、正統性を維持してきた。しかし、今回の新型コロナウイルスの問題も含め、中国が今後どうなっていくのかについては現在、不透明な状況だ。はたして一党支配を持続することがで...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/04/03
新たな国際秩序の形成へ浸透する中国の「シャープパワー」
激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(7)新たな国際秩序に必要な価値
リベラルな秩序のために犠牲を払ってきたアメリカは、自国中心主義に向かいつつある。そのようななか、中国は、新たな国際秩序の形成におけるプレゼンスを高めている。では、そこで中国が提供できる価値とは一体何なのか。(202...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/03/27
習近平的な価値観からいえば、中国は「民主」である
激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(6)対中政策の転換と中国の価値観
アメリカにとって、米中問題の深刻化はどのような意味をもっているのだろうか。中国への警戒感が増すにつれ、貿易だけでなく、安全保障にも絡む深い対立が見えてくる。そこで気になるのが中国のシステムだ。9000万人いるという...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/03/27
「中国の夢」とは覇権国家になることなのか
激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(5)中国の夢とトゥキディデスの罠
中国は、アメリカと競争して覇権国家を目指そうとしているのか。習近平国家主席が語る「中国の夢」とは「強国強軍の夢」、つまり強い国になり、強い軍隊を持つことだと小原氏は言う。では米中対立は新しい冷戦なのか。「トゥキ...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/03/20
中国共産党は、中国企業の世界進出にどう関与しているのか
激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(4)中国の戦略と世界進出
米中貿易戦争の背景には、近年中国が進めている戦略がある。「一帯一路」や技術覇権を強力に推進する「中国製造2025」といった戦略をどう見ればいいのか。また、中国の躍進の影にはどのような政治的・経済的プロセスがあったの...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/03/20
カントと『論語』の対立を超えたところで正しさを議論する
哲学から考える日本の課題~正しさとは何か(6)正しさの基準
特定の物事が「正しい」ものだったかどうかを判断するためには、その行為への評価にとどまらず、より広いコンテクスト(文脈)から考えなければならない。つまり、文脈によって「正しさ」の内容は変わるものである。(2019年10...
収録日:2019/10/26
追加日:2020/03/16
米中対立は「トゥキディデスの罠」に陥ってしまうのか
米中ハイテク覇権戦争(8)トゥキディデスの罠と米中対立
トゥキディデスの罠という故事を引用し、今日の米中の間の経済覇権争いが実際に戦争に至る可能性が大きいと、島田晴雄氏は警鐘を鳴らす。アメリカとしては中国を世界の仲間に入れようと一肌脱いだにもかかわらず、覇権の獲得を...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/02/29
新型コロナウイルスが14億の中国人に与えた心理的影響
激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(3)新型コロナウイルス問題:後編
ウイルスの蔓延がもたらす中国への影響はどのようなものが考えられるのか。そこは、14億の中国人の自国への信頼感にも関わるものであり、注視していく必要がある。(2020年2月15日開催・テンミニッツTV講演会「激動の世界情勢を...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/02/27
中国の権威主義体制が利点を発揮するには前提条件がある
激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(2)新型コロナウイルス問題:中編
現在の権威主義という中国モデルは、組織力や団結力といった面でいえば、新型コロナウイルス問題に対する中国の対応に関して利点ともいえる。しかし、これには前提条件がある。それは、正確な情報の開示をいかにタイムリーに共...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/02/27
新型コロナウイルスに関する中国政府の対応の問題点
激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(1)新型コロナウイルス問題:前編
2020年、新型コロナウイルスの問題に関して、中国政府の対応にどんな問題があったのか。とりわけ中国においては情報の透明性が十分ではなく、政府のガバナンスへの批判もある。今回を含め計3話でこの問題について議論を進めてい...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/02/27
ファーウェイをめぐる米中対立によって揺れ動く国際秩序
米中ハイテク覇権戦争(1)米中経済対立とファーウェイ
今日の米中関係は非常に険悪なものとなっている。二国間関係の中心にいるのは、中国の通信機器グローバル企業であるファーウェイだ。軍事的に重要な通信機器に関して非常に強い影響力を持つため、米国は強く警戒しており、ファ...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/01/11
「3つのバランス構造」から世界の行方を読み抜く
国際情勢における日本の安全保障(1)米中露対立
日本の安全保障問題は、米中露間で成立している国際情勢を加味して理解する必要がある。世界の大きなバランス構造はアメリカと中国の両者がロシアとどのような関係にあるかによって把握できる。この構造を考えれば、国際情勢の...
収録日:2019/06/28
追加日:2019/09/08
2020年にトランプ大統領が再選したら「習近平」は終焉する
米中対立の今後を読む~覇権国家の条件とは何か~
『2020年「習近平」の終焉』の著書である日高義樹氏は、習近平率いる中国が世界の覇権国家となる可能性は極めて低いと見ている。その要因として、中国経済の縮小、人口の減少、技術に欠ける軍事力の弱さを挙げている。一方、ア...
収録日:2019/04/26
追加日:2019/06/28
アメリカは、イギリスを追い詰めた手法で、中国に迫る
米中対立の行方をどう読むか(7)金融戦略で迫るアメリカ
アメリカには、第一次世界大戦以降、金融戦略を駆使してイギリスの足場を崩し、覇権を奪取した歴史がある。中国に対しても、その力を使おうとするだろう。米中関係は今後も緊張が続く。日本は双方と交流しつつ、自立していかな...
収録日:2018/12/25
追加日:2019/06/21
経済発展すれば民主化するという考えは「妄念」だ
米中対立の行方をどう読むか(6)なぜ中国を肥大させたか
中国に対してアメリカがなぜ経済成長を放置したのかという疑問に対しては、中国が民主化すると考えたとの答えがあるが、なぜそのように思えたのか不思議だ。今となっては遅いかもしれないが、長年の経験を基にして、アメリカは...
収録日:2018/12/25
追加日:2019/06/14
いまの米中関係は長期化するほどアメリカが不利になる
米中対立の行方をどう読むか(5)政策を操る中国の工作
中国は敵対する観念的思想の持ち主こそ操作の対象と見なす傾向があり、かつてはニクソン大統領がそうだった。今日のアメリカ共和党も危険である。アメリカは不利な条件を三つ持っており、それゆえ長期化させるべきではなく、ど...
収録日:2018/12/25
追加日:2019/06/07
アメリカは中国よりもインテリジェンスの力が劣る
米中対立の行方をどう読むか(4)情報戦争の勝者は中国?
トランプ政権によって始まった中国封じ込め戦略が、アメリカにとって不利になる条件はもう一つある。中国よりもインテリジェンスの力が劣ることだ。かつてアメリカは情報戦を得意としたが、この10年で中国とのパワーバランスは...
収録日:2018/12/25
追加日:2019/05/31
中国封じ込め戦略を進めるアメリカの目的は達せられるか?
米中対立の行方をどう読むか(3)アメリカにとって不利な条件
今後も中国に対するアメリカの封じ込め戦略は続くと思われるが、アメリカもまた打撃を受けるだろう。それは、アメリカにとって不利な条件が三つあるからだという。その条件とは。(全7話中第3話)
収録日:2018/12/25
追加日:2019/05/24
「冷戦」という言葉には三つの定義がある
米中対立の行方をどう読むか(2)対中政策はなお揺れ動く
冷戦という語には三つの定義があり、それらに必ずしも米中関係は合致しない。より現実的には、アメリカが中国に対して経済的な牽制を仕掛ける可能性が高い。これに対して、中国も長期的には発展の可能性があり、アメリカの戦略...
収録日:2018/12/25
追加日:2019/05/17
米中両国の間に新冷戦が勃発するという見方は正しいのか?
米中対立の行方をどう読むか(1)米中は「新冷戦」ではない
近年、アメリカと中国との間に亀裂が生じているが、両国の間に新冷戦が勃発するという見方は、誤りである。かつてアメリカとソ連との間にあった冷戦とは性格が異なる。さらにわれわれは、そもそも米ソ冷戦がなんだったのかも分...
収録日:2018/12/25
追加日:2019/05/11
ISの脅威なき後の中東に浮かび上がる対立構造とは?
IS最終局面と中東情勢2019(2)IS解体後の勢力図
ISの脅威なき後の中東はどうなるのか。答えは明らかだ。アメリカは再びイランとの対立姿勢を強め、イスラエルと手を結ぶ。ではイスラエルのネタニヤフ首相はロシアとの関係をどうするつもりなのか。風雲急を告げる中東情勢につ...
収録日:2019/02/20
追加日:2019/05/06
兵と殿様が対立する鹿児島、奇兵隊解散が課題の山口
明治維新から学ぶもの~改革への道(10)尾大の弊、政府親兵の創設
版籍奉還後、薩長は戊辰戦争からの凱旋兵士の扱いに悩んでいた。中央政府の改革にとっても、両藩は最大の障害だったが、紆余曲折の末、「親兵」の制度化により数千の兵士が有力藩から政府に提供される。中央政権も富国強兵も恐...
収録日:2018/11/13
追加日:2019/04/27
カエサル死後のアントニウスとオクタウィアヌスの対立
ローマ帝国への道~ローマ史講座Ⅲ(7)アントニウスとオクタウィアヌス
早稲田大学国際教養学部特任教授・本村凌二氏が、ローマがいかにして帝国形成にいたったのか、その経緯を解説するシリーズ最終話。カエサルというカリスマ的指導者亡き後、同じカエサル派のアントニウスとオクタウィアヌスの対...
収録日:2016/12/16
追加日:2017/04/26
地中海世界の覇者「ローマ帝国」はいつ始まったのか
ローマ帝国への道~ローマ史講座Ⅲ(1)勝者ゆえの悲劇から対立へ
ローマ史を専門とする早稲田大学国際教養学部特任教授・本村凌二氏は、1200年の長大さを誇るローマ史を五つの時期に分けている。興隆の後にやってくるのは大きな変革だ。周辺諸民族を制圧し、地中海世界を支配したローマは、ど...
収録日:2016/12/16
追加日:2017/03/15
「保守強硬派VS穏健改革派」よりも重要な問題がある
イランのダブル選挙(1)二項対立の奥で戦われたもの
揺れる中東情勢の中で、存在感を高めているのは、経済制裁が解除されたシーア派の大国イランだ。活発化するビジネスを中心に国際社会への復帰が急ピッチに進むイランで、このほど二つの国政選挙が行われた。それらが持つ意味と...
収録日:2016/03/02
追加日:2016/03/31
シーア派VSスンナ派~セクタリアン・クレンジングの恐怖
中東最新事情を読む(7)危機の元凶・宗派対立
歴史学者・山内昌之氏による中東最新事情解説のシリーズ最終話は、中東に蔓延する宗派対立の脅威についてだ。宗派対立は、一度表出すると国家間の利益問題を越えて、国民レベルでの怨恨、憎悪を拡大させる厄介な側面を持ってい...
収録日:2016/02/02
追加日:2016/03/10
サウジアラビアとイランの対立…背景にあるコンプレックス
中東最新事情を読む(5)イラン国内の二つの流れ
歴史学者・山内昌之氏によるイランとサウジアラビアをめぐるシリーズレクチャー。今回は、対サウジアラビアにみるイラン国内の大きな二つの流れについて、山内氏が解説を加える。イランはサウジアラビアの一連の行為をきっかけ...
収録日:2016/02/02
追加日:2016/03/03
クルド自治国家容認は必至、国際対立の敗者はトルコ
トルコ軍ロシア機撃墜問題(3)戦略的利益はあったのか
トルコ軍によるロシア機撃墜は世界をあっと言わせたが、この事件においてトルコは間違いなく敗者ということになると歴史学者・山内昌之氏は語る。それはいったいどういうことなのか。ロシア、米欧諸国の反応なども踏まえながら...
収録日:2015/12/02
追加日:2015/12/28
皇道派と統制派の対立…皇道派を抑えるための人事とは?
本当のことがわかる昭和史《4》二・二六事件と国民大衆雑誌『キング』(3)「反皇道派」の巻き返し
陸軍において勢力を拡大した皇道派に対して、「反皇道派」の動向が顕著になってきた。上智大学名誉教授・渡部昇一氏によるシリーズ「本当のことがわかる昭和史」第四章・第3回。
収録日:2015/01/19
追加日:2015/08/31
陸軍人事抗争~虚虚実実の駆け引き
本当のことがわかる昭和史《4》二・二六事件と国民大衆雑誌『キング』(1)田中・宇垣派と上原派の対立の行方
五・一五事件のあと、二・二六事件に流れ込んでいくまでの陸軍の複雑な派閥事情を、宇垣一成陸相が誕生した時点に巻き戻して見ていく。上智大学名誉教授・渡部昇一氏によるシリーズ「本当のことがわかる昭和史」第四章・第1回。
収録日:2015/01/19
追加日:2015/08/31
「軍」というものの宿命ゆえに海軍内部に残ったしこり
本当のことがわかる昭和史《3》社稷を念ふ心なし――五・一五事件への道(12)「条約派」と「艦隊派」の対立という悲劇
1930年のロンドン海軍軍縮会議では、日本海軍の軍備が大幅に制限され、艦隊派(反対派)と条約派(条約推進派)の対立が起こった。そして、1933年とその翌年、条約派の主立った面々が予備役に回されることになり、海軍...
収録日:2014/12/22
追加日:2015/08/27
クルド対応に見るトルコとイランの対立構造
トルコとイランの関係(2)緊張関係と今後のシナリオ
シリアにおける内戦の激化とイラクからのアメリカ軍の撤退によって、トルコとイランの間に横たわる伝統的な競合関係が復活したと歴史学者・山内昌之氏は語る。しかし、両国はスンナ派対シーア派の宗派対立にコミットするだけで...
収録日:2015/06/09
追加日:2015/07/13
1915年の悲劇もトルコ・アルメニア間の歴史認識問題
戦後70年談話~政治と歴史認識(4)歴史解釈の違いが生む各国の対立
今年は日本にとって戦後70年の節目に当たる年だが、トルコとアルメニアにとっては第一次世界大戦中、両国の間に起こった大悲劇ともいうべき事件から100年という年でもある。この事件においては両国の見方に食い違いがあり...
収録日:2015/05/18
追加日:2015/06/15
池田屋で凶刃に倒れた松門四天王・吉田稔麿の師譲りの逸話
幕末長州~松下村塾と革命の志士たち(11)薩長の対立
幕末から明治にかけ、日本の政治を大きく変革した原動力は、薩長連合にあった。しかし、実は、幕末の政治局面で、長州と薩摩が対立関係にあったことは、あまり知られていないと山内昌之氏は語る。文久3(1863)年、両藩の...
収録日:2015/01/14
追加日:2015/03/15
各世界の対立する論理の上位概念は「たしなみ」か?
「イスラム国」の本質と将来(6)中東と国際社会の目指すべき方向
歴史学者・山内昌之氏による「イスラム国(IS)」の本質と将来」に関する講演終了後は、充実の質疑応答の時間を迎えた。参加者の鋭く本質を突いた質問に、山内氏からは「次回の約束」も最後には飛び出すほどだった。(201...
収録日:2015/02/16
追加日:2015/03/11
クルド人とイスラム国(ISIL)…対立の経過と意味
イスラム国とクルド独立(2)イスラム国vsクルド~中東の新たな対決構図
イラクとシリアで戦闘を繰り広げるイスラム国によって国際的な表舞台に登場したのが「クルド問題」だ。トルコ、シリア、イラク、イランに四散して虐げられ反目し合ってきたクルド人は、厳しい戦いを通じて自らの存在と勢力を世...
収録日:2014/12/12
追加日:2015/01/22
ガザを統治するハマスはなぜ妥協なき戦いを続けるのか?
ガザ地区におけるイスラエルとパレスチナの対立(2)イスラエルの軍事作戦とハマスの政治的戦術
ガザ地区ではなぜ、恒久的平和はおろかしばしの停戦状態さえ維持できないのか? そこにはイスラエルの報復的軍事行為もさることながら、イスラエルとの交戦を高次の政治的意図をもって捉えるハマスの発想が大きく影響している...
収録日:2014/07/30
追加日:2014/09/08
ガザ地区のイスラエルとハマスの対立を3つの次元で考える
ガザ地区におけるイスラエルとパレスチナの対立(1)三つの次元の変化
多くの犠牲者を出して、今なお、戦火の絶えないパレスチナ・ガザ地区。イスラエルとパレスチナの問題は、なぜ根本的解決に至らないのか? 歴史学者・山内昌之氏が三つの次元でこの問題の深層に迫る。
収録日:2014/07/30
追加日:2014/09/04
新聞大手5紙の過去10年分の社説を調べて分かったこと
野党再編(2)対立軸と選択
野党再編について考える第2回。今回のテーマは「対立軸」。対立軸がはっきりすれば、国民は選択できるという考え方があるが、果たしてそうなのか。また野党再編において野党に求められるものは何か。対立軸を手すりに考えてい...
収録日:2014/07/14
追加日:2014/09/04
胡徳平氏が安倍首相に面会、高村正彦氏らが相次ぎ訪中
「日中」をめぐる保守の内部対立(3)今に至る二つの系譜と関係改善への期待
日中関係は最近になって進展どころか大きな危機を迎えた。その裏には国交正常化以来の自民党内の勢力地図の変化が絡んでいる。その大きな原因となった尖閣問題の経緯を解説しつつ、昨今みられる日中関係改善の兆しについて語...
収録日:2014/04/28
追加日:2014/05/15
反中若手タカ派「青嵐会」をリードした石原慎太郎
「日中」をめぐる保守の内部対立(2)台湾派の論理と尖閣「棚上げ」問題
1972年の日中国交正常化後も、日本国内では反対派と賛成派の攻防が続いた。台湾を支持するタカ派の論理や、対立の状況下で日中友好条約に至った経緯、そしていまだ尾を引く日中友好派、反対派の火種とは何か。(全3話中2...
収録日:2013/11/08
追加日:2014/05/01
日中国交回復をめぐり自民党内が田中派と福田派に二分
「日中」をめぐる保守の内部対立(1)二つの中国の間で揺れた国交正常化
1972年の日中共同宣言以来、日本と中国の国交は40年以上の時を重ねてきたにも関わらず、今日、非常に難しい局面を迎えている。こうした日中関係を、日本の保守の内部対立という観点から読み解く。(全3話中1話目)
収録日:2013/11/08
追加日:2014/05/01
米国の高校生は選挙の前に「恵むべきか否か」を自問する
日本政治の俗説に反論する(2)対立軸はできないのか
「どこの政党も同じ」という諦めも日本政治の俗説。対立軸の構築は政治家の責任であり、メディアと有権者はその明確化を迫るべきではないか。常に論争機軸が明快な米国の議論を通じて、日本政治の課題を照射していく。
収録日:2014/02/14
追加日:2014/03/06
イラクが直面するモスル解放後の三つの政治課題
ポスト・モスルの中東情勢(2)イラクは再生できるのか
ポスト・モスルの中東を考えるには、その深く重い歴史と直面する必要がある。宗教・宗派・民族によって引き裂かれた人々は、さらにその内部でも対立を繰り返しているからだ。イラクは再び平和を取り戻すことができるのか。中東...
収録日:2017/07/21
追加日:2017/08/19
自由主義、保守主義、全体主義…真の社会全体の利益とは?
日本人が知らない自由主義の歴史~後編(13)「自由な社会」を守るために
現代では「保守主義と自由主義(リベラル)は対立する」と思っている人も多い。だが本来、自由主義と保守主義は対立する概念ではない。そして、本当に自由主義と対峙するものは全体主義である。最終話である今回は、「保守主義...
収録日:2022/07/25
追加日:2023/10/20
今後の世界情勢は米中露の3国関係を基礎に考えるべき
激変しつつある世界―その地政学的分析(3)3つの分析軸
歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏は、今後の世界情勢は、米中露の3国関係を基礎として考えるべきだと主張する。予想に反して米中は対立せず、むしろ歩み寄り、中露は疑似同盟関係を続けるだろう。また米露は歩み寄らず、...
収録日:2017/05/16
追加日:2017/12/26
カエサル君臨の経緯…クラッスス、ポンペイウスとの関係
ローマ帝国への道~ローマ史講座Ⅲ(3)三頭政治崩壊からカエサル独裁へ
堅固なシステムにもふとしたことでヒビが入る。際どいバランスを保ちつつ、三者がそれぞれの立場で競いあっていた「第1回三頭政治」はなおさらである。今回は、そのバランスが崩れ、カエサルが単独でローマに君臨する経緯につい...
収録日:2016/12/16
追加日:2017/03/29
国家と国民のあり方を根本から問う「イスラム国」
三つの戦争と「イスラム国」―中東情勢における悲劇の本質
混迷を極める中東の戦い。その台風の目は「イスラム国(IS)」なる新興の過激派組織だ。過日、この組織により邦人男性が拘束された。今、中東を揺るがすISの動向と主張、国際情勢への影響を歴史家の山内昌之氏が平易に解説...
収録日:2014/08/20
追加日:2014/09/18
ハプスブルク帝国とオスマン帝国に共通する性格とは?
帝国に共通する性格とは何か~民族紛争の火種を知る~
山内昌之氏には、熱心な世界史ファンからの質問が寄せられる。今回採り上げたのは「ハプスブルク帝国とオスマン帝国に共通する性格とは?」との問いだ。「帝国=悪」の図式や「講和条約=国際平和」の常識を塗り替える山内氏の...
収録日:2014/07/30
追加日:2014/10/30
「ほんとうの神さま」の謎…宮沢賢治が込めたメッセージ
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』を読む(5)「ほんとうの神さま」論議
銀河鉄道の中で描かれる「ほんとうの神さま」論議。はじめ、ジョバンニと女の子が語りあい、やがてクリスチャンらしき若者の「神さま」とジョバンニが考える「ほんとうのたった一人の神さま」との差違が語られる。はたして、「...
収録日:2022/07/28
追加日:2023/04/03
日中戦争はやがて世界の問題に拡大、そして敗戦・・・
20世紀前半の日中関係~この歴史から何を学ぶか(3)
本年2015年は戦後70年の節目の年。しかし、中国や韓国ではいまだに反日教育が行われ、日本においても特に現代史の教育の欠如は否めない。歴史認識という価値観以前に、事実理解のギャップに問題があると感じた島田晴雄氏...
収録日:2015/07/07
追加日:2015/08/06
光緒帝の皇后とその前で跪いた太った老人が泣いていた
20世紀前半の日中関係~この歴史から何を学ぶか(2)
本年2015年は戦後70年の節目の年。しかし、中国や韓国ではいまだに反日教育が行われ、日本においても特に現代史の教育の欠如は否めない。歴史認識という価値観以前に、事実理解のギャップに問題があると感じた島田晴雄氏...
収録日:2015/07/07
追加日:2015/08/06
ヘーゲル:弁証法は現代でも実際に使える思考のテクニック
西洋哲学史の10人~哲学入門(8)ヘーゲル 弁証法
伝統的な西洋哲学を完成したとされるヘーゲルは、弁証法という哲学的手法を用いた。この手法は対立する立場を維持しつつ、上位の解を見つけていくというものであり、実際に使える思考のテクニックである。専修大学文学部教授の...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/06/15
国家の三要素からなる「死活的国益」とは何か?
国家の利益~国益の理論と歴史(14)国家の「利益」とは何か
前回の講義では「国家理性」と「権力政治」の関係から「国益」とは何かを探った。今回は、国家の3要素(国民、領土、主権)と「国際益」「人類益」から国益を考えてみる。人類共通の利益であるはずの国際益(世界益)を追求する...
収録日:2019/04/04
追加日:2019/08/04
モンテスキューがイギリスの党派争いの中に見た政治的自由
政治思想史の古典『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ(3)不協和の調和
モンテスキューは、立法、執行、司法という三権の機能的分立だけではなく、諸集団の間の実体的三権分立にも着目していた。イギリスの党派争いを観察する中で、諸集団が激しく対立し合いながらバランスを取ることで政治的自由が...
収録日:2020/08/17
追加日:2020/10/03
なぜ「三角大福」の抗争で福田の行動がわかりづらいか
福田赳夫と日本の戦後政治(7)田中政権から三木政権へ
田中角栄政権成立後に進められた日中国交正常化は、実は自民党の総裁選とリンクしていた。福田赳夫はソ連との関係や台湾問題などに配慮して慎重姿勢を見せていたが、田中は三木武夫を取り込むための大義名分として日中国交正常...
収録日:2022/09/29
追加日:2023/06/23
複雑なウクライナの宗教と民族との関係
ウクライナの宗教と民族の歴史(1)四大宗派併存の歴史と背景
国際的関心の集まるウクライナ情勢だが、ウクライナを理解するにはこの地方特有の複雑な宗教と民族の関係を知らなければならない。ロシアとウクライナ、西部と東部、ローマカトリックとギリシア正教、といった二項対立のみでは...
収録日:2014/05/22
追加日:2014/06/05
友にして敵なのか、敵にして友なのか―中東の複雑性
中東のパラダイムシフト―「敵の敵は友」か?
中東情勢に詳しい歴史学者・山内昌之氏は、「敵の敵は友」といった単純な構図では到底中東の複雑性は語れないと言う。このような混迷の中、中東ではパワーシフト、イデオロギーシフトが起きている。ソ連解体の構図、ハンチント...
収録日:2015/03/11
追加日:2015/03/21
イスラエルが危惧するイラン・米国の融和
中東のパラダイムシフト―米国・イラン・イスラエル
いま中東各国間において、従来の関係性や同盟のあり方が変化していると、歴史学者・山内昌之氏は指摘する。そこには、目先の利害関係や脅威だけではなく、歴史的、宗教的意味を持った対立があり、それぞれの関係性に影響を与え...
収録日:2015/03/11
追加日:2015/03/23
狡猾国家イエメンを育てたサウジアラビア、イランとの関係
狡猾国家イエメンの現状(2)サウジとイランの代理戦争
今日のイエメン危機をつくっている政治パターンには、二つの面が機能していると歴史学者・山内昌之氏は言う。そこには、複雑に絡み合うサウジアラビアとイランの対立構造がある。両国との関係を中心に、狡猾国家イエメンが置か...
収録日:2015/06/09
追加日:2015/07/06
EU離脱によってイギリスの政党政治が崩壊する!?
「イギリスのEU離脱問題」を考える
6月23日に行われた国民投票でEU離脱を選択したイギリス。世界に与えた衝撃はあまりにも大きく、イギリスのEU離脱によって世界はどうなっていくのか、日本経済にどんな影響があるのかなど、テレビをはじめ各メディアでさ...
収録日:2016/06/30
追加日:2016/07/02
本能寺の変直前の派閥の「三層構造」
織田信長と足利義昭~検証・本能寺の変(8)結び~中世と近世の相克~
「事件史」や「人物史」として語られることが多かった本能寺の変だが、それでは本質的な見方にならないことをこれまで7回に分けて伝えてきた。これは織田政権の持っていた矛盾が臨界点に達して爆発したものである。織田政権の本...
収録日:2018/10/29
追加日:2019/03/22
テンミニッツTVの3つの目的とリベラルアーツの全体像
われわれの求めるリベラルアーツの全体像
テンミニッツTVはさまざまな情報を提供しているが、大きな目的は3点に集約されるという。1点目は、対象の全体像を提供できるかということ。2点目は、その全体像の中で変化するダイナミズム、その方向性を読み取ることができるか...
収録日:2019/08/28
追加日:2019/10/11
文在寅大統領はいったいどのような人物なのか
悪化する日韓関係(5)文在寅の台頭と国際政治経済
文在寅氏は、戦後韓国で一定の存在感を常に示してきた反日容共派の急先鋒で、彼の経歴や政治家としての実績が現在の強硬な政策に反映されていると、島田晴雄氏は指摘する。文在寅という歴史的に見ても非常に強硬な指導者を頂く...
収録日:2019/09/09
追加日:2019/10/30
インドは世界の指導国となる資格はあるか
躍進するインドIT産業の可能性と課題(7)三大大国への道
ネルーが確立した非同盟主義と社会主義計画経済は、時代の流れの中で見直されることとなった。ソ連解体と冷戦崩壊がその流れを加速させ、1990年代以降高い経済成長率を維持する経済大国としての地位を固めてきた。その人口構造...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/07/17
第二次米国革命へトランプ政権はどうやって舵取りするのか
2020年度独立記念日演説と第2次米国革命(7)第二次米国革命への舵取り
トランプ政権はいったいどのように本格的な第二次米国革命へ舵取りを進めるのか。11月再選が鍵となるが、「独立記念日演説」は、トランプ支持者にとって「就任以来最高の演説」と評価されている。ただ、現在のアメリカで実際に...
収録日:2020/07/29
追加日:2020/10/22
日本が戦略的パートナーシップを築くべき国とはどこか
米中戦略的競争時代のアジアと日本(7)日本の有事対応と戦略的パートナーシップ
台湾統一を目指して圧力を強める中国に対し、日本でも台湾有事について盛んに議論されている。両者の緊張関係が続く中、有事の際の日本のあり方やその備えはどうすればいいのか。また、日本は少子化でこれから国力が弱体化して...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/03/23
「21世紀の第一次大戦」を想起させる3つの要素
グローバリズムの“終わりの始まり”(1)戦争が終わらせるグローバリゼーション
冷戦から続いてきたグローバリゼーションが今、終わりを迎えようとしているのではないか――そのような議論が見られるようになってきた。グローバリゼーションの終焉という大きなうねりをどう捉えればいいのだろうか。そのために...
収録日:2022/05/30
追加日:2022/07/15
中国の「民主」とは何か?民主主義の後退に絡む厄介な問題
2024年危機~米中関係の行方(2)民主主義の後退と中国の「民主」
種々の政治的問題は当然、国民の生活にも影響を及ぼすが、米中の国民はいったいどのような政治的関心を持っているのだろうか。最新の調査をひも解くと、アメリカでは国民の関心事や価値観が分断され、二極化が進んでいることに...
収録日:2022/09/06
追加日:2022/12/09
安全保障のジレンマ…「防衛力」を言い出したらキリがない
2024年危機~米中関係の行方(5)米中ロの地政学的関係と日本の防衛力
権威主義的なロシアと中国の連携が強まり、アメリカを筆頭とする民主主義的な国との緊張が高まっている。世界の二極化は今後加速していくだけなのだろうか。両者の対立を激化させず、危機を回避するために必要な日本の防衛力と...
収録日:2022/09/06
追加日:2022/12/30
60年安保、米中との関係からみた岸信介の神話化
岸信介と日本の戦前・戦後(7)時代が求めた岸信介
経済政策の改革を求める時代のニーズに応える存在として台頭してきた岸信介だが、外交や安全保障に対してはどのような姿勢を取っていたのか。シリーズを通して解説してきた岸の人物像や政策ビジョンの一貫性をさらに深掘りして...
収録日:2022/09/02
追加日:2023/04/01
『坊っちゃん』の借金問題から考える人間関係の基礎
『「甘え」の構造』と現代日本(3)人間の自立と『坊っちゃん』のエピソード
「輔弼してくれる人が欲しい」という学生からの相談の話が、『「甘え」の構造』の中に出てくる。土居健郎氏はそこから天皇論と結びつけて日本人の特殊性という方向へ話を進めていくのだが、一方、自立という観点からみると、こ...
収録日:2023/03/13
追加日:2023/06/10