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「ソ連」の検索結果

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グローバル・ウエスト対中露、努力むなしい日本の現実

グローバル・サウスは世界をどう変えるか(6)グローバル・ウエストと中露の戦略

世界の勢力図を変えつつあるグローバル・サウスの影響力は、G7をはじめとするグローバル・ウエストの国々に深く浸透しつつある。また、中南米や中東、そしてアフリカのグローバル・サウスを取り込もうとする激しい争いは、グロ...
収録日:2024/02/14
追加日:2024/05/08
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

地球儀を俯瞰する!?国際政治を読むために重要な地図の見方

地政学入門 歴史と理論編(2)なぜ地理が重要なのか

国際政治を地理的要素に着目して分析するのが地政学だが、なぜ地理が国家間の政治を考える上で重要な要素になるのか。その理由は地理が持つ「不変性」にあると小原氏は言う。また、地理を考えるときに欠かせないのが地図で、見...
収録日:2024/03/27
追加日:2024/05/07
小原雅博
東京大学名誉教授

地政学を理解する上で大事な「3つの柱」とは

地政学入門 歴史と理論編(1)地政学とは何か

国際政治を地理の観点からひも解く「地政学」という学問。近年、耳にすることも多くなった分野だが、どのような手法や意義を持った学問であるかを学ぶ機会は少ない。その基礎から学ぶことのできる今回のシリーズ。まず第1話では...
収録日:2024/03/27
追加日:2024/04/30
小原雅博
東京大学名誉教授

権威主義とポピュリズムへの対抗…歴史を学び、連帯しよう

民主主義の本質(5)民主主義を守り育てるために

ポピュリズムや権威主義的な国家の脅威が迫る現在の国際社会。それに対抗し、民主主義的な社会を堅持するために、国際社会の中で日本はどのように振る舞うべきか。議論を進める前提として大事なのは「歴史から学ぶ」ことである...
収録日:2024/02/05
追加日:2024/04/23
橋爪大三郎
社会学者

カトリック、正教会、イスラム教…宗教と民主主義

民主主義の本質(3)宗教と教会と民主主義

キリスト教圏において、神に与えられた権利を守るために必要とされた「法の支配」という原理。それは近代民主主義の礎となったが、同じキリスト教内でも、カトリックやプロテスタントといった宗派によって、その実践は異なって...
収録日:2024/02/05
追加日:2024/04/09
橋爪大三郎
社会学者

躍進する「グローバル・サウス」77カ国が世界に与える影響

グローバル・サウスは世界をどう変えるか(1)グローバル・サウスの影響力

世界の政治・経済をリードしてきたG7を中心とする先進諸国の影響力は徐々に薄れつつある。それに対して、BRICSを筆頭にして「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国・途上国の台頭が目覚ましい。現在、国連によるとグローバル・...
収録日:2024/02/14
追加日:2024/04/03
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

規範違反を繰り返すロシア…国際社会が果たすべき役割とは

歴史から考える「ロシアの戦略」(7)今後のロシアと国際社会

プーチン政権が戦争を続ける目的が何なのか。2022年に始まったウクライナへの軍事侵攻は、ロシアにとってはもはや引くに引けない状況になっている。今後もその状況は続きそうだが、そこで問われるのが国際社会の姿勢である。硬...
収録日:2024/01/18
追加日:2024/04/01
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景

民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教

ロシアや中華人民共和国など、自由と民主主義を否定する権威主義国の脅威の増大。一方、日本、アメリカ、西欧など自由主義諸国における政治の劣化とポピュリズム……。いま、自由と民主主義は大きな試練の時を迎えている。このよ...
収録日:2024/02/05
追加日:2024/03/26
橋爪大三郎
社会学者

南オセチア、クリミア…なぜプーチンは実力行使をするのか

歴史から考える「ロシアの戦略」(6)プーチンのロシア

プーチンは大統領就任当初、大国との協調姿勢を示していたが、その後、軍事力を背景にした実力行使へと方向転換することになる。それはなぜか。分岐点は2008年のジョージア問題にある。ジョージア内での紛争をおさめたロシアの...
収録日:2024/01/18
追加日:2024/03/25
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

キューバ危機、アフガン、新冷戦…なぜソ連は崩壊したか?

歴史から考える「ロシアの戦略」(5)冷戦の時代とソ連解体

キューバ危機以降、アメリカを警戒しながらも核兵器の開発などにより一定の地位を築いたソ連。冷戦構造の中で社会主義国を牽引していたソ連だが、1980年代以降、その足場は崩れ出す。社会的背景や疑心暗鬼が生んだ悪手をひも解...
収録日:2024/01/18
追加日:2024/03/18
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

全面戦争はできない!?戦後のソ連の思惑と米ソ軍備拡張競争

歴史から考える「ロシアの戦略」(4)ソ連の極東戦略と戦後の米ソ対立

ソ連の基本戦略は強国との対決を避けることである。強国の中でソ連にとって最大の敵はアメリカである。では第2次世界大戦から戦後にかけてソ連はどのような動きをしていたのか。その流れを追いながら、自国維持のためにアメリカ...
収録日:2024/01/18
追加日:2024/03/11
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

「侵略的行為」「領土拡張」へのソヴィエト側の論理とは

歴史から考える「ロシアの戦略」(3)ロシアの領土拡張と「2つの願望」

日露戦争を経て、アジアからヨーロッパ諸国へと侵攻の矛先を変えていったロシア。一見、拡張主義的な侵略行為に見えるロシアの動きだが、そこにはどのような意味があったのだろうか。第1次世界大戦期までを振り返り、ロシアの領...
収録日:2024/01/18
追加日:2024/03/04
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

慢性デフレと急性インフレが同時進行…日本の危機と現状

深刻化する「複合危機」を分析する(2)世界の危機、日本の危機

世界的な危機としては、パンデミック、戦争、エネルギー危機をはじめ、金利高騰やインフレ、気候変動などがある。日本では、特に慢性デフレと急性インフレの同時進行、少子高齢化、自然災害などの危機が注目されている。これら...
収録日:2023/12/21
追加日:2024/02/18
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

55年体制も裏でつながる一元論…即興には共通の土俵が必要

伊福部昭で語る日本・西洋・近代(8)分断と対立を超える知恵

戦後、日本には歌舞伎的二元論、あるいは演劇的二元論といって、例えば表では55年体制とか、進歩派と保守派の対立とか、労使の対立などがあるけれども、裏でつながっている、根底では同じ日本のイメージのようなものが共有され...
収録日:2023/09/28
追加日:2023/12/30
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる

ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題

国際連盟の反省を踏まえて、第2次世界大戦後に設立された国際連合(国連)。国連に加盟する大国間が連帯し、世界の平和を守るために設置されたのが安全保障理事会(安保理)という枠組みであった。だがいまや、安保理常任理事国...
収録日:2023/11/01
追加日:2023/12/25
橋爪大三郎
社会学者

【会員アンケート企画】戦争をなくすために必要なのは?

編集部ラジオ2023:12月6日(水)

会員の皆さまからお寄せいただいたご意見を元に考え、テンミニッツTVの講義をつないでいく会員アンケート企画。今回は「戦争をなくすために必要なのは何だと思いますか?」というテーマでご意見をいただきました。 この問に...
収録日:2023/11/29
追加日:2023/12/06
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア

「新自由主義」も「新保守主義」も元々の意味が全然違う?

日本人が知らない自由主義の歴史~後編(12)「新自由主義」「新保守主義」とは

いままで見てきたように、ニューリベラリズム、ネオリベラリズム、リバタリアニズムは、それぞれ意味が全く異なる。にもかかわらず、いずれも日本語では「新自由主義」と訳されている。実は、そこに日本でこれらの違いがなかな...
収録日:2022/07/25
追加日:2023/10/13
柿埜真吾
経済学者

ハイエク『隷従への道』…社会主義はなぜ弊害だらけなのか

日本人が知らない自由主義の歴史~後編(8)ハイエクの『隷従への道』

リバタニアニズムの古典的著作はさまざまある中で、まずはハイエクの『隷従への道』をとり上げる。なぜ社会主義ではいけないのか、人間社会がどのようにして成り立っているかなど、思想家としてのハイエクの考え方を理解するこ...
収録日:2022/07/25
追加日:2023/09/15
柿埜真吾
経済学者

天安門事件や南米の独裁者への評価分析も間違いばかり?

クライン『ショック・ドクトリン』の真実(3)天安門事件と独裁者とクラインの矛盾

ミルトン・フリードマンの「ショック療法」の議論を曲解し、的外れな批判を展開するナオミ・クライン。その議論は、中国の歴史的事件である天安門事件へと波及する。民主化を支持していたフリードマンを保守派として批判したク...
収録日:2023/07/20
追加日:2023/09/08
柿埜真吾
経済学者

リバタリアニズムとは何か…個人的自由も経済的自由も

日本人が知らない自由主義の歴史~後編(5)「リバタリアニズム」の登場

「リバタリアニズム」という言葉がある。アメリカから出てきた思想だが、ある意味では、自由主義の本来的意味を引きついたのがこのリバタリアニズムだといえる。日本ではあまり耳なじみのない「リバタリアニズム」だが、本来、...
収録日:2022/07/25
追加日:2023/08/11
柿埜真吾
経済学者

苦悩に耐えきれないと「一撃で殴る」ほうが簡単に見える

人生のロゴス(11)無限の憧れと永遠の苦悩

かつて本が売れたのは、反対意見を持つ人たちが、議論して論破するために読んでいたことも理由にある。命懸けで築き上げられた思想は、たとえ嫌いな思想であっても、どこかに共振する部分があるのである。だが昨今では、そのよ...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/08/04
執行草舟
実業家

戦後復興を実現した「ネオリベラリズム」がなぜ悪口に?

日本人が知らない自由主義の歴史~後編(4)戦後復興と「ネオリベラリズム」

第二次世界大戦後の戦後復興期は、西ドイツやイタリアで「ネオリベラリズム」政策が実施され、その結果、両国とも大成功を収めた。両国の「奇跡の復興」を実現させたものこそ、「ネオリベラリズム」だったのである。そのネオリ...
収録日:2022/07/25
追加日:2023/08/04
柿埜真吾
経済学者

ミーゼス、ハイエク…計画経済はうまくいかず独裁になる

日本人が知らない自由主義の歴史~後編(2)社会主義計画経済への批判

第一次世界大戦後、リベラリズムは社会主義に傾倒していく流れがさらに顕著となっていく。この時期、ニューリベラリズムへの異を唱えたのがミーゼスやハイエクといった自由主義経済学者たちであった。彼らはニューリベラリズム...
収録日:2022/07/25
追加日:2023/07/21
柿埜真吾
経済学者

ハーバート・スペンサーとダイシー…20世紀の危機の予言者

日本人が知らない自由主義の歴史~後編(1)ニューリベラリズムへの異議

20世紀になると、古典的リベラリズムはニューリベラリズムに取って替わられるようになる。だが、そのニューリベラリズムに「異議」を唱える動きが登場する。それを唱えた代表的人物が、ハーバート・スペンサーとA・V・ダイシー...
収録日:2022/07/25
追加日:2023/07/14
柿埜真吾
経済学者

プーチン・習近平の登場とオバマの罪…ポスト冷戦第3期

ポスト冷戦の終焉と日本政治(2)2012年から始まる世界激変の時代

ポスト冷戦時代の第3期は、世界情勢にとって大きな分かれ道となった2012年からの10年ほどである。この機をさかいに、プーチンのロシアや習近平の中国が強硬路線を前面に押し出すようになってくるが、それを可能にした要因として...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/07/04
中西輝政
京都大学名誉教授

「福田ドクトリン」と全方位平和外交…福田赳夫の真実とは

福田赳夫と日本の戦後政治(8)福田政権「3つの功績」

1976年に発足した福田政権は、経済、外交の両面で主に3つの大きな成果を残した。経済大国となった責任と平和的な国際協調を重んじる政治理念あってのことだが、その一つが「福田ドクトリン」と呼ばれるものである。「平和に徹し...
収録日:2022/09/29
追加日:2023/06/30
井上正也
慶應義塾大学法学部教授

ノアの箱舟、ビール…人間の行動の原型とメソポタミア神話

メソポタミア神話の基本を知る(3)大洪水神話のルーツ

世界の神話には大洪水について語られているものが少なくない。現在、もっとも有名なのは『旧約聖書』に出てくる「ノアの箱舟」だろう。だが、世界中の大洪水神話のルーツは、実はメソポタミア神話にあるという。メソポタミア神...
収録日:2022/04/12
追加日:2023/06/28
鎌田東二
京都大学名誉教授

冷戦終焉から30年、激変する世界の行方を追う

ポスト冷戦の終焉と日本政治(1)「偽りの和解」と「対テロ戦争」の時代

これから世界は激動の時代を迎える。その見通しを持ったのは冷戦終焉がしきりに叫ばれていた時だ――中西輝政氏はこう話す。多くの人びとが冷戦終焉後の世界に期待を寄せる中、アメリカやヨーロッパ諸国、またロシアや同じく共産...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/06/27
中西輝政
京都大学名誉教授

なぜ「三角大福」の抗争で福田の行動がわかりづらいか

福田赳夫と日本の戦後政治(7)田中政権から三木政権へ

田中角栄政権成立後に進められた日中国交正常化は、実は自民党の総裁選とリンクしていた。福田赳夫はソ連との関係や台湾問題などに配慮して慎重姿勢を見せていたが、田中は三木武夫を取り込むための大義名分として日中国交正常...
収録日:2022/09/29
追加日:2023/06/23
井上正也
慶應義塾大学法学部教授

民主主義社会で一番の悪魔は「幼稚な人間」である

人生のロゴス(3)堕ちた者も自由に堕ちたのだ

次の座右銘は道元の言葉で、執行氏がもっとも尊敬しているという橋田邦彦の愛読書だった『正法眼蔵』からである。橋田邦彦は戦争責任を押し付けられて散った。また、ジョン・ミルトンは〈正しく立てる者も自由に立ち、堕ちた者...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/06/09
執行草舟
実業家

2つの所得倍増計画…経済計画の福田とスローガンの池田

福田赳夫と日本の戦後政治(4)「所得倍増計画」の2つの系譜

岸信介の側近として、政権内で一気に駆け上がっていった福田赳夫。そこで福田は、いわゆる「60年安保闘争」を経て日本政治の潮目が変わる1960年代を経験することになる。福田は最後まで首相官邸に入って岸を支えた。そして、岸...
収録日:2022/09/29
追加日:2023/06/02
井上正也
慶應義塾大学法学部教授

ポーランド分割、11月蜂起…革命のエチュードの真意とは?

ショパンの音楽とポーランド(8)ポーランドの苦悩と革命のエチュード

ピアノ演奏と講義でショパンを追いかける連続シリーズの第8話は、「ポーランドの苦悩」と、そのなかでショパンが作曲した「革命のエチュード」に焦点を当てる。シュラフタ(貴族)たちによる民主主義的な政治を実現したポーラン...
収録日:2022/10/13
追加日:2023/05/04
江崎昌子
洗足学園音楽大学・大学院教授

消極的自由と積極的自由?…なぜ自由主義がわかりづらいか

日本人が知らない自由主義の歴史~前編(1)そもそも「自由主義」とは何か

近代社会をつくり、現代にまで続く「自由主義」思想。この「自由主義」は、その言葉についても意味についても、意外なほどきちんと理解されていない。現代の日本では、まったく正反対とも思える主張について「リベラル」という...
収録日:2022/07/01
追加日:2023/04/18
柿埜真吾
経済学者

プーチンは三流コメディアン、ゼレンスキーが一流政治家?

世界史から見たウクライナ戦争と台湾危機(2)古代アテネとウクライナの比較

勝ったとしても得るものが少ない「ピュロスの勝利」の教訓は、長期化の様相を呈するウクライナ戦争にも当てはめて考えることができる。ロシアとウクライナ両国の市民や企業がダメージを負い、消耗していく状況を解説するととも...
収録日:2023/02/28
追加日:2023/04/05
山内昌之
東京大学名誉教授

60年安保、米中との関係からみた岸信介の神話化

岸信介と日本の戦前・戦後(7)時代が求めた岸信介

経済政策の改革を求める時代のニーズに応える存在として台頭してきた岸信介だが、外交や安全保障に対してはどのような姿勢を取っていたのか。シリーズを通して解説してきた岸の人物像や政策ビジョンの一貫性をさらに深掘りして...
収録日:2022/09/02
追加日:2023/04/01
井上正也
慶應義塾大学法学部教授

結局、主流派と異端派の何が違うか…経済学史の大きな示唆

本当によくわかる経済学史(16)現代の経済学のコンセンサス

1970年後にスタグフレーションに陥ったことにより、ケインズ的な政策よりもフリードマンの金融政策が受け入れられていくことになる。柿埜氏は「実態と理論が合っているからこそ、主流派は主流たり得る」ことを強調し、異端派と...
収録日:2022/06/08
追加日:2023/03/22
柿埜真吾
経済学者

自由党への葛藤と決断――政治家・岸にとって最大の転換点

岸信介と日本の戦前・戦後(5)国民運動の挫折と自由党入党

日本の将来を見据えてあるべき政治体制を模索してきた岸信介は、戦時中から政治活動の基盤となる組織形成に尽力していた。しかし、戦後、A級戦犯処分を受け、不起訴で釈放となるもしばらく隠遁生活を送ることになる。その後、国...
収録日:2022/09/02
追加日:2023/03/18
井上正也
慶應義塾大学法学部教授

IMFの支援なしに再生なし――世界経済を支える3つの機能

世界経済の見方とIMFの役割(5)IMFの歴史と世界経済を支える機能

現在のグローバル経済において、IMFの役割はますます重要になっている。では世界経済を陰で支えるIMFは何を目的にして、どのように生まれたのか。これまでに中南米や欧州、そして東アジアに発生した世界的な経済危機は、IMFの支...
収録日:2023/01/11
追加日:2023/03/02
田中琢二
元・国際通貨基金(IMF)日本代表理事

ロシアの野望に対する「抑止」に失敗した欧米の教訓

日本の外交防衛政策…家康の教訓(3)ウクライナ侵攻と欧米の責任

なぜロシアの野望に対する「抑止」を欧米諸国は失敗したのか。「民主主義の浸透は絶対に許さない」というプーチン氏には、ユーラシア国家としてのロシアの窮状回復と将来に向けた新しい国家の創設、それを阻止するものへ対決姿...
収録日:2022/12/26
追加日:2023/02/28
山内昌之
東京大学名誉教授

「統制経済」で重宝され…喧嘩っ早い岸の官僚時代の武勇伝

岸信介と日本の戦前・戦後(2)統制経済を研究した官僚時代

官僚を目指す東京帝大卒業生の多くが内務省を選ぶ中、岸信介が進んだのは農商務省だった。将来的な日本の変革を見据えてのことだが、その先見性は当たり、世界の潮流と合致していく。そこで岸が向き合ったのは「統制経済」であ...
収録日:2022/09/02
追加日:2023/02/25
井上正也
慶應義塾大学法学部教授

「ヒトラーの経済政策はケインズ的で大成功だった」は大嘘

本当によくわかる経済学史(12)ヒトラーの経済政策への誤解

「ヒトラーはケインズ的な政策でドイツ経済を復活させた」などと、ナチスの経済政策を評価する言説も日本では多い。だが、これはとんでもない間違いだという。では、当時のドイツの実状とは、いかなるものだったのか。そこには...
収録日:2022/06/08
追加日:2023/02/22
柿埜真吾
経済学者

唐船は「懐の中の毒蛇」…徳川幕府が熟慮した隣国リスク

日本の外交防衛政策…家康の教訓(2)隣国リスクとプーチンの教訓

「異国に日本の土地を一寸なりとも渡しては日本の恥である」――江戸時代初期、こう考えていたのは長崎奉行の甲斐庄喜右衛門だが、第三代将軍の徳川家光は異国への押さえを「一国の誉れ」と述べ、特に明など隣国を重要視した。こ...
収録日:2022/12/26
追加日:2023/02/21
山内昌之
東京大学名誉教授

オーストリア学派…ミーゼス、ハイエク、シュンペーター

本当によくわかる経済学史(11)オーストリア学派の真実

世界大恐慌の後、マルクス主義経済学の計画経済を批判したのが、オーストリア学派といわれるグループであった。彼らは、「そもそも計画経済が可能なのか」という本質部分や、その大きな弊害を鋭く突いた。また、企業家の役割や...
収録日:2022/06/08
追加日:2023/02/15
柿埜真吾
経済学者

ケインズ革命への誤解…真に独創的なのは、どの部分か?

本当によくわかる経済学史(10)「ケインズ政策」の誤解と真実

不況の際は政府の財政出動によって景気回復を図る。これがケインズの政策であり、1929年の大恐慌を救ったのはケインズ革命によるものだと一般にはいわれるが、実はこれは必ずしも正しい理解ではないと柿埜真吾氏は言う。ケイン...
収録日:2022/06/08
追加日:2023/02/08
柿埜真吾
経済学者

大恐慌とケインズ…様々な恐慌克服の処方箋の真実を探る

本当によくわかる経済学史(9)ケインズ、計画経済、オーストリア学派

1929年の世界大恐慌ではFRBの金融政策の失敗が明らかにされなかったため、「古典派経済学には限界があるのではないか」と皆が考えるようになってしまった。そこで代わって台頭したのが、ケインズ経済学やマルクス主義、オースト...
収録日:2022/06/08
追加日:2023/02/01
柿埜真吾
経済学者

「プラザ2」はあるのか…プラザ合意との違いと問題点

円安の構造的メカニズム(4)日米の通貨・金融政策と「プラザ2」

2022年の記録的円安をもたらした背景として、アベノミクスの存在を忘れてはならない。デフレ克服を目指したアベノミクスは、かつてインフレ撲滅を目指したレーガノミクスと方向性こそ真逆だが、いくつかの類似点を見いだすこと...
収録日:2022/11/15
追加日:2023/01/18
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

安全保障のジレンマ…「防衛力」を言い出したらキリがない

2024年危機~米中関係の行方(5)米中ロの地政学的関係と日本の防衛力

権威主義的なロシアと中国の連携が強まり、アメリカを筆頭とする民主主義的な国との緊張が高まっている。世界の二極化は今後加速していくだけなのだろうか。両者の対立を激化させず、危機を回避するために必要な日本の防衛力と...
収録日:2022/09/06
追加日:2022/12/30
小原雅博
東京大学名誉教授

全米TOP10大学の必読書1位が『ポリテイア(国家)』

プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(1)史上最大の問題作

日本では戦後、『国家』というタイトルで親しまれてきたプラトンの『ポリテイア』。実はこの書物は、現在もアメリカトップ10の大学生の必読書として、最も読まれている本だという。日本では『国家』という邦題のせいもあって、...
収録日:2022/07/08
追加日:2022/11/17
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

経済学史の基礎知識…大きな流れをいかに理解すべきか

本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観

現代社会の「経済」を正しく理解するためには、実は、正しい「経済学史」を理解していることが大きな助けとなる。逆に、正しい「経済学史」を知らなければ、怪しげな経済理論にダマされてしまうことにもなりかねない。気鋭の経...
収録日:2022/06/08
追加日:2022/11/16
柿埜真吾
経済学者

決断に必要な「パッション」の欠如と「大きすぎる」問題

現代人に必要な「教養」とは?(4)社会を変えるためには

社会を本気で変えるためにはどうすればいいか。江戸時代は停滞した発展性のない社会だったと思われがちだが、鎖国の中でモノを考える素地が育まれた。そのため幕末に危機感を持ち、西洋の科学技術を取り入れる藩が相次いだ。物...
収録日:2022/06/29
追加日:2022/10/21

真の国際協調とは何か…統制派、条約派の危険性を見誤るな

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(7)昭和維新と歴史解釈の問題

政治と軍の関係でいえば、保身的な政治家や軍の指導者に対する若い佐官の強い焦燥感こそが歴史を動かしたと考えられる。陸軍と海軍との関係でも、陸軍の統制派に比べて海軍の条約派は良く描かれがちだが、これらも含めて、昭和...
収録日:2018/12/25
追加日:2022/09/23
中西輝政
京都大学名誉教授

「昭和の悲劇」の教訓とは…従来の昭和史理解の大きな誤り

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(6)二つの教訓

皇道派は中国との戦争の回避を主張したが、統制派こそが侵略を推進し、日本を破滅に導いた。だが総力戦体制は日本のみの考え方ではなかった。グローバリズムの中でも自国の国防については考えをひそかに持っていた。これが日本...
収録日:2018/12/25
追加日:2022/09/16
中西輝政
京都大学名誉教授

ソ連を軽視し中国の資源確保を狙った統制派の戦略的な失敗

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(5)戦略論の違い

皇道派と統制派の決定的な違いは戦略論で、対外戦略や軍の将来ビジョンにその違いが見て取れたという。満洲事変以後、両派が分かれていくその戦略には、いったいどのような違いがあったのか。(全7話中第5話)
収録日:2018/12/25
追加日:2022/09/09
中西輝政
京都大学名誉教授

日本の武士も古き良きアメリカ人も、すべて自己責任だった

作用と反作用について…人間と戦争(8)すべては自己責任

今の日本の間違いは、弱い人を中心にしていることである。学校も、勉強ができる人ではなく、できない人に合わせている。また、外国で活躍しているある日本人女性が「昔の、あの偉そうなおじさんは、どこにいったの?」とインタ...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/08/19
執行草舟
実業家

二重外交のリスク、やってはいけない「米中両方にいい顔」

グローバリズムの“終わりの始まり”(4)日本がやってはいけないこと

世界がグローバリゼーションの終わりへと進んでいる中、非常に重要となってくるのは価値観である。では今後、「新しい価値観」の世界を築くため、日本はどのような役割を果たせばいいのだろうか。ロシアや中国が今後どうなるか...
収録日:2022/05/30
追加日:2022/08/05
中西輝政
京都大学名誉教授

スターリン、ジェルジンスキーに遡るロシアの「負の伝統」

歴史的に考えるウクライナ問題とロシア(5)ロシア文明と「負の伝統」

プーチンの思想を育んだロシアはどのような風土なのか――ウクライナ問題とロシアを考えるとき、こうした問いが思い浮かぶのではないだろうか。旧ソ連時代、KGBに所属していた彼の行動や倫理がそこに根づいた可能性は高い。それは...
収録日:2022/05/24
追加日:2022/08/04
山内昌之
東京大学名誉教授

情動に訴えるのではなく、思想性と理性と教養を回復しよう

石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(9)ポピュリズムに陥らないために

近衛文麿のポピュリズム政治が登場した背景には政党政治の弱体化があった。それは石原慎太郎が登場し人気を得た時代状況とも通じるものがある。そして現代だが、どの政党も思想性を失い、玉虫色の政策を掲げるばかりだと感じら...
収録日:2022/03/18
追加日:2022/08/03
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

新しい脱グローバル化の時代へ、鍵は「知恵の賢明な外交」

グローバリズムの“終わりの始まり”(3)アメリカと中国の覇権競争の帰趨は決した

現在このタイミングでウクライナの戦争が起こったことが、グローバリズムの転換点として非常に重要な意味を持つ。21世紀の米中覇権競争を経て、世界の構図はどのように移り変わっていくのだろうか。そして、日本がなすべきこと...
収録日:2022/05/30
追加日:2022/07/29
中西輝政
京都大学名誉教授

1979年に何が起こったのか――歴史的曲がり角の年を俯瞰する

グローバリズムの“終わりの始まり”(2)振り子のような「歴史の流れ」を読む

これまでのグローバリゼーションが終わり、新時代を迎えようとしている。この未経験の事態を迎える際に大切なのは、「歴史に学ぶ」ことである。では、どのような視点で歴史を読み解けばいいのだろうか。冷戦後のグローバリゼー...
収録日:2022/05/30
追加日:2022/07/22
中西輝政
京都大学名誉教授

「戦争は勝てば面白いから、みんなやる」という一面の真理

作用と反作用について…人間と戦争(4)出征した父の教え

プーチンはソ連時代のノーメンクラトゥーラの生き残りだが、ノーメンクラトゥーラには極めて狡猾で権力を守るためなら人殺しも辞さないところがある。悪い官僚機構は、ホッブズの言う「リバイアサン」のようなものなのだ。一方...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/07/22
執行草舟
実業家

『真空地帯』を想起させるロシア軍の腐敗という根深い問題

歴史的に考えるウクライナ問題とロシア(3)ロシア国家の腐食と軍の腐敗

ロシア軍とウクライナ軍では「命」の値段が違うとささやかれる。祖国を防衛するために立ち上がったウクライナ兵と、上層部が掲げる理想を追求するために集められたロシア兵とでは、そもそも使命感が違うからだ。さらにロシア社...
収録日:2022/05/24
追加日:2022/07/21
山内昌之
東京大学名誉教授

『「NO」と言える日本』と「英米本位の平和主義を排す」と

石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(7)石原慎太郎と近衛文麿の政治手法

政治家としての石原慎太郎を見る際に比較したいのが近衛文麿である。近衛は第一次大戦後の平和に向けた国際情勢の中で、日本がつねに英米の劣後に置かれることを危惧し続けた。石原慎太郎もまた、第二次大戦後に日本がつねにア...
収録日:2022/03/18
追加日:2022/07/20
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

武士道で生きれば、すべてのことを当事者として考えられる

作用と反作用について…人間と戦争(3)相手の身になって考えよ

日本人は日米安保を信じているが、あれは張り子の虎に過ぎない。いざ戦争が起こればアメリカは日本から引いてしまうだろう。こんなことは歴史の常識である。そのことに真っ正面から向き合わない日本人は、まだ奥底は純真なのだ...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/07/15
執行草舟
実業家

20世紀以降、世界史を転換させたロシアによる四つの大事件

歴史的に考えるウクライナ問題とロシア(2)近現代ロシアの「正負の教訓」

政治家プーチン氏が歴史家として祖国を語るとき、そこにはロシア国民が共有するいくつもの体験や印象が投影される。ロシアの近現代は、日露戦争に次ぐ革命という負の体験からの出発である。ユーラシアの理想を掲げ、軍事行動に...
収録日:2022/05/24
追加日:2022/07/14
山内昌之
東京大学名誉教授

「石原と小田実って全然同じ人間だよ」…保守とは何か?

石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(6)保守主義かファシズムか

一般的には石原慎太郎は保守だと思われている。だがさまざまな著作や発言を見ると、決してそうとはいえないのではないか。今回は三島由紀夫の天皇観と対比しながら、石原慎太郎の天皇観や、なぜ石原慎太郎が保守と見えるのか、...
収録日:2022/03/18
追加日:2022/07/13
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

プーチンが信じる「大ロシア再生」のための使命とは

歴史的に考えるウクライナ問題とロシア(1)プーチン大統領の使命感

ロシアのウクライナ侵攻に関するニュースは連日報道されているが、進行中の事態を正しく理解するには、その奥に潜む歴史的・大局的な観点が必要である。いったいロシアはどのような使命感を持ち、プーチン大統領は何を実現しよ...
収録日:2022/05/24
追加日:2022/07/07
山内昌之
東京大学名誉教授

慎太郎がスポーツや五輪を強調した理由…大衆の欲望の解放

石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(5)セクト化する三島と大衆動員する石原

三島由紀夫と石原慎太郎は同じ「保守」という括りにされることが多いが、2人は大きく異なっている。三島はつねに自身の美学・観念が先行していたのに対し、石原は現実の生活者・大衆の欲望を感じ取って表現した。さらに政治に対...
収録日:2022/03/18
追加日:2022/07/06
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

国が潰れても関係ないノーメンクラトゥーラ根性の恐ろしさ

作用と反作用について…人間と戦争(1)大官僚主義の脳停止

執行草舟が、ウクライナ戦争にまつわる人間のあり方、そして「作用・反作用」について語る。まず取り上げるのは、2022年2月24日に始まった、ロシアによるウクライナ侵略である。この戦いの恐ろしいところは、相手がプーチンであ...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/07/01
執行草舟
実業家

学生闘争の街頭封鎖に知事の力で対峙せよ…国家革新の論理

石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(2)都知事・石原慎太郎への時代的経緯

石原慎太郎氏の著書『慎太郎の政治調書』を読むと、国会議員に初当選した当初から都知事を視野に入れていたことが窺える。その理由は、学生運動が盛んだった当時の時代状況も大きく関係している。国会議員ではなく都知事として...
収録日:2022/03/18
追加日:2022/06/15
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

ウクライナ問題で欧米が頭を抱えるジレンマとは

ウクライナ侵略で一変した国際政治(3)欧州の安全保障とエネルギー依存

ウクライナ侵略の勃発により、地続きのヨーロッパは大きな方針変更を迫られた。ことはユーラシア全体の安全保障問題に関わるため、中国やアメリカにも波紋が広がっている。さらに問題は経済やエネルギー転換の領域にも及ぶ。当...
収録日:2022/05/10
追加日:2022/06/10
小原雅博
東京大学名誉教授

「非ナチ化」というプーチンの演説とプロパガンダの意味

ウクライナ侵略で一変した国際政治(2)地政学とロシアの行動原理

ウクライナ侵攻開始時のプーチン大統領演説は、冷戦以降の歴史的経緯、ロシア周辺の地政学、さらにはロシア人の行動原理を知らなければ理解できない。今回はプーチンが口にした「NATOの脅威」について、あるいは「ウクライナを...
収録日:2022/05/10
追加日:2022/06/03
小原雅博
東京大学名誉教授

ロシアによるウクライナ侵略で国際政治はどう変わったのか

ウクライナ侵略で一変した国際政治(1)歴史的経緯とNATOの存在

ロシアによるウクライナ侵略によって、国際政治は一変したといわれる。だが、具体的には何がどう変化したのか。この問題について大事なのは、両国のみならずヨーロッパとロシア、さらにアメリカも含めた各国の関係、その歴史的...
収録日:2022/05/10
追加日:2022/05/27
小原雅博
東京大学名誉教授

アマゾンとグーグル創業者が疾走した世界最大・最強への道

続・シリコンバレー物語~創業者群像と課題(3)ベゾスとペイジ&ブリン

創業者群像の第3話では、アマゾンのジェフ・ベゾス氏、グーグルのラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏を紹介していく。「アマゾン・エフェクト」を及ぼして既存の小売業を消滅させるアマゾンの商法の原動力はどこにあるのか。...
収録日:2021/07/20
追加日:2022/05/24
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

アメリカの「ベタ下り」がプーチンの蛮行の根拠となった!?

ウクライナ戦争に揺らぐ国際秩序(3)日本の立ち位置とアメリカの責任

ウクライナに対する一方的な戦争に反発し、日本や欧米諸国はロシアに対して厳しい経済・金融制裁を科している。しかし、ロシアの軍事侵攻は止まる気配がなく、制裁が十分に機能しているとはいえない。国際社会はなぜプーチンを...
収録日:2022/04/01
追加日:2022/05/13
山内昌之
東京大学名誉教授

プーチンの核恫喝で生じた「エスカレーションのジレンマ」

ウクライナ戦争に揺らぐ国際秩序(2)エスカレーションのジレンマ

今回のウクライナ戦争は、国際秩序に関わるさまざまな問題を提起している。国連安全保障理事会のメンバーであるロシアが、一方的にウクライナに武力侵攻し、核兵器の使用を示唆することで、他国の介入を抑制している。これまで...
収録日:2022/04/01
追加日:2022/05/06
山内昌之
東京大学名誉教授

ロシアと中国が軍事協力…日本が見るべきポイントとは

プーチンのロシア―その思想と戦略―(6)中露関係と日本の対策

SNSが軍事戦略でも活用されている現在、適切な情報の取捨選択が求められている。他国の情報戦略に振り回されないために日本がすべきこととは何か。また、ウクライナ情勢が緊迫する中で、ロシアと中国の関係にも注目が集まってい...
収録日:2022/03/04
追加日:2022/05/04
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

突然のウクライナ侵攻…ロシア将兵を危険にさらす非合理性

プーチンのロシア―その思想と戦略―(5)侵攻の論理と情報戦略

心理戦術を中心に行ってきたロシアの対ウクライナ軍事戦略だったが、それは突如として武力行使に変わった。世界から孤立し批判が強まるプーチンだが、感情的で非合理ともいえるこの戦争を続ける理由は何なのか。一種の情報戦で...
収録日:2022/03/04
追加日:2022/04/27
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

「陰謀論」という陰謀…歴史修正主義批判の裏にあるもの

日本人が知らない近現代史~陰謀論と歴史修正主義を考える

第二次世界大戦以後の歴史観の再解釈に対しては、「陰謀論」や「歴史修正主義」という指摘が後を絶たない。歴史が政治的に重要な意味を持つようになった第二次世界大戦後、「陰謀論」は負のレッテルに変わっていった。そうした...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/04/22
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

独ソ不可侵条約はヒトラーに戦争をけしかけるためだった

第二次世界大戦とソ連の真実(4)独ソ不可侵条約とスターリンの誤算

宥和政策を取るイギリスなどの帝国主義諸国に対する不信感を強めていたソ連は、ドイツを利用して両陣営の戦いを煽っていく。その決定的なきっかけとなったのは、1939年にナチス=ドイツとの間で結ばれた独ソ不可侵条約だった。...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/04/15
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

ハイブリッド戦争を理解するための“伝統的な敷居”とは

プーチンのロシア―その思想と戦略―(3)「ハイブリッド戦争」とは何か

2014年、ロシアがウクライナ領であったクリミア半島を占拠したことで、「ハイブリッド戦争」と呼ばれる軍事戦略が注目を浴びるようになった。ほぼ無血でのクリミア併合はどのようにして可能になったのか。なぜウクライナは抵抗...
収録日:2022/03/04
追加日:2022/04/13
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

大粛清、そして対日工作…スターリンの思惑と戦争への道

第二次世界大戦とソ連の真実(3)大粛清と戦争準備、そして対日戦略

ソ連では1937~1938年を中心に行われた大粛清で約70万人が殺害された。その大きな理由は、迫りくる戦争に向けた国内体制の整備だったともいわれている。それと同時に、赤軍の増強や日本への空襲の予行演習など、国内外で戦争に...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/04/08
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

プーチンとオリガルヒの不可思議な関係とロシア社会の闇

プーチンのロシア―その思想と戦略―(2)政権初期の成果とロシアの闇

ロシア連邦初代大統領であるエリツィンは民主主義と市場経済を導入し、急激な体制の転換を行った。それにより政治や経済は混乱したが、次の大統領に就任したプーチンは独立勢力のようになっていた新興勢力を統制することで社会...
収録日:2022/03/04
追加日:2022/04/06
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

スターリンが警戒したスパイの存在とその戦略的活用

第二次世界大戦とソ連の真実(2)スターリンの思想的特徴

レーニンの遺志を引き継いだスターリンは、ソ連の成立に向けて戦略的に歩みを進めていく。「平和の旗」を掲げつつ、戦争に向けた準備のために、容赦ない方法で国内の統一を強めていく。その方法とはスターリンが警戒したスパイ...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/04/01
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

ロシア皇帝のように悪者を叱る人…プーチンの思想と歴史観

プーチンのロシア―その思想と戦略―(1)プーチン政治の特徴

2022年2月に始まったロシア軍のウクライナ侵攻は、世界に大きな衝撃を与えている。なぜ戦争は起こってしまったのか。そもそもプーチン大統領の政治とはどういったものなのか。侵攻の背景にあるプーチンの思想的特徴を中心に、旧...
収録日:2022/03/04
追加日:2022/03/30
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

第二次世界大戦をソ連から見る意味はどこにあるのか

第二次世界大戦とソ連の真実(1)レーニンの思想的特徴

第二次世界大戦をソ連から見る意味は大きい。なぜなら、第二次世界大戦の始まりにソ連はかなり関与しているからだ。ロシア革命後、世界戦争に向けて自覚的に準備を進めていたソ連。指導者となったレーニンは、演説の中で示した...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/03/25
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

なぜロシアはウクライナに侵攻したか、中国の深謀遠慮とは?

ロシアのウクライナ侵攻と中国、イラン(1)侵攻の背景

2022年2月24日、ロシア軍はウクライナへの軍事侵攻を開始した。欧米諸国が警告を発していたにもかかわらず、なぜロシアは侵攻に踏み切ったのか。ロシア、さらに中国やイランなどの思惑に迫る講座シリーズ。第1話では、ロシアの...
収録日:2022/02/15
追加日:2022/03/13
山内昌之
東京大学名誉教授

プーチンは「ウクライナなくしてロシアなし」と考えている

ロシアのウクライナ侵攻と中国、イラン(4)プーチンの論理

山内昌之氏は、プーチンの行動の原点は、1991年のソ連の解体によって、ロシア帝国、あるいはソ連の栄光や威信がピリオドを打ったことに対する「トラウマ」にあるという。大国ロシアの歴史的役割を回復することが自分の仕事だと...
収録日:2022/02/15
追加日:2022/03/13
山内昌之
東京大学名誉教授

クリミア半島の占領は、北方領土の占領と同じである

ロシアのウクライナ侵攻と中国、イラン(5)奪われた領土

山内昌之氏は、「クリミア半島などの占領は、歴史の質としていえば、領有の合法性あるいは領有の現実性というものを無視して占領をされた、日本の固有の領土である千島(クリル)の占領と同じである」と喝破する。ロシアにも、...
収録日:2022/02/15
追加日:2022/03/13
山内昌之
東京大学名誉教授

海洋アジアと大陸アジアの対立へ、地政学的舞台が移動

米中戦略的競争時代のアジアと日本(1)多極化する世界と富の分布の変化

冷戦以後の急速なグローバル化により、国際社会のパワーバランスも変化しつつある。中国の台頭や、アジアの中規模国の急速な成長により、先進国と新興国の割合も変化しており、地政学的舞台はすでに欧州からアジアへと移行して...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/02/09
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 第3代理事長

中国が暴走しないように日本がやるべきこと

中国共産党と人権問題(6)米中対立で問われる日本の姿勢

中国の人権問題について考えるには、中華思想を背景とした統治システムを理解する必要がある。日本は中国の文化から多大な影響を受けつつ、西洋から人権の尊さを学んできた。米中の対立が激化する中、日本はどうあるべきか。(...
収録日:2021/10/15
追加日:2022/01/28
橋爪大三郎
社会学者

中華人民共和国憲法は人権型ではない

中国共産党と人権問題(5)そもそも人権思想と憲法とは?

中国の国際社会でのプレゼンスが高まると同時に、西欧諸国との思想的なズレも浮き彫りになっている。その原因として挙げられるのが、人権に対する位置づけの違いである。そもそもヨーロッパ・キリスト教社会で考えられてきた「...
収録日:2021/10/15
追加日:2022/01/21
橋爪大三郎
社会学者

実は「中国」は近代になって発明された考え方だった

中国共産党と人権問題(3)歴史の枠を超えた中国化政策

中国共産党はどのような思想のもとで、現在の地位を築いていったのか。また、「中国」という概念はどのように成立していったのか。毛沢東時代の革命と闘争の歴史から、習近平率いる現代まで、中国共産党の歴史とその思想的特徴...
収録日:2021/10/15
追加日:2022/01/07
橋爪大三郎
社会学者

国家の上に存在する中国共産党はどのような組織なのか

中国共産党と人権問題(2)中国共産党は超法規的存在?

習近平総書記率いる中国共産党が一党支配する中国の政治体制は、どのような仕組みで動いているのか。中華人民共和国建国の歴史的背景や、日本における大日本帝国憲法での天皇の規定との比較から、アメリカや日本の政治と大きく...
収録日:2021/10/15
追加日:2021/12/31
橋爪大三郎
社会学者

スタンフォード大学を中心に構築した世界最強エコシステム

シリコンバレー物語~IT巨人の実像と今後(7)政府と軍の支援とスタンフォード大学

1980年代の日本潰しにはさらなる遠因がある。1957年の「スプートニク・ショック」だ。宇宙は軍事に、ひいては産業に直結している。他国に先を越されることはアメリカにとって安全保障上の問題なのである。シリコンバレーが世界...
収録日:2021/07/08
追加日:2021/12/26
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質

中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景

チベット、内モンゴル、新疆ウイグルなど、少数民族に対する深刻な人権侵害をめぐって欧米諸国から強い批判を浴びている中国。しかし、こうした人権問題は今に始まったことではない。中華人民共和国建国の経緯と中国共産党の思...
収録日:2021/10/15
追加日:2021/12/24
橋爪大三郎
社会学者

リクルート事件後の「絶望的状況」をいかに乗り越えたか

勇気について(3)「主観」と「始動力」

ビジネスの世界では「客観」ばかりを重視する。だが、村井氏はつねに「主観」と「客観」の両輪で考えてきた。すべてのものは二律背反で、真実は必ず主観と客観、いいものと悪いものが合わさってできているのだ。村井氏がもう一...
収録日:2021/09/02
追加日:2021/11/12
対談 | 執行草舟村井満

20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」

デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か

SNS等を通じて誰もが自分の意見を発信することができる今、20世紀型の全体主義とは異なる「デジタル全体主義」が登場している。あらゆる情報がデータ化され、一部のエリート層によって社会が動かされることにより、「無用者階級...
収録日:2021/05/28
追加日:2021/11/05
中島隆博
東京大学東洋文化研究所長・教授

小さな政府からの転換?アメリカの政府と市場の関係は?

バイデンの政治とアメリカの民主主義(3)「大きな政府」を目指すバイデン

小さな政府による市場経済を進めてきたアメリカだが、所得格差や気候変動の問題が顕著になっており、バイデン政権のもとで「大きな政府」への転換に舵を切っている。そこで問われているのは政府と市場の関係だ。バイデン政権に...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/10/05
小原雅博
東京大学名誉教授

『昭和16年夏の敗戦』『昭和23年冬の暗号』が映す未来とは

『昭和16年夏の敗戦』と『昭和23年冬の暗号』

猪瀬直樹氏が、自身が書いた『昭和16年夏の敗戦』と『昭和23年冬の暗号』の現代的な意味について語る。1983年に出版された『昭和16年夏の敗戦』は、昭和16年当時に日本の若き俊英たちが、3~4年後の日本の敗戦を正確にシミュレ...
収録日:2021/06/25
追加日:2021/07/20

南北戦争は奴隷解放のためではなく利害の対立

米国史から日本が学ぶべきもの(2)アメリカの起源と南北戦争

イギリスの北米植民地であったプリマスとジェームズタウン。その後、一気に13州にまで領地を拡大し、アメリカ独立運動へと発展する。しかし、領土拡大につれて、基幹産業や連邦制のあり方の違いから南北の対立が激化し、ついに...
収録日:2021/05/21
追加日:2021/07/03
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事