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「知的」の検索結果

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失敗から学んだ石田梅岩、独学で教養を高めた少年期の体験

石田梅岩の心学に学ぶ(2)梅岩の教養を育んだ少年期の体験

江戸の町人の例に漏れず11歳で奉公に出た石田梅岩だが、奉公先の商家の事情から15歳で帰郷する。失敗ともいえるこの体験が梅岩思想に与えた影響は大きいと言う田口氏。郷里へ戻った梅岩が23歳で再び奉公するまでの記録は残って...
収録日:2022/06/28
追加日:2024/04/15
田口佳史
東洋思想研究家

がん治療にも応用、オートファジーによる疾患制御の方向性

オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(5)オートファジーと疾患の関係

オートファジーは人間の疾患とどのように関係しているのか。大隅良典氏の研究を皮切りに、急速に発展してきたオートファジー研究だが、その研究成果は医学の分野において、薬剤の開発やがん治療への応用など、新たな手法を生み...
収録日:2023/12/15
追加日:2024/04/14
水島昇
東京大学 大学院医学系研究科・医学部 教授

5年で修士…新カレッジで構想される国際的な環境づくり

東京大学の新たな挑戦(3)グローバル人材輩出に必要なこと

日本の優秀な人材が世界で活躍するためにはどうすればいいか。組織や個人がグローバルなネットワークを構築していれば、日本人のバリューはさらに上がると語る藤井氏。日本の大学はその基盤や価値をきちんと持っていると言う。...
収録日:2023/11/20
追加日:2024/03/13

歴史は「韻を踏む」…これからの日本経済のための視座

歴史的転換点における影の主役「インフレ」(3)「韻を踏む」歴史に学ぶ

「インフレと恐慌」と呼ばれる経済危機が繰り返し訪れる、第1次世界大戦以降の日本経済、財政政策の顛末には、当時との共通点の多い現在の日本が学ぶべき教訓が大いにある。最終話の今回は、戦間期終盤から戦後の日本を振り返り...
収録日:2023/12/26
追加日:2024/02/29
養田功一郎
三井住友DSアセットマネジメント株式会社 執行役員

ソーシャルグッドとは何か?東京大学の新カレッジ構想とEMP

東京大学の新たな挑戦(1)新しいカレッジの構想

近年、日本は海外へ留学する学生だけでなく、海外からの留学生も減っているという。それは、日本の大学で学ぶためには日本語をマスターしなければならず、そのことが大きな壁となっているのだ。そこで東大では、そうした留学生...
収録日:2023/11/20
追加日:2024/02/28

1900年代日本経済の不安定化を招いたインフレと不人気政策

歴史的転換点における影の主役「インフレ」(2)幕末のインフレと1900年代前半

インフレ傾向が強まる現在の日本経済だが、幕末にもインフレは起こっていた。黒船来航に震災、疫病など複合的な要因で発生したインフレの影響により明治維新へと突き進んでいくことになるのだが、実は現在の日本とよく似た状況...
収録日:2023/12/26
追加日:2024/02/22
養田功一郎
三井住友DSアセットマネジメント株式会社 執行役員

紛争・震災・疫病・インフレ…幕末と重なる現代日本の姿

歴史的転換点における影の主役「インフレ」(1)現代と幕末の共通点

紛争やパンデミックなど、さまざまな事象に直面する世界の中で、日本経済も揺れ動いている。不確実な社会情勢の影響を受ける金融市場を見極めるためには、歴史を顧みることが有効である。過去を振り返ると、「紛争」「震災」「...
収録日:2023/12/26
追加日:2024/02/15
養田功一郎
三井住友DSアセットマネジメント株式会社 執行役員

重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ

「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス

「重要思考」で考え、伝え、聴き、そして会話・議論する――三谷宏治氏が著書『一瞬で大切なことを伝える技術』の中で提唱した「重要思考」は、大事な論理思考の一つである。近年、「ロジカルシンキング」の重要性が叫ばれるよう...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/24
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授

台湾TSMCが日本進出を決めた真相と日本の事情

半導体から見る明日の世界(9)日米協力の強化とTSMCの日本誘致

日米半導体戦争から40年を経て、アメリカは日本に半導体戦略の協力を求めてきた。台湾や韓国の半導体産業に大きく水を開けられた日本にとって、アメリカの要請は大きな呼び水となり、政官挙げて半導体立国を目指す動きが加速し...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/10/23
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

プラザ合意から凋落…日米半導体戦争に屈した負の半導体史

半導体から見る明日の世界(8)日米半導体戦争の歴史と教訓

1980年代、日本は経済バブルのピークを迎えると同時に、DRAMの半導体ではほぼ世界を制覇するほどまでに発展した。敗戦の壊滅状態からわずか数十年で日本の経済力はアメリカに次ぐ世界第2位の地位を築いた。そして、半導体分野で...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/10/16
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「50年ぶりの円安」に至る円相場の動向とその歴史的背景

為替レートから考える日本の競争力・購買力(2)円安の歴史的背景と日本の課題

1995年以降、実質為替レート指数は円安に転じたのだが、それはなぜか。また、なぜ足許では購買力平価から乖離した円安水準になっているのか。今回は「50年ぶりの円安」に至った実際の円相場の動向を振り返り、その背景にあった...
収録日:2023/07/19
追加日:2023/09/20
養田功一郎
三井住友DSアセットマネジメント株式会社 執行役員

ビッグマック指数から考える実質為替レートと購買力平価

為替レートから考える日本の競争力・購買力(1)為替レートと物の値段で見る円の価値

「50年ぶりの円安」などといわれることがある。だが、ドル円レートだけを見ると50年前の当時よりは円高であるように見える。このギャップは、どこから生じるのだろうか。為替相場を正しく理解するには「実質為替レート」や「購...
収録日:2023/07/19
追加日:2023/09/13
養田功一郎
三井住友DSアセットマネジメント株式会社 執行役員

陰謀論の典型的なパターンとは?惑わされぬための考え方

クライン『ショック・ドクトリン』の真実(4)経済的自由なしに民主主義はあり得ない

クラインの主張の矛盾は「新自由主義」への批判において極まる。クラインによると、民主化と経済自由化は矛盾するということだが、それは根拠のない話で、実際はまったく違うのだ。今回はクラインの議論の矛盾を、データをもと...
収録日:2023/07/20
追加日:2023/09/08
柿埜真吾
経済学者

100分de名著!?『ショック・ドクトリン』驚愕の印象操作

クライン『ショック・ドクトリン』の真実(1)ショック・ドクトリンとは何か

カナダのジャーナリスト、ナオミ・クラインが2007年に著した『ショック・ドクトリン』は、その邦訳書も増刷を重ねるなど、世界で多くの読者を獲得している。本書の論旨は、経済学の権威であるミルトン・フリードマンを痛烈に批...
収録日:2023/07/20
追加日:2023/09/01
柿埜真吾
経済学者

熱しやすく冷めやすい日本の国民性、一番の元凶はメディア

ポスト冷戦の終焉と日本政治(7)日本の政治制度、今こそ改革すべし

日本の政治は改革する余地がたくさんあるのに、どんな小さな改革も諦めてしまう。日本の国民性とも関係があるが、そこは政策の議論よりも政局をより多く報じてきたメディアの責任が大きいと中西氏は言う。激変する世界に対応す...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/08/08
中西輝政
京都大学名誉教授

苦悩に耐えきれないと「一撃で殴る」ほうが簡単に見える

人生のロゴス(11)無限の憧れと永遠の苦悩

かつて本が売れたのは、反対意見を持つ人たちが、議論して論破するために読んでいたことも理由にある。命懸けで築き上げられた思想は、たとえ嫌いな思想であっても、どこかに共振する部分があるのである。だが昨今では、そのよ...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/08/04
執行草舟
実業家

『リア王』と『マクベス』でシェイクスピアは何を描いたか

深掘りシェイクスピア~謎の生涯と名作秘話(3)『リア王』『マクベス』が描く人間の本質

シェイクスピアの四大悲劇のうち、『リア王』と『マクベス』を取り上げる今回。王座を退いた男の悲哀を描いた『リア王』、王になる野望の前で葛藤するさまを描いた『マクベス』。それぞれを読み解きながら、シェイクスピアが表...
収録日:2023/04/12
追加日:2023/07/27
河合祥一郎
東京大学大学院総合文化研究科教授

『ハムレット』への誤解…理性と情熱の間で揺れる主人公

深掘りシェイクスピア~謎の生涯と名作秘話(2)『ハムレット』が描く「理性と情熱」

シェイクスピアの代表作といえば『ハムレット』である。ハムレットのことを「憂鬱な悩める貴公子」とイメージしている方が多いかもしれないが、そこには大きな誤解があると言う河合氏。冷たい理性と熱い情熱の対比こそこの作品...
収録日:2023/04/12
追加日:2023/07/20
河合祥一郎
東京大学大学院総合文化研究科教授

逆イールド現象は景気後退の前触れ?歴史的円安の行方は?

2023年前半の金融市場と日本の行方(2)米国の逆イールド現象と為替の動向

アメリカの逆イールド現象は、いかなる状況を招くのだろうか。過去の事例を参照しながら、今後の動向を読んでいく。また、1971年と同レベルの円安状況となった日本。今後もこの状況は変わらないのだろうか。ニクソンショック以...
収録日:2023/06/05
追加日:2023/07/16
養田功一郎
三井住友DSアセットマネジメント株式会社 執行役員

日銀の金融政策はどうなるか?日本株の動きをどう読むか?

2023年前半の金融市場と日本の行方(1)全体観と日本株の動向

2023年春の時点で、世界経済ならびに金融市場でどのようなことが起こっているかについて解説する。実は現在、米国2年国債と10年国債の利回りの逆転現象が起きている(逆イールド現象)。これは通常、大きな景気後退前に現れる現...
収録日:2023/06/05
追加日:2023/07/09
養田功一郎
三井住友DSアセットマネジメント株式会社 執行役員

マルクス主義から革命へ…政治体制をも変える学説の影響力

政権と経済政策~政治を動かす経済学説(1)政治と学説の関係性

政治経済に関する学問的な探求と、現実の政治体制や政策実行は、実際にどのように関わり合っているのだろうか。分けて考えられがちな両者の結びつきを、共産主義を打ち出したマルクスなどを例にして捉え直していく。(全3話中第...
収録日:2023/03/31
追加日:2023/06/06
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

司馬遷を意識…“司馬遼太郎”の由来と海音寺潮五郎との縁

司馬遼太郎のビジョン~日本の姿とは?(3)司馬遼太郎ワールドと司馬遷

『国盗り物語』『関ケ原』『城塞』『竜馬がゆく』『燃えよ剣』など、司馬遼太郎は透徹した歴史家の目で読者にも俯瞰する視野を与える作品を次々と描き出していく。いわゆる英雄を一人ひとり描かれた物語を面白く読むうち、大き...
収録日:2023/03/16
追加日:2023/06/04
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

介入主義?社会主義?…ニューリベラリズムとは何か?

日本人が知らない自由主義の歴史~前編(5)ニューリベラリズムの台頭

19世紀後半になると、リベラリズムに変容が見られるようになる。自由実現のために政府が積極介入すべきという「大きな政府」を肯定するニューリベラリズムの台頭である。ここでは、ニューリベラリズムが登場した背景やその思想...
収録日:2022/07/01
追加日:2023/05/16
柿埜真吾
経済学者

「2年目のジンクス」は本当?原因の推定に関わるバイアス

〈続〉認知バイアス~その仕組みと可能性(5)思考のバイアス〈後編〉

止まった時計を見て「電池切れかな」と考えるように、私たちは日常的に現象の原因を推定する「アブダクション(仮説推論)」を行っている。そんな何気ない普段の思考の中にも認知バイアスが潜んでいる。今回は、ある病気による...
収録日:2023/01/23
追加日:2023/05/05
鈴木宏昭
元青山学院大学 教育人間科学部教育学科 教授

エルの物語…臨死体験から考える「どういう人生を選ぶか」

プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(16)エルのミュートス(物語)

ソクラテスが『ポリテイア』全10巻の最後に語るのは「エルのミュートス(物語)」である。戦場で亡くなり12日後に蘇生したパンピュリア族の勇士「エル」は、死後の魂の旅路として2つのコースがあることを知る。100年の人生の死...
収録日:2022/09/27
追加日:2023/03/31
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

「教養の学び方」講座を一挙集約…知の巨人たちに学ぶ喜び

テンミニッツTV講師陣が語る、教養・リベラルアーツの学び方

テンミニッツTVでは、「教養」「リベラルアーツ」の本質とは何か、そしてどう学べば良いのかについて、多くの先生方に講義していただいています。今回、代表的な講座の一部分をピックアップして、一挙に紹介いたします。先生方...
収録日:
追加日:2023/02/23
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア

理性・気概・欲望…ポリスとの類比でわかる「魂の三部分説」

プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(9)魂の三部分説

国家論を議論しているようにみえる『ポリテイア』だが、本当のテーマは「魂(プシューケー)」ではないか。ポリスにおける正義・不正を見ることで、類比的に、人の魂を考察できるからだ。ポリスの階層(守護者・軍人・生産者)...
収録日:2022/09/27
追加日:2023/02/10
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

哲学者になるには「数学」「天文学」「音楽理論」が必須?

プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(8)2つの教育論〈下〉高等教育

高等教育は哲人王をめざす哲学教育のステップである。哲学を学ぶ人間は、算術と幾何学に始まり、天文学と音楽で完成する5つの数学的諸学科を学ばなければならない。数学により、人は感覚的世界から離れ、純粋に抽象的思考に至る...
収録日:2022/07/08
追加日:2023/01/05
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

教養とは…本質を捉える知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気

現代人に必要な「教養」とは?(1)そもそも教養とは何か

「現代において教養が重要だ」とよくいわれるが、そもそも教養とは何なのか。小宮山宏氏は東京大学で学生たちにずっと言い続けてきたことが3つあるという。それは何か。長谷川眞理子氏との対談ウェビナーの中で飛び出した、痛快...
収録日:2022/06/29
追加日:2022/09/30

真の国際協調とは何か…統制派、条約派の危険性を見誤るな

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(7)昭和維新と歴史解釈の問題

政治と軍の関係でいえば、保身的な政治家や軍の指導者に対する若い佐官の強い焦燥感こそが歴史を動かしたと考えられる。陸軍と海軍との関係でも、陸軍の統制派に比べて海軍の条約派は良く描かれがちだが、これらも含めて、昭和...
収録日:2018/12/25
追加日:2022/09/23
中西輝政
京都大学名誉教授

皇道派の多くは精神主義ではなく、開明的な情報将校だった

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(4)皇道派の人物列伝

皇道派は精神主義のようにいわれるがそれは誤解であり、実は開明的で知的な人々が多く、欧米列挙の情報や文化に親しんだ。例えば、知的な軍人だった小畑敏四郎、戦後に吉田茂のブレーンも務めた辰巳栄一やユダヤ人を保護した樋...
収録日:2018/12/25
追加日:2022/09/02
中西輝政
京都大学名誉教授

日本の武士も古き良きアメリカ人も、すべて自己責任だった

作用と反作用について…人間と戦争(8)すべては自己責任

今の日本の間違いは、弱い人を中心にしていることである。学校も、勉強ができる人ではなく、できない人に合わせている。また、外国で活躍しているある日本人女性が「昔の、あの偉そうなおじさんは、どこにいったの?」とインタ...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/08/19
執行草舟
実業家

1979年に何が起こったのか――歴史的曲がり角の年を俯瞰する

グローバリズムの“終わりの始まり”(2)振り子のような「歴史の流れ」を読む

これまでのグローバリゼーションが終わり、新時代を迎えようとしている。この未経験の事態を迎える際に大切なのは、「歴史に学ぶ」ことである。では、どのような視点で歴史を読み解けばいいのだろうか。冷戦後のグローバリゼー...
収録日:2022/05/30
追加日:2022/07/22
中西輝政
京都大学名誉教授

禅はジョブズの哲学にどのような影響を与えたのか

スティーブ・ジョブズの成功哲学(9)なぜ「禅」に魅せられたのか

スティーブ・ジョブズが若い時から東洋の思想に強く影響を受けていたことはよく知られている。ジョブズはどのようにして禅に出会い、それは製品にどのような影響を与えたのか。ジョブズの死生観や時間の感覚などから、ジョブズ...
収録日:2022/03/15
追加日:2022/06/18
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

墨子の国防論のポイントは純粋性と知的したたかさ

墨子に学ぶ「防衛」の神髄(2)非攻の実践のために

墨子は「兼愛」や「非攻」を説くだけでなく、実践する方法にも優れていた。先端的な科学技術を駆使し、攻撃側がひるむほどの防衛策の徹底を実践したのである。また、人材育成や資源の有限性に向かうため、「尚賢論」「節用論」...
収録日:2021/12/23
追加日:2022/05/18

スティーブ・ジョブズ…Apple解雇から人生逆転の軌跡

続・シリコンバレー物語~創業者群像と課題(2)スティーブ・ジョブズとApple

起業家を超えたスーパースターとして、世界中のビジネスマンにカリスマ的人気を誇ったスティーブ・ジョブズの人生を追う「創業家群像」の第2回目。ユニークなエピソード、ファッション、プレゼンのスタイルで多くの伝説を残した...
収録日:2021/07/20
追加日:2022/05/17
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ホモ・サピエンス「出アフリカ」による神話伝播説の可能性

古事記・日本書紀と世界神話の類似(4)不思議な道具と神話伝播説

英雄神話には「不思議な道具」が登場する。それは世界を変容させるきっかけとなるものだが、それも世界の神話における類似点の1つである。さらに、その類似点がなぜ出てくるのかについて、その可能性の1つとして「神話伝播説」...
収録日:2021/09/29
追加日:2022/04/10
鎌田東二
京都大学名誉教授

毛沢東そっくり!?習近平の終身独裁制、その現実とリスク

「激動と激変の世界」の読み方2022(3)米中対立の激化と習近平の独裁政治

TPPから脱退したアメリカに対し、今度は中国がTPPへの加入申請をするなど、米中対立は激しさを増している。中国によるウイグルや香港などでの人権侵害を厳しく批判するバイデン政権は、中国に次々と制裁を加えているものの、中...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/03/29
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

アリストテレス、ニーチェ…哲学者によるギリシア悲劇批評

ギリシア悲劇への誘い(7)ギリシア悲劇を論じた歴史

紀元前5世紀に隆盛したギリシア悲劇は後世に大きな影響を与え、ギリシア喜劇作家のアリストファネスは、『蛙』という作品で2人の偉大なる悲劇詩人の死を嘆いた。その後、哲学者たちによって作品が理論的に批評され、そのエッセ...
収録日:2021/03/30
追加日:2022/03/08
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

江戸時代、流行もファッションも牽引した歌舞伎の熱狂

江戸とローマ~花見と剣闘士(6)庶民の娯楽と熱狂度

観劇にさほど関心が高くなかった古代ローマの庶民に比べ、江戸の庶民が熱狂したのは歌舞伎。当時の「現代」が描かれた舞台を一日がかりで楽しみ、流行もファッションも歌舞伎が引っ張る時代が続いたのである。ちなみに、ローマ...
収録日:2021/05/24
追加日:2021/12/20
本村凌二
東京大学名誉教授

「双子の赤字」を抱えていた米国が行ったプラザ合意の衝撃

シリコンバレー物語~IT巨人の実像と今後(5)プラザ合意と日本潰し

1985年と86年の2カ年、日本の1人当たりGDPがアメリカを上回る。「アジアの覇者」気取りとなった日本はアメリカの虎の尾を踏み、プラザ合意が。行き過ぎたドル高を是正する名目で、アメリカ、イギリス、西ドイツ、フランス、日本...
収録日:2021/07/08
追加日:2021/12/19
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

警告書『Japan as Number One』と半導体摩擦の実態

シリコンバレー物語~IT巨人の実像と今後(4)前史としての“Japan as No.1”

1979年、『Japan as Number One』という本が出版される。日本人は「世界一のお墨付き」をもらえたと喜んだが、実は「日本が世界のトップになったら、アメリカ人はどうするのか」という警告の書だった。日本の高度経済成長がアメ...
収録日:2021/07/08
追加日:2021/12/12
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

キリスト教が分からなければ、西洋の真実は分からない

渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(6)グローバリズムの弊害と宗教心の尊さ

渡部昇一氏のドイツ留学体験を通して学ぶべきものは多い。特にキリスト教と西洋の歴史を追体験することにより、西洋社会に対する理解は厚みを増していく。まさに「西洋の本当のことは、キリスト教が分からなければ分からない」...
収録日:2021/08/06
追加日:2021/11/27
渡部玄一
チェロ奏者

終戦後ドイツの復興を支えたキリスト教と「教会の力」

渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(3)大いなる「教会の力」

日本とドイツはともに第二次世界大戦の敗戦国として奇跡的な経済復興を遂げた。ドイツの場合、日本人の想像以上に、実はキリスト教の力によるところが大きかった。しかも、教会が果たした役割はとても大きいものだった。キリス...
収録日:2021/08/06
追加日:2021/11/06
渡部玄一
チェロ奏者

ルターの宗教改革…「免罪符」は実は誤訳?真の意味は?

渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(2)カトリックとプロテスタント

渡部昇一氏は『わが体験的キリスト教論』(原題『ドイツ留学記(下)』)で、「猿の神学、猫の神学」という興味深い話を紹介している。これはカトリックとプロテスタントの違いを、動物の習性になぞらえて説明したものだが、こ...
収録日:2021/08/06
追加日:2021/10/30
渡部玄一
チェロ奏者

古き良きヨーロッパのキリスト教社会が克明にわかる名著

渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(1)古き良きキリスト教社会

渡部昇一氏には、若き頃に留学したドイツでの体験を記した『ドイツ留学記(上・下)』(講談社現代新書)という名著がある。1955年(昭和30年)から3年間、ドイツに留学した渡部昇一氏が、その留学で身近に接したヨーロッパ文明...
収録日:2021/08/06
追加日:2021/10/23
渡部玄一
チェロ奏者

世界の神話の中で異彩を放つ日本神話の世界観

神話の「世界観」~日本と世界(1)踊りと物語

日本の神話と世界の神話とでは、大きく異なる部分も多い。各国、各文化圏の神話は、それぞれにとても興味深い特徴を持っている。この講座では、その違いから日本の本質に迫っていく。第1話で語られるのは、神話はなぜ奇想天外な...
収録日:2020/12/07
追加日:2021/09/19
鎌田東二
京都大学名誉教授

困難の克服と幸せな人生の獲得、それが小児科学の目的

現代の小児科学と最高の子育て(1)現代の小児科学の役割

現代の小児科学が果たす役割とは何か。医療水準が数十年前から急激な進歩を遂げている現在、小児科学が目指すのは、子どもがどんな困難も克服し、幸せな人生を手にすることである。(全7話中第1話)
収録日:2021/07/14
追加日:2021/09/04
高橋孝雄
慶應義塾大学名誉教授(医学部)

AIに本は書けるのか~AIと人間の違いを考える

今こそ問うべき「人間にとっての教養」(7)知の中継地点としての気づき

昨今、AIの進化が目覚ましい。将棋界ではプロ棋士がAIに敗北したことが話題になることもある。ではAIは本が書けるのだろうか。人間は本が書けるし、本を読むこともできる。これはどういうことなのか。本は、伝える価値があると...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/06/10
橋爪大三郎
社会学者

「教育には二種類ある」キケロが説いた人間性を磨く思想

「教養とは何か」を考えてみよう(5)「大吟醸」のように磨かれて

古代ローマの雄弁家キケロは、教育には二種類あると述べた。子どもに対する教育が一通り終わった後、必要になるのが「フマニタス・ポリティオル」という「人間性を磨く」ための教育だという。人間性を磨くのは、キラキラにする...
収録日:2020/10/26
追加日:2021/05/25

ネットで教養を身につけるときのポイントとは

今こそ問うべき「人間にとっての教養」(4)ネットメディアと本の未来

ネットメディアの登場によって、テレビや新聞など既存のメディア、広告のあり方に変化が起きている。もちろん本も例外ではない。教養を得るための大事なソースである本が生き残っていくためには、ネットとうまく共存していくこ...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/05/20
橋爪大三郎
社会学者

シンパシーとエンパシーの違いと「教養」について考える

「教養とは何か」を考えてみよう(4)外国語から「教養」を考える

日本語の「教養」という言葉に相当する外国語には、「耕す」というニュアンスの英語“culture”とともに、「つくる」というニュアンスのドイツ語"Bildung”がある。両者の違い、あるいは重なりはどこにあるのか、日本人には分かり...
収録日:2020/10/26
追加日:2021/05/18

日本が目指すべきビジネスモデルはどこにあるのか

マルクス入門と資本主義の未来(9)【深掘り編】中国モデルと日本の未来

中国では共産党が革命家党から資本家党へと変貌し、党員が資本家となって、国家という巨大組織が資本の流れをコントロールするという新たな潮流を生み出している。一方で、GAFAなどのように、新たなイノべーションを生み出し、...
収録日:2020/09/09
追加日:2021/02/18
橋爪大三郎
社会学者

外国人も商人も積極的に登用した徳川家康の人材活用術

徳川将軍と江戸幕府の軌跡~家康編(4)人材登用のうまさ

太原雪斎や安国寺恵瓊といった禅僧が当時、最大の知識人として外交政策を仕切っていた戦国時代。徳川家康は、そういった政治的ブレーンとして天海や崇伝などの僧侶、儒学者の林羅山を登用する一方、ウィリアム・アダムスやヤン...
収録日:2019/12/26
追加日:2021/01/30

マルクスの『資本論』をなぜ今、読み返すべきなのか

マルクス入門と資本主義の未来(6)技術革新とグローバル化の影響

マルクスが予見しきれなかった中産階級は、今日急速に減少しつつある。近代経済学によれば、その理由はグローバル化が進んだことにより生産設備が発展途上国に移転したこと、コンピュータなどの技術革新によって管理部門の職が...
収録日:2020/09/09
追加日:2021/01/28
橋爪大三郎
社会学者

徳川家康が高い教養を修得できた人質時代の幸運な出会い

徳川将軍と江戸幕府の軌跡~家康編(2)海外への認識と基礎教養

江戸幕府には外国との窓口として、対馬口、長崎口、琉球口のほかに松前口があった。松前口は弘前などを中心とする陸奥国にあり、そこから広がる北方地域を松前藩として幕藩体制に組み込んでいった。このことは、徳川家康が海外...
収録日:2019/12/26
追加日:2021/01/16

地域研究のキークエスチョンはどのように設定されるのか

国際地域研究へのいざない(8)質疑編~地域研究とコロナ問題

これまでイスラエル、インド、幕末から明治維新にかけての日本を地域研究した成果について講義を行ってきたが、どの講義にもキークエスチョンが設定されていた。島田晴雄氏によれば、キークエスチョンはわれわれ自身が直面して...
収録日:2020/04/07
追加日:2021/01/02
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

本を買って書棚に並べれば、読まなくても知性は高まる

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(9)本は自分で所有する

渡部昇一先生の書籍に対する根本的態度は、「本は自分で所有する」ということだった。電子書籍よりも、紙の本がいい。自分が必要だと思ったら、自分の本なのだから、赤線を引いたり、書き込んだりすることをためらわない。そう...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/12/04

抗議運動にも脅迫状にも、絶対折れなかった精神の根幹とは

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(5)勇気を持つには何が必要か

激しい論争にも臆せず突き進み、反対派の抗議運動の闘士たちに、大学での講義で毎時間突き上げられても絶対に折れなかった渡部昇一先生。自宅にも脅迫状や電話が舞い込んでくる。しかし渡部昇一先生は、自身の心の中で『菜根譚...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/11/06

夢中になれるものに打ち込み、それをずっと継続できる人生

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(4)その刻苦勉励の姿

渡部昇一先生は、名著『知的生活の方法』をはじめ、知的生活でいかに自分を伸ばしていくか、どう向上していくべきかについて、数多くの本を遺した。それらの本は、いまでもわれわれに、人生への重要なヒントを語り続けているが...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/10/30

米中間で技術的優劣をめぐる戦いが先鋭化している

米国の対中政策~戦略の現状と課題(4)先端技術をめぐる米中競争

エスカレートする米中の対立はその舞台を「最先端技術」、すなわちイノベーション競争に置いている。アメリカはいまだ自国を「主力(Leading Player)」と考え、中国を「挑戦者(Challenging Player)」もしくは「追随する競合...
収録日:2020/10/07
追加日:2020/10/27
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

『ビジュアルマップ大図鑑 世界史』で一生モノの教養を学ぶ

独裁の世界史~番外編:世界史を一気通貫で見渡せる本

「独裁」をキーワードとして動画で世界史を一気通貫するのが本シリーズ講義だが、図版や地図を中心としたビジュアルと分かりやすい解説で人類史ともいえる世界の歴史を一気通貫できるのが、『ビジュアルマップ大図鑑 世界史』で...
収録日:2020/08/07
追加日:2020/10/23
本村凌二
東京大学名誉教授

国防省主導での連続性・一貫性がトランプ政権の防衛戦略の特徴

米国の対中政策~戦略の現状と課題(3)トランプ政権の安全保障政策の要点

オバマ政権からトランプ政権への移行期、米国防省が公表した世界地図において、ロシアは「リライジングパワー」、中国は「ライジングパワー」と名指しされ、それぞれ中、長期的に解決すべき課題とされている。国防省とトランプ...
収録日:2020/10/07
追加日:2020/10/20
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

「戦狼外交」と「probing」、中国の攻撃的外交の特徴

米中関係の行方と日本の今後を読む(5)中国の自信と変化する中国外交

現在の中国外交には変化の兆しがある。一つは「戦狼外交」として、外部からの攻撃に対してすかさず反撃を加える点だ。もう一つは「probing(探り)」といわれ、小出しに当たって相手の反応を見る方法だ。いずれも中国が世界の大...
収録日:2020/09/08
追加日:2020/10/17
小原雅博
東京大学名誉教授

ホメロスの『オデュッセイア』が描く苦難と誘惑の冒険譚

「ホメロス叙事詩」を読むために(5)オデュッセウスの冒険

ホメロスの二つ目の叙事詩『オデュッセイア』は、トロイア戦争終結後、10年間さまよい続ける英雄オデュッセウスの旅を描いている。前半では怪物や魔女の誘惑と闘争が語られ、後半は故郷に帰ってからの悶着が復讐劇をなす。喜劇...
収録日:2020/07/03
追加日:2020/10/11
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

イランに中東最大のコロナ感染拡大をもたらした理由とは

イスラム世界におけるコロナ問題(2)後手に回ったイランのコロナ対策

イランは2020年4月にコロナウイルスの感染拡大が収束したとして、経済および宗教活動の再開に踏み切った。宗教界にも配慮してのことだが、その結果感染再爆発を招いてしまった。イラン政府の公式見解は「感染拡大はアメリカの経...
収録日:2020/08/04
追加日:2020/09/19
山内昌之
東京大学名誉教授

「アジャイル」は新型コロナ問題の重要なキーワード

新型コロナ問題の現在地とこれからの課題(1)全世界比較と日本

2019年末に端を発した新型コロナウイルス問題は、全世界に感染が拡大し、深刻な影響を与えている。これまでにさまざまな知見が蓄積されてきたが、同時にまだ解決されていない課題も山積している。この両面について、およそ半年...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/08/08

コロナ克服のためには「夢のある」経済システムの構想が必要

コロナ禍で揺れる世界経済の行方(9)今後の課題

新型コロナウイルス感染と世界経済を総括してきたが、今後の対策はどうあるべきだろうか。「感染対策か、経済回復か」は二者択一できないし、第二波への備えも喫緊の課題だ。各国政府の莫大な財政支出の膨張も頭の痛い問題だが...
収録日:2020/06/15
追加日:2020/07/14
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

これから伸びていくのは「チャンス産業」である

コロナ禍で問うべき「転換期の在り方」(4)飛躍するチャンスをつくる

人々は非常に多様であり、個々人に特有の素晴らしい部分がある。その素晴らしい部分を見つけ出し引き出す「機会産業」にこれから注力していく必要があると田口佳史氏は指摘する。日本には非常に豊かな文化があり、それらを生か...
収録日:2020/05/21
追加日:2020/07/08

日本にとって大きな意味を持つのは米国が内戦状態にあること

2020年全米暴動を考える(2)文化マルクス主義と分断化

人種問題によるアメリカの分断化は、過激な文化マルクス主義を追求する民主党のイニシアティヴによるものだという。トランプ大統領の目標の一つに、その行き過ぎた文化マルクス主義との決別がある。アメリカ独特の価値観をもと...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/06/27
東秀敏
米国安全保障企画研究員

日本人が大切にした「清明心」「正直心」の意味は?

日本の特性とは何か~「日本的」の本質(6)明浄正直と溜まり文化

日本は地理的特性として森林・山岳が多く、水に恵まれているため、「明浄正直」の心を持ち続けてきた。もう1つ、地理的特性として注目すべきは、ユーラシア大陸の東端に位置するという点だ。これによって、東アジアで生まれた思...
収録日:2020/01/08
追加日:2020/06/03
田口佳史
東洋思想研究家

安全の概念が変わる中、リーダーが最も大事にすべきこと

世界の新型コロナ対応を俯瞰する(4)リーダーの役割

国家が危機のときのリーダーの役割、その行動が今、問われている。重要となるのは、情報を適切に集約し、タイムリーにメッセージを伝えることである。そこで考えなければいけないのは、国家は何のために存在するのかということ...
収録日:2020/04/09
追加日:2020/05/24

新型コロナ対策のために各国の政治・社会構造を研究せよ

脱コロナへの課題と展望(1)各国の比較から見えてくるもの

ウイルス禍にいかに立ち向かうか。小宮山宏先生と曽根泰教先生の対談で、日本の対策の課題と展望について検討する緊急講義。まず指摘がなされるのは、各国の状況を比較検討することの重要性である。そこには、近隣国でも致死率...
収録日:2020/04/22
追加日:2020/05/02

国力の衰えとは、「国民の魂や良心」の衰えである

民主主義の根源とは(4)傲慢さが民主主義を破壊する

日露戦争と昭和の戦争とでは、科学性や知性の基盤がまったく違う。そうなってしまったのは、日本人が謙虚さを失ったからであった。議会制民主主義の最盛期を築き上げた19世紀の大英帝国も、貴族であれ庶民であれ、誰もが負い目...
収録日:2019/12/25
追加日:2020/04/17

佐久間象山が考えた「道徳と科学技術の相互補完関係」

佐久間象山に学ぶ(2)道徳と科学技術の相互補完関係

佐久間象山が指摘した重要な点は、科学技術は常に道徳と相互補完的な関係になっていなければならないということだ。3.11の原発問題は、科学技術が先行してしまい、それを支える哲学がなかった。明治維新と同様の転換期を迎えて...
収録日:2020/01/24
追加日:2020/03/11

新冷戦の始まりではないかといわれる対中強硬派の演説とは

米中ハイテク覇権戦争(4)対中強硬派の存在

トランプ大統領は再選を第一の目標としているために、中国にとって交渉の余地がある相手であることを前回の講義で解説したが、アメリカには強力な対中強硬派の地盤がある。習近平体制が、経済覇権を目指す動きを鮮明にすると、...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/02/01
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

貿易戦争を持久戦へと戦略転換した中国の思惑

米中ハイテク覇権戦争(3)米中首脳会談と持久戦

2019年5月以降も、米中の経済関係は予断を許さない状況が続いている。断続的に合意はなされるが、双方が態度を硬化しているために抜本的な解決策はいまだ見いだせない。中国政府は、トランプ大統領が再選に向けて動いていること...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/01/26
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ファーウェイをめぐる米中対立によって揺れ動く国際秩序

米中ハイテク覇権戦争(1)米中経済対立とファーウェイ

今日の米中関係は非常に険悪なものとなっている。二国間関係の中心にいるのは、中国の通信機器グローバル企業であるファーウェイだ。軍事的に重要な通信機器に関して非常に強い影響力を持つため、米国は強く警戒しており、ファ...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/01/11
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

周辺国全てと領土問題を抱える日本が身を守っていくために

アンチ・グローバリズムの行方を読む(4)米中関係と日本

米中関係を考える上で、経済摩擦は主要トピックとなっている。アメリカは明確に反中的態度を表明したが、その背後にはアメリカから中国への先端技術流出がある。こうした対立に際し、日本はどのようなスタンスを取っていくべき...
収録日:2019/11/07
追加日:2019/12/21

なぜ「父祖の遺風」がローマと江戸に共通する価値観なのか

ローマ史と江戸史で読み解く国家の盛衰(1)父祖の遺風

1200年に及ぶ古代ローマ史と、260年以上続いた江戸時代。この二つの歴史は、国家や組織について学ぼうとする者には宝の山である。本シリーズは、古代ローマ史がご専門の本村凌二氏と江戸時代を中心に執筆活動を行う中村彰彦氏の...
収録日:2019/08/06
追加日:2019/12/19

中国型とアメリカ型グローバル化の衝突が米中貿易摩擦の真相

グローバル化のトリレンマ(2)米中問題とデカップリング

グローバル社会において唯一、国家主権を打ち出しながら成長してきたのが中国だろう。20年間で貿易を10倍に拡大した中国は、それゆえアメリカに代表される西欧社会との軋轢を生じている。米中貿易摩擦は、単なる関税の問題より...
収録日:2019/10/31
追加日:2019/12/18
伊藤元重
東京大学名誉教授

ファーウェイとはどんな会社?なぜ短期間で世界トップに?

中国、驚異の情報革命(3)ファーウェイ発展の歴史

強力な国家戦略があるなか、実質的に中国の情報革命を推進してきたのは、意欲的な企業の数々である。その最も顕著な例として、今回から2話に分けて「ファーウェイ」(華為技術社)を取り上げる。任正非氏がほとんど「裸一貫」と...
収録日:2019/11/11
追加日:2019/12/08
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「イノベーション大国」に劇的に変化した中国の現在地

中国、驚異の情報革命(1)中国DXの躍進

中国といえば、昨今「富裕層」や「爆買い」のイメージが定着しているが、一方で中国の情報技術がどれほど急速に革新されてきたか、日本のなかでどれくらい認識があるだろうか。2012年尖閣列島の騒動以来、私たちは中国を直視し...
収録日:2019/11/11
追加日:2019/12/01
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

きれいなメロディをパッと思いついてしまう天才

ピアノでたどる西洋音楽史(4)モーツァルトの天才性とは?

5歳で作曲デビュー、天才児の名をほしいままにしたモーツァルトは、音楽によって人を楽しませることを最大使命とした。オペラや交響曲に惜しみなく注ぎ込まれたメロディライン。「こんな発想はなかなかできない」というようなこ...
収録日:2019/09/04
追加日:2019/11/15
野本由紀夫
玉川大学芸術学部芸術教育学科 教授

モーツァルトの生きた時代は「就職氷河期」

クラシックで学ぶ世界史(4)不安の時代の作曲家

18世紀後半、市民階級がさらに力を蓄えるにつれ、旧体制(王侯貴族や教会)は弱体化し、お抱えの音楽家を雇用するゆとりを失い始める。ヨーロッパ中に名前を知られた「神童モーツァルト」でさえ雇用する者がいないほど、それは...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/11/02
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

ルネサンス音楽とバロック音楽の違い…バッハの特徴とは?

クラシックで学ぶ世界史(2)宗教改革と音楽様式の変化

単純だったグレゴリオ聖歌がポリフォニーに変化したのは、社会の複雑化を反映したものだった。神の教えは教会が占有するものではなく、人が信仰の中に見いだすものだという動きを受け、音楽も民衆的になっていく。宗教改革が起...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/10/26
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

テンミニッツTVの3つの目的とリベラルアーツの全体像

われわれの求めるリベラルアーツの全体像

テンミニッツTVはさまざまな情報を提供しているが、大きな目的は3点に集約されるという。1点目は、対象の全体像を提供できるかということ。2点目は、その全体像の中で変化するダイナミズム、その方向性を読み取ることができるか...
収録日:2019/08/28
追加日:2019/10/11
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

「課題オリエンテッド」でつくり上げていく人材が大事

いま求められる「教養」とは(3)教育と人材登用

教養のためには、専門性という「土台」をつくり、他分野の人とコミュニケーションをとり「土台を耕す」ことが肝心である。そのためには、好奇心と「聞く力」が必要になる。では、そのような人材に育てる教育はどうあるべきなの...
収録日:2019/07/10
追加日:2019/09/23

他分野とのインターフェイスを作り、相互成長の活性化へ

知識の構造化のために(3)教育と研究の新しい理念

知識の爆発という現在の状況下では、教育の位置付けや専門分野間の関係も変わるべきである。教育はもはや、一緒に成長し合う相互成長しかありえない。また、研究機関についても、専門分野間の連携によって、これまでなされてこ...
収録日:2019/07/19
追加日:2019/09/01

テンミニッツTVは知的耳学問をデジタル化するイノベーション

知識の構造化のために(2)専門分野の「前提」を疑え

フェイクニュースが世界を席巻しているが、こうした状況に対峙するには、信頼できる専門家からの「知的耳学問」の積み重ねが不可欠である。その意味で、テンミニッツTVは知的耳学問をデジタル化するイノベーションである。こう...
収録日:2019/07/19
追加日:2019/09/01

「知識の爆発」の時代、不可欠なのは世界の全体像の把握

知識の構造化のために(1)テンミニッツTVの問題意識

現在の世界において、世界の全体像を把握するのは非常に困難である。知識の爆発が起き、専門家でさえ、状況を網羅的に理解するのが不可能になっている。その際に有効な方法は、各分野において信頼できる専門家を複数見つけ、そ...
収録日:2019/07/19
追加日:2019/09/01

中国は「長期抗戦」の構えでアメリカに臨む

米中関係を見抜く(1)中国の戦略

これから米中関係はどうなっていくのか。前提として確認する必要があるのは、米中関係は短期的な視座では決して理解することはできないということである。なぜならアメリカの強硬な姿勢に対し、中国は「長期抗戦」の構えで対米...
収録日:2019/06/28
追加日:2019/08/28
中西輝政
京都大学名誉教授

国家の行動を決める「国益とパワー」以外の要因…道義とは

国家の利益~国益の理論と歴史(16)国益とパワーと価値(道義)の関係

15回におよんで主に「国益」とパワーを考えてきた連続講義だが、最終回では「価値(道義)」に目を向ける。「パワーか正義か」がよく問われるが、国家の行動は、国益とパワーだけで決定されるわけではない。道義が国益に優越し...
収録日:2019/04/04
追加日:2019/08/11
小原雅博
東京大学名誉教授

アメリカに勝てない中国…米中の決定的な違いは何か?

国家の利益~国益の理論と歴史(11)世界の無秩序化と米中新冷戦

「国益」を中心に世界史を振り返ってきた本シリーズだが、今回は現在進行中の問題にフォーカスする。それは誰もが注目し、未来への指針と感じている「米中関係」である。ここでは米中の政治モデルの優劣、熾烈さを増す米中貿易...
収録日:2019/03/28
追加日:2019/07/28
小原雅博
東京大学名誉教授

菅原道真や在原業平の和歌にみる見立ての役割

和歌のレトリック~技法と鑑賞(3)見立て:その2

見立ては表現を膨らませるテクニックでしかないのか。渡部泰明氏は、単なる技術としての見立てという見方から離れて、ある二つの役割を強調する。それはどのような役割なのか。菅原道真や在原業平の和歌を取り上げながら解説す...
収録日:2019/03/11
追加日:2019/06/29
渡部泰明
東京大学名誉教授

日本宗教の特徴…水と油の「神と仏」をつなぐ本地垂迹説

宗教で読み解く世界(5)日本の不思議と世界のゆくえ

日本にもともとあった神道と後から入ってきた仏教は、いわば水と油のような関係にある。そこで日本は時代により、神道と仏教を同じとみなす本地垂迹説と、神仏を分離する廃仏毀釈という、全く正反対の立場を取ることになる。そ...
収録日:2019/01/21
追加日:2019/06/16
橋爪大三郎
社会学者

深刻な問題はWTOの機能が非常に劣化していること

トランプ政権の保護主義政策の影響(2)WTOの機能劣化

通商問題は、マルチ(多国間)、リージョナル(地域間)、バイ(二国間)、ユニラテラル(一国による一方的な貿易政策など)という、4つの次元を見ていく必要がある。中でもマルチに関して、WTOの機能が劣化していると伊藤元重...
収録日:2019/04/16
追加日:2019/05/26
伊藤元重
東京大学名誉教授

中国経済が抱える構造的な問題とアメリカとの貿易問題

2019年激変する世界と日本の針路(10)中国企業と経済問題

中国の経済成長は鈍化し少子化も進行しているので、新たな成長モデルへの転換が求められている。中国では今ITなど新たな企業が台頭してきてはいるが、国内の構造的な問題も山積みである。それに追い打ちをかけるようにアメリカ...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

世界史の大転換点、世界と日本の未来を考える

2019年激変する世界と日本の針路(1)米貿易戦争の影響

2019年は世界史の大転換点を迎えていると、島田晴雄氏は言う。アメリカをはじめ、イギリス、EU、ロシア、中国、そして日本と、世界経済や日本経済においていったい何が起こっているのか。このシリーズレクチャーでは「激変する...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/15
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

幕末・明治維新から何を学べばいいのか?

明治維新から学ぶもの~改革への道(22)明治維新の評価をどう生かすか

明治維新から学ぶ具体的な方策とは、既得権益から新しい「草莽の志士」が活躍する時代への移行である。では、日本がそうした民衆の人材力を発奮させ、丸腰でも世界に尊敬される国になるためには何が必須なのか。(2018年11月13...
収録日:2018/11/13
追加日:2019/05/04
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授