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「遺伝」の検索結果

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がん治療にも応用、オートファジーによる疾患制御の方向性

オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(5)オートファジーと疾患の関係

オートファジーは人間の疾患とどのように関係しているのか。大隅良典氏の研究を皮切りに、急速に発展してきたオートファジー研究だが、その研究成果は医学の分野において、薬剤の開発やがん治療への応用など、新たな手法を生み...
収録日:2023/12/15
追加日:2024/04/14
水島昇
東京大学 大学院医学系研究科・医学部 教授

酵母がきっかけ、オートファジー研究とノーベル受賞への道

オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(4)オートファジー研究の発展

オートファジー研究は、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典氏による「出芽酵母」への着目によって飛躍的に進展することになった。パン酵母である出芽酵母を用いることが、オートファジー研究において、いったい...
収録日:2023/12/15
追加日:2024/04/07
水島昇
東京大学 大学院医学系研究科・医学部 教授

さぼると細胞にゴミが…オートファジーの大事な役割とは?

オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(3)オートファジーの2つの役割

細胞内のタンパク質を分解するオートファジーという働き。このオートファジーは、生物にとって欠かすことができない2つの役割を持っている。その役割とは「栄養素のリサイクル」と「細胞内をきれいにする」ということだが、それ...
収録日:2023/12/15
追加日:2024/03/31
水島昇
東京大学 大学院医学系研究科・医学部 教授

オートファジーを蛍光顕微鏡で確認!栄養飢餓状態で活発に

オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(2)プロテアソームとオートファジー

細胞内のタンパク質を分解する仕組みには、タンパク質を個別に選択して分解するユビキチン・プロテアソームという方法と、ある領域のタンパク質を丸ごと分解するオートファジーという方法の2つがある。両者の具体的な仕組みや違...
収録日:2023/12/15
追加日:2024/03/24
水島昇
東京大学 大学院医学系研究科・医学部 教授

自分探しの旅ではダメ、自分の使命は毎日の生活で見つかる

経営者の運と使命(3)自らの使命を見つける

自分はなぜ生まれてきたか。その答え、すなわち天命に出会うということが人生で一番幸せなことではないか。そう語る平林氏。そのためにはどう行動すればいいのか。そのヒントは「世の中は単純なのだ」という船井幸雄氏の言葉に...
収録日:2023/11/21
追加日:2024/03/19

罪とは何なのか?変容する罪の概念と迫られる善悪の判断

ヒトはなぜ罪を犯すのか(3)変容する文化と罪の本質

ヒトは社会生活を送る上で、文化的規範として規範・慣習・掟などを発展させてきた。しかし、文化は社会状況の変化とともに変容し、過去に容認されていたことが罪となることが多く、またその逆もしかりだ。法律は国民国家を支え...
収録日:2023/12/11
追加日:2024/03/10
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

なぜ日本の従業員の会社への愛着は世界最低クラスなのか

日本企業の病巣を斬る(11)みんなが「おかしい」と感じている

「いい加減」「適当」「暗黙知」といったことこそが、日本人が持っている非常にいいところ、素晴らしいところであった。それを、コンプライアンスをはじめとしたアメリカンビジネス追従によって、壊してしまった。そのことが、...
収録日:2023/10/18
追加日:2024/02/09
対談 | 執行草舟田村潤

私たちにはなぜ宗教が必要だったのか…脳の働きから考える

進化生物学から見た「宗教の起源」(1)宗教の起源とトランス状態

宗教の起源について、進化生物学はどう考えるか。イギリスの自然人類学者ロビン・ダンバーの著書『宗教の起源』によると、宗教はヒトにとって普遍的な現象であり、そこには脳が大きな役割を果たしているが、文化の影響も否めな...
収録日:2023/12/20
追加日:2024/01/30
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

スサノヲは動物的な力の神、大国主神は植物的な力の神

大国主神に学ぶ日本人の生き方(6)2度殺され、2度甦る神

長編詩「大国主」の朗読をさらに進めていく。大国主神は、世界神話でも日本神話でも稀なる「2度殺され、2度甦る神」である。だが考えてみれば、植物的な生命は、どこで死んで、どこで甦るのかがよく分からない部分がある。その...
収録日:2023/08/08
追加日:2024/01/14
鎌田東二
京都大学名誉教授

生と死の往来…助けられながら達成する最弱にして最強の神

大国主神に学ぶ日本人の生き方(3)一番弱いが、一番強い

大国主神はいったいどのような神様だったのか。出雲系の神々の1人である大国主神は、神話の中でどのような位置づけだったのか。「一番弱いけれども、一番強い」と鎌田氏は評する。また、生と死を行き来して、死からも力を得る神...
収録日:2023/08/08
追加日:2023/12/24
鎌田東二
京都大学名誉教授

【会員アンケート企画】戦争をなくすために必要なのは?

編集部ラジオ2023:12月6日(水)

会員の皆さまからお寄せいただいたご意見を元に考え、テンミニッツTVの講義をつないでいく会員アンケート企画。今回は「戦争をなくすために必要なのは何だと思いますか?」というテーマでご意見をいただきました。 この問に...
収録日:2023/11/29
追加日:2023/12/06
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア

世界の超富裕層は日本の比ではない…国単位の政策の限界性

経済と社会の本質を見抜く(2)マクロ政策に対するミクロ的視座

続いて考えるのは、それぞれの社会の「違い」がどのように影響するのか、ということである。欧米と日本では、労働市場の構造からして異なる経済を持っており、それが金融政策にも影響を与えている。そもそも「日本」や「アメリ...
収録日:2023/08/09
追加日:2023/11/05

「人間の健康にとって何がいいか」の答えが「読書」?

電脳社会の未来(3)再び中世のような時代になる

あるとき、テレビでAIが質問に対して答えを出していく番組をやっていたが、そのとき、「人間の健康にとって何がいいですか」と質問すると「読書」という答えが出され、「では健康によくて長生きする方法は何ですか」と尋ねたら...
収録日:2023/08/02
追加日:2023/09/29
執行草舟
実業家

江戸の絶景スポット、駿河町に隠された徳川家康の思惑

『江戸名所図会』で歩く東京~駿河町・本町(1)富士山と商業の町、駿河町

『江戸名所図会』を手がかりに江戸時代の街並みや生活をひもとく本シリーズ。今回は、いわゆる城下町である、江戸の町人地、駿河町にスポットを当てる。徳川家康や庶民にとって神聖な存在である富士山と江戸を取り結ぶ重要な場...
収録日:2023/06/07
追加日:2023/09/16
堀口茉純
歴史作家

20億人以上が肥満…飽食の時代に大事な「選食力」3カ条

飽食時代の「選食」のススメ(1)選食の提唱と「食の多様性」

世界の肥満者数が増加の一途をたどり、偏食や低栄養などの問題も叫ばれている昨今。そんな飽食の時代に対応するための食への態度として堀江氏が提唱するのが、食事の質と量を見極める「選食」である。では選食とはいったいどの...
収録日:2023/05/23
追加日:2023/08/24
堀江重郎
順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授

頭がいい人の脳はスカスカ?アストロサイトの重要な役割

知られざる「脳」の仕組み~脳研究の最前線(8)「頭の良さ」とアストロサイト

「頭が良い人」とはどのような人のことをいうのだろうか。脳研究の結果、衝撃的な事実が報告されている。IQが高い人はIQが低い人に比べて「脳がスカスカしている」というのだ。一体どういうことなのか。実はそこには「アストロ...
収録日:2022/10/21
追加日:2023/08/21
毛内拡
お茶の水女子大学 基幹研究院自然科学系 助教

フグ、サソリ、ヘビ…神経毒とイオンチャネルの危ない関係

知られざる「脳」の仕組み~脳研究の最前線(5)ニューロンが生み出す活動電位

脳が情報のネットワークを形成するために不可欠の細胞「ニューロン」は、いったいどのようにして情報を伝達しているのだろうか。鍵を握るのは「活動電位」と呼ばれる電気的活動だ。ニューロンは、活動電位によって細胞間の情報...
収録日:2022/10/21
追加日:2023/07/31
毛内拡
お茶の水女子大学 基幹研究院自然科学系 助教

江戸時代、参勤交代が果たした役割とその基礎としての五街道

江戸とローマ~アッピア街道と東海道(3)近代に通じる道

日本の街道はまっすぐな道が続くローマの街道とは異なり、防御を優先とした設計思想のもと発達してきたが、特に近代化に向かう時代、重要な役割を担った。「参勤交代」を研究した書籍には、「江戸における各藩の交流が、武士階...
収録日:2021/08/20
追加日:2023/07/19
本村凌二
東京大学名誉教授

人間の脳の中はホムンクルス…再発見の「機能局在」とは

知られざる「脳」の仕組み~脳研究の最前線(2)脳科学研究の歴史

古代エジプト時代から行われてきた脳研究だが、長い間、脳は単に血液を冷やす場所だと考えられて重要視されない時代が続く。しかし19世紀、フィニアス・ゲージの事故によって脳への認識が一変する。脳はその場所によって働きが...
収録日:2022/10/21
追加日:2023/07/10
毛内拡
お茶の水女子大学 基幹研究院自然科学系 助教

脳が生きている、死んでいるとは?最新研究で迫る脳の秘密

知られざる「脳」の仕組み~脳研究の最前線(1)脳科学と「ミクロのマクロの隔たり」

脳科学は医学のみならず、教育や経済にもその知見が応用される注目の分野である。その最前線ではいったいどのような研究成果が生み出されているのだろうか。まずは四つの次元に分けられる脳科学という学問を概説。続いて、無数...
収録日:2022/10/21
追加日:2023/07/03
毛内拡
お茶の水女子大学 基幹研究院自然科学系 助教

ギルガメッシュ叙事詩が描く「森の神」の殺害と死後の世界

メソポタミア神話の基本を知る(2)ギルガメッシュと「イナンナの冥界下り」

メソポタミア神話というと、『ギルガメッシュ叙事詩』という言葉をよく耳にする。この物語には、英雄王ギルガメッシュが森の神フンババを打ち倒す物語が描かれている。これはまさに、人間の力で自然を征服し、都市文明をつくり...
収録日:2022/04/12
追加日:2023/06/21
鎌田東二
京都大学名誉教授

オオカミはいつイヌになったか…犬の起源と家畜化の歴史

もっと知りたいイヌのこと(1)イヌの歴史を振り返る

イヌは「人類の最古の友」とも呼ばれる存在だ。オオカミがイヌになり、われわれの家庭のペットとして「うちの子」と呼ばれるようになるまでには、どのような経緯があったのか。まだまだ分かっていないことは多いが、最新の研究...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/06/12
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

「食乱れて、民族滅ぶ」今こそ和食に注目すべきわけ

和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(4)日本の遺産を守れ

発酵食による免疫増進という素晴らしい伝統を持ってきた日本人は、納豆汁のようなすぐれたスタミナ食を生み出し、日本酒を伝えてきた。しかし、ここ数十年で激増した肉食の脅威は、世界遺産たる和食の牙城を揺さぶっている。小...
収録日:2023/01/24
追加日:2023/04/29
小泉武夫
農学博士

日本人は地球上最もベジタリアンだった?和食の7つの基本

和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(1)和食の特徴と日本人

ユネスコ無形文化遺産に「和食」が登録されたのは、大きな話題になった。国の「日本食文化の世界遺産登録に向けた検討会」委員として尽力された小泉武夫氏に、和食の魅力の真髄を伺う。「良い水での調理」「心と体のための食事...
収録日:2023/01/24
追加日:2023/04/08
小泉武夫
農学博士

ゲノム編集技術も培養肉へ展開可能!課題は社会受容性

培養肉研究の現在地と未来図(5)これからの培養肉研究と社会受容性の問題

技術がいくら進歩しても、それを人々が拒んで使わなければ、その技術は社会に普及しない。進展著しい培養肉研究を、人々はいったいどのように受け止めているのだろうか。大規模な調査によって、日本人の培養肉への抵抗の強さが...
収録日:2022/10/11
追加日:2023/02/07
竹内昌治
東京大学大学院情報理工学系研究科 教授

培養肉が社会で受け入れられるための「3つの課題」

培養肉研究の現在地と未来図(4)「本物の肉」再現への課題

日進月歩の培養肉研究において、本物と遜色ない肉をいかに培養するかについてはまだまだ課題も少なくない。特に、本物同様の肉の厚みを再現するには技術的な困難がある。肉の構造や味を分析し、その再現を試みる研究の現在と課...
収録日:2022/10/11
追加日:2023/01/31
竹内昌治
東京大学大学院情報理工学系研究科 教授

「新しい資本主義」の重点投資分野は実現可能な国家戦略か

岸田内閣「新しい資本主義」を徹底検証(3)総花的な成長戦略と重点投資分野

2022年に入り、岸田内閣は、資産所得倍増プラン、科学技術の戦略的支援、スタートアップ企業の育成計画など、さまざまな成長戦略を掲げてきた。一見すると有意義なプランが並んでいるようにも見えるが、果たして重点ポイントは...
収録日:2022/07/07
追加日:2022/10/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

お金は使い放題…札束を投げて遊ぶほどだった幼少時代

作用と反作用について…人間と戦争(5)お金と読書

背骨がきちんと通るためには教育や生育環境も重要である。執行草舟の父は大変な教養人で、三井物産の英語の仕事を一手に引き受けるほどの語学力があり、その縁もあって、戦後、GHQの物資を運ぶ会社の社長を務め、20代で大金...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/07/29
執行草舟
実業家

アインシュタインも不要?アルゴリズム革命で生じた大転換

続・シリコンバレー物語~創業者群像と課題(6)アルゴリズム革命〈下〉

アルゴリズム革命は科学方法論に大変革をもたらした。理論駆動型からデータ駆動型への大転換である。きっかけとなったのは、1990年代に行われた「ヒトゲノム解読計画」。その後、大量のデータと超高速のコンピュータはデータサ...
収録日:2021/07/20
追加日:2022/06/14
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「会社の善なるもの」と「個人の善なるもの」が共鳴する

自信について(4)大和魂のあり方を問う『源氏物語』

企業理念の実現に向けて行動すれば、会社はよいほうに向かいだす。行動するために必要なのは「勇気」だが、じつは勇気を持つのが一番難しい。勇気を理解するには、民主主義や平等思想などを1回捨てて、「魂」の問題を考える必要...
収録日:2022/01/25
追加日:2022/04/15
対談 | 執行草舟田村潤

mRNAを利用した膵臓がんの「血管新生阻害療法」とは

ナノテクノロジーでがんに挑む(6)ユニットPICとmRNAによるがん治療

がん治療におけるユニットPICとメッセンジャーRNA(mRNA)の具体的な活用事例を紹介する。ドラッグデリバリーシステム(DDS)の観点から、がん治療に新たな可能性を与える2つの画期的な事例は、ナノマシンがもたらすことになる...
収録日:2021/05/12
追加日:2022/04/02
片岡一則
ナノ医療イノベーションセンター センター長

核酸医薬が抱える課題解決へ、進む「ユニットPIC」研究開発

ナノテクノロジーでがんに挑む(5)脳腫瘍治療のためのDDS活用<後編>

脳腫瘍治療のためドラッグデリバリーシステム(DDS)を用いた3つ目のアプローチはサイズチューニング、言い換えると「キャリアシステムの正確なナノサイズ制御」である。抗体サイズの「ユニットPIC」の開発によって、核酸医薬が...
収録日:2021/05/12
追加日:2022/03/26
片岡一則
ナノ医療イノベーションセンター センター長

テロメアの長さが「がんリスク」と「老化」のカギを握る

テロメアから考える「アンチエイジング」(1)老化とテロメアの関係

近年、老化を遅らせたり、老化した細胞を若返らせたりする「アンチエイジング」に関する科学的な研究が盛んに行われている。そのカギとなるのが「テロメア」と呼ばれる染色体の末端にある構造である。テロメアの長さと老化や疾...
収録日:2022/01/27
追加日:2022/03/24
堀江重郎
順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授

オークションはゲーム理論の世界にうまくフィットする

ビジネス・エコノミクス(3)ゲーム理論とオークション

経済学を理解するための基本的なツールとして、今や欠かせないのが「ゲーム理論」である。その活用は経済学だけでなく、政治の世界や生物の分野など多岐に渡る。そこで今回は、オークションの具体例からゲーム理論について考え...
収録日:2021/12/09
追加日:2022/03/03
伊藤元重
東京大学名誉教授

進化的に「おかしい」現代生活…人間にとって良い食事とは

進化医学からみた現代の病気(3)食への影響と人類学からの提言

人類の進化において、食事はどのような影響を与えてきたのか。現代では、生活習慣病とも密接な関係のある超加工食品の健康被害や、食料生産における環境汚染も指摘されている。ヒトにも地球にも優しい持続可能な食環境の改善・...
収録日:2021/11/15
追加日:2022/01/18
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

30分以上同じ姿勢はNG!生活習慣病の予防としてすべきこと

進化医学からみた現代の病気(2)感染症と生活習慣病

厚生労働省による感染症の類型分けを見ていると、そのほとんどが1900年代以降に発生していることが分かる。しかもこの100年で急増している。なぜ近代において病気が増えているのか。また、それらを防ぐにはどうすればいいのか。...
収録日:2021/11/15
追加日:2022/01/11
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

ヒトはなぜ病気になるのか――進化医学で考える4つの原因

進化医学からみた現代の病気(1)人類の進化と病気の関係

日本人の死因の第一位となっているがんや生活習慣病など、病気は常に私たちの生命を条件づけている。そうした病気とヒトの関係を進化生物学の観点から考えるのが、「進化医学」である。では、現代の病気は人類の進化とどのよう...
収録日:2021/11/15
追加日:2022/01/04
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

「先祖を愛する気持ち」と「不合理を愛する気持ち」

勇気について(5)不合理を愛する勇気

村井氏は物事を「主観」と「客観」など、つねに二律背反で考えてきた。これは「不合理を愛する勇気」でもある。世の中の不合理を受け入れることができると、アウフヘーベンもできるようになる。不合理といえば、先祖もまた不合...
収録日:2021/09/02
追加日:2021/11/26
対談 | 執行草舟村井満

ワクチンによる抗体の生成は? 免疫はどこまで続く?

ウィズ・コロナ時代の医学展望(4)ワクチン接種の現状と症状の長期化

最近、問題になっているのが長期的な新型コロナ患者が増えてきているということだ。中にはPCR検査がずっと陽性のままという患者もいるという。感染予防や重症化防止にはワクチン接種が有効なのだが、ワクチンによる抗体の形成に...
収録日:2021/09/01
追加日:2021/10/21
堀江重郎
順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授

努力した分は必ず報われる――「教育」という名の環境の力

現代の小児科学と最高の子育て(4)環境の力と教育効果

遺伝の「変わらぬ力」に対して、環境には「変わる(変える)力」という特徴がある。また、遺伝の「守る力」に対して、環境は「育む力」という特徴もある。ただし環境の力は不確かで流動的なため、追い風としても向かい風として...
収録日:2021/07/14
追加日:2021/09/25
高橋孝雄
慶應義塾大学名誉教授(医学部)

マルチスケールエンジニアリングによる安心で安全な未来

教養としてのナノテクノロジー(10)界面現象とマイクロ流体システム

ナノメートルスケールの発見をメートルサイズスケールの人間の生活に役立てるには、実用に供するデバイスをつくり出す必要がある。近年、マイクロ流体システムを使用したデバイスの開発により、医療効率が格段に上がることが予...
収録日:2021/03/29
追加日:2021/09/23

遺伝の力を示す3つの特徴とは何か

現代の小児科学と最高の子育て(3)遺伝の力と個性の存在

遺伝というと「努力しても所詮ムダ」という限界のように言われることがあるが、それは逆である。遺伝子は常に変わらない力としてわれわれとともにあり、多少のばらつきによってそれぞれの個性を生んでいる。人間にとって本当に...
収録日:2021/07/14
追加日:2021/09/18
高橋孝雄
慶應義塾大学名誉教授(医学部)

過度の「負」のストレスは遺伝子に悪影響を及ぼす

現代の小児科学と最高の子育て(2)遺伝子と環境の相互関係

「子どもが育つ」と一口にいっても、そこには人としてのかたちが変化する「成長」と、機能が向上する「発達」という両方の側面がある。そもそもかたちがあってこそ、そこに「機能」は宿るが、出発点となるかたちを設計するのが...
収録日:2021/07/14
追加日:2021/09/11
高橋孝雄
慶應義塾大学名誉教授(医学部)

困難の克服と幸せな人生の獲得、それが小児科学の目的

現代の小児科学と最高の子育て(1)現代の小児科学の役割

現代の小児科学が果たす役割とは何か。医療水準が数十年前から急激な進歩を遂げている現在、小児科学が目指すのは、子どもがどんな困難も克服し、幸せな人生を手にすることである。(全7話中第1話)
収録日:2021/07/14
追加日:2021/09/04
高橋孝雄
慶應義塾大学名誉教授(医学部)

母親の胎内環境の状態が及ぼす胎児の性分化への影響

性はなぜあるのか~進化生物学から見たLGBT(3)性分化の複雑性と性の不一致

雌と雄への性分化には、遺伝子のさまざまな働きによって起こる複雑な過程がある。さらにこれは胎児のときに起こることから、母体からの影響を受けることになる。そうした中、からだの性と脳の性が不一致となり、典型的ではない...
収録日:2021/06/21
追加日:2021/08/24
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

SRY遺伝子とは何か?哺乳類の性決定の仕組み

性はなぜあるのか~進化生物学から見たLGBT(2)哺乳類の性分化

雌雄同体や性転換を行う生物がいる一方で、ヒトを含む哺乳類の性は、一度決まると自然に変わることはない。遺伝子によって雌と雄が決まる際に、性決定のキーになるのがY染色体上にある「SRY遺伝子」の働きである。いったいどの...
収録日:2021/06/21
追加日:2021/08/17
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

なぜリベラルアーツが、ビジネスの成功に必要不可欠なのか

営業から考える企業戦略(6)「大義」と「野性の精神」

激動の現代にあって、日本企業はどのように乗り切っていくべきか。それにはやはり、「自分たちの会社は、こんなものではない、もっと高みに行くのだ」と挑戦する「勇気」が必要だと田村氏は言う。そして、そのような「大義」を...
収録日:2020/09/25
追加日:2021/08/16
田村潤
元キリンビール株式会社代表取締役副社長

なぜ雄と雌の2つの性別があるのか…「性」の謎とLGBT

性はなぜあるのか~進化生物学から見たLGBT(1)有性生殖と無性生殖

生殖には「無性生殖」と「有性生殖」の2種類がある。ヒトは雌と雄が交配して子孫を残す「有性生殖」を行う生物だが、子孫を残すという意味では、個体が単独で新しい個体をつくる「無性生殖」のほうが有利である。にもかかわらず...
収録日:2021/06/21
追加日:2021/08/10
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

「営業はコスト」と捉えると失敗する。価値を生む源泉だ

営業から考える企業戦略(4)営業はコストではない

昨今、日本企業の中で「営業はコスト」として軽視される傾向がある。しかし、これは明確に間違いである。なぜなら、営業はイノベーションの源泉だからだ。そのためには、営業における基本の徹底として、「営業の基本」のレベル...
収録日:2020/09/25
追加日:2021/08/02
田村潤
元キリンビール株式会社代表取締役副社長

『LIFESPAN 老いなき世界』が突き付けた永遠の命の意味

老いなき世界が告げるもの~永遠の命は本当に必要なのか~

人新世によって人間活動に警鐘が鳴らされる時代にあって、人間の老化を治療しようという書籍が出版された。デビッド・シンクレアとマシュー・D・ラプラントの共著による『LIFESPAN 老いなき世界』である。生きものが老化して死...
収録日:2021/04/19
追加日:2021/07/11
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

なぜ日本はワクチン開発が遅れてしまったのか

感染症予防・がん治療に使えるmRNAワクチン(5)科学技術立国・日本の現状と課題

mRNAワクチンについての一連の講義を踏まえて、「液性免疫・細胞性免疫」「腫瘍関連抗原・ネオ抗原」それぞれの仕組みとその違い、ワクチン開発の状況、そしてなぜ日本のワクチン開発が遅れたのか、その要因と日本の課題など、...
収録日:2021/04/13
追加日:2021/07/09
内田智士
東京医科歯科大学 難治疾患研究所 教授

アメリカの「もう一つの顔」はハートランドにある

米国史から日本が学ぶべきもの(4)アメリカの「もう一つの顔」

第一次世界大戦後、ウィルソンに代わって政権を担ったのは共和党のウォレン・ハーディングであった。「常態への復帰」を掲げて、民主党のコックスに大差をつけて当選した彼の政策には、トランプ政権との類似性が多く見られる。...
収録日:2021/05/21
追加日:2021/07/03
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事

アメリカの全体像をつかむ上で理解すべき「いくつもの顔」

米国史から日本が学ぶべきもの(1)アメリカ社会の複雑性

1960年の「日米安保条約」の締結により、アメリカは日本で唯一の同盟国となった。しかし、われわれは本当にアメリカを理解しているといえるのか。戦前日本の3人の知米家と当時のアメリカ大統領の特徴から、アメリカ社会が持つ複...
収録日:2021/05/21
追加日:2021/07/03
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事

mRNAワクチンのゴールはがん免疫サイクルを回すこと

感染症予防・がん治療に使えるmRNAワクチン(4)mRNAを使ったがん免疫治療

日本で最も死亡率の高い病気であるがん。がんについての研究はかなり進んでいるものの、その病気の複雑さからより洗練された手法が求められている。そこで注目されているのが「がん免疫治療」である。治療のためのがんワクチン...
収録日:2021/04/13
追加日:2021/07/02
内田智士
東京医科歯科大学 難治疾患研究所 教授

トインビーが述べた、民族が滅びる「3つの条件」とは?

脱人間論(11)理想、歴史、数量化

20世紀以降、「ヒューマニズム」の名のもと、世界中でエリート教育をしなくなった。だが昆虫ですら、エリートがいなくなれば、その種は滅びる。人類が築き上げてきた諸文明にも、エリート製造システムが機能していた。歴史家の...
収録日:2021/03/18
追加日:2021/07/02

10分でわかる「ワクチンの歴史としくみ」

感染症予防・がん治療に使えるmRNAワクチン(3)感染症とワクチン開発

そもそもなぜワクチンによって感染症が予防できるのか。その基本的な作用と、天然痘に始まるワクチンの歴史を概観していく。現在ではウイルスを使わない新しいタイプのワクチンが開発されており、その一つであるmRNAワクチンは...
収録日:2021/04/13
追加日:2021/06/25
内田智士
東京医科歯科大学 難治疾患研究所 教授

なぜmRNA医薬が最近、注目されるようになったのか

感染症予防・がん治療に使えるmRNAワクチン(2)タンパク質医薬とmRNA医薬

生命現象の中核を担っているタンパク質。それは医療の分野でも注目を集めており、現在では世界の医薬品売上の上位ほとんどをタンパク質医薬が占めている。しかし、優れた特徴をもつタンパク質医薬にも多くの課題がある。今まさ...
収録日:2021/04/13
追加日:2021/06/18
内田智士
東京医科歯科大学 難治疾患研究所 教授

コロナだけでなく個別化医療の可能性を秘めたmRNAワクチン

感染症予防・がん治療に使えるmRNAワクチン(1)mRNAとは何か

新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、ワクチンへの関心が高まっている。そしてまさにこの対策に使われているのが「メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン」である。mRNAとは何なのか、既存のワクチンと何が異なるのか。...
収録日:2021/04/13
追加日:2021/06/11
内田智士
東京医科歯科大学 難治疾患研究所 教授

セルフコントロール能力は訓練によって鍛えることができる

「怒り」の仕組みと感情のコントロール(4)自制心を鍛える

怒りを鎮めるための抑制機能の働きと関連して注目されているのが「セルフコントロール」だ。これは「自制心」とも言い換えることができるが、将来のより大きな成果のために自己の衝動や感情をコントロールし、目先の欲求を辛抱...
収録日:2020/11/10
追加日:2021/03/17
川合伸幸
名古屋大学大学院情報学研究科教授

2021年世界と日本の安定回復へ鍵となる7つの焦点

2021年激変する世界と日本の針路(1)7つの焦点とコロナパンデミック

2021年、世界は昨年(2020年)に続きコロナ禍に見舞われ、ますます混乱している。はたして今後、安定した社会へと回復することはできるのか。今回のシリーズ講義では、コロナ(CV)パンデミック、アメリカ、中国、巨大IT産業、B...
収録日:2021/02/02
追加日:2021/02/20
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

PCR検査の徹底と、隔離方針の明確化が必要不可欠だ

第2次緊急事態宣言・コロナ対策再検証(2)PCRと隔離

今回の新型コロナウイルスの最大の問題は、無症状者や軽症者がウイルスを感染させてしまうことである。検温や手指の消毒を徹底している病院でも院内感染が起きてしまうのは、まさに無症状者がすり抜けてしまうからだ。であるな...
収録日:2021/01/08
追加日:2021/01/15

なぜカトリックに飛び込んだら、日本の核心が見えたのか

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(6)先祖信仰とカトリック

カトリックは、キリスト教への信仰のなかから「魂の不滅」を掴む。一方、古来日本人は、「先祖が見ている」「子孫からも恥ずかしくない先祖になれ」というような考え方を通して「日本的な魂の不滅」を実感していた。渡部昇一先...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/11/13

米中間で技術的優劣をめぐる戦いが先鋭化している

米国の対中政策~戦略の現状と課題(4)先端技術をめぐる米中競争

エスカレートする米中の対立はその舞台を「最先端技術」、すなわちイノベーション競争に置いている。アメリカはいまだ自国を「主力(Leading Player)」と考え、中国を「挑戦者(Challenging Player)」もしくは「追随する競合...
収録日:2020/10/07
追加日:2020/10/27
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

本質をズバリとつかむ「直観力」はいかに獲得されるのか

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(3)直観力の根源とは?

あるときは、エーゲ海を泳いで西洋文明と日本文明の違いを悟った渡部昇一先生。またあるときは、自慢の最新式のオフィスを見て、「これは上司は楽でいいですね。監視しやすいから」と喝破してみせた渡部昇一先生。さらに子ども...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/10/23

「本当の愛」に基づくイメージは絶対に現実化する

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(2)運命への愛と夢の実現

 渡部昇一先生は、「運命を愛する」人間であった。だが同時に渡部昇一先生は、若い頃、大島淳一名義で翻訳していたジョセフ・マーフィーの『眠りながら成功する――自己暗示と潜在意識の活用』が唱えていた「イメージすることに...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/10/16

なぜ、あれほど「底抜けな明るさ」でいられたのか?

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(1)「温かい家庭」という衝撃

渡部昇一先生の長男である渡部玄一氏(チェロ奏者)と、渡部昇一先生の著作を読み尽くしている著述家の執行草舟氏が、渡部昇一先生の思い出を語らいながら「教養」と「明朗なる人生」について考察を重ねていく珠玉の対談。渡部...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/10/09

すべてを受け入れることで、他者のために生きる自己が実現する

真のやる気とは何か(14)「素直な心」が強さを創る

「真のやる気」について長い時間を語り合った末に、執行氏と田村氏がたどりついたのが「他者のために生きる」「素直な心」というキーワードだった。日本の根幹にある「他者のために」という心を取り戻せば、自らの使命が明確に...
収録日:2020/04/10
追加日:2020/10/02
対談 | 執行草舟田村潤

日本人が理解しにくい米中関係の歴史の「後ろ暗い関係」

歴史から見た中国と世界の関係(2)200年以上の歴史を持つ米中関係

アメリカと中国の関係は、ある意味アメリカと日本よりも親密である。アメリカは独立以前から、中国と貿易関係にあった。またアヘン戦争後はアメリカも中国にアヘンを売っていた。さらに辛亥革命で清朝が倒れると、中華民国を民...
収録日:2020/08/21
追加日:2020/09/28
中西輝政
京都大学名誉教授

「幸せをめざす人は不幸、めざさない人は幸せ」という研究がある

「心から幸せになるためのメカニズム」を学ぶ(6)独立と自分らしさの「ありのままに因子」

「独立と自分らしさの因子」、(ありのままに因子)が、幸せになるための4つ目の因子である。他人と比較しすぎず、自分らしくいることで、幸福度は高まる。4つの因子はどれも重要で相互に関係しているが、その一方で実は「幸せ...
収録日:2020/07/01
追加日:2020/09/08
前野隆司
武蔵野大学ウェルビーイング学部、学部長

「なんとかなる因子」を高めるには「ありがとう因子」が重要

「心から幸せになるためのメカニズム」を学ぶ(5)前向きと楽観の「なんとかなる因子」

幸せになるための3つ目の因子は、「なんとかなる因子」だ。「なんとかなるさ」と楽観的に考えて自己受容を高めることで、幸福度は高まる。しかし、遺伝子的に見ても日本人は心配性になりやすい傾向があることが分かっている。そ...
収録日:2020/07/01
追加日:2020/09/01
前野隆司
武蔵野大学ウェルビーイング学部、学部長

世界経済は「大封鎖」――大恐慌以来の景気後退もとIMF警告

コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(6)ワクチン開発の長期化とIMFの経済予測

コロナウイルスには頻繁に変異が起こりやすいという特徴があるため、このウイルスに対処するためのワクチンを開発・製造するのは非常に難しい。こうした対応の難しさもあり、予期せぬ感染拡大を招き、IMFも景気後退に関して当初...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/08/30
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

再感染を防ぐために世界で進められている3つの対策

コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(4)再感染防止への各種対策

再感染の拡大を防ぐために、さまざまな対策が各国で取られている。検査体制の拡充や、接触を記録するアプリの開発、新たな治療薬の開発など、さまざまな分野で急ピッチの開発が進められている。とりわけワクチンの開発は非常に...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/08/28
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

免疫パスポートの交付は抗体量を測定するだけでは難しい

免疫の仕組みからポストコロナ社会を考える(7)免疫と検査の実態

一口に免疫といっても、抗体に関していえば、善玉と悪玉などの違いがあり、それ以外の免疫系の働きも無視できない。総合的に見て、個人の免疫力の有無を正確に判断する方法はまだ存在しない。PCR検査や抗原検査も、検査対象、コ...
収録日:2020/06/04
追加日:2020/07/02

抗体ができても、病原体を殺す善玉抗体だけとは限らない

免疫の仕組みからポストコロナ社会を考える(6)抗体の種類とワクチン開発

コロナウイルス対策として抗体の重要性が叫ばれるようになったが、その実情はよく知られていない。抗体には実は、善玉抗体や悪玉抗体など複数あり、実際に感染拡大を抑えるものだけではなく、逆に感染を促進させてしまうものも...
収録日:2020/06/04
追加日:2020/07/01

私たちの免疫能力は後天的に決まるのか遺伝によるものなのか

免疫の仕組みからポストコロナ社会を考える(5)集団免疫獲得と地域差

スウェーデンは、強い自然免疫力を持つ人たちによる集団免疫の獲得を目指して生活への制限を極力行わない方針を取ったが、その代償として日本よりも多くの死者を出した。一方、日本は比較的緩い制限でとどめたが、良い結果を得...
収録日:2020/06/04
追加日:2020/07/01

人間科学は宗教や哲学ではなく生物学的に人の心を見る学問

98歳の医師が明かす「生物学的教育論」(1)人間科学と危機感

昨今、教育に関する議論はますますヒートアップしてきており、学力だけではない人間力を高めることの重要性が各所で指摘されている。その中でも、井口潔氏の掲げる「生物学的教育論」というコンセプトは、非常にユニークなもの...
収録日:2020/01/11
追加日:2020/06/25
井口潔
九州大学名誉教授

新型コロナ対策のために各国の政治・社会構造を研究せよ

脱コロナへの課題と展望(1)各国の比較から見えてくるもの

ウイルス禍にいかに立ち向かうか。小宮山宏先生と曽根泰教先生の対談で、日本の対策の課題と展望について検討する緊急講義。まず指摘がなされるのは、各国の状況を比較検討することの重要性である。そこには、近隣国でも致死率...
収録日:2020/04/22
追加日:2020/05/02

新型コロナに罹っても「軽症化させる」ための日々の実践

COVID-19戦時下の今できること(5)日々の実践に向けて

今一番重要なのは、適切な情報を集めることである。公衆衛生は基本的に集団単位で行われるが、個人レベルでの疾患の程度とウイルス感染のリスクについては、個別的に収集する必要がある。こうした情報収集により、ウイルスにか...
収録日:2020/04/02
追加日:2020/04/14
堀江重郎
順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授

免疫力アップにはBCG接種、朝鮮人参、ビタミンDが有効

COVID-19戦時下の今できること(3)免疫機能を高めよ<1>

ウイルスに立ち向かうためには、免疫力を高めることが重要である。そのためには、免疫力を高める要素を熟知すると同時に、それを低下させてしまう要因や習慣を正しく理解し、対処することが求められる。(全5話中第3話)
収録日:2020/04/02
追加日:2020/04/14
堀江重郎
順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授

ウイルスの大流行を招くのはグローバル化の負の側面

ウイルスの話~その本質と特性(3)ウイルスの起源とグローバル化との関係

ウイルスの起源はどこにあるのか。起源はウイルスごとに異なるが、サル、ブタ、ニワトリ、水鳥などがウイルスに感染し、ヒトと一緒に暮らすことで接触が高まるあいだにそのウイルスが突然変異を起こし、ヒトに感染するようにな...
収録日:2020/02/17
追加日:2020/03/12
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

大きな被害をもたらす一本鎖RNAのウイルスとは

ウイルスの話~その本質と特性(2)感染メカニズムとDNA・RNA

ウイルスにはDNA(二本鎖)を持っているものとRNA(一本鎖)しか持っていないものが存在する。ポイントは変異の速度で、DNAウイルスは頻繁に変異が起こらないため、その間にワクチンを開発することができる。一方、RNAだけしか...
収録日:2020/02/17
追加日:2020/03/12
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

きわめて特異的な「ウイルスと宿主の関係」

ウイルスの話~その本質と特性(1)生物なのか、そうではないのか

ウイルスとはいったい何なのか。彼らは生物とは異なり、自分でエネルギーを生み出して生存するわけではなく、遺伝情報のみを持ち、他の生物の機能を利用して自らを複製している。そうした「ウイルスと宿主の関係」はきわめて特...
収録日:2020/02/17
追加日:2020/03/12
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

縄文時代の「結婚、家族」を探る…現代との大きな違いとは

概説・縄文時代~その最新常識(9)縄文時代の家族像

縄文時代、「家族」はどのようなものであったのだろうか。当時の社会状況を考えると、結婚相手は生まれた時点であらかじめ決められていた可能性が高く、現代のいわゆる自由恋愛は基本的になかったと考えるのが自然だという。ま...
収録日:2019/06/04
追加日:2019/11/12
山田康弘
東京都立大学人文社会学部人文学科歴史学・考古学教室 教授

縄文人と現代人を比較すると、どれほどの違いがあるか?

概説・縄文時代~その最新常識(4)縄文人の身体的・遺伝的特徴

縄文人とはどのような人々だったのだろうか。身体的特徴から見ると、現代人よりもたくましいが、日本列島内部での差異はほとんど見られない。しかし、DNAの分析手法の発展により、遺伝子解析を行えるようになった結果、南北で顕...
収録日:2019/06/04
追加日:2019/10/15
山田康弘
東京都立大学人文社会学部人文学科歴史学・考古学教室 教授

世の中に知られていない日本人類学の負の遺産

人類学と「人種差別」(3)人類学者の使命

人類学の研究という名目で、略奪、収奪を被ってきた先住民の扱いに関して、法律が整い、論争に解決がつくようになったのはごく最近、2010年以降のことだ。しかし、人類学者が先住民と対立していては問題の解決にはならないと、...
収録日:2019/03/04
追加日:2019/07/09
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

明治期、日本の人類学者は「先住民」をどう捉えていたのか

人類学と「人種差別」(2)人類学の成立と先住民の扱い

人類学の成立期は、西欧諸国によって世界中が植民地化して征服されていった19世紀で、先住民への人権というものが広がっていない時代だった。その時、どのようなことが行われていたのか。先住民への扱いはどのようなものだった...
収録日:2019/03/04
追加日:2019/07/02
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

人間には動物とは異なる文化の仲間意識がある

AIに善悪の判断を教える方法~新しい道徳論(4)人間と動物の道徳の違い

東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻教授の鄭雄一氏は、人間の道徳に個別のおきてと個別の社会を超えた共通のおきてがあるという二面性の認識が重要であると説く。この人間の道徳は、バーチャルな仲間意識を...
収録日:2018/06/20
追加日:2019/06/18
鄭雄一
東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻教授

現代でも日本への「渡来」は続いている

核DNAからさぐる日本のルーツ(11)三段階渡来説

現代の日本では、東北と出雲が似ているといった多様なゲノムの傾向が見られる。シリーズ最終話では、ゲノムを用いた新たな研究発見を踏まえ、従来の二重構造モデルでは説明できない、新たな三段階渡来モデルを提唱する。(全11...
収録日:2018/09/26
追加日:2019/04/17
斎藤成也
国立遺伝学研究所 名誉教授

遺伝子からみる出雲と東北の知られざる類似性

核DNAからさぐる日本のルーツ(10)内なる二重構造

日本の遺伝的な類似性について検討すると、やはり近くの地域は似てくる、と考えたくなる。だが、斎藤成也氏によれば、必ずしもそうではないという。例えば、東北は沖縄に似ており、出雲は東北に似ている。一体これは何を意味す...
収録日:2018/09/26
追加日:2019/04/14
斎藤成也
国立遺伝学研究所 名誉教授

縄文人から現代日本人にDNAが伝わっている割合は12%

核DNAからさぐる日本のルーツ(9)縄文人の起源

旧石器時代と縄文時代は、人間のDNAとしては連続しているということが、最新の研究で分かってきた。研究は現在も進行中だが、どういうことなのか。今回は、系統樹を用いて、ヤポネシア人の集団の関係と、縄文人の起源を検討する...
収録日:2018/09/26
追加日:2019/04/12
斎藤成也
国立遺伝学研究所 名誉教授

縄文人のゲノムDNAを決定…比較分析で見えてきたこと

核DNAからさぐる日本のルーツ(8)縄文人のゲノムを得る

核ゲノムの分析を行うことで、膨大なデータが得られるようになった。斎藤成也氏は、縄文人のゲノムデータを得ることで、東ユーラシア人とヤポネシア人の各集団がどれほど似ているかを分析することに成功した。(全11話中第8話)
収録日:2018/09/26
追加日:2019/04/10
斎藤成也
国立遺伝学研究所 名誉教授

縄文人と弥生人の混血は古墳時代から始まった

核DNAからさぐる日本のルーツ(7)縄文人と弥生人の混血

ヤポネシア人には、縄文人の血を残すアイヌ人とオキナワ人、弥生人の血を引くヤマト人の二重の構造があると、これまで論じられてきた。彼らは、どこで出会ったのだろうか。今回は、古墳時代の東北を取り上げる。(全11話中第7話)
収録日:2018/09/26
追加日:2019/04/07
斎藤成也
国立遺伝学研究所 名誉教授

ゲノムDNA解析で見えてきた「縄文人の遺伝」驚愕の真実

核DNAからさぐる日本のルーツ(6)二重構造モデルの修正

ミトコンドリアやY染色体の特徴は、さかのぼっても一人の祖先のものがそのまま遺伝することにある。これでは情報量が少なすぎてルーツは分からない。そこでヒトゲノムを用いた分析を行ったが、驚くべき結果が出たという。それは...
収録日:2018/09/26
追加日:2019/04/05
斎藤成也
国立遺伝学研究所 名誉教授

遡っていけば、赤の他人でもみんな親戚同士

核DNAからさぐる日本のルーツ(5)核ゲノムのSNPに着目

科学の発達により、ミトコンドリアDNAに着目するのではなく、ヒトゲノムを分析する方法が近年、登場し、これによって得られるデータが膨大に増えた。今回は、核ゲノムを用いた新たな研究手法について解説する。(全11話中第5話)
収録日:2018/09/26
追加日:2019/04/03
斎藤成也
国立遺伝学研究所 名誉教授

生物の進化を学ぶのにおすすめの本

私のおすすめ本:『進化 生命のたどる道』

生物学の中でも進化生物学が一番面白いと長谷川眞理子氏は言う。その氏が進化についての多くの本の中から特におすすめの本を紹介する。それは、生物の進化に関する「なぜ」や「どのように」といった問いに応えてくれる貴重な書...
収録日:2019/03/04
追加日:2019/04/01
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

日本人のルーツについて考えるための本

私のおすすめの本~日本の成り立ちについて考えるために~

私たちはどこからきたのかという疑問がある。そんな、ヤポネシア人、日本列島人の成り立ちについて考えるためには、どのような本を読めばいいのだろうか。長年研究を続けてきた斎藤成也氏が、4冊の本を薦めてくれた。
収録日:2018/09/26
追加日:2019/04/01
斎藤成也
国立遺伝学研究所 名誉教授

DNAではヤマト人と大陸人、アイヌ人とオキナワ人が近い

核DNAからさぐる日本のルーツ(4)二重構造モデル

ヤポネシアの人々は、どのようにして遺伝的に形成されてきたのか。その研究に関して、基本的には1980年代以降登場してきた二重構造モデルが支持されており、その中でゲノムデータを用いた方法が登場しているという。今回はその...
収録日:2018/09/26
追加日:2019/03/31
斎藤成也
国立遺伝学研究所 名誉教授

原人・旧人・新人は長い年月をかけて分岐と混血を重ねた

核DNAからさぐる日本のルーツ(2)原人・旧人・新人

かつて、世界は現在とは大きく異なり、サフール大陸やスンダランドといった、今では海に沈んだ地域もあった。そこにはどのような人が住んでいたのだろうか。今回は、アフリカから出ていった人々の種類と、どのようにして彼らが...
収録日:2018/09/26
追加日:2019/03/26
斎藤成也
国立遺伝学研究所 名誉教授

人類の祖先たちの「出アフリカ」…その時期はいつ頃?

核DNAからさぐる日本のルーツ(1)人類の起源と広がり

日本に現在住んでいる私たちは、いったいどこからやってきたのか。国立遺伝学研究所教授の斎藤成也氏は、DNAの研究を通して、この問いに挑んでいる。まずは、人類の起源と、彼らがどのようにして日本に来て、他の地域にも広がっ...
収録日:2018/09/26
追加日:2019/03/23
斎藤成也
国立遺伝学研究所 名誉教授

21世紀のリベラルアーツを定義する

21世紀のリベラル・アーツ

未知の問題に立ち向かい、深みのある意思決定をするためには、「生きるための知的力」が必要だ。知力、すなわち、考える力が生きる力に直結する今、これからの人生を支える「21世紀のリベラル・アーツ」は、どうすれば身に付け...
収録日:2019/01/11
追加日:2019/03/12
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授