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「勝利」の検索結果

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ペロポネソス戦争でのアテナイの失敗…地政学から見た教訓

地政学入門 歴史と理論編(4)シーパワーとランドパワーの教訓

古代ギリシアでアテナイという「シーパワー」と、スパルタという「ランドパワー」が長い戦争をした「ペロポネソス戦争」がある。当時のアテナイの将軍・トゥキディデスによると、アテナイのパワーの増大とスパルタへの恐れがこ...
収録日:2024/03/27
追加日:2024/05/21
小原雅博
東京大学名誉教授

全ては運か!?良い運を引っ張ってくるために心がけること

運と歴史~人は運で決まるか(4)「全ては運で決まる」という疑問

「全ては運で決まる」という考え方がある。しかし、この見方に疑義を唱える山内氏。歴史を振り返ってみれば、「運をつかんだ」といえるケースでは、確実に運をつかむ、あるいは味方につけるための方法が見えてくるからだ。では...
収録日:2024/03/06
追加日:2024/05/09
山内昌之
東京大学名誉教授

「侵略的行為」「領土拡張」へのソヴィエト側の論理とは

歴史から考える「ロシアの戦略」(3)ロシアの領土拡張と「2つの願望」

日露戦争を経て、アジアからヨーロッパ諸国へと侵攻の矛先を変えていったロシア。一見、拡張主義的な侵略行為に見えるロシアの動きだが、そこにはどのような意味があったのだろうか。第1次世界大戦期までを振り返り、ロシアの領...
収録日:2024/01/18
追加日:2024/03/04
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

真空状態に望まれる人材と未来の展望…戦後のガザを考える

パレスチナ問題…解決への道(5)ガザ戦争終結後の展望

戦後のガザを考えることは、戦争の不毛性について考えることにもつながる。ガザに必要なのは、これまでとは違う仮に「ガザ再建統治機構」あるいは「ガザ臨時政府」といったものであり、パレスチナ内外からの支援を受け入れて被...
収録日:2023/12/11
追加日:2024/02/12
山内昌之
東京大学名誉教授

重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ

「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス

「重要思考」で考え、伝え、聴き、そして会話・議論する――三谷宏治氏が著書『一瞬で大切なことを伝える技術』の中で提唱した「重要思考」は、大事な論理思考の一つである。近年、「ロジカルシンキング」の重要性が叫ばれるよう...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/24
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授

【会員アンケート企画】戦争をなくすために必要なのは?

編集部ラジオ2023:12月6日(水)

会員の皆さまからお寄せいただいたご意見を元に考え、テンミニッツTVの講義をつないでいく会員アンケート企画。今回は「戦争をなくすために必要なのは何だと思いますか?」というテーマでご意見をいただきました。 この問に...
収録日:2023/11/29
追加日:2023/12/06
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア

気をつけろ!強行軍、第三の敵、毒まんじゅう…

『孫子』を読む:軍争篇(3)強行軍の法則と第三の敵

「強行軍の法則」というものがある。無理をして日夜休まず行くと、全軍バラバラになってしまい、すると敵の虜になることにつながっていく。もう一つ肝に銘じなければいけないのは、「第三の敵」の存在である。目の前の敵ばかり...
収録日:2020/06/16
追加日:2023/12/04
田口佳史
東洋思想研究家

勝利は二の次!?…利を考えない「孫子の兵法」の妙

『孫子』を読む:軍争篇(2)勝利を考えない戦略論

「闘争を利のために行うと危険になる」――一見矛盾するこの教えこそ一味違う「孫子の兵法」の戦略論だと田口氏は言う。利とは有利、勝利のことで、普通ならそのために戦うものだと考えられるが、それは考えないほうがいいという...
収録日:2020/06/16
追加日:2023/11/27
田口佳史
東洋思想研究家

インド人が最も愛読『マハーバーラタ』で説いた戦士の心得

インド神話の基本を知る(2)古典『マハーバーラタ』を学ぶ

『ヴェーダ』から派生した『マハーバーラタ』は、古代インドの叙事詩としてのあらすじを持っている。ガンジーが心の拠り所とした「バガヴァッド・ギーター」も、この『マハーバーラタ』の一部分である。今回は、インド人にもっ...
収録日:2022/06/07
追加日:2023/09/24
鎌田東二
京都大学名誉教授

江戸の絶景スポット、駿河町に隠された徳川家康の思惑

『江戸名所図会』で歩く東京~駿河町・本町(1)富士山と商業の町、駿河町

『江戸名所図会』を手がかりに江戸時代の街並みや生活をひもとく本シリーズ。今回は、いわゆる城下町である、江戸の町人地、駿河町にスポットを当てる。徳川家康や庶民にとって神聖な存在である富士山と江戸を取り結ぶ重要な場...
収録日:2023/06/07
追加日:2023/09/16
堀口茉純
歴史作家

天安門事件や南米の独裁者への評価分析も間違いばかり?

クライン『ショック・ドクトリン』の真実(3)天安門事件と独裁者とクラインの矛盾

ミルトン・フリードマンの「ショック療法」の議論を曲解し、的外れな批判を展開するナオミ・クライン。その議論は、中国の歴史的事件である天安門事件へと波及する。民主化を支持していたフリードマンを保守派として批判したク...
収録日:2023/07/20
追加日:2023/09/08
柿埜真吾
経済学者

ハラスメント防止のためのセキュアベースリーダーシップ

ハラスメント防止に向けた風土づくり(4)ハラスメントを予防するリーダーシップ行動

ハラスメントを予防するリーダーシップ行動として、「セキュアベースリーダーシップ」について学んでいく今回。セキュアベースとは日本語で「安全基地」と訳される概念のことだが、心理的安全性と非常に近い概念であるため、セ...
収録日:2023/02/03
追加日:2023/09/03
青島未佳
一般社団法人チーム力開発研究所 理事

プーチン、習近平、トランプ…リーダーの「終わりの始まり」

ポスト冷戦の終焉と日本政治(6)世代交代と民主主義のために

今、欧米では政治の世界で世代交代が起きつつある。それは同時に、プーチン、習近平、トランプという3人のリーダーが率いた時代の「終わりの始まり」、すなわち行く末が決しつつあるということでもある。この新しい世界への移行...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/08/01
中西輝政
京都大学名誉教授

プーチンを増長させた責任は日本にも…世界激変の行方は?

ポスト冷戦の終焉と日本政治(3)ウクライナ戦争後の「多極化の世界」

「世界激変の行方」ということで、ポスト冷戦の第3期に2014年のクリミア侵略、そして2022年からのウクライナ戦争へとつながるほどプーチンを増長させた要因・責任は西側諸国だけでなく、日本にもあったと中西輝政氏は言う。なぜ...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/07/11
中西輝政
京都大学名誉教授

冷戦終焉から30年、激変する世界の行方を追う

ポスト冷戦の終焉と日本政治(1)「偽りの和解」と「対テロ戦争」の時代

これから世界は激動の時代を迎える。その見通しを持ったのは冷戦終焉がしきりに叫ばれていた時だ――中西輝政氏はこう話す。多くの人びとが冷戦終焉後の世界に期待を寄せる中、アメリカやヨーロッパ諸国、またロシアや同じく共産...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/06/27
中西輝政
京都大学名誉教授

なぜ「三角大福」の抗争で福田の行動がわかりづらいか

福田赳夫と日本の戦後政治(7)田中政権から三木政権へ

田中角栄政権成立後に進められた日中国交正常化は、実は自民党の総裁選とリンクしていた。福田赳夫はソ連との関係や台湾問題などに配慮して慎重姿勢を見せていたが、田中は三木武夫を取り込むための大義名分として日中国交正常...
収録日:2022/09/29
追加日:2023/06/23
井上正也
慶應義塾大学法学部教授

角福戦争…派閥解消にこだわる福田vs金権政治の田中角栄

福田赳夫と日本の戦後政治(6)角福戦争と福田赳夫の敗北

佐藤栄作首相の絶大な信頼を得て、政権内で確固たる地位を築いていた福田赳夫。佐藤が首相の座をしりぞく1972年、次期総裁の最有力と目されていたのは当然、福田だった。しかし、田中角栄の総裁選立候補がその状況を一変させた...
収録日:2022/09/29
追加日:2023/06/16
井上正也
慶應義塾大学法学部教授

自民党結党に大きく関与し、自民党政務調査会の制度も構築

福田赳夫と日本の戦後政治(3)政策通としての役割と岸政権誕生後の躍進

1952年の衆議院議員総選挙に当選し、政治家人生をスタートさせた福田赳夫。1955年にできた自民党では「政策通」として重要な役割を果たしていく。その一つが政務調査会(政調会)の制度を構築したことだ。その動きの中で一番真...
収録日:2022/09/29
追加日:2023/05/26
井上正也
慶應義塾大学法学部教授

ザマの戦いに勝利――スキピオの戦略的発想の転換に学ぶ

世界史から見たウクライナ戦争と台湾危機(3)持久戦から決戦へ――戦略的発想の転換

現在も続くウクライナ戦争は、このまま持久戦が続けば互いに消耗し、どちらが勝とうとも損失の大きい「ピュロスの勝利」になってしまう。そこで重要になるのは、紛争解決に向けて両者が歩み寄るタイミングだが、それはいつ、ど...
収録日:2023/02/28
追加日:2023/04/12
山内昌之
東京大学名誉教授

プーチンは三流コメディアン、ゼレンスキーが一流政治家?

世界史から見たウクライナ戦争と台湾危機(2)古代アテネとウクライナの比較

勝ったとしても得るものが少ない「ピュロスの勝利」の教訓は、長期化の様相を呈するウクライナ戦争にも当てはめて考えることができる。ロシアとウクライナ両国の市民や企業がダメージを負い、消耗していく状況を解説するととも...
収録日:2023/02/28
追加日:2023/04/05
山内昌之
東京大学名誉教授

ウクライナ戦争は何年続く…世界史が物語る戦争の不可思議

世界史から見たウクライナ戦争と台湾危機(1)長期戦の歴史と「ピュロスの勝利」

2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻。両者の攻防は1年が経過してもなお続いているが、いったいこの戦争はどのような終結を迎えるのか。さらなる長期化の可能性を考えたとき、過去に長期化した戦争の歴史を振り返ること...
収録日:2023/02/28
追加日:2023/03/29
山内昌之
東京大学名誉教授

異国が乱れるときは…徳川家康に学ぶ「国家安全保障戦略」

日本の外交防衛政策…家康の教訓(1)徳川家康が考えた「日本の安全保障」

2022年12月、日本の安全保障戦略に関する「防衛3文書」が発表された。そこでは外交を軸にした安全保障戦略が掲げられているが、そこで思い出されるのが徳川家康である。家康こそ、外交としての安全保障戦略を考え抜いた人物だか...
収録日:2022/12/26
追加日:2023/02/14
山内昌之
東京大学名誉教授

三河一向一揆と三方ヶ原の戦い、徳川家康最大の試練の真相

家康の人間成長~戦略性をいかに培ったか(3)三河一向一揆と三方ヶ原の戦いの教訓

今川氏が滅び、「人質」から解放されて独立した若き徳川家康は、2つの大きな試練に直面する。1つは西三河で起こった三河一向一揆、もう1つは武田信玄を相手にした三方ヶ原の戦いである。戦国大名として天下盗りを進めていく上で...
収録日:2022/10/03
追加日:2023/01/15
小和田哲男
静岡大学名誉教授

国際政治の要諦は戦略とインテリジェンス

戦争と平和の国際政治(1)「合理性の罠」とインテリジェンス

ウクライナ戦争や新型コロナウイルス感染症などにより、世界情勢は混迷を極めている。われわれはこの状況で、国際政治をどのように見ていけばいいのだろうか。そこには国内政治を理解するのとは異なる難しさがあるというが、ま...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/12
小原雅博
東京大学名誉教授

新渡戸稲造が『武士道』で説く上杉謙信とカミルスの「義」

江戸とローマ~「父祖の遺風」と武士道(4)上杉謙信とカミルス

今も年末が近づくたびにドラマで再演される『忠臣蔵』は、武士道が大切にした「義」の世界を描き出したものだ。新渡戸稲造の『武士道』には、大量に古代ローマのエピソードが掲載されている。戦国武将の振る舞いと共通するロー...
収録日:2021/07/16
追加日:2022/12/03
本村凌二
東京大学名誉教授

徳川家康の「天下泰平」デザインとは?先人達の失敗に学ぶ

徳川家康の果断と深謀~指導者論と組織論(1)率先し陣頭指揮する

江戸時代の「天下泰平」はいかに実現したのか。徳川幕府は約260年続いたが、武家政治としては源氏も北条氏も足利氏も実現できなかった長さを誇る。それを可能にしたのは、関ケ原の戦いに勝利したからではなく、徳川家康による国...
収録日:2022/09/14
追加日:2022/11/29
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

『「NO」と言える日本』と「英米本位の平和主義を排す」と

石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(7)石原慎太郎と近衛文麿の政治手法

政治家としての石原慎太郎を見る際に比較したいのが近衛文麿である。近衛は第一次大戦後の平和に向けた国際情勢の中で、日本がつねに英米の劣後に置かれることを危惧し続けた。石原慎太郎もまた、第二次大戦後に日本がつねにア...
収録日:2022/03/18
追加日:2022/07/20
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

20世紀以降、世界史を転換させたロシアによる四つの大事件

歴史的に考えるウクライナ問題とロシア(2)近現代ロシアの「正負の教訓」

政治家プーチン氏が歴史家として祖国を語るとき、そこにはロシア国民が共有するいくつもの体験や印象が投影される。ロシアの近現代は、日露戦争に次ぐ革命という負の体験からの出発である。ユーラシアの理想を掲げ、軍事行動に...
収録日:2022/05/24
追加日:2022/07/14
山内昌之
東京大学名誉教授

偶然が生み出す魔法――ジョブズのイノベーション哲学とは

スティーブ・ジョブズの成功哲学(6)イノベーションの起こし方

常に社会にイノベーションを起こそうとしてきたジョブズは、イノベーションを起こすための会社づくりにも力を入れてきた。人びとが自然と交流できるオフィスづくりや、突出した製品を生み出すための選択と集中、また製品のプレ...
収録日:2022/03/15
追加日:2022/05/28
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

独ソ不可侵条約はヒトラーに戦争をけしかけるためだった

第二次世界大戦とソ連の真実(4)独ソ不可侵条約とスターリンの誤算

宥和政策を取るイギリスなどの帝国主義諸国に対する不信感を強めていたソ連は、ドイツを利用して両陣営の戦いを煽っていく。その決定的なきっかけとなったのは、1939年にナチス=ドイツとの間で結ばれた独ソ不可侵条約だった。...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/04/15
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

大粛清、そして対日工作…スターリンの思惑と戦争への道

第二次世界大戦とソ連の真実(3)大粛清と戦争準備、そして対日戦略

ソ連では1937~1938年を中心に行われた大粛清で約70万人が殺害された。その大きな理由は、迫りくる戦争に向けた国内体制の整備だったともいわれている。それと同時に、赤軍の増強や日本への空襲の予行演習など、国内外で戦争に...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/04/08
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

スターリンが警戒したスパイの存在とその戦略的活用

第二次世界大戦とソ連の真実(2)スターリンの思想的特徴

レーニンの遺志を引き継いだスターリンは、ソ連の成立に向けて戦略的に歩みを進めていく。「平和の旗」を掲げつつ、戦争に向けた準備のために、容赦ない方法で国内の統一を強めていく。その方法とはスターリンが警戒したスパイ...
収録日:2021/12/06
追加日:2022/04/01
福井義高
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授

承久の乱…ついに東国武士たちの自立した政権が誕生

鎌倉殿と北条氏(9)承久の乱を経て「武家の時代」へ

「武者の世の扉を開いた」一人として、平清盛がなし得なかった「幕府」という組織をつくった源頼朝。その後、源氏三代による「貴種の幕府」が続くが、北条氏の台頭に伴う御家人同士の争いを経て、尼将軍を戴く「東国武士による...
収録日:2021/11/08
追加日:2022/03/06
坂井孝一
創価大学文学部教授

藤原定家『明月記』にも出てくる「和田合戦」とは何か

鎌倉殿と北条氏(8)御家人同士の主導権争いと和田合戦

「承久の乱」という大きな歴史の流れに向かう一方、鎌倉幕府内部では北条氏が御家人の中心を占めるための地域紛争が連続していた。梶原景時、畠山重忠などの滅亡後、鎌倉幕府にとっても北条氏にとっても極めて重要な争いとなっ...
収録日:2021/11/08
追加日:2022/02/27
坂井孝一
創価大学文学部教授

御台所となった北条政子が果たした重要な役割とは

鎌倉殿と北条氏(5)源頼朝の妻となった北条政子の実像

北条政子には源頼朝没後の「尼将軍」イメージが強いが、彼女をそのように成長させたのは頼朝とともに苦労をした戦乱下の数々の体験だった。伊豆で生まれ育った、ありふれた武士の娘から御台所となった政子が頼朝と東国の武士た...
収録日:2021/11/08
追加日:2022/02/06
坂井孝一
創価大学文学部教授

老子から孫子へ引き継がれた戦略論の極地

『孫子』を読む:虚実篇(5)「無形」の戦略論

「虚実篇」では主導権をどのようにして取るかが大きなテーマとなっているが、そのために重要とされるのは「無形」という戦略論だ。相手に読まれることなく弱点をつくためには、無の概念が非常に大事である。さらに、老子も「無...
収録日:2020/05/21
追加日:2022/01/31
田口佳史
東洋思想研究家

呉越の戦いに学ぶ「兵力よりも準備と戦略の重要性」

『孫子』を読む:虚実篇(4)備えなくして勝利なし

敵の兵のほうが多くても問題はない。敵の力を分散させて手薄なところを撃てばいい。鍵を握るのは戦略で、つねに主導権を握っているほうにいなければいけない。そのためには「備え」が大事である。呉の戦略家・孫子の教えを解説...
収録日:2020/05/21
追加日:2022/01/24
田口佳史
東洋思想研究家

「平将門の乱」でなぜ負けたか…私営田領主と在地領主

「武士の誕生」の真実(3)2つの領主制と「平将門の乱」

兵(つわもの)と武士を分ける最大の違いは地域との関わり方にある。「私営田領主」と呼ばれる兵は、領地を広く浅く支配する一方で、「在地領主」と呼ばれる武士は、その地域に土着し、狭く深い関係を築く。この2つの領主制の違...
収録日:2021/10/22
追加日:2021/12/29
関幸彦
歴史学者

日本競馬のレベルの高さを示すためにも、勝つしかない

世界最高峰の競馬・凱旋門賞2021(3)日本競馬は最高レベル

ヨーロッパの競馬場は美しく、とても雰囲気がある。しかし競馬ファンの熱心さや詳しさでは、日本が上回るという。なんと、その大きな一因になっているのが、日本の競馬新聞の驚愕すべき情報術だというのだ。また、世界のトップ...
収録日:2021/09/08
追加日:2021/10/21
本村凌二
東京大学名誉教授

「マスコミ報道」では見えない自民党総裁選の深い意味

自民党総裁選~その真の意味と今後の展望

自民党総裁選といえば、マスコミの政治部報道にとっては、まさに「お祭り」。どの派閥がどっちについた、誰が何票獲得しそうだ、裏でこんな政治家がこう動いた、などと夜討ち朝駆けで盛んに報道する。だが、そのような報道では...
収録日:2021/10/04
追加日:2021/10/08
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

日本人は「卑しい」ということをよくよく認識せよ

「葉隠武士道」を生きる(11)信義のために命を捧げる覚悟

友達を選ぶときは、そこに人生を捧げるぐらいの覚悟が必要である。その結果、人生がうまくいかなくても、それは失敗とは言わない。友情に命を捧げたのなら、それは見事な生き方と言っていい。人生の幸不幸、成功不成功に関係な...
収録日:2021/04/08
追加日:2021/09/17
執行草舟
実業家

南北戦争は奴隷解放のためではなく利害の対立

米国史から日本が学ぶべきもの(2)アメリカの起源と南北戦争

イギリスの北米植民地であったプリマスとジェームズタウン。その後、一気に13州にまで領地を拡大し、アメリカ独立運動へと発展する。しかし、領土拡大につれて、基幹産業や連邦制のあり方の違いから南北の対立が激化し、ついに...
収録日:2021/05/21
追加日:2021/07/03
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事

沈没艦船は墓場なのか…水葬された遺体調査はどうなる?

戦時徴用船の悲劇と大洋丸捜索(7)海中は墓場か

浦環氏の今回のプロジェクトは、さまざまな民間ボランティアの協力を受けて進められた。その中に国からの援助は入っていないが、当時の遺体をめぐって国家には調査を進める責任があると浦氏は議論する。昔は保存容器がなく、船...
収録日:2020/02/28
追加日:2021/06/19
浦環
東京大学名誉教授

「バイデノミクス」バイデン政権の公約実現の可能性を問う

2021年激変する世界と日本の針路(3)バイデン政権の公約と課題

「バイデノミクス」と呼ばれるコロナ禍での経済立て直し策をはじめ、国際強調路線への転換、中国対策など、バイデン氏は選挙前にいろいろ公約を掲げているが、はたしてその実現の可能性はどれくらいあるのか。公約を実現できな...
収録日:2021/02/02
追加日:2021/02/27
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

バイデンの勝利とトランプの抵抗の経過を追う

2021年激変する世界と日本の針路(2)アメリカ大統領選と新大統領選出

世界中をゆさぶる大変動があった2020年、アメリカでは大統領選挙が行われた。トランプ氏とバイデン氏による熾烈な選挙戦が繰り広げられたが、選挙人投票でバイデン氏の勝利が確定。それを認めないトランプ支持者は2021年1月、議...
収録日:2021/02/02
追加日:2021/02/20
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

日本が目指すべきビジネスモデルはどこにあるのか

マルクス入門と資本主義の未来(9)【深掘り編】中国モデルと日本の未来

中国では共産党が革命家党から資本家党へと変貌し、党員が資本家となって、国家という巨大組織が資本の流れをコントロールするという新たな潮流を生み出している。一方で、GAFAなどのように、新たなイノべーションを生み出し、...
収録日:2020/09/09
追加日:2021/02/18
橋爪大三郎
社会学者

鉄血宰相ビスマルクが打ち出したのは「穏健な社会主義化」

独裁の世界史~ビスマルク編(1)ドイツ帝国の水先案内人

19世紀ヨーロッパを代表する政治家ビスマルク。しかし、その評価は「鉄血宰相」「誠実なる仲買人」「白色革命家」など、さまざまな異名に彩られ、真の姿が見えてこない。彼は果たしてドイツの独裁者だったのか。また、その政治...
収録日:2020/01/10
追加日:2021/01/22
本村凌二
東京大学名誉教授

アメリカ史上80年ごとの制度サイクルを生んだ3つの戦争とは

米国史サイクル~歴史の逆襲と2020年代(1)3つの制度サイクルと戦争

アメリカは歴史上、約80年ごとに制度サイクルが交代する。第一のサイクルは1787年から1865年までのフロンティア時代制度、第二のサイクルは1865年から1945年までの工業化時代制度、そして第三のサイクルは1945年から今日まで続...
収録日:2020/07/29
追加日:2021/01/20
東秀敏
米国安全保障企画研究員

徳川家康の2つの功績…平和の実現と1つの国としての日本

徳川将軍と江戸幕府の軌跡~家康編(1)なぜ徳川家康は日本統一に成功したのか

徳川家康は日本という国を一つにまとめ、平和国家をつくりあげるという、現在の日本にもつながるような大きな役割を果たした。家康はなぜこのような偉業を達成できたのか。また、家康にあり、織田信長や豊臣秀吉になかったもの...
収録日:2019/12/26
追加日:2021/01/09

幕末・維新の歴史から学ぶ「人材の蓄積の重要性」

国際地域研究へのいざない(7)明治維新の評価と人材の蓄積

近代日本の人々はまさに一級の人材であり、その後の日本の発展に大きく貢献した。明治維新は日本の構造を大きく変えなかったとする歴史観に対して、島田晴雄氏は日本の幕末から維新にかけて生まれてきた人材たちは、現在の日本...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/12/26
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

幕末に列強の圧力に対抗した優秀な人材がたくさんいた

国際地域研究へのいざない(6)日本の人材育成能力

ペリー来航は日本国内に大きな衝撃を与えたが、こうした状況に適切に対処できる人材を幕府は持っていた。長州藩や薩摩藩でも、新たな状況に対応できる人材が次々と生まれ、日本の植民地化を目論む英仏の諸勢力を逆に利用して、...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/12/19
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「智名無く、勇功無し」――孫子に学ぶプロの世界のやり方

『孫子』を読む:形篇(3)プロとは何か

戦乱に明け暮れた孫子の時代おいて、戦いを極めるプロが存在していた。本当のプロなら、危うく勝つことはあり得なく、戦う前に勝っている状況をつくるのがプロのやり方である。よって、勝ったとしても「智名無く、勇功無し」、...
収録日:2020/02/25
追加日:2020/12/17
田口佳史
東洋思想研究家

アントレプレナーシップはアメリカ精神そのもの

“アメリカとは何か”~米国論再考Vol.2(4)深掘り編:アメリカ精神と今後

東秀敏氏によれば、アメリカの外交方針は短期的な視点で決定されているために、転換のペースが早い。これに対応するためには、歴史感覚を学ぶことやアメリカ国民との接触の中で知識を蓄えることが必要となる。本講義終了後の質...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/12/05
東秀敏
米国安全保障企画研究員

インド研究で重要なイギリス植民地統治の影響への視点

国際地域研究へのいざない(4)インドの歴史と日本との関係

今日のインドの政治は、19世紀以降の複雑な歴史的遺産によって規定されている。19世紀半ばにイギリスに植民地化されると、イギリス政府の分割統治の影響によって、インド国内の分断は激しくなった。独立後も、中国との国境紛争...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/12/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

2016年トランプ当選につながる孤立主義復興の契機を追う

“アメリカとは何か”~米国論再考Vol.2(2)太平洋を越えて中国へと至る

アメリカの西漸運動は中西部を開拓し、やがてテキサスやカリフォルニアといった地域まで併合し、太平洋まで到達した。その後、アメリカは奴隷解放後の新たな労働力確保のために、中国市場に進出することを目論む。第一次世界大...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/11/22
東秀敏
米国安全保障企画研究員

古関裕而のライバルは古関裕而――校歌も社歌も古関メロディで

古関裕而・日本人を応援し続けた大作曲家(7)戦後の歌と鎮魂

終戦によって、国民を励まし、人々とともにあった戦時歌謡の時代は終わった。レクイエムとも言える「長崎の鐘」を作曲した古関裕而が生み出す音楽も、戦後復興とともに次第に明るい曲調のものが増えていく。子どもたちを夢中に...
収録日:2020/08/18
追加日:2020/11/10
刑部芳則
日本大学商学部准教授

中東でコロナ対策がうまく機能していない理由

中東におけるコロナ問題(1)経済的影響と中東諸国の現状

イランは中東における新型コロナウイルスの一大感染源と見なされており、実際その影響は経済的な大打撃を伴って、中東全域および周辺諸国に波及している。中東では各国のコロナ対策がうまく機能していない。その理由として挙げ...
収録日:2020/09/01
追加日:2020/11/03
山内昌之
東京大学名誉教授

習近平国家主席の「中国の夢」で最終的に狙うのは台湾統一

米中関係の行方と日本の今後を読む(10)南シナ海・台湾問題

米中の対立をめぐって、南シナ海と台湾の問題が焦点を集めている。特に台湾の統一は、習近平国家主席にとって「中国の夢」を完成させるための画竜点睛というべき重要事項だ。中国は一国二制度による問題解決を望んできたが、事...
収録日:2020/09/08
追加日:2020/10/31
小原雅博
東京大学名誉教授

COVID-19が原因のトランプ大統領が遂行する「3つの戦争」

米国の対中政策~戦略の現状と課題(6)4つのアプローチと3つの戦争

コロナパンデミック以降、アメリカの対中路線は4つに分けることができる。「宥和」から「集団的抵抗」「包括的圧力」「体制変更」まで、現状把握の差によりアプローチの方法も変わってくるからだ。米中間の対立は加速され、競争...
収録日:2020/10/07
追加日:2020/10/27
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

日清戦争後の三国干渉以来、日本に難しい選択を迫る米中対立

歴史から見た中国と世界の関係(9)米中対立の行方~3つのシナリオ~

今後の米中対立は3つのシナリオが考えられる。1つ目はアメリカの勝利。2つ目は中国が世界大国になる。3つ目は米中とも疲弊して、多極世界が生まれる。日本にとってどれが望ましいかを考え、優先順位や戦略目標を決めることが重...
収録日:2020/08/21
追加日:2020/10/26
中西輝政
京都大学名誉教授

“トランプ党”が強固になった中間選挙後の政治構造に注目

米国の対中政策~戦略の現状と課題(1)トランプ政権の政治構造の変遷

「米中新冷戦」という言葉もよく見かけるようになったが、米中間の対立は、新型コロナ発生以降、それ以前にもまして激しさを見せている。実際のところ、米国の対中政策や戦略はどんな方向に向かっているのだろうか。まずはトラ...
収録日:2020/10/07
追加日:2020/10/20
吉田正紀
元海上自衛隊佐世保地方総監

「第二次米国革命」の延長線にある3つのフロンティア開拓

2020年度独立記念日演説と第2次米国革命(6)独立記念日演説の核心その4

演説の終盤ではいよいよトランプ氏のめざすアメリカ像として「第二次米国革命」の姿が明らかになる。それは「独立」のために戦い抜き、勝利を得た後はフロンティアを拡大するアメリカである。21世紀のフロンティアはどこへ向か...
収録日:2020/07/29
追加日:2020/10/15
東秀敏
米国安全保障企画研究員

トランプ大統領がその継承へと突き進む「米国革命」の本質

2020年度独立記念日演説と第2次米国革命(5)独立記念日演説の核心その3

トランプ大統領はアンチテーゼとして、自らが継承しようとする「米国革命」の正当性を強調する。「神」「アメリカ」「愛国者」といった単語を駆使して、独立戦争以来の姿勢を引き継ぐ構えを示すのだ。それは米国第一主義に他な...
収録日:2020/07/29
追加日:2020/10/15
東秀敏
米国安全保障企画研究員

アメリカの過ちは冷戦の勝利で中国に幻想を抱いたこと

歴史から見た中国と世界の関係(3)戦後の中国に夢を抱いたアメリカ

第二次世界大戦での国民党の態度に幻滅したアメリカは、清廉潔白な共産党こそ民主主義の担い手という新たな夢を見る。ところが国民党との戦いに勝利した共産党政権はソ連に接近し、アメリカは中国を徹底的に敵対視する。その後...
収録日:2020/08/21
追加日:2020/10/05
中西輝政
京都大学名誉教授

ハーディングと原敬を失ったのは日米にとって大きな損失

ハーディングとトランプ~100年前の米大統領選を読む(6)日米にとっての不運

ハーディングは、第一次世界大戦後の世界における最大の脅威を、日本とイギリスだと見なしていた。日本はこの転換を理解できずに、アメリカと疎遠になっていく。原敬は、ハーディングと似たような経歴を持ち、アメリカの転換を...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/09/24
東秀敏
米国安全保障企画研究員

『イリアス』の背景にあるトロイア戦争発端の物語とは

「ホメロス叙事詩」を読むために(2)神々と人間ーその2

『イリアス』の背景には、「黄金のりんご」と「パリスの裁定」という有名な物語がある。結婚式に呼ばれなかった女神がイタズラのために「最も美しい女神に」と書いた黄金のりんごを宴の席に落とし、3人の女神が相争うところに裁...
収録日:2020/07/03
追加日:2020/09/13
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

戦わずして勝つためには「知恵の勝負」へ持ち込むことが重要

『孫子』を読む:謀攻篇(2)無謀な戦いをしないために

戦場は常に緊張感に覆われているものだが、それに耐えきれず無謀な戦いに出てしまえば敗北を招くだけである。ビジネスという戦場においても、無謀な行動に出ればライバル企業に蹴落とされ、慎重で緻密な戦略を展開することが大...
収録日:2020/01/24
追加日:2020/09/02
田口佳史
東洋思想研究家

本能寺の変前後で光秀に起こった突発的偶然と予期せぬ事態

天下人・織田信長の実像に迫る(10)本能寺の変・後編

「本能寺の変」についての研究は『石谷家文書』発見により進み、浮上したのが「四国問題」である。長宗我部氏をめぐる周旋役を担当していたのが惟任家であったため、四国の動向は光秀の将来を左右する問題となる。そんな折に信...
収録日:2020/03/17
追加日:2020/08/31
柴裕之
東洋大学文学部史学科非常勤講師

第一次世界大戦末期からのスペイン風邪で進んだ社会変革

コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(8)スペイン風邪とその影響

世界における感染症の歴史的経験の2つ目として、スペイン風邪を取り上げる。第一次世界大戦で疲弊した各国を襲ったスペイン風邪は、ヨーロッパだけではなくアメリカや日本など世界各国で大きな被害をもたらした。日本ではスペイ...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/08/30
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「国民を不幸にするのが戦争」を前提に国家を考えるべき

『孫子』を読む:作戦篇(3)国民の幸せ、国家の安泰のために

「国民を幸せにするのが国家であり、国民を不幸にするのが戦争である」と『孫子』は説いている。そして、常に冷静さを保ちながら慎重に物事を進めていくことができれば、「戦わずして勝つ」という究極の戦術が実現できる。世界...
収録日:2020/01/24
追加日:2020/08/19
田口佳史
東洋思想研究家

1920年のアメリカファースト…ハーディング大統領の勝利

ハーディングとトランプ~100年前の米大統領選を読む(1)米国第一主義の台頭

ポスト冷戦期のグローバリズムの流れに対して「アメリカファースト」を強く打ち出したドナルド・トランプ氏。だが、1920年の大統領選挙を制したハーディングも、アメリカファーストを掲げて勝利していた。第1次世界大戦前から続...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/08/13
東秀敏
米国安全保障企画研究員

世界中がコロナ不況で苦しむ中、台湾がプラスになる理由

コロナ禍で揺れる世界経済の行方(7)アジアの課題

新型コロナ対応において「優等生」と目される国はアジアに多い。その例として、韓国、シンガポール、台湾などが講じた手法を日本も含めて振り返ってみよう。アジア諸国のこれからの課題は、第二波への備えということになりそう...
収録日:2020/06/15
追加日:2020/07/14
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ネルー・ガンディー王朝の栄枯盛衰に見るインドの複雑な歴史

躍進するインドIT産業の可能性と課題(6)ネルー一族による統治

ネルー首相のもとイギリス植民地からの独立を達成したインドだったが、その前途は多難であった。ネルーは冷戦構造の中で非同盟主義を取り、毛沢東やスカルノなどとともに、米ソの調停役を果たすという理想を持っていたが、中国...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/07/10
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

延期後に開催された中国「全人代」で起きた想定外の事態

コロナ禍で揺れる世界経済の行方(4)中国では何が起きていたのか

新型コロナウイルスの感染を振り返る発端は、2019年末に新型肺炎患者の出現していた中国・武漢市である。当初「原因不明」とされた新型肺炎に対して中国はどう対応し、この半年間でシステムをつくりあげたか。渦中から明らかに...
収録日:2020/06/15
追加日:2020/07/08
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

日本にとって大きな意味を持つのは米国が内戦状態にあること

2020年全米暴動を考える(2)文化マルクス主義と分断化

人種問題によるアメリカの分断化は、過激な文化マルクス主義を追求する民主党のイニシアティヴによるものだという。トランプ大統領の目標の一つに、その行き過ぎた文化マルクス主義との決別がある。アメリカ独特の価値観をもと...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/06/27
東秀敏
米国安全保障企画研究員

ヒンドゥー教とイスラム教の対立が激しいインドの宗教的多様性

躍進するインドIT産業の可能性と課題(4)インドの多様性

インドは、日本とは比較にならないほど多様な国である。多様性という面では宗教もその一つだが、中でもヒンドゥー教とイスラム教の対立は、1947年インド独立の際に大変な悲劇を引き起こし、その後、ガンジーの暗殺など、深刻な...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/06/26
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

インドの剛腕政治家・モディ首相…その華々しい政策の数々

躍進するインドIT産業の可能性と課題(3)モディ首相の政策と個性

モディ首相の統治の特徴は、目を引くキャッチフレーズを伴った華々しい政策を矢継ぎ早に打ち出すという点にある。また、高額紙幣の廃止、国民ナンバー制度の創設と実施、間接税の一本化など、非常に難しい問題を強硬に実施して...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/06/19
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

GDPは幸福の指標になり得るのか

社会はAIでいかに読み解けるのか(5)人間の幸福と経済学

人間の幸福や満足度について、どのように分析すればいいのか。例えばGDPは幸福の指標になり得るかどうかだが、それは目的や価値判断によって変わってくるので、難しい問題である。経済学では、もともと物々交換から始まった経済...
収録日:2020/03/03
追加日:2020/05/19
対談 | 柳川範之松尾豊

ペロポネソス戦争の勝利がスパルタにもたらしたもの

独裁の世界史~ギリシア編(8)ポリス社会の変質

ペロポネソス戦争はアテネとスパルタという二大ポリスの対立に始まる。20年以上にもわたるこのギリシア「世界戦争」は、ポリス社会にさまざまな衰退をもたらした。スパルタの凋落、傭兵の出現とともに、ポリスの意味は変質して...
収録日:2019/12/03
追加日:2020/04/04
本村凌二
東京大学名誉教授

民衆の意識を変えたペルシア戦争での「サラミスの海戦」

独裁の世界史~ギリシア編(6)ペルシア戦争の意義

「クレイステネスの改革」によりデモクラシーの形式が整えられたアテネで、民衆たちの間に「デーモス」が国を担うという自覚を植え付ける契機となったのは、ペルシア戦争での「サラミスの海戦」だった。戦争が民衆の自覚を促し...
収録日:2019/12/03
追加日:2020/03/21
本村凌二
東京大学名誉教授

中国共産党は、中国企業の世界進出にどう関与しているのか

激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(4)中国の戦略と世界進出

米中貿易戦争の背景には、近年中国が進めている戦略がある。「一帯一路」や技術覇権を強力に推進する「中国製造2025」といった戦略をどう見ればいいのか。また、中国の躍進の影にはどのような政治的・経済的プロセスがあったの...
収録日:2020/02/15
追加日:2020/03/20

米中ハイテク覇権戦争の展開と行方に関する4つの問題提起

米中ハイテク覇権戦争(9)4つの問題提起

米中ハイテク覇権戦争は今後どうなっていくのか。その展開と行方に関して、シリーズ最終話で島田晴雄氏が独自の視点から4つ問題提起をする。なかでもその最後で、「日本への警告と課題」として、この米中覇権戦争に直面して、日...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/03/07
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

米中対立は「トゥキディデスの罠」に陥ってしまうのか

米中ハイテク覇権戦争(8)トゥキディデスの罠と米中対立

トゥキディデスの罠という故事を引用し、今日の米中の間の経済覇権争いが実際に戦争に至る可能性が大きいと、島田晴雄氏は警鐘を鳴らす。アメリカとしては中国を世界の仲間に入れようと一肌脱いだにもかかわらず、覇権の獲得を...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/02/29
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

兵の動員、鎧や具足、馬…戦国時代の合戦準備の実状とは

戦国大名の外交、その舞台裏(8)同盟の破棄と開戦:後編

大名同士の領地争いの際、国衆はしばしば両方の大名に服属した。こうした「両属」は争いを回避する有効な手段であった。しかし情勢が変わり、両属が困難になると、国衆の動きが本格的な戦争開始を決定づける要因にもなった。戦...
収録日:2019/06/13
追加日:2020/02/26
丸島和洋
東京都市大学共通教育部 人文・社会科学系 教授

日本の政権交代は参院選から崩れて進むという形だった

政治学講座~選挙をどう見るべきか(3)得票数の変遷

日本の選挙を得票数の変遷で見ていくと、いろいろなことが分かる。2005年の郵政選挙はどのような意味を持っていたのか。また、本来は政権選択と直接関わりのない参議院選挙が政権にどのような影響を与えてきたのか。そして、衆...
収録日:2019/08/23
追加日:2020/02/03
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

古代ローマの敗戦将軍の扱いに通じる幕末期の敗者の処遇

ローマ史と江戸史で読み解く国家の盛衰(7)敗者と人材

多くの国で敗戦将軍は処刑されるが、ローマは彼らをすでに屈辱という社会的制裁を得た者とし、捲土重来を期すべく処遇した。日本の将棋では、寝返ったものを仲間に迎える思想が取った駒を再使用するルールに現れている。負けて...
収録日:2019/08/06
追加日:2020/01/30

外交の現場には、誰もが納得できる「正解」はほとんどない

国際政治を見る視点~外交の現実と理想(1)外交官と学者

 国際政治を見る視点のあり方が問われている。かつて「外交実務者」として外交の現場に身を置いた小原雅博氏は今、国際外交を研究・指導する「学者」としてジレンマを抱えているという。それはどんなことなのか。また、情報化...
収録日:2019/07/25
追加日:2020/01/24
小原雅博
東京大学名誉教授

同盟の成立と破壊…北条・今川・武田三国同盟の構造とは

戦国大名の外交、その舞台裏(2)戦国大名の同盟

大名同士が和睦や同盟を結ぶ際、そこではどのような前提があったのだろうか。武田・今川・北条の事例によれば、対立構造は主として大名の面目が潰されることによって引き起こされていたという。一方、大名間での仲介の役割を果...
収録日:2019/06/13
追加日:2020/01/21
丸島和洋
東京都市大学共通教育部 人文・社会科学系 教授

戦国時代、鉄砲の国産に成功した意外なきっかけ

戦国合戦の真実(5)変わり兜と鎧・鉄砲の伝来

武士が身につけるものに「兜」があるが、戦国時代には、トンボ、熊などを模したさまざまな「変わり兜」が制作された。これらは日本の武士のダンディズムの表れと考えられるが、一方で、戦国武将たちは、舶来物も重宝した。それ...
収録日:2019/11/06
追加日:2020/01/12

戦国時代の「戦場での食事」の驚くべき工夫とは?

戦国合戦の真実(3)縁起担ぎと戦場での食事

日本には「縁起物」という言葉があるが、命をかける戦国の合戦においても重要視されていたという。栗、あわび、大豆、くるみ、松葉に込められた願いとは? また、合戦では食事や便通ですら戦況を左右するため、さまざまな工夫...
収録日:2019/11/06
追加日:2020/01/05

アリババがネット通販で世界最大手の企業へ成長した理由

中国、驚異の情報革命(5)アリババ創業の苦闘と馬雲

アリババは、ウォルマートが半世紀かけて到達した売上にわずか10年ちょっとで達した驚異のEC事業者であり、マルチ・プラットフォーム企業である。創業者の馬雲(ジャック・マー)氏は苦闘の連続から「タオバオ」「アリペイ」を...
収録日:2019/11/11
追加日:2019/12/22
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

強まるアンチ・グローバリズムの動きをどう見ればいいか

アンチ・グローバリズムの行方を読む(1)世界情勢の転換

グローバリズムとそれへの対抗(アンチ・グローバリズム)の関係をどのように考えれば良いのか。グローバリズムは、格差の拡大、既成権益の毀損、製造業の没落などを引き起こし、バックラッシュを浴びている。その中で米中など...
収録日:2019/11/07
追加日:2019/11/30

ルネサンスを終わらせたマニエリスム様式…ミケランジェロ

ルネサンス美術の見方(7)ミケランジェロとルネサンスの終焉

ミケランジェロの作風は、明らかにアンチ・ルネサンスの様相を呈していた。そこから「マニエリスム」という新しい様式を創り出し、それがルネサンスを終わらせるに至った。その特徴は、螺旋状に構築された彫刻に見て取れる。(...
収録日:2019/09/06
追加日:2019/11/27
池上英洋
東京造形大学教授

今起こっている国際秩序の変容は「危機の20年」の再来か

国際秩序の変容~危機の予兆(1)「危機の20年」の再来か

今、国際秩序は変容の時代に入っている。第二次世界大戦の反省から、戦後「復讐のサイクル」をつくらないための国際的な信頼関係と和解が築き上げられてきた。しかし2010年代に入ってから、以前の信頼関係を切り崩す戦略を取る...
収録日:2019/09/03
追加日:2019/11/18

ベートーヴェンの音楽を生んだフランス革命後の時代の影響

クラシックで学ぶ世界史(5)ベートーヴェンの時代-上

フランス革命を合図にしたかのようにウィーンの音楽界にデビューするのがベートーヴェンである。市民革命と革命戦争、ナポレオン戦争という長い動乱のさなかに「市民の時代」が確立、これまでにない刺激とテンションを音楽に求...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/11/09
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

文在寅大統領はいったいどのような人物なのか

悪化する日韓関係(5)文在寅の台頭と国際政治経済

文在寅氏は、戦後韓国で一定の存在感を常に示してきた反日容共派の急先鋒で、彼の経歴や政治家としての実績が現在の強硬な政策に反映されていると、島田晴雄氏は指摘する。文在寅という歴史的に見ても非常に強硬な指導者を頂く...
収録日:2019/09/09
追加日:2019/10/30
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

北条家と武田家の全面戦争で顕著になった「御国」の論理

百姓からみた戦国大名~国家の本質(7)「御国」の論理の誕生

戦国大名の構造改革にとって重要なのは、目安制の導入である。これにより、室町時代にはなかった村による大名への直接訴訟権が認められ、万人(村)に開かれた裁判制度が成立した。また、これは村同士の戦争を抑止するものとな...
収録日:2019/03/20
追加日:2019/10/27
黒田基樹
駿河台大学法学部教授

ローマ帝国で鮮明になっていった絶対的な皇帝の権力

四分治制時代のローマ史~ローマ史講座XI(3)絶対的な君主としての皇帝へ

ローマにおいて、これまで皇帝の権力の源泉はあくまでも元老院にあった。しかし、この時代にはローマの拡大とともに皇帝の権力は絶対君主制的になっていった。ただし、ディオクレティアヌスはキリスト教を迫害したために、後に...
収録日:2019/02/26
追加日:2019/09/21
本村凌二
東京大学名誉教授

戦後の財閥解体の中、松下幸之助はいかに苦難を克服したか

戦後復興~“奇跡”の真実(11)松下の戦後の苦悩と再生

戦前には数々の革新的発明によって発展した松下電器産業であったが、戦時中に武器納入に加担した責任を問われ、戦後の財閥解体の中で経営に大きなダメージを与えた。自身の財産の多くを失った松下幸之助であったが、不屈の精神...
収録日:2019/07/23
追加日:2019/09/10
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「3つのバランス構造」から世界の行方を読み抜く

国際情勢における日本の安全保障(1)米中露対立

日本の安全保障問題は、米中露間で成立している国際情勢を加味して理解する必要がある。世界の大きなバランス構造はアメリカと中国の両者がロシアとどのような関係にあるかによって把握できる。この構造を考えれば、国際情勢の...
収録日:2019/06/28
追加日:2019/09/08
中西輝政
京都大学名誉教授