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「フランス」の検索結果

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いまのフランスやドイツよりも、まだしも日本は自由だ

価値と人間(6)日本は層が厚い国

ヨーロッパの頽廃が著しい。ヒューマニズムのせいだが、フランスやドイツの現状を知れば、日本はまだ捨てたものではないことに気づく。ただし、日本という国家は国家機構としてはヨーロッパやアメリカほど構築されていないかも...
収録日:2024/01/31
追加日:2024/05/03

フランス革命とその後の影響…革命の独裁をどう見るか

独裁の世界史~フランス革命編(7)「国民国家」の誕生

フランス革命史を振り返ると、絶対王政を振り出しに、ロベスピエールの革命政府、ナポレオンの帝政と形を変えながら、「民主」の動きが「独裁」へ移行したのが分かる。それは収縮・拡張を繰り返す心臓の拍動のように必然的なも...
収録日:2020/01/10
追加日:2020/10/23
本村凌二
東京大学名誉教授

なぜナポレオンはフランス革命の理念を広めようとしたのか

独裁の世界史~フランス革命編(6)皇帝ナポレオンによる独裁

全ヨーロッパを駆け抜けたナポレオンの評価は、英雄から人非人まで大きく分かれる。フランス革命の時流に乗って皇帝に上り詰めた彼が杖としたのは革命理念だったが、実際にはヨーロッパ全土にナショナリズムが鼓舞され、自身の...
収録日:2020/01/10
追加日:2020/10/16
本村凌二
東京大学名誉教授

デルフォイの神託とギリシア悲劇が伝える歴史的教訓

独裁の世界史~フランス革命編(5)歴史の宿命に学ぶ

「歴史は繰り返す」というが、理想から出発したはずの多くの革命は先鋭化して自国民の間に悲劇を招く。そうならないために、デルフォイの神託は「汝自身を知れ」と「中庸」を、そしてギリシア悲劇は「傲慢」の戒めを人々に与え...
収録日:2020/01/10
追加日:2020/10/09
本村凌二
東京大学名誉教授

フランス革命のモデルは古代ローマにあった

独裁の世界史~フランス革命編(4)古代ローマがお手本

全ての枠組みを変えようとしたフランス革命にも、お手本はあった。恐怖政治のロベスピエールはカエサルの真似をした節があるし、「コンスル」など、共和政から帝政への移行を象徴する名前を積極的に用いている。だが、最も大き...
収録日:2020/01/10
追加日:2020/10/02
本村凌二
東京大学名誉教授

ジロンド派からジャコバン派へ…なぜ革命は急進化するのか

独裁の世界史~フランス革命編(3)革命はなぜ急進的になるのか

ルイ16世のパリ脱出は、国民を失望させる。革命派は、諸外国の干渉をはねのけようと「革命戦争」を起こすが、失敗。この間にも王家と諸外国の内通が疑われ、王政廃止と国王夫妻の処刑が断行される。 革命プロセスが先鋭化するの...
収録日:2020/01/10
追加日:2020/09/25
本村凌二
東京大学名誉教授

ルイ16世が亡命しなければ世界史は大きく変わっていた!?

独裁の世界史~フランス革命編(2)ルイ16世と徳川慶喜の違い

フランス革命の流れを変えた瞬間の一つに、ルイ16世の「ヴァレンヌ逃亡事件」がある。革命の急進化に不安を抱いた国王一家は、これで民衆を敵に回してしまうのだ。この行為は「大政奉還」をした徳川慶喜が大坂城を後にしたのと...
収録日:2020/01/10
追加日:2020/09/18
本村凌二
東京大学名誉教授

フランス革命を考える上で鍵となるのはルイ14世と啓蒙思想

独裁の世界史~フランス革命編(1)絶対王政からブルジョアジーへ

18世紀末の世界を揺るがせたフランス革命を取り上げる今回の「独裁の世界史」シリーズ講義。封建的な身分や領主を一掃し、市民(ブルジョア)が力を握る革命は、流血の惨事も続々と招く。この歴史は、「独裁政」という観点から...
収録日:2020/01/10
追加日:2020/09/11
本村凌二
東京大学名誉教授

ドビュッシーやチャイコフスキーがつくった「国のイメージ」

クラシックで学ぶ世界史(11)ドビュッシーと「フランス的」

ワーグナーに大きく影響を受けつつ、ドイツから覇権を奪うために新たな表現を目指したのがフランスのドビュッシーである。彼が提示したとりとめのない浮遊感は、印象派の曖昧な表現と合わせて近代の「フランス的なるもの」の概...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/12/21
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

ベートーヴェンの音楽を生んだフランス革命と動乱の影響

クラシックで学ぶ世界史(5)ベートーヴェンの時代-上

フランス革命を合図にしたかのようにウィーンの音楽界にデビューするのがベートーヴェンである。市民革命と革命戦争、ナポレオン戦争という長い動乱のさなかに「市民の時代」が確立、これまでにない刺激とテンションを音楽に求...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/11/09
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

マクロン大統領はヨーロッパの希望の光

2018年激動の世界と日本(9)ドイツとフランス

ドイツではメルケル政権の支持が揺らぐ一方、フランスではエマニュエル・マクロン大統領がヨーロッパの再統合を掲げている。アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスで既存の政治にNOが突きつけられる中、マクロン大統領はヨーロ...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/22
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

フランス国民議会選挙で勝ったマクロン大統領の課題

マクロン勝利のフランス国民議会を読む

2017年6月に行われたフランス国民議会の選挙は、マクロン大統領率いる新党「共和国前進」の圧勝に終わった。「マクロン派」と呼ばれる中道派は577議席中の350議席を確保。新政権においてマクロン大統領の公約が実行される基盤が...
収録日:2017/06/23
追加日:2017/07/13
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

マクロンは議会選挙で過半数を取れるか

2017年フランス大統領選挙と今後のフランス政治

2017年5月7日、フランス大統領選挙の第2回投票が行われ、無所属のエマニュエル・マクロン前経財相が次期大統領と決まった。決選投票の相手は、国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首。フランス国民の選択にEUをはじめとして世界...
収録日:2017/05/11
追加日:2017/05/27
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

エマニュエル・トッドが示したフランス再生のシナリオ

書物で学ぶギリシャ危機(2)ユーロが見せた影の側面

歴史学者・山内昌之氏が、ギリシャ財政金融危機および共通通貨ユーロの影の側面について解説する。人類学者E・トッドの指摘によればドイツはユーロをフル活用した国と言えるのだが、そこから生じた共通通貨ユーロの闇とは一体...
収録日:2015/07/16
追加日:2015/08/13
山内昌之
東京大学名誉教授

スクラム強化のためだけにフランスで武者修行

清宮克幸の「監督術」(2)突き抜けたものをつくる

頂点に立つために必要なのは、どんな世界でも「他に真似のできない」「何か突き抜けた」オンリーワンの強みである。そのための一つに「スクラム」を選んだヤマハ発動機ジュビロ監督・清宮克幸氏は、スクラムを組むためだけにフ...
収録日:2015/04/09
追加日:2015/05/14
清宮克幸
公益財団法人日本ラグビーフットボール協会 副会長

ナポレオン戦争後のウィーン体制がもたらした「勢力均衡」

国家の利益~国益の理論と歴史(5)ウィーン体制と勢力均衡

近代ヨーロッパに広まった国家理性は、果てなき国益戦争につながった。その反省から、オランダのグロティウスは自然法に基づく国際法の概念を準備し、ナポレオン戦争後のウィーン体制がヨーロッパに国際秩序をもたらしていく。...
収録日:2019/03/28
追加日:2019/07/07
小原雅博
東京大学名誉教授

ジョン・ウェスレーが提示した「寄付」という方法の背景

グローバル化時代の資本主義の精神(2)世俗倫理と資本主義の精神

今、ポスト世俗化の時代と言われているが、世俗化には二つの意味があると話す中島隆博氏。典型的なのは、フランス・カトリックとドイツ・プロテスタントだという。そこで、今回はこの二つの違いから、近代の世俗倫理と資本主義...
収録日:2014/11/07
追加日:2015/05/18
中島隆博
東京大学東洋文化研究所長・教授

ラオスの経済成長はメコン川にあり

メコン川の恵みとラオス経済(1)ラオスの地理と歴史

東南アジアの小国ラオスには、まだまだ知られざる発展の可能性がある。メコン川の豊かな水をたたえるラオスは、1人当たりの年間所得が1700ドルほどでありながら、年率8パーセントの成長を続けている。そこにはどんな可能...
収録日:2016/01/18
追加日:2016/03/28
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

トランプの「ポピュリズム」と欧州への影響

トランプ外交と世界への影響(1)深まる中東欧州複合危機

トランプ氏は欧州から極右による扇動政治の台頭ではないかと警戒されているというが、歴史学者・山内昌之氏は少し違う見方をしている。また、トランプ氏勝利の衝撃は日本と欧州では意味合いが違う、という。いったいどう違うの...
収録日:2016/12/12
追加日:2016/12/24
山内昌之
東京大学名誉教授

ベルリオーズ『幻想交響曲』…革命時代の音響と過激な妄想

クラシックで学ぶ世界史(7)ベルリオーズから近代へ

市民革命期の音楽家としてフランスのベルリオーズの名は外せない。最も有名な『幻想交響曲』は作者の妄想が結実したものともいわれ、ギロチンが落ちて首が飛ぶようなシーンとその後の大混乱が、「革命の時代の音響」として近現...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/11/23
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

東京大学とパスツール研究所…進む海外との共同研究

東京大学の新たな挑戦(2)グローバルネットワークの構築へ

東京大学の新たなカレッジのコンセプトの1つは、いかにグローバルに開かれたものにするかという点だ。過去のフランスでの経験などから、グローバルに開かれた環境で研究することの重要性を語る藤井氏。今回は人材育成において、...
収録日:2023/11/20
追加日:2024/03/06

イスラエルが原子炉を持った理由と核兵器保有の真相

イスラエルの安全保障観に学ぶ(4)存続への闘い

4回にわたりイスラエルの歴史を見てきたが、現在のイスラエルの姿は決してバラ色とは言えない。何よりもパレスチナ難民問題をめぐる紛争は、21世紀の国際的課題として筆頭に挙げられる。市街には壁がつくられ、ミサイル攻撃...
収録日:2014/07/08
追加日:2014/11/25
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

長州の軍事力に幕府が完敗した第二次長州討伐

明治維新とは~幕末を見る新たな史観(15)第二次長州征伐

長州を長らく許しがたく感じていた幕府が、ついに第二次長州征伐を行う。長州は三角貿易で得た武器によって軍事力が強化され、幕府に勝利する。今回は、第二次長州征伐について解説する。(全17話中第15話)
収録日:2018/07/18
追加日:2018/12/17
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

盗まれたデカルトの頭蓋骨の行方

デカルトの生涯に学ぶ(2)死後の事件とデカルトの骨

デカルトは死後も、事件に巻き込まれる。最初、スウェーデンの首都ストックホルムにある共同墓地に葬られた遺骨が、その後、フランスへ移送されることになり、その移送中、なんと頭蓋骨が盗難されてしまったのだ。その頭蓋骨は...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/02/14
津崎良典
筑波大学人文社会系 教授

現世で成功できるかどうかは本人ではなく親や先祖で決まる

憂国の芸術(4)現世的成功をもたらす「徳」の根源

コシノジュンコ氏は戦後の焼け野原だった大阪から出てきた。日本が豊かになると、彼女のような強い個性の作家は出なくなった。強い個性は枯渇感がなければ出てこないのだ。ところで、コシノジュンコ氏はとても温かくて親切で、...
収録日:2021/12/02
追加日:2022/02/04

海洋アジアと大陸アジアの対立へ、地政学的舞台が移動

米中戦略的競争時代のアジアと日本(1)多極化する世界と富の分布の変化

冷戦以後の急速なグローバル化により、国際社会のパワーバランスも変化しつつある。中国の台頭や、アジアの中規模国の急速な成長により、先進国と新興国の割合も変化しており、地政学的舞台はすでに欧州からアジアへと移行して...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/02/09
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 第3代理事長

難民流入とギリシャ・イギリスの離脱志向に対処できるか

激動する世界情勢と日本(6)きしみ始めた欧州連合

EUは元来、歴史的に反目し合ってきたドイツとフランスが再び争わないために設立された壮大な試みだ。しかしそのEUが今、大きくきしみ始めていると、千葉商科大学学長・島田晴雄氏は指摘する。その背景には、ギリシャやイギ...
収録日:2016/01/26
追加日:2016/05/09
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

音楽家を「職人」から「芸術家」に劇的に変えた楽聖

ピアノでたどる西洋音楽史(5)「芸術家」ベートーヴェンの凄さ

楽聖ベートーヴェンの存在は、フランス革命を抜きには語れない。また、音楽を娯楽から芸術の地位に高め、音楽家を職人から芸術家へ、歌中心だった楽曲を器楽中心に発展させるなど、音楽史上に数々の革命的変化をもたらしたのも...
収録日:2019/09/04
追加日:2019/11/22
野本由紀夫
玉川大学芸術学部芸術教育学科 教授

『法の精神』と多様性…国が異なれば制度も異なるのが自然

政治思想史の古典『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ(4)多様性を擁護する

イギリスの国政に理想的な政治的自由を発見したモンテスキューであったが、同時に本国フランスにはフランス独自の方法があることを強調した。そもそも国家や社会は、無数の条件に規定された唯一無二の存在であり、ある絶対的に...
収録日:2020/08/17
追加日:2020/10/10
川出良枝
東京大学大学院法学政治学研究科教授

重商主義と重農主義…古典派経済学の前段階の主張とは?

本当によくわかる経済学史(2)重商主義と重農主義の真実

「重商主義」と「重農主義」という考え方が16世紀から18世紀にかけてヨーロッパで登場した。重商主義は、それ以前にはなかった「経済に法則がある」という発想から出てきたものだが、やがてその問題点に気づいたケネーが「経済...
収録日:2022/06/08
追加日:2022/11/23
柿埜真吾
経済学者

和漢洋の知を複合的に捉えるための読書

読書とは何か(5)和漢洋の知を複合化し現代に活かす

江戸伝来の知の伝統を再び見直し始めたようにみえる現代日本。和漢洋の教養を身につけ、複合的な知のあり方を示してくれる先人を例にとり、読書とは何か、何を私たちにもたらしてくれるのかを読書の喜びとともに山内昌之氏が語...
収録日:2014/05/22
追加日:2014/08/07
山内昌之
東京大学名誉教授

テオドール・ヘルツルによるシオニスト運動の始まり

イスラエルの安全保障観に学ぶ(3)現代イスラエルの建国

イスラエルの超能動的国防意識の裏側には、欧米の列強に翻弄された建国への道がある。偏見と迫害から逃れるためには自前の国土を持つしかない。しかし、パレスチナでの近代国家建設には邪魔になる先住者だけでなく、利用しよう...
収録日:2014/07/08
追加日:2014/11/15
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

欧州のアベノミクスへの高い関心は「日本病」への憂慮から

欧州から見たアベノミクス(1)EUが抱える課題

千葉商科大学学長・島田晴雄氏によれば、今ヨーロッパはその深い悩みゆえに、アベノミクスに強い関心を示している。第一次世界大戦後に欧州が掲げた理念、同じようにリーマンショックの打撃を受けながら、日本やアメリカにでき...
収録日:2015/03/31
追加日:2015/05/11
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

極東の小国が旧超大国・清に挑戦した日清戦争

20世紀前半の日中関係~この歴史から何を学ぶか(1)

本年2015年は戦後70年の節目の年。しかし、中国や韓国ではいまだに反日教育が行われ、日本においても特に現代史の教育の欠如は否めない。歴史認識という価値観以前に、事実理解のギャップに問題があると感じた島田晴雄氏...
収録日:2015/07/07
追加日:2015/08/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ロシアの世界戦略とアメリカの戦略的コミュニケーション

激変しつつある世界―その地政学的分析(7)米露の戦略

歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏によれば、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はヒューミントやサイバー攻撃などを駆使して、アメリカ・フランスの大統領選挙に介入してきた。他方、アメリカも戦略的コミュニケーシ...
収録日:2017/05/16
追加日:2018/01/13
中西輝政
京都大学名誉教授

デカルトの死因は?…暗殺されたという新説と時代背景

デカルトの生涯に学ぶ(1)デカルトの死と宗教戦争

西洋哲学史上にその名を燦然と残すデカルト。だが私たちは、彼がどのような生涯を送ったのか、あまり知らない。筑波大学人文社会系准教授の津崎良典氏が、彼が晩年にスウェーデンに向かった動機や、実は暗殺されたのではないか...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/02/10
津崎良典
筑波大学人文社会系 教授

本を読まない人類がヒューマニズムという化け物に喰われた

読書と人生(6)読書人がバカにされる時代

現代社会では、価値の主客転倒が起こり、読書人がバカにされるようにさえなった。だが、読書人がいなくなるということは、人間が「魂」に対する興味を失ったことを意味している。そして読書をしなくなったから、人間社会はヒュ...
収録日:2019/05/14
追加日:2019/09/20

戦争と革命の殺到、うるささ、高揚を描いたベートーヴェン

クラシックで学ぶ世界史(6)ベートーヴェンの時代-下

「分かりやすい、うるさい、新しい」、ベートーヴェンの前と後で、音楽は違うものになったといわれる。その理由は、彼が受け取り手である市民の状況と流行に細心な目配りをし、「今、時代が求めるもの」を真摯に追求していった...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/11/16
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

あのルソーも「すべての悪は弱さから来る」と主張した

伝染病と死生観(3)すべての悪は弱さから来る

国民にこれだけ自粛を強いれば、コロナが収束しても日本人の生活は元に戻らない。テレワークの普及で働き方も変わるが、これについても政治家や官僚が何を考えているか見えて来ない。あらゆることでこれまでの流れをぶち壊した...
収録日:2020/04/24
追加日:2020/05/29

日本周辺が最も危険!?米国を中心とした中国包囲網の実態

「激動と激変の世界」の読み方2022(1)バイデン政権と揺らぐ外交関係

2020年アメリカ大統領選で、共和党のドナルド・トランプ氏との激戦を制し、第46代大統領となった民主党のジョー・バイデン氏。就任後には、「アメリカ救済計画」と呼ばれる大規模な経済社会政策を行い話題となっている一方で、...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/03/15
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

イスラエルの歴史を学ぶ~シオニズム運動と英国の三枚舌

近代イスラエルの誕生:その苦闘の背景(1)

 国防において、科学・芸術・産業の追究において、イスラエル人が示す桁外れの熱意。その根源は、民族がたどった歴史にあると島田晴雄氏は言う。現代のイスラエル精神に直接影響を及ぼした近代イスラエルの成立過程を2回に分...
収録日:2013/10/04
追加日:2014/07/17
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

日中戦争はやがて世界の問題に拡大、そして敗戦・・・

20世紀前半の日中関係~この歴史から何を学ぶか(3)

本年2015年は戦後70年の節目の年。しかし、中国や韓国ではいまだに反日教育が行われ、日本においても特に現代史の教育の欠如は否めない。歴史認識という価値観以前に、事実理解のギャップに問題があると感じた島田晴雄氏...
収録日:2015/07/07
追加日:2015/08/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

敵の敵は味方―アサドと米欧が組むことはあり得るか?

パリ同時多発テロ(3)欧米諸国が直面する問題

世界に大きな衝撃を与えたパリ同時多発テロ。オランド大統領は、フランスが過激派組織「イスラム国(IS)」との「戦争状態にある」として、全土に非常事態宣言を発し、シリア空爆の強化に踏み切った。誰もが注意深く考えたい...
収録日:2015/11/18
追加日:2015/11/26
山内昌之
東京大学名誉教授

アサド大統領の最大の政治責任は国家存続を危うくしたこと

中東の火種・シリア(3)世界革命史から見たアサド

アサド大統領の暫定政権残留をめぐって、国際世論が二分している。そもそもアサド大統領の最大の政治責任はどこにあるのだろう。シリア問題の世界史的意味をめぐって、歴史学者・山内昌之氏が、18世紀フランス革命や20世紀...
収録日:2016/02/10
追加日:2016/03/21
山内昌之
東京大学名誉教授

90年代の欧米諸国はどのように財政再建に取り組んだのか

少子高齢化と財政の役割(4)外国の財政再建の成功と失敗

明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科教授の田中秀明氏による連続講義「少子高齢化と財政の役割」。第4回目では、1990年代、欧米諸国中心に行われた財政再建策の成功例と失敗例を取り上げる。当時、財政ルールを導入した国は...
収録日:2017/08/09
追加日:2017/09/16
田中秀明
明治大学公共政策大学院専任教授

社会保障の負担を現役・将来世代に押し付けるべきではない

高齢化と財政危機~その解決策とは(21)「総合的社会政策」の費用

公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、自身の提唱する新時代の「総合的社会政策」の費用について、見通しを語る。新しい時代の社会保障制度は、生まれてから死ぬまでの全方位を対象にしたものである。その費用は、消...
収録日:2017/10/05
追加日:2017/12/17
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ヨーロッパ中が感染したワーグナーの凄さ

クラシックで学ぶ世界史(9)帝国をつくったオペラ

ベートーヴェンを音楽の理想としたワーグナーは、彼のオペラに不満があった。より良い物語による演劇と舞踊と音楽を一体にした「総合芸術」こそ、ワーグナーの目標となる。さらにユダヤを仮想敵に据えて、空前絶後のナショナリ...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/12/07
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

ビスマルク…ドイツの「鉄血宰相」のイメージは間違い?

独裁の世界史~ビスマルク編(1)ドイツ帝国の水先案内人

19世紀ヨーロッパを代表する政治家ビスマルク。しかし、その評価は「鉄血宰相」「誠実なる仲買人」「白色革命家」など、さまざまな異名に彩られ、真の姿が見えてこない。彼は果たしてドイツの独裁者だったのか。また、その政治...
収録日:2020/01/10
追加日:2021/01/22
本村凌二
東京大学名誉教授

二度の敗戦で見過ごされてきたドイツの「帝国性」への警告

独裁の世界史~ビスマルク編(3)終わらないドイツ「帝国」

歴史に"if"を持ち込むのはタブーだが、ドイツに共和政が根づいていたら、二度の世界大戦は避け得たかもしれない、と考えずにはいられない。一方で、敗戦を機にドイツの持つ「帝国性」が見過ごされてきたことも無視できない。ヨ...
収録日:2020/01/10
追加日:2021/02/05
本村凌二
東京大学名誉教授

ロシア革命を共和政的に行うことは可能だったのか

独裁の世界史~ソ連編(2)レーニンのリーダーシップ

革命は社会正義実現のために行われるが、その達成には幾多の困難が伴う。ロシア革命の場合は、「世界同時革命か、一国社会主義か」が岐路となったが、そうした中、レーニンはリーダーとしてあり方をどう考えていたのか。また、...
収録日:2020/01/30
追加日:2021/02/19
本村凌二
東京大学名誉教授

天皇こそが「日本人のアイデンティティ」の核心だった

「壁」ありてこそ(2)天皇に対する「畏怖」

執行草舟が子どもだった頃、深く感銘を覚えたのは。当時の日本人たちの「天皇に対する心」であった。共産党員でも西洋かぶれの人でも、天皇の名前を聞けば直立不動になった。天皇に対する尊崇が、日本人の良さを作っていたので...
収録日:2021/01/14
追加日:2021/02/26

ウクライナ戦争は何年続く…世界史が物語る戦争の不可思議

世界史から見たウクライナ戦争と台湾危機(1)長期戦の歴史と「ピュロスの勝利」

2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻。両者の攻防は1年が経過してもなお続いているが、いったいこの戦争はどのような終結を迎えるのか。さらなる長期化の可能性を考えたとき、過去に長期化した戦争の歴史を振り返ること...
収録日:2023/02/28
追加日:2023/03/29
山内昌之
東京大学名誉教授

譲歩の「レッドライン」…ウクライナ問題が示す教訓

世界史から見たウクライナ戦争と台湾危機(5)ウクライナの教訓を生かすために

緊張感を増す台湾問題において、隣国として重要なポジションにある日本。中国への態度を模索する中、ウクライナの現況からどのような指針が得られるだろうか。武力行使による中国の損失の提示や、譲歩的な姿勢が「弱さ」として...
収録日:2023/02/28
追加日:2023/04/26
山内昌之
東京大学名誉教授

「侵略的行為」「領土拡張」へのソヴィエト側の論理とは

歴史から考える「ロシアの戦略」(3)ロシアの領土拡張と「2つの願望」

日露戦争を経て、アジアからヨーロッパ諸国へと侵攻の矛先を変えていったロシア。一見、拡張主義的な侵略行為に見えるロシアの動きだが、そこにはどのような意味があったのだろうか。第1次世界大戦期までを振り返り、ロシアの領...
収録日:2024/01/18
追加日:2024/03/04
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

「自分さえよければいい」では社会問題は解決しない

対談・反生命論(5)「自分が大切」は下品な考え方

「自分が大事」「自分さえよければいい」というのは、下品な人間の考え方である。グリム童話などではずる賢いおじいさん、おばあさんが登場するが、そんな人たちばかりを目にする状況が、日本は70年以上続いている。ロシアなど...
収録日:2024/05/24
追加日:2024/11/15

トルコ将軍、カラベキルの東方政策の功績とは

『中東国際関係史研究』を読み解く(2)カラベキルの東方政策

「第一次世界大戦で敗戦国であったトルコが、その後の戦争処理において領土を増やして戻ってくるなどということは、まことに考えられないことだ」と、当時のイギリス外務大臣・カーゾン氏が述べている。国際関係史の常識を覆し...
収録日:2014/06/18
追加日:2014/07/10
山内昌之
東京大学名誉教授

食を外国に委ねるのは独立国家ではない

ニッポンの食文化が危ない(2)食料自給率を死守せよ

「飽食の時代」と言われる一方で、日本の食料自給率は低迷を続け、世界最大の食糧輸入国となっている。「これは危機的状況だ」と断言するのが、食文化評論家で農学博士の小泉武夫氏。「食の冒険家」と呼ばれる小泉氏が提案する...
収録日:2015/08/31
追加日:2015/10/08
小泉武夫
農学博士

EU離脱によってイギリスの政党政治が崩壊する!?

「イギリスのEU離脱問題」を考える

6月23日に行われた国民投票でEU離脱を選択したイギリス。世界に与えた衝撃はあまりにも大きく、イギリスのEU離脱によって世界はどうなっていくのか、日本経済にどんな影響があるのかなど、テレビをはじめ各メディアでさ...
収録日:2016/06/30
追加日:2016/07/02
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

イタリア国民投票のテーマ・憲法改正は日本も学ぶべき議論

イタリアの国民投票から何を学ぶか

2016年12月4日、イタリアの国民投票が行われた。レンツィ首相が進退を賭けた憲法改正案は大差で否決され、レンツィ氏は引責辞任を表明した。これはイタリア政治固有の問題にはとどまらない、各方面に影響のある政治イシューだと...
収録日:2016/12/15
追加日:2017/01/15
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

新潟市が農業体験施設アグリパークを作った理由

新潟発わくわく教育ファームの推進(1)取り組みの背景

新潟が、国内でも有数の農業が盛んな場所であることはよく知られている。そんな新潟でさらに持続可能な農業の発展を目指すべく、「新潟発わくわく教育ファーム」という取り組みを進めている。その背景には、農業への無理解に対...
収録日:2018/07/05
追加日:2019/03/30
伊藤充
新潟青陵大学 福祉心理こども学部 特任教授

メルケル独首相の影響力低下とマクロン仏大統領の台頭

2019年激変する世界と日本の針路(7)独仏の政治的変化

ドイツではこれまで圧倒的な支持を集めていたメルケル首相の影響力が低下し、反メルケルの動きも出てきている。フランスでは既存勢力を排してマクロン大統領が台頭。こうした両国の政治の変化をどう捉えればいいのだろうか。(2...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/15
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

反EUの極右勢力台頭によるEU崩壊の懸念

2019年激変する世界と日本の針路(8)反EU勢力の台頭

フランスのマクロン大統領はEU域内の格差を是正しようと改革に努めている。しかしながらフランス国内から反発が生じている。またイタリア、ギリシャ、ポーランド、ハンガリーなどEU各地で反EUの極右勢力が台頭しておりEU崩壊の...
収録日:2019/01/28
追加日:2019/05/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ずる賢いフーシェの心にキリスト教の「まこと」があった

伝染病と死生観(4)政治家は自国の伝統的哲学に立脚せよ

政治家は、新型コロナ対策と称して、全国民に1人10万円お金をばら撒いた。だがこれは、悪い仲間を募るときに皆にお金を渡すのと同じ。要は、国民全員を共犯者にしたいのである。「お前たちももらっただろう」といって、最終的に...
収録日:2020/04/24
追加日:2020/06/05

ド・ゴールの故事に倣い、日本の姿勢を明確にすべき

歴史から見た中国と世界の関係(10)日本が取るべき選択とは

日本が今、参考にすべきはフランスのド・ゴール大統領の発言ではないだろうか。当時、アメリカと国益をめぐって衝突していたフランスだが、キューバ危機が起こると真っ先に「徹頭徹尾アメリカを支持する」と立場を鮮明にした。...
収録日:2020/08/21
追加日:2020/10/26
中西輝政
京都大学名誉教授

幕末に列強の圧力に対抗した優秀な人材がたくさんいた

国際地域研究へのいざない(6)日本の人材育成能力

ペリー来航は日本国内に大きな衝撃を与えたが、こうした状況に適切に対処できる人材を幕府は持っていた。長州藩や薩摩藩でも、新たな状況に対応できる人材が次々と生まれ、日本の植民地化を目論む英仏の諸勢力を逆に利用して、...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/12/19
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「民のための銀行をつくる」渋沢栄一が考えた日本の道

「近代日本をつくった男、渋沢栄一」の素顔(2)徳川幕府の消滅と「和魂洋芸」

徳川幕府最後の将軍・徳川慶喜に仕え、使節団をひきいて渡仏した渋沢栄一。フランス滞在中におこったある出来事が、彼に「民のための銀行をつくる」という志を抱かせる。そこには「和魂洋芸」という日本が進むべき道への思いが...
収録日:2019/04/24
追加日:2021/02/03

成功する祝祭―日本人の美しい心ばえや道義を示す五輪に

東京五輪を考える(3)「不正」を乗り越え「道義」を示せ

オリンピック招致活動において、「IOC委員にお金を渡したのではないか」という疑惑が噴出した。だが猪瀬氏の実感では、招致活動のルールは厳しく、非常にフェアにことを進めたという。はたして、裏側で何が起きていたのか。さら...
収録日:2021/06/25
追加日:2021/07/13

突然のウクライナ侵攻…ロシア将兵を危険にさらす非合理性

プーチンのロシア―その思想と戦略―(5)侵攻の論理と情報戦略

心理戦術を中心に行ってきたロシアの対ウクライナ軍事戦略だったが、それは突如として武力行使に変わった。世界から孤立し批判が強まるプーチンだが、感情的で非合理ともいえるこの戦争を続ける理由は何なのか。一種の情報戦で...
収録日:2022/03/04
追加日:2022/04/27
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

ポロネーズとは?…ショパンが誇り高い音楽に込めた思い

ショパンの音楽とポーランド(6)ショパンとポロネーズ

ピアノ演奏と講義でショパンを追う連続シリーズ第6話では、「ショパンとポロネーズ」に焦点を当てる。貴族の行進から始まったといわれるポロネーズは、宮廷舞踏として発展したが、ショパンはその誇り高きポロネーズを用いて「ポ...
収録日:2022/10/13
追加日:2023/04/20
江崎昌子
洗足学園音楽大学・大学院教授

想定外だったクリミア戦争…ロシアの「弱さ」の原因と結果

歴史から考える「ロシアの戦略」(2)19世紀のロシア

クリミア戦争、中央アジアの南下、さらに極東へ領土拡大のため向かったロシア。19世紀の動きに着目すると、イギリスやフランスとの衝突をできるだけ避けながら東アジアに攻め入ろうとしたロシアの思惑が見えてくる。それを知る...
収録日:2024/01/18
追加日:2024/02/26
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

日本はエリートを育てる意識づけが希薄

リーダーに必要な能力~ハーバードケネディスクールに学ぶ~

齋藤健氏曰く、欧米に比べて日本はエリートを育てる意識づけが希薄である。氏がハーバードケネディスクールで学んだエリート人材にとって最も重要なキーワードを核に、ハーバード流実践的トレーニングや日本の指導者育成につい...
収録日:2014/02/18
追加日:2014/06/05
齋藤健
衆議院議員

尼港事件…ニコラエフスクで700人の日本人が虐殺される

本当のことがわかる昭和史《2》軍縮ブームとエネルギー革命の時代「明治の精神」の死(8)シベリア出兵と尼港事件の惨劇

1918年、チェコ軍団救出を名目にした日本とアメリカのシベリア共同出兵は、各国が撤兵したあとも日本は残留し、支配への執着と後世の歴史家から批判を受けた。しかし、日本にはすぐに引き揚げたくても引き揚げられなかった...
収録日:2014/12/15
追加日:2015/08/17
渡部昇一
上智大学名誉教授

クルド自治国家容認は必至、国際対立の敗者はトルコ

トルコ軍ロシア機撃墜問題(3)戦略的利益はあったのか

トルコ軍によるロシア機撃墜は世界をあっと言わせたが、この事件においてトルコは間違いなく敗者ということになると歴史学者・山内昌之氏は語る。それはいったいどういうことなのか。ロシア、米欧諸国の反応なども踏まえながら...
収録日:2015/12/02
追加日:2015/12/28
山内昌之
東京大学名誉教授

ISが目指すジハードで、日本はすでに標的となっていた

激動する世界情勢と日本(7)IS台頭の世界的要因

世界各地で頻発するテロの中心にいるのが、ISだ。しかし、実体のないISに、アメリカをはじめ国際社会は対応に苦慮している。千葉商科大学学長・島田晴雄氏は、日本もこのISが目指すグローバル・ジハードの標的であり、日...
収録日:2016/01/26
追加日:2016/05/12
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

最大の危機は、成長のための自由な議論ができないこと

激動する世界情勢と日本(10)成長戦略への10の提言

千葉商科大学学長・島田晴雄氏が、これまでの議論を踏まえ、日本の異次元的成長戦略のため、10の提言を行う。自然エネルギーや農業、雇用、医療など幅広い分野にわたり、日本はまだまだ可能性を持っているのに、そのための議...
収録日:2016/01/26
追加日:2016/05/23
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ヨーロッパで深刻化する極右台頭の原因

激変しつつある世界―その地政学的分析(5)極右と左派

歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏が、ヨーロッパで深刻化する極右の台頭について解説する。極右台頭の一方で、2016年アメリカ大統領選を戦ったサンダース氏のようなソーシャリストに近い左派も勢いを増しつつある。極右...
収録日:2017/05/16
追加日:2017/12/28
中西輝政
京都大学名誉教授

ワーグナーの楽劇はなぜ長いか…マイアベーアへの反発と理想

クラシックで学ぶ世界史(8)パリのオペラとワーグナー

19世紀の音楽は、パリのオペラ座で始まる。当時のパリはロンドンと並び世界の富が集中する世界の都だった。オペラ座のグランド・オペラ見物は、ちょうど江戸の歌舞伎見物と同様に、市民のステータス・シンボルとして発展してい...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/11/30
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

「過去の宿命」を愛さないと「次の運命」も愛せない

武士道の神髄(5)「縁」こそが運命である

その仕事が与えられたのは「縁」があるから。「縁」を大事に考えるなら、どんな仕事も大切になる。かつての武士たちも主君は選べなかった。すべては縁で、縁が運命なのだ。日本人に生まれたのも縁で、それを否定すればくだらな...
収録日:2019/11/26
追加日:2020/02/14
執行草舟
実業家

「幸福」について語り合う「哲学カフェ」を再現

「幸福とは何か」を考えてみよう(1)なぜ幸せになりたいのですか

筑波大学では、身近なテーマについて哲学者を交えて話し合う「ソクラテス・サンバ・カフェ」(通称「哲学カフェ」)が毎月開かれている。中学生以上の一般市民ならだれでも参加でき、高校や中学校への「出前」も行われてきた。...
収録日:2020/03/19
追加日:2020/07/31

成功者による「プランド・ハップンスタンス・セオリー」とは

「幸福とは何か」を考えてみよう(8)「偶然」に身を任せてみますか

幸福かどうかは自分で決めるとしても、人は幸福に「なる」のか、あるいは幸福で「ある」のかという疑問は残る。フランス啓蒙思想のルソーは、現在という瞬間における私の存在感こそ幸福の鍵だと論じた。話題はさらに「幸福」と...
収録日:2020/03/19
追加日:2020/09/18

エピソードが語るモンテスキューとルソーの両極端な人物像

『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ【質疑篇】(1)モンテスキューとルソーの人物像

モンテスキューとルソーは、思想だけではなく人物像も好対照をなしている。中庸の人ともいえるモンテスキューに対して、ルソーは極端から極端といった振れ幅のある人で、人とよく争うが、女性には人気があったという。また、二...
収録日:2020/08/17
追加日:2020/11/07
川出良枝
東京大学大学院法学政治学研究科教授

米中間の勢力均衡の鍵を握る大事なポイントはシーレーン

米中関係の行方と日本の今後を読む(7)新冷戦の影とシーレーン

「新冷戦」がささやかれるほど対立の続く米中間で、戦いを避け勢力均衡を保つ鍵はシーレーンにある。中国は太平洋をアメリカと二分割する腹案を持つといわれるが、仮に実現したとすると日本にとっては死活問題だ。今や抑えるも...
収録日:2020/09/08
追加日:2020/10/24
小原雅博
東京大学名誉教授

「資本主義の始まり」は明治維新で没落した徳川家にあった

曾孫が語る渋沢栄一の真実(2)激動の幕末から明治へ

渋沢栄一は、武蔵国榛沢郡血洗島村(現・埼玉県深谷市)の裕福な農家に生まれたが、そこで培った家業をマネジメントする知恵を一橋家の家臣として応用する。時代の大きな波は一橋慶喜を最後の将軍に指名する。一方、栄一はパリ...
収録日:2020/10/14
追加日:2021/02/08
渋沢雅英
渋沢栄一曾孫

渋沢栄一はなぜ「近代化の牽引者」になろうとしたのか

渋沢栄一の生涯と教養としての『論語』(3)身分制度への懐疑と海外での体験

農家に生まれた渋沢栄一はやがて一橋家に仕える身となり、明治政府を経て商工の中心へ。彼の人生は「士農工商」全てを体験したものだった。そんな彼が「近代化の牽引者」になろうとした理由の一つに、身分制度への深い懐疑があ...
収録日:2020/03/03
追加日:2021/08/01
田口佳史
東洋思想研究家

病床数世界一の日本がコロナ禍で露呈した医療体制の問題点

ウィズ・コロナ時代の医学展望(2)日本の医療の脆弱性

新型コロナウイルス感染症の拡大により、保健所や病院の役割が改めて注目されている一方、日本の医療の脆弱性が浮き彫りになっている。戦前、強化された保健所だが、戦後の行政改革によってその数は減少。そこには今回の新型コ...
収録日:2021/09/01
追加日:2021/10/07
堀江重郎
順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授

ルソー型かトクヴィル型か、迫られるデモクラシーの選択

デジタル全体主義を哲学的に考える(5)一般意志とデモクラシーの問題

20世紀型の全体主義においては、一つの声に国民の意志を代表させることで、多様な声、さまざまな問題がかき消されてしまった。そうした動きは、現代でも中国共産党などに見られる。はたして一般意志は存在するのか。われわれは...
収録日:2021/05/27
追加日:2021/12/03
中島隆博
東京大学東洋文化研究所長・教授

『「NO」と言える日本』と「英米本位の平和主義を排す」と

石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(7)石原慎太郎と近衛文麿の政治手法

政治家としての石原慎太郎を見る際に比較したいのが近衛文麿である。近衛は第一次大戦後の平和に向けた国際情勢の中で、日本がつねに英米の劣後に置かれることを危惧し続けた。石原慎太郎もまた、第二次大戦後に日本がつねにア...
収録日:2022/03/18
追加日:2022/07/20
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

「戦争は勝てば面白いから、みんなやる」という一面の真理

作用と反作用について…人間と戦争(4)出征した父の教え

プーチンはソ連時代のノーメンクラトゥーラの生き残りだが、ノーメンクラトゥーラには極めて狡猾で権力を守るためなら人殺しも辞さないところがある。悪い官僚機構は、ホッブズの言う「リバイアサン」のようなものなのだ。一方...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/07/22
執行草舟
実業家

古典派経済学が繁栄をもたらした…柱は自由貿易と貨幣数量説

本当によくわかる経済学史(4)古典派経済学の特徴と時代的背景

古典派経済学の7つの特徴として、自由貿易をはじめ、貨幣数量説、労働価値説、人口論などを挙げることができる。中でも現代でも通用する2つの柱は「自由貿易」と「貨幣数量説」だというが、それはなぜか。また、その他の特徴に...
収録日:2022/06/08
追加日:2022/12/07
柿埜真吾
経済学者

中国は台湾だけでは満足しない…次なる危機はどこに?

世界史から見たウクライナ戦争と台湾危機(4)台湾問題と日本の責任

予断を許さない状態が続くウクライナの戦況であるが、それは日本にとってより身近な台湾をとりまく動向とも関わってくる。日本は、ウクライナ戦争を踏まえて、台湾問題に対してどう動いていくべきなのか。隣国として、また主要...
収録日:2023/02/28
追加日:2023/04/19
山内昌之
東京大学名誉教授

グローバル・ウエスト対中露、努力むなしい日本の現実

グローバル・サウスは世界をどう変えるか(6)グローバル・ウエストと中露の戦略

世界の勢力図を変えつつあるグローバル・サウスの影響力は、G7をはじめとするグローバル・ウエストの国々に深く浸透しつつある。また、中南米や中東、そしてアフリカのグローバル・サウスを取り込もうとする激しい争いは、グロ...
収録日:2024/02/14
追加日:2024/05/08
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

人間だけが鉄砲の弾に向かって命懸けで突っ込んでいける

反生命論(4)人間文化の頂点にあるもの

「人間」として生きるには、肉体を拒絶しなければならない。フランスの哲学者アランは「魂とは、肉体を拒絶する何ものかである」と言ったが、宗教も含めたあらゆる文化は、全部「反生命」なのである。一方、ヒューマニズムは、...
収録日:2024/05/16
追加日:2024/08/16
執行草舟
実業家

高福祉国家フィンランドでも…世界的に進む人口減少の実態

教養としての「人口減少問題と社会保障」(3)なぜ少子化は止められないのか

なぜ人口減少は止まらないのか。日本の場合、合計特殊出生率の低下に加え、20~30代の女性の数自体が大幅に減っているという現状がある。さらにこの人口減少は日本だけの傾向にとどまらず、世界的にも問題となっている。それは...
収録日:2024/07/13
追加日:2024/11/12
森田朗
一般社団法人 次世代基盤政策研究所(NFI)所長・代表理事

「中東」とは何か?~3つの手がかりから深める理解

中東を理解するために

2011年の「アラブの春」以後、いまだに厳しい内戦やテロが続く中東情勢だが、そもそも「中東とは何か」「イスラムとは何か」など複雑で分からないという声も多い。中東秩序の変化と歴史的背景、そして西洋大国やロシアとの関係...
収録日:2014/02/05
追加日:2014/02/24
山内昌之
東京大学名誉教授

「官僚・実業家・政治家」三拍子そろった超絶指導者・原敬

ジェネラリストの巨星・原敬

「歴史は必然の流れ」とするヘーゲルやマルクスに異を唱え、「優秀な人間が徹底的な努力をすれば世の中は動く」と主張する齋藤健氏。『転落の歴史に何を見るか』の著者で、原敬を徹底的に研究し心酔する氏が、原敬が備えていた...
収録日:2014/02/24
追加日:2014/02/24
齋藤健
衆議院議員

複数の国境問題を抱えた現状は百年前の国際情勢の相似形

今の時代は「日清戦争前夜」

諸方に国境問題をかかえた中国が、現在の国際情勢を「日清戦争前夜」とみなすことの意味と影響。日中関係の悪化が懸念される今、日本がなすべきことは何か。石川好氏が関係の構造を読み解く。
収録日:2013/10/31
追加日:2014/05/01
石川好
作家

集団的自衛権・TPP・消費増税・憲法改正―変わる日本!

集団的自衛権から憲法改正へ~今後の安倍政権のロードマップ~

集団的自衛権行使容認に向けた議論が本格化している。2014年4月末より欧州6カ国を歴訪した安倍晋三首相は、その成功に勢いを得て加速。集団的自衛権、TPP、憲法改正、消費増税──岡崎久彦氏が描く安倍政権のロードマッ...
収録日:2014/05/07
追加日:2014/05/22
岡崎久彦
外交評論家

西郷隆盛や大久保利通など諸藩も優秀な人材育成を始動

幕末長州~松下村塾と革命の志士たち(01)世界史の中の幕末

日本の近代は、「黒船来航」を契機に動き出した。しかし、それは突発的な事件ではなく、起こるべくして起こった歴史の必然だったのだ。幕末の日本と世界の歴史的状況を結んで語る歴史学者・山内昌之氏の幕末長州に関するシリー...
収録日:2014/12/15
追加日:2015/01/04
山内昌之
東京大学名誉教授

役員の半数以上が外国人! グローバル製薬企業・武田薬品

武田薬品~外国人トップの改革に会社は耐えられるか?

個性的な形で進む日本企業のグローバル化について、企業コンサルタントとして豊富な経験を持つエム・アイ・コンサルティンググループ株式会社代表取締役・大上二三雄氏が解説するシリーズ。今回は、大型買収でグローバルな製薬...
収録日:2015/01/30
追加日:2015/05/11
大上二三雄
MICG代表取締役

ユーロ圏の中でドイツの存在感が増大

新しい東方問題~EUの課題(2)イランの強みと「ドイツ帝国」の野望

歴史学者・山内昌之氏は、昨今のギリシャ危機やイランのウラン濃縮停止合意問題などにおいて、注目すべきはイギリスでもフランスでもアメリカでもない、ドイツの存在感だと語る。「ドイツ帝国」と称されるその強さの秘密は? ...
収録日:2015/07/29
追加日:2015/08/27
山内昌之
東京大学名誉教授