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「感動」の検索結果

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不倫へのバッシングを「もののあはれ」的にはどう考えるか

もののあはれと日本の道徳・倫理(3)「不倫の恋」ともののあはれ

『源氏物語』で描かれる恋愛の中心は「不倫の恋」である。インモラル(不道徳)ともいわれるその物語に、「もののあはれ」という倫理の基礎を見いだした本居宣長。そこには、切実な「あはれ」を歌や物語といった芸術的にものに...
収録日:2023/08/04
追加日:2024/02/01
板東洋介
東京大学大学院人文社会系研究科 准教授

「道徳を語らない=道徳がない」ではない…本居宣長の反論

もののあはれと日本の道徳・倫理(2)日本に道徳はあるのか

「もののあはれ」こそが日本の道徳の基盤にあると論じた本居宣長だが、その議論は、道徳が語られなかった日本には道徳が存在しないという、宣長より少し前の世代の儒者・太宰春台の主張に対する反論として展開された。そのよう...
収録日:2023/08/04
追加日:2024/01/25
板東洋介
東京大学大学院人文社会系研究科 准教授

本居宣長が考えた「もののあはれ」と倫理の基礎

もののあはれと日本の道徳・倫理(1)もののあはれへの共感と倫理

『源氏物語』の本質は「もののあはれ」の一点に集約できると論じた18世紀の思想家・本居宣長。また、宣長はその「もののあはれ」こそが、日本人の道徳・倫理を基礎づけているとも指摘している。それはいったいどういうことなの...
収録日:2023/08/04
追加日:2024/01/18
板東洋介
東京大学大学院人文社会系研究科 准教授

なぜ和歌で神意を伝えるのか…古典文献の事例と巫女の歌占

おみくじと和歌の歴史(3)神意を伝える和歌と歌占

古来より日本人に親しまれてきた和歌。神様として信仰されたスサノヲノミコトが最初に詠んだとされる和歌は、神意を人々に伝えるための重要なツールだったが、人々がその神意を受け取るために必要としたのが巫女だった。『伊勢...
収録日:2023/11/10
追加日:2024/01/03
平野多恵
成蹊大学文学部日本文学科教授

【会員アンケート企画】戦争をなくすために必要なのは?

編集部ラジオ2023:12月6日(水)

会員の皆さまからお寄せいただいたご意見を元に考え、テンミニッツTVの講義をつないでいく会員アンケート企画。今回は「戦争をなくすために必要なのは何だと思いますか?」というテーマでご意見をいただきました。 この問に...
収録日:2023/11/29
追加日:2023/12/06
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア

欲と情――「もののあはれ」を二分する本居宣長の議論とは

『源氏物語』ともののあはれ(5)「欲」のあはれと「情」のあはれ

「もののあはれ」の原理的探究を行った本居宣長。『源氏物語』の「あはれ」を理解するには、宣長の「あはれ」論への理解が欠かせない。『排蘆小船(あしわけのおぶね)』『石上私淑言』『源氏物語玉の小櫛』『紫文要領』といっ...
収録日:2023/08/04
追加日:2023/11/30
板東洋介
東京大学大学院人文社会系研究科 准教授

本居宣長の説く「もののあはれ」の意味…心の動きとため息

『源氏物語』ともののあはれ(4)「もののあはれ」とは何か

本居宣長は、歌も物語もその本質は「あはれ」というひと言で説明できると説いたわけだが、では「もののあはれ」とはいったいどのようなものなのか。また、なぜ宣長は「あはれ」に着目したのか。友人からの問いかけから始まった...
収録日:2023/08/04
追加日:2023/11/23
板東洋介
東京大学大学院人文社会系研究科 准教授

本居宣長が喝破!『源氏物語』と和歌は本質的に同じ

『源氏物語』ともののあはれ(3)『源氏物語』の本質と本居宣長の画期

光源氏の禁忌的な恋を描いた『源氏物語』。その物語を、日本の知識人はどのように理解し、批評してきたのだろうか。儒教や仏教の宗教的な教訓に導くことにその意義を見いだした言説が優勢な中で、「もののあはれ」、その深い感...
収録日:2023/08/04
追加日:2023/11/16
板東洋介
東京大学大学院人文社会系研究科 准教授

やまとうたは人の心を種として…「託す」表現の神秘的な力

『古今和歌集』仮名序を読む(2)和歌とは何か

「仮名序」の冒頭では、和歌の機序とその機能が説かれる。「人の心を種」として「多くの言葉」として茂ってきたのが歌であり、歌は「天地を動かす」力を持っているというのだ。こうした内容の表現に縁語や掛詞の技法をふんだん...
収録日:2023/07/05
追加日:2023/11/15
渡部泰明
東京大学名誉教授

『源氏物語』の謎…なぜ藤壺とのスキャンダルが話のコアに?

『源氏物語』ともののあはれ(1)雅な『源氏物語』の再発見

紫式部が著した『源氏物語』は、日本最大の古典文学として、長らく日本人に読み継がれてきた。しかし、その物語は、世に出た当初から高い評価を得ていたわけではなく、本居宣長をはじめ、さまざまな解釈をされてきた。そこで今...
収録日:2023/08/04
追加日:2023/11/02
板東洋介
東京大学大学院人文社会系研究科 准教授

デビュー論文「様々なる意匠」小林秀雄の試みと直観の真意

小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(3)小林秀雄の批評

大正から昭和初期にかけて起きた戦争景気、関東大震災、昭和恐慌など時代の荒波は、日本国民の心に多くの影響を与えた。そうした中、昭和4(1927)年に「様々なる意匠」という論文で文壇にデビューした小林秀雄は、これらの人々...
収録日:2023/04/07
追加日:2023/08/29
浜崎洋介
文芸批評家

理屈抜きで感動!シェイクスピア・マジックのネタばらし

深掘りシェイクスピア~謎の生涯と名作秘話(5)時空間を操るシェイクスピア・マジック

あまりにも奔放でいい加減なのに感動を呼ぶ「シェイクスピア・マジック」とは何か。今なお再演され続ける数々の不朽の名作を生み出したシェイクスピアだが、具体的にどのような点に彼の作品の魅力、画期性があるのだろうか。近...
収録日:2023/04/12
追加日:2023/08/10
河合祥一郎
東京大学大学院総合文化研究科教授

苦悩に耐えきれないと「一撃で殴る」ほうが簡単に見える

人生のロゴス(11)無限の憧れと永遠の苦悩

かつて本が売れたのは、反対意見を持つ人たちが、議論して論破するために読んでいたことも理由にある。命懸けで築き上げられた思想は、たとえ嫌いな思想であっても、どこかに共振する部分があるのである。だが昨今では、そのよ...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/08/04
執行草舟
実業家

かつての大物たちはざっくばらんで、かわいくて、やんちゃ

人生のロゴス(8)忍ぶ恋とウィット

忍ぶ恋の本質には、まだ成長していない子どもの純愛のようなところがある。幼稚でも、やんちゃでもいい、変に大人びない純愛。あるいは、正しいことに命を懸け、恋すなわち無限の憧れに生きる。そういう純愛の世界に生きること...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/07/14
執行草舟
実業家

生命情報・社会情報・機械情報と本居宣長「もののあはれ」

ChatGPT~AIと人間の未来(8)シンギュラリティと「もののあはれ」

AIに関する議論では、シンギュラリティのような悲観論も多い。未来が暗くならないために必要なことは何か。重要なのは、アメリカ的な考え方をそのまま受け入れるのではなく、日本の伝統と文化を尊重した日本ならではのAIとの関...
収録日:2023/03/15
追加日:2023/07/06
西垣通
東京大学名誉教授

「いい思い出」を持っている人とは勇気がある人である

人生のロゴス(5)記憶と思い出が人間を創る

日本の知性人、教養人の代表と当時言われた小林秀雄は〈上手に思ひ出す事は非常に難しい〉と述べた。大事なのは、思い出を情感の中に美しく入れられるか否かである。それができる人はたとえ貧しくとも、いい思い出ができる。い...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/06/23
執行草舟
実業家

AIはヒット商品を予測できるか…人間の真の創造性とは?

ChatGPT~AIと人間の未来(4)AIは未来を読めるか

AIはヒット商品を予測できるのだろうか。これは論争的な問いだが、ヒット作品に一定の傾向はあるだろうから、「そこそこのもの」はできる可能性がある。だが、AIに丸投げしてしまったら、人間の芸術は破壊されてしまうのではな...
収録日:2023/03/15
追加日:2023/06/08
西垣通
東京大学名誉教授

『ベラスケスのキリスト』に感応した絵画とイコンの文明

逆遠近法の美術論(1)八反田友則の絵とビザンティン文明

芸術家・八反田友則氏は『ベラスケスのキリスト』(ミゲール・デ・ウナムーノ著)を読んで感応し、それをもとに描いた13点の絵を執行草舟コレクション・戸嶋靖昌記念館に寄贈した。その寄贈された絵を見て執行草舟は、自身が集...
収録日:2022/08/30
追加日:2023/03/10
執行草舟
実業家

描きたいけれど手が動かなくなる…余白を残す「感性」とは

勢いと余白(8)余白をどのようにデザインするか

コシノジュンコ氏は、自分がもっと描こうと思っても、本能的に手が動かなくなるという。優れた芸術はみな「足りない」「未完」の部分がある。そうした作品にするには一歩引いて見る視点が大事である。そしてそこには、いい塩梅...
収録日:2022/10/06
追加日:2023/02/03

見えない努力、無欲…昔の日本女性の「強さ」と「重力」

勢いと余白(7)見えないところで整える

「見えないところで本当にきちんと整えるのが『日本の感性』」だとコシノジュンコ氏は語る。それは「おもてなし」もそうだし、美空ひばりが日々の暮らしからステージまで、一貫して努力していたのもそこだった。昔の日本女性は...
収録日:2022/10/06
追加日:2023/01/27

人が好き…「人のために喜んでもらう」ことが一番の快感

勢いと余白(6)単純なものこそ感動する

コシノジュンコ氏は自分が女性であることも、あまり意識しないという。意識するのは仕事や時代など、見えるものだけである。コシノ氏の著書『56の大丈夫』の核心も、「人のために喜んでもらう」ことだという。「自分が好かれた...
収録日:2022/10/06
追加日:2023/01/20

「お祭りがある日本」は団結できて、いざとなったら強い

勢いと余白(2)岸和田と「だんじり精神」

コシノ家の女性は、母も三姉妹も、全員「服の持つ力で世の中に貢献する」という信念を持っていた。コシノ氏の母をモデルにした朝ドラ『カーネーション』から、そのことが濃厚に伝わってくる。そしてこれは、岸和田のど真ん中で...
収録日:2022/10/06
追加日:2022/12/23

人類の未来を見るうえで一番いけないのは希望である

『ベラスケスのキリスト』を読み解く(8)永遠の命を描いた磔刑図

ウナムーノが対話の対象としてベラスケスのキリストを選んだのは、「永遠の命」を描いた唯一のものだったからである。ベラスケスのキリスト磔刑図は、どれだけ見ていても飽きない。これは「永遠」とつながることを意味する。ウ...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/10/28
執行草舟
実業家

不幸の底から「新しい生」が湧き出てくるのだ

『ベラスケスのキリスト』を読み解く(7)不滅の生とは何か

執行草舟とウナムーノの出会いは、20歳のときに『生の悲劇的感情』を読んだことに始まる。執行草舟は『葉隠』のヨーロッパ版のように感じ、本書によりヨーロッパの騎士道と日本の武士道との相関関係もわかった。ウナムーノと武...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/10/21
執行草舟
実業家

なぜ「無垢だった人たち」と一生涯対決するしかないのか

『ベラスケスのキリスト』を読み解く(6)偉大な宗教家のエキス

昔の仏教者の生き方は武士道そのままであった。日本への渡海に失敗して失明しても挫けず、ついに日本にやってきた鑑真も、その一人である。大事なのは「脱ヒューマニズム」だが、今の西洋文明はキリスト教のいいとこ取りにしか...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/10/14
執行草舟
実業家

「失敗を恐れない」、マスクの言葉に学ぶ成功のための方法

イーロン・マスクの成功哲学(4)夢を実現させるマスクの言葉〈前編〉

「人前で失敗ができる会社」――これは宇宙飛行士の野口聡一氏がスペースXという会社を評した言葉である。イーロン・マスクは、「何かを成し遂げるために必要なのは『失敗を恐れない心』と『失敗に学ぶ勇気』」と言う。その真意と...
収録日:2022/06/22
追加日:2022/09/13
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

重要なのは、どういう魂の人が学問をしたか

作用と反作用について…人間と戦争(10)情緒と魂

問題意識がなくなった日本人は、文学も読まなくなった。読んだとしても感応する情緒がなくなっている。30年前に『若きウェルテルの悩み』を恋愛に興味のある若い女性に勧めたが、ウェルテルが自殺する理由がまったくわからなか...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/09/02
執行草舟
実業家

作用・反作用の法則…0.01グラムでも力が加われば物事は動く

作用と反作用について…人間と戦争(7)作用・反作用の法則

世の中には、作用と反作用という物理学の法則がある。作用があれば、必ずそれとは反対の方向に反作用が生じているという考えである。ということは、自分に対する反対の力が大きければ大きいほど、自分が押している力が強いこと...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/08/12
執行草舟
実業家

お金は使い放題…札束を投げて遊ぶほどだった幼少時代

作用と反作用について…人間と戦争(5)お金と読書

背骨がきちんと通るためには教育や生育環境も重要である。執行草舟の父は大変な教養人で、三井物産の英語の仕事を一手に引き受けるほどの語学力があり、その縁もあって、戦後、GHQの物資を運ぶ会社の社長を務め、20代で大金...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/07/29
執行草舟
実業家

武士道で生きれば、すべてのことを当事者として考えられる

作用と反作用について…人間と戦争(3)相手の身になって考えよ

日本人は日米安保を信じているが、あれは張り子の虎に過ぎない。いざ戦争が起こればアメリカは日本から引いてしまうだろう。こんなことは歴史の常識である。そのことに真っ正面から向き合わない日本人は、まだ奥底は純真なのだ...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/07/15
執行草舟
実業家

「魂の清純さ」を失っていない人々は自分が損をしても戦う

作用と反作用について…人間と戦争(2)清純な魂を忘れた西側諸国

英米は、相手が民族として生き残れないところまで制裁で締めつけるところがある。つねに弱い者に味方をして、自分一人の地位を向上させようとしてきたのが、イギリス流の「バランス・オブ・パワー」であった。とはいえ、今回、...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/07/08
執行草舟
実業家

自己投資の意味と重要性…「働く」とはキャリア資本の蓄積

プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(5)キャリア資本と心理的幸福感

従来の働き方は、企業からのアサインに応えて業務をこなし、その経験蓄積による強みが組織のキャリア資産になるというものだった。一方、キャリアを資本としてとらえると、あらゆる自己投資やチャレンジが本人の中で結実する。...
収録日:2022/03/11
追加日:2022/06/16
田中研之輔
法政大学キャリアデザイン学部教授/一般社団法人プロティアン・キャリア協会代表理事

機械学習、プロファイリング…アルゴリズム革命とは何か?

続・シリコンバレー物語~創業者群像と課題(5)アルゴリズム革命〈上〉

GAFAが引き起こしたアルゴリズム革命について2話に渡って見ていく。コンピュータの演算能力が著しく高まり、ビッグデータが生成されたことが端緒になる。膨大なデータを認識するため、パターン認識による機械学習が始まる。そこ...
収録日:2021/07/20
追加日:2022/06/07
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

なぜ「ジョブズと仕事をすると限界を突破できる」のか

スティーブ・ジョブズの成功哲学(7)才能とお金をどう生かすか

開発者としてだけではなく、経営者としても卓越した才能を持っていたスティーブ・ジョブズは、アップルに復帰後、当時どん底だったアップルを劇的に復活させ、世界を代表する企業に押し上げた。相手の才能を引き出す考え抜かれ...
収録日:2022/03/15
追加日:2022/06/04
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

模倣からは生まれない――「すごい製品」へのジョブズ哲学

スティーブ・ジョブズの成功哲学(5)「すごい製品」のつくり方

アップルはこれまで、iPodやMac、iPhoneなど、人びとの生活を大きく変える革新的な製品を次々と生み出してきた。なぜこんなことが可能なのか。「すごい製品」をつくるためにジョブズがこだわったこと、ものづくりに対する哲学に...
収録日:2022/03/15
追加日:2022/05/21
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

プーチンの核恫喝で生じた「エスカレーションのジレンマ」

ウクライナ戦争に揺らぐ国際秩序(2)エスカレーションのジレンマ

今回のウクライナ戦争は、国際秩序に関わるさまざまな問題を提起している。国連安全保障理事会のメンバーであるロシアが、一方的にウクライナに武力侵攻し、核兵器の使用を示唆することで、他国の介入を抑制している。これまで...
収録日:2022/04/01
追加日:2022/05/06
山内昌之
東京大学名誉教授

スティーブ・ジョブズは何がすごい?その生涯、発想、経営

スティーブ・ジョブズの成功哲学(1)世界を変えたジョブズの革命

アップルの創始者として知られるスティーブ・ジョブズは、斬新な製品で人びとの価値観を大きく変え、GAFAの経営者たちにも多大なる影響を与えた。ではジョブズはいったい何をどう変えたのか。彼の生涯、その偉業を中心に解説を...
収録日:2022/03/15
追加日:2022/04/23
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

「すべてをありのまま受け入れる」から可能性を追求できる

自信について(2)「自信がない」から何でもできる

田村潤氏は自分の仕事ぶりを記録して、自分を「失敗する人間」と定義したという。だから失敗を潰すように努力することができたのだ。昔の実業家や成功者もみな「何もできない自分」と考えていた。「自分はダメ」と考えるから、...
収録日:2022/01/25
追加日:2022/04/01
対談 | 執行草舟田村潤

なぜ『古事記』と『ギリシア神話』は似ているのか

古事記・日本書紀と世界神話の類似(1)オルフェウスと死

ユーラシア大陸の東方にある日本と、西方にあるギリシアにおいて、神話の筋立てが非常に似ているという不思議な事実がある。なぜ遠く離れた二つの地で類似した神話が生まれたのか。その謎に迫るために、まずは日本神話とギリシ...
収録日:2021/09/29
追加日:2022/03/20
鎌田東二
京都大学名誉教授

愛のために一生苦悩するか、魂の苦悩を捨てて幸福になるか

憂国の芸術(9)人間は家畜に向かっている

カトリック信者だったミゲール・デ・ウナムーノは、「人間とは、愛のために一生苦悩して生きるか、それとも魂の苦悩を全部捨てて幸福になるか、どちらかしかない」と書いた。しかし、今を生きる人間の多くが、苦悩を捨てて、「...
収録日:2021/12/02
追加日:2022/03/11

ウナムーノが霊的体験を記した『ベラスケスのキリスト』

憂国の芸術(7)ウナムーノの『ベラスケスのキリスト』

芸術作品にほれ込んで、素晴らしい体験をした一人にスペインの哲学者ミゲール・デ・ウナムーノがいる。彼はベラスケスの描いた「十字架上のキリスト」の絵が好きで、プラド美術館でいつもキリスト像と対面しているうちに、キリ...
収録日:2021/12/02
追加日:2022/02/25

ギリシア悲劇と喜劇の違い…ギリシア悲劇の3つの特徴

ギリシア悲劇への誘い(2)ギリシア悲劇とは何か

ギリシア悲劇は、現代の演劇やミュージカルと大きく異なる形式を持っているだけではなく、同時代に盛んになったギリシア喜劇とも、作劇上の違いがある。ギリシア悲劇に見られる特徴から、当時のギリシア社会の一端を垣間見るこ...
収録日:2021/03/30
追加日:2022/02/01
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

コシノジュンコの絵画作品に感じる「真の反骨精神」

憂国の芸術(3)コシノジュンコの魂と芸術

一番新しい執行草舟コレクション収蔵作品は、ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏の絵である。彼女と話すと、日本人の燃える魂を感じる。そして、コシノ氏の母も、とても素晴らしい。生活そのものが芸術になっているよう...
収録日:2021/12/02
追加日:2022/01/28

二千年の時を超えて読めるギリシア「三大悲劇詩人」の作品

ギリシア悲劇への誘い(1)ギリシア悲劇を観る

「三大悲劇詩人」といわれるアイスキュロス、ソフォクレス、エウリピデス。彼らは紀元前5世紀のアテナイで活躍し、ギリシア悲劇を完成させた。それぞれの作品は現代まで受け継がれ、さまざまな言語に翻訳されて上演、映画化され...
収録日:2021/03/30
追加日:2022/01/25
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

神の「恩寵」は真空状態のところにしか入っていかない

勇気について(6)Jリーグ第5代チェアマンに就任

フランスの哲学者シモーヌ・ヴェイユは、「恩寵は満たすものである。だが恩寵を迎え入れる真空のあるところにしか入っていかない」という言葉を残している。実は、村井氏はリクルート香港法人の社長を辞めたあと、半年間、何も...
収録日:2021/09/02
追加日:2021/12/03
対談 | 執行草舟村井満

三十年戦争から半世紀でバッハの典雅な音楽が生まれた意味

渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(5)バッハと「受難の典礼」

ルター派の音楽家として最大の名前はバッハである。ルター派は、人間の五官の歓びに厳しい目を向けたが、なぜか耳=音楽だけは重視した。その伝統に則り、バッハは「自分の音楽が優れれば優れるほど、神様の栄光を表すものだ」...
収録日:2021/08/06
追加日:2021/11/20
渡部玄一
チェロ奏者

終戦後ドイツの復興を支えたキリスト教と「教会の力」

渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(3)大いなる「教会の力」

日本とドイツはともに第二次世界大戦の敗戦国として奇跡的な経済復興を遂げた。ドイツの場合、日本人の想像以上に、実はキリスト教の力によるところが大きかった。しかも、教会が果たした役割はとても大きいものだった。キリス...
収録日:2021/08/06
追加日:2021/11/06
渡部玄一
チェロ奏者

「死は何か」に毎日対面していないと、いい人生は送れない

私の「葉隠十戒」(1)武士道といふは死ぬ事と見附けたり

小学校4年生くらいのとき、映画の『十戒』を見て感動し、『葉隠』の中から一番武士道的に響いた10の言葉を選んだ。それが「葉隠十戒」であり、それは70歳を越えた今でも、まったく動いていない。すべてここに収斂していくと言っ...
収録日:2021/04/08
追加日:2021/10/01
執行草舟
実業家

人生の知恵が湧くのは「体当たりして失敗した体験」から

「葉隠武士道」を生きる(7)「真心」以外は通らない

人間関係を良くするために、「スキル」が書かれた本を学ぶ人がいる。もちろん、学ぶことは構わない。だが、結局は「真心」でぶつかるしかない。人間関係を「スキル」でやろうと思う心がけがダメなのだ。「スキル」を学んでどう...
収録日:2021/04/08
追加日:2021/08/20
執行草舟
実業家

選手の活躍でオリンピックへの支持が高まるのは健全なこと

東京五輪を考える(1)人の意識は変わっていく

オリンピック招致活動を進めた猪瀬直樹氏に、東京五輪の意義や、五輪への考え方を問う。2021年5月半ば、『朝日新聞』は《朝日新聞社が実施した全国世論調査(電話)で、東京五輪・パラリンピックの開催をどうするのがよいかを3...
収録日:2021/06/25
追加日:2021/07/09

AIに本は書けるのか~AIと人間の違いを考える

今こそ問うべき「人間にとっての教養」(7)知の中継地点としての気づき

昨今、AIの進化が目覚ましい。将棋界ではプロ棋士がAIに敗北したことが話題になることもある。ではAIは本が書けるのだろうか。人間は本が書けるし、本を読むこともできる。これはどういうことなのか。本は、伝える価値があると...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/06/10
橋爪大三郎
社会学者

動画メディアが「本の書き手」にとって邪魔になるとき?

今こそ問うべき「人間にとっての教養」(5)動画メディアとテキストメディアの違い

物事の本質を立体的に理解するためには、テキストメディアだけではなく、ネットや動画メディアをうまく活用するのが有効である。一方、発信者側に視点を移すと、動画メディアを使って発信する場合、注意が必要だという。それは...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/05/27
橋爪大三郎
社会学者

ニーチェの「神は死んだ」という言葉は、400年間の総決算

脱人間論(4)人類は「戻る」ためのホックさえ失った

宇宙には神の摂理があるが、それを捨てた始まりがルネサンスの人間中心主義で、その行き着く先が20世紀の物質文明である。信仰心を失いながらも「信仰心は大事だ」と思い、葛藤(かっとう)していたのがヴィクトリア朝のイギリ...
収録日:2021/03/18
追加日:2021/05/14

神や天皇など崇高な存在がなければ偉大な社会はできない

「壁」ありてこそ(3)崇高なるものの重要性

19世紀までのヨーロッパ人には神への信仰があった。日本は神の代わりに天皇への尊崇心があった。「日本人の心のふるさと」は田園風景や里山などではなく「天皇」だったのだ。それを失ったから日本人はダメになった。崇高な存在...
収録日:2021/01/14
追加日:2021/03/05

天皇こそが「日本人のアイデンティティ」の核心だった

「壁」ありてこそ(2)天皇に対する「畏怖」

執行草舟が子どもだった頃、深く感銘を覚えたのは。当時の日本人たちの「天皇に対する心」であった。共産党員でも西洋かぶれの人でも、天皇の名前を聞けば直立不動になった。天皇に対する尊崇が、日本人の良さを作っていたので...
収録日:2021/01/14
追加日:2021/02/26

どんどん知恵が出て、百戦百勝になるとっておきの方法

営業の勝敗、キリンの教訓(4)お客様本位で行動する

キリンビールの売り上げを伸ばすために、現場で試行錯誤を繰り返し、ようやくたどり着いた自分たちが目指すべき理念の実現。しかし、それを社員たちに話すも、当初は理解されなかったという。田村潤氏はどのようにして社員全体...
収録日:2020/09/25
追加日:2021/02/22
田村潤
元キリンビール株式会社代表取締役副社長

カストロとゲバラは「生命の本当の真実」を知っていた

毒を食らえ(5)信じるものに殉じる覚悟

「そうすれば、結果的に成功するのですね」。このような「成功」や「評価」という結果から逆算する考え方は、間違っている。キリスト教も、本来は「聖書のために死ぬ」というのが基本であった。もちろん、結果として成功するこ...
収録日:2020/10/13
追加日:2021/01/15

「智名無く、勇功無し」――孫子に学ぶプロの世界のやり方

『孫子』を読む:形篇(3)プロとは何か

戦乱に明け暮れた孫子の時代おいて、戦いを極めるプロが存在していた。本当のプロなら、危うく勝つことはあり得なく、戦う前に勝っている状況をつくるのがプロのやり方である。よって、勝ったとしても「智名無く、勇功無し」、...
収録日:2020/02/25
追加日:2020/12/17
田口佳史
東洋思想研究家

ついに議員会館で熱気あふれる満員の李登輝講演会が実現

李登輝に学ぶリーダーの神髄(7)国会議員会館での講演と日本精神

参議院議員になったことで李登輝に国会議員会館で講演をしてもらいたいと考えた江口氏。その後、講演が実現。300席を用意したところ、議員と秘書合わせて420人が来るという大変な盛況ぶりだった。この訪日では福島や仙台も周り...
収録日:2020/08/24
追加日:2020/12/09
江口克彦
株式会社江口オフィス代表取締役社長

なぜカトリックに飛び込んだら、日本の核心が見えたのか

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(6)先祖信仰とカトリック

カトリックは、キリスト教への信仰のなかから「魂の不滅」を掴む。一方、古来日本人は、「先祖が見ている」「子孫からも恥ずかしくない先祖になれ」というような考え方を通して「日本的な魂の不滅」を実感していた。渡部昇一先...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/11/13

「涙を忘れてきた日本人が、敗戦で涙を知るのはいいことだ」

小澤開作と満洲事変・日中戦争(8)最後の和平工作は成らず

終戦の数カ月前、「新民会」で共に活動していた繆斌(みょうひん)が、日本を訪れる。彼は自分は蒋介石の特使だと語り、日本に和平を打診する。小磯國昭(首相・陸軍大将)や緒方竹虎(大臣・情報局総裁)、東久邇宮稔彦王はこ...
収録日:2019/10/09
追加日:2020/11/02
小澤俊夫
小澤昔ばなし研究所所長

夢中になれるものに打ち込み、それをずっと継続できる人生

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(4)その刻苦勉励の姿

渡部昇一先生は、名著『知的生活の方法』をはじめ、知的生活でいかに自分を伸ばしていくか、どう向上していくべきかについて、数多くの本を遺した。それらの本は、いまでもわれわれに、人生への重要なヒントを語り続けているが...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/10/30

世阿弥に自分の夢を全部託した父・観阿弥の戦略眼

日本文化を学び直す(7)観阿弥と世阿弥

縄文の持つエネルギー、その霊力が日本文化として噴出するときがあると田口佳史氏は言う。そこで今回取り上げるのは、日本文化の集大成者である世阿弥だ。世阿弥がその力を将軍のそばに上がって発揮したのは、実は父・観阿弥の...
収録日:2020/02/05
追加日:2020/10/28
田口佳史
東洋思想研究家

人生の苦難を経たオデュッセウスと妻の再会に込められた問い

「ホメロス叙事詩」を読むために(6)帰郷する人間ーその2

オデュッセウスとペネロペイアの再会は、英雄よりも妻の知略が目立つ場面に仕立てられている。神々や人々に騙され、裏切られてきたペネロペイアは、そう簡単に目の前の男を夫と認めるわけにはいかなかったからだ。妻は夫と二人...
収録日:2020/07/03
追加日:2020/10/25
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

ルソーの「一般意志」とは…『社会契約論』で説いたこと

政治思想史の古典『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ(6)「一般意志」と直接民主政

「一般意志」とは何かを考えるために、ルソーは個々人の利益を追求するための意志である「特殊意志」と、その単なる総和である「全体意志」を持ち出す。この一般意志と全体意志の間には埋めがたい差異がある。一般意志を追求す...
収録日:2020/08/17
追加日:2020/10/24
川出良枝
東京大学大学院法学政治学研究科教授

「本当の愛」に基づくイメージは絶対に現実化する

渡部昇一に学ぶ教養と明朗(2)運命への愛と夢の実現

 渡部昇一先生は、「運命を愛する」人間であった。だが同時に渡部昇一先生は、若い頃、大島淳一名義で翻訳していたジョセフ・マーフィーの『眠りながら成功する――自己暗示と潜在意識の活用』が唱えていた「イメージすることに...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/10/16

コロナ禍で注目…ダニエル・デフォーの『ペストの記憶』

『ロビンソン・クルーソー』とは何か(7)『ペストの記憶』とデフォーの文学

最終回では、デフォーの『ペストの記憶』を紹介していく。カミュの『ペスト』のような首尾整った名作ではないが、それだけにこの作品には、虚実の境を往復しつつ読者に訴えるものがあった。それはコロナ禍にさらされたわれわれ...
収録日:2020/07/22
追加日:2020/10/13
武田将明
東京大学大学院総合文化研究科 教授

『イリアス』の主人公アキレウスの怒りは何を意味するのか

「ホメロス叙事詩」を読むために(4)『イリアス』の世界ーその2

『イリアス』の物語では、人間同士と同様に神々も戦っている。実際に手出しをすることはないが、大事な場面で贔屓の側につき、相手を騙しにかかるのだ。混戦状態に陥った持久戦は、アキレウスとヘクトルという両英雄の戦いで決...
収録日:2020/07/03
追加日:2020/10/04
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

『イリアス』の背景にあるトロイア戦争発端の物語とは

「ホメロス叙事詩」を読むために(2)神々と人間ーその2

『イリアス』の背景には、「黄金のりんご」と「パリスの裁定」という有名な物語がある。結婚式に呼ばれなかった女神がイタズラのために「最も美しい女神に」と書いた黄金のりんごを宴の席に落とし、3人の女神が相争うところに裁...
収録日:2020/07/03
追加日:2020/09/13
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

理念を自分の腹に落として行動していく「野獣性」の大切さ

真のやる気とは何か(11)生き方ではなく、死に方を考える

いかに生きるべきかを考えるのが文学だが、生き方は「死に方」を定めなければはっきりしない。「自分はいかに生きるべきか」ばかりを考えていると、エゴイズムに陥ってしまう。一方、「死に方」を考えると、「誰かのため」とい...
収録日:2020/04/10
追加日:2020/09/11
対談 | 執行草舟田村潤

世界にダークエイジの到来を阻止するため重要な5つの対策

コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(12)新たな世界構築のために

世界は現在ダークエイジに進む流れがある中、これを阻止するため、われわれは何をしていけば良いのか。島田晴雄氏は5つの提案をして、シリーズ講義を締めくくる。その中でも最も重要なのは、医療安全保障の国際協力だという。具...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/09/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

2700年前のホメロスの叙事詩が感動を与え続ける理由

「ホメロス叙事詩」を読むために(1)ホメロスを読む

「ホメロス叙事詩」といえば、西洋古典中の古典。あまりの名高さに本棚にあっても「積ん読」してしまっている方も多いのではないだろうか。このシリーズ講義では、さまざまな勘どころ・読みどころを押さえ、日本語で読む『イリ...
収録日:2020/07/03
追加日:2020/08/30
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

メルケル首相とマクロン大統領による「歴史的決断」とは

コロナ禍で揺れる世界経済の行方(5)EUとヨーロッパ情勢

新型コロナウイルスはEUとヨーロッパ諸国にも甚大な影響を与えた。中でもイタリアの医療崩壊、イギリスの首相や皇太子の感染などのニュースは、日本人の心胆をも寒くしたものだ。しかし、世界の多くの国が「自国ファースト」に...
収録日:2020/06/15
追加日:2020/07/08
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

入れ歯治療によって克服された4つの障害

歯科の健康づくり(3)入れ歯治療による4障害の克服

認知症患者である81歳男性が入れ歯治療で快復していくケースを見ていく。家では寝たきりであったこの男性は、入れ歯治療によって噛んで食べる喜びを思い出し、最終的には歩けるようになった。この症例から分かるのは、噛んで食...
収録日:2019/11/14
追加日:2020/06/08
対談 | 河原英雄上濱正

あのルソーも「すべての悪は弱さから来る」と主張した

伝染病と死生観(3)すべての悪は弱さから来る

国民にこれだけ自粛を強いれば、コロナが収束しても日本人の生活は元に戻らない。テレワークの普及で働き方も変わるが、これについても政治家や官僚が何を考えているか見えて来ない。あらゆることでこれまでの流れをぶち壊した...
収録日:2020/04/24
追加日:2020/05/29

安全の概念が変わる中、リーダーが最も大事にすべきこと

世界の新型コロナ対応を俯瞰する(4)リーダーの役割

国家が危機のときのリーダーの役割、その行動が今、問われている。重要となるのは、情報を適切に集約し、タイムリーにメッセージを伝えることである。そこで考えなければいけないのは、国家は何のために存在するのかということ...
収録日:2020/04/09
追加日:2020/05/24

メルケル首相がコロナ禍で訴えた「一致団結」のメッセージ

世界の新型コロナ対応を俯瞰する(3)政治のメッセージ

危機のときには、政府のトップがどのようなメッセージを国民に発していくのかが非常に大事である。それは、いくら給付するかというような枝葉末節の話ではない。そこで注目したいのはドイツのメルケル首相がメッセージで訴えた...
収録日:2020/04/09
追加日:2020/05/20

現地現物という考え方は日本語の言語構造上、向いている

社会はAIでいかに読み解けるのか(3)「分かる」と日本語

多数パラメータモデルのなかでは、それによって何かを理解することが困難である。そのためには、そのモデルを常識的に理解できる手続きの系列に分解する必要がある。日本語は、これを可能にするための有効な手段である。(全8話...
収録日:2020/03/03
追加日:2020/05/05
対談 | 柳川範之松尾豊

非常に特徴的なインセンティブの現金手渡し支給

東横インに学ぶ「女性活躍」の秘策(6)モチベーションアップ法

「チームのモチベーションをいかに向上させるか」は、経営者、役員、部長など、どのような立場のリーダーにも共通する悩みではないだろうか。多くのスタッフのモチベーションの源泉の1つである「報酬」と一緒に「思い」を渡す東...
収録日:2020/01/17
追加日:2020/04/30
黒田麻衣子
株式会社東横イン 代表執行役社長

マルチビームソナーとROVを使って潜水艦を確認!

若狭湾海中調査と潜水艦曼荼羅(5)地道な調査と感動共有

若狭湾での調査は一筋縄ではいかなかった。錯綜する情報の中から沈没箇所を類推し、最新鋭の機器を準備して、ようやく潜水艦を発見することができる。さまざまな調査の結果、潜水艦を発見し、生放送を通じてその瞬間を視聴者と...
収録日:2019/03/14
追加日:2020/03/13
浦環
東京大学名誉教授

歴史があって歴史認識が存在するのではない

日本近現代史と歴史認識~日中韓の葛藤(2)歴史認識問題とは何か

歴史認識問題について、第一次世界大戦中のアルメニア人虐殺に関するトルコとアルメニア間の歴史認識のずれを例に解説し、日韓関係についても言及する。歴史があって歴史認識が存在するのではない。重要なのは、視角によって歴...
収録日:2019/08/22
追加日:2020/02/09
山内昌之
東京大学名誉教授

5Gと水中ドローンによる漁場での遠隔監視の実証実験に成功

5Gとローカル5G(9)水中ドローンの遠隔操作

東京大学中尾研究室は、NTTドコモとの共同研究の結果、5Gと水中ドローンを利用した漁場での遠隔監視の実証実験に成功した。これにより、牡蛎(カキ)の養殖をはじめとする漁業従事者の大きな負担を軽減することが期待されている...
収録日:2019/12/04
追加日:2020/01/27
中尾彰宏
東京大学 大学院工学系研究科 教授

『葉隠』だけが「武士道そのもの」を描き出した

武士道の神髄(1)『葉隠』を生きる

武士道を自ら「実践する」ために参考になるのは『葉隠』しかない。それ以外は解説書であり、生き方の役には立たない。『葉隠』の最大の魅力は、「死ぬために生きるのが人生」と言い切っているところである。『葉隠』を読むこと...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/01/17
執行草舟
実業家

日韓問題に関して日本の立場をもっと伝えていくべきである

アンチ・グローバリズムの行方を読む(6)日韓関係の未来

日韓関係は、日本にとって常に重要かつ困難な課題であり続けている。その要因は、他国に比べ韓国は政策や方針の意図が読み切れないところにある。日本としては歴史認識を含む自国の立場を他国に積極的に発信するとともに、イン...
収録日:2019/11/07
追加日:2020/01/04

20世紀のクラシック音楽の特徴と「2つの方向」とは?

クラシックで学ぶ世界史(12)革命と戦争の20世紀音楽

20世紀の大衆の時代を迎え、音楽は国民を総動員するため、一層の分かりやすさを求められるようになる。また一方では、進歩の時代を体現するように、「新しさ」が最大のテーマにもなる。第二次大戦後の冷戦時代、東西の音楽はど...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/12/28
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

これからの30年間は中国の時代になるのか

アンチ・グローバリズムの行方を読む(5)中国の戦略

中国の特徴は、人権保護や個人情報の保護よりも、国家の経済発展を優先させることで、繁栄していった点にある。こうした方針は他の新興国にも共通してみられ、今後の世界経済を考える上でも無視できない。また、中国は途上国支...
収録日:2019/11/07
追加日:2019/12/28

偉大な芸術家の「魂を共有する力」

魂の芸術(7)肖像画に見る「根源的共同化」とは

戸嶋靖昌の肖像画は、描く対象の顔と、戸嶋自身の顔が融合している。これこそ、まさにハイデッガーがいう「存在の根源的共同化」なのである。だから、その肖像画は、描く対象には似ていない。だから、戸嶋の肖像画はお金にはな...
収録日:2019/09/11
追加日:2019/12/20

マーラーの交響曲はなぜそれほどまでに愛されているのか

クラシックで学ぶ世界史(10)マーラーと国民楽派

マーラーの人気は今やベートーヴェンに匹敵するほどだが、同時代の評価は今ほど高くなかった。彼の音楽が、当時残照を迎えていたハプスブルク帝国のさまざまな響きを映してやまず、ややもすれば混沌となることを恐れない複雑さ...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/12/14
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

「正しい」を信じるな、「間違い」のほうが役に立つ

魂の芸術(4)オリジナルとは「間違い」である

松下幸之助は、サミュエル・ウルマンの「青春」という詩を好んだが、自分で好きなところだけを、自己流にピックアップして飾っていた。「自分はこれが好きだ」ということが大切なのであって、それが正しいとか正しくないという...
収録日:2019/09/11
追加日:2019/11/29

人工流れ星の実現を目指す宇宙ベンチャー起業への経緯

宇宙ビジネスの現在と未来(1)人工流れ星が果たす役割

これまでは「宇宙への進出」といえば、国を挙げての一大プロジェクトという印象が強かったが、ここにきて民間企業の「宇宙ビジネス」への投資が加速している。人工流れ星の実現を目指す宇宙ベンチャー・ALEの代表取締役社長であ...
収録日:2019/09/10
追加日:2019/11/28

なぜ「魂を燃焼させる」芸術を後世に残すべきなのか

魂の芸術(3)芸術だけが魂を賦活する

芸術だけに、魂を揺さぶる力がある。だからこそ、そのような芸術を集め、後世に残していかなくてはならない。感性は「頭」ではよみがえらない。「心」からよみがえるのである。200年後、もし日本人の魂がもう潰れていたとしても...
収録日:2019/09/11
追加日:2019/11/22

宗教や芸術のために命を投げ出した人こそ幸せである

魂の芸術(2)命を燃やした芸術

人間は「命懸け」のものに感動する。銀行強盗を描いた映画でも、その命懸けの姿を見せてくれるものは、感動するのだ。古来、大宗教家たちは、「俺のために、お前が死ね」と言えるような人だった。明治国家も、全盛期のアメリカ...
収録日:2019/09/11
追加日:2019/11/15

解剖学でタブーに挑戦したレオナルド・ダ・ヴィンチ

ルネサンス美術の見方(5)レオナルド・ダ・ヴィンチ~後編~

レオナルド・ダ・ヴィンチは、さまざまな実験を行ったことでも知られる。それにより、事実を突き止めるとともに、新たな発明につなげていった。また、解剖学にも関心を抱き、立体的な身体の理解に努めたり、教会のタブーに抵触...
収録日:2019/09/06
追加日:2019/11/13
池上英洋
東京造形大学教授

ベートーヴェンの音楽を生んだフランス革命後の時代の影響

クラシックで学ぶ世界史(5)ベートーヴェンの時代-上

フランス革命を合図にしたかのようにウィーンの音楽界にデビューするのがベートーヴェンである。市民革命と革命戦争、ナポレオン戦争という長い動乱のさなかに「市民の時代」が確立、これまでにない刺激とテンションを音楽に求...
収録日:2019/08/26
追加日:2019/11/09
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

破壊されて立ち上がるところから始まる

読書と人生(10)思想とは破壊である

「怖さ」「恐ろしさ」がないものはダメである。成長のもとは「恐怖」なのだ。そもそも、すべての思想は破壊である。破壊されなければ建設はない。プラトンやアリストテレスから、ニーチェまで、みんなそうである。文学も、たと...
収録日:2019/05/14
追加日:2019/10/18

日本とユダヤの関係…才能が結合すると世界は変わる?

イスラエルの現況と日本(6)両国の協力による可能性

イスラエルと日本の協力に可能性を感じる人は多い。両国の特徴を比較すると、面白いのはイスラエルが「0から1」を生むチャレンジに長け、日本は「1を100にする」組織力を持つ点だ。かつて“Japan as No.1”と称したのはアメリカへ...
収録日:2019/06/11
追加日:2019/09/20
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

本を読まない人類がヒューマニズムという化け物に喰われた

読書と人生(6)読書人がバカにされる時代

現代社会では、価値の主客転倒が起こり、読書人がバカにされるようにさえなった。だが、読書人がいなくなるということは、人間が「魂」に対する興味を失ったことを意味している。そして読書をしなくなったから、人間社会はヒュ...
収録日:2019/05/14
追加日:2019/09/20

「なぜ」と考え、わからぬものはわからぬまま受け入れよ

読書と人生(5)読書の根本は神秘との対面

昔の人間は、わからぬものは、わからぬままに受け入れた。夫婦でも、「男は女をわからない」「女は男をわからない」と考えていたからこそ、かえって離婚も少なかった。だが、いまは、みんな賢しらで「わかった」と思い込み、思...
収録日:2019/05/14
追加日:2019/09/13

「石門心学」に「儒・仏・道・禅・神道」を使い切るヒントがある

人生に活かす東洋思想(8)東洋古典と石門心学

8回の連続講義を経て、東洋古典は難解で遠い存在から、現実に使えて役立ちそうなものに変わってきただろうか。そのような先達に石田梅岩の「石門心学」がある。哲学・思想を使い切って、「生きているだけで100点」の人生を送り...
収録日:2019/06/14
追加日:2019/09/06

最大の秘訣は「感動のある人」になることだ

人生に活かす東洋思想(4)感動、尚友、孤高

日本人の土台である「儒・仏・道・禅・神道」が示すことは一つであるという。それは、天(=道=神)のような絶対的存在と同行できる人になることだ。そのために、「感動人間になること」「尚友を求めること」「孤高の覚悟を持...
収録日:2019/06/14
追加日:2019/08/31