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日本は再エネが難しい!?再エネ比率が高い国との相違点

日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(3)電力の部分最適と全体最適

サステナブルな電力の供給と消費が求められる現代社会。太陽光発電のように電力の生産拠点が多元化する中で、それぞれの電力需給と国全体の電力需給のバランス調整が喫緊の課題となっている。実はヨーロッパなどの「再エネ比率...
収録日:2024/02/07
追加日:2024/04/27
岡本浩
東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長執行役員最高技術責任者

OpenAI創業者サム・アルトマンとはいかなる人物なのか

サム・アルトマンの成功哲学とOpenAI秘話(1)ChatGPT生みの親の半生

ChatGPTを生みだしたOpenAI創業者のサム・アルトマン。AIの進化・発展によって急速に変化している世界の情報環境だが、今その中心にいる人物といっていいだろう。今回のシリーズでは、サム・アルトマンの才能や彼をとりまくアメ...
収録日:2024/03/13
追加日:2024/04/19
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

ロボットの「カンブリア爆発」時代へ電動化がもたらすもの

日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(1)電動化で起こる「カンブリア爆発」

「カーボンニュートラル」に代表されるように、持続可能なエネルギー活用を目指す動きは世界的に加速している。特に東日本大震災以降、日本でもエネルギー問題は課題となっている。では日本は、どのようなエネルギー戦略を構築...
収録日:2024/02/07
追加日:2024/04/13
岡本浩
東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長執行役員最高技術責任者

カトリック、正教会、イスラム教…宗教と民主主義

民主主義の本質(3)宗教と教会と民主主義

キリスト教圏において、神に与えられた権利を守るために必要とされた「法の支配」という原理。それは近代民主主義の礎となったが、同じキリスト教内でも、カトリックやプロテスタントといった宗派によって、その実践は異なって...
収録日:2024/02/05
追加日:2024/04/09
橋爪大三郎
社会学者

酵母がきっかけ、オートファジー研究とノーベル受賞への道

オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(4)オートファジー研究の発展

オートファジー研究は、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典氏による「出芽酵母」への着目によって飛躍的に進展することになった。パン酵母である出芽酵母を用いることが、オートファジー研究において、いったい...
収録日:2023/12/15
追加日:2024/04/07
水島昇
東京大学 大学院医学系研究科・医学部 教授

ノーベル賞受賞者も指摘!男女の賃金格差を埋めるために

日本の財政政策とその効果を検証する(5)ジェンダー平等と反循環的な財政政策

世界の中でもジェンダーギャップが大きい日本だが、それを改善する糸口はどこにあるのだろうか。経済を刺激する財政政策はジェンダー平等の実現にもつながるのだが、より抜本的には、働き方の柔軟性が必要だ。日本がそれを実現...
収録日:2023/12/14
追加日:2024/04/04
宮本弘曉
一橋大学経済研究所教授

「みんなで決める=民主主義」ではない…法の支配の真意

民主主義の本質(2)「法の支配」とは何か

日本では権力者は嫌われる。歴代天皇も、大きな権威としての位置づけはあったが、権力はほとんど持たない姿であることが主であった。しかも日本のスタイルは、「みんなで相談して物事を決めていく」というものであった。だから...
収録日:2024/02/05
追加日:2024/04/02
橋爪大三郎
社会学者

阿部正弘は理想的政治家なのか…その能力と評価の真相

徳川将軍と江戸幕府~阿部正弘編(4)政治家としての評価

「阿部正弘こそまさに理想的政治家」と評価する人もいるが、では阿部正弘は「中庸」の人といえるのか。開国の決意を胸に秘めながら、現実にはその大きなブレーキとなる徳川(水戸)斉昭を幕閣に招き入れた阿部正弘。その八方美...
収録日:2021/03/29
追加日:2024/03/30

日本のジェンダーギャップは世界的に大きい…要因は2つ

日本の財政政策の効果を評価する(4)日本のジェンダーギャップの解消

財政政策の効果に影響をもたらすのは、社会の高齢化だけではない。実は、財政政策がジェンダー平等にも影響を与えることが、最近のデータ分析から分かってきたのだ。まずは、世界の各国と比較してもジェンダーギャップが大きい...
収録日:2023/12/14
追加日:2024/03/28
宮本弘曉
一橋大学経済研究所教授

オートファジーを蛍光顕微鏡で確認!栄養飢餓状態で活発に

オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(2)プロテアソームとオートファジー

細胞内のタンパク質を分解する仕組みには、タンパク質を個別に選択して分解するユビキチン・プロテアソームという方法と、ある領域のタンパク質を丸ごと分解するオートファジーという方法の2つがある。両者の具体的な仕組みや違...
収録日:2023/12/15
追加日:2024/03/24
水島昇
東京大学 大学院医学系研究科・医学部 教授

母音は8つ?『古事記』偽書説?…古代日本語をめぐる発見

文明語としての日本語の登場(3)奈良時代の日本語の特徴

カールグレンや有坂秀世の研究が明らかにした奈良時代語の特徴は大きく二つある。一つは「ハヒフヘホ」が「パピプペポ」と発音されていたこと。もう一つは母音が8種類あったことである。これらは明治期に「上代特殊仮名遣い」と...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/03/22
釘貫亨
名古屋大学名誉教授

長寿雇用戦略で構造改革、高齢化はピンチではなくチャンス

日本の財政政策の効果を評価する(3)高齢化をチャンスに変える方法

「財政政策の有効性を低下させる」という高齢化だが、まさに高齢化が進んだ日本社会において、どのようにすれば経済を立て直すことができるのか。一見ピンチに見える高齢化だが、実はチャンスなのだと宮本氏はいう。鍵は「メリ...
収録日:2023/12/14
追加日:2024/03/21
宮本弘曉
一橋大学経済研究所教授

自分探しの旅ではダメ、自分の使命は毎日の生活で見つかる

経営者の運と使命(3)自らの使命を見つける

自分はなぜ生まれてきたか。その答え、すなわち天命に出会うということが人生で一番幸せなことではないか。そう語る平林氏。そのためにはどう行動すればいいのか。そのヒントは「世の中は単純なのだ」という船井幸雄氏の言葉に...
収録日:2023/11/21
追加日:2024/03/19

ノーベル賞受賞「オートファジー」とは?その仕組みに迫る

オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(1)細胞と細胞内の入れ替え

2016年ノーベル医学・生理学賞の受賞テーマである「オートファジー」とは何か。私たちの体は無数の細胞でできているが、それが日々、どのようなプロセスで新鮮な状態を保っているかを知る機会は少ない。今シリーズでは、細胞が...
収録日:2023/12/15
追加日:2024/03/17
水島昇
東京大学 大学院医学系研究科・医学部 教授

罪とは何なのか?変容する罪の概念と迫られる善悪の判断

ヒトはなぜ罪を犯すのか(3)変容する文化と罪の本質

ヒトは社会生活を送る上で、文化的規範として規範・慣習・掟などを発展させてきた。しかし、文化は社会状況の変化とともに変容し、過去に容認されていたことが罪となることが多く、またその逆もしかりだ。法律は国民国家を支え...
収録日:2023/12/11
追加日:2024/03/10
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

26歳で老中首座…阿部正弘が幕末の動乱期に担った使命とは

徳川将軍と江戸幕府~阿部正弘編(1)若き老中首座・阿部正弘の使命

阿部正弘は幕末の若き老中首座として、徳川家斉・徳川家慶・徳川家定の時代を支えた。黒船で泰平を揺るがしたペリーが再来し、日米和親条約が結ばれ、鎖国政策は終わりを告げる。近代日本への舵取りを果たしたと評価される阿部...
収録日:2021/03/29
追加日:2024/03/09

左道に訴えないーー『古事談』が伝える「貴族道」の本質

平安時代の歴史~「貴族道」と現代(9)「貴族道」の「貴族道」たる所以

平安時代、暴力や武力は「左道」にあたり、やってはいけないことを意味する。「貴族道」は劣勢であっても決して左道、すなわち暴力や武力に訴えず、議論でそのことを伝えていく。つまり客観性と平和主義とを重んじる価値観を示...
収録日:2023/10/20
追加日:2024/03/01
関幸彦
歴史学者

ソーシャルグッドとは何か?東京大学の新カレッジ構想とEMP

東京大学の新たな挑戦(1)新しいカレッジの構想

近年、日本は海外へ留学する学生だけでなく、海外からの留学生も減っているという。それは、日本の大学で学ぶためには日本語をマスターしなければならず、そのことが大きな壁となっているのだ。そこで東大では、そうした留学生...
収録日:2023/11/20
追加日:2024/02/28

法曹界の『人間観』は間違い?脳の働きから考える「善悪」

ヒトはなぜ罪を犯すのか(1)「善と悪の生物学」として

“ヒトの罪とは何か”――この問題について、法学や哲学的アプローチでなく、進化生物学・進化心理学的視点から考察するのが今回の講義の趣旨である。ヒトが社会的動物として集団生活を送る中で個人間に利害対立が生じ、これを調整...
収録日:2023/12/11
追加日:2024/02/25
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

学力は関係ない!子どもの将来の幸福にとって重要なこと

楽しく未来を生き抜く「戦略子育て」を学ぶ(2)「3つの力」の伸ばし方(後編)

子育てはいつ、何をもって成功、あるいは失敗といえるのか。非常に難しい問いだが、では何がカギとなるのか。実は子どもたちの「幸せ」について成長ごとに追い続けた海外の調査があり、そこで分かったのは「社会的つながり」と...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/02/21
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授

“なぜ”を繰り返せ!『発想力の全技法』に学ぶ原因探究法

「発想力」の技法を学ぶ(1)発見と探究(前編)

発想において最も大切なことは「座って悩むな、動いて考えよ!」である。職場や家庭で、乗り越えなければならない課題は日々やってくるが、それを解決するためのアイデアを発想するためには、誰にでも意識できるコツがある。そ...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/02/14
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授

セブンカフェ、無印良品…成功事例に学ぶ「デザイン思考」

「発想力」の技法を学ぶ(2)発見と探究(後編)

問題解決のためのアイデアを生み出すために有効なのが、「デザイン思考」という方法だ。その思考法において発見からの開発へと向かう中、重要となるのは、どれだけ試行錯誤を繰り返すことができるかということである。そして今...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/02/14
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授

私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか…脳の働きで考える

進化生物学から見た「宗教の起源」(3)集団の種類・サイズと宗教の関係

宗教の起源をめぐる研究の中に、「高みから道徳を説く神」など6つの要素について分析したものがある。人間の営みが狩猟採集中心の社会から「農耕・牧畜・定住・階層」社会へ変化すると、宗教にも大きな変化が訪れる。集団のサイ...
収録日:2023/12/20
追加日:2024/02/13
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

真空状態に望まれる人材と未来の展望…戦後のガザを考える

パレスチナ問題…解決への道(5)ガザ戦争終結後の展望

戦後のガザを考えることは、戦争の不毛性について考えることにもつながる。ガザに必要なのは、これまでとは違う仮に「ガザ再建統治機構」あるいは「ガザ臨時政府」といったものであり、パレスチナ内外からの支援を受け入れて被...
収録日:2023/12/11
追加日:2024/02/12
山内昌之
東京大学名誉教授

「なあなあ」と自粛警察…大和魂と漢才の対から見えるもの

もののあはれと日本の道徳・倫理(4)「なあなあ」の日本ともののあわれ

日本は「なあなあ」でいい――本居宣長は、人それぞれにある切実な「あはれ」に共感し、不道徳な思いをある程度許容することが日本的な道徳であると説いたが、今回取り上げる考え方がこの「なあなあ」である。表立ったルールでは...
収録日:2023/08/04
追加日:2024/02/08
板東洋介
東京大学大学院人文社会系研究科 准教授

「放牧型共育」――親と上司に求められるのは我慢

「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(4)「決める」技術(後編)

人生には選択がつきものだが、なぜなかなか決められないのか。決めるのは怖いものだし、また決め方をどこでも教わっていないからだ。ではどうすればいいのか。そのための方法を、家庭でのおこづかいを例に考える。また、子育て...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/02/07
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授

三人よれば文殊の知恵!? 重要思考で大事な「決める」技術

「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(3)「決める」技術(前編)

「重要思考」で大事な「決める」には、高くそびえたつ「2つの壁」がある。心の壁と技の壁の2つだが、「重要思考」によって考え、伝え、聴き、そして伝え合う先に待ち受けている「決める」局面において、それらの壁を乗り越える...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/02/07
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授

毛繕いを代行!?脳の大型化が可能にしたメンタライジング

進化生物学から見た「宗教の起源」(2)宗教の機能とメンタライジングの次元

宗教には主に5つの機能がある。世界の説明、道徳的価値体系提示、死と死後の世界への言及、世の悲惨に対する救済、内集団の結束を固め、外の集団と闘うといった機能だが、集団生活する霊長類にとって、内集団の結束は不可欠であ...
収録日:2023/12/20
追加日:2024/02/06
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

パレスチナへの無差別行為…Z世代から噴出する深刻な疑問

パレスチナ問題…解決への道(4)ガザ戦争による変化

イスラエルとハマスの武力衝突は、パレスチナ内外に重大な変化をもたらした。歴史の「被害者」としてのイスラエルのイメージは、国内でも欧米でも若い世代(Z世代)中心に変化を余儀なくされている。これまでの通念や主義が通じ...
収録日:2023/12/11
追加日:2024/02/05
山内昌之
東京大学名誉教授

大国主神と大物主神…「いい神様」と「祟り」はなぜ裏表か

大国主神に学ぶ日本人の生き方(9)「大物主神」との関係

「祟る神としての大物主神」という話が、鎌田東二氏の『悲嘆とケアの神話論』に出てくる。大国主と大物主との関係を通して、大国主の性質と『古事記』に込められたメッセージとしての「祟り」について考えてみたい。この両面性...
収録日:2023/08/08
追加日:2024/02/04
鎌田東二
京都大学名誉教授

快楽ほど有害なものはない!元老院から追放された男の教訓

キケロ『老年について』を読む(5)老年には快楽がないのは本当か

老年には快楽がないので「嫌だ」「寂しい」というが、本当か。そもそも「快楽ほど有害なものはない」、だからないほうがいい、そうキケロは書いている。ストア派もエピクロス派も基本的には「自分を解放する哲学」であり、解放...
収録日:2023/06/12
追加日:2024/02/03
本村凌二
東京大学名誉教授

誇るべき自分へ…「使命を自分が果たす」と自分で決定せよ

日本企業の病巣を斬る(10)会社の使命を自分の使命に

アメリカの企業と日本の企業はそもそも成り立ち、性質が違う。アメリカの企業は株主が「金儲けのために作った」のに対し、日本の企業は「どういう儲け方をしたか」を問う歴史伝統に立脚している。日本人はそこに戻る必要がある...
収録日:2023/10/18
追加日:2024/02/02
対談 | 執行草舟田村潤

男性は「ほめる」のが苦手?傾聴から始まる「ほめる」技術

「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(2)「ほめる」技術

人をほめる目的は何なのか。それは、相手にその行為を繰り返してほしいからである。主体は相手、DMUは相手だということだ。また、考え、伝え、聴き、議論するための「重要思考」の中で、「ほめる」は「聴く」のところに分類され...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/31
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授

私たちにはなぜ宗教が必要だったのか…脳の働きから考える

進化生物学から見た「宗教の起源」(1)宗教の起源とトランス状態

宗教の起源について、進化生物学はどう考えるか。イギリスの自然人類学者ロビン・ダンバーの著書『宗教の起源』によると、宗教はヒトにとって普遍的な現象であり、そこには脳が大きな役割を果たしているが、文化の影響も否めな...
収録日:2023/12/20
追加日:2024/01/30
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

盲目の老人アッピウスの気概…必要な老いへの備えと想像力

キケロ『老年について』を読む(4)老いは徐々にやってくる

アッピア街道などを作ったアッピウス・クラウディウスは、老いて盲目になっても元老院でしっかりと演説して、亡くなるまで周りの連中に対して気概ある態度を見せた。これは希有な例だが、大事なのは日頃からの努力で、自分が60...
収録日:2023/06/12
追加日:2024/01/27
本村凌二
東京大学名誉教授

数字を追いかけるな、説明責任を求めるな…共感経営への道

日本企業の病巣を斬る(9)社会的共感経営の実現

野中郁次郎氏の唱える「知識創造企業」を築くには、「暗黙知」の活用と、地域やお客さんとの「共感」が重要である。まさに「共感経営」が重要だが、そのためには、数字を追いかけたり、説明責任を求めたりするのが間違いだとわ...
収録日:2023/10/18
追加日:2024/01/26
対談 | 執行草舟田村潤

重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ

「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス

「重要思考」で考え、伝え、聴き、そして会話・議論する――三谷宏治氏が著書『一瞬で大切なことを伝える技術』の中で提唱した「重要思考」は、大事な論理思考の一つである。近年、「ロジカルシンキング」の重要性が叫ばれるよう...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/24
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授

ソクラテスが竪琴!? 老年から新しいことを始める柔軟性

キケロ『老年について』を読む(3)老年には体力がないのか

歳をとって体力が衰えるのは、当たり前のことである。「老年には体力がないのか」という問題設定に対してカトーの答えは、肉体的なことは若い頃に適わなくても、自覚的に精神を磨いていけば、歳をとってから優れた才能を発揮す...
収録日:2023/06/12
追加日:2024/01/20
本村凌二
東京大学名誉教授

次善を求めよ…ありえぬ「最善」や「絶対正義」を求める愚

日本企業の病巣を斬る(8)「次善」を求める

この世には本来、「最善」などない。必ず欠点がある。それは企業も同じこと。よって「次善を求める」精神が確立してくると、オーバープランニングやオーバーアナリシス、オーバーコンプライアンスの問題も解決に向かう。しかし...
収録日:2023/10/18
追加日:2024/01/19
対談 | 執行草舟田村潤

本居宣長が考えた「もののあはれ」と倫理の基礎

もののあはれと日本の道徳・倫理(1)もののあはれへの共感と倫理

『源氏物語』の本質は「もののあはれ」の一点に集約できると論じた18世紀の思想家・本居宣長。また、宣長はその「もののあはれ」こそが、日本人の道徳・倫理を基礎づけているとも指摘している。それはいったいどういうことなの...
収録日:2023/08/04
追加日:2024/01/18
板東洋介
東京大学大学院人文社会系研究科 准教授

「憲法9条に自衛隊を書き込む」という改憲案は「姑息」

ポスト国連と憲法9条・安保(4)自衛隊と憲法改正の問題

憲法によって交戦権を放棄している日本は、「専守防衛」に特化した自衛隊をこれまで組織してきた。しかし、現実的に国際的な危機が高まる中で、有事の際に日本は対応できるのだろうか。さらに、やみくもに改憲に反対するなど、...
収録日:2023/11/01
追加日:2024/01/16
橋爪大三郎
社会学者

創造的経営の核心…「個人の信念」を真実として正当化する

日本企業の病巣を斬る(7)信念と創造的経営

理想や使命へ向かうと「自分がこうやりたい」というものが出てくる。それぞれに正解を見つけていくしかないから、おのずと自分の持ち味が発揮されるようになる。ところが、現在の日本の企業社会では会議ばかりを重んじるあまり...
収録日:2023/10/18
追加日:2024/01/12
対談 | 執行草舟田村潤

議論と秩序…仏教、儒教、法家の影響と十七条憲法の独自性

聖徳太子「十七条憲法」を読む(6)条文を読む…仏教と礼

十七条憲法を読むときに意識したいのは、仏教、儒教、法家など、当時東アジアの先進性を支えていたその教えと、それらによる影響である。しかも、それらにただ従順に従うのではなく、国家の方向性を定めるための舵として利用し...
収録日:2023/08/24
追加日:2024/01/11
賴住光子
駒澤大学仏教学部 教授

議論で和を実現せよ、怒りと執着を捨て凡夫の自覚を持て

聖徳太子「十七条憲法」を読む(5)条文を読む…和と議論

「議論によって和を実現する」――これは、十七条憲法の条文の中で最も多くかつ非常に重要なこととして第一条、第十条、第十五条、第十七条に記されている内容である。議論を尽くすことにより自ずと立ち上がる道理。また、その前...
収録日:2023/08/24
追加日:2024/01/04
賴住光子
駒澤大学仏教学部 教授

国連改革は可能か…残されているのは「西側同盟」の可能性

ポスト国連と憲法9条・安保(2)有志多国籍軍と西側同盟の可能性

現行の国連には、常任理事国の「拒否権」に由来する構造的な問題がある。では世界平和の実現をより難しいものにしているその問題を克服する方法として、いったいどのような策があり得るだろうか。「第2国連」「有志多国籍軍」「...
収録日:2023/11/01
追加日:2024/01/02
橋爪大三郎
社会学者

政治資金を裏金に?…マネー・ロンダリングの逆をなぜやるか

「政治とカネ」の裏の意味-政治資金不記載問題

2023年の年末に急浮上した自民党議員の裏金問題。だが、その発端となっている「政治資金不記載問題」は昔から続く政治とカネの大きな問題の一部でもあります。政治献金を明瞭化するための政治資金規正法がつくられ、さまざまな...
収録日:2023/12/21
追加日:2023/12/28
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

近代の超克への道…「多様性ある一元論」とポストモダン

伊福部昭で語る日本・西洋・近代(7)近代の超克という課題

昭和10年代のいわゆる日本の全体主義は批判されがちだが、なぜそこに向かうことになったのかを冷静に見直す必要があると片山氏は語る。当時の「西洋の没落」の流れを受け、アジアや日本が自らの独自性を見出そうとした世界の趨...
収録日:2023/09/28
追加日:2023/12/23
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

なぜ六歌仙を批評?ポイントは「さま=中身と外見の調和」

『古今和歌集』仮名序を読む(6)六歌仙の先輩たち

古来、謎とされてきたのが「仮名序」で登場する六歌仙への批判めいた言葉である。六歌仙とは、『古今和歌集』の撰者から数えて50~80年ほど先輩にあたる、僧正遍昭、在原業平、文屋康秀、喜撰法師、小野小町、大伴黒主の6人であ...
収録日:2023/07/05
追加日:2023/12/13
渡部泰明
東京大学名誉教授

【会員アンケート企画】戦争をなくすために必要なのは?

編集部ラジオ2023:12月6日(水)

会員の皆さまからお寄せいただいたご意見を元に考え、テンミニッツTVの講義をつないでいく会員アンケート企画。今回は「戦争をなくすために必要なのは何だと思いますか?」というテーマでご意見をいただきました。 この問に...
収録日:2023/11/29
追加日:2023/12/06
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア

世界で最も自己投資しない日本人…もっとスキルアップを

衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(6)流動的な労働市場で求められること

硬直的な日本の労働市場を流動化させるためには何が必要なのか。また、流動的な労働市場では何が求められるのか。企業の視点からいうと、一つのポイントは、賃金と労働生産性をリンクさせる賃金体系である。「成果主義」といわ...
収録日:2023/06/30
追加日:2023/12/05
宮本弘曉
一橋大学経済研究所教授

西洋音楽の「異常な変拍子」と伊福部昭の「乗れる変拍子」

伊福部昭で語る日本・西洋・近代(4)変拍子で音楽が生きる

伊福部昭の音楽の特徴として、変拍子を巧みに使っていることがある。変拍子をつかった作曲家は海外にも多くいるが、伊福部昭の曲とそれは何が違うのだろうか。そうした変拍子に対する考え方が、日本的なもの、アジア的なものを...
収録日:2023/09/28
追加日:2023/12/02
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

学ぶきっかけは稲盛和夫氏…ベクトルを合わせるための手法

組織心理学~「チームの温度差」を埋める(2)ベクトルを合わせる

温度差のある集団では、チームの足並みがそろわないといわれる。それは個人がバラバラな方向を向いていて、チームとしてのベクトルが定まっていない状態だからだ。今回は経営破綻からの再建を果たした企業の事例を見ながら、ベ...
収録日:2023/06/21
追加日:2023/12/01
山浦一保
立命館大学スポーツ健康科学部・研究科 教授

労働市場が硬直的な日本…転職率はアメリカの4分の1以下

衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(5)3つの「メガトレンドの変化」

流動的な労働市場というと、日本では「解雇しやすくなる」「首を切られる」といったマイナス面として捉えられる。だが実は、流動的な労働市場のほうが労働者にとってプラスなのである。どういうことなのか。実は今、日本は3つの...
収録日:2023/06/30
追加日:2023/11/28
宮本弘曉
一橋大学経済研究所教授

アメリカの一流大学でMBAの学位を取得する3つの意義

経済と社会の本質を見抜く(5)MBAをアメリカで取得する意義

経済政策や企業経営に携わる人間にとって、いまや欠かせない学位となっているのが「MBA(経営学修士)」だ。日本国内でも取得可能な学位だが、アメリカの一流大学でのMBA取得にはとくに重要な意義があるようだ。AIなどの技術革...
収録日:2023/08/09
追加日:2023/11/26

職場のメンタルに影響する「あいさつ」、その効用とは?

組織心理学~「チームの温度差」を埋める(1)温度差の正体とあいさつの影響力

人間関係の凸凹について考えるとき、大事なテーマに組織内の「温度差」がある。一人ひとり価値観にも違いがある以上、それは当然生じることである。温度差を埋めるためには一人ひとりと向き合う、面倒くさい作業が重要となるが...
収録日:2023/06/21
追加日:2023/11/24
山浦一保
立命館大学スポーツ健康科学部・研究科 教授

半導体から解決をめざす!課題先進国・日本の進むべき道

半導体から見る明日の世界(12)課題先進国・日本の生き方

世界は今、大量生産が可能となった時代から個々の消費者ニーズに合わせた少量・高品質なものを提供する時代へと変化している。その中で半導体が担う役割はますます大きくなっているのだが、高度文明社会が進展する陰で新たな課...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/11/13
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

キモカワイイと同じ!?妬み予防のカギには言葉の質と量

組織心理学~「妬み」との上手な付き合い方(2)リーダーの采配とコミュニケーション

チームの状況を左右する「妬み」において、カギになるのはリーダーの采配である。妬みを生みにくい風土づくり、あるいは妬みの予防は、メンバー間のコミュニケーションにかかっている。一方で、やりすぎると「くどい」という感...
収録日:2023/06/21
追加日:2023/11/10
山浦一保
立命館大学スポーツ健康科学部・研究科 教授

AIへの不安と懸念…だからこそ「教養」が必要になる

Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか(7)AI活用の落とし穴

今後、AIが私たちの生活に不可欠な存在になることは間違いないが、そこにはサステナビリティやセキュリティの面で、さまざまな懸念がある。国家、企業、個人は、AI活用に伴うマイナス面に対してどのように対処していくべきなの...
収録日:2023/08/01
追加日:2023/11/08
渡辺宣彦
日本マイクロソフト株式会社 執行役員常務 エンタープライズ事業本部長

日本の技術はスゴイ!世界が注目する日本企業の可能性

半導体から見る明日の世界(11)3次元半導体の世界と日本の可能性

限界を超えたともいわれている半導体の超微細化は、ついに2次元から3次元の技術に突入した。しかし、半導体の技術が高度化すればするほど、それを加工して製品化するためにはさまざまな特殊技術が必要となる。さらに、それらの...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/11/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

世界の超富裕層は日本の比ではない…国単位の政策の限界性

経済と社会の本質を見抜く(2)マクロ政策に対するミクロ的視座

続いて考えるのは、それぞれの社会の「違い」がどのように影響するのか、ということである。欧米と日本では、労働市場の構造からして異なる経済を持っており、それが金融政策にも影響を与えている。そもそも「日本」や「アメリ...
収録日:2023/08/09
追加日:2023/11/05

西郷隆盛、ガリレオ…偉人伝が教えてくれた人間のモデル

哲学の役割と近代日本の挑戦(6)歴史を動かす人物と歴史の見方

戦前はとても国際的で、三木清や九鬼周造がドイツに留学し、当時の最先端の哲学を現地で学ぶなど、世界的にも哲学に切磋琢磨した時代だった。その時代についてもちゃんと覚えておくべきだし、さらにいえば、そうした時代に歴史...
収録日:2023/07/28
追加日:2023/11/04
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

AIに置き換わる仕事は?最後に人間に残される仕事は?

Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか(6)生産性と真善美

AIがさまざまな形で仕事をアシストしてくれることが実践的に示され始めている。しかしAIの台頭は、人間の仕事が奪われてしまうのではないかという懸念も呼ぶ。AIの活用が当たり前となった未来で、私たち人間に残される仕事とは...
収録日:2023/08/01
追加日:2023/11/01
渡辺宣彦
日本マイクロソフト株式会社 執行役員常務 エンタープライズ事業本部長

世界で一人負け…「安い国」日本と急性インフレの現実

衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(1)安いニッポンと急性インフレ

現在、世界中でインフレが発生し、日本でもここ1年ほど急激なインフレ(物価上昇)が進んでいる状況である。とはいえ日本は、長い間デフレに苦しみ、経済が停滞してきた過去がある。しかも戦後、デフレを経験したのは日本だけな...
収録日:2023/06/30
追加日:2023/10/31
宮本弘曉
一橋大学経済研究所教授

なぜ組織に「心理学」が必要か?多様化と個の時代の処方箋

組織心理学とは何か~『武器としての組織心理学』と概論

組織のモチベーションやパフォーマンスをあげるために、「組織心理学」が注目されている。なぜ組織に「心理学」が必要なのかといえば、組織が人で構成され、人は心に左右されるからだ。妬みや温度差などのネガティブな感情が及...
収録日:2023/06/21
追加日:2023/10/27
山浦一保
立命館大学スポーツ健康科学部・研究科 教授

大奥からもっとも嫌われた男・徳川斉昭の致命的な欠陥

徳川将軍と江戸幕府~家慶と烈公斉昭(4)斉昭と水戸藩、その個性と宿命的矛盾

なぜ水戸藩主・徳川斉昭は大奥からもっとも拒否されたのか。一般的には優れた政治家として知られる斉昭には見逃せない致命的な欠陥があり、最終的に幕府政治から外されることになる。それは彼の側近である藤田東湖が心配してい...
収録日:2021/03/08
追加日:2023/10/24

世界の中心!?ケンブリッジ大学でギリシア哲学を学ぶ

哲学の役割と近代日本の挑戦(4)ケンブリッジが「世界の中心」?

日本がバブル最後の1990年代初頭、海外留学は多い時代だったが、留学先であるイギリスの情報は乏しく、通信手段は手紙とファックスだけだったという納富氏。苦労しながら交渉して落ち着いた先はロビンソンカレッジ。そのケンブ...
収録日:2023/07/28
追加日:2023/10/21
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

自由主義、保守主義、全体主義…真の社会全体の利益とは?

日本人が知らない自由主義の歴史~後編(13)「自由な社会」を守るために

現代では「保守主義と自由主義(リベラル)は対立する」と思っている人も多い。だが本来、自由主義と保守主義は対立する概念ではない。そして、本当に自由主義と対峙するものは全体主義である。最終話である今回は、「保守主義...
収録日:2022/07/25
追加日:2023/10/20
柿埜真吾
経済学者

【会員アンケート企画】どのメディアが問題か?

編集部ラジオ2023:10月19日(木)

会員の皆さまからお寄せいただいたご意見を元に考え、テンミニッツTVの講義をつないでいく「会員アンケート企画」。今回は、ジャニーズ問題などで注目が集まった、「日本のメディア」についてご意見をいただきました。 メデ...
収録日:2023/10/12
追加日:2023/10/19
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア

Outlook、TeamsとAI…驚くべきアシスタント力

Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか(4)アシスタントとしてのAI

前話では、生成AIが導入されたMicrosoft 365 CopilotのうちWord、PowerPoint、Excelなどについて見てきた。この第4話では、OutlookとTeamsについて、その驚くべきサポート能力を見ていく。手紙の文章を作成したり、オンライン会...
収録日:2023/08/01
追加日:2023/10/18
渡辺宣彦
日本マイクロソフト株式会社 執行役員常務 エンタープライズ事業本部長

なぜ将軍家慶は忌み嫌っていた斉昭の子をかわいがったのか

徳川将軍と江戸幕府~家慶と烈公斉昭(3)家慶と斉昭の歪な関係性

優秀な政治家だと思われた水戸の徳川斉昭を、徳川家慶は幕府から外す決断をする。厳しい倹約政策を行いすぎた斉昭に圧力がかかったわけだが、斉昭が引退を迫られたのはそれだけが理由ではなかった。家慶と斉昭の間にどのような...
収録日:2021/03/08
追加日:2023/10/17

プラザ合意から凋落…日米半導体戦争に屈した負の半導体史

半導体から見る明日の世界(8)日米半導体戦争の歴史と教訓

1980年代、日本は経済バブルのピークを迎えると同時に、DRAMの半導体ではほぼ世界を制覇するほどまでに発展した。敗戦の壊滅状態からわずか数十年で日本の経済力はアメリカに次ぐ世界第2位の地位を築いた。そして、半導体分野で...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/10/16
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

福沢諭吉ら第一世代の慧眼と夏目漱石ら揺れる世代の対比

哲学の役割と近代日本の挑戦(3)明治の哲学とペリクレスの民主政

幕末・明治初期の日本人が慧眼だったのは、初めて遭遇した西洋を知るため、福沢諭吉や岡倉天心をはじめ第一世代といわれる彼らが恥じらいなく西洋へ飛び出し、また西洋から入ってきた新しい学問を一斉に勉強したことだ。一方、...
収録日:2023/07/28
追加日:2023/10/14
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

「新自由主義」も「新保守主義」も元々の意味が全然違う?

日本人が知らない自由主義の歴史~後編(12)「新自由主義」「新保守主義」とは

いままで見てきたように、ニューリベラリズム、ネオリベラリズム、リバタリアニズムは、それぞれ意味が全く異なる。にもかかわらず、いずれも日本語では「新自由主義」と訳されている。実は、そこに日本でこれらの違いがなかな...
収録日:2022/07/25
追加日:2023/10/13
柿埜真吾
経済学者

悪と善とが交互になって、初めて物事が転がっていく

電脳社会の未来(5)善の魂と悪の魂

物事は陰と陽の関係で進む。「陰と陽」を「悪と善」と言い換えれば、悪がなければ善はない。悪と善は交互になって初めて物事が回転していくということだ。悪といわれる場から希望という善が生まれる。悪にはそれぐらい何かを生...
収録日:2023/08/02
追加日:2023/10/13
執行草舟
実業家

ノージック『アナーキー、国家、ユートピア』…最小国家論

日本人が知らない自由主義の歴史~後編(11)ノージックの「最小国家論」

リバタニアニズムの古典としてノージックの『アナーキー、国家、ユートピア』を紹介する。彼は、ニューリベラリズムの古典であったロールズの『正義論』を批判した人物だ。ロールズは「再分配は正義だ」と説いたが、ノージック...
収録日:2022/07/25
追加日:2023/10/06
柿埜真吾
経済学者

大規模言語モデルのインパクト…ChatGPTの発展

Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか(2)生成AIの現在地

日進月歩の開発が進む生成AIは、人間と同等の知性を獲得しつつある。その開発は、人間のより広範な活動にAIを活用するという目的に根ざしている。大規模言語モデル(Large Language Model)という言語モデルによって、私たちの...
収録日:2023/08/01
追加日:2023/10/04
渡辺宣彦
日本マイクロソフト株式会社 執行役員常務 エンタープライズ事業本部長

アヘン戦争の脅威…鎖国の限界が見えた徳川家慶の時代

徳川将軍と江戸幕府~家慶と烈公斉昭(1)12代将軍・徳川家慶とはいかなる人物か

「平凡な将軍だ」と揶揄される徳川第12代将軍・家慶(いえよし)だが、実際にどのような人物だったのか。徳川家慶が将軍職に就いた頃、国内では飢饉の問題などがあり、日本近郊には外国船が出没し、また中国・清朝ではアヘン戦...
収録日:2021/03/08
追加日:2023/10/03

台湾有事、2024年総統選…リスク抱えるTSMCの厳しい現実

半導体から見る明日の世界(6)米国への投資と最先端の半導体技術

アメリカが自国内に世界のサプライチェーンを集積する戦略はすでに始まっている。台湾のTSMCをはじめ、欧州の半導体を含む企業など、アメリカは莫大な補助金を出して誘致を推進している。半導体の世界地図が年々変わっていくよ...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/10/02
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

負の所得税、教育バウチャー…フリードマンの格差是正策

日本人が知らない自由主義の歴史~後編(10)フリードマンが考える福祉政策

フリードマンが“悪しき市場原理主義者”のようにいわれるのは誤解で、彼は政府介入の必要性をきちんと認めていた。そのために提唱した代表的な政策が「負の所得税」と「教育バウチャー」である。この2つを詳しく解説するとともに...
収録日:2022/07/25
追加日:2023/09/29
柿埜真吾
経済学者

松尾芭蕉と与謝蕪村――江戸の俳人が表現した粋な遊び心

江戸とローマ~哲人と俳人(2)蕪村と芭蕉の風流

自然を題材にすることの非常に多い日本の詩歌だが、そこに「風流」を表現した江戸の俳人の中から与謝蕪村と松尾芭蕉の句を取り上げる。季節の風物を詠んでもどこかおかしさだったり、王朝の歌や絵の影響を匂わせる蕪村。自由気...
収録日:2021/09/16
追加日:2023/09/28
本村凌二
東京大学名誉教授

小林秀雄“最後の弟子”福田恆存の言葉と日本人の「自然」

小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(7)改めて問われる、日本人の「自然」

小林秀雄が「伝統」と「直感」、吉本隆明が「大衆の原像」と「対幻想」という言葉でそれぞれ論考している“日本人の「自然」”。戦前・戦後を越え、昭和から平成へと向かう中、ニーチェから始まるポスト・モダニズムが堕落し、200...
収録日:2023/04/07
追加日:2023/09/26
浜崎洋介
文芸批評家

「駿河町と本町」の今昔…健康オタク徳川家康の町づくり

『江戸名所図会』で歩く東京~駿河町・本町(2)薬種店が連なる本町

開発の根本になるという意味が込められた本町には、民間の薬種店が連なった。まちづくりの中心に医療を据え、また民間の保護にまわった徳川家康の狙いはなんだったのか。講義後半ではロケに出向き、現在の本町通りと照らし合わ...
収録日:2023/06/07
追加日:2023/09/23
堀口茉純
歴史作家

フリードマン『資本主義と自由』…自由な社会を守るために

日本人が知らない自由主義の歴史~後編(9)ミルトン・フリードマンの主張

古典的自由主義について、経済学の古典の1つにミルトン・フリードマンの『資本主義と自由』がある。“事実”を非常に重視するフリードマンは、ここで政治的自由と経済学的自由の関係性を実証的に明らかにしている。そして、政府の...
収録日:2022/07/25
追加日:2023/09/22
柿埜真吾
経済学者

「50年ぶりの円安」に至る円相場の動向とその歴史的背景

為替レートから考える日本の競争力・購買力(2)円安の歴史的背景と日本の課題

1995年以降、実質為替レート指数は円安に転じたのだが、それはなぜか。また、なぜ足許では購買力平価から乖離した円安水準になっているのか。今回は「50年ぶりの円安」に至った実際の円相場の動向を振り返り、その背景にあった...
収録日:2023/07/19
追加日:2023/09/20
養田功一郎
三井住友DSアセットマネジメント株式会社 執行役員

江藤淳と柄谷行人、1960年代に彼らが感じた焦燥感とは

小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(6)小林・吉本以降の批評:江藤淳と柄谷行人

小林秀雄と吉本隆明以降の批評家にはどのような人物がいるのか。時代背景としては1960年代、つまり60年安保闘争から高度経済成長期ということになるが、この時期の批評家で代表的な人物といえば、江藤淳と柄谷行人ではないだろ...
収録日:2023/04/07
追加日:2023/09/19
浜崎洋介
文芸批評家

ハイエク『隷従への道』…社会主義はなぜ弊害だらけなのか

日本人が知らない自由主義の歴史~後編(8)ハイエクの『隷従への道』

リバタニアニズムの古典的著作はさまざまある中で、まずはハイエクの『隷従への道』をとり上げる。なぜ社会主義ではいけないのか、人間社会がどのようにして成り立っているかなど、思想家としてのハイエクの考え方を理解するこ...
収録日:2022/07/25
追加日:2023/09/15
柿埜真吾
経済学者

「ユネスコ無形文化遺産」に学ぶ、食の楽しみ方とその効用

飽食時代の「選食」のススメ(4)五感を使って食を楽しむ

食において大切なことは、食材や調理法だけではない。五感を使って食を楽しむということは、人生の楽しみの非常に大きな部分を担っている。家族や親しい人と食卓を囲むことで、食事はより一層豊かな経験になる。「ユネスコ無形...
収録日:2023/05/23
追加日:2023/09/14
堀江重郎
順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授

なぜ吉本隆明は60年安保の時に進歩的知識人を批判したのか

小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(5)吉本隆明の思想――大衆の原像と対幻想

大衆の原像と対幻想――これは「戦後最大の思想家」といわれる吉本隆明の象徴的ともいえる言葉だが、いったいどのような思想にもとづくものなのか。今回は、吉本隆明の思想を初期から中期、そして後期とたどりながら、この2つの言...
収録日:2023/04/07
追加日:2023/09/12
浜崎洋介
文芸批評家

半導体世界でさらに熾烈になっている米中対立とその背景

半導体から見る明日の世界(3)米中対立と欧州企業の支配

中国の台頭によって急激に拡大した半導体市場。急追する中国の脅威が増す中、アメリカで浮き彫りになったのはサプライチェーンの空洞化である。これは危機だということでバイデン政権が動き出す一方、注視すべきは設計と微細加...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/09/11
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

陰謀論の典型的なパターンとは?惑わされぬための考え方

クライン『ショック・ドクトリン』の真実(4)経済的自由なしに民主主義はあり得ない

クラインの主張の矛盾は「新自由主義」への批判において極まる。クラインによると、民主化と経済自由化は矛盾するということだが、それは根拠のない話で、実際はまったく違うのだ。今回はクラインの議論の矛盾を、データをもと...
収録日:2023/07/20
追加日:2023/09/08
柿埜真吾
経済学者

ポンペイの公衆便所を見たらわかる古代ローマの衛生管理

江戸とローマ~下水道と肥溜め(3)公衆便所のシステムと清潔への意識

有名な古代ローマの公衆浴場(テルマエ・ロマエ)は当時1000近くあり、かなり混んでいたというが、公衆便所のシステムもかなり行き届いたようだ。その背景としていえるのが整った上下水道システムで、それが庶民生活を支える基...
収録日:2021/09/16
追加日:2023/09/06
本村凌二
東京大学名誉教授

吉本隆明の思想を凝縮した敗戦時20歳の回想「戦争と世代」

小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(4)純粋戦中世代の葛藤―吉本隆明の「起点」

「戦後最大の思想家」ともいわれる吉本隆明について考える第4話。伝統を重視する小林秀雄を保守と捉えるならば、吉本隆明は新左翼を肯定する左派のイメージが強いが、実際は異なる。そこで、まずは純粋戦中世代である吉本隆明の...
収録日:2023/04/07
追加日:2023/09/05
浜崎洋介
文芸批評家

公衆便所の名前になった皇帝ウェスパシアヌスのユーモア

江戸とローマ~下水道と肥溜め(2)江戸とローマの便所事情

日本の便所は「かわや」「せっちん」「はばかり」などと呼ばれ、「せっちん」を「雪隠」と書くようにあまり人の行きたがらないような場所に置かれたが、そうした家の構造が普及したのは江戸時代だった。江戸は循環社会とよくい...
収録日:2021/09/16
追加日:2023/08/30
本村凌二
東京大学名誉教授

デビュー論文「様々なる意匠」小林秀雄の試みと直観の真意

小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(3)小林秀雄の批評

大正から昭和初期にかけて起きた戦争景気、関東大震災、昭和恐慌など時代の荒波は、日本国民の心に多くの影響を与えた。そうした中、昭和4(1927)年に「様々なる意匠」という論文で文壇にデビューした小林秀雄は、これらの人々...
収録日:2023/04/07
追加日:2023/08/29
浜崎洋介
文芸批評家

現場の本音でわかるハラスメントの実態とリーダーの行動

ハラスメント防止に向けた風土づくり(3)心理的安全性の欠如で起こった事例

ハラスメントの具体的な事例を見ると、周囲が声をかけたり話を聞いたりしていれば解決したかもれないと思うケースが多い。当事者の周辺が意見をしたり、注意を促したりできない職場は、心理的安全性が欠けているといえるのでは...
収録日:2023/02/03
追加日:2023/08/27
青島未佳
一般社団法人チーム力開発研究所 理事

皮膚医療を変える皮膚常在菌の可能性と個別化医療の将来

最強の臓器「皮膚」のふしぎと最新医療(3)未来の皮膚医療

未来の皮膚医療のカギになるものの一つに「皮膚常在菌」がある。腸の健康を左右する腸内細菌同様、善玉菌と悪玉菌のバランスにより、皮膚のみならず全身の健康増進が期待できそうだ。最後に、症状に応じたきめ細かな個別化医療...
収録日:2023/05/30
追加日:2023/08/26
椛島健治
京都大学大学院 医学研究科 皮膚科学 教授

「リバタリアニズム」の様々な側面を整理して分類してみる

日本人が知らない自由主義の歴史~後編(7)「リバタニアニズム」の多様な潮流

ニューリベラリズムの古典が『正義論』だったのに対し、リバタニアニズムには多様な潮流があり、それぞれの考え方には非常に距離がある。そこで今回は、政府についてのさまざまな見方、考え方として、「政府の大きさはどれくら...
収録日:2022/07/25
追加日:2023/08/25
柿埜真吾
経済学者

小林秀雄をより深く理解するための「近代日本小史」

小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(2)なぜ「批評」は昭和初期に登場するのか

日本は明治維新によって西洋近代化へと大きく舵を切るが、それは大きな矛盾を抱えた大改革だった。そして「和魂洋才」という言葉が象徴するように、日本の国体主義と西洋の資本主義を両輪に推し進めた結果、経済は発展していっ...
収録日:2023/04/07
追加日:2023/08/22
浜崎洋介
文芸批評家

ハラスメントを助長する全体主義、無関心、属人思考、圧力…

ハラスメント防止に向けた風土づくり(2)ハラスメントと心理的安全性の関係性

ハラスメントを助長している組織風土には、全体主義、無関心風土、属人思考風土、圧力的雰囲気があり、これらの根底にあるのは「心理的安全性の欠如」だと青島氏は語る。心理的安全性はコミュニケーションの基盤となるものだが...
収録日:2023/02/03
追加日:2023/08/20
青島未佳
一般社団法人チーム力開発研究所 理事

ロールズ『正義論』…無知のベール?マキシミン原理?

日本人が知らない自由主義の歴史~後編(6)ロールズ『正義論』

ニューリベラリズムとリバタニアニズムの基本として押さえておくべき文献について解説する今回。まずニューリベラリズムの古典とされているのが、ロールズの『正義論』である。中でも注目なのは「無知のベール」と呼ばれる理論...
収録日:2022/07/25
追加日:2023/08/18
柿埜真吾
経済学者