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「価値観」の検索結果

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日本の財政は本当に悪いのか?将来世代と金利の問題に迫る

日本の財政と金融問題の現状(1)財政赤字の何が問題か

GDP比の債務残高が世界的に見てもかなり高い日本の財政状況。そのような状況にあって、他方では、日本は本当に財政不安なのかという意見もある。日本の財政状況を今一度正確に把握し、財政赤字がもたらす将来世代へのリスクや財...
収録日:2025/04/13
追加日:2025/06/10
木下康司
元財務事務次官

問題だらけの閣僚たち…トランプ政権の真の公約とは?

第2次トランプ政権の危険性と本質(5)トランプの政治手法の問題とは?

トランプの経済政策は、文化戦争の手段としての反グローバリズムという軸で理解するしかないが、そのような政策を進めるトランプ政権の政治手法の問題点はなにか。その背景には、陰謀論者が全部入ってしまったような閣僚の問題...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/06/07
柿埜真吾
経済学者

大隈重信と福澤諭吉…実は多元性に富んでいた明治日本

デモクラシーの基盤とは何か(2)明治日本の惑溺と多元性

アメリカは民主主義の土壌が育まれていたが、日本はどうだったのだろうか。幕末の藩士たちはアメリカの建国の父たちに憧憬を抱いていた。そして、幕末から明治初期には雨後の筍のように、様々な政治結社も登場した。明治日本は...
収録日:2024/09/11
追加日:2025/05/16

ブレーキなき極右ポピュリズム…文化戦争を重視し経済軽視

第2次トランプ政権の危険性と本質(1)実は「経済重視」ではない?

「第二次トランプ政権は、第一次政権とは全く別の政権である」――そう見たほうが良いのだと、柿埜氏は語る。ついつい「第1次は経済重視の政権だった」と考えてしまいがちだが、実は第2次政権では「経済」の優先順位は低いのだと...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/05/10
柿埜真吾
経済学者

単なる不況に非ず…破壊規模は「台風か気候変動か?」

[深掘り]世界を壊すトランプ関税(2)米国の自爆と中国の思惑

トランプ政権が発表した関税政策は、世界を大きな混乱に落とし込んでいる。はたして、トランプ大統領の「動機」や「思考」の淵源とはいかなるものなのか。そして世界はどうなってしまうのか。 島田晴雄先生には、テンミニ...
収録日:2025/04/15
追加日:2025/04/26

共生への道…ジョン・ロールズが説く「合理性と道理性」

危機のデモクラシー…公共哲学から考える(5)共存・共生のための理性

フェイクが含まれた情報や陰謀論が跋扈する一方、多様性が尊重されるようになり多元化する人々の価値観。そうした現代社会で、いかにして私たちはともに公共性を保って生きていけるのか。多様でありながらいかに共存・共生でき...
収録日:2024/09/11
追加日:2025/04/25
齋藤純一
早稲田大学政治経済学術院政治経済学部教授

叩き潰せ、正しいのは自分だけ…ロイ・コーンの教えとは

[深掘り]世界を壊すトランプ関税(1)トランプ大統領の動機と思考

トランプ政権が発表した関税政策は、世界を大きな混乱に落とし込んでいる。はたして、トランプ大統領の「動機」や「思考」の淵源とはいかなるものなのか。そして世界はどうなってしまうのか。 島田晴雄先生には、テンミニ...
収録日:2025/04/15
追加日:2025/04/25

『三四郎』とは真逆!?『それから』の結末とその世界観

いま夏目漱石の前期三部作を読む(6)『それから』の世界観と結末の意味

夏目漱石が『それから』で描く主人公・長井代助と父の価値観の対立は、これこそ現代社会に当てはめて読むと非常に興味深い。裕福な一家を築いた父と兄の成功を、代助は運によるものだと冷ややかに捉える。そして、明治期の教育...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/04/06
與那覇潤
評論家

「神仏習合」と「大家族主義=日本教」の世界史的なすごさ

民主主義を考えるための十二の根本原理(4)神仏習合のすごさ

古代の日本は、全く価値観の違う大豪族たちが暮らしていた時代であった。聖徳太子の憲法十七条の第一条「和を以て貴しとなす」の「和」とは、大豪族たちが同じ席に着き、同じ政治の舞台に上がれる状態をすでに日本で作っていた...
収録日:2025/01/16
追加日:2025/04/04
執行草舟
実業家

デモクラシーは大丈夫か…ポピュリズムの「反多元性」問題

危機のデモクラシー…公共哲学から考える(1)ポピュリズムの台頭と社会の分断化

ショーヴィニズム(排外主義)、反エリート主義、反多元性を特徴とする政治勢力が台頭するなどポピュリズムと呼ばれる動きが活発化する中、「デモクラシーは大丈夫なのか」という危惧がかなり強まっている。アメリカのトランプ...
収録日:2024/09/11
追加日:2025/03/28
齋藤純一
早稲田大学政治経済学術院政治経済学部教授

民主主義は、民主主義の中から考えていてもわからない

民主主義を考えるための十二の根本原理(1)民主主義は「神」ではない

民主主義は人民統治のシステムの重要な一つだが、決して「神」ではない。民主主義社会を本当の意味で理解するためには、民主主義の中から考えていてはいけない。つまり、民主主義という政治手法、政治思想がどういうところから...
収録日:2025/01/16
追加日:2025/03/14
執行草舟
実業家

謎の絵師・東洲斎写楽を「役者絵」で起用した蔦重の思惑

「江戸のメディア王」蔦屋重三郎の生涯(8)大首絵の成功と蔦重の最期

当時の出版界の花形である錦絵に参入した蔦屋重三郎は、錦絵のひとつである「大首絵」の製作にも着手。すると蔦重は、当時無名の写楽を起用し、デフォルメを効かせた大首絵で世間を驚かせた。出版界を上り詰めた蔦重は直後に病...
収録日:2024/11/06
追加日:2025/02/27
堀口茉純
歴史作家

自発性を重んじる――藤田一照師が禅と仏教の心を説く

禅とは何か~禅と仏教の心(1)アメリカの禅と日本の禅

大学院を中退して禅の道に進み、アメリカ東海岸で18年間禅堂を開いた藤田一照師に、禅と仏教の心について話を聞いていく。アメリカの禅にはすでに百年近い歴史があり、最初に鈴木大拙が伝えたといわれている。その後、一時はカ...
収録日:2024/08/09
追加日:2025/01/13
藤田一照
曹洞宗僧侶

『貞観政要』が人気…日本の経営幹部研修で好まれる理由

オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(5)東洋的リーダーシップ

年功序列の上下関係が根を張る日本型組織が、いきなりその体制を超分権型組織に切り替えるのは容易ではない。そこで今、日本の経営者が注目しているのが、部下からの忌憚ない助言の価値を説く『貞観政要』だ。これからの日本の...
収録日:2024/09/17
追加日:2025/01/10
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授

『失敗の本質』初版から30年…同じ失敗を繰り返す日本組織

オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(2)失敗の本質

第二次世界大戦時の日本軍の失敗の原因を分析した『失敗の本質』は、組織論の名著として長らく読み継がれている。そこで指摘される日本軍の2つの失敗要因は、軍隊に限らず、あらゆる日本型組織に潜在している。論理より人情を重...
収録日:2024/09/17
追加日:2024/12/20
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授

鍵は“きしみ合い”…日本を活気づける中間団体のために

独立と在野を支える中間団体(8)日本を活気づける中間団体をつくる

中間団体が失われつつある現代において、中間団体を新たに再構築するとすれば、どのようなことを第一歩としてとらえればよいのか。また、社会を活性化させる中間団体をつくるためには、どのようなことに気をつければよいだろう...
収録日:2024/06/08
追加日:2024/12/06
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

遊女の実像…「苦界?公界?」江戸時代の吉原遊郭の真実

『江戸名所図会』で歩く東京~吉原(1)「苦界」とは異なる江戸時代の吉原

『江戸名所図会』を手がかりに江戸時代の人々の暮らしぶりをひもとく本シリーズ。今回は、遊郭として名高い吉原を取り上げる。遊女の過酷さがクローズアップされがちな吉原だが、江戸時代の吉原には違う一面もあったようだ。政...
収録日:2024/06/05
追加日:2024/11/18
堀口茉純
歴史作家

世襲、官僚、叩き上げ…3つの国会議員の是非を議論する

「議会と民主主義」課題と処方箋(1)日本の国会議員の3パターン

極端な主張や馬鹿げたパフォーマンスをする政党の乱立、政治の混迷など、日本のみならず世界の各地で議会制民主主義の問題点が噴出している。さらに、政治家になる人材について、「劣化」が指摘されることさえある。ついつい絶...
収録日:2024/06/07
追加日:2024/10/20

なぜ生物は「生きているだけ」で素晴らしいか…変異の大切さ

ヒトの性差とジェンダー論(8)変異こそ生物として大変重要な特徴

「子どもがゲイの場合、母親の育て方が間違っていたのか」「多様性は生き残りのためということを踏まえて、今を生きる世代が考えなければいけないことは何か」など、本講座終了後、さまざまな質問が会場から寄せられた。長谷川...
収録日:2024/05/18
追加日:2024/10/07
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

肉体よりも魂…厳しい修行がなければ文化は継承できない

反生命論(7)生命は、生命讃歌によって滅びる

文化は全部、魂の価値である。ところが、ルネッサンスの頃から神を失い、文化を支える価値も失ってしまった。よって魂の文化の継承はできなくなってしまった。いみじくも、この神の喪失をロシアの哲学者ニコライ・ベルジャーエ...
収録日:2024/05/16
追加日:2024/09/06
執行草舟
実業家

ミミズ、アンコウ、植物…こんなに違う性決定の多様性

ヒトの性差とジェンダー論(2)卵子と精子と性決定

多細胞生物の配偶子は卵子と精子の2種類に分かれている。卵子は大きく栄養があるが、動きにくい。精子は小さいが、よく動く。この両者が合体して次世代の多様性が保全されるのだが、卵子と精子の分断によって、その性には雌雄同...
収録日:2024/05/18
追加日:2024/08/26
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

MLBのスーパースターも一代限り…生物学から迫る性の実態

ヒトの性差とジェンダー論(1)「性」とは何か

近年、「LGBTQ」ということばが人口に膾炙し、いろいろ性のあり方についての議論が多く行われるようになったが、そもそも生物学的な性、その違いについては周知されていないのではないだろうか。いったい性とは何なのか。性差は...
収録日:2024/05/18
追加日:2024/08/19
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

福田恆存「快楽と幸福」から読み解く日本人の流儀

福田恆存とオルテガ、ロレンス~現代と幸福(8)幸福論へ――日本人の流儀に向けて

日本の固有の歴史や自然につながっていることが、日本人にとって重要だと論じた福田恆存。その人間論は日本人の「幸福」のためにこそ必要とされる。ポストモダニズムとネオ・リベラリズム、そしてグローバリズムが加速する中で...
収録日:2024/05/10
追加日:2024/08/04
浜崎洋介
文芸批評家

宮本武蔵「我事に於て後悔せず」の真意と小林秀雄の自然観

福田恆存とオルテガ、ロレンス~現代と幸福(7)日本人の「自然観」

歴史や自然につながっていない人格は崩壊する。そう論じた福田恆存の人間論は、小林秀雄の自然観と軌を一にする。禅宗の修行や宮本武蔵の思想を参照しながら日本人が依拠すべき自然観を論じる小林の議論を追い、福田との共通点...
収録日:2024/05/10
追加日:2024/07/28
浜崎洋介
文芸批評家

自由とは奴隷の思想ではないか…福田恆存の人間論とは

福田恆存とオルテガ、ロレンス~現代と幸福(6)福田恆存の人間論――演戯と自然

ロレンスの『黙示録論』を通じて、日本人の依拠すべき自然観を模索した福田恆存。その思考は、演戯と自然が日本人の宿命感をもたらすという独自の人間論に結実する。「醒めつつ踊り、踊りつつ醒める」という演戯とは何か、また...
収録日:2024/05/10
追加日:2024/07/21
浜崎洋介
文芸批評家

フィンランドで始まったオープンダイアローグの活用法とは

メンタルヘルスの現在地とこれから(6)職場で生かすオープンダイアローグ

フィンランドの西ラップランドで始まったオープンダイアローグは、近年、日本でも注目される精神医学上の手法である。統合失調症に対する治療的介入の手法として始まり、大きな成果を上げている。行われるのは普通の対話だが、...
収録日:2024/04/17
追加日:2024/07/20
斎藤環
精神科医

「一匹と九十九匹と」…政治と文学の関係を問うた福田恆存

福田恆存とオルテガ、ロレンス~現代と幸福(4)福田恆存とは誰か?

福田恆存とはいったい誰なのか。消費社会化した日本の「大衆化」の問題を指摘し、また大きな業績の1つとして『シェイクスピア全集』を全て翻訳した福田恆存の思想に迫る前段として、彼の生涯、その人物像を確認しておきたい。下...
収録日:2024/05/10
追加日:2024/07/07
浜崎洋介
文芸批評家

『大衆の反逆』でオルテガが指摘した「大衆化」の問題とは

福田恆存とオルテガ、ロレンス~現代と幸福(3)「大衆化」とは何か

1970年代、高度経済成長を迎えた日本の自然観は、大きく変容していった。社会が消費社会化することで起こる人々の精神的な変化を、日本に先んじて20世紀初頭に経験したヨーロッパにおいて、それを「大衆化」の問題として指摘し...
収録日:2024/05/10
追加日:2024/06/30
浜崎洋介
文芸批評家

ワークライフバランスがストレス!?…仕事と家庭の両立は

メンタルヘルスの現在地とこれから(3)世代論とワークライフバランス

「日本の若者は世界で最も自己肯定感が低い」といわれているが、それはなぜか。バブル世代とバブル崩壊後に就職した就職氷河期世代の違いは、彼らが思春期・青年期を過ごした当時の社会が上向きなのか、凋落しているのかといっ...
収録日:2024/04/17
追加日:2024/06/29
斎藤環
精神科医

ギャンブルのマーケティング…あぶく銭効果とは何か

行動経済学とマーケティング(4)出費を左右する「心理的会計」

ノーベル経済学賞を受賞したシカゴ大学・テイラー教授の提唱する「心理的会計(心理的勘定)」という理論がある。私たちは普段のお金の使い方について、頭の中に複数の口座を持ち、それぞれ価値観が異なるため、買う・買わない...
収録日:2024/04/08
追加日:2024/06/27
阿部誠
中央大学 大学院 戦略経営研究科 教授

昭和の常識は非常識…令和の世ではマイクロアグレッション

メンタルヘルスの現在地とこれから(2)職場のコミュニケーション

時代に伴ってコミュニケーションは変化する。昭和の時代、職場では今でいうハラスメント(パワハラ、セクハラなど)的なコミュニケーションをよく見かけたが、現在では「マイクロアグレッション」といわれる、本人も自覚しない...
収録日:2024/04/17
追加日:2024/06/22
斎藤環
精神科医

小林秀雄から福田和也まで、日本の文芸批評史を俯瞰する

福田恆存とオルテガ、ロレンス~現代と幸福(1)曖昧になった日本人の「自然」

前近代と近代、戦前と戦後といった社会の転換期において、日本人の精神的な拠り所には大きな「ズレ」が生じていた。それを指摘し、そのズレを縫合する方法を模索したのが小林秀雄や吉本隆明といった文芸批評家である。彼らの議...
収録日:2024/05/10
追加日:2024/06/16
浜崎洋介
文芸批評家

なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る

メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか

組織のリーダーにとって、メンバーのメンタルヘルスは今や最重要課題になっている。組織として目標達成が大事であることは間違いないが、同時に一人ひとりの個性を見極め、適材適所で割り振っていく「合理的配慮」も求められて...
収録日:2024/04/17
追加日:2024/06/15
斎藤環
精神科医

権威主義とポピュリズムへの対抗…歴史を学び、連帯しよう

民主主義の本質(5)民主主義を守り育てるために

ポピュリズムや権威主義的な国家の脅威が迫る現在の国際社会。それに対抗し、民主主義的な社会を堅持するために、国際社会の中で日本はどのように振る舞うべきか。議論を進める前提として大事なのは「歴史から学ぶ」ことである...
収録日:2024/02/05
追加日:2024/04/23
橋爪大三郎
社会学者

ノーベル賞受賞者も指摘!男女の賃金格差を埋めるために

日本の財政政策とその効果を検証する(5)ジェンダー平等と反循環的な財政政策

世界の中でもジェンダーギャップが大きい日本だが、それを改善する糸口はどこにあるのだろうか。経済を刺激する財政政策はジェンダー平等の実現にもつながるのだが、より抜本的には、働き方の柔軟性が必要だ。日本がそれを実現...
収録日:2023/12/14
追加日:2024/04/04
宮本弘曉
一橋大学経済研究所教授

「貴族道」とは何か――武士の対極にある貴族の価値理念

平安時代の歴史~「貴族道」と現代(8)平安王朝における「貴族道」

平安時代の貴族は位階三位以上を指していたが、彼らが国政の中枢を担当する一方で、位階四位以下の人々は地方政治を担った。そしてこの時代、貴族たちは独自の価値観として、「武士道」に対をなす「貴族道」といっていい概念を...
収録日:2023/10/20
追加日:2024/02/23
関幸彦
歴史学者

院政か親政か…日本史で重要な政治システム「治天」とは

平安時代の歴史~「貴族道」と現代(5)摂関政治から院政へ

平安時代後期の摂関政治において、特に摂関家の女子力が政治的影響力を持つようになる。天皇の血統を保持する上で摂関家の女子たちが重要な地位を占めたからだ。そうして、当時非常に大きな役割を担った摂関政治だが、やがて「...
収録日:2023/10/20
追加日:2024/02/02
関幸彦
歴史学者

男性は「ほめる」のが苦手?傾聴から始まる「ほめる」技術

「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(2)「ほめる」技術

人をほめる目的は何なのか。それは、相手にその行為を繰り返してほしいからである。主体は相手、DMUは相手だということだ。また、考え、伝え、聴き、議論するための「重要思考」の中で、「ほめる」は「聴く」のところに分類され...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/31
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授

国連改革は可能か…残されているのは「西側同盟」の可能性

ポスト国連と憲法9条・安保(2)有志多国籍軍と西側同盟の可能性

現行の国連には、常任理事国の「拒否権」に由来する構造的な問題がある。では世界平和の実現をより難しいものにしているその問題を克服する方法として、いったいどのような策があり得るだろうか。「第2国連」「有志多国籍軍」「...
収録日:2023/11/01
追加日:2024/01/02
橋爪大三郎
社会学者

55年体制も裏でつながる一元論…即興には共通の土俵が必要

伊福部昭で語る日本・西洋・近代(8)分断と対立を超える知恵

戦後、日本には歌舞伎的二元論、あるいは演劇的二元論といって、例えば表では55年体制とか、進歩派と保守派の対立とか、労使の対立などがあるけれども、裏でつながっている、根底では同じ日本のイメージのようなものが共有され...
収録日:2023/09/28
追加日:2023/12/30
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

【会員アンケート企画】戦争をなくすために必要なのは?

編集部ラジオ2023:12月6日(水)

会員の皆さまからお寄せいただいたご意見を元に考え、テンミニッツTVの講義をつないでいく会員アンケート企画。今回は「戦争をなくすために必要なのは何だと思いますか?」というテーマでご意見をいただきました。 この問に...
収録日:2023/11/29
追加日:2023/12/06
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア

職場のメンタルに影響する「あいさつ」、その効用とは?

組織心理学~「チームの温度差」を埋める(1)温度差の正体とあいさつの影響力

人間関係の凸凹について考えるとき、大事なテーマに組織内の「温度差」がある。一人ひとり価値観にも違いがある以上、それは当然生じることである。温度差を埋めるためには一人ひとりと向き合う、面倒くさい作業が重要となるが...
収録日:2023/06/21
追加日:2023/11/24
山浦一保
立命館大学 スポーツ健康科学部 教授

欧米の落ち方は日本の比ではない…これは「人類問題」だ

電脳社会の未来(9)この堕落は「人類問題」

かつて国家は、「働くことが好き」「勉強が好き」という人たちに支えられていた。だが今や、その文化を国家が否定している。知性や合理性、平等、民主主義、科学は全てAIに移行し、われわれホモ・サピエンスが担うのは悪いもの...
収録日:2023/08/02
追加日:2023/11/10
執行草舟
実業家

キモカワイイと同じ!?妬み予防のカギには言葉の質と量

組織心理学~「妬み」との上手な付き合い方(2)リーダーの采配とコミュニケーション

チームの状況を左右する「妬み」において、カギになるのはリーダーの采配である。妬みを生みにくい風土づくり、あるいは妬みの予防は、メンバー間のコミュニケーションにかかっている。一方で、やりすぎると「くどい」という感...
収録日:2023/06/21
追加日:2023/11/10
山浦一保
立命館大学 スポーツ健康科学部 教授

なぜ組織に「心理学」が必要か?多様化と個の時代の処方箋

組織心理学とは何か~『武器としての組織心理学』と概論

組織のモチベーションやパフォーマンスをあげるために、「組織心理学」が注目されている。なぜ組織に「心理学」が必要なのかといえば、組織が人で構成され、人は心に左右されるからだ。妬みや温度差などのネガティブな感情が及...
収録日:2023/06/21
追加日:2023/10/27
山浦一保
立命館大学 スポーツ健康科学部 教授

皇帝ネロへの反骨心…哲人ペトロニウスが見せた粋な生き方

江戸とローマ~哲人と俳人(3)ペトロニウスとセネカ

今回は皇帝ネロに仕えた二人の哲人を紹介する。『サテュリコン』を著したペトロニウスは宮廷の「優雅の審判官」と呼ばれて快楽と遊興を手解きし、セネカは政治の舵取りもする哲人として皇帝を導いた。いずれもやがて不興を買い...
収録日:2021/09/16
追加日:2023/10/05
本村凌二
東京大学名誉教授

NGワードを知ってハラスメントがない職場づくりに生かす

ハラスメント防止に向けた風土づくり(5)ハラスメントがない職場作りに向けて

人間は2つの思考システムが普段から働いており、だからこそバイアスが引き起こされているという。そのバイアスから逃れるのは難しいが、見直していくにはどうしたらいいのか。そこで今回は、信念・固定観念が生み出す「関係の4...
収録日:2023/02/03
追加日:2023/09/10
青島未佳
一般社団法人チーム力開発研究所 理事

吉本隆明の思想を凝縮した敗戦時20歳の回想「戦争と世代」

小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(4)純粋戦中世代の葛藤―吉本隆明の「起点」

「戦後最大の思想家」ともいわれる吉本隆明について考える第4話。伝統を重視する小林秀雄を保守と捉えるならば、吉本隆明は新左翼を肯定する左派のイメージが強いが、実際は異なる。そこで、まずは純粋戦中世代である吉本隆明の...
収録日:2023/04/07
追加日:2023/09/05
浜崎洋介
文芸批評家

ハラスメント防止のためのセキュアベースリーダーシップ

ハラスメント防止に向けた風土づくり(4)ハラスメントを予防するリーダーシップ行動

ハラスメントを予防するリーダーシップ行動として、「セキュアベースリーダーシップ」について学んでいく今回。セキュアベースとは日本語で「安全基地」と訳される概念のことだが、心理的安全性と非常に近い概念であるため、セ...
収録日:2023/02/03
追加日:2023/09/03
青島未佳
一般社団法人チーム力開発研究所 理事

現場の本音でわかるハラスメントの実態とリーダーの行動

ハラスメント防止に向けた風土づくり(3)心理的安全性の欠如で起こった事例

ハラスメントの具体的な事例を見ると、周囲が声をかけたり話を聞いたりしていれば解決したかもれないと思うケースが多い。当事者の周辺が意見をしたり、注意を促したりできない職場は、心理的安全性が欠けているといえるのでは...
収録日:2023/02/03
追加日:2023/08/27
青島未佳
一般社団法人チーム力開発研究所 理事

小林秀雄と吉本隆明の営為とプラグマティズムの格率

小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(1)「断絶」を乗り越えるという主題

日本の文芸批評に大きな足跡を残した人物といえば、戦前の小林秀雄と戦後の吉本隆明の2人が挙げられる。そして、日本が近代の激動の時代を乗り越えていく中で、文学はその狭間を生きる人々にとって心の支柱となった。今回から7...
収録日:2023/04/07
追加日:2023/08/15
浜崎洋介
文芸批評家

増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴

ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要

職場におけるハラスメントが社会課題になって久しい。「ハラスメントとは、相手に身体的、精神的、性的に害をもたらす嫌がらせやいじめ」のことを指すが、その種類はパワハラ、セクハラだけでなく、マタハラ、パタハラ、ケアハ...
収録日:2023/02/03
追加日:2023/08/13
青島未佳
一般社団法人チーム力開発研究所 理事

『リア王』と『マクベス』でシェイクスピアは何を描いたか

深掘りシェイクスピア~謎の生涯と名作秘話(3)『リア王』『マクベス』が描く人間の本質

シェイクスピアの四大悲劇のうち、『リア王』と『マクベス』を取り上げる今回。王座を退いた男の悲哀を描いた『リア王』、王になる野望の前で葛藤するさまを描いた『マクベス』。それぞれを読み解きながら、シェイクスピアが表...
収録日:2023/04/12
追加日:2023/07/27
河合祥一郎
東京大学大学院総合文化研究科教授

選挙シニシズム・野党・政治への無関心…日本政治の問題点

ポスト冷戦の終焉と日本政治(5)日本政治の混迷と3つの問題点

世界情勢が大きく動いている非常事態の中で、日本の政治は劣化し続けているように感じられる。その問題点として、「選挙シニシズム」とも呼ばれる選挙至上主義をはじめ、野党の責任、そして国民の政治への無関心の3つを挙げるこ...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/07/25
中西輝政
京都大学名誉教授

計画経済が失敗する理由…ミーゼス、ハイエクの鋭い指摘

日本人が知らない自由主義の歴史~後編(2)社会主義計画経済への批判

第一次世界大戦後、リベラリズムは社会主義に傾倒していく流れがさらに顕著となっていく。この時期、ニューリベラリズムへの異を唱えたのがミーゼスやハイエクといった自由主義経済学者たちであった。彼らはニューリベラリズム...
収録日:2022/07/25
追加日:2023/07/21
柿埜真吾
経済学者

中国の強大化、台湾問題…緊迫した国際秩序と日本の立場

ポスト冷戦の終焉と日本政治(4)中国の強大化による世界秩序の激変

世界の様相がここまで激変した要因の一つは、「中国の強大化」である。中国がここ数年で見せた国内の弾圧や対外膨張に、アメリカ、ヨーロッパを含め、多くの国が懸念を示している。冷戦終焉後、消滅したと思われていたイデオロ...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/07/18
中西輝政
京都大学名誉教授

「狂気」といえるほどの信念を失ったとき国は衰亡していく

人生のロゴス(7)「狂」といえるほどの信念

〈これは狂気かもしれない。しかし筋が通っている〉。この言葉が意味するのは、人間の歴史や人間生命の道理に適っていれば、「狂」の部分があってもいいということである。過去を振り返れば、「狂」が歴史をつくってきた例は、...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/07/07
執行草舟
実業家

生命情報・社会情報・機械情報と本居宣長「もののあはれ」

ChatGPT~AIと人間の未来(8)シンギュラリティと「もののあはれ」

AIに関する議論では、シンギュラリティのような悲観論も多い。未来が暗くならないために必要なことは何か。重要なのは、アメリカ的な考え方をそのまま受け入れるのではなく、日本の伝統と文化を尊重した日本ならではのAIとの関...
収録日:2023/03/15
追加日:2023/07/06
西垣通
東京大学名誉教授

なぜ「三角大福」の抗争で福田の行動がわかりづらいか

福田赳夫と日本の戦後政治(7)田中政権から三木政権へ

田中角栄政権成立後に進められた日中国交正常化は、実は自民党の総裁選とリンクしていた。福田赳夫はソ連との関係や台湾問題などに配慮して慎重姿勢を見せていたが、田中は三木武夫を取り込むための大義名分として日中国交正常...
収録日:2022/09/29
追加日:2023/06/23
井上正也
慶應義塾大学法学部教授

ポストモダニズムとコンピュータ…相対主義とデータ科学

ChatGPT~AIと人間の未来(5)コンピュータと哲学の連関

コンピュータの発達の歩みは哲学と関連してきた。たとえば、1960年代に、それまでのマルクス主義やサルトルなど、近代主義(モダニズム)をベースとした哲学ではなく、レヴィ=ストロースらの「構造主義」「ポストモダニズム」...
収録日:2023/03/15
追加日:2023/06/15
西垣通
東京大学名誉教授

なぜG7広島サミットは歴史的意味が非常に大きくなったか

「G7広島サミット」をどう読むか(1)その歴史的意義

2023年5月19日から21日まで開催された、G7広島サミット。このサミットには、どのような歴史的な意味があったのだろうか。今回は中西輝政氏に、大局的な視点から読み解いていただいた。中西氏は、「1975年の発足以来、ほぼ50年に...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/06/05
中西輝政
京都大学名誉教授

軍国主義の狂信者が、民主主義の狂信者になっただけ

逆遠近法の美術論(10)イコンの文化を継承する民族

グローバリズムに代わる、新しい文明である霊性文明に一番近いところにいたのが日本である。だが日本は明治以来、安易な近代化によって、霊性文明から遠ざかってしまった。実は、戦前のインパールや南方作戦、特攻隊と、戦後の...
収録日:2022/08/30
追加日:2023/05/12
執行草舟
実業家

お妾さん文化、不倫騒動…時代で変わる価値観の多様性

江戸とローマ~娼婦と遊女(4)変化する価値観と遊女文化

明治以降、ヨーロッパのキリスト教文化の影響を受けてきた日本人は、そうした近代の価値観に基づいて吉原についても批判する。だが、歴史的な事象は、同時代の価値観、あるいはその地域の価値観に基づいて考えてみるべきもので...
収録日:2021/08/20
追加日:2023/05/08
本村凌二
東京大学名誉教授

キリスト教以前はおおらかだった…古代ローマの遊女文化

江戸とローマ~娼婦と遊女(3)娼婦のインテリジェンスとキリスト教の影響

ローマ遺跡に娼家の痕跡はないが、後代のルネッサンス期イタリアではインテリジェンスが高く知的な高級売春婦が、貴族を顧客としていたことが分かっている。ローマ時代にはおおらかだった活動が、キリスト教支配を経て変化して...
収録日:2021/08/20
追加日:2023/05/01
本村凌二
東京大学名誉教授

中国は台湾だけでは満足しない…次なる危機はどこに?

世界史から見たウクライナ戦争と台湾危機(4)台湾問題と日本の責任

予断を許さない状態が続くウクライナの戦況であるが、それは日本にとってより身近な台湾をとりまく動向とも関わってくる。日本は、ウクライナ戦争を踏まえて、台湾問題に対してどう動いていくべきなのか。隣国として、また主要...
収録日:2023/02/28
追加日:2023/04/19
山内昌之
東京大学名誉教授

人間は元来ホモ・ルーデンス…遊びから見た江戸とローマ

江戸とローマ~娼婦と遊女(1)遊びと労働

「税金と売春は、有史以前から存在する」といわれることがあるが、人口集中と文明・文化の爛熟の共通項を持つ大都市の江戸とローマにおいて、風俗ビジネスは必然的に盛んになる。近代以降の「労働は美徳」の概念が社会を支配す...
収録日:2021/08/20
追加日:2023/04/17
本村凌二
東京大学名誉教授

プーチンの核兵器恫喝に対抗するNATOとASEANの差

日本の外交防衛政策…家康の教訓(4)プーチンのジレンマとASEANの現実

ウクライナ侵攻において、核兵器の使用を匂わせるロシアのプーチン大統領。しかし、現状ではその使用は踏みとどまっている。そこにはどんなジレンマがあるのか。そこで重要な役割を果たしているNATOは、中国の動向も見据え東ア...
収録日:2022/12/26
追加日:2023/03/07
山内昌之
東京大学名誉教授

酒豪認定は20リットルから?古代中国の強烈なお酒事情

古代中国の「日常史」(5)古代中国の宴会文化

宴会文化を皮切りとして、お酒に関する古代中国の日常史研究はまだまだある。「二日酔い」のような、現代にも通ずる飲酒文化が当時から存在したことを前回(第4話)紹介したが、では食や芸術がどのように一般の人々の生活に入り...
収録日:2022/09/09
追加日:2023/03/05
柿沼陽平
早稲田大学文学学術院教授

ロシアの野望に対する「抑止」に失敗した欧米の教訓

日本の外交防衛政策…家康の教訓(3)ウクライナ侵攻と欧米の責任

なぜロシアの野望に対する「抑止」を欧米諸国は失敗したのか。「民主主義の浸透は絶対に許さない」というプーチン氏には、ユーラシア国家としてのロシアの窮状回復と将来に向けた新しい国家の創設、それを阻止するものへ対決姿...
収録日:2022/12/26
追加日:2023/02/28
山内昌之
東京大学名誉教授

ゲノム編集技術も培養肉へ展開可能!課題は社会受容性

培養肉研究の現在地と未来図(5)これからの培養肉研究と社会受容性の問題

技術がいくら進歩しても、それを人々が拒んで使わなければ、その技術は社会に普及しない。進展著しい培養肉研究を、人々はいったいどのように受け止めているのだろうか。大規模な調査によって、日本人の培養肉への抵抗の強さが...
収録日:2022/10/11
追加日:2023/02/07
竹内昌治
東京大学大学院情報理工学系研究科 教授

培養肉が社会で受け入れられるための「3つの課題」

培養肉研究の現在地と未来図(4)「本物の肉」再現への課題

日進月歩の培養肉研究において、本物と遜色ない肉をいかに培養するかについてはまだまだ課題も少なくない。特に、本物同様の肉の厚みを再現するには技術的な困難がある。肉の構造や味を分析し、その再現を試みる研究の現在と課...
収録日:2022/10/11
追加日:2023/01/31
竹内昌治
東京大学大学院情報理工学系研究科 教授

大国主義を鮮明にした中国による「3つの列島線」

台湾有事を考える(2)台湾問題緊迫化の歴史的背景

半世紀前、米中は国交回復を果たした。アメリカはその後、中国の主張する「一つの中国」の原則は認めつつも、台湾関係法を成立させて台湾との関係も深めていった。しかし、ますます独裁色を強める習近平政権の中国に対し、世界...
収録日:2022/12/19
追加日:2023/01/30
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

国際政治の要諦は戦略とインテリジェンス

戦争と平和の国際政治(1)「合理性の罠」とインテリジェンス

ウクライナ戦争や新型コロナウイルス感染症などにより、世界情勢は混迷を極めている。われわれはこの状況で、国際政治をどのように見ていけばいいのだろうか。そこには国内政治を理解するのとは異なる難しさがあるというが、ま...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/12
小原雅博
東京大学名誉教授

政経分離は困難?…だが国家と個人を分けて相互理解の深化を

2024年危機~米中関係の行方(3)台中問題と安全保障の道

台湾と中国の情勢次第では、日本にも軍事的な動員が求められるのか。台中の危機的状況が予測される中、その「有事」を起こさないために、日本がこれから実行していくべき外交とはどのようなものか。また、国民一人ひとりにでき...
収録日:2022/09/06
追加日:2022/12/16
小原雅博
東京大学名誉教授

中国の「民主」とは何か?民主主義の後退に絡む厄介な問題

2024年危機~米中関係の行方(2)民主主義の後退と中国の「民主」

種々の政治的問題は当然、国民の生活にも影響を及ぼすが、米中の国民はいったいどのような政治的関心を持っているのだろうか。最新の調査をひも解くと、アメリカでは国民の関心事や価値観が分断され、二極化が進んでいることに...
収録日:2022/09/06
追加日:2022/12/09
小原雅博
東京大学名誉教授

なぜ家康は東照大権現になったか…その意味と天海の狙い

徳川家康の果断と深謀~指導者論と組織論(2)徳川将軍家が最上位に立つデザイン

「一元化をはかり、明確に上に立つ」――徳川幕府が260年の天下泰平を築けた1つの要因は、力の一元化を図り、トップは自分だということを明確に見せたことにある。鎌倉幕府も室町幕府も、そこが曖昧だったことに加え、朝廷という...
収録日:2022/09/14
追加日:2022/12/06
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

「死に死を与える」…死を乗り越える価値観

『ベラスケスのキリスト』を読み解く(12)キーワードを読み解く〈下〉

『ベラスケスのキリスト』第4部第1節に「死に死を与える」という言葉が出てくる。これは「肉体のある人生が人生」と思っている限り、理解できない。戦後の日本人は貧しかったが、写真を見るとみんな明るい。当時の日本人は「...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/11/25
執行草舟
実業家

『ベラスケスのキリスト』の「白」「薔薇」「月」の意味

『ベラスケスのキリスト』を読み解く(10)キーワードを読み解く〈上〉

この長編詩には繰り返し使われるキーワードがいくつかある。その意味を理解することは大事で、例えば「白」は宇宙における生命あるものの姿である。白の逆は暗黒や混沌で、沈黙や永遠の生命でもある。「薔薇」は創造の回転エネ...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/11/11
執行草舟
実業家

イノベーターシップ強化に必要な「2つのリスキリング」

人生100年時代の「ライフシフト概論」(7)再活性化へ向けてのリスキリング〈下〉

ライフシフトの時代、さまざまな経験を重ねてきたミドルシニアに学んでほしいのは、「自分には社会を変える力がある」と感じて、それを実現していくための「イノベーターシップ」である。特に現在急務である「デジタルリスキリ...
収録日:2022/06/15
追加日:2022/10/22
徳岡晃一郎
株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO

学問は関係ない。教養がある人の「素敵な振る舞い」とは

現代人に必要な「教養」とは?(2)教養がある人とない人の差

明治以来、日本の教養人は行動を起こさず、高等遊民的に物事を傍観するというイメージがあった。しかし、アメリカではリベラルアーツが民主主義社会の一員として必要な要素と見なされている。実際に「教養がある」と思われる人...
収録日:2022/06/29
追加日:2022/10/07

「なぜ売れないのか」は追及せず、今と将来だけを考える

キリンでつかんだ「幸せになる」仕事術(7)幸せの正体とは

キリンビールの東海地区の営業責任者だった時代には、毎週月曜日に全員にメールを出し、今週やる仕事の意味と「使命が果たされた現場」の様子を伝えた。これによりどう動けばいいかがわかり、情報を共有することで刺激を得られ...
収録日:2022/03/30
追加日:2022/09/26
田村潤
元キリンビール株式会社代表取締役副社長

真の国際協調とは何か…統制派、条約派の危険性を見誤るな

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(7)昭和維新と歴史解釈の問題

政治と軍の関係でいえば、保身的な政治家や軍の指導者に対する若い佐官の強い焦燥感こそが歴史を動かしたと考えられる。陸軍と海軍との関係でも、陸軍の統制派に比べて海軍の条約派は良く描かれがちだが、これらも含めて、昭和...
収録日:2018/12/25
追加日:2022/09/23
中西輝政
京都大学名誉教授

リーダーも完璧ではない、メンバーとの相互作用が大事

チームパフォーマンスを高める心理的安全性(7)セキュアベースリーダーシップ〈下〉

発達心理学から生まれたセキュアベースリーダーシップから企業が学ぶことは多い。特に「人として受け入れる」ことと「冷静でいる」ことの2点は欠かせない。人として向き合うために、リーダーは固定観念を見直すなどの工夫が必要...
収録日:2022/04/26
追加日:2022/09/03
青島未佳
一般社団法人チーム力開発研究所 理事

セキュアベースリーダーシップ、安心感と挑戦の両輪が重要

チームパフォーマンスを高める心理的安全性(6)セキュアベースリーダーシップ〈上〉

「チームの7割はリーダーが決める」といわれるほど、チームにおけるリーダーの存在は重要である。多様なリーダーシップ論がある中、心理的安全性を高めるには「セキュアベースリーダーシップ」が役に立つ。これは「思いやり」と...
収録日:2022/04/26
追加日:2022/08/27
青島未佳
一般社団法人チーム力開発研究所 理事

心理的に安全なチームをつくるための「4つのポイント」

チームパフォーマンスを高める心理的安全性(5)心理的に安全なチームづくりのコツ

心理的に安全なチームづくりについて、心理学的側面から見た「4つのポイント」とともに、高業績チームの調査から得られた実践のためのコツとして6点ほど取り上げる今回の講義。中でもコロナ禍でより重要性が高まったのが「メン...
収録日:2022/04/26
追加日:2022/08/20
青島未佳
一般社団法人チーム力開発研究所 理事

脳科学的に大人は30歳!? 脳の奥にある人間の特色

心と感情の進化(2)「知情意」と脳の関係

日本には昔から「知情意」という言葉があり、知にあたる認知・認識だけではなく、情にあたる感情・情動や、意にあたる意志も尊重される文化が育まれてきた。このことは、現代の脳科学によって感覚器と脳の関係、脳の構造が明ら...
収録日:2022/04/21
追加日:2022/08/07
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

二重外交のリスク、やってはいけない「米中両方にいい顔」

グローバリズムの“終わりの始まり”(4)日本がやってはいけないこと

世界がグローバリゼーションの終わりへと進んでいる中、非常に重要となってくるのは価値観である。では今後、「新しい価値観」の世界を築くため、日本はどのような役割を果たせばいいのだろうか。ロシアや中国が今後どうなるか...
収録日:2022/05/30
追加日:2022/08/05
中西輝政
京都大学名誉教授

なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る

チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由

「心理的安全性」は近年もっとも注目されるビジネスバズワードの一つともいわれている。その背景には、コロナ禍におけるリモートワークの増大、社会全体が未来予測の難しい「VUCAの時代」に入ったことがある。職場環境が多様に...
収録日:2022/04/26
追加日:2022/07/23
青島未佳
一般社団法人チーム力開発研究所 理事

1979年に何が起こったのか――歴史的曲がり角の年を俯瞰する

グローバリズムの“終わりの始まり”(2)振り子のような「歴史の流れ」を読む

これまでのグローバリゼーションが終わり、新時代を迎えようとしている。この未経験の事態を迎える際に大切なのは、「歴史に学ぶ」ことである。では、どのような視点で歴史を読み解けばいいのだろうか。冷戦後のグローバリゼー...
収録日:2022/05/30
追加日:2022/07/22
中西輝政
京都大学名誉教授

『「NO」と言える日本』と「英米本位の平和主義を排す」と

石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(7)石原慎太郎と近衛文麿の政治手法

政治家としての石原慎太郎を見る際に比較したいのが近衛文麿である。近衛は第一次大戦後の平和に向けた国際情勢の中で、日本がつねに英米の劣後に置かれることを危惧し続けた。石原慎太郎もまた、第二次大戦後に日本がつねにア...
収録日:2022/03/18
追加日:2022/07/20
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

『潮騒』と『太陽の季節』…美への憧憬vs煽情的な太陽族

石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(4)三島と石原の芸術性は対極的

三島由紀夫と石原慎太郎はほぼ同時代に活躍した作家であるといえる。しかし、二人の作品を見ると、似たモティーフを用いつつも、その扱い方が全く異なることが見て取れる。交流があり影響し合った二人が、それぞれ何に重きを置...
収録日:2022/03/18
追加日:2022/06/29
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

価値紊乱者たれ…「生命的な実感」の重視と旧世代への反逆

石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(3)価値紊乱者・石原慎太郎と戦後派の時代

『太陽の季節』で芥川賞作家となった石原慎太郎が好んで使用した言葉に「価値紊乱」がある。これは単に価値を乱す(壊す)だけでなく、その先に新しい価値を創造するというもの。石原慎太郎の小説や政治に見られる、当時のオー...
収録日:2022/03/18
追加日:2022/06/22
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

禅はジョブズの哲学にどのような影響を与えたのか

スティーブ・ジョブズの成功哲学(9)なぜ「禅」に魅せられたのか

スティーブ・ジョブズが若い時から東洋の思想に強く影響を受けていたことはよく知られている。ジョブズはどのようにして禅に出会い、それは製品にどのような影響を与えたのか。ジョブズの死生観や時間の感覚などから、ジョブズ...
収録日:2022/03/15
追加日:2022/06/18
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

ウクライナ侵略で激化した情報戦争と核恫喝の問題

ウクライナ侵略で一変した国際政治(4)情報戦争と核恫喝

ウクライナ侵略は情報戦争の熾烈さを浮き彫りにしている。人々の意思も認知も左右する情報とどう対峙していくかは、今われわれが直面している課題である。プーチン大統領による核恫喝の問題はより深刻に世界の歴史を揺るがしつ...
収録日:2022/05/10
追加日:2022/06/17
小原雅博
東京大学名誉教授

なぜ「ジョブズと仕事をすると限界を突破できる」のか

スティーブ・ジョブズの成功哲学(7)才能とお金をどう生かすか

開発者としてだけではなく、経営者としても卓越した才能を持っていたスティーブ・ジョブズは、アップルに復帰後、当時どん底だったアップルを劇的に復活させ、世界を代表する企業に押し上げた。相手の才能を引き出す考え抜かれ...
収録日:2022/03/15
追加日:2022/06/04
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

なぜ「知っている」だけでは「教養」とはいえないのか

「今、ここ」からの飛躍のための教養(2)日本の教養離れと知の構造化

日本で教養離れが起こった理由の一つに、いわゆる「教養人」の姿勢があった。世間から遊離して机上の空論をもて遊ぶのではなく、知を活用する人になるためには、広い興味を持って知識を集め、それを構造化する必要がある。そし...
収録日:2022/04/21
追加日:2022/06/01
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

一市民として「自分で考える人間」を育てる基礎が教養

「今、ここ」からの飛躍のための教養(1)4つの「限界」と「知の体系」を知る

「教養とは何か」を知るには、教養小説を読めばいいのだろうか。日本では1990年代以降、「教養部廃止」の議論が頻出したが、「教養とは何か」について議論し始めると収拾がつかなくなり、多くの大学で教養学部が廃止となってし...
収録日:2022/04/21
追加日:2022/05/25
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

「質」も「量」も追求して成功した岩波書店・岩波茂雄

自信について(9)「質」と「量」のバランス

「量の文明」が席捲するなかではあっても、「質の追求」は誰でも日常生活でできる。ただし、限界はある。質は、量が増えるとダメになるという相関関係があるからである。だが、大正から昭和初期にかけて、見事に「質」と「量」...
収録日:2022/01/25
追加日:2022/05/20
対談 | 執行草舟田村潤

ジョブズが考える「永遠に続く会社」、大事なのは価値観

スティーブ・ジョブズの成功哲学(4)永遠に続く会社のつくり方

スティーブ・ジョブズが目指したのは、社会に影響を与え、後世に続く会社を作り上げることだった。目先の利益に惑わされず、明確な理念を掲げ、それを共有した社員とともにより良い製品の開発のために絶えず努力を続けたことが...
収録日:2022/03/15
追加日:2022/05/14
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

自分のためだけの自己実現の「強烈な虚しさ」は何か?

自信について(8)自分の「道」はどうすれば見つかるか

自分の「道」はどうすれば見つかるのだろうか。自分本位の「自己実現」を果たしたところで、「強烈な虚しさ」を感じるだけになりかねない。「量の追求」を求める現代社会では、「道」を見つけるのは難しい。だが、キリンビール...
収録日:2022/01/25
追加日:2022/05/13
対談 | 執行草舟田村潤