昭和の常識は非常識…令和の世ではマイクロアグレッション
メンタルヘルスの現在地とこれから(2)職場のコミュニケーション
時代に伴ってコミュニケーションは変化する。昭和の時代、職場では今でいうハラスメント(パワハラ、セクハラなど)的なコミュニケーションをよく見かけたが、現在では「マイクロアグレッション」といわれる、本人も自覚しない...
収録日:2024/04/17
追加日:2024/06/22
小林秀雄から福田和也まで、日本の文芸批評史を俯瞰する
福田恆存とオルテガ、ロレンス~現代と幸福(1)曖昧になった日本人の「自然」
前近代と近代、戦前と戦後といった社会の転換期において、日本人の精神的な拠り所には大きな「ズレ」が生じていた。それを指摘し、そのズレを縫合する方法を模索したのが小林秀雄や吉本隆明といった文芸批評家である。彼らの議...
収録日:2024/05/10
追加日:2024/06/16
神様か仏様か?…和魂漢才・和魂洋才の融通無碍さと得意技
山上憶良「好去好来の歌」を読む(3)神と仏の棲み分けと「和魂漢才」
山上憶良は、遣唐使の旅立ちに送る歌の中で神と仏の棲み分けを示していた。神仏が時に一つになり、時に分かれ、棲み分けてきた融通無碍さは、日本が島国だから生まれた方法である。菅原道真は、受容したものを工夫して使うこと...
収録日:2024/04/02
追加日:2024/06/02
日本が必要なのは「軽武装・経済優先主義」からの大転換
グローバル・サウスは世界をどう変えるか(8)日本の新しい平和戦略
日本は戦後70年以上、日米安保の下で経済活動だけに注力してきた。そして1人当たりのGDPではアメリカと肩を並べるほどに急成長したものの、この「軽武装・経済優先主義」の代償として国民の安全保障への意識低下を招いた。だが...
収録日:2024/02/14
追加日:2024/05/22
「和歌」と「宣命」でたどる奈良時代の日本語とその変遷
文明語としての日本語の登場(1)古代日本語の復元
日本語の発音は、漢字到来以来一千年の歴史を通してどう変わってきたのか。また、なぜ日本語は「文明語」として世界に名だたる存在といえるのか。二つの疑問を解き明かす日本語学者として釘貫亨氏をお招きした。1回目は古代日本...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/03/08
「なあなあ」と自粛警察…大和魂と漢才の対から見えるもの
もののあはれと日本の道徳・倫理(4)「なあなあ」の日本ともののあわれ
日本は「なあなあ」でいい――本居宣長は、人それぞれにある切実な「あはれ」に共感し、不道徳な思いをある程度許容することが日本的な道徳であると説いたが、今回取り上げる考え方がこの「なあなあ」である。表立ったルールでは...
収録日:2023/08/04
追加日:2024/02/08
国譲りによる平和…国作りをした大国主神の深い協力とは
大国主神に学ぶ日本人の生き方(7)世界でも稀なる「国譲り」
国作りを果たした大国主神は、やがて「国譲り」に直面する。だが、争いを起こさずに国を譲った大国主神は、その後も生き延び、祀られ続ける。これは、世界の神話には見られないこの日本神話の特徴といえるものであり、そこには...
収録日:2023/08/08
追加日:2024/01/21
「和歌みくじ」で運をつかむ…現代に息づくおみくじの知恵
おみくじと和歌の歴史(5)現代の和歌みくじ
明治時代に入り、おみくじは大きな転換期を迎える。神仏分離令を契機に、江戸の歌占とは違う新しい和歌みくじが作られるようになるのである。その流れで現代に至るわけだが、注目したいのが明治神宮の和歌みくじだ。神道学研究...
収録日:2023/11/10
追加日:2024/01/17
江戸時代に流行した「歌占本」…その実際の占い方は?
おみくじと和歌の歴史(4)歌占本の流行と歌占の方法
神意を伝える歌占(うたうら)は、江戸時代になると「歌占本」が登場し、流行することになる。では、当時の人々は、いったいどのようにして歌占をしていたのだろうか。そこには易の占いも影響しているという。実際に賽と歌本を...
収録日:2023/11/10
追加日:2024/01/10
長編詩「大国主」と4つの魂…和魂、荒魂、幸魂、奇魂
大国主神に学ぶ日本人の生き方(5)長編詩「大国主」を読む
幾度となく理不尽な目に遭う大国主神の性質や様子を、世界神話の神々と比較しながら描いた鎌田氏の長編詩「大国主」。『古事記』を「世界の中の叙事詩の伝統」の中に位置づけてきた鎌田氏が、『古事記』の神聖な響きを維持しな...
収録日:2023/08/08
追加日:2024/01/07
議論で和を実現せよ、怒りと執着を捨て凡夫の自覚を持て
聖徳太子「十七条憲法」を読む(5)条文を読む…和と議論
「議論によって和を実現する」――これは、十七条憲法の条文の中で最も多くかつ非常に重要なこととして第一条、第十条、第十五条、第十七条に記されている内容である。議論を尽くすことにより自ずと立ち上がる道理。また、その前...
収録日:2023/08/24
追加日:2024/01/04
なぜ和歌で神意を伝えるのか…古典文献の事例と巫女の歌占
おみくじと和歌の歴史(3)神意を伝える和歌と歌占
古来より日本人に親しまれてきた和歌。神様として信仰されたスサノヲノミコトが最初に詠んだとされる和歌は、神意を人々に伝えるための重要なツールだったが、人々がその神意を受け取るために必要としたのが巫女だった。『伊勢...
収録日:2023/11/10
追加日:2024/01/03
征夷大将軍も勅撰和歌集の撰者も「おみくじ」で選ぶ?
おみくじと和歌の歴史(2)おみくじのルーツ
おみくじには3つのルーツがある。1つ目が「和歌みくじ」、2つ目が「神仏の前で引く自作のくじ」、3つ目が「漢詩みくじ」だが、それぞれどのようなものなのか。また、歴史のなかでは、くじ引きで征夷大将軍が決まった「くじ引き...
収録日:2023/11/10
追加日:2023/12/27
おみくじは「吉凶」だけでなく「和歌や漢詩」を読むのが本当
おみくじと和歌の歴史(1)おみくじは詩歌を読む
日本人にとって身近な「おみくじ」。しかし、その歴史を知る機会はあまり多くない。つい吉凶にばかり目が行きがちなおみくじだが、本当に受け取るべきメッセージはそこではないという。どういうことなのか。まず、おみくじの成...
収録日:2023/11/10
追加日:2023/12/20
律令国家への道…皆「凡夫」だから人の意見を聞き調和せよ
聖徳太子「十七条憲法」を読む(2)十七条憲法の特徴と聖徳太子の先進性
十七条憲法の特徴は、日本の新たな国づくり、その秩序・維持のため、君(天皇)と民(人民)とを結ぶ「官人(役人)」に対する心構えを説いたところである。日本が氏族社会から律令社会に移行し、当時の東アジアの国々と伍する...
収録日:2023/08/24
追加日:2023/12/14
なぜ仮名序で六歌仙を批評?ポイントは「さま」と社会性
『古今和歌集』仮名序を読む(6)六歌仙の先輩たち
古来、謎とされてきたのが「仮名序」で登場する六歌仙への批判めいた言葉である。六歌仙とは、『古今和歌集』の撰者から数えて50~80年ほど先輩にあたる、僧正遍昭、在原業平、文屋康秀、喜撰法師、小野小町、大伴黒主の6人であ...
収録日:2023/07/05
追加日:2023/12/13
聖徳太子の「和」は議論の重視…中華帝国への独立の気概
聖徳太子「十七条憲法」を読む(1)十七条憲法を学ぶ現代的意義
「和を以て貴しと為(す)」に始まる聖徳太子の「十七条憲法」。これほど有名で、内容の一部も広く知られている日本古代の文書は他にないのではないだろうか。十七条憲法は日本の道徳、倫理の歴史を考える上で、一つの重要な出...
収録日:2023/08/24
追加日:2023/12/07
和歌には社会的な意義もあった…『古今和歌集』の思想とは
『古今和歌集』仮名序を読む(5)いにしへの歌
「仮名序」では「いにしへの歌」を通して歌の社会的意義が述べられる。『古今和歌集』が編纂された頃(900年頃)について、「仮名序」は「今の世の中は派手さを求め、人の心も移ろいやすくなってしまったがために、不実な歌、い...
収録日:2023/07/05
追加日:2023/12/06
学ぶきっかけは稲盛和夫氏…ベクトルを合わせるための手法
組織心理学~「チームの温度差」を埋める(2)ベクトルを合わせる
温度差のある集団では、チームの足並みがそろわないといわれる。それは個人がバラバラな方向を向いていて、チームとしてのベクトルが定まっていない状態だからだ。今回は経営破綻からの再建を果たした企業の事例を見ながら、ベ...
収録日:2023/06/21
追加日:2023/12/01
和歌の6種の修辞(六義)とは?…漢詩と和歌の比較
『古今和歌集』仮名序を読む(4)6つのスタイル
「仮名序」では和歌の様式を6種に分け、それぞれの用例を挙げている。「そへ歌」は隠喩表現を用い、「かぞへ歌」は「物の名」の歌といわれるが、さまざまなものを並べあげる。「なずらへ歌」は縁語や掛詞を用い、「たとへ歌」も...
収録日:2023/07/05
追加日:2023/11/29
難波津の歌、安積山の言葉…隠喩・直喩の「よそえる」表現
『古今和歌集』仮名序を読む(3)和歌の始まり
和歌の始まりとして、天の下照姫、地の素戔嗚尊(スサノオノミコト)が引かれ、天地開闢の神話時代に遡る始原が説き起こされる「仮名序」。さらに誰もが知る「難波津の歌」「安積山の言葉」が歌の父母として紹介されるのだが、...
収録日:2023/07/05
追加日:2023/11/22
迂直の計――不利を有利にするための「軍争篇」の教え
『孫子』を読む:軍争篇(1)人の和と「迂直の計」
戦争の巧者についての教えを説く『孫子』「軍争篇」。冒頭の「和を交へて舎するに」を注意深く見たほうがいい。孟子の「天の時、地の利、人の和」を引いて、天の時、地の利に匹敵するくらいに「人の和」が重要だといっているの...
収録日:2020/06/16
追加日:2023/11/20
本居宣長が喝破!『源氏物語』と和歌は本質的に同じ
『源氏物語』ともののあはれ(3)『源氏物語』の本質と本居宣長の画期
光源氏の禁忌的な恋を描いた『源氏物語』。その物語を、日本の知識人はどのように理解し、批評してきたのだろうか。儒教や仏教の宗教的な教訓に導くことにその意義を見いだした言説が優勢な中で、「もののあはれ」、その深い感...
収録日:2023/08/04
追加日:2023/11/16
やまとうたは人の心を種として…「託す」表現の神秘的な力
『古今和歌集』仮名序を読む(2)和歌とは何か
「仮名序」の冒頭では、和歌の機序とその機能が説かれる。「人の心を種」として「多くの言葉」として茂ってきたのが歌であり、歌は「天地を動かす」力を持っているというのだ。こうした内容の表現に縁語や掛詞の技法をふんだん...
収録日:2023/07/05
追加日:2023/11/15
『古今和歌集』仮名序とは…日本文化の原点にして精華
『古今和歌集』仮名序を読む(1)日本文化の原点となった「仮名序」
「やまとうたは、ひとのこころをたねとして」と始まる『古今和歌集』の「仮名序」は、歴史を超えて人の心に響く名文として名高い。著者は撰者の一人である紀貫之。ここでは、日本最初の勅撰和歌集である『古今和歌集』の編纂宣...
収録日:2023/07/05
追加日:2023/11/15
小林秀雄をより深く理解するための「近代日本小史」
小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(2)なぜ「批評」は昭和初期に登場するのか
日本は明治維新によって西洋近代化へと大きく舵を切るが、それは大きな矛盾を抱えた大改革だった。そして「和魂洋才」という言葉が象徴するように、日本の国体主義と西洋の資本主義を両輪に推し進めた結果、経済は発展していっ...
収録日:2023/04/07
追加日:2023/08/22
「福田ドクトリン」と全方位平和外交…福田赳夫の真実とは
福田赳夫と日本の戦後政治(8)福田政権「3つの功績」
1976年に発足した福田政権は、経済、外交の両面で主に3つの大きな成果を残した。経済大国となった責任と平和的な国際協調を重んじる政治理念あってのことだが、その一つが「福田ドクトリン」と呼ばれるものである。「平和に徹し...
収録日:2022/09/29
追加日:2023/06/30
冷戦終焉から30年、激変する世界の行方を追う
ポスト冷戦の終焉と日本政治(1)「偽りの和解」と「対テロ戦争」の時代
これから世界は激動の時代を迎える。その見通しを持ったのは冷戦終焉がしきりに叫ばれていた時だ――中西輝政氏はこう話す。多くの人びとが冷戦終焉後の世界に期待を寄せる中、アメリカやヨーロッパ諸国、またロシアや同じく共産...
収録日:2023/05/24
追加日:2023/06/27
上杉鷹山やド・ゴール元大統領に学ぶ、食料自給率を上げる方法
和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(7)自給率確保への道
質疑応答の掉尾としての「自給率確保のために日本が力を入れるべき食材は?」の質問が、小泉氏の尊敬するド・ゴール、上杉鷹山、そして矢羽田正豪氏の業績へとつながった。答えは「農家が潤う農業」をすれば、自給率問題は解消...
収録日:2023/01/24
追加日:2023/05/20
納豆1パックでご飯を3膳…一汁一菜とお酒の極意&愉しみ
和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(6)小泉流「一汁一菜」決定版
質疑応答の2話目では、「発酵食品やお酒の菌体は腸まで届いているのか」「和食の調理法として、最も健康にいいものは何か」に続いて、「小泉流『一汁一菜』決定版は?」という質問が飛び出した。味噌汁とご飯で「一汁」。小泉氏...
収録日:2023/01/24
追加日:2023/05/13
「発酵はマジックだ」心も体も豊かにする発酵食品のアレンジレシピ
和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(5)納豆から蕪村、鮒寿司からアイスまで
ウェビナー終了後、視聴者から多くの質問が寄せられた。ここでは「発酵食嫌いの人にも、発酵食は摂らせるようにしたほうがいいのか」「鮒寿司の<飯>の部分には、どんな栄養が含まれているのか」の質問から、納豆汁をうたった...
収録日:2023/01/24
追加日:2023/05/06
「食乱れて、民族滅ぶ」今こそ和食に注目すべきわけ
和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(4)日本の遺産を守れ
発酵食による免疫増進という素晴らしい伝統を持ってきた日本人は、納豆汁のようなすぐれたスタミナ食を生み出し、日本酒を伝えてきた。しかし、ここ数十年で激増した肉食の脅威は、世界遺産たる和食の牙城を揺さぶっている。小...
収録日:2023/01/24
追加日:2023/04/29
味噌で免疫力を高める!無限の可能性を秘める発酵食品
和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(3)発酵食品と免疫
驚くべき実験がある。餌に含まれる物質Xの有無によって、放射能被曝したネズミの細胞蘇生率が大きく違うというのだ。免疫力を高める物質Xの正体は、味噌。日本人なら誰もがなじんでいる食材だ。味噌に免疫力を高める効果をもた...
収録日:2023/01/24
追加日:2023/04/22
肉と野菜を一緒に食べるわけ―免疫メカニズムと和食の関係性
和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(2)和食は免疫食事
世界に「免疫食事としての和食」を提唱している小泉武夫氏。免疫を高めるのに必要なのは、繊維、発酵食品、菌体の摂取だということで、米・スタンフォード大学の研究者も同様の研究を進めている。今回は免疫のメカニズム、およ...
収録日:2023/01/24
追加日:2023/04/15
日本人は地球上最もベジタリアンだった?和食の7つの基本
和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(1)和食の特徴と日本人
ユネスコ無形文化遺産に「和食」が登録されたのは、大きな話題になった。国の「日本食文化の世界遺産登録に向けた検討会」委員として尽力された小泉武夫氏に、和食の魅力の真髄を伺う。「良い水での調理」「心と体のための食事...
収録日:2023/01/24
追加日:2023/04/08
平和ボケの日本人に問いたい「自分の国を自分で守る」覚悟
台湾有事を考える(9)日本の未来への再出発のために
日本にとって一番の大きな問題は平和ボケである。台湾有事についてさまざまな角度から考察してきたこのシリーズで最後に問いたいのは、「自分の国を自分で守る」覚悟があるかどうかということだ。可能性が高まる中国の武力侵攻...
収録日:2022/12/19
追加日:2023/02/27
「昭和の妖怪」岸信介の知られざる実像を検証する
岸信介と日本の戦前・戦後(1)毀誉褒貶相半ばする政治家
戦後、A級戦犯容疑者として獄中生活を送ったのち、政界復帰からわずか4年で内閣総理大臣にまで上り詰めた岸信介。戦前と戦後を跨いだその激動の政治家人生は、どのようなものだったのか。晩年になって「昭和の妖怪」といわれた...
収録日:2022/09/02
追加日:2023/02/18
厭離穢土欣求浄土――徳川家康の旗印に刻まれた宿題
家康の人間成長~戦略性をいかに培ったか(5)ブレーン集団と死生観
徳川家康が戦国最後の覇者となったのは、またどんなことからも吸収し、誰からでも学ぶ姿勢が大きかったからかもしれない。家康の周囲には常にブレーン集団が存在し、知恵を寄せ合った。家康の死生観は「名を惜しむ」という当時...
収録日:2022/10/03
追加日:2023/01/29
元外交官だからわかる、世界を知るうえで大事な「謙虚さ」
戦争と平和の国際政治(4)情報の選択と教育の重要性
混沌とした国際情勢をどのように読み解き、考えていけばいいのだろうか。鍵となるのは情報の選択である。インターネットなどであらゆる情報が飛び交う中、適切な情報を選び取るために何が大事なのかを説く。講義後半では講演後...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/26
国際政治を理解するために知っておくべき「3つの危機」
戦争と平和の国際政治(3)3つの危機と「国家と社会の関係」
ロシアのウクライナ侵略や台湾危機などの国際的緊張だけでなく、感染症や気候変動といった人類規模の問題に直面している現代。かつてないほど「安全」というものの価値が高まる中、いかにして個人の「自由」を守っていくべきだ...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/26
「権ある者は禄少なく」とは?徳川幕府260年の安泰の秘訣
家康の人間成長~戦略性をいかに培ったか(4)領地経営と幕藩体制の仕組み
徳川家康はライバルともいえる戦国武将たちから多くのことを学んでいる。武田や北条からは河川対策や鉱山経営、街道整備や伝馬制度など、先進的な領国統治の方法を学んだ。さらに関ヶ原の戦いで得た多くの領土を分配する際に、...
収録日:2022/10/03
追加日:2023/01/22
台湾問題を左右する中国の不安定化、矛盾噴出、国家の危機
戦争と平和の国際政治(2)台湾危機と中国の合理性
ロシアのウクライナ侵攻は、日本にとってより身近な台湾危機とも無関係ではない。これからますますの緊張が予想される中台関係を、われわれはどのように注視すればいいのか。2024年に総統選挙を控える台湾の政局と、その台湾を...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/19
三河一向一揆と三方ヶ原の戦い、徳川家康最大の試練の真相
家康の人間成長~戦略性をいかに培ったか(3)三河一向一揆と三方ヶ原の戦いの教訓
今川氏が滅び、「人質」から解放されて独立した若き徳川家康は、2つの大きな試練に直面する。1つは西三河で起こった三河一向一揆、もう1つは武田信玄を相手にした三方ヶ原の戦いである。戦国大名として天下盗りを進めていく上で...
収録日:2022/10/03
追加日:2023/01/15
国際政治の要諦は戦略とインテリジェンス
戦争と平和の国際政治(1)「合理性の罠」とインテリジェンス
ウクライナ戦争や新型コロナウイルス感染症などにより、世界情勢は混迷を極めている。われわれはこの状況で、国際政治をどのように見ていけばいいのだろうか。そこには国内政治を理解するのとは異なる難しさがあるというが、ま...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/12
軍師・太原雪斎…幼き徳川家康に受けさせた教育とは
家康の人間成長~戦略性をいかに培ったか(2)軍師・太原雪斎の教育
今川義元のもとで軍師を務めた禅僧・太原雪斎が徳川家康の幼少期に与えた影響は大きい。当時の僧侶は「無縁の原理」に守られ、敵国への出入りが自由にできたことから、外交やインテリジェンスの役目を果たした。漢文に通じ、兵...
収録日:2022/10/03
追加日:2023/01/08
今川「人質」時代、徳川家康の実像を物語る3つのエピソード
家康の人間成長~戦略性をいかに培ったか(1)今川「人質」時代と今川義元の思惑
徳川家康の実像が近年、大きく変わってきている。これまでのリーダーシップが前面で出た「徳川中心史観」から、むしろ家康は家臣団によって支えられてきたというのだ。また、少年時代「人質」だった家康だが、いわゆる「辛抱、...
収録日:2022/10/03
追加日:2023/01/03
「お祭りがある日本」は団結できて、いざとなったら強い
勢いと余白(2)岸和田と「だんじり精神」
コシノ家の女性は、母も三姉妹も、全員「服の持つ力で世の中に貢献する」という信念を持っていた。コシノ氏の母をモデルにした朝ドラ『カーネーション』から、そのことが濃厚に伝わってくる。そしてこれは、岸和田のど真ん中で...
収録日:2022/10/06
追加日:2022/12/23
片山杜秀先生解説!徳川家康はなぜ平和を築けたか
2022年12月21日(水)
2023年の大河ドラマ、「どうする家康」の放送開始も目前となりました。徳川家康といえば「最も有名」といっても過言ではない偉人ですが、その実像はイメージと少し違うかもしれません。なにしろ、その後、260年にも及ぶ「徳川の...
収録日:2022/12/13
追加日:2022/12/21
「源実朝は文弱」は誤解…『金槐和歌集』に込めた想いとは
源氏将軍断絶と承久の乱(6)源実朝の政と和歌
源実朝を歌人として知る人も多いだろう。和田合戦直後に彼が編んだ『金塊和歌集』は後世の評価も高い。だが、それだけに実朝を「文弱」と指摘する傾向も続いてきた。しかし、和歌は幕府のトップとして朝廷のトップと渡りあう彼...
収録日:2022/07/13
追加日:2022/10/16
和田合戦…侍所別当・和田義盛の挙兵理由と三浦義村の策略
源氏将軍断絶と承久の乱(5)和田合戦
和田合戦は、鎌倉幕府初期における最大の武力抗争であった。有力御家人である和田氏と北条氏の間にくすぶっていた対立は、「泉親衡の乱」をきっかけに発火する。北条に恥辱を与えられたとする侍別当の和田義盛は挙兵するが、一...
収録日:2022/07/13
追加日:2022/10/09
真の国際協調とは何か…統制派、条約派の危険性を見誤るな
戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(7)昭和維新と歴史解釈の問題
政治と軍の関係でいえば、保身的な政治家や軍の指導者に対する若い佐官の強い焦燥感こそが歴史を動かしたと考えられる。陸軍と海軍との関係でも、陸軍の統制派に比べて海軍の条約派は良く描かれがちだが、これらも含めて、昭和...
収録日:2018/12/25
追加日:2022/09/23
「昭和の悲劇」の教訓とは…従来の昭和史理解の大きな誤り
戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(6)二つの教訓
皇道派は中国との戦争の回避を主張したが、統制派こそが侵略を推進し、日本を破滅に導いた。だが総力戦体制は日本のみの考え方ではなかった。グローバリズムの中でも自国の国防については考えをひそかに持っていた。これが日本...
収録日:2018/12/25
追加日:2022/09/16
令和の“黒船”が来ている日本、どう立ち向かうべきか
これからの日本をどうすべきか(4)令和の“黒船”に立ち向かうために
令和の今、海外から日本にいわゆる“黒船”がどんどんと押し寄せている。この難局において、日本はどう立ち向かっていけばいいのか。目を向けるべきは日本国内である。日本には潜在力を秘めた分野が数多くある。次世代に向けて、...
収録日:2022/05/16
追加日:2022/08/31
昭和陸軍の派閥抗争には三つの要因があった
戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(2)派閥化の要因
大正時代は大正デモクラシーといわれるように、非常に爛熟した消費文化がはやった時代だとイメージする人は多いが、実際は違っていた。脆弱であったし、非常に日本がもがきだした時代であった。外在的要因によって昭和の陸軍の...
収録日:2018/12/25
追加日:2022/08/19
『「NO」と言える日本』と「英米本位の平和主義を排す」と
石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(7)石原慎太郎と近衛文麿の政治手法
政治家としての石原慎太郎を見る際に比較したいのが近衛文麿である。近衛は第一次大戦後の平和に向けた国際情勢の中で、日本がつねに英米の劣後に置かれることを危惧し続けた。石原慎太郎もまた、第二次大戦後に日本がつねにア...
収録日:2022/03/18
追加日:2022/07/20
令和の所得倍増は実現するか?日本の復活戦略を考える
「激動と激変の時代」の日本復活戦略(2)岸田政権の政策と戦略の重要性
池田勇人によってつくられた宏池会を引き継ぐ岸田文雄総理は、「令和の所得倍増」や「デジタル田園都市構想」など、まさに先人を意識した政策を次々と打ち出している。しかし、それらを実現していく上では、世界のさまざまな事...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/04/19
「会社の善なるもの」と「個人の善なるもの」が共鳴する
自信について(4)大和魂のあり方を問う『源氏物語』
企業理念の実現に向けて行動すれば、会社はよいほうに向かいだす。行動するために必要なのは「勇気」だが、じつは勇気を持つのが一番難しい。勇気を理解するには、民主主義や平等思想などを1回捨てて、「魂」の問題を考える必要...
収録日:2022/01/25
追加日:2022/04/15
藤原定家『明月記』にも出てくる「和田合戦」とは何か
鎌倉殿と北条氏(8)御家人同士の主導権争いと和田合戦
「承久の乱」という大きな歴史の流れに向かう一方、鎌倉幕府内部では北条氏が御家人の中心を占めるための地域紛争が連続していた。梶原景時、畠山重忠などの滅亡後、鎌倉幕府にとっても北条氏にとっても極めて重要な争いとなっ...
収録日:2021/11/08
追加日:2022/02/27
中華人民共和国憲法は人権型ではない
中国共産党と人権問題(5)そもそも人権思想と憲法とは?
中国の国際社会でのプレゼンスが高まると同時に、西欧諸国との思想的なズレも浮き彫りになっている。その原因として挙げられるのが、人権に対する位置づけの違いである。そもそもヨーロッパ・キリスト教社会で考えられてきた「...
収録日:2021/10/15
追加日:2022/01/21
江戸時代と古代ローマを比較する理由…長い平和が生むもの
江戸とローマ~花見と剣闘士(1)平和な100万人都市
江戸と古代ローマ。時代も歴史も大きく異なる意外な組み合わせだが、「パックス・ロマーナ」といわれる長期間にわたる平和と繁栄の時代を日本に求めるなら、江戸時代が最適である。奇しくも両都市の人口は、ともに100万人規模だ...
収録日:2021/05/24
追加日:2021/11/15
無耳法師となった明恵の過激、秘めた切なる想いとは
【入門】日本仏教の名僧・名著~明恵編(2)無耳法師の「賛」と和歌
明恵は両親を早く亡くして仏門に入ったことから、釈尊を父と崇め、「仏眼仏母」の仏画を母と慕い続けた。また、自らの美貌が修行の妨げになることを気遣い、右耳を削ぎ落として「無耳法師」と名乗ったという過激な経歴の持ち主...
収録日:2020/09/30
追加日:2021/10/29
『昭和16年夏の敗戦』『昭和23年冬の暗号』が映す未来とは
『昭和16年夏の敗戦』と『昭和23年冬の暗号』
猪瀬直樹氏が、自身が書いた『昭和16年夏の敗戦』と『昭和23年冬の暗号』の現代的な意味について語る。1983年に出版された『昭和16年夏の敗戦』は、昭和16年当時に日本の若き俊英たちが、3~4年後の日本の敗戦を正確にシミュレ...
収録日:2021/06/25
追加日:2021/07/20
戦国に学ぶ組織存続の分かれ目は「異見」を聞けるかどうか
豊臣政権に学ぶ「リーダーと補佐役」の関係(5)リーダーの役割
リーダーは組織を牽引するだけが仕事ではない。部下の「異見」を聞く耳を持つこと、自由にものを言える空気をつくること、結束して事に当たることなど、リーダーの力量にかかってくるところは多い。簡単ではないが、戦国の歴史...
収録日:2020/11/10
追加日:2021/05/02
豊臣秀吉と徳川家康の差から学ぶ補佐役育成の重要性
豊臣政権に学ぶ「リーダーと補佐役」の関係(4)豊臣秀吉と徳川家康の差
豊臣秀長の死で、組織に不可欠な補佐役を失った豊臣政権は暗転する。組織を牽引するリーダーの出来もさることながら、補佐役として機能する人物を育てなかったことが禍根である。同様の問題は今川義元など他の戦国武将にも共通...
収録日:2020/11/10
追加日:2021/04/25
豊臣秀吉が暴君になるほど影響が大きかった弟・秀長の死
豊臣政権に学ぶ「リーダーと補佐役」の関係(3)組織のバランスが崩れる日
豊臣政権を一台の自動車に例えると、運転席でハンドルを握り、アクセルを踏み込むのは豊臣秀吉だが、隣の助手席にはいつもブレーキ役兼ナビゲーターとして弟・豊臣秀長がいた。そのチェック役がいなくなった政権はコントロール...
収録日:2020/11/10
追加日:2021/04/18
兄・秀吉の分身としての役割を果たした秀長の存在
豊臣政権に学ぶ「リーダーと補佐役」の関係(2)弟・秀長の役割
人たらしの才覚とアイデアが光る秀吉の3歳下だった秀長は、家臣団の中でどんな役割を果たしたのだろう。織田軍の中で頭角を表そうとする兄・秀吉をトップに置く集団で、その論功行賞などの人事面に目配りし、組織固めを図るのが...
収録日:2020/11/10
追加日:2021/04/11
織田信長と豊臣秀吉の関係…信長が評価した二つの才覚とは
豊臣政権に学ぶ「リーダーと補佐役」の関係(1)話し上手な天下人
豊臣秀吉は日本史上、いわゆる庶民から天下人まで上り詰めた唯一の武将といっていいが、秀吉が活躍できた要因として補佐役の存在がある。戦国の時代を生き抜く上で、リーダーと補佐役はどのような関係を築いたのか、また、リー...
収録日:2020/11/10
追加日:2021/04/04
ロシア革命を共和政的に行うことは可能だったのか
独裁の世界史~ソ連編(2)レーニンのリーダーシップ
革命は社会正義実現のために行われるが、その達成には幾多の困難が伴う。ロシア革命の場合は、「世界同時革命か、一国社会主義か」が岐路となったが、そうした中、レーニンはリーダーとしてあり方をどう考えていたのか。また、...
収録日:2020/01/30
追加日:2021/02/19
なぜ身分制の江戸が平和で、近代日本が戦争ばかりだったか
毒を食らえ(8)「平和の代償」について考えよ
周囲に忖度や右顧左眄(うこさべん)することなく、自らの信念を貫き「一人でもやる」ことが重要である。それをできる人が、今の日本に、どれだけいるだろうか。一方、歴史は、ときに興味深い事実を教えてくれる。たとえば、厳...
収録日:2020/10/13
追加日:2021/02/05
「民のための銀行をつくる」渋沢栄一が考えた日本の道
「近代日本をつくった男、渋沢栄一」の素顔(2)徳川幕府の消滅と「和魂洋芸」
徳川幕府最後の将軍・徳川慶喜に仕え、使節団をひきいて渡仏した渋沢栄一。フランス滞在中におこったある出来事が、彼に「民のための銀行をつくる」という志を抱かせる。そこには「和魂洋芸」という日本が進むべき道への思いが...
収録日:2019/04/24
追加日:2021/02/03
徳川家康の2つの功績…平和の実現と1つの国としての日本
徳川将軍と江戸幕府の軌跡~家康編(1)なぜ徳川家康は日本統一に成功したのか
徳川家康は日本という国を一つにまとめ、平和国家をつくりあげるという、現在の日本にもつながるような大きな役割を果たした。家康はなぜこのような偉業を達成できたのか。また、家康にあり、織田信長や豊臣秀吉になかったもの...
収録日:2019/12/26
追加日:2021/01/09
独裁も共和政も経験していない日本の取るべき道
独裁の世界史~未来への提言編(6)指導者としての教養とカリスマ性
かつて独裁政が強固だった欧米では、集団合議体制としての共和政の必要性が古くから認められてきた。一方、われわれはそうした歴史的経験を持っていない。世界的に民主主義についてのマイナス面が浮上している昨今、日本はそれ...
収録日:2020/08/07
追加日:2020/12/04
聖徳太子の十七条憲法「和を以て貴つとしと為」の真の意味
【入門】日本仏教の名僧・名著~聖徳太子編(2)十七条憲法と「和」
聖徳太子といえば十七条憲法。第一条の「和を以て貴つとしと為」は、その後の日本人の精神性を方向付けたといっても過言ではない。その「和」という概念はどこからやってきたのか。われわれが現在考える「忖度」や「空気を読む...
収録日:2020/08/20
追加日:2020/12/03
共和政の意味を江戸幕府とローマ元老院の違いから理解する
独裁の世界史~未来への提言編(3)共和政とは何か
独裁、共和政、民主政と並べたとき、日本人にとって理解しづらいのは共和政である。共和政は寡頭政や貴族政に近く、独裁に対して、ある種集団で政治を運営する形が欧米人の考えに基づく共和政だと本村氏は言う。そこで、われわ...
収録日:2020/08/07
追加日:2020/11/13
「涙を忘れてきた日本人が、敗戦で涙を知るのはいいことだ」
小澤開作と満洲事変・日中戦争(8)最後の和平工作は成らず
終戦の数カ月前、「新民会」で共に活動していた繆斌(みょうひん)が、日本を訪れる。彼は自分は蒋介石の特使だと語り、日本に和平を打診する。小磯國昭(首相・陸軍大将)や緒方竹虎(大臣・情報局総裁)、東久邇宮稔彦王はこ...
収録日:2019/10/09
追加日:2020/11/02
独裁・共和政・民主政――繰り返されてきた世界の歴史
独裁の世界史~未来への提言編(1)国家の三つの要素
古代ギリシアに始まった「独裁の世界史」シリーズは、独裁・共和政・民主政の違いを主要なテーマとして、その後、ローマ、ヴェネツィア、フランス革命と解説を進めてきた。ここで、いったん現代に立ち返り、これまでの講義を振...
収録日:2020/08/07
追加日:2020/10/30
トランプ氏が共和党を乗っ取るか?移民問題や格差での分極化
日本人が知らないアメリカ政治のしくみ(5)分極化と米中関係への影響
トランプ政権誕生以前からアメリカやヨーロッパの政治を見守ってきた人びとにとって、ポピュリズムの蔓延と分極化の進行は世界的な課題である。アイデンティティ・ポリティクスや移民問題、アメリカの対中国外交は、今後どのよ...
収録日:2020/08/27
追加日:2020/10/28
モンテスキューがイギリスの党派争いの中に見た政治的自由
政治思想史の古典『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ(3)不協和の調和
モンテスキューは、立法、執行、司法という三権の機能的分立だけではなく、諸集団の間の実体的三権分立にも着目していた。イギリスの党派争いを観察する中で、諸集団が激しく対立し合いながらバランスを取ることで政治的自由が...
収録日:2020/08/17
追加日:2020/10/03
飛行場建設、満洲国協和会…しかし、協和の理想は壊されて
小澤開作と満洲事変・日中戦争(3)満州建国での活躍と挫折
遂に、満洲事変が勃発する。このとき小澤開作は、なんと自らの財産をなげうって、長春に飛行場を建設してみせるのだった。その後、鉄道を管轄する「東北交通委員会」で活動して若き中国人職員たちに満州建国の理想を熱く語りか...
収録日:2019/10/09
追加日:2020/09/28
幸せも不幸せも伝染する――幸せの輪を広げて世界平和へ
「心から幸せになるためのメカニズム」を学ぶ(7)幸福度を高める方法
幸福度はどうすれば高めることができるのか。その方法として、4つの因子を意識するといいのだが、それぞれ些細なことでも少しずつ積み重ねていくことが大事だ。また、つらいときには「メタ認知」を行うといい。自分を上から見る...
収録日:2020/07/01
追加日:2020/09/15
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
小澤開作は、彫刻家の小澤克己氏、口承文芸学者の小澤俊夫氏、指揮者の小澤征爾氏、俳優でエッセイストの小澤幹雄氏の四兄弟の父だが、実は満洲事変当時、満洲在住の日本人として「五族協和」の実現のために奮闘し、さらに日中...
収録日:2019/10/09
追加日:2020/09/14
コロナ対策において大事なことは「責任」と「比較優位」
新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(10)ポストコロナにおける国と地方の関係
よく「地方分散」といわれるが、何でも地方に移せばいいというものではない。基準認証の権限や規制の権限などを地方に移せば、県ごとに基準や規制が違うことになりかねず、企業活動が不便になる。国がキープする部分と任せる部...
収録日:2020/07/30
追加日:2020/09/06
ポストコロナで経済を盛り上げるため和歌山県が考える3つのこと
新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(9)今後の経済をいかに盛り上げるか
ポストコロナにおいて、経済を盛り上げるために和歌山県が考えていることは3つある。1つ目は「耐える」ことだ。そこで大事な事業継続のために、助成金や支援策によって事業者を励ます。2つ目は新しい芽を生かすこと。特に現在進...
収録日:2020/07/30
追加日:2020/09/06
なぜ和歌山県は「休業補償はしない」と表明したのか
新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(8)「休業補償」はおかしい
「休業補償を出すのが当たり前」という風潮があるが、和歌山県は出さなかった。それは、休業要請をした業種にはお金を出し、自発的に休業した業種や店にはお金を出さないというのは理屈に合わないからだ。県として救済するなら...
収録日:2020/07/30
追加日:2020/09/04
「和歌山モデル」は大都市でも可能性はあるのか
新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(7)経済活動と感染拡大防止の両立に向けて
保健所の機能を活用して感染拡大を防ぐ「和歌山モデル」は、大都市でも十分可能だと仁坂知事は言う。保健所や公務員の数が多いのだから、彼らを一つの統合ネットワークのもとに駆使すればいい。今後、新型コロナの状況がどう推...
収録日:2020/07/30
追加日:2020/09/04
「大阪モデル」をつくった吉村洋文知事の行動をどう見るか
新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(6)前回の経験をどう生かすか
「保健医療行政」と「国民の協力」のどちらを重視するかは、副作用を考えれば「保健医療行政」しかない。和歌山県では2020年5月下旬、県民へのメッセージを「不要不急の外出をやめる」から、「安全な外出、安全な生活、安全な営...
収録日:2020/07/30
追加日:2020/09/04
「緊急事態宣言」の問題点はどこにあったのか
新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(5)「保健医療行政」と「国民の協力」
2020年4月7日に出された「緊急事態宣言」は少し遅かったが、16日に対象を全都道府県にしたのは時宜を得ていたという和歌山県・仁坂知事。緊急事態宣言の問題点は、「即行動あるいは営業の自粛」としたことにある。保健所がある...
収録日:2020/07/30
追加日:2020/09/03
「クリニックに行って大丈夫」というシステムができた理由
新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(4)現場から学ぶことの大切さ
和歌山県が陽性者発見にクリニックの協力を求めたのは、まず病院で仕分けしたほうが現場に混乱が生じないからだ。欧米には日本のような保健所が存在しない。日本の病院で欧米のような混乱が起こらなかったのは、保健所の果たし...
収録日:2020/07/30
追加日:2020/09/03
「和歌山モデル」として重要な3プラス1の要素とは何か
新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(3)「和歌山モデル」が目指したもの
「早期発見」「早期隔離」「感染者の行動履歴の徹底的な調査」が、感染拡大防止のために、和歌山県が取り組んできたことである。早期発見に有効なのが、町のクリニックとの連携。国は「4日以上の発熱が続いたら病院へ」と言って...
収録日:2020/07/30
追加日:2020/09/03
緊急非常事態のときに重要なのは「現場の癖」を知ること
新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(2)PCR検査と保健所の現実
PCR検査は陽性者の発見以上に、陽性者を「隔離」するための手段である。院内感染が起きたときに、関係者全員にPCR検査をしたが、全国の保健所でPCR検査がなかなか行われなかったのは、対象者を中国と関係ある人に限定したから。...
収録日:2020/07/30
追加日:2020/09/01
新型コロナによる日本初の院内感染にどう対処したのか
新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(1)院内感染発生当時の状況
国内初の院内感染が、和歌山県の済生会有田病院で起きた。和歌山県ではまず入院患者を個室に移し、その後、病室を訪れる医師、看護師など、うつす可能性の高い人からPCR検査を行っていった。さらに中国人観光客が出入りするホテ...
収録日:2020/07/30
追加日:2020/09/01
「人を選ぶも、人を捨てず」――日本の経営者が意識すべきこと
松下幸之助と人間大事の経営(7)「人間大事」と昭和の経営者
平成不況や家電メーカーの不振を生んだのは、昭和まで続いた日本的経営の考えが軽視され、MBA流儀の成果主義に取って代わられたからだと江口氏は言う。令和の時代を迎えた今こそ、松下幸之助流の「人間大事」経営に、新たな注目...
収録日:2019/08/20
追加日:2020/08/09
ヴェネツィアがナポレオン登場まで共和政を維持した理由
独裁の世界史~ヴェネツィア編(1)ヴェネツィアの成立
現在も「水の都」と親しまれるヴェネツィアは、海運と交易により発展した国家である。彼らの政治形態は「小さな政府」を志し、5世紀の成立以来ナポレオンが登場する19世紀まで共和政の基本を崩さなかった。なぜそんなことが可能...
収録日:2019/12/19
追加日:2020/05/30
500年続いたローマ共和制はいかに帝政に変わったのか
独裁の世界史~ローマ編(4)共和政の変質と終焉
ローマが版図を拡大し帝国化するに従って、共和政は次第に衰退を迎えることになる。カエサルやアウグストゥスの頃には幅を利かせた元老院の権威も、軍人皇帝の時代になると顧みられない。悪帝や五賢帝の時代は、その過渡期とい...
収録日:2019/12/19
追加日:2020/05/25
徳川家康はいかにして他家を圧倒する経済力を確立したか
戦国武将の経済学(4)徳川家康の経済政策
織田信長や豊臣秀吉が「攻め」の経済なら、家康は「守り」の経済を邁進する。豊臣家を滅ぼした戦略から、全国の富を中央に集約する幕藩体制と、金山銀山の直轄経営。徳川幕府260年という長期安定政権は、確固たる財政基盤なしに...
収録日:2019/11/22
追加日:2020/03/15
古代ギリシアの民主政と古代ローマの共和政、その違いとは
独裁の世界史~ギリシア編(3)民主政と共和政の違い
古代ギリシアのポリスで行われていた民主政を知るために、ローマの共和政と比較してみよう。全員平等の政治参加を旨とするギリシア、「見識のある人」に政治を任せ平民が保護されるローマ。歴史はどちらに軍配を上げたのだろう...
収録日:2019/12/03
追加日:2020/03/14
豊臣秀吉の驚愕の国内貿易…莫大な財力を生んだ経済政策
戦国武将の経済学(3)豊臣秀吉の経済政策
聚楽第の建設、北野大茶会と、天下人になった後の豊臣秀吉には豪勢な話題がついて回る。また、そこへ到達するまでの戦いにも大掛かりな城攻めなどが多く、潤沢な経済力を裏打ちしている。いったい秀吉は、どのような方法を取っ...
収録日:2019/11/22
追加日:2020/03/08
南蛮貿易の真実…奴隷貿易とバテレン追放、朝鮮出兵の理由
戦国武将の経済学(2)織田信長と九州大名の南蛮貿易
織田信長と豊臣秀吉の時代は、南蛮貿易が奨励された。日本は何を輸出し、何を輸入していたのだろうか。なぜ秀吉は「バテレン追放令」を出さざるを得なかったのか。第2回では信長と九州大名の南蛮貿易、さらに秀吉の朝鮮出兵の謎...
収録日:2019/11/22
追加日:2020/03/01
兵の動員、鎧や具足、馬…戦国時代の合戦準備の実状とは
戦国大名の外交、その舞台裏(8)同盟の破棄と開戦:後編
大名同士の領地争いの際、国衆はしばしば両方の大名に服属した。こうした「両属」は争いを回避する有効な手段であった。しかし情勢が変わり、両属が困難になると、国衆の動きが本格的な戦争開始を決定づける要因にもなった。戦...
収録日:2019/06/13
追加日:2020/02/26
織田信長の経済政策…楽市楽座だけではない資金源とは?
戦国武将の経済学(1)織田信長の経済政策
群雄割拠の戦国時代、並みいる武将たちの戦いぶりは話題になっても、懐具合やお金の回し方を論じることはこれまでなかった。しかし、戦を行うにも領国経営をするにも、経済的な戦略がなければかなわない。第1回では織田信長の経...
収録日:2019/11/22
追加日:2020/02/23