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「知恵」の検索結果

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三人よれば文殊の知恵!? 重要思考で大事な「決める」技術

「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(3)「決める」技術(前編)

「重要思考」で大事な「決める」には、高くそびえたつ「2つの壁」がある。心の壁と技の壁の2つだが、「重要思考」によって考え、伝え、聴き、そして伝え合う先に待ち受けている「決める」局面において、それらの壁を乗り越える...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/02/07
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授

誇るべき自分へ…「使命を自分が果たす」と自分で決定せよ

日本企業の病巣を斬る(10)会社の使命を自分の使命に

アメリカの企業と日本の企業はそもそも成り立ち、性質が違う。アメリカの企業は株主が「金儲けのために作った」のに対し、日本の企業は「どういう儲け方をしたか」を問う歴史伝統に立脚している。日本人はそこに戻る必要がある...
収録日:2023/10/18
追加日:2024/02/02
対談 | 執行草舟田村潤

軍事力で「今までと違う国際秩序」の実現をめざす危険な国

ポスト国連と憲法9条・安保(5)迫りくる戦争危機と日本の課題

「今までの国際秩序と違う秩序」を軍事力でつくろうとする国に対しては、本気で対峙するしかない。だが、軍事的に対抗しようとするタイミングは、実は、一番危ないタイミングでもある。だから、非常に非常に注意して、事柄を進...
収録日:2023/11/01
追加日:2024/01/23
橋爪大三郎
社会学者

「和歌みくじ」で運をつかむ…現代に息づくおみくじの知恵

おみくじと和歌の歴史(5)現代の和歌みくじ

明治時代に入り、おみくじは大きな転換期を迎える。神仏分離令を契機に、江戸の歌占とは違う新しい和歌みくじが作られるようになるのである。その流れで現代に至るわけだが、注目したいのが明治神宮の和歌みくじだ。神道学研究...
収録日:2023/11/10
追加日:2024/01/17
平野多恵
成蹊大学文学部日本文学科教授

創造的経営の核心…「個人の信念」を真実として正当化する

日本企業の病巣を斬る(7)信念と創造的経営

理想や使命へ向かうと「自分がこうやりたい」というものが出てくる。それぞれに正解を見つけていくしかないから、おのずと自分の持ち味が発揮されるようになる。ところが、現在の日本の企業社会では会議ばかりを重んじるあまり...
収録日:2023/10/18
追加日:2024/01/12
対談 | 執行草舟田村潤

集団的自衛権は国連の理念…「9条の精神」の戦争リスク

ポスト国連と憲法9条・安保(3)集団的自衛権と9条と国連憲章

「平和憲法」ともいわれる所以になっているのが日本の憲法9条。しかし、その「平和」はアメリカの存在があってこそ実現しているという現実がある。世界的に軍事的緊張感が高まっている今般の状況において、「9条の精神を世界に...
収録日:2023/11/01
追加日:2024/01/09
橋爪大三郎
社会学者

理念と使命感と塩梅…組織や数字の奴隷にならない生き方

日本企業の病巣を斬る(6)組織の奴隷にならないために

企業の「勝ち負け」は、相手を蹴落とすこととは違う。それは「いかに顧客の心をつかむか」の競争であり、「顧客の心をつかむ」のは「勝ち負け」とは関係ない。顧客の心をつかむことで得られるのは満足や愛である。理念の実現に...
収録日:2023/10/18
追加日:2024/01/05
対談 | 執行草舟田村潤

55年体制も裏でつながる一元論…即興には共通の土俵が必要

伊福部昭で語る日本・西洋・近代(8)分断と対立を超える知恵

戦後、日本には歌舞伎的二元論、あるいは演劇的二元論といって、例えば表では55年体制とか、進歩派と保守派の対立とか、労使の対立などがあるけれども、裏でつながっている、根底では同じ日本のイメージのようなものが共有され...
収録日:2023/09/28
追加日:2023/12/30
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

がんの告知を受けて大国主神のケアと自己回復力に共感した

大国主神に学ぶ日本人の生き方(1)大国主神のメッセージを現代に生かす

なぜ今、大国主神に注目すべきなのか。日本神話の中で、大国主神は2度も殺されて、周りに助けられてよみがえっている。しかも、一番苦しみ、痛み、嘆くはずなのだけども、嘆きの言葉は一切ない。また、様々な助けを得て国作りを...
収録日:2023/08/08
追加日:2023/12/10
鎌田東二
京都大学名誉教授

よく妬まれる人はどうすればいい?ポイントは察知能力

組織心理学~「妬み」との上手な付き合い方(3)感謝のこころと「見る目」の養成

妬まれることの多い人はどうすればいいのか。「打たれる釘は打たれるので、もう飛び抜けてしまえ」という話があるが、実はなかなか難しい。となると、ポイントになるのは察知能力だ。そこはリーダーにとっても重要なことだが、...
収録日:2023/06/21
追加日:2023/11/17
山浦一保
立命館大学スポーツ健康科学部・研究科 教授

深刻な北欧神話…なぜ主神オーディンは強い死者を集めるか

北欧神話の基本を知る(2)「安らぎ」のない死後の世界

北欧神話における人間の始まり、死後の世界はどのように描かれているのだろうか。人間の始まりについての伝説がいくつかある中で、比較的知られているのが神オーディンの物語である。オーディンは戦いの神であると同時に、戦い...
収録日:2022/06/07
追加日:2023/10/26
鎌田東二
京都大学名誉教授

皇帝ネロへの反骨心…哲人ペトロニウスが見せた粋な生き方

江戸とローマ~哲人と俳人(3)ペトロニウスとセネカ

今回は皇帝ネロに仕えた二人の哲人を紹介する。『サテュリコン』を著したペトロニウスは宮廷の「優雅の審判官」と呼ばれて快楽と遊興を手解きし、セネカは政治の舵取りもする哲人として皇帝を導いた。いずれもやがて不興を買い...
収録日:2021/09/16
追加日:2023/10/05
本村凌二
東京大学名誉教授

ハイエク『隷従への道』…社会主義はなぜ弊害だらけなのか

日本人が知らない自由主義の歴史~後編(8)ハイエクの『隷従への道』

リバタニアニズムの古典的著作はさまざまある中で、まずはハイエクの『隷従への道』をとり上げる。なぜ社会主義ではいけないのか、人間社会がどのようにして成り立っているかなど、思想家としてのハイエクの考え方を理解するこ...
収録日:2022/07/25
追加日:2023/09/15
柿埜真吾
経済学者

ハラスメント防止のためのセキュアベースリーダーシップ

ハラスメント防止に向けた風土づくり(4)ハラスメントを予防するリーダーシップ行動

ハラスメントを予防するリーダーシップ行動として、「セキュアベースリーダーシップ」について学んでいく今回。セキュアベースとは日本語で「安全基地」と訳される概念のことだが、心理的安全性と非常に近い概念であるため、セ...
収録日:2023/02/03
追加日:2023/09/03
青島未佳
一般社団法人チーム力開発研究所 理事

ファスティングの医学的効果…摂食・絶食のメリットとは

飽食時代の「選食」のススメ(2)ファスティングの効用

食べる量と質による「選食」において、いかに“食べないか”もまた、何を食べるかということと同様に重要な実践なのである。食事を節制する「摂食」、あるいは食事を飛ばす「絶食」を行うと、体の機能を高めることにつながるとい...
収録日:2023/05/23
追加日:2023/08/31
堀江重郎
順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授

公衆便所の名前になった皇帝ウェスパシアヌスのユーモア

江戸とローマ~下水道と肥溜め(2)江戸とローマの便所事情

日本の便所は「かわや」「せっちん」「はばかり」などと呼ばれ、「せっちん」を「雪隠」と書くようにあまり人の行きたがらないような場所に置かれたが、そうした家の構造が普及したのは江戸時代だった。江戸は循環社会とよくい...
収録日:2021/09/16
追加日:2023/08/30
本村凌二
東京大学名誉教授

皮膚医療を変える皮膚常在菌の可能性と個別化医療の将来

最強の臓器「皮膚」のふしぎと最新医療(3)未来の皮膚医療

未来の皮膚医療のカギになるものの一つに「皮膚常在菌」がある。腸の健康を左右する腸内細菌同様、善玉菌と悪玉菌のバランスにより、皮膚のみならず全身の健康増進が期待できそうだ。最後に、症状に応じたきめ細かな個別化医療...
収録日:2023/05/30
追加日:2023/08/26
椛島健治
京都大学大学院 医学研究科 皮膚科学 教授

最も素晴らしい愚行は恋愛…シェイクスピアの喜劇世界

深掘りシェイクスピア~謎の生涯と名作秘話(4)シェイクスピアの喜劇世界と人間の愚かさ

「人間の最も素晴らしい愚行は恋愛」――シェイクスピアは、“人間の愚かさ”を嘆くのではなく、喜劇を通じてそれを寿いだ。それは、過ちを犯すことこそ人間の本質と考えた、当時の人文主義的な思想とも重なる。過ちの極致にあるの...
収録日:2023/04/12
追加日:2023/08/03
河合祥一郎
東京大学大学院総合文化研究科教授

小さな神々と精霊…ケルト神話と日本神話の不思議な共通性

ケルト神話の基本を知る(2)精霊信仰的な多神教

ケルト神話はさまざまな伝承を寄せ集めて再構成されたものなので、世界の始まりや人間の起源について分かっていないことも多い。では神についてはどうだろうか。宗教学的分類でいうと多神教で、アニミズム的要素を持っている神...
収録日:2022/04/12
追加日:2023/07/30
鎌田東二
京都大学名誉教授

かつての大物たちはざっくばらんで、かわいくて、やんちゃ

人生のロゴス(8)忍ぶ恋とウィット

忍ぶ恋の本質には、まだ成長していない子どもの純愛のようなところがある。幼稚でも、やんちゃでもいい、変に大人びない純愛。あるいは、正しいことに命を懸け、恋すなわち無限の憧れに生きる。そういう純愛の世界に生きること...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/07/14
執行草舟
実業家

ノアの箱舟、ビール…人間の行動の原型とメソポタミア神話

メソポタミア神話の基本を知る(3)大洪水神話のルーツ

世界の神話には大洪水について語られているものが少なくない。現在、もっとも有名なのは『旧約聖書』に出てくる「ノアの箱舟」だろう。だが、世界中の大洪水神話のルーツは、実はメソポタミア神話にあるという。メソポタミア神...
収録日:2022/04/12
追加日:2023/06/28
鎌田東二
京都大学名誉教授

「ネット集合知」に対する性善説を覆したQアノン的現実

ChatGPT~AIと人間の未来(6)「ネット集合知」の理想と現実

インターネットの創成期は、性善説的な「ネット集合知」に対する楽観主義に満ちていた。「皆で意見をあわせていくと、かなり正確な答えが出てくる」という理論もあり、インターネットの集合知が社会を良くしていくと考えられた...
収録日:2023/03/15
追加日:2023/06/22
西垣通
東京大学名誉教授

ギルガメッシュ叙事詩が描く「森の神」の殺害と死後の世界

メソポタミア神話の基本を知る(2)ギルガメッシュと「イナンナの冥界下り」

メソポタミア神話というと、『ギルガメッシュ叙事詩』という言葉をよく耳にする。この物語には、英雄王ギルガメッシュが森の神フンババを打ち倒す物語が描かれている。これはまさに、人間の力で自然を征服し、都市文明をつくり...
収録日:2022/04/12
追加日:2023/06/21
鎌田東二
京都大学名誉教授

徳川家康ではなく織田信長…司馬文学が描く「別の可能性」

司馬遼太郎のビジョン~日本の姿とは?(5)移動と破壊と自由の実現

『ペルシャの幻術師』に始まった司馬文学は、『草原の記』で終わる。大陸ロマンを奉じた司馬遼太郎にとって、馬賊への憧れから転じた「移動と破壊と自由の実現」という夢を日本の歴史小説で仮託させたのが「英雄が自由な創意で...
収録日:2023/03/16
追加日:2023/06/18
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

メソポタミア神話は、ギリシア神話はじめ世界の神話の原点

メソポタミア神話の基本を知る(1)メソポタミア神話の神々と人間との関係

このシリーズでは、「世界の神話の源」ともいわれるメソポタミア神話の基本を理解していく。これまでの鎌田東二先生のシリーズでも、「宇宙・世界・人間の起源、そして文化の起源、さらには死後の世界」などについての考え方か...
収録日:2022/04/12
追加日:2023/06/14
鎌田東二
京都大学名誉教授

納豆1パックでご飯を3膳…一汁一菜とお酒の極意&愉しみ

和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(6)小泉流「一汁一菜」決定版

質疑応答の2話目では、「発酵食品やお酒の菌体は腸まで届いているのか」「和食の調理法として、最も健康にいいものは何か」に続いて、「小泉流『一汁一菜』決定版は?」という質問が飛び出した。味噌汁とご飯で「一汁」。小泉氏...
収録日:2023/01/24
追加日:2023/05/13
小泉武夫
農学博士

ザマの戦いに勝利――スキピオの戦略的発想の転換に学ぶ

世界史から見たウクライナ戦争と台湾危機(3)持久戦から決戦へ――戦略的発想の転換

現在も続くウクライナ戦争は、このまま持久戦が続けば互いに消耗し、どちらが勝とうとも損失の大きい「ピュロスの勝利」になってしまう。そこで重要になるのは、紛争解決に向けて両者が歩み寄るタイミングだが、それはいつ、ど...
収録日:2023/02/28
追加日:2023/04/12
山内昌之
東京大学名誉教授

日本的+中国的…両面あわせ持つ歌集が『万葉集』

万葉集の秘密~日本文化と中国文化(2)『万葉集』という歌集のあり方

日本の古代文化である『万葉集』にはいろいろな漢語、漢詩が登場する。大伴旅人の「酒をほめる歌」や山上憶良の長文などがそうだが、これは『万葉集』の中に中国文化が色濃くあるということを示している。しかし、それだけでは...
収録日:2022/09/13
追加日:2023/03/21
上野誠
國學院大學文学部日本文学科 教授(特別専任)

太陽の比喩、線分の比喩、洞窟の比喩…「善のイデア」とは

プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(12)善のイデア、洞窟の比喩

哲学者=統治者が学ぶべき最大のものは「善のイデア」である。そこに向かうためにプラトンが駆使するのは「太陽の比喩」「線分の比喩」「洞窟の比喩」の3つだ。中でも有名な「洞窟の比喩」は、私たち人間の本性と、そこから脱出...
収録日:2022/09/27
追加日:2023/03/03
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

「教養の学び方」講座を一挙集約…知の巨人たちに学ぶ喜び

テンミニッツTV講師陣が語る、教養・リベラルアーツの学び方

テンミニッツTVでは、「教養」「リベラルアーツ」の本質とは何か、そしてどう学べば良いのかについて、多くの先生方に講義していただいています。今回、代表的な講座の一部分をピックアップして、一挙に紹介いたします。先生方...
収録日:
追加日:2023/02/23
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア

理性・気概・欲望…ポリスとの類比でわかる「魂の三部分説」

プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(9)魂の三部分説

国家論を議論しているようにみえる『ポリテイア』だが、本当のテーマは「魂(プシューケー)」ではないか。ポリスにおける正義・不正を見ることで、類比的に、人の魂を考察できるからだ。ポリスの階層(守護者・軍人・生産者)...
収録日:2022/09/27
追加日:2023/02/10
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

厭離穢土欣求浄土――徳川家康の旗印に刻まれた宿題

家康の人間成長~戦略性をいかに培ったか(5)ブレーン集団と死生観

徳川家康が戦国最後の覇者となったのは、またどんなことからも吸収し、誰からでも学ぶ姿勢が大きかったからかもしれない。家康の周囲には常にブレーン集団が存在し、知恵を寄せ合った。家康の死生観は「名を惜しむ」という当時...
収録日:2022/10/03
追加日:2023/01/29
小和田哲男
静岡大学名誉教授

元外交官だからわかる、世界を知るうえで大事な「謙虚さ」

戦争と平和の国際政治(4)情報の選択と教育の重要性

混沌とした国際情勢をどのように読み解き、考えていけばいいのだろうか。鍵となるのは情報の選択である。インターネットなどであらゆる情報が飛び交う中、適切な情報を選び取るために何が大事なのかを説く。講義後半では講演後...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/26
小原雅博
東京大学名誉教授

「権ある者は禄少なく」とは?徳川幕府260年の安泰の秘訣

家康の人間成長~戦略性をいかに培ったか(4)領地経営と幕藩体制の仕組み

徳川家康はライバルともいえる戦国武将たちから多くのことを学んでいる。武田や北条からは河川対策や鉱山経営、街道整備や伝馬制度など、先進的な領国統治の方法を学んだ。さらに関ヶ原の戦いで得た多くの領土を分配する際に、...
収録日:2022/10/03
追加日:2023/01/22
小和田哲男
静岡大学名誉教授

日本の小学校で「音楽、体育」を学ぶのもプラトンの影響?

プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(7)2つの教育論〈上〉初等教育

国家の守護者や軍人を育てるために必要なのが教育であることから、言論によるポリス建設は途中から教育論となってくる。そこで彼らに必要だとして語られている教育論は、初等教育と高等教育の2段階で、初等教育は学芸と体育の二...
収録日:2022/07/08
追加日:2022/12/29
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

ユダヤ教の神話…天地創造、モーセの十戒、死後の世界

ユダヤ神話の基本を知る

ユダヤ神話はどのような構造と内容になっているのだろうか。世界の始まりと人類の始まり、そして文化の始まりのストーリーや死後の世界についてなど、ユダヤ神話に描かれた「この世界の成り立ち」に迫る。 ※インタビュアー:川...
収録日:2022/01/20
追加日:2022/12/25
鎌田東二
京都大学名誉教授

現実を律する者が一番偉い――徳川家康が重んじた儒教思想

徳川家康の果断と深謀~その指導者論・組織論(4)家康と儒教

それまで日本は仏教を重んじてきたが、徳川家康は儒教に重きを置いた。それは儒教が徹底したリアリズムであり、現実世界を治めるものがもっとも偉いのだとしたからである。そしてそれに加えて家康が取り入れたのが「東照大権現...
収録日:2022/09/14
追加日:2022/12/20
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

ギュゲスの指輪…悪事がバレないとき人は正義でいられるか

プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(5)「正義とは何か」の問い

「正義とは何か」をめぐる第1巻の問答は序曲であった。第2巻以降、プラトンの兄たちによってソクラテスの正義論はさらに追究を深めていく。その中では「善きもの」の3分類、社会契約論の否定、「ギュゲスの指輪」という思考実験...
収録日:2022/07/08
追加日:2022/12/15
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

なぜ日本人は「霊性文明」を引っ張ることができるのか

『ベラスケスのキリスト』を読み解く(13)日本と霊性文明

「霊性文明を引っ張れるのは日本だけ」とマルローは述べている。かつて霊性文明に限り無く近づいた歴史を日本が持っていたからである。かつての日本では、師弟関係においても、ほとんどしゃべらなかったといわれる。なるほど、...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/12/02
執行草舟
実業家

日本経済復活へ、困難克服のために学ぶべき3つの成功事例

日本を復活させる国家戦略(3)海外と戦後日本に見る逆転のヒント

40年近く下降線をたどった日本経済。再び上昇に向かうためにはどうすればいいのか。シリコンバレー、中国など他国の成長著しいその動向と、戦後復興時の日本の戦略を参照し、復活への一手を構想する。(全4話中第3話)
収録日:2022/07/07
追加日:2022/11/03
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

80歳まで現役へ、磨くべき「5つの変身資産」とは何か

人生100年時代の「ライフシフト概論」(8)変身資産を磨く

今後80歳まで自分のありたい姿を描き、それに向けて「変身資産」を磨く。そのために必要な要素として「マインド」「知恵」「仲間」「評判」「健康」の5つを挙げることができる。ではこれらはそれぞれなぜ重要で、どのようにすれ...
収録日:2022/06/15
追加日:2022/10/29
徳岡晃一郎
株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO

“捨てる”に活路、ニッコーのサーキュラーエコノミー

武器としての「カーボンニュートラル経営」(2)ニッコーのサーキュラーエコノミー

世界的に脱炭素社会の実現に向けた取り組みが進む中、大きく出遅れている日本だが、画期的なアプローチをしている企業がある。その一つとして、まず石川県の会社「ニッコー」によるサーキュラーエコノミーの取り組みを紹介する...
収録日:2022/07/12
追加日:2022/10/17
夫馬賢治
株式会社ニューラル代表取締役CEO

50代から始まる第二ラウンドのための「青銀共創」とは

人生100年時代の「ライフシフト概論」(5)キャリア自律〈下〉

「SECIキャリアモデル」は自分のキャリアの見通しを作る意味で役立つ。とりわけこのモデルを覚えるのが一番いいのは20代の人だ。それは将来の意味づけができるからだ。一方、人生100年時代ということで、50代から始まる第二ラウ...
収録日:2022/06/15
追加日:2022/10/08
徳岡晃一郎
株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO

「新しい資本主義」の重点投資分野は実現可能な国家戦略か

岸田内閣「新しい資本主義」を徹底検証(3)総花的な成長戦略と重点投資分野

2022年に入り、岸田内閣は、資産所得倍増プラン、科学技術の戦略的支援、スタートアップ企業の育成計画など、さまざまな成長戦略を掲げてきた。一見すると有意義なプランが並んでいるようにも見えるが、果たして重点ポイントは...
収録日:2022/07/07
追加日:2022/10/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

自分の幸せと業績向上の好循環を生むフローチャート

キリンでつかんだ「幸せになる」仕事術(8)成功のプロセス

キリンの実例をもとに作成したのが「自分の幸せと業績向上の好循環を生むフローチャート」である。高知支店でまったく売れない状況に置かれたなかで、会社の存在意義について「自己との対話」を重ねた結果、「会社の使命を果た...
収録日:2022/03/30
追加日:2022/10/03
田村潤
元キリンビール株式会社代表取締役副社長

キャリア自律のための「SECIモデル」とは何か

人生100年時代の「ライフシフト概論」(4)キャリア自律〈上〉

キャリア自律はライフシフトの重要なカギである。会社のために働く時代から、自分を中心に考える「終身知創」時代への転換が重要になっている現在、そのキャリアをSECIモデルに当てはめることで、われわれは長年築いてきたノウ...
収録日:2022/06/15
追加日:2022/10/01
徳岡晃一郎
株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO

経済論理を無視…岸田内閣の分配政策を検証する

岸田内閣「新しい資本主義」を徹底検証(2)分配政策の具体像

「分配」を大きな政策課題として掲げる岸田内閣の「新しい資本主義」。具体的にどのような分配政策を考え、実行しているのか。これまでの施策の課題を検証し、行うべき施策を議論する。(全4話中第2話)
収録日:2022/07/07
追加日:2022/09/29
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「理念」は言葉ではない、「挑戦」をしつづけることである

キリンでつかんだ「幸せになる」仕事術(6)幸せと業績の一体化とは

使命を果たすために大事なのは、行動である。行動しているうちに何かが潜在意識にたまり、やがて顕在化して、よい結果をもたらす。行動に至るパターンはさまざまだが、最大の動機は「幸せになりたい」だった。名古屋では使命を...
収録日:2022/03/30
追加日:2022/09/19
田村潤
元キリンビール株式会社代表取締役副社長

「無理難題物語」としての神話、解決する鍵は2つ

ギリシア神話の基本を知る(5)無理難題物語としての神話

世界の神話にはさまざまな「無理難題物語」が登場する。その典型はギリシア神話の苦難の道を歩む「ヘラクレスの選択」で、日本ではオオクニヌシ神話である。なぜ神話には無理難題物語が数多くあるのか。そしてそれが私たちに伝...
収録日:2022/03/29
追加日:2022/09/15
鎌田東二
京都大学名誉教授

プロメテウスの物語で重要な「火」と日本神話との違い

ギリシア神話の基本を知る(3)人間の創造をめぐる物語

ギリシア神話において人間の創造をめぐる物語の中で、今回注目するのはプロメテウスという神が粘土から人間を創ったという物語である。プロメテウスとはいったいどのような神なのか。また、人間をいかに創造していったのか。日...
収録日:2022/03/29
追加日:2022/09/01
鎌田東二
京都大学名誉教授

森林が豊富な国土、世界最高齢…日本の可能性はそこにある

これからの日本をどうすべきか(3)産業構造の変化と日本の可能性

国際的ビジネスが今、ESGの方向に進んでいるが、遅れて動き出すと先にルールを作られてしまうので損をすることになる。そこで日本の可能性を考えると、国土的に豊富な森林の活用や、世界的高齢国ならではの高齢人材の活用などが...
収録日:2022/05/16
追加日:2022/08/24

「お客様のため」に心が向かうとイノベーションも起きる

キリンでつかんだ「幸せになる」仕事術(2)どうすれば好循環が生まれるか

「自分は自分、人は人」というエゴイズムから、どうすれば脱却できて、好循環に持っていけるのか。田村潤氏は、「自分の利益を超える『1つ上の概念』に向かうことが大切だ」と説く。それこそ、企業の「使命」なのである。なにし...
収録日:2022/03/30
追加日:2022/08/22
田村潤
元キリンビール株式会社代表取締役副社長

二重外交のリスク、やってはいけない「米中両方にいい顔」

グローバリズムの“終わりの始まり”(4)日本がやってはいけないこと

世界がグローバリゼーションの終わりへと進んでいる中、非常に重要となってくるのは価値観である。では今後、「新しい価値観」の世界を築くため、日本はどのような役割を果たせばいいのだろうか。ロシアや中国が今後どうなるか...
収録日:2022/05/30
追加日:2022/08/05
中西輝政
京都大学名誉教授

「魂をぶっ潰してやる」…流行りに乗って誇りを壊した人々

作用と反作用について…人間と戦争(6)嫉妬心から出る正義感

国家の存続のためには、自分の頭で考える人が「塊」として存在していることが大切である。そのような人間が1人だと「変人」扱いされてしまうが、10人いれば「変人」とはいえなくなる。だが、日本人は戦後、そのような「自分の頭...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/08/05
執行草舟
実業家

新しい脱グローバル化の時代へ、鍵は「知恵の賢明な外交」

グローバリズムの“終わりの始まり”(3)アメリカと中国の覇権競争の帰趨は決した

現在このタイミングでウクライナの戦争が起こったことが、グローバリズムの転換点として非常に重要な意味を持つ。21世紀の米中覇権競争を経て、世界の構図はどのように移り変わっていくのだろうか。そして、日本がなすべきこと...
収録日:2022/05/30
追加日:2022/07/29
中西輝政
京都大学名誉教授

なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る

チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由

「心理的安全性」は近年もっとも注目されるビジネスバズワードの一つともいわれている。その背景には、コロナ禍におけるリモートワークの増大、社会全体が未来予測の難しい「VUCAの時代」に入ったことがある。職場環境が多様に...
収録日:2022/04/26
追加日:2022/07/23
青島未佳
一般社団法人チーム力開発研究所 理事

ローマ大火の謎…タキトゥスの写本に残された修正の痕跡

江戸とローマ~図書館と貸本屋(4)江戸の貸本屋・ローマの図書館

江戸期には貸本屋が庶民の読書の中枢を担ったが、和紙より取扱いが困難な羊皮紙製の写本で残したのはローマの図書館だった。その後、時代は下るがヨーロッパの写本には修正やいたずら書きが散見され、しかも史料として現存する...
収録日:2021/06/16
追加日:2022/07/17
本村凌二
東京大学名誉教授

松下電器の製品には「人間の心」が入っていた

自信について(10)人助けが商売の儲けにつながる

現在、ビジネスで大きな儲けを出した創業者たちが、何十億円もかけて宇宙旅行に行っている。これは明治の成功者とは大違いだ。なにしろ明治の成功者たちは、美術事業など日本の役に立つお金の使い方をしていた。財産を使うのも...
収録日:2022/01/25
追加日:2022/05/27
対談 | 執行草舟田村潤

開けてはならぬ玉手箱をなぜ渡したか?浦島伝説の不思議

古事記・日本書紀と世界神話の類似(8)浦島伝説と死生観の関係

日本に古くから伝わる浦島伝説。しかし、そこにはとても不思議な点がある。なぜ「開けるな」という玉手箱をわざわざ渡すのか。それは、不老不死や長寿といった人間の死生観と関係があるのではないだろうか。この伝説から発せら...
収録日:2021/09/29
追加日:2022/05/08
鎌田東二
京都大学名誉教授

脱炭素は可能か?気候変動問題の現状と日本の問題点

COP26と気候変動問題の行方~世界の取り組みと日本の課題

気候変動問題が深刻化する中、世界で足並みを揃えた取り組みが求められている。2021年に開催されたCOP26では、2030年に向けた各国の数値目標とそれに向けた具体的な計画が発表された。日本は、環境問題に対する意識の遅れがたび...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/05/03
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

今、日本に最も必要なのは戦争をさせないための準備と知恵

「激動と激変の時代」の日本復活戦略(3)米中対立下の国際戦略

米中は事実上の戦争状態にあり、台湾有事になれば日本が巻き込まれる可能性は大いにある。そうなると当然、日本全土が危機的状況に陥るだろう。そうした緊張状況の中、日本は今後どのように動くべきなのか。ここで必要となるの...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/04/26
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

令和の所得倍増は実現するか?日本の復活戦略を考える

「激動と激変の時代」の日本復活戦略(2)岸田政権の政策と戦略の重要性

池田勇人によってつくられた宏池会を引き継ぐ岸田文雄総理は、「令和の所得倍増」や「デジタル田園都市構想」など、まさに先人を意識した政策を次々と打ち出している。しかし、それらを実現していく上では、世界のさまざまな事...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/04/19
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

なぜバブルが起こるのか…行動経済学で読む市場の二面性

ビジネス・エコノミクス(5)行動経済学の活用<後編>

行動経済学の知見を踏まえると、株式市場の理解も深めることができる。人間は必ずしも合理的ではないため、株式市場も効率的に動いているわけではない。合理的でない人間の「癖」を見抜くことで、マーケティングへの応用が可能...
収録日:2021/12/09
追加日:2022/03/17
伊藤元重
東京大学名誉教授

源実朝の悲劇で誕生した尼将軍と東国武士による幕府政権

鎌倉殿と北条氏(7)源実朝から北条政子・義時の時代へ

3代将軍・源実朝は『金塊和歌集』を編んだ天才歌人として名高いなど文化的イメージが強いだけに「北条氏の傀儡だろう」という説が唱えられたが、事実はそうではなかった。実朝は「将軍親裁」を実行し、それを支えたのが執権・北...
収録日:2021/11/08
追加日:2022/02/20
坂井孝一
創価大学文学部教授

西洋文学の最高傑作ソフォクレス『オイディプス王』の魅力

ギリシア悲劇への誘い(4)『オイディプス王』を読む

今なお西洋文学の最高傑作と名高いソフォクレスの『オイディプス王』。古くから伝わるオイディプス伝説をもとに時代的側面を反映させながら、主人公のオイディプスが否応なく巻き込まれる運命と、それに対峙する人間の苦悩を描...
収録日:2021/03/30
追加日:2022/02/15
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

課題がデータで「見える化」できる時代…企業のあり方は?

「新しい資本主義」の本質と課題(4)社会課題の変化と「見える化」

以前は消費者の望む課題解決が、そのまま企業の課題解決でもあった。しかし、現在は消費者の課題が企業の課題に直結しなくなっている。そのような社会課題の変化が起きている時代において、企業はどのようにして自社の評価を得...
収録日:2021/11/22
追加日:2022/02/03
柳川範之
東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授

所得の二極化――話題となったピケティの議論の裏側に迫る

「新しい資本主義」の本質と課題(2)「所得の二極化」と技術革新

今現実に起きつつあるのが「所得の二極化」だ。かつて日本の高度成長期は分厚い中間層に支えられていたと言われたが、その中間層が今、低所得化してきており、一方で高所得者はますます高所得となっている。この背景として社会...
収録日:2021/11/22
追加日:2022/01/20
柳川範之
東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授

ワハン回廊を介して中国と接するアフガンの地政学的重要性

不安定化したアフガン、ウイグル、中国(2)アフガニスタンの地政学的特徴

南アジアと中央アジアの交差点に位置するアフガニスタンは、その地政学的特徴から、歴史的に長らく注目を集めてきた。東西の交通路として豊かな文明を築く一方で、戦略的要衝として、イギリス・ロシアの勢力争いに巻き込まれ、...
収録日:2021/11/12
追加日:2021/12/25
山内昌之
東京大学名誉教授

なぜ論語の中の「道」は世界的に役立つ普遍的概念なのか

デジタル全体主義を哲学的に考える(6)概念の普遍化に必要なこと

人びとの豊かな生を守るための概念として、平和、自由、平等、そして人権が挙げられる。これらの概念は普遍的価値として認識されているが、それぞれの国には異なる文化的・社会的な背景がある中で、ある概念が普遍的価値になる...
収録日:2021/05/27
追加日:2021/12/10
中島隆博
東京大学東洋文化研究所長・教授

50代からの「人脈の棚卸し」、会社を離れても付き合いたいか

会社人生「50代の壁」(5)個人として社会とつながるために

50代からの人生をいかに充足させるか。そのために、50代は会社人生で培ったノウハウや人脈をあらためて見直す時期に来ているといえるだろう。さらに、これまで会社を通じて社会とつながっていた人は、個人として社会とつながる...
収録日:2021/08/31
追加日:2021/12/07
江上剛
作家

イノベーションの中心地シリコンバレーはどんな場所なのか

シリコンバレー物語~IT巨人の実像と今後(3)シリコンバレーの旅

シリコンバレーの現状を知るには、実見するのが最適だろう。島田晴雄氏が2019年10月に訪れたグーグルキャンパス、パルク、そして住宅街の様子を紹介いただく。若きIT長者たちがつくった最新・最適化された勤務の環境、アップル...
収録日:2021/07/08
追加日:2021/12/05
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

格差や貧困の問題を解決するための鍵は反資本主義的なもの

デジタル全体主義を哲学的に考える(4)資本主義のあり方を問い直す

資本主義の波に溺れないためにはどうすればいいか。いったんその流れを切断しなければ、資本主義のあり方自体、見えてこないだろう。資本主義が差異を利用するシステムであることは変わらない。しかし、そのシステムにドライブ...
収録日:2021/05/28
追加日:2021/11/26
中島隆博
東京大学東洋文化研究所長・教授

『わらしべ長者』が伝える「ものの交換」の大事な意味

ソフトな歴史学のすすめ(5)目に見えないものに価値がある

『わらしべ長者』の物語が伝えているように、人間は「ものの交換」によってネットワークを形成し、ものの価値はそのネットワークの中で決まってきたということだ。そうした歴史を考えると、現在の歴史学は従来のもの(ハード)...
収録日:2021/06/04
追加日:2021/11/08
上野誠
國學院大學文学部日本文学科 教授(特別専任)

歌の始まりも言葉の交換から――互酬性と信頼のネットワーク

ソフトな歴史学のすすめ(4)交換によるネットワークの構築

人間にはそもそも互酬性があり、それがネットワークの構築、信頼の形成に大きく影響している。『古事記』によると歌は言葉の交換から始まっており、そこからもうかがえることである。今回は祖母のエピソードを中心に、交換によ...
収録日:2021/06/04
追加日:2021/11/01
上野誠
國學院大學文学部日本文学科 教授(特別専任)

日本人を日本人たらしめた災難教育とは何か

神話の「世界観」~日本と世界(7)神代から続く日本人の「災難教育」

日本人は神代の時代からずっと災難教育をやってきた、と寺田寅彦は指摘した。自然災害の多い日本には四季の循環がある。そこに「揺るがない巡りがある」というムスヒの生命力に対する絶対的な信頼が生まれてくるのではないか。...
収録日:2020/12/07
追加日:2021/10/31
鎌田東二
京都大学名誉教授

グローバル・ヒストリーの中で日本の歴史を俯瞰する意味

ソフトな歴史学のすすめ(1)グローバル・ヒストリーと民俗学

近年『サピエンス全史』が世界で大ヒットしたように、広く大きな視点で人類史を俯瞰するグローバル・ヒストリー関連の書籍が注目を集めている。その理由として、「人間はどのようにネットワークを形成していったのか」というこ...
収録日:2021/06/04
追加日:2021/10/11
上野誠
國學院大學文学部日本文学科 教授(特別専任)

不老不死と黄金のリンゴ…神話が教える世界と日本の違い

神話の「世界観」~日本と世界(4)不老不死と「黄金のリンゴ」

北欧神話と日本神話の決定的な違いは終末論の有無であり、そこから死の問題へとつながっていく。不老不死は人間の探求する一つの究極の理想ともいえるが、それと関連する神話として「黄金のリンゴ」という物語がある。それはど...
収録日:2020/12/07
追加日:2021/10/10
鎌田東二
京都大学名誉教授

困難なときにこそ立ち返るべき聖徳太子の理想と古典の知恵

「万葉集」の聖徳太子――語りかける人(6)古典に蓄積された知

聖徳太子への憧れは政治にも生かされたが、旅などを通じてその徳に触れ、自分を磨くチャンスも与えてくれる。このような「古典」を知っておくことは、人生を生きていく上で大きな力となる。日本社会全体が困難に当たっている現...
収録日:2021/06/04
追加日:2021/08/20
上野誠
國學院大學文学部日本文学科 教授(特別専任)

人生の知恵が湧くのは「体当たりして失敗した体験」から

「葉隠武士道」を生きる(7)「真心」以外は通らない

人間関係を良くするために、「スキル」が書かれた本を学ぶ人がいる。もちろん、学ぶことは構わない。だが、結局は「真心」でぶつかるしかない。人間関係を「スキル」でやろうと思う心がけがダメなのだ。「スキル」を学んでどう...
収録日:2021/04/08
追加日:2021/08/20
執行草舟
実業家

資金調達と開発のバランス…ベンチャー企業のメリットとは

「研究開発型ベンチャー」成功の条件(1)なぜベンチャーか?

ベンチャー企業の活躍が目覚ましい。世界的猛威をふるう新型コロナウイルスのワクチンの中にはベンチャー企業によって開発されたものもある。ナノテクノロジーという最先端科学技術による創薬、その実用化のプロセスの中で、ベ...
収録日:2021/05/12
追加日:2021/08/14
片岡一則
ナノ医療イノベーションセンター センター長

シェア軽視の高付加価値経営や不利益部門の撤退がダメな理由

営業から考える企業戦略(5)切り捨てる経営の大失敗

日本企業の弱体化の原因はどこにあるのか。たとえば一時、「これから日本は低価格帯の商品は途上国に任せて、高付加価値経営を目指すべきだ」という議論が流行った。あるいは、「不採算部門は切り捨てるべきだ」という議論も盛...
収録日:2020/09/25
追加日:2021/08/09
田村潤
元キリンビール株式会社代表取締役副社長

武士とは何か、『葉隠』『忠臣蔵』に込められた「覚悟」

徳川将軍と江戸幕府の軌跡~吉宗編(5)天下泰平と「武士の忠義」

8代将軍・徳川吉宗の時代、「法の支配」が行き届いていた天下泰平の世の中であった一方で、赤穂浪士の仇討ちに代表される「武士の忠義」も存在していた。武士とはいったい何か。どのように「法の支配」と折り合いをつけていたの...
収録日:2020/01/07
追加日:2021/08/07

水はナノの世界から理解していかなければいけない命題

教養としてのナノテクノロジー(2)科学における教養とは何か<中編>

無限の可能性を秘めたナノテクノロジーは、学問体系をも再構成するほどの力を持っている。なぜなら、そこでは特定の分野を超えて物事を考えていくことが求められるからだ。その好例になるのが、「水」である。われわれにとって...
収録日:2021/03/29
追加日:2021/07/29

ブランド力を高めるために「自社の強み」を徹底的に聞け

営業から考える企業戦略(1)成功するブランド戦略とは?

キリンビールで副社長兼営業本部長として指揮を執り、2009年にシェアの首位奪回を成し遂げた田村潤氏に、営業の立場から経営戦略をいかに考えるべきかを聞く。第1話はブランド戦略の極意についてである。キリンビールは「大ブラ...
収録日:2020/09/25
追加日:2021/07/12
田村潤
元キリンビール株式会社代表取締役副社長

『LIFESPAN 老いなき世界』が突き付けた永遠の命の意味

老いなき世界が告げるもの~永遠の命は本当に必要なのか~

人新世によって人間活動に警鐘が鳴らされる時代にあって、人間の老化を治療しようという書籍が出版された。デビッド・シンクレアとマシュー・D・ラプラントの共著による『LIFESPAN 老いなき世界』である。生きものが老化して死...
収録日:2021/04/19
追加日:2021/07/11
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

徳川吉宗は庶民感覚を持ち合わせた特異な将軍だった

徳川将軍と江戸幕府の軌跡~吉宗編(1)庶民感覚と自己管理

なぜ江戸時代は約270年もの間続いたのか。それは「江戸時代が庶民たちにとって幸せなものだったからだ」と山内昌之氏は言う。そして8代将軍・徳川吉宗の時代に焦点を当てると、吉宗が将軍としてとても特異な人物であったことが...
収録日:2020/01/07
追加日:2021/07/10

リベラルアーツを武器として、いかに知識を知恵に変えるか

米国史から日本が学ぶべきもの(5)人間力と知恵

大国アメリカを本当に理解するためには、アメリカの持つ多様な側面に目を向けなければいけない。そこでポイントになるのは人脈の構築であり、そのために重要なのは人間力と知恵である。アクセサリーとしての学問ではいけない。...
収録日:2021/05/21
追加日:2021/07/03
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事

アメリカの「もう一つの顔」はハートランドにある

米国史から日本が学ぶべきもの(4)アメリカの「もう一つの顔」

第一次世界大戦後、ウィルソンに代わって政権を担ったのは共和党のウォレン・ハーディングであった。「常態への復帰」を掲げて、民主党のコックスに大差をつけて当選した彼の政策には、トランプ政権との類似性が多く見られる。...
収録日:2021/05/21
追加日:2021/07/03
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事

博物館や回想録を通じて、日本も戦争当時の教訓を思い出す必要がある

戦時徴用船の悲劇と大洋丸捜索(6)アメリカの潜水艦

日本の船が戦った当時のアメリカの潜水艦に目を移すと、多くの船が沈没していることがわかる。当時の米海軍の名将・ニミッツの生家近くには、太平洋戦争を記念する博物館がある。ニミッツの回想録は、モノを作ることは得意だが...
収録日:2020/02/28
追加日:2021/06/12
浦環
東京大学名誉教授

将棋と本は似ている。定跡を超えたプロの話が参考になる

今こそ問うべき「人間にとっての教養」(6)答えのない問題にどう立ち向かうか

問題には、あらかじめ答えのあるものと、はっきりとした答えのないものがある。答えがある問題は、答えにたどり着く方法を教えてくれる指導者につけばいい。では、答えのない問題にはどう対処すればいいのだろうか。将棋を例に...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/06/03
橋爪大三郎
社会学者

ストレッチが過ぎてはいけないが、「1つ上の目標」を持て

ゴーン改革の反省とグローバル経営の教訓(4)目標設定の妙味

改革の方向はシンプルであったが、それを回すためには優秀なリーダーが必要不可欠であった。とくに、「従来のパターンで達成できなかった目標レベルをどう設定するか」は非常に難しい問題である。さらにいえば、目標設定次第で...
収録日:2020/11/10
追加日:2021/05/24
西川廣人
株式会社西川事務所代表

教養とは何か…定義は「人間が考えてきたことの全て」

今こそ問うべき「人間にとっての教養」(2)教養の定義と準備の必要性

教養を得るためには本を読むことが重要だが、そもそも教養とは何だろうか。教養とは「人間が考えてきたことの全て」である。過去に生じた問題とその解決手段を学ぶことで、人は自分の制約を超えることができる。意図していなか...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/05/06
橋爪大三郎
社会学者

戦国に学ぶ組織存続の分かれ目は「異見」を聞けるかどうか

豊臣政権に学ぶ「リーダーと補佐役」の関係(5)リーダーの役割

リーダーは組織を牽引するだけが仕事ではない。部下の「異見」を聞く耳を持つこと、自由にものを言える空気をつくること、結束して事に当たることなど、リーダーの力量にかかってくるところは多い。簡単ではないが、戦国の歴史...
収録日:2020/11/10
追加日:2021/05/02
小和田哲男
静岡大学名誉教授

豊臣秀吉と徳川家康の差から学ぶ補佐役育成の重要性

豊臣政権に学ぶ「リーダーと補佐役」の関係(4)豊臣秀吉と徳川家康の差

豊臣秀長の死で、組織に不可欠な補佐役を失った豊臣政権は暗転する。組織を牽引するリーダーの出来もさることながら、補佐役として機能する人物を育てなかったことが禍根である。同様の問題は今川義元など他の戦国武将にも共通...
収録日:2020/11/10
追加日:2021/04/25
小和田哲男
静岡大学名誉教授

「平等」を基調にした社会主義・共産主義の失敗に学ぶ

独裁の世界史~ファシズム編(7)独裁の意味を問い直す

現代社会が直面する難問の多くは国境を越えたグローバルなものである。一国では対処できない問題にどう立ち向かうかということは、これまで考えてきた「独裁」とも密接に関わってくる。未来に向かうには、やはり過去を見つめる...
収録日:2020/01/30
追加日:2021/04/21
本村凌二
東京大学名誉教授

蒋介石のエピソードが伝える「人間・渋沢栄一」の魅力

曾孫が語る渋沢栄一の真実(7)「人間として」生きている人

孫文だけでなく、当時イメージの良くなかった袁世凱とも交流を深めた渋沢栄一。そこには、「人間としてつながることを大事にした」栄一の思いが込められていた。彼は91歳で亡くなるのだが、もし混沌とした現代の世界にいたら、...
収録日:2020/10/14
追加日:2021/03/15
渋沢雅英
渋沢栄一曾孫

「ノウハウ」では勝てない。大切なのは「スタイル」である

営業の勝敗、キリンの教訓(7)「内在的な論理」に応える

「キリンの理念の実現」に向けて、組織を動かす中で、どうしようもない事態に陥ることがある。たとえば、キリンビール本社から「お金を使ってはいけない」と指示がきたことがあったが、資金がないなかで四国支店は、その他の支...
収録日:2020/09/25
追加日:2021/03/15
田村潤
元キリンビール株式会社代表取締役副社長

やられたら「倍返し」。一斉に攻めて、攻め切ってしまう

営業の勝敗、キリンの教訓(6)ライバルに圧勝した背景とは

「理念の実現」へと動きだし、キリンビールの巻き返しが始まった。そうすると、当然のようにライバル会社が対抗してくる。それには、どのように立ち向かったのだろうか。キリンビールがライバル会社をもろともせずにシェアを拡...
収録日:2020/09/25
追加日:2021/03/08
田村潤
元キリンビール株式会社代表取締役副社長

どんどん知恵が出て、百戦百勝になるとっておきの方法

営業の勝敗、キリンの教訓(4)お客様本位で行動する

キリンビールの売り上げを伸ばすために、現場で試行錯誤を繰り返し、ようやくたどり着いた自分たちが目指すべき理念の実現。しかし、それを社員たちに話すも、当初は理解されなかったという。田村潤氏はどのようにして社員全体...
収録日:2020/09/25
追加日:2021/02/22
田村潤
元キリンビール株式会社代表取締役副社長

ロシア革命を共和政的に行うことは可能だったのか

独裁の世界史~ソ連編(2)レーニンのリーダーシップ

革命は社会正義実現のために行われるが、その達成には幾多の困難が伴う。ロシア革命の場合は、「世界同時革命か、一国社会主義か」が岐路となったが、そうした中、レーニンはリーダーとしてあり方をどう考えていたのか。また、...
収録日:2020/01/30
追加日:2021/02/19
本村凌二
東京大学名誉教授