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「工場」の検索結果

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驚愕的インフレを克服したブラジルの奇跡と強さの秘密

グローバル・サウスは世界をどう変えるか(5)多民族国家ブラジルの強さ

グローバル・サウスで注目される6カ国の最後はブラジルである。南米最大の多民族国家として、文化やスポーツなどさまざまな面で注目を集めており、世界の中でもその開放的な国民性には関心が高い。しかし、政治では腐敗やスキャ...
収録日:2024/02/14
追加日:2024/05/01
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

カーボンニュートラル社会に必要な「発想の逆転」とは

日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(2)電力の需給バランス

これからの社会では、電力化の進展によるモビリティやロボットの「カンブリア爆発」によって、電力の消費量も増えていくことも予想される。そのような社会を支える電力をいかにサステナブルに供給するかが重要な課題となるが、...
収録日:2024/02/07
追加日:2024/04/20
岡本浩
東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長執行役員最高技術責任者

ロボットの「カンブリア爆発」時代へ電動化がもたらすもの

日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(1)電動化で起こる「カンブリア爆発」

「カーボンニュートラル」に代表されるように、持続可能なエネルギー活用を目指す動きは世界的に加速している。特に東日本大震災以降、日本でもエネルギー問題は課題となっている。では日本は、どのようなエネルギー戦略を構築...
収録日:2024/02/07
追加日:2024/04/13
岡本浩
東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長執行役員最高技術責任者

『戦略子育て』に学ぶこれからの世界で大切な「3つの力」

楽しく未来を生き抜く「戦略子育て」を学ぶ(1)「3つの力」の伸ばし方(前編)

子育てにおいて、子どものどんな力を伸ばすことを親は意識すればいいのか。三谷宏治氏によれば、発想力、決める力、生きる力の「3つの力」が重要だという。それらの力を育てるには、子どもが失敗をしたときの親の接し方が大事に...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/02/21
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授

パレスチナへの無差別行為…Z世代から噴出する深刻な疑問

パレスチナ問題…解決への道(4)ガザ戦争による変化

イスラエルとハマスの武力衝突は、パレスチナ内外に重大な変化をもたらした。歴史の「被害者」としてのイスラエルのイメージは、国内でも欧米でも若い世代(Z世代)中心に変化を余儀なくされている。これまでの通念や主義が通じ...
収録日:2023/12/11
追加日:2024/02/05
山内昌之
東京大学名誉教授

実は「風林火山」には大事な続きが…「此れ軍争の法なり」

『孫子』を読む:軍争篇(4)「風林火山」に続く大事な教え

風林火山――『孫子』の軍争篇に出てくるこの言葉は戦国武将・武田信玄の旗指物として有名だが、実はこの後に「知り難きこと陰の如く…」と続く言葉が重要だと田口氏は言う。それこそが「此れ軍争の法なり」すなわち戦争をするとき...
収録日:2020/06/16
追加日:2023/12/11
田口佳史
東洋思想研究家

「ずる賢い考え方」をしたがる人類に科学や民主主義は無理

電脳社会の未来(8)やはり最後の記念碑は芸術である

「法の前の平等」は、人間が裁判官をやっている限り絶対に達成できない。人間は平等、正義、科学を標榜しているのに、例えば、縁故とずる賢さと自分だけうまいことをしたいという、さもしい根性を捨てないからだ。AIに、全面的...
収録日:2023/08/02
追加日:2023/11/03
執行草舟
実業家

ラピダスに注目、最先端半導体の国産化へ日本企業の挑戦

半導体から見る明日の世界(10)半導体立国をめざす日本企業の挑戦

日進月歩の進化を遂げている半導体技術。現在の最先端半導体は3ナノの世界だということで、世界的企業である台湾の「TSMC」はあと1~2年のうちに2ナノに到達すると見られている。日本は2021年に同社を誘致したが、同時に半導体...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/10/30
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

現行人類に残された部分は混沌、不合理、魂の野蛮さ

電脳社会の未来(7)魂の野蛮な部分が人間の特質

人に感化を与えるのは、真の教養を持っている人である。同時に、人間は危険な存在でもある。「希望」があると思って、「悪」をやめないからである。だからこそ、悪意に満ちた人類性善説、機械性悪説を打ち砕かなければいけない...
収録日:2023/08/02
追加日:2023/10/27
執行草舟
実業家

台湾TSMCが日本進出を決めた真相と日本の事情

半導体から見る明日の世界(9)日米協力の強化とTSMCの日本誘致

日米半導体戦争から40年を経て、アメリカは日本に半導体戦略の協力を求めてきた。台湾や韓国の半導体産業に大きく水を開けられた日本にとって、アメリカの要請は大きな呼び水となり、政官挙げて半導体立国を目指す動きが加速し...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/10/23
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

台湾有事、2024年総統選…リスク抱えるTSMCの厳しい現実

半導体から見る明日の世界(6)米国への投資と最先端の半導体技術

アメリカが自国内に世界のサプライチェーンを集積する戦略はすでに始まっている。台湾のTSMCをはじめ、欧州の半導体を含む企業など、アメリカは莫大な補助金を出して誘致を推進している。半導体の世界地図が年々変わっていくよ...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/10/02
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

デカップリングへ突き進むアメリカの半導体支配戦略

半導体から見る明日の世界(5)バイデン政権の半導体戦略

米中対立による半導体戦争は今後さらに激化すると考えられるが、最先端技術の頭脳部分では圧倒的にアメリカが優位に立つ。ただし、半導体の新戦略をアメリカ国内で推進していくためには、それ相応の問題も立ちはだかる。今回の...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/09/25
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「50年ぶりの円安」に至る円相場の動向とその歴史的背景

為替レートから考える日本の競争力・購買力(2)円安の歴史的背景と日本の課題

1995年以降、実質為替レート指数は円安に転じたのだが、それはなぜか。また、なぜ足許では購買力平価から乖離した円安水準になっているのか。今回は「50年ぶりの円安」に至った実際の円相場の動向を振り返り、その背景にあった...
収録日:2023/07/19
追加日:2023/09/20
養田功一郎
三井住友DSアセットマネジメント株式会社 執行役員

半導体世界でさらに熾烈になっている米中対立とその背景

半導体から見る明日の世界(3)米中対立と欧州企業の支配

中国の台頭によって急激に拡大した半導体市場。急追する中国の脅威が増す中、アメリカで浮き彫りになったのはサプライチェーンの空洞化である。これは危機だということでバイデン政権が動き出す一方、注視すべきは設計と微細加...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/09/11
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

吉本隆明の思想を凝縮した敗戦時20歳の回想「戦争と世代」

小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(4)純粋戦中世代の葛藤―吉本隆明の「起点」

「戦後最大の思想家」ともいわれる吉本隆明について考える第4話。伝統を重視する小林秀雄を保守と捉えるならば、吉本隆明は新左翼を肯定する左派のイメージが強いが、実際は異なる。そこで、まずは純粋戦中世代である吉本隆明の...
収録日:2023/04/07
追加日:2023/09/05
浜崎洋介
文芸批評家

ファブレスとファウンドリーの違いとTSMC、ASM、Arm

半導体から見る明日の世界(2)半導体産業の世界分布と3つの潮流

現在の半導体産業を国別・地域別に分類してみると、アメリカ、東アジア、欧州という3つのエリアが深く関係しながら市場を構成している。中でも、ファブレスとファウンドリーという半導体生産のすみ分けができ上がり、それぞれが...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/09/04
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

なぜ世界の半導体不足は起きた?台湾TSMCと日本復活への鍵

半導体から見る明日の世界(1)世界的な半導体不足と日本の可能性

世界的な半導体不足によって、一時、自動車や家電製品の生産に大きな影響を及ぼした。さらに新型コロナウイルスのパンデミックとロシアのウクライナ侵攻が拍車をかけ、半導体生産の不安は全世界に広がった。今や自動車から家電...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/08/28
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

現場の本音でわかるハラスメントの実態とリーダーの行動

ハラスメント防止に向けた風土づくり(3)心理的安全性の欠如で起こった事例

ハラスメントの具体的な事例を見ると、周囲が声をかけたり話を聞いたりしていれば解決したかもれないと思うケースが多い。当事者の周辺が意見をしたり、注意を促したりできない職場は、心理的安全性が欠けているといえるのでは...
収録日:2023/02/03
追加日:2023/08/27
青島未佳
一般社団法人チーム力開発研究所 理事

太陽電池も蓄電池も汎用品…原材料費の比率で戦略はわかる

日本の「新しい成長」実現のために(1)原材料費率から考える日本の戦略

資源の乏しい日本は、原料を輸入して加工・製品化する加工貿易によって経済成長を遂げてきた。これを「原材料費率」という尺度で考えることで、日本の取るべき戦略が展望できるのではないか、と小宮山氏は語る。知識・技術集約...
収録日:2023/01/31
追加日:2023/05/15
小宮山宏
東京大学第28代総長

「門」…「精霊に向かって行く」というメッセージ

逆遠近法の美術論(8)八反田友則氏の絵を鑑賞する-3

「愛だけが…」の次に描かれた「門」には、義を感じた。義とは神的使命のために幸福を捨てることでもある。人間的な愛の次に、それよりもっと深い、義のほうに傾いた愛に置かれているのだ。この絵からは旧約聖書の『詩篇』に書か...
収録日:2022/08/30
追加日:2023/04/28
執行草舟
実業家

譲歩の「レッドライン」…ウクライナ問題が示す教訓

世界史から見たウクライナ戦争と台湾危機(5)ウクライナの教訓を生かすために

緊張感を増す台湾問題において、隣国として重要なポジションにある日本。中国への態度を模索する中、ウクライナの現況からどのような指針が得られるだろうか。武力行使による中国の損失の提示や、譲歩的な姿勢が「弱さ」として...
収録日:2023/02/28
追加日:2023/04/26
山内昌之
東京大学名誉教授

プーチンは三流コメディアン、ゼレンスキーが一流政治家?

世界史から見たウクライナ戦争と台湾危機(2)古代アテネとウクライナの比較

勝ったとしても得るものが少ない「ピュロスの勝利」の教訓は、長期化の様相を呈するウクライナ戦争にも当てはめて考えることができる。ロシアとウクライナ両国の市民や企業がダメージを負い、消耗していく状況を解説するととも...
収録日:2023/02/28
追加日:2023/04/05
山内昌之
東京大学名誉教授

結局、主流派と異端派の何が違うか…経済学史の大きな示唆

本当によくわかる経済学史(16)現代の経済学のコンセンサス

1970年後にスタグフレーションに陥ったことにより、ケインズ的な政策よりもフリードマンの金融政策が受け入れられていくことになる。柿埜氏は「実態と理論が合っているからこそ、主流派は主流たり得る」ことを強調し、異端派と...
収録日:2022/06/08
追加日:2023/03/22
柿埜真吾
経済学者

銀河鉄道の旅をする少年ジョバンニの孤独が意味するもの

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』を読む(2)ジョバンニの孤独

『銀河鉄道の夜』の深い魅力は、少年ジョバンニの孤独な魂の旅にある。それは、ただの独りぼっちではなく、ばらばらにちぎられた孤独である。宮沢賢治は独りであることにどのような意味を託したのだろうか。今回の講義では「ジ...
収録日:2022/07/28
追加日:2023/03/13
鎌田東二
京都大学名誉教授

東條英機と喧嘩…サイパン島陥落迫る日本と岸信介の覚悟

岸信介と日本の戦前・戦後(4)経済新体制と岸・東條の対立

満洲国での大規模な産業開発を指揮する経験を経て、大物とも渡り合う政治力を身につけた岸信介。しかしその後、商工次官や商工大臣を歴任するも、岸はその中でさまざまな挫折を経験することになる。満洲国から帰国した後の岸の...
収録日:2022/09/02
追加日:2023/03/11
井上正也
慶應義塾大学法学部教授

地政学的緊張が招く世界経済のダウンサイドリスクとは

世界経済の見方とIMFの役割(4)地政学リスクによるインフレの正体

パンデミック危機から回復基調にあった世界経済は、地政学的リスクという要因によって再び混迷の度合いを深めている。当初の予想に反して長引くウクライナ戦争もその一因となって、世界のエネルギーや食料の高騰、サプライチェ...
収録日:2023/01/11
追加日:2023/02/23
田中琢二
元・国際通貨基金(IMF)日本代表理事

「教養の学び方」講座を一挙集約…知の巨人たちに学ぶ喜び

テンミニッツTV講師陣が語る、教養・リベラルアーツの学び方

テンミニッツTVでは、「教養」「リベラルアーツ」の本質とは何か、そしてどう学べば良いのかについて、多くの先生方に講義していただいています。今回、代表的な講座の一部分をピックアップして、一挙に紹介いたします。先生方...
収録日:
追加日:2023/02/23
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア

「昭和の妖怪」岸信介の知られざる実像を検証する

岸信介と日本の戦前・戦後(1)毀誉褒貶相半ばする政治家

戦後、A級戦犯容疑者として獄中生活を送ったのち、政界復帰からわずか4年で内閣総理大臣にまで上り詰めた岸信介。戦前と戦後を跨いだその激動の政治家人生は、どのようなものだったのか。晩年になって「昭和の妖怪」といわれた...
収録日:2022/09/02
追加日:2023/02/18
井上正也
慶應義塾大学法学部教授

IMFはなぜインフレが「一時的」なものだと見誤ったのか

世界経済の見方とIMFの役割(3)世界的な景気減速がもたらすもの

パンデミックによる経済危機から立ち直り始めた世界経済は、「一時的」なインフレを伴いながらも着実に回復するものと予想されていた。ところが、ウクライナ戦争が勃発して世界のエネルギー価格が急騰すると、さらなるインフレ...
収録日:2023/01/11
追加日:2023/02/16
田中琢二
元・国際通貨基金(IMF)日本代表理事

ゲノム編集技術も培養肉へ展開可能!課題は社会受容性

培養肉研究の現在地と未来図(5)これからの培養肉研究と社会受容性の問題

技術がいくら進歩しても、それを人々が拒んで使わなければ、その技術は社会に普及しない。進展著しい培養肉研究を、人々はいったいどのように受け止めているのだろうか。大規模な調査によって、日本人の培養肉への抵抗の強さが...
収録日:2022/10/11
追加日:2023/02/07
竹内昌治
東京大学大学院情報理工学系研究科 教授

3800万円の培養肉バーガー…技術革新で大幅コストダウン

培養肉研究の現在地と未来図(3)培養肉開発の方法

これから需要が本格化することが見込まれる培養肉。その生産技術はどのように発展してきているのだろうか。莫大なコストがかかった初期の試みから、本物の肉と同じ筋線維を作る最先端の取り組みまで、その具体的な方法を解説す...
収録日:2022/10/11
追加日:2023/01/24
竹内昌治
東京大学大学院情報理工学系研究科 教授

第3期習政権の野望とそのカギを握る台湾の地理的条件

台湾有事を考える(1)中国の核心的利益と太平洋覇権構想

台湾有事は実際に起こる可能性はあるのか。日本のみならず世界の関心は高まりつつある。特にロシアのウクライナ侵攻が起こったことで、台湾有事は急速に現実味を帯びてきたといえる。さらに、年々緊張の度合いを高める中国の尖...
収録日:2022/12/19
追加日:2023/01/23
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

食糧不足だけではない、「第3の肉」登場への4つの背景

培養肉研究の現在地と未来図(2)培養肉需要の背景

培養肉や代替肉、大豆ミートといった「第3の肉」の需要が高まっているその背景にはどのような問題意識があるのだろうか。そこには、将来的な食糧難や環境保護を見据えた社会の危機感がある。畜産業界を取り巻く市場的、倫理的な...
収録日:2022/10/11
追加日:2023/01/17
竹内昌治
東京大学大学院情報理工学系研究科 教授

なぜ記録的な円安は起こっているのか?3つの構造要因

円安の構造的メカニズム(1)円高構造から円安構造への転換

記録的な円安が起こっている現在の日本。その要因はいったいどこにあるのか。それを理解するには、日本国内の問題に目を向けるだけでなく、諸外国の台頭を含めたグローバルな視点が不可欠である。多角的に分析することで見えて...
収録日:2022/11/15
追加日:2022/12/24
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

古典派経済学が繁栄をもたらした…柱は自由貿易と貨幣数量説

本当によくわかる経済学史(4)古典派経済学の特徴と時代的背景

古典派経済学の7つの特徴として、自由貿易をはじめ、貨幣数量説、労働価値説、人口論などを挙げることができる。中でも現代でも通用する2つの柱は「自由貿易」と「貨幣数量説」だというが、それはなぜか。また、その他の特徴に...
収録日:2022/06/08
追加日:2022/12/07
柿埜真吾
経済学者

上士幌町が「SDGs未来都市」に!逆参勤交代の可能性と課題

逆参勤交代が日本を変える(2)実証実験の好事例と実装への課題

逆参勤交代プロジェクトは今、その実証実験が北海道から九州まで全国に広がっており、なかでも北海道の上士幌町が「SDGs未来都市」に選定されるなど、好事例も生まれている。福沢諭吉の「半学半教」という言葉にもあるように、...
収録日:2022/08/29
追加日:2022/12/05
松田智生
三菱総合研究所 主席研究員

経済学史の基礎知識…大きな流れをいかに理解すべきか

本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観

現代社会の「経済」を正しく理解するためには、実は、正しい「経済学史」を理解していることが大きな助けとなる。逆に、正しい「経済学史」を知らなければ、怪しげな経済理論にダマされてしまうことにもなりかねない。気鋭の経...
収録日:2022/06/08
追加日:2022/11/16
柿埜真吾
経済学者

注目の「デカップリング」、経済成長と脱炭素は両立可能か

ESG投資の現状と課題(2)デカップリングと機関投資家

今、「デカップリング」の議論が世界中で起こっている。経済成長を実際に起こしながら、温室効果ガスの排出量を減らす、すなわちカーボンニュートラル型に持っていくということだが、果たしてそれは可能なのか。どうすれば、経...
収録日:2022/07/12
追加日:2022/11/14
夫馬賢治
株式会社ニューラル代表取締役CEO

なぜ「脱成長」は解決策にならないか…ESG投資の可能性

ESG投資の現状と課題(1)資本主義とサステナブルファイナンス

地球環境の保護、気候変動への対処は、いまや世界共通の課題である。産業革命以降、温室効果ガスの排出量は顕著に増えたが、その要因に資本主義が挙げられている。では私たちは、産業革命以前の社会に戻るべきなのだろうか。そ...
収録日:2022/07/12
追加日:2022/11/07
夫馬賢治
株式会社ニューラル代表取締役CEO

今治タオルのIKEUCHI ORGANICに学ぶ深い経営哲学

武器としての「カーボンニュートラル経営」(4)IKEUCHI ORGANICの経営哲学

近年その重要性が叫ばれるようになったカーボンニュートラル。その潮流の中、これまでの活動が再評価されてきているのが、今治タオルメーカーのIKEUCHI ORGANIC(イケウチオーガニック)である。オーガニックを活用して自社ブラ...
収録日:2022/07/12
追加日:2022/10/31
夫馬賢治
株式会社ニューラル代表取締役CEO

「黄金の3年間」で岸田政権は使命を果たすことができるか

岸田内閣「新しい資本主義」を徹底検証(4)政策内容と見えぬ時代認識

2022年6月に閣議決定された新たな国家戦略には、「人への投資」を重要事項とした政策プランが網羅的に掲げられている。しかし、そこには一貫した基本戦略もなければ、理論に裏打ちされた方法論も示されていない。「黄金の3年間...
収録日:2022/07/07
追加日:2022/10/13
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

スペースXを見ればわかる、ものづくりのすごい特徴

イーロン・マスクの成功哲学(7)スペースXに見る「つくる力」のすごさ

ロケット開発会社「スペースX」は2020年に民間企業初の有人宇宙船を打ち上げたが、それは、2002年にイーロン・マスクが創業してから、わずか18年後の出来事である。この途轍もない開発スピードを実現させた背景には、一体どんな...
収録日:2022/06/22
追加日:2022/10/04
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

メタバースとVRの違いは?…興味深い発展史と今後の期待

ゼロからわかるメタバース(1)「新しいタイプのVR技術」への期待

「メタバース」という言葉を聞く機会が増えた現在。ネットワーク上に展開される三次元の仮想空間ということだが、いわゆるVR(バーチャルリアリティ)や拡張現実とは何がどう違うのか。平成期に着実に成長してきたVRの歴史を振...
収録日:2022/03/10
追加日:2022/09/28
廣瀬通孝
東京大学名誉教授

イーロン・マスクに学ぶ、世界に貢献する「リーダーの矜持」

イーロン・マスクの成功哲学(6)世界を変えるための「リーダー論」

「起業家は週100時間」働くべきだというイーロン・マスク。その意図はどこにあるのか。また、彼は組織のトップに立つ人間として、一体どのような心構えが大事だと考えているのか。幼い頃から自らの夢のために貪欲に活動してきた...
収録日:2022/06/22
追加日:2022/09/27
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

「なぜ売れないのか」は追及せず、今と将来だけを考える

キリンでつかんだ「幸せになる」仕事術(7)幸せの正体とは

キリンビールの東海地区の営業責任者だった時代には、毎週月曜日に全員にメールを出し、今週やる仕事の意味と「使命が果たされた現場」の様子を伝えた。これによりどう動けばいいかがわかり、情報を共有することで刺激を得られ...
収録日:2022/03/30
追加日:2022/09/26
田村潤
元キリンビール株式会社代表取締役副社長

「理念」は言葉ではない、「挑戦」をしつづけることである

キリンでつかんだ「幸せになる」仕事術(6)幸せと業績の一体化とは

使命を果たすために大事なのは、行動である。行動しているうちに何かが潜在意識にたまり、やがて顕在化して、よい結果をもたらす。行動に至るパターンはさまざまだが、最大の動機は「幸せになりたい」だった。名古屋では使命を...
収録日:2022/03/30
追加日:2022/09/19
田村潤
元キリンビール株式会社代表取締役副社長

「マスタープラン2」でテスラが自動車業界の覇者になる

イーロン・マスクの成功哲学(3)「マスタープラン2」の全容

電気自動車の開発、普及のため、2006年に「マスタープラン」を発表したイーロン・マスク。さらに、自動車業界100年に1度の改革「CASE」全てをテスラが実現するため、2016年に「マスタープラン2」を発表し、電気自動車産業のさら...
収録日:2022/06/22
追加日:2022/09/06
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

イーロン・マスクの躍進を支えた「マスタープラン」とは

イーロン・マスクの成功哲学(2)理想を実現する「マスタープラン」

イーロン・マスクは、電気自動車の普及について、壮大な夢を掲げるだけでなく、それを実現するための具体的な計画を練り上げていた。2006年に発表された「マスタープラン」(マスタープラン1)と呼ばれるその計画は、一体いかな...
収録日:2022/06/22
追加日:2022/08/30
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

1年分の営業予算が3カ月で枯渇…そこからどう逆転したか

キリンでつかんだ「幸せになる」仕事術(3)「打つ手が全部当たる」境地とは

お客様に聞きに行く…とひと言でいうが、実際には難しい。最初は、「何を尋ねればいいのか」からわからなかった。また、得意先の要望を聞いているうちに、1年分の予算を3カ月で使い果たしてしまった。これは大失敗で、本社からも...
収録日:2022/03/30
追加日:2022/08/29
田村潤
元キリンビール株式会社代表取締役副社長

「21世紀の第一次大戦」を想起させる3つの要素

グローバリズムの“終わりの始まり”(1)戦争が終わらせるグローバリゼーション

冷戦から続いてきたグローバリゼーションが今、終わりを迎えようとしているのではないか――そのような議論が見られるようになってきた。グローバリゼーションの終焉という大きなうねりをどう捉えればいいのだろうか。そのために...
収録日:2022/05/30
追加日:2022/07/15
中西輝政
京都大学名誉教授

すべての評価が「量」になれば人間はみんな自信を失う

自信について(6)精神論は人間にとって一番大切なもの

一昔前の英米人は、「仕事」と「信仰の生活」とは別ものだった。だからこそ、ビジネスは「金儲け」だと割り切っていた。アメリカの寄附文化も、単に仕事を引退した人が、キリスト教の世界に戻って、慈善を行っているだけである...
収録日:2022/01/25
追加日:2022/04/29
対談 | 執行草舟田村潤

CO2排出削減へ技術革新の二本柱は「EVと水素」

「危機の時代」の気候変動(3)技術革新とEVの普及

CO2排出削減の重要なカギを握るのが技術革新である。その大きな柱として挙げられるのが「電気自動車(EV)への転換」と「燃料としての水素の活用」の2つだ。日本はこれまで“カイゼン”を得意とし、技術改良を進めてきたが、今ド...
収録日:2022/02/16
追加日:2022/04/21
小原雅博
東京大学名誉教授

大統領候補不在の民主党、バイデン政権の苦悩は続く

「激動と激変の世界」の読み方2022(2)バイデン政権の今後と中国の躍進

アメリカは2022年に中間選挙を控える中、バイデン政権は止まらないインフレに加え、次々と可決される投票制限法に苦しんでいる。一方、中国は今も経済成長を続けており、アメリカを抜いて世界一の経済大国になると確実視されて...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/03/22
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

ナノマシンによるがん治療…体内病院というイノベーション

ナノテクノロジーでがんに挑む(1)「iCONM」がめざす医療

「iCONM(アイコン)」と呼ばれるナノ医療イノベーションセンターが2015年、川崎に誕生したが、羽田空港へのアクセスの良さなどから世界に開かれた研究施設として注目されている。ではiCONMがめざす医療とはどのようなものなの...
収録日:2021/05/12
追加日:2022/02/26
片岡一則
ナノ医療イノベーションセンター センター長

コロナ感染症「危機のツケ」が今後の重要なテーマとなる

米中戦略的競争時代のアジアと日本(2)感染症拡大と不確実性の増大

新型コロナウイルス感染症の拡大によって、世界的に不確実性がかつてないほど高まっている。先進国では経済が停滞し、所得格差も広がる一方で、中国経済は依然として成長を続け、国際的なプレゼンスを高めている。また、アジア...
収録日:2021/11/24
追加日:2022/02/16
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 第3代理事長

トヨタから学んだ重要な戦略要素は「時間」の概念

シリコンバレー物語~IT巨人の実像と今後(6)トヨタ方式に学ぶアメリカ

アメリカはトヨタの「カイゼン」や「カンバン」方式に学び、研究を進めてきた。その最初の一歩はトヨタが再生させたGMの工場視察である。彼らはこれをケーススタディとするだけでなく、普遍化し、一般的に通用する理論を導き出...
収録日:2021/07/08
追加日:2021/12/26
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

バブル世代は「バブル崩壊世代」、苦労の先に見えるものがある

バブル世代の現実とこれからの生き方

バブル世代はバブル経済に恩恵を受けた世代ではなく、じつはバブル崩壊でとても苦労した世代である。その苦労してきた人生を僻みに思うことなく、自分にとって本当にやりたいことを求めていけば、この先の人生で精神的な充足を...
収録日:2021/08/31
追加日:2021/12/14
江上剛
作家

「投資と投機は違う」、バフェットの投資原則とは

ウォーレン・バフェットの成功哲学(4)バフェットの投資原則〈上〉

ウォーレン・バフェットは、さまざまな経験によって得られた知見から、投資における原則を編み出している。目先の利益に左右されずに、長期的な視点を持つことや、素晴らしいと思えるビジネスに投資することなど、そこにはお金...
収録日:2021/09/15
追加日:2021/12/07
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

世界一の寄付額、バフェットが「賢人」と呼ばれる所以

ウォーレン・バフェットの成功哲学(3)「本物の大富豪」バフェットの略歴〈下〉

バフェット社の解散後、当時落ち目だった繊維会社のバークシャー・ハサウェイに投資を始め、いよいよ本格的に投資家として活動していくウォーレン・バフェット。時代の流れに惑わされず着々と資産を増やし、世界の大富豪の地位...
収録日:2021/09/15
追加日:2021/11/30
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

「健康経営」が注目された理由と背景…海外の動きと日本

健康経営ブランディングのすすめ(1)健康経営の考え方と「攻めの経営」

近年、戦略的な経営手法の一つとして「健康経営」を推進する企業が増えている。従業員の健康を「投資」として考え、企業利益につなげていく取り組みである。健康経営はもともと海外から来た概念だが、日本で注目されるようにな...
収録日:2021/07/29
追加日:2021/11/10
阿久津聡
一橋大学大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻教授

健康経営とは何か?取り組み方とメリット

健康経営とは何か~その取り組みと期待される役割~

近年、企業における健康経営®の重要性が高まっている。少子高齢化による労働人口の減少が見込まれる中、労働力の確保と、生産性の向上は企業にとって最重要事項である。政府主導で進められている健康経営とは何か。それが提唱さ...
収録日:2021/07/29
追加日:2021/09/21
阿久津聡
一橋大学大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻教授

産業革命以来の新しい産業革命が到来、必要なのは意識革命

カーボンニュートラル革命と日本の未来(3)クルマの概念と環境意識を変える

電気自動車の優れた点は、CO2排出量の削減にとどまらない。実際にテスラのEVに乗ってみると、クルマの概念を変えるさまざまな違いに気づかされる。避けられないEV化の流れの中で日本の課題は、自動車産業が抱える雇用の問題と、...
収録日:2021/07/30
追加日:2021/09/10

日本のEV普及はなぜ遅れた?トヨタが踏み切れなかった理由

カーボンニュートラル革命と日本の未来(2)取り残される日本の自動車産業

巨大な自動車産業を抱える日本において、EVの普及が遅れている。なぜトヨタはEVに踏み切るのが遅れてしまったのか。そこには、トヨタだけではなく、われわれ消費者側の環境意識にも原因がある。企業においても、環境へ配慮した...
収録日:2021/07/30
追加日:2021/09/03

資金調達と開発のバランス…ベンチャー企業のメリットとは

「研究開発型ベンチャー」成功の条件(1)なぜベンチャーか?

ベンチャー企業の活躍が目覚ましい。世界的猛威をふるう新型コロナウイルスのワクチンの中にはベンチャー企業によって開発されたものもある。ナノテクノロジーという最先端科学技術による創薬、その実用化のプロセスの中で、ベ...
収録日:2021/05/12
追加日:2021/08/14
片岡一則
ナノ医療イノベーションセンター センター長

「個別の判断能力」を高めなければ、いい戦略でも失敗する

営業から考える企業戦略(3)個別の判断力をいかに高めるか

企業の戦略が正しいのに、結果として失敗している会社は数多くある。それは、「個別の判断力」に起因する。正しい戦略と個別の判断は違うものだと田村氏は言う。では個別の判断力を高めるにはどうしたらいいのか。また、本社勤...
収録日:2020/09/25
追加日:2021/07/26
田村潤
元キリンビール株式会社代表取締役副社長

中国を新たな標的としたアメリカ帝国主義時代の始まり

米国史から日本が学ぶべきもの(3)産業革命と帝国主義の始まり

南北戦争後のアメリカは、移民労働力を基盤に世界有数の工業国へと変貌する。この飛躍的な発展を可能にしたのは、アメリカ大陸の東部と西部を結ぶ大陸横断鉄道の開通であった。19世紀以降のアメリカは帝国主義段階へと入り、そ...
収録日:2021/05/21
追加日:2021/07/03
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事

カルロス・ゴーン氏が来る以前の日産の最大の問題とは?

ゴーン改革の反省とグローバル経営の教訓(1)ゴーン以前

 西川廣人氏は、日産自動車社長兼CEO(最高経営責任者)を務め、カルロス・ゴーン氏が来る以前と以後の日産の両方を体験するという、貴重な経験を積んでこられた。「ゴーン改革」は日本企業に大きな衝撃を与えたが、いわば日本...
収録日:2020/11/10
追加日:2021/05/03
西川廣人
株式会社西川事務所代表

自動運転バス「e-Palette」など公園内での実用化は目前

「自動運転の民主化」が生み出す近未来の社会(4)自動運転実用化への道筋

短期的な自動運転の実用化という視点で見ると、工場内の物の移動の自動運転や、公園内での人の移動の自動運転など、用途や環境を限定した状況での実用が最初のステップとして考えられている。最近ではトヨタ自動車が自動運転バ...
収録日:2020/11/25
追加日:2021/04/22
加藤真平
東京大学大学院情報理工学系研究科 特任准教授

自動車教習所でも応用可、人手不足を解決する自動運転技術

「自動運転の民主化」が生み出す近未来の社会(2)自動運転技術の利用例

自動運転は現在、開発から社会実装へ移行しつつある段階で、具体的には過疎地や郊外での人の移動から、屋内での人の移動などに利用できる技術開発を行っている。特に完全に無人化した自動運転技術の開発を目指す点で、人手不足...
収録日:2020/11/25
追加日:2021/04/08
加藤真平
東京大学大学院情報理工学系研究科 特任准教授

IT業界で次々に発動される飛び道具トラップのメカニズム

「逆・タイムマシン経営論」で見抜く思考の罠(3)飛び道具トラップと「文脈剥離」

同時代性の罠には、飛び道具トラップ、激動期トラップ、遠近歪曲トラップの三つがある。今回は、IT業界における飛び道具トラップの弊害について考察する。この50年を振り返っても、IT業界ではさまざまな発明が出てきており、そ...
収録日:2020/12/07
追加日:2021/04/05
楠木建
一橋大学大学院 経営管理研究科 国際企業戦略専攻 特任教授

デジタル庁新設と2050年脱炭素化――菅政権の構造改革に迫る

2021年激変する世界と日本の針路(9)安倍政権から菅政権へ、その政策と課題

デジタル庁新設、グリーン成長戦略、RCEP参加など積極的に政策を進める菅政権だが、発足当初高かった支持率はコロナ禍での対応の迷走と混乱で急落。はたして回復の糸口はどこにあるのか。また、日本には米中対立の狭間で大事な...
収録日:2021/02/02
追加日:2021/03/20
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

やられたら「倍返し」。一斉に攻めて、攻め切ってしまう

営業の勝敗、キリンの教訓(6)ライバルに圧勝した背景とは

「理念の実現」へと動きだし、キリンビールの巻き返しが始まった。そうすると、当然のようにライバル会社が対抗してくる。それには、どのように立ち向かったのだろうか。キリンビールがライバル会社をもろともせずにシェアを拡...
収録日:2020/09/25
追加日:2021/03/08
田村潤
元キリンビール株式会社代表取締役副社長

縦割り打破!「スモール・イズ・ビューティフル」の組織論

企業改革の核心は何か(2)組織改革のポイント

ターンアラウンド・スペシャリスト(事業再生専門家)である三枝匡氏に、その著書『V字回復の経営(増補改訂版)』の内容を中心に、企業改革の核心を聞く講義シリーズ。第2話では、なぜ日本企業の経営力が落ちてしまったのかに...
収録日:2020/11/09
追加日:2021/02/24
三枝匡
株式会社ミスミグループ本社名誉会長、第2期創業者

「奇跡の10年」を経て新たなナショナル・リーダーとして出発

曾孫が語る渋沢栄一の真実(3)新しいリーダーの誕生

明治政府の役人として働くことは当時もてはやされたが、渋沢栄一は3年半で野に下る。自ら起草した国立銀行条例に基づいて、第一国立銀行の経営を実践したのである。銀行経営は自分の利を求めたからではなく、鉄道をつくり工場を...
収録日:2020/10/14
追加日:2021/02/15
渋沢雅英
渋沢栄一曾孫

アイデアや才能が育ちやすい環境を整備する方法は二つある

マルクス入門と資本主義の未来(8)【深掘り編】付加価値を高めるために

労働者が自分の付加価値を高めるために取るべき手段の第一は「教育」である。対して、企業はアイデアと技術力によって新たな需要をつくっていくことで、付加価値を高める必要がある。そのためには、エンジェルタイプの投資、も...
収録日:2020/09/09
追加日:2021/02/11
橋爪大三郎
社会学者

現在のグローバル経済をマルクス主義で見てみると?

マルクス入門と資本主義の未来(7)【深掘り編】現代における労働価値説の捉え方

グローバル化の進展は、『資本論』の中では予見されていなかった。世界経済は一体化し、富の平準化の傾向が見られる一方、政府は互いに対立するという現代の状況を、適切に記述する政治経済モデルの誕生が求められる。また、金...
収録日:2020/09/09
追加日:2021/02/04
橋爪大三郎
社会学者

自分のためには頑張れないが、誰かのためには頑張れる

営業の勝敗、キリンの教訓(2)「自立性」こそがカギだ

日本のサラリーマンが「指示待ち」になってしまうのは、入社してからの習い性であり、「自立性」を身に着けるのは難しい。だが、「やる気のある社員をつくる」ためには、自立性を持つしかない。しかも、明治期の日本人を振り返...
収録日:2020/09/25
追加日:2021/02/01
田村潤
元キリンビール株式会社代表取締役副社長

マルクス主義の非常に重要な概念「階級」とは何か

マルクス入門と資本主義の未来(4)階級闘争と共産党

マルクス主義にとって重要な概念「階級」は、近代に特有のものではなく、形態を変えて古代から連綿と続いてきたものである。近代において「階級闘争」を妨げているのは、国家によるイデオロギーの操作であるため、共産党は国際...
収録日:2020/09/09
追加日:2021/01/14
橋爪大三郎
社会学者

マルクスが『資本論』で証明した「搾取」の意味

マルクス入門と資本主義の未来(3)労働価値説と「搾取」の概念

労働価値説では、生産に用いた労働に基づいて価値が生まれると規定した。リカードはこの説に対して一貫した態度を取らなかったが、マルクスは一貫して労働価値説に傾倒し、剰余価値を資本家が掠め取る「搾取」という概念を定式...
収録日:2020/09/09
追加日:2021/01/07
橋爪大三郎
社会学者

日本企業が一番変えるべきは「縦に深く掘る」発想

日本企業の弱点と人材不足の克服へ(2)「横に切る」発想の欠如

インテルの成功は、ニーズを抽象化して、よりスケールがあり、マーケットが広い製品をつくったことにある。ウィンドウズも、一つ一つのパソコン向けではなく、さまざまなパソコンで使えるOSをつくった。これは、さまざまなニー...
収録日:2020/10/28
追加日:2021/01/03
西山圭太
東京大学未来ビジョン研究センター客員教授

マルクスの名著『資本論』はどのようにして誕生したのか

マルクス入門と資本主義の未来(2)経済学の歴史的発展

マルクスの初期の思想発展にヘーゲルが果たした影響は無視できない。しかし、ヘーゲル左派は社会に問題が出現するメカニズムに目を向けなかったため、マルクスは不満を感じ、経済の分析を通じてその点を克服しようと考えた。エ...
収録日:2020/09/09
追加日:2020/12/31
橋爪大三郎
社会学者

「勢い」を考える上で鍵となる「分数・形名・奇正・虚実」

『孫子』を読む:勢篇(1)戦いにおける4つの要素

「形篇」と「勢篇」を合わせると形勢逆転の「形勢」となるが、これは、ただ軍隊がいるだけでは駄目で、そこに「勢い」というものがなければいけないということをいっているのである。では「勢い」において重要な要素は何か。孫...
収録日:2020/02/25
追加日:2020/12/30
田口佳史
東洋思想研究家

アントレプレナーシップはアメリカ精神そのもの

“アメリカとは何か”~米国論再考Vol.2(4)深掘り編:アメリカ精神と今後

東秀敏氏によれば、アメリカの外交方針は短期的な視点で決定されているために、転換のペースが早い。これに対応するためには、歴史感覚を学ぶことやアメリカ国民との接触の中で知識を蓄えることが必要となる。本講義終了後の質...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/12/05
東秀敏
米国安全保障企画研究員

イスラエルを理解するには苦難の歴史を遡る必要がある

国際地域研究へのいざない(2)苦難の歴史とイスラエル成功の原動力

紀元後、古代イスラエルがローマ帝国に滅ぼされてから、ユダヤ人は20世紀まで国を持たないまま、実に二千年近く放浪生活を余儀なくされてきた。19世紀にナショナリズムの高まりの中でユダヤ人差別が激化すると、イスラエル国家...
収録日:2020/04/07
追加日:2020/11/21
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

商売は比較優位、日本が参考にすべき国は中国ではない

野獣の経営、家畜の経営(2)成熟した国だからこその経営

「昔の日本企業は…」「かつての日本人ビジネスパーソンは…」という言葉を聞くことがあるが、当時と今とでは時代も違えば、ビジネスの環境もまったく違う。「戦争には負けたけれど、経済では」と奮起した当時のモチベーションは...
収録日:2020/09/18
追加日:2020/11/12
楠木建
一橋大学大学院 経営管理研究科 国際企業戦略専攻 特任教授

「涙を忘れてきた日本人が、敗戦で涙を知るのはいいことだ」

小澤開作と満洲事変・日中戦争(8)最後の和平工作は成らず

終戦の数カ月前、「新民会」で共に活動していた繆斌(みょうひん)が、日本を訪れる。彼は自分は蒋介石の特使だと語り、日本に和平を打診する。小磯國昭(首相・陸軍大将)や緒方竹虎(大臣・情報局総裁)、東久邇宮稔彦王はこ...
収録日:2019/10/09
追加日:2020/11/02
小澤俊夫
小澤昔ばなし研究所所長

「戦狼外交」と「probing」、中国の攻撃的外交の特徴

米中関係の行方と日本の今後を読む(5)中国の自信と変化する中国外交

現在の中国外交には変化の兆しがある。一つは「戦狼外交」として、外部からの攻撃に対してすかさず反撃を加える点だ。もう一つは「probing(探り)」といわれ、小出しに当たって相手の反応を見る方法だ。いずれも中国が世界の大...
収録日:2020/09/08
追加日:2020/10/17
小原雅博
東京大学名誉教授

デフォーの人生に影響を与えたカルヴァン派の「予定説」

『ロビンソン・クルーソー』とは何か(6)デフォーの人生

『ロビンソン・クルーソー』の著者ダニエル・デフォーはどんな人生を歩んできたのか。重要なポイントは、デフォーの家族がイングランドで多数派の信奉する「国教会」という宗派ではなく、「長老派教会」という教会の信者だった...
収録日:2020/07/22
追加日:2020/10/06
武田将明
東京大学大学院総合文化研究科 教授

あのまま存命なら「原・ハーディング」ディールの可能性も

ハーディングとトランプ~100年前の米大統領選を読む(4)新世界としてのアメリカ

およそ100年前のアメリカの大転換は、大英帝国的な国際協調主義を取るウィルソン大統領の姿勢に反発し、ヨーロッパとは異なるアメリカという自己意識を追求する人々に呼応する形で生まれた。この転換は、現代アメリカの姿勢にも...
収録日:2020/06/11
追加日:2020/09/10
東秀敏
米国安全保障企画研究員

新型コロナの感染拡大前に起こっていたDX革命と米中対立

コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(10)技術革新と米中対立

20世紀後半のアメリカで始まったデジタルトランスフォーメーション(DX)は、現代社会の急速な転換に一役買っている。中国でも鄧小平以降の改革開放政策が実を結び、習近平体勢は世界の大国としての振る舞いを強化しつつある。...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/09/02
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

第一次世界大戦末期からのスペイン風邪で進んだ社会変革

コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(8)スペイン風邪とその影響

世界における感染症の歴史的経験の2つ目として、スペイン風邪を取り上げる。第一次世界大戦で疲弊した各国を襲ったスペイン風邪は、ヨーロッパだけではなくアメリカや日本など世界各国で大きな被害をもたらした。日本ではスペイ...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/08/30
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

日本の転勤はおかしい…非人間的な制度の最たるものだ

『還暦からの底力』に学ぶ人生100年時代の生き方(4)「適用拡大」で貧困老人をなくす

「一括採用、終身雇用、年功序列、定年」という労働慣行は、戦後70年以上にわたり日本の大企業の主流であったが、その中に存在する非人間的な制度に、われわれは気づけなくなっているのではないだろうか。その一つが「転勤」で...
収録日:2020/06/30
追加日:2020/08/22
出口治明
立命館アジア太平洋大学(APU)学長特命補佐

真の自由と気高さを与えたから、部下たちの心に火がついた

真のやる気とは何か(8)必要なのは「自由」と「気高さ」

田村潤氏は、よく、「なぜ部下たちの心に火がついたのですか」と聞かれるという。2人の対談から見えてきたことは、「真の自由」そして「気高さ」を徹底的に部下に与えていたことである。それはいずれも、どこまでも「理念」を追...
収録日:2020/04/10
追加日:2020/08/21
対談 | 執行草舟田村潤

世界共通なのは、「年功序列」ではなく「成果序列」

『還暦からの底力』に学ぶ人生100年時代の生き方(3)「年齢フリー」の社会にする

人間にとって一番怖いのは、分からないということだ。若いときは分からないことも多いが、人生を半分走ってきた60歳はその分、世の中のことが分かっているから、何事にも上手に対応できるだろうし、チャレンジもしやすい。そこ...
収録日:2020/06/30
追加日:2020/08/15
出口治明
立命館アジア太平洋大学(APU)学長特命補佐

知られざる皇道派の思想…その“密教”と“顕教”とは

戦前日本の『未完のファシズム』と現代(6)皇道派と統制派の対立

戦前日本の運命を考える上で、皇道派と統制派の対立は重要である。特に強国の経済力を目の当たりにした皇道派のビジョンが失敗に終わったことは、その後の日本の運命を決めることになる。(2020年2月26日開催・日本ビジネス協会...
収録日:2020/02/26
追加日:2020/07/21
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

鮮明になった「カーボンニュートラルな社会」実現の大変さ

ポストコロナ、日本の指針(4)地球環境を守るために

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために、「三密」とともに「不要不急」の行動を避けることが求められた。だからといって、閉じこもっているだけでは活路は開けない。そこで考えたいのは、人間にとって一番大切な「自由」を守...
収録日:2020/05/29
追加日:2020/07/18

キリンビール高知支店はいかに大企業病から這い上がったか

真のやる気とは何か(3)大企業病脱却のための処方箋

あらゆる組織が罹患する可能性のある大企業病。その例外ではなかったキリンビール高知支店は、いかにそこから這い上がり、V字回復したのか。そこには、自分たちの土台に立脚し、運命を感じて、主体的に動いていったプロセスがあ...
収録日:2020/04/10
追加日:2020/07/17
対談 | 執行草舟田村潤

コロナ克服のためには「夢のある」経済システムの構想が必要

コロナ禍で揺れる世界経済の行方(9)今後の課題

新型コロナウイルス感染と世界経済を総括してきたが、今後の対策はどうあるべきだろうか。「感染対策か、経済回復か」は二者択一できないし、第二波への備えも喫緊の課題だ。各国政府の莫大な財政支出の膨張も頭の痛い問題だが...
収録日:2020/06/15
追加日:2020/07/14
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「自己信頼」と「わがまま」の違いをもたらすものは何か?

真のやる気とは何か(2)エマーソンの「自己信頼」に学べ

「真のやる気」というものは、簡単そうでいて、実は簡単ではない。そのことを考えるのに参考になるのが、アメリカの詩人で哲学者のラルフ・ウォルド・エマーソンが説く「自己信頼」の考え方である。エマーソンの「自己信頼」は...
収録日:2020/04/10
追加日:2020/07/10
対談 | 執行草舟田村潤

世界経済はどうなってしまうのか、最新の情勢分析と展望

コロナ禍で揺れる世界経済の行方(1)世界の感染状況

2019年12月以降、中国湖北省武漢市を中心に発生し、短期間で全世界に広がった新型コロナウイルス感染症。パンデミックとなった原因はグローバリズムにより世界が狭くなったことにあるが、懸念されるのは世界経済の行方だ。果た...
収録日:2020/06/15
追加日:2020/07/08
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授