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「記憶」の検索結果

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歴史における「運」とは?ソクラテスの「運」から考える

運と歴史~人は運で決まるか(1)ソクラテスが見舞われた「運」

歴史における「運」とはどういうものだろうか。例えば、富裕と貧困という問題について、「運」で決まるのか、あるいは「運」とは異なる努力、教養、道徳などの要素で決まるのかという点でも、思想家たちの考え方は分かれる。第1...
収録日:2024/03/06
追加日:2024/04/18
山内昌之
東京大学名誉教授

失敗から学んだ石田梅岩、独学で教養を高めた少年期の体験

石田梅岩の心学に学ぶ(2)梅岩の教養を育んだ少年期の体験

江戸の町人の例に漏れず11歳で奉公に出た石田梅岩だが、奉公先の商家の事情から15歳で帰郷する。失敗ともいえるこの体験が梅岩思想に与えた影響は大きいと言う田口氏。郷里へ戻った梅岩が23歳で再び奉公するまでの記録は残って...
収録日:2022/06/28
追加日:2024/04/15
田口佳史
東洋思想研究家

借金は悪ではない!? どうやって「賢い支出」をすればいいか

日本の財政政策とその効果を検証する(6)「賢い支出」のすすめ

世界では近年、財政政策が非常に注目を集めている。これは先進国が「セキュラー・スタグネーション」と呼ばれる長期停滞に陥っているからだ。そこからの脱却のためには財政出動が必要なのだといわれているのだが、日本は特に「...
収録日:2023/12/14
追加日:2024/04/11
宮本弘曉
一橋大学経済研究所教授

オートファジーを蛍光顕微鏡で確認!栄養飢餓状態で活発に

オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(2)プロテアソームとオートファジー

細胞内のタンパク質を分解する仕組みには、タンパク質を個別に選択して分解するユビキチン・プロテアソームという方法と、ある領域のタンパク質を丸ごと分解するオートファジーという方法の2つがある。両者の具体的な仕組みや違...
収録日:2023/12/15
追加日:2024/03/24
水島昇
東京大学 大学院医学系研究科・医学部 教授

阿部正弘は中庸の人なのか?指導者に重要な「狂と狷」

徳川将軍と江戸幕府~阿部正弘編(2)狂者と狷者

阿部正弘の使命は政治を安定化させることだったが、彼の行動は大奥や開明派を呼ばれた人たちとうまくふるまう、いわば「八方美人」的なもの。では阿部正弘の政治家としての本当の力量はどうなのか。問題が山積した中、亡くなっ...
収録日:2021/03/29
追加日:2024/03/16

高齢化で財政政策の有効性が低下…財政乗数に与える影響

日本の財政政策の効果を評価する(1)「高齢化」による効果の低下

バブル崩壊以降、いまだに低迷し続ける日本経済。その間、政府はさまざまな財政政策を打ち、浮上の糸口を探ってきた。では、これまでの財政政策は失敗だったといえるのだろうか。財政政策を評価する議論はそれほど単純ではない...
収録日:2023/12/14
追加日:2024/03/07
宮本弘曉
一橋大学経済研究所教授

思春期は何歳まで?前頭前野が司る大人になるための仕組み

ヒトはなぜ罪を犯すのか(2)脳の構造と働き

脳の構造と情動・認知の進化はつながっている。脳内にある進化的に古い「大脳辺縁系」は何をしたらいいかという「動機づけ」に関与しているところで、そことその上にある「新皮質」の中の前頭連合野(前頭前野)が密接に関連し...
収録日:2023/12/11
追加日:2024/03/03
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

法曹界の『人間観』は間違い?脳の働きから考える「善悪」

ヒトはなぜ罪を犯すのか(1)「善と悪の生物学」として

“ヒトの罪とは何か”――この問題について、法学や哲学的アプローチでなく、進化生物学・進化心理学的視点から考察するのが今回の講義の趣旨である。ヒトが社会的動物として集団生活を送る中で個人間に利害対立が生じ、これを調整...
収録日:2023/12/11
追加日:2024/02/25
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか…脳の働きで考える

進化生物学から見た「宗教の起源」(3)集団の種類・サイズと宗教の関係

宗教の起源をめぐる研究の中に、「高みから道徳を説く神」など6つの要素について分析したものがある。人間の営みが狩猟採集中心の社会から「農耕・牧畜・定住・階層」社会へ変化すると、宗教にも大きな変化が訪れる。集団のサイ...
収録日:2023/12/20
追加日:2024/02/13
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

ソクラテスが竪琴!? 老年から新しいことを始める柔軟性

キケロ『老年について』を読む(3)老年には体力がないのか

歳をとって体力が衰えるのは、当たり前のことである。「老年には体力がないのか」という問題設定に対してカトーの答えは、肉体的なことは若い頃に適わなくても、自覚的に精神を磨いていけば、歳をとってから優れた才能を発揮す...
収録日:2023/06/12
追加日:2024/01/20
本村凌二
東京大学名誉教授

第二次独立戦争か第二次ナクバか…悲劇的なガザ戦争の行方

パレスチナ問題…解決への道(1)当事者双方に最悪なガザの悲劇

先の展望が見えないガザにおける軍事衝突に対して、私たち日本人は言葉を失っている。ガザ戦争は、イスラエルによって「第二次独立戦争」と定義されつつあり、パレスチナ人は「第二次ナクバ」だという解釈をする人たちも多いと...
収録日:2023/12/11
追加日:2024/01/15
山内昌之
東京大学名誉教授

ギリシアの将軍が驚いたローマの元老院、老人の見識の高さ

キケロ『老年について』を読む(2)老年が公の活動から引き離される理由

老年になっても、公の活動から引き離されるとは限らない。肉体は弱っても精神的に役に立つ老人向きの仕事はあるだろう。カトーも元老院に指図する立場で、元老院自体が見識を持った老人を中心につくられていた。紀元前3世紀半ば...
収録日:2023/06/12
追加日:2024/01/13
本村凌二
東京大学名誉教授

創造的経営の核心…「個人の信念」を真実として正当化する

日本企業の病巣を斬る(7)信念と創造的経営

理想や使命へ向かうと「自分がこうやりたい」というものが出てくる。それぞれに正解を見つけていくしかないから、おのずと自分の持ち味が発揮されるようになる。ところが、現在の日本の企業社会では会議ばかりを重んじるあまり...
収録日:2023/10/18
追加日:2024/01/12
対談 | 執行草舟田村潤

『寅さんの教育論』――山田洋次監督から学んだ大事な教え

組織心理学~若者とのコミュニケーション(2)自信をもたせることの大切さ

若者や部下が相談してきたときに、聞き手である上司や先生、先輩などがつい話し過ぎるのはよくある失敗である。相手の話の辻褄が合わなくても、それなりのストーリーがあることを理解し、想像することが大切だ。最後に山田洋次...
収録日:2023/06/21
追加日:2023/12/29
山浦一保
立命館大学スポーツ健康科学部・研究科 教授

近代の超克への道…「多様性ある一元論」とポストモダン

伊福部昭で語る日本・西洋・近代(7)近代の超克という課題

昭和10年代のいわゆる日本の全体主義は批判されがちだが、なぜそこに向かうことになったのかを冷静に見直す必要があると片山氏は語る。当時の「西洋の没落」の流れを受け、アジアや日本が自らの独自性を見出そうとした世界の趨...
収録日:2023/09/28
追加日:2023/12/23
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

Z世代は傷つきやすい!?…昔の世代との相違点、共通点とは

組織心理学~若者とのコミュニケーション(1)「Z世代」の特徴と接し方

各種ハラスメントへの対策が求められる中、若者とのコミュニケーション方法に悩むリーダー層も多い。例えば、近年「Z世代」と呼ばれるようになったが、彼らは昔の若者たちと何が違うのか。また、何を大切にし、どうありたいと感...
収録日:2023/06/21
追加日:2023/12/22
山浦一保
立命館大学スポーツ健康科学部・研究科 教授

最善が堕落したものは最悪である…無限なのは理想や魂のみ

日本企業の病巣を斬る(3)足るを知る

日本の企業には伝統的な成功パターンがある。三井越後屋は地域密着型の商売を行い、300年繁栄を続けているが、これは当主が「足るを知る」をわきまえていたからだ。ローマ帝国の有名なことわざに「最善が堕落したものは最悪であ...
収録日:2023/10/18
追加日:2023/12/15
対談 | 執行草舟田村潤

よく妬まれる人はどうすればいい?ポイントは察知能力

組織心理学~「妬み」との上手な付き合い方(3)感謝のこころと「見る目」の養成

妬まれることの多い人はどうすればいいのか。「打たれる釘は打たれるので、もう飛び抜けてしまえ」という話があるが、実はなかなか難しい。となると、ポイントになるのは察知能力だ。そこはリーダーにとっても重要なことだが、...
収録日:2023/06/21
追加日:2023/11/17
山浦一保
立命館大学スポーツ健康科学部・研究科 教授

企画立案、膨大な社内情報の整理、顧客対応…AI活用事例

Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか(5)AI活用のメリット

私たちの日常生活や仕事に深く入り込みつつある生成AI。その汎用性やポテンシャルは歴史的にも画期的で、これからますます不可欠な存在になることは間違いない。私たちはどのようにそのAIを活用し、メリットを享受するのがいい...
収録日:2023/08/01
追加日:2023/10/25
渡辺宣彦
日本マイクロソフト株式会社 執行役員常務 エンタープライズ事業本部長

プラザ合意から凋落…日米半導体戦争に屈した負の半導体史

半導体から見る明日の世界(8)日米半導体戦争の歴史と教訓

1980年代、日本は経済バブルのピークを迎えると同時に、DRAMの半導体ではほぼ世界を制覇するほどまでに発展した。敗戦の壊滅状態からわずか数十年で日本の経済力はアメリカに次ぐ世界第2位の地位を築いた。そして、半導体分野で...
収録日:2023/07/14
追加日:2023/10/16
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「生成AI」実装の衝撃…人工知能の歴史と特長

Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか(1)「生成AI」の画期性

ChatGPTに代表される「生成AI(Generative AI)」が社会を、そして仕事を、大きく変えようとしている。日本マイクロソフト株式会社の渡辺宣彦氏によれば、生成AIは「人間の英知をすべて装備している」という。では、いったい、...
収録日:2023/08/01
追加日:2023/09/27
渡辺宣彦
日本マイクロソフト株式会社 執行役員常務 エンタープライズ事業本部長

小林秀雄“最後の弟子”福田恆存の言葉と日本人の「自然」

小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(7)改めて問われる、日本人の「自然」

小林秀雄が「伝統」と「直感」、吉本隆明が「大衆の原像」と「対幻想」という言葉でそれぞれ論考している“日本人の「自然」”。戦前・戦後を越え、昭和から平成へと向かう中、ニーチェから始まるポスト・モダニズムが堕落し、200...
収録日:2023/04/07
追加日:2023/09/26
浜崎洋介
文芸批評家

江藤淳と柄谷行人、1960年代に彼らが感じた焦燥感とは

小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(6)小林・吉本以降の批評:江藤淳と柄谷行人

小林秀雄と吉本隆明以降の批評家にはどのような人物がいるのか。時代背景としては1960年代、つまり60年安保闘争から高度経済成長期ということになるが、この時期の批評家で代表的な人物といえば、江藤淳と柄谷行人ではないだろ...
収録日:2023/04/07
追加日:2023/09/19
浜崎洋介
文芸批評家

「ユネスコ無形文化遺産」に学ぶ、食の楽しみ方とその効用

飽食時代の「選食」のススメ(4)五感を使って食を楽しむ

食において大切なことは、食材や調理法だけではない。五感を使って食を楽しむということは、人生の楽しみの非常に大きな部分を担っている。家族や親しい人と食卓を囲むことで、食事はより一層豊かな経験になる。「ユネスコ無形...
収録日:2023/05/23
追加日:2023/09/14
堀江重郎
順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授

20億人以上が肥満…飽食の時代に大事な「選食力」3カ条

飽食時代の「選食」のススメ(1)選食の提唱と「食の多様性」

世界の肥満者数が増加の一途をたどり、偏食や低栄養などの問題も叫ばれている昨今。そんな飽食の時代に対応するための食への態度として堀江氏が提唱するのが、食事の質と量を見極める「選食」である。では選食とはいったいどの...
収録日:2023/05/23
追加日:2023/08/24
堀江重郎
順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授

頭がいい人の脳はスカスカ?アストロサイトの重要な役割

知られざる「脳」の仕組み~脳研究の最前線(8)「頭の良さ」とアストロサイト

「頭が良い人」とはどのような人のことをいうのだろうか。脳研究の結果、衝撃的な事実が報告されている。IQが高い人はIQが低い人に比べて「脳がスカスカしている」というのだ。一体どういうことなのか。実はそこには「アストロ...
収録日:2022/10/21
追加日:2023/08/21
毛内拡
お茶の水女子大学 基幹研究院自然科学系 助教

人間は本当に生き切ったら死ぬのは何歳でも怖くない

人生のロゴス(13)生き切ることと愛すること

「死ぬのが嫌だ」という現代人は多い。だが、自分なりに一生懸命生きたら、死ぬのは何歳でも怖くないはずである。だから、「いつまでも生きたい」などと考えるのは、そうやって生きていないということである。ヘルマン・ヘッセ...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/08/18
執行草舟
実業家

「脳の透明化」…飛躍的進展を遂げた脳の構造への理解

知られざる「脳」の仕組み~脳研究の最前線(3)脳活動の測定技術

脳障害や遺伝子に着目することで発展してきた脳研究だが、脳の活動を観察する手法はそれだけではない。1700年代、生物の肉体が電気を発しているという、いわゆる「生体電気現象」の発見をきっかけに、電気的な測定法が開始され...
収録日:2022/10/21
追加日:2023/07/17
毛内拡
お茶の水女子大学 基幹研究院自然科学系 助教

人間の脳の中はホムンクルス…再発見の「機能局在」とは

知られざる「脳」の仕組み~脳研究の最前線(2)脳科学研究の歴史

古代エジプト時代から行われてきた脳研究だが、長い間、脳は単に血液を冷やす場所だと考えられて重要視されない時代が続く。しかし19世紀、フィニアス・ゲージの事故によって脳への認識が一変する。脳はその場所によって働きが...
収録日:2022/10/21
追加日:2023/07/10
毛内拡
お茶の水女子大学 基幹研究院自然科学系 助教

脳が生きている、死んでいるとは?最新研究で迫る脳の秘密

知られざる「脳」の仕組み~脳研究の最前線(1)脳科学と「ミクロのマクロの隔たり」

脳科学は医学のみならず、教育や経済にもその知見が応用される注目の分野である。その最前線ではいったいどのような研究成果が生み出されているのだろうか。まずは四つの次元に分けられる脳科学という学問を概説。続いて、無数...
収録日:2022/10/21
追加日:2023/07/03
毛内拡
お茶の水女子大学 基幹研究院自然科学系 助教

「いい思い出」を持っている人とは勇気がある人である

人生のロゴス(5)記憶と思い出が人間を創る

日本の知性人、教養人の代表と当時言われた小林秀雄は〈上手に思ひ出す事は非常に難しい〉と述べた。大事なのは、思い出を情感の中に美しく入れられるか否かである。それができる人はたとえ貧しくとも、いい思い出ができる。い...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/06/23
執行草舟
実業家

イヌは世界をどう認識しているのか?

もっと知りたいイヌのこと(2)イヌの知性に迫る

人間のパートナーとして進化してきたイヌの知性について、われわれはどこまで知っているだろうか。まず、その世界認識は嗅覚に始まるが、身体や顔の構造上、制限される能力も多い。「しつけ」の途中で感じる「イヌは人間の言葉...
収録日:2023/03/29
追加日:2023/06/19
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

恩は返さなくても取り立てても駄目…山本七平と遠慮の意味

『「甘え」の構造』と現代日本(4)人間関係の三重構造と「遠慮」の世界

お互いが今、何を考えているか。居心地の良い社会を築く上でそれを推し量ることができる状況をつくることが重要だが、それを可能にするのが「慣習」だという。そこで、与那覇氏は『「甘え」の構造』の後に発刊された山本七平氏...
収録日:2023/03/13
追加日:2023/06/17
與那覇潤
評論家

『「甘え」の構造』への誤解…実は甘えを許さない日本人?

『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト

1971年に出版されてベストセラーとなった土居健郎氏の『「甘え」の構造』。初版の刊行以来、続編や増補版が編まれ、長く読み継がれている名著だが、そのメッセージには「甘え」に対する2つの誤解があるのではないかと與那覇氏は...
収録日:2023/03/13
追加日:2023/05/27
與那覇潤
評論家

「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質

本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない

ビジネスに関わる者であれば必ず耳にしたことがあるであろう「コンプライアンス」という言葉。一般的には「法令遵守」と訳されることが多いが、そのような理解ではその本質を見落としてしまう。2019年のリクナビ事件とかんぽ生...
収録日:2023/01/16
追加日:2023/05/03
國廣正
弁護士・国広総合法律事務所パートナー

「門」…「精霊に向かって行く」というメッセージ

逆遠近法の美術論(8)八反田友則氏の絵を鑑賞する-3

「愛だけが…」の次に描かれた「門」には、義を感じた。義とは神的使命のために幸福を捨てることでもある。人間的な愛の次に、それよりもっと深い、義のほうに傾いた愛に置かれているのだ。この絵からは旧約聖書の『詩篇』に書か...
収録日:2022/08/30
追加日:2023/04/28
執行草舟
実業家

思考のバイアスを理解するために知るべき3つのタイプ

〈続〉認知バイアス~その仕組みと可能性(3)思考のバイアス〈前編〉

私たちは思考することによって未来の予測や他者とのコミュニケーションを可能にしているが、実はそこにもさまざまなバイアスが潜んでいる。今回は、「思考のバイアス」の理解を深めるために、まずは思考の分類について確認する...
収録日:2023/01/23
追加日:2023/04/21
鈴木宏昭
元青山学院大学 教育人間科学部教育学科 教授

「磔刑 再会」「磔刑 ただひとつ」…芸術の見方とは?

逆遠近法の美術論(6)八反田友則氏の絵を鑑賞する-1

最初に作品解説する八反田友則氏の絵は二つの「磔刑」。一つ目の絵には「磔刑 再会」という題名が付けられている。この絵には、天から降り注ぐ精霊を感じる。それは三島由紀夫が『豊饒の海』で表そうとした仏教の唯識論に出て...
収録日:2022/08/30
追加日:2023/04/14
執行草舟
実業家

宮沢賢治の浄土教的世界観の根底にあった「隠し念仏」とは

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』を読む(6)キリスト教と隠し念仏

『銀河鉄道の夜』にはキリスト教的モチーフが多く登場する。この物語へのキリスト教の影響、そして宮沢賢治とキリスト教の関係はどうなのか。ファンならずとも気になるところである。 本講義収録後の質疑応答コーナーに、宮沢...
収録日:2022/07/28
追加日:2023/04/10
鎌田東二
京都大学名誉教授

非合理なのに誰もがハマる「概念のバイアス」とは

〈続〉認知バイアス~その仕組みと可能性(1)概念のバイアス〈前編〉

私たちは日々、さまざまな情報を処理し、判断や思考をしている。そのプロセスを支えるのが、経験から通して得られる概念の知識と、それを用いて情報をカテゴリー化する認知機能である。しかし、人間にとって基本的であるこれら...
収録日:2023/01/23
追加日:2023/04/07
鈴木宏昭
元青山学院大学 教育人間科学部教育学科 教授

子守歌…左手がずっと同じ伴奏を繰り返す「夢の世界の作品」

ショパンの音楽とポーランド(4)ショパンと子守歌

ピアノ演奏と講義でショパンを追う連続シリーズ。続いて「ショパンと子守歌とノクターン」に焦点を当てるが、第4話で見ていくのは「子守歌」である。左手のゆったりした伴奏の上で、右手が自由に旋律をかなでる曲調は「ショパン...
収録日:2022/10/13
追加日:2023/04/06
江崎昌子
洗足学園音楽大学・大学院教授

プーチンは三流コメディアン、ゼレンスキーが一流政治家?

世界史から見たウクライナ戦争と台湾危機(2)古代アテネとウクライナの比較

勝ったとしても得るものが少ない「ピュロスの勝利」の教訓は、長期化の様相を呈するウクライナ戦争にも当てはめて考えることができる。ロシアとウクライナ両国の市民や企業がダメージを負い、消耗していく状況を解説するととも...
収録日:2023/02/28
追加日:2023/04/05
山内昌之
東京大学名誉教授

ショパンはいかにマズルカを芸術的な作品に高めていったか

ショパンの音楽とポーランド(3)ショパンのマズルカ

ピアノ演奏と講義でショパンを追う連続シリーズ第3話では、「ショパンとマズルカ」に焦点を当てる。ショパンの心の日記とも称されるマズルカ。実にショパンは、生涯で50曲以上も作曲している。元々、農村の楽しい民族舞踊であっ...
収録日:2022/10/13
追加日:2023/03/30
江崎昌子
洗足学園音楽大学・大学院教授

逆遠近法のこころは「義ならざるものは結局、美ではない」

逆遠近法の美術論(3)高村光太郎の「義」と「真のリアリズム」

高村光太郎の「義ならざるものは結局美でない」を座右銘としている戸嶋靖昌記念館。この言葉は、芸術とは愛ではなく「義」のものであることを意味し、考え方として武士道に近く、イコン文明にも近い。「真のリアリズム」と聞い...
収録日:2022/08/30
追加日:2023/03/24
執行草舟
実業家

遠近法は「見る」文明、逆遠近法は「見られる」文明

逆遠近法の美術論(2)遠近法と逆遠近法

遠近法は西欧文明がルネッサンスの時代に発明したもので、我々が見たとおりに表現する。この「遠近法の思想」から、民主主義も生れ、科学文明も生まれた。一方、イコンに象徴的に示される「逆遠近法」は、原始性を持ち、複眼的...
収録日:2022/08/30
追加日:2023/03/17
執行草舟
実業家

未完の長編『銀河鉄道の夜』の魅力と宮沢賢治の思想に迫る

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』を読む(1)あらすじと賢治の原稿

宮沢賢治が遺した未完の長編『銀河鉄道の夜』は、多くの人のこころを揺さぶりつづけてきた。その魅力のありどころ、少年少女期の読書では分からなかった背景や宮沢賢治の思想について、『宮沢賢治「銀河鉄道の夜」精読』(岩波...
収録日:2022/07/28
追加日:2023/03/06
鎌田東二
京都大学名誉教授

唐船は「懐の中の毒蛇」…徳川幕府が熟慮した隣国リスク

日本の外交防衛政策…家康の教訓(2)隣国リスクとプーチンの教訓

「異国に日本の土地を一寸なりとも渡しては日本の恥である」――江戸時代初期、こう考えていたのは長崎奉行の甲斐庄喜右衛門だが、第三代将軍の徳川家光は異国への押さえを「一国の誉れ」と述べ、特に明など隣国を重要視した。こ...
収録日:2022/12/26
追加日:2023/02/21
山内昌之
東京大学名誉教授

「昭和の妖怪」岸信介の知られざる実像を検証する

岸信介と日本の戦前・戦後(1)毀誉褒貶相半ばする政治家

戦後、A級戦犯容疑者として獄中生活を送ったのち、政界復帰からわずか4年で内閣総理大臣にまで上り詰めた岸信介。戦前と戦後を跨いだその激動の政治家人生は、どのようなものだったのか。晩年になって「昭和の妖怪」といわれた...
収録日:2022/09/02
追加日:2023/02/18
井上正也
慶應義塾大学法学部教授

歴史書が描く「英雄の歴史」ではわからない古代中国の二面性

古代中国の「日常史」(2)「木簡」「竹簡」でみる古代中国の日常風景

紙が普及する以前、古代中国では木簡や竹簡に様々な記録をしていた。物として残りやすいそれらの媒体が、当時の人々の生活を調査する上で重要な史料になっている。『史記』や『三国志』などの歴史書だけでは知り得ない、古代中...
収録日:2022/09/09
追加日:2023/02/12
柿沼陽平
早稲田大学文学学術院教授

元外交官だからわかる、世界を知るうえで大事な「謙虚さ」

戦争と平和の国際政治(4)情報の選択と教育の重要性

混沌とした国際情勢をどのように読み解き、考えていけばいいのだろうか。鍵となるのは情報の選択である。インターネットなどであらゆる情報が飛び交う中、適切な情報を選び取るために何が大事なのかを説く。講義後半では講演後...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/26
小原雅博
東京大学名誉教授

国際政治の要諦は戦略とインテリジェンス

戦争と平和の国際政治(1)「合理性の罠」とインテリジェンス

ウクライナ戦争や新型コロナウイルス感染症などにより、世界情勢は混迷を極めている。われわれはこの状況で、国際政治をどのように見ていけばいいのだろうか。そこには国内政治を理解するのとは異なる難しさがあるというが、ま...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/12
小原雅博
東京大学名誉教授

私心を捨てる――幕臣・山岡鉄舟が体現した武士道

江戸とローマ~「父祖の遺風」と武士道(6)武士道の喪失と現代社会の問題

新渡戸稲造の『武士道』には、古代ローマの「父祖の遺風」に訴えるエピソードが多数盛り込まれていた。「義」を貫き、相手への思いやりを「惻隠の情」として表し、私心を捨て捨て身になることの大切さである。幕末には武士道を...
収録日:2021/07/16
追加日:2022/12/17
本村凌二
東京大学名誉教授

時代設定は「紀元前412年春」…実はそこにも深い秘密が

プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(3)『ポリテイア』という対話篇〈下〉

『ポリテイア(国家)』で展開される対話はいつごろの設定なのか。長らく不明のままだったこの点に関して、冒頭部で舞台になっている「祭り」の記述を手がかりに、それを紀元前412年と確定したのは、2000年代前半、納富信留氏と...
収録日:2022/07/08
追加日:2022/12/01
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

徳川家康の「天下泰平」デザインとは?先人達の失敗に学ぶ

徳川家康の果断と深謀~指導者論と組織論(1)率先し陣頭指揮する

江戸時代の「天下泰平」はいかに実現したのか。徳川幕府は約260年続いたが、武家政治としては源氏も北条氏も足利氏も実現できなかった長さを誇る。それを可能にしたのは、関ケ原の戦いに勝利したからではなく、徳川家康による国...
収録日:2022/09/14
追加日:2022/11/29
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授

重商主義と重農主義…古典派経済学の前段階の主張とは?

本当によくわかる経済学史(2)重商主義と重農主義の真実

「重商主義」と「重農主義」という考え方が16世紀から18世紀にかけてヨーロッパで登場した。重商主義は、それ以前にはなかった「経済に法則がある」という発想から出てきたものだが、やがてその問題点に気づいたケネーが「経済...
収録日:2022/06/08
追加日:2022/11/23
柿埜真吾
経済学者

ミルグラム実験が示した「同調」の負の側面と権威への服従

認知バイアス~その仕組みと可能性(7)共同のバイアス〈後編〉

集団の中にいることで、他者の評価が気になったり、責任の分散が起きたりするが、共同に潜む負の側面はそれだけではない。常識的には考えにくい残酷な行為をも実行してしまう「同調」という共同のバイアスとして「ミルグラム実...
収録日:2022/05/26
追加日:2022/11/22
鈴木宏昭
元青山学院大学 教育人間科学部教育学科 教授

「剣を磨す火花」そして「沈黙」…生命の本質を表わす言葉

『ベラスケスのキリスト』を読み解く(11)キーワードを読み解く〈中〉

「剣を磨(ま)す火花」という言葉は、われわれの生命を表わす根源的な言葉である。また生命の本質は「沈黙」で、これは宇宙の本質が沈黙だからである。現実のわれわれは火花なしで生きているし、言葉もしゃべる。だがわれわれ...
収録日:2022/08/02
追加日:2022/11/18
執行草舟
実業家

メタバースでお金を動かす「VR大規模経済圏」へのシナリオ

ゼロからわかるメタバース(4)VR大規模経済圏を考える枠組み

FacebookがMetaに社名変更したのは2021年10月。仮想空間に注力するメタバース企業を目指す姿勢から、バーチャル空間が単なる遊び場でなく本格的ビジネス空間に変容しつつあることが示唆された。そこで気になるのは、バーチャル...
収録日:2022/03/10
追加日:2022/10/19
廣瀬通孝
東京大学名誉教授

メタバースの世界を理解するための二軸による4つの分類

ゼロからわかるメタバース(3)メタバースロードマップ

メタバースによって、われわれは電子空間の内部に新しい活動空間を持つようになる。そこで何ができるかを問うために、メタバースの世界を「現実の世界か、バーチャルの世界か」と「自分自身か・外側か」の二軸で分類してみると...
収録日:2022/03/10
追加日:2022/10/12
廣瀬通孝
東京大学名誉教授

誰もが陥る「認知バイアス」とは何か

認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門

人間の営みを支えているのは高度な認知機能だが、複雑な社会行動を司るその認知機能は同時に多くの偏り(バイアス)を含んでいる。誰もが陥るその「認知バイアス」には、いったいどのような危うさ、あるいは可能性が秘められて...
収録日:2022/05/26
追加日:2022/10/11
鈴木宏昭
元青山学院大学 教育人間科学部教育学科 教授

カーボンニュートラル競争のゴールはコストを下げ切ること

武器としての「カーボンニュートラル経営」(1)カーボンニュートラルと日本の実状

近年、環境問題への意識や気候変動への危機感が高まる中、注目を集めているのが「カーボンニュートラル」経営だ。CO2の排出量削減に関するこの取り組みの一つとして、モノを循環させる「サーキュラーエコノミー」という概念が浸...
収録日:2022/07/12
追加日:2022/10/10
夫馬賢治
株式会社ニューラル代表取締役CEO

「新しい資本主義」の重点投資分野は実現可能な国家戦略か

岸田内閣「新しい資本主義」を徹底検証(3)総花的な成長戦略と重点投資分野

2022年に入り、岸田内閣は、資産所得倍増プラン、科学技術の戦略的支援、スタートアップ企業の育成計画など、さまざまな成長戦略を掲げてきた。一見すると有意義なプランが並んでいるようにも見えるが、果たして重点ポイントは...
収録日:2022/07/07
追加日:2022/10/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

経済論理を無視…岸田内閣の分配政策を検証する

岸田内閣「新しい資本主義」を徹底検証(2)分配政策の具体像

「分配」を大きな政策課題として掲げる岸田内閣の「新しい資本主義」。具体的にどのような分配政策を考え、実行しているのか。これまでの施策の課題を検証し、行うべき施策を議論する。(全4話中第2話)
収録日:2022/07/07
追加日:2022/09/29
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

かつてロシアを征服した皇帝バトゥとプーチンの共通点

皇帝バトゥとプーチン~絵入り年代記が伝えるロシアの歴史

ウクライナ問題に関する時事的な指摘は多いが、ロシア・ウクライナ両国の基礎的な関係や歴史的・文明論的つながりに立ち戻る議論は少ない。そのような見方を呈示する書物として今回取り上げるのは、『「絵入り年代記集成」が描...
収録日:2022/06/06
追加日:2022/09/14
山内昌之
東京大学名誉教授

なぜプラトンの『国家』に「エルの物語」が必要だったのか

ギリシア神話の基本を知る(4) ギリシア人が考える「運命」

人間は「運命」が定まっているとギリシア人は考えていた。ギリシア神話の中には、人間が運命を定められる様子を描いた物語があり、それはプラトンの『国家』の最後にソクラテスが語る「エルの物語」というエピソードとして語ら...
収録日:2022/03/29
追加日:2022/09/08
鎌田東二
京都大学名誉教授

イーロン・マスクは何がすごい?…経歴から見えてくること

イーロン・マスクの成功哲学(1)マスクが「世界一」になるまで

2022年、フォーブス誌が発表した世界長者番付の一位となったイーロン・マスク。テスラの電気自動車やスペースXのロケット開発などを通じ、革新的なイノベーションを実現してきたことで知られるマスクは、いかにして現在のような...
収録日:2022/06/22
追加日:2022/08/23
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

脳科学的に大人は30歳!? 脳の奥にある人間の特色

心と感情の進化(2)「知情意」と脳の関係

日本には昔から「知情意」という言葉があり、知にあたる認知・認識だけではなく、情にあたる感情・情動や、意にあたる意志も尊重される文化が育まれてきた。このことは、現代の脳科学によって感覚器と脳の関係、脳の構造が明ら...
収録日:2022/04/21
追加日:2022/08/07
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

心理的安全性の阻害要因「5つの対人不安」とは

チームパフォーマンスを高める心理的安全性(3)心理的安全性と対人不安の関係

「率直な意見を」と促されても気を許せないのが日本の企業風土。「空気が読めない」「立場をわきまえろ」と言われてしまうことへの不安や、自分は無知であるという意識から発言を控えることもある。だが、そんな対人不安こそ、...
収録日:2022/04/26
追加日:2022/08/06
青島未佳
一般社団法人チーム力開発研究所 理事

「心と感情」とは何か、行動生態学から考える大事な問題

心と感情の進化(1)そもそも「心と感情」とは何なのか

「心と感情」を分析したり定義したりするのは難しい。行動生態学から考えると全ての基礎は、動物は「動ける」ということだ。そのため、つねに新しい状況に直面し、そのつど何をするかを決めなくてはいけない。その行動選択と意...
収録日:2022/04/21
追加日:2022/07/31
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

「戦争は勝てば面白いから、みんなやる」という一面の真理

作用と反作用について…人間と戦争(4)出征した父の教え

プーチンはソ連時代のノーメンクラトゥーラの生き残りだが、ノーメンクラトゥーラには極めて狡猾で権力を守るためなら人殺しも辞さないところがある。悪い官僚機構は、ホッブズの言う「リバイアサン」のようなものなのだ。一方...
収録日:2022/05/19
追加日:2022/07/22
執行草舟
実業家

グーグルが独禁法違反で提訴、GAFA規制の真相に迫る

続・シリコンバレー物語~創業者群像と課題(8)GAFA規制の動き〈上〉

2000年前後にプラットフォーマーのネットワーク効果で飛躍的発展を遂げたGAFAは、圧倒的な市場シェアを獲得する。その過程で買収・配慮される競合企業が相次ぎ、高額手数料を課せられるアプリメーカーの悲鳴も無視できない。201...
収録日:2021/07/20
追加日:2022/06/28
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

名将たちほど敵を怖れ、窓際族は自信に満ちている

自信について(12)自信を持ったら「ただのバカ」

日本人は「自信を持たないこと」が素晴らしい活動のできる根源だった。それは、皇室や家制度があって、尊いものが常に自分の上にあったからこそのものだった。また、理想を掲げていれば負けても「誇り」を持てるが、「自信」は...
収録日:2022/01/25
追加日:2022/06/10
対談 | 執行草舟田村潤

給料も物価も上がらない日本…円安との密接な関係

50年ぶりの「円安」日本~その原因と為替対策に迫る

日本は円安が進む中、「実質実効レート」への理解が問われている。名目為替に物価を加味した実質実効レートは実感値に近く、通貨間の強弱関係がより正確に伝わるからだ。実質実効レートで見ると、現在は「50年ぶりの円安」だと...
収録日:2022/04/07
追加日:2022/05/30
伊藤元重
東京大学名誉教授

アメリカの「ベタ下り」がプーチンの蛮行の根拠となった!?

ウクライナ戦争に揺らぐ国際秩序(3)日本の立ち位置とアメリカの責任

ウクライナに対する一方的な戦争に反発し、日本や欧米諸国はロシアに対して厳しい経済・金融制裁を科している。しかし、ロシアの軍事侵攻は止まる気配がなく、制裁が十分に機能しているとはいえない。国際社会はなぜプーチンを...
収録日:2022/04/01
追加日:2022/05/13
山内昌之
東京大学名誉教授

ロシア皇帝のように悪者を叱る人…プーチンの思想と歴史観

プーチンのロシア―その思想と戦略―(1)プーチン政治の特徴

2022年2月に始まったロシア軍のウクライナ侵攻は、世界に大きな衝撃を与えている。なぜ戦争は起こってしまったのか。そもそもプーチン大統領の政治とはどういったものなのか。侵攻の背景にあるプーチンの思想的特徴を中心に、旧...
収録日:2022/03/04
追加日:2022/03/30
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質

中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景

チベット、内モンゴル、新疆ウイグルなど、少数民族に対する深刻な人権侵害をめぐって欧米諸国から強い批判を浴びている中国。しかし、こうした人権問題は今に始まったことではない。中華人民共和国建国の経緯と中国共産党の思...
収録日:2021/10/15
追加日:2021/12/24
橋爪大三郎
社会学者

「王朝国家」と「武士」が誕生した理由は大唐帝国の解体

「武士の誕生」の真実(1)10世紀の東アジア情勢と「王朝国家」

日本における中世の主役といえば、武士である。鎌倉時代、室町時代、江戸時代は、武士が政権を掌握した、まさに「武士の時代」だった。では武士はいったいどこから誕生したのか。これまでの教科書的理解では、農民の中で力をつ...
収録日:2021/10/22
追加日:2021/12/15
関幸彦
歴史学者

バブル世代は「バブル崩壊世代」、苦労の先に見えるものがある

バブル世代の現実とこれからの生き方

バブル世代はバブル経済に恩恵を受けた世代ではなく、じつはバブル崩壊でとても苦労した世代である。その苦労してきた人生を僻みに思うことなく、自分にとって本当にやりたいことを求めていけば、この先の人生で精神的な充足を...
収録日:2021/08/31
追加日:2021/12/14
江上剛
作家

なぜ徳川御三家筆頭の尾張徳川家から将軍が出なかったのか

徳川将軍と御三家――紀州藩と尾張藩(1)尾張徳川家が選ばれなかった理由

徳川秀忠から続く系譜が7代家継で切れたのち、御三家の中から紀州徳川家の吉宗が8代将軍に迎えられた。なぜ御三家筆頭だった尾張徳川家ではなく、紀州徳川家から選ばれたのか。尾張が避けられた要因に迫る。(全2話中1話) ※イ...
収録日:2020/01/14
追加日:2021/12/04

「相手の立場に立つ勇気」こそ成功の大きな原因

勇気について(4)「相手の立場に立つ勇気」とは

リクルートエイブリック、そしてリクルート香港法人の社長となった村井氏。執行草舟は、その村井氏の成功の重要なカギは「相手の立場に立つ勇気」だという。人間が動物である以上、どうしても「自我意識」があり、「相手の立場...
収録日:2021/09/02
追加日:2021/11/19
対談 | 執行草舟村井満

終戦後ドイツの復興を支えたキリスト教と「教会の力」

渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(3)大いなる「教会の力」

日本とドイツはともに第二次世界大戦の敗戦国として奇跡的な経済復興を遂げた。ドイツの場合、日本人の想像以上に、実はキリスト教の力によるところが大きかった。しかも、教会が果たした役割はとても大きいものだった。キリス...
収録日:2021/08/06
追加日:2021/11/06
渡部玄一
チェロ奏者

長男を2歳で失ったときに救ってくれた言葉

勇気について(2)真実を受け入れる勇気

実は村井氏は、大きな悲劇に直面している。長男を2歳で失ったのである。深い悲しみに打ちひしがれ、現実が受け入れられず、絶望のなか執行草舟のもとを訪れると、執行草舟が発した言葉は「それは、ある意味よかったのかもしれな...
収録日:2021/09/02
追加日:2021/11/05
対談 | 執行草舟村井満

認知症にも影響する脳のグリンパティック・システムとは

「最高の睡眠」へ~知っておくべき睡眠常識(2)なぜ睡眠が必要なのか

睡眠はそもそもなぜ必要なのか。「最高の睡眠」シリーズの第2話では、1950年代以降という睡眠医学の歴史を振り返りつつ、睡眠が人間にとって不可欠である理由をたずねていく。とりわけ重要な「グリンパティック・システム」とは...
収録日:2021/06/23
追加日:2021/10/28
西野精治
スタンフォード大学医学部精神科教授

ワクチンによる抗体の生成は? 免疫はどこまで続く?

ウィズ・コロナ時代の医学展望(4)ワクチン接種の現状と症状の長期化

最近、問題になっているのが長期的な新型コロナ患者が増えてきているということだ。中にはPCR検査がずっと陽性のままという患者もいるという。感染予防や重症化防止にはワクチン接種が有効なのだが、ワクチンによる抗体の形成に...
収録日:2021/09/01
追加日:2021/10/21
堀江重郎
順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授

「マスコミ報道」では見えない自民党総裁選の深い意味

自民党総裁選~その真の意味と今後の展望

自民党総裁選といえば、マスコミの政治部報道にとっては、まさに「お祭り」。どの派閥がどっちについた、誰が何票獲得しそうだ、裏でこんな政治家がこう動いた、などと夜討ち朝駆けで盛んに報道する。だが、そのような報道では...
収録日:2021/10/04
追加日:2021/10/08
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

困難の克服と幸せな人生の獲得、それが小児科学の目的

現代の小児科学と最高の子育て(1)現代の小児科学の役割

現代の小児科学が果たす役割とは何か。医療水準が数十年前から急激な進歩を遂げている現在、小児科学が目指すのは、子どもがどんな困難も克服し、幸せな人生を手にすることである。(全7話中第1話)
収録日:2021/07/14
追加日:2021/09/04
高橋孝雄
慶應義塾大学名誉教授(医学部)

男性脳と女性脳の違いから分かる「子育てのトリセツ」

黒川伊保子先生に学ぶ「子育てのトリセツ」(1)男性脳と女性脳はどこが違うのか

「男性と女性では、とっさに見る場所が異なる」――。まだ男女の脳が違うということが社会的に話題にならなかった頃から人工知能開発に携わってきた黒川伊保子先生。その過程で気づいた「男女の脳の特性の違い」とは何か。(全7話...
収録日:2021/06/28
追加日:2021/08/23
黒川伊保子
株式会社感性リサーチ 代表取締役社長

ナノテクノロジーを制する者は世界を制する

教養としてのナノテクノロジー(4)ナノテクノロジーとは何か<前編>

最近よく耳にする「ナノテクノロジー」だが、そもそもそれは一体どのような技術のことなのか。クリントン元米国大統領が掲げた「国家ナノテクノロジーイニシアティブ」の計画と目標に着目し、アメリカと日本におけるナノテクノ...
収録日:2021/03/29
追加日:2021/08/12

なぜ日本はワクチン開発が遅れてしまったのか

感染症予防・がん治療に使えるmRNAワクチン(5)科学技術立国・日本の現状と課題

mRNAワクチンについての一連の講義を踏まえて、「液性免疫・細胞性免疫」「腫瘍関連抗原・ネオ抗原」それぞれの仕組みとその違い、ワクチン開発の状況、そしてなぜ日本のワクチン開発が遅れたのか、その要因と日本の課題など、...
収録日:2021/04/13
追加日:2021/07/09
内田智士
東京医科歯科大学 難治疾患研究所 教授

上質なスローメディアを教材に経営のセンスを磨く

「逆・タイムマシン経営論」で見抜く思考の罠(6)スローメディアと向き合う

これだけスマートフォンが普及し、すぐに最新の情報にありつけるようになったファストメディアの時代には、情報自体はコモディティ化しており、差別化の要因とならない。むしろ今こそ、過去の本や新聞記事などスローメディアに...
収録日:2020/12/07
追加日:2021/05/29
楠木建
一橋大学大学院 経営管理研究科 国際企業戦略専攻 特任教授

認知機能を高めるのに必要なのは脳トレではなく有酸素運動

「怒り」の仕組みと感情のコントロール(5)認知能力の鍛え方

近年、「脳トレ」という脳の認知機能向上を目指したトレーニングが話題となっているが、これまでの研究の結果、脳トレが日常の生活に必要な能力の向上に寄与することはほとんどないことが分かっている。むしろ、ウォーキングな...
収録日:2020/11/10
追加日:2021/03/24
川合伸幸
名古屋大学大学院情報学研究科教授

怒りを抑える方法としてとても効果的な「再評価」とは

「怒り」の仕組みと感情のコントロール(3)怒りの抑制方法

怒りの感情は他の感情とは異なり、他人とのコミュニケーションの中でのみ生じるものである。しかし、怒りを抑えられず暴力を振るうと大きな問題になる。では怒りを抑えるためにはどうすればいいか。効果的なのは、自分の置かれ...
収録日:2020/11/10
追加日:2021/03/10
川合伸幸
名古屋大学大学院情報学研究科教授

スターリン政権の「性格」…独裁と飢餓輸出と大量粛清の闇

独裁の世界史~ソ連編(3)スターリンの時代

レーニンが没すると、トロツキーとの後継者争いにスターリンが勝利し、「5ヶ年計画」とともに大粛清と飢餓輸出が始まる。数百万人が犠牲になったとされる粛清は、革命のためというよりスターリンという独裁者自身の性格に由来し...
収録日:2020/01/30
追加日:2021/02/26
本村凌二
東京大学名誉教授

なぜ高齢者はキレやすい?…ヒトの「怒り」の本質に迫る

「怒り」の仕組みと感情のコントロール(1)「キレる高齢者」の正体

「高齢者はキレやすい」などといわれることがあるが、それは本当なのだろうか。実はメディアの報道では、高齢者の比率が増加していることを無視しており、データを見てみると人口比では高齢者が暴力関係で検挙される比率はそれ...
収録日:2020/11/10
追加日:2021/02/24
川合伸幸
名古屋大学大学院情報学研究科教授

中国とアメリカでダイナミズムを生んでいる理由

日本企業の弱点と人材不足の克服へ(8)日本でダイナミズムを生むために

中国の驚異的な経済発展は、中国が「大国」であることが大きい。大国の強みはアメリカのシリコンバレーを見ても分かる。シリコンバレーには政府から多額のお金が落ちているが、一方で無政府主義者も多い。相容れない2つが共存し...
収録日:2020/10/28
追加日:2021/02/14
西山圭太
東京大学未来ビジョン研究センター客員教授

日本にとってアメリカの停滞期は対米ディールのチャンス

米国史サイクル~歴史の逆襲と2020年代(4)日米関係と米国史サイクル

日米関係を理解する上で米国史サイクルは非常に重要な示唆を与えてくれる。アメリカの停滞期に日米関係を再構築するチャンスが訪れるが、それに失敗すると転換期のアメリカに見捨てられて、日本は大きな不利益を被る。ハーディ...
収録日:2020/07/29
追加日:2021/02/10
東秀敏
米国安全保障企画研究員

精神論は不可。「理念が実現した状態」を具体的に定義せよ

営業の勝敗、キリンの教訓(3)理念は単なるきれいごと?

会社にとって重要な「利益追求」だが、しかし、「利益追求」だけでは、社員は動かない。かといって「理念」を唱えているだけでも、社員や組織は一歩も動けない。では、どうすればいいのか? それは具体的に、どのような行動に...
収録日:2020/09/25
追加日:2021/02/08
田村潤
元キリンビール株式会社代表取締役副社長

アメリカ史上80年ごとの制度サイクルを生んだ3つの戦争とは

米国史サイクル~歴史の逆襲と2020年代(1)3つの制度サイクルと戦争

アメリカは歴史上、約80年ごとに制度サイクルが交代する。第一のサイクルは1787年から1865年までのフロンティア時代制度、第二のサイクルは1865年から1945年までの工業化時代制度、そして第三のサイクルは1945年から今日まで続...
収録日:2020/07/29
追加日:2021/01/20
東秀敏
米国安全保障企画研究員

PCR検査の徹底と、隔離方針の明確化が必要不可欠だ

第2次緊急事態宣言・コロナ対策再検証(2)PCRと隔離

今回の新型コロナウイルスの最大の問題は、無症状者や軽症者がウイルスを感染させてしまうことである。検温や手指の消毒を徹底している病院でも院内感染が起きてしまうのは、まさに無症状者がすり抜けてしまうからだ。であるな...
収録日:2021/01/08
追加日:2021/01/15

日本経済に決定的な変化をもたらした2回の危機とは

危機は経済を大きく変える(1)アベノミクスと日本の変化

「1回の危機は経済を変えるけれども、2回の危機はもっと変える」。したがって、コロナ危機によって、リーマンショック以降の変化がさらに加速する時期だと伊藤元重氏は見ている。こうした変化の時代を読むに当たり、まずアベノ...
収録日:2020/10/27
追加日:2020/11/23
伊藤元重
東京大学名誉教授